JP2014238514A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受け渡し後に2つの搬送体で形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することを抑制できる現像装置を提供する。【解決手段】現像装置は、第1の搬送体と、第2の搬送体と、第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、第1の搬送体と第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、第1の搬送体と第2の搬送体との間に配置され、潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記2つの搬送体の最接近の位置を超えて受渡し磁極による受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群のなかに止まるように存在し、かつ、第1の搬送体と第2の搬送体にそれぞれ隙間をあけて向き合う端部が、前記最接近の位置における隙間の半分以上の領域を埋めるように存在する形状からなる第1の調整部材とを備えている。【選択図】図5
Description
この発明は、現像装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式、静電記録方式等の画像記録方式を適用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体等の潜像保持体に形成される静電潜像を現像剤により現像する現像装置が装備されている。
このような現像装置のなかには、磁性現像剤を磁力により保持して潜像保持体と向き合う現像領域まで回転して搬送する現像ロールを複数(例えば2つ)配置して現像効率を高める種類の現像装置がある。ここで、磁性現像剤とは、例えば、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤や、磁性一成分現像剤などで代表される磁性を示す成分を有する現像剤である。また、現像ロールとしては、例えば、回転する円筒状の搬送体と、その搬送体の円筒内部に固定した状態で設けられ、その搬送体の外周面に現像剤を磁力で保持するための磁力線を発生する磁石部材とで構成されるものである。
従来、この種の現像装置としては、例えば以下のものが知られている。
回転可能に支持された像担持体に現像剤を供給搬送する複数個の現像ロールを有し、その複数個の現像ロールのうち少なくとも一対は、その像担持体の回転方向と逆方向および同方向に回転する現像ロールを隣接し、その一対の現像ロール間には現像剤の搬送量を規制する規制部材を備え、前記規制部材を隣接した2本の現像ロール内の磁石に対向させるように配置し、前記一対の現像ロールの対向した磁石の磁性を異極性とした二成分現像方式の現像装置が知られている(特許文献1)。
この発明は、内部に磁性部材を有し、磁性現像剤を回転して搬送する2つの円筒状の搬送体において、各搬送体の磁石部材に磁極の異なる受渡し磁極を対向させるよう配置して2つの搬送体の間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成し、その一方の搬送体に供給される磁性現像剤の一部を他方の搬送体に受け渡し経路を通して受け渡す場合でも、その受け渡し後に2つの搬送体で形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することを抑制できる現像装置及びそれを用いた画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の現像装置は、
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群の中に存在し、かつ、前記第1の搬送体と第2の搬送体にそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記最接近の位置における隙間の50%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第1の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群の中に存在し、かつ、前記第1の搬送体と第2の搬送体にそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記最接近の位置における隙間の50%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第1の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
この発明(A2)の現像装置は、
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第2の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第2の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
この発明(A3)の現像装置は、
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に設けられ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群のなかに止まるように存在する形状からなり、かつ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第3の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に設けられ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群のなかに止まるように存在する形状からなり、かつ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第3の調整部材と
を備えていることを特徴とするものである。
また、この発明の画像形成装置(B1)は、回転する潜像保持体と前記潜像保持体に磁性現像剤を供給して潜像を現像する現像装置とを有し、前記現像装置が上記発明A1からA3のいずれかの現像装置で構成されていることを特徴とするものである。
上記発明A1の現像装置によれば、2つの搬送体の間で受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ちの位置が搬送体の回転方向で変動することが第1の調整部材により抑制され、受け渡し後に2つの搬送体で形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することを抑制できる。
上記発明A2の現像装置によれば、2つの搬送体の間で受け渡し経路から各搬送体でそれぞれ形成される磁性現像剤の穂立ちの先端部が穂立ち間の谷部の空間内に不規則に倒れることで密度が変動することが第2の調整部材により抑制され、受け渡し後に2つの搬送体に形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することを抑制できる。
上記発明A3の現像装置によれば、2つの搬送体の間で受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ちの位置が変動することと受け渡し経路から各搬送体でそれぞれ形成される磁性現像剤の穂立ちの先端部が不規則に倒れることで密度が変動することが第3の調整部材により抑制され、受け渡し後に2つの搬送体に形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することをより確実に抑制できる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べて、現像装置における2つの搬送体に形成される磁性現像剤の層が軸方向において粗密になることに起因した筋状の画質むらが発生することを抑制できる。
以下、この発明を実施するための形態(以下「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における要部(作像装置など)を拡大して示している。
図1及び図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、図2はその画像形成装置における要部(作像装置など)を拡大して示している。
<画像形成装置の全体の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。この画像形成装置1は、現像剤4を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に被記録材の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40等を備えている。
実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えばカラープリンタとして構成されたものである。この画像形成装置1は、現像剤4を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に被記録材の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40等を備えている。
この画像形成装置1は、例えば、記録用紙5に形成すべき原稿画像を入力する画像入力装置60を追加して装備させた場合にはカラー複写機として構成することもできる。図1中の符号1aは画像形成装置の筐体を示し、この筐体1aは支持構造部材、外装カバー等で形成されている。また、図1中の一点鎖線は、筐体1a内において記録用紙5が搬送される主な搬送経路を示す。
<画像形成装置の要部の構成>
作像装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像と特別色S1,S2の2種類のトナー像とをそれぞれ専用に形成する6つの作像装置10Y,10M,10C,10K,10S1,10S2で構成されている。この6つの作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、筐体1aの内部空間において1列に並べた状態となるよう配置されている。上記特別色(S1,S2)の現像剤4(S1,S2)としては、例えば、上記4色では表現が困難又は不可能であった色材等で構成されるものが使用され、具体的には、上記4色以外の色のトナー、上記4色のトナーと同一の色であって彩度が異なるトナー、光沢を向上させる透明トナー、点字用の発泡性トナー、蛍光色トナー等である。また、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、扱う現像剤の種類が異なる点を除けば、以下に示すようにほぼ共通した構成のものである。
作像装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像と特別色S1,S2の2種類のトナー像とをそれぞれ専用に形成する6つの作像装置10Y,10M,10C,10K,10S1,10S2で構成されている。この6つの作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、筐体1aの内部空間において1列に並べた状態となるよう配置されている。上記特別色(S1,S2)の現像剤4(S1,S2)としては、例えば、上記4色では表現が困難又は不可能であった色材等で構成されるものが使用され、具体的には、上記4色以外の色のトナー、上記4色のトナーと同一の色であって彩度が異なるトナー、光沢を向上させる透明トナー、点字用の発泡性トナー、蛍光色トナー等である。また、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、扱う現像剤の種類が異なる点を除けば、以下に示すようにほぼ共通した構成のものである。
各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)は、図1や図2に示されるように、回転する感光ドラム11を備えており、この感光ドラム11の周囲に、次のような各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光LBを照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する露光装置13と、その静電潜像を対応する色(S1,S2,Y,M,C,K)の現像剤4のトナーで現像してトナー像にする現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写装置15と、一次転写後における感光ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を帯電させる清掃前帯電装置16と、その再帯電された付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置17、感光ドラム11の清掃後における像保持面を除電する除電器18等である。
感光ドラム11は、接地処理される導電性を有する円筒状又は円柱状の基材の周面に、感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光ドラム11は、図示しない回転駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するように支持されている。
帯電装置12は、感光ドラム11に接触しない状態で配置されるコロナ放電器等の非接触型の帯電装置で構成される。帯電装置12は、その放電部材に対して帯電用電圧が供給される。帯電用電圧としては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、その現像装置14から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性の電圧又は電流が供給される。
露光装置13は、画像形成装置1に入力される画像の情報に応じて構成される光(矢付き点線)LBを、帯電された後の感光ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置13には、潜像形成時になると画像形成装置1に任意の手段で入力される画像の情報(信号)が送信される。
現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)はいずれも、図2に示されるように、開口部と現像剤4の収容室が形成された筐体140の内部に、現像剤4を保持して感光ドラム11と向き合う2箇所の現像域までそれぞれ搬送する2つの現像ロール141,142と、現像剤4を攪拌しながら現像ロール142を通過させるよう搬送する2つの攪拌搬送部材143,144と、現像ロール142に保持される現像剤の量(層厚)を規制する規制部材145などを配置して構成されたものである。この現像装置14には、その現像ロール141,142と感光ドラム11の間に現像用電圧が図示しない電源装置から供給される。また、現像ロール141,142や攪拌搬送部材143,144は、図示しない回転駆動装置からの動力が伝達されて所要の方向に回転する。さらに、上記4色の現像剤4(Y,M,C,K)と前記2つの特別色の現像剤4(S1,S2)としては、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用される。
一次転写装置15は、感光ドラム11の周面に接触して回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。
ドラム清掃装置17は、図2に示されるように、一部が開口する容器状の筐体170と、一次転写後の感光ドラム11の周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板171と、清掃板171よりも感光ドラム11の回転方向上流側で感光ドラムの周面に接触して回転するよう配置される回転ブラシロール172と、清掃板171で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システムに送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材173等で構成されている。清掃板171としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
中間転写装置20は、図1に示されるように、各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)の下方の位置に存在するように配置される。この中間転写装置20は、感光ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数のベルト支持ロール22〜27と、ベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写装置30と、二次転写装置30を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置28とで主に構成されている。
中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール23,25,27は中間転写ベルト21の走行位置などを保持する従動ロールとして構成され、ベルト支持ロール24は張力付与ロールとして構成され、ベルト支持ロール26は二次転写のバックアップロールとして構成されている。
二次転写装置30は、図1に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置を通過しながら矢印Cで示す方向に回転する二次転写ベルト31と、二次転写ベルト31をその内面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数の支持ロール32〜36とで構成されている。二次転写ベルト31としては、例えば前述した中間転写ベルト21とほぼ同じ構成で製作される無端状のベルトが使用される。ベルト支持ロール32は、ベルト支持ロール26に支持されている中間転写ベルト21の外周面に対して二次転写ベルト31を所要の圧力で押し当てるように配置される。ベルト支持ロール32は駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール36は張力付与ロールとして構成されている。また、二次転写装置30のベルト支持ロール32又は中間転写装置20の支持ロール26には、トナーの帯電極性と逆極性又は同極性を示す直流の電圧が二次転写用電圧として供給される。
定着装置40は、記録用紙5の導入口及び排出口が形成された筐体41の内部に、矢印で示す方向に回転するとともに表面温度が所定の温度に保持されるよう加熱手段によって加熱される定着ベルトを備えた加熱回転体42と、この加熱回転体42の軸方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して従動回転するドラム形態の加圧用回転体43などを配置して構成されたものである。この定着装置40では、加熱回転体42と加圧用回転体43が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部になる。
給紙装置50は、中間転写装置20及び二次転写装置30の下方側の位置に存在するように配置される。この給紙装置50は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する単数(又は複数)の用紙収容体51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出す送出装置52とで主に構成されている。用紙収容体51は、例えば、筐体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側に引き出すことができるように取り付けられている。
給紙装置50と二次転写装置30との間には、給紙装置50から送り出される記録用紙5を二次転写位置まで搬送する複数の用紙搬送ロール対53〜57や図示しない搬送ガイド材で構成される給紙搬送路が設けられている。給紙搬送路において二次転写位置の直前の位置に配置される用紙搬送ロール対57は、例えば記録用紙5の少なくとも搬送時期を調整するロール(レジストロール)として構成されている。また、二次転写装置30と定着装置40との間には、二次転写装置30の二次転写ベルト31から送り出される二次転写後の記録用紙5を定着装置40まで搬送するためのベルト形態等の用紙搬送装置58が設けられている。さらに、筐体1aに形成される用紙の排出口に近い部分には、定着装置40から送り出される定着後の記録用紙5を筐体1aの外部に排出するための用紙排出ロール対59が設けられている。
なお、前述したカラー複写機として構成する場合において装備される画像入力装置60は、プリント対象の画像情報を有する原稿の画像を読み取る画像読取装置であり、例えば、図1に示されるように筐体1aの上部に配置される。この画像入力装置60は、読み込むべき画像の情報を有する原稿6を載せる透明ガラス板等からなる原稿載せ板(プラテンガラス)61と、原稿載せ板61上に置かれた原稿6を移動しながら照明する光源62と、光源62と共に移動しながら原稿6からの反射光を受光して所定の方向に反射させる反射ミラー63と、反射ミラー63に対して所定の速度でかつ所定の距離を移動する第1反射ミラー64及び第2反射ミラー65と、原稿6からの反射光を受光して読み取って電気信号に変換するCCD等からなる画像読取素子66と、画像読取素子66に反射光を結像させる結像レンズ67等で主に構成されている。図1中の符号68は、原稿載せ板61を塞ぐ開閉カバーである。
また、画像入力装置60で読み取られて入力される原稿の画像情報は、画像処理装置70により必要な画像処理が施される。まず、画像入力装置60では、読み取った原稿の画像情報を例えば赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色の画像データ(例えば、各8bitのデータ)として画像処理装置70に送信する。一方、画像処理装置70は、画像入力装置60から送信された画像データについて、シェーディング補正、位置ずれ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠けし、色/移動編集等の予め定められた画像処理を施す。また、画像処理装置70では、画像処理した画像信号を前記4色(Y,M,C,K)の各画像信号にそれぞれ変更した後、露光装置13に送信する。また、画像処理装置40では、前記2つの特別色(S1,S2)のための画像信号も生成する。
<画像形成装置の全体の動作>
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。
ここでは、最初に、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成するときの画像形成動作を代表して説明する。
画像形成装置1は、画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。
そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、まず各感光ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光ドラム11の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位にそれぞれ帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光ドラム11の表面に対し、画像形成装置1に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光LBを照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。
続いて、各現像装置14(Y,M,C,K)が、感光ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーを現像ロール141,142からそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置まで搬送されると、一次転写装置15が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わせるような状態で一次転写させる。
また、一次転写が終了した各作像装置10では、清掃前帯電装置16が一次転写後の感光ドラム11の表面に残留するトナー等の付着物を再帯電した後、ドラム清掃装置17が再帯電された付着物を掻き取るように除去して感光ドラム11の表面を清掃し、最後に、除電器18が清掃後の感光ドラム11の表面を除電する。これにより、各作像装置10は次の作像動作が可能な状態にされる。
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路に送り出す。給紙搬送路では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対57が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置に送り出して供給する。
二次転写位置においては、二次転写装置30が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した中間転写装置20では、ベルト清掃装置28が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ベルト31から剥離された後に搬送装置58により定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱回転体42と加圧回転体43との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を用紙5に定着させる。最後に、定着が終了した後の記録用紙5は、その片面への画像の形成を行うだけの画像形成動作のときは、用紙排出ロール対59により、例えば筐体100の外部に設置される図示しない排出収容部にむけて排出される。
以上の動作により、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が形成された記録用紙9が出力される。
次に、画像形成装置1において、例えば上記した通常の画像形成を行う際に、前記特別色S1,S2の現像剤で構成される特別色トナー像を併せて形成するときの動作について説明する。
この場合は、まず、作像装置10S1,10S2において前述した作像装置10(Y,M,C,K)の場合と同様の作像動作が行われ、これにより作像装置10S1,10S2における各感光ドラム11に特別色トナー像(S1,S2)がそれぞれ形成される。続いて、作像装置10S1,10S2で形成された各特別色トナー像は、前述した4色のトナー像に関する画像形成動作の場合と同様に、中間転写装置20の中間転写ベルト21に一次転写された後に、二次転写装置30により中間転写ベルト21から記録用紙9に(他の色のトナー像と併せて)二次転写される。最後に、特別色トナー像と他の色のトナー像が二次転写された記録用紙5は、定着装置40において定着処理がなされた後、筐体1aの外部に排出される。
以上の動作により、前述した4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像の全面又は一部に対して2つの特別色トナー像が重なり合って存在するように形成された記録用紙9が出力される。
この他、画像形成装置1が画像入力装置60を装備するカラー複写機である場合は、その基本的な画像形成動作が次のように行われる。
すなわち、この場合は、画像入力装置60に原稿6がセットされ、その画像形成動作(コピー)の要求の指令情報を受けると、画像入力装置60において原稿6の原稿画像が読み取られた後、その読み取られた原稿画像の情報が画像処理装置70において前述したような画像処理を施されて画像の信号として生成され、しかる後、その画像の信号が各作像装置10(S1,S2,Y,M,C,K)における露光装置13に送信される。これにより、各作像装置10では、その原稿6の画像情報に基づいた静電潜像の形成とトナー像の形成がそれぞれ行われる。それ以後は、前述した画像形成動作(プリント)の場合と同様の動作が行われ、最終的に、そのトナー像からなる画像が記録用紙5に形成されて出力される。
<画像形成装置の要部の詳細な構成>
次に、画像形成装置1の要部(主に作像装置の現像装置)の詳細について説明する。
次に、画像形成装置1の要部(主に作像装置の現像装置)の詳細について説明する。
<現像装置の詳細な構成>
各作像装置10における現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)は、詳しくは以下のように構成されている。
各作像装置10における現像装置14(S1,S2,Y,M,C,K)は、詳しくは以下のように構成されている。
はじめに、現像装置14は、図2、図3等に示すように、前述した二成分現像剤4を収容する収容室140aと感光ドラム11と向き合う位置に形成される矩形状の開口部140bを有する筐体140を備えている。この筐体140は、感光ドラム11の軸方向の長さを超える長さからなる細長い容器状の形状をしている。また、収容室140aは、その底部が、細長い容器状の形状における長手方向の両端部で互いにつながりかつ長手方向に沿う仕切り隆起部140cで中央部が仕切られて平行する2列の循環搬送路(溝部)140d,140eを有した形状に形成されている。
そして、現像装置14は、図3等に示すように、その筐体140の内部に、現像剤4を矢印Aで示す方向に回転する感光ドラム11と向き合う2箇所の現像域E1,E2まで磁気力で保持してそれぞれ搬送する2つの現像ロール141,142(第1現像ロール141と第2現像ロール142)と、収容室140aに収容される現像剤4を攪拌して搬送する攪拌搬送部材としての2つのスクリューオーガー143、144と、スクリューオーガー144から第1現像ロール141に供給される現像剤4の通過を規制してその現像剤4の搬送量(現像剤層の厚さ)を適正化する規制板145と、第2現像ロール142から剥離される現像剤4を収容室140aに戻すよう案内する回収案内板146と、第1現像ロール141と第2現像ロール142の間に配置される第1の調整部材171等が配置されている。
第1現像ロール141及び第2現像ロール142は、筐体140の開口部140bに一部を露出した状態で所要の方向C,Dにそれぞれ回転するように設置されている。また、2つの現像ロール141,142は、感光ドラム11の回転方向Aにおいて所要の隙間dをあけた状態で配置されており、両現像ロール141,142が最も接近する部分(空間)が最接近部147として形成されている。
このうち第1現像ロール141は、感光ドラム11の外周面の下流現像域E2において所要の隙間αをあけた状態で矢印Cの方向に回転駆動するように支持される円筒状の第1スリーブ141Aと、この第1スリーブ141Aの円筒空間内に固定した状態で存在するように設けられる第1磁石ロール141Bとで構成されている。第1スリーブ141Aの回転方向Cは、感光ドラム11の下流現像域E2での移動方向が、感光ドラム11の回転(移動)方向Aと同じ方向(With方向)になるよう設定されている。
一方、第2現像ロール142は、感光ドラム11の外周面の下流現像域E2よりも上流側の位置になる上流現像域E1において所要の間隔βをあけた状態で矢印Dの方向に回転駆動するように支持される円筒状の第2スリーブ142Aと、この第2スリーブ142Bの円筒空間内に固定した状態で存在するように設けられる第2磁石ロール142Bとで構成されている。また、第2現像ロール142は、その第2スリーブ142Aが第1現像ロール141の第1スリーブ141Aと所要の隙間dをあけた状態になるよう配置される。第2スリーブ142Aの回転方向Dは、感光ドラム11の上流現像域E1での移動方向が感光ドラム11の回転(移動)方向Aと反対の方向(Against方向)になるよう設定されている。
第1スリーブ141Aと第2スリーブ142Aはいずれも、非磁性材料(例えばステンレス、アルミニウム等)を用いて、感光ドラム11の回転軸方向における画像形成有効領域とほぼ同じ幅(長さ)からなる円筒部とその両端部に存在する軸部を少なくとも有する形状に形成されている。また、このスリーブ141A,142Aは、その両端部における軸部が各磁石ロール142A,142Bの軸部に対して回転自在に取り付けられている。さらに、このスリーブ141A,142Aは、その両端部における軸部にスリーブ外周面(円筒部)の外径よりも上記隙間α又はβの寸法分だけ大きい図示しない間隔保持輪(トラッキングロール)が取り付けられている。
このようなスリーブ141A,142Aは、その回転時の軸方向が感光ドラム11の回転時の軸方向とほぼ平行して向き合う状態になるよう配置され、しかも、その両端部における軸部にある間隔保持輪を感光ドラム11の外周面に押し当てて回転する状態に配置される。また、スリーブ141A,142Aは、その一端部における軸部に図示しない回転駆動装置等から必要な回転動力が伝達され、これより矢印C,Dで示す方向にそれぞれ回転させられる。さらに、スリーブ141A,142Aには、図示しない給電装置から感光ドラム11との間に現像電界を形成するための現像用電圧が印加される。現像用電圧としては、例えば交流成分を重畳した直流電圧が印加される。
第1磁石ロール141Bと第1磁石ロール142Bはいずれも、各スリーブ141A,142Aの外周面に二成分現像剤4の磁性キャリアが磁気ブラシ(穂立ち)を形成した状態で保持されるような磁力線等を発生させる複数の磁極(S極、N極)を配置し、全体がロール状の形状に形成された構造物である。この磁石ロール141B,142Bは、例えば、その両端部が現像スリーブ141A,142Aの各軸部における内部空間を通して筐体140の側壁部に固定された状態で取り付けられる。複数の磁極は、各スリーブ141A,142Aの軸方向に沿ってそれぞれ延びる形状のものであり、また、各スリーブ141A,142Aの回転方向(周方向)に間隔をおいて所要の位置にそれぞれ配置されている。
スクリューオーガー143、144はいずれも、回転軸の周面に、連続する搬送羽根を回転軸の方向に沿って所要のピッチで螺旋状に巻き付けるような形態で形成したものである。また、スクリューオーガー143、144は、図3等に示されるように、筐体140の収容室140aにおける2列の循環搬送路140d、140e内にそれぞれ存在して回転し得る状態で設置され、その双方の循環搬送路140d、140eにある各二成分現像剤4を所要の方向に搬送させるべき方向に回転駆動するようになっている。オーガー143、144は、現像ロール141,142における各スリーブ141A,142Aを回転させる動力の一部がギヤ列等の駆動伝達機構により分岐されて伝達されることで回転する。第1現像ロール141と近い位置に配置されているスクリューオーガー144は、その搬送する二成分現像剤4の一部を第1現像ロール141に供給するようになっている。
規制板145は、図3等に示すように、その主要部がほぼ一定の厚さからなり、しかも第1現像ロール141の第1スリーブ141Aの軸方向における長さを少なくとも有する長さ(長辺)からなる長方形状の板材である。また、規制板145は、非磁性材料(例えばステンレス)を用いて形成されている。さらに、規制板145は、その長手方向の一端部(下方の長辺部)が第1スリーブ141Aの外周面と所要の隙間(規制隙間)γをあけて向き合う状態になるとともにスリーブ141Aの軸方向に沿って延びて向き合う状態になるよう筐体140の収容室140a内に配置される支持体148に取り付けられている。実施の形態1における規制板145は、全体の断面がL字状となるよう他端部側が曲げられた形状の板材として形成されている。支持体148の下部148aは、第1スリーブ141Aの外周面に供給されて保持される二成分現像剤4のうち規制板145により通過を規制されてせき止められた一部が、スクリューオーガー144側に移動して戻るときの流れを整える平面状の整流面として形成されている。
回収案内板146は、第2現像ロール142から剥離される現像剤を受け取った後に収容室140aに戻すように滑らせて落下させる面を有する形状からなる板材である。この回収案内板146は、例えば図3等に示すように、その上端部146aが第2現像ロール142の剥離極である後記の磁極S30及び磁極S40の間になる位置で第2スリーブ142Aの外周面に所定の隙間をあけて向き合った状態になり、また、その下端部146bが上端部146aから次第に下方側にむけて延び最後にスクリューオーガー144の上方の近い位置まで達する状態になるよう、支持体148に取り付けられている。
また、現像装置14における第1現像ロール141の磁石ロール141Bは、図3等に示すように、上記複数の磁極としてS3,N1,S2,N2,S1,N3,S4という7つの磁極を配置している。図3等における一点鎖線VLは、第1現像ロール141の中心(O1)と第2現像ロール142の中心(O2)とを結ぶ仮想の直線である。また、上記2つの現像ロール141,142の最接近部147において仮想直線VLが通過する位置を最接近の位置とする。
このうち磁極S3は、第1現像ロール141に近い側に配置されているスクリューオーガー144とほぼ向き合う位置に配置され、そのスクリューオーガー144から供給される二成分現像剤4を第1スリーブ141Aの外周面に磁力で引き寄せて保持させるピックアップを行うための磁力線を発生させる極である。磁極N1は、規制板145の現像剤に対する規制作用を補助するための磁気ブラシを所要の位置で所要の大きさに立たせた状態にするための磁力線を発生させる規制補助用の極である。磁極S2は、第1現像ロール141が第2現像ロール142と接近する部分に対応する部位に配置され、第1現像ロール141で搬送される現像剤4の一部を第2現像ロールの第2スリーブ142Aの外周面側に受け渡す経路(受け渡し経路)を形成するための磁力線を発生させる第1受渡し磁極である。磁極N2は、第2現像ロール142に受け渡した後に残る現像剤を保持して搬送するための磁力線を発生する搬送極である。磁極S1は、感光ドラム11の下流現像域E2と接近して向き合う位置に該当する位置に配置され、現像剤4を現像工程に寄与させる磁気ブラシを形成するための磁力線を発生させる現像極である。磁極N3は、下流現像域E2での現像工程が終了して残った現像剤4を保持して搬送するための磁力線を発生させる搬送極である。磁極S4、S3は、下流現像域E2での現像工程が終了した現像剤4を、同極性で反発する磁力を発生させてスリーブ142Aの外周面から剥離させるピックオフを行うための磁力線を発生させる剥離極である。実施の形態1では、上記第1受渡し磁極S2は、第1現像ロール141と第2現像ロール142との最接近の位置147よりも第1スリーブ141Aの回転方向Cの上流側に少しずれた位置(例えば第1受渡し磁極S2の中央部が上記仮想直線VLとなす中心角度が5〜10°となる範囲)に配置されている。
また、現像装置14における第2現像ロール142の磁石ロール142Bは、図3等に示すように、上記複数の磁極としてN20,S10,N10,S20,N30,S30,S40という7つの磁極を配置している。
このうち磁極N20は、第2現像ロール142が第1現像ロール141と接近する部分に該当する部位に配置され、第1現像ロール141で搬送される現像剤4の一部を第2現像ロール142のスリーブ142Aの外周面側に受け渡す経路(受け渡し経路)を形成するための磁力線を前記第1受渡し磁極S2と協働して発生させる第2受渡し磁極である。第2受渡し磁極N20は、第1受渡し磁極S2とは極性の異なる磁極である。磁極S10は、第1現像ロール141から受け渡された現像剤4を搬送するための磁力線を発生させる搬送極である。磁極N10は、感光ドラム11の上流現像域E1と接近して向き合う部分に対応する部位に配置され、現像剤4を現像工程に寄与させる磁気ブラシを形成するための磁力線を発生させる現像極である。磁極S20,N30は、上流現像域E1での現像工程が終了して残った現像剤を搬送するための磁気ブラシを形成する磁力性を発生させる搬送極である。磁極S30と磁極S40は、磁性が同じで反発する磁力を発生してスリーブ141Aの外周面から現像剤4を剥離させるピックオフを行うための磁力線を発生させる剥離極である。実施の形態1では、上記第2受渡し磁極N20は、第1現像ロール141と第2現像ロール142との最接近の位置147よりも第2スリーブ142Aの回転方向Dの上流側に少しずれた位置(例えば第2受渡し磁極N20の中央部が上記仮想直線VLとなす中心角度が5〜10°となる範囲)に配置されている。
第1現像ロール141における磁石ロール141Bの法線方向及び接線方向の各磁束密度の状態と、第2現像ロール142における磁石ロール142Bの法線方向及び接線方向の各磁束密度の状態について図4に示す。図4において実線は各法線方向の磁束密度を示し、点線は各接線方向の磁束密度を示している。また、図4における6つの同心円は外側の円になるにつれて磁束密度が20mTずつ増えることを示している。さらに、図4における外側から2番目の同心円が、第1現像ロール141におけるスリーブ141A又は第2現像ロール142におけるスリーブ142Aの外表面にほぼ相当するものになる。
さらに、現像装置14における第1の調整部材171は、図5等に示すように、その断面形状がほぼ長方形であり、各現像ロール141,142の軸方向にそって延びる平板状の部材である。この調整部材171は、その感光ドラム11と反対側に存在させる端部(一方の長辺部側面)171aが、2つの現像ロール141,142におけるスリーブ141A,142Aの最接近の位置(上記仮想直線VLの位置)を超えるとともに受け渡し経路に沿って形成される現像剤4の穂立ち群4cの中に存在する形状からなり、また、スリーブ141Aとスリーブ142Aにそれぞれ隙間m1,m2をあけて対向させる端部171b,172cが、最接近の位置における隙間dの50%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなっている。
ちなみに、上記隙間m1,m2は、少なくとも各スリーブ141A,142Aに保持すべき現像剤4を通過させることができる寸法に設定される。この平板状からなる調整部材171の厚さhは、例えば、次の式で表すことができる。
h=[d−(m1+m2)]≧d/2
調整部材171は、その上記端部171b,172cが隙間dの50%未満の範囲を埋める程度に存在する形状にした場合には、第1現像ロール141から第2現像ロール142への現像剤が受け渡される際の現像剤の受け渡し量の揺らぎを低減する効果や、現像剤の倒れ込みを抑制するための調整部材171の効果が薄れる等の問題がある。
h=[d−(m1+m2)]≧d/2
調整部材171は、その上記端部171b,172cが隙間dの50%未満の範囲を埋める程度に存在する形状にした場合には、第1現像ロール141から第2現像ロール142への現像剤が受け渡される際の現像剤の受け渡し量の揺らぎを低減する効果や、現像剤の倒れ込みを抑制するための調整部材171の効果が薄れる等の問題がある。
第1の調整部材171は、非磁性材料で形成されている。また、第1の調整部材171は、例えば、その長手方向(現像ロールの軸方向)における両端部が筐体141の側壁面部に固定された状態で取り付けられている。
<現像装置の詳細な構成による動作>
以下、この現像装置14の基本的な動作について説明する。
以下、この現像装置14の基本的な動作について説明する。
まず、現像装置14は、画像形成装置1による画像形成の動作時になると、図6等に示されるように、2つの現像ロール141,142の各スリーブ141A,142Aとスクリューオーガー143,144がそれぞれ回転し始めるとともに、各スリーブ141A,142Aに対して現像用電圧が供給される。
これにより、筐体140の収容室140aに収容されている二成分現像剤4は、回転するオーガー143,144によって攪拌されながら収容室140aにおける2列の循環経路140d、140e内を各方向にそれぞれ搬送され、全体として循環されるような状態で搬送される。この際、現像剤4における非磁性トナーは、磁性キャリアと十分に攪拌されて摩擦帯電されるとともに、そのキャリアの表面に静電的に付着した状態となる。
続いて、第1現像ロール141に近い側に配置されたスクリューオーガー144によって搬送される二成分現像剤4は、図6に点線で囲まれる状態で例示されるように、その一部4aが、第1現像ロール141のスリーブ141Aの外周面に磁力により吸着されるようにして保持される。すなわち、その一部4aは、回転する第1スリーブ141Aの外周面に、第1磁石ロール141Bの磁極S3から発生する磁力(磁力線)が及ぶことにより、帯電された非磁性トナーが付着した磁性キャリアが鎖状に繋がった穂立ち状の磁気ブラシを形成した状態で保持されて供給される。
次いで、第1現像スリーブ141Aに保持された二成分現像剤4aは、図6に示すように、そのスリーブ141Aの回転に伴って搬送される途中で規制板145により一部がせき止められるとともに一部が通過させられる。すなわち、規制板145に達する現像剤4aは、規制補助用の磁極N1の磁力を受けた状態で磁気ブラシを形成して立ち上がった状態になり、その現像剤4aの一部が規制板145でせき止めされた状態になり、その殆どが収容室140aの循環搬送路側に戻される。一方、残りの現像剤4bは、スリーブ141Aと規制板145との間に形成される隙間γを通過する際に、その通過を規制されてほぼ一定の搬送量(層厚)に調整される。
続いて、規制板145により規制された後の現像剤4bは、図6に示すように、第1現像ロール141と第2現像ロール142との間の最接近部147に到達した後に通過する。この際、第1現像ロール141上の現像剤4bは、最接近部147よりも少し手前の位置を通過するときに各現像ロール141,142に向き合う状態でそれぞれ配置される第1受渡し磁極S2と第2受渡し磁極N20との間で発生する磁力線(図15に例示する矢付き点線)により形成される受け渡し経路により、その現像剤4bの一部が第1現像ロール141から第2現像ロール142に移行するように受け渡される。この結果、現像剤4bは、図6や図7に示すように、ほぼ2分されて第1現像ロール141と第2現像ロール142の双方に現像剤(層)4d,4eとしてそれぞれ振り分けられる。
ここで、2つの現像ロール141,142の間に第1の調整部材171を配置しない場合は、図15に例示するように、その現像ロール141,142間に上記第1受渡し磁極S2と第2受渡し磁極N20から発生する磁力線で形成される受け渡し経路(実際には磁力線)に沿って二成分現像剤4の穂立ち群(穂柱)4cが形成される。
ところが、本発明者らの研究によれば、この二成分現像剤4の穂立ち群4cは、第1の調整部材171が存在しないと、図16に例示するように、穂立ち(磁気ブラシ)の形成される位置がスリーブ141A,142Aの間となる自由空間でその各スリーブの回転方向C,Dにおいて揺らぐように変動し(図中の符号4ccは、例えば回転方向Cの下流側にずれた位置で立ち上がるように形成される穂立ち部分を示す)、これにより、受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤4の層(4d,4e)が軸方向において粗密になって筋状の画質むらを発生させる1つの要因になることが解明された。
そこで、実施の形態1に係る現像装置14では、この知見より、現像ロール141,142間に前述した構成からなる第1の調整部材171を配置することにした。そして、この現像装置14においては、この第1の調整部材171を配置したことにより、特にその調整部材171における感光ドラム11と反対側の端部171aが、穂立ち群4cの内側に存在して穂立ちの形成される位置のスリーブ141A,142Aの回転方向C,Dにおいて変動し得る自由空間を制限し、穂立ち群(穂柱)の形成される領域を狭め、その穂立ちの形成される位置が変動しにくい状態を形成する。この結果、現像ロール141,142間での現像剤4の受け渡しがバラツキの少ない安定した状態でなされるようになるので、この受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤の層(4d,4e)が軸方向において粗密になることが少なくなり、最終的に筋状の画質むらが発生することが抑制される。
続いて、第1現像ロール141に振り分けられた現像剤4dは、矢印Cの方向に回転する第1スリーブ141Aの外周面に搬送磁極N2の磁力により保持された状態で搬送され、感光ドラム11の下流現像域E2を通過する際に、現像磁極S1の磁力を受けるとともに現像用電圧で形成される現像電界による作用を受ける。これにより、現像剤4dは、その磁気ブラシにおけるトナーが感光ドラム11の外周面との間で往復移動して下流現像域E2を通過する感光ドラム11の潜像部分に付着し、もってその潜像部分を上流現像域E1における現像工程に続けて再び現像する。
また、第1現像ロール141において下流現像域E2を通過して残った現像剤4fは、第1スリーブ141Aの外周面に搬送磁極N3の磁力により保持された状態で搬送された後、剥離極である磁極S4・S3の間で形成される反発磁力の作用を受けると、そのスリーブ141Aの外周面から自然落下するように剥離され、筐体140の収容室140aにおける循環搬送路140eに戻される。
一方、第2現像ロール142に受け渡されて振り分けられた現像剤4eは、矢印Dの方向に回転するスリーブ142Aの外周面に搬送磁極S10の磁力により保持された状態で搬送され、感光ドラム11の上流現像域E1を通過する際に、現像磁極N10の磁力を受けるとともに現像用電圧で形成される現像電界による作用を受ける。これにより、現像剤4eは、その磁気ブラシにおけるトナーが感光ドラム11の外周面との間で往復移動して上流現像域E1を通過する感光ドラム11の潜像部分に付着し、もってその潜像部分を現像する。
また、第2現像ロール142において上流現像域E1を通過して残った現像剤4gは、第1スリーブ141Aの外周面に搬送磁極N20,N30の磁力により保持されて搬送された後、剥離極である磁極S30と磁極S40の間で形成される反発磁力によりスリーブ142Aの外周面から剥離される。このとき剥離した現像剤4hは、回収案内板146に受け取られるように回収されて移動し、最終的に筐体の収容室140aの内部(循環搬送路140e)に案内されように戻される。
以上により、現像装置14による現像がなされる。
この現像装置14では、上記第1の調整部材171を配置したことにより、各スリーブ141A,142Aに振り分けられた後に各現像域E1,E2まで搬送される現像剤4d,4eの層厚が各スリーブ141A,142Bの各軸方向において粗密の不均一な状態になることに起因した筋状の画質むら(濃淡むら)が発生することが抑制される。また、この現像装置14を用いる画像形成装置1では、その現像装置14において各スリーブ141A,142Bに振り分けられて搬送される現像剤4d,4eの層が回転軸の方向で粗密になることに起因した筋状の濃淡むらの発生が抑制された画像を形成することができる。
[実施の形態2]
図8及び図9は、実施の形態2に係る現像装置を示すものである。図8はその現像装置の全体の概要を示し、図9はその現像装置における要部(第2の調整部材など)を拡大して示している。
図8及び図9は、実施の形態2に係る現像装置を示すものである。図8はその現像装置の全体の概要を示し、図9はその現像装置における要部(第2の調整部材など)を拡大して示している。
実施の形態2に係る現像装置14は、前記第1の調整部材171に代えて第2の調整部材172を配置して変更した以外は実施の形態1に係る現像装置14(図3など)と同じ構成からなるものである。
第2の調整部材172は、図9、図10等に示すように、その断面形状がほぼ二等辺三角形であり、各現像ロール141,142の軸方向にそって延びる板状の部材である。この調整部材172は、スリーブ141Aとスリーブ142Aにそれぞれ隙間m3,m4をあけて対向させる端部171b,172cが、受け渡し経路に沿って形成される二成分現像剤4の穂立ち群4cとその穂立ち群4cから各スリーブ141A、142Aの回転方向C,Dの各下流側の部分との間でそれぞれ最初に発生する二成分現像剤4の穂立ち401,402(又は403,404)間の谷空間451(又は452)の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなっている。
ちなみに、上記谷空間451,452は、図10に例示するように、各スリーブ141A、142Aにおいて受け渡し経路に沿って形成される二成分現像剤4の穂立ち群4cのうちで回転方向C,Dの各下流側でそれぞれ形成される(受け渡し最終部の)穂立ち401,403と穂立ち群4cから各スリーブ141A、142Aの回転方向C,Dの各下流側の部分で最初にそれぞれ形成される(受け渡し直後の)穂立ち402,404との間に存在する窪み部分の空間である。谷空間451,452の容積は、例えば、スリーブの軸方向の複数個所における谷空間451,452の断面積(図10中で示す各穂立ちの上端部401a,402a,403a,404aを結ぶ直線:二点鎖線と各穂立ちの外形線で囲まれる斜線を付した部分の面積)を求め、その平均した断面積を各スリーブ141A、142Aの現像有効領域の長さで積分した値として求めることができる。
調整部材172は、その各スリーブ141A,142Aと対向させる端部171b,172cが、図9に例示するように、上記穂立ち間における谷空間451(又は452)の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状のものであり、各穂立ちの上端部側から根元部分に向かう谷の入口側の空間部分を埋めて、谷空間の底部451b,452bを残すものである。その残す谷空間の底部451b,452bは、各谷空間の全体の容積の30%未満の部分となる。また、調整部材171の感光ドラム11と反対側の端部(三角形の頂点部分)172aは、受け渡し経路に沿って形成される二成分現像剤4の穂立ち群4cの外側に少し突出した状態で存在する形状になっているが、これに限定されない。
調整部材172の端部171b,172cにより残す谷空間の底部451b,452bに空きの空間を残した場合は、受け渡し経路の穂立ち群4cの受け渡し最終部の穂立ちが調整部材172の端部171b,172cと各スリーブ141A、142Aとの間で同様に規制されつつ倒れ込んで各スリーブ141A、142A上に保持されて円滑に搬送されるようになり、滞留してしまうおそれがない。また、調整部材172は、その端部171b,172cの各スリーブ141A、142Aに対する最少の隙間m3,m4が、少なくとも各スリーブ141A,142Aに保持すべき現像剤4を通過させることができる寸法に設定される。
そして、この第2の調整部材172を配置した現像装置14の動作は、以下に説明する部分(現像剤の受け渡し部分)において少し異なるものの、それ以外の動作部分については実施の形態1に係る現像装置14の場合と同様である。
すなわち、実施の形態2に係る現像装置14においては、規制板145により規制された後の現像剤4bの一部が、図11に示すように、第1現像ロール141と第2現像ロール142との最接近部147よりも少し手前の位置を通過するときに第1受渡し磁極S2と第2受渡し磁極N20との間で発生する磁力線(図15に例示する矢付き点線を参照)により形成される受け渡し経路を通して、第1現像ロール141から第2現像ロール142に移行するように受け渡される。この結果、現像剤4bは、図11に示すように、ほぼ2分されて第1現像ロール141と第2現像ロール142の双方に現像剤(層)4d,4eとしてそれぞれ振り分けられる。
ここで、2つの現像ロール141,142の間に第2の調整部材172を配置しない場合は、図10に例示するように、その現像ロール141,142間に上記第1受渡し磁極S2と第2受渡し磁極N20から発生する磁力線で形成される受け渡し経路(実際には磁力線)に沿って二成分現像剤4の穂立ち群(穂柱)4cが形成される。
ところが、本発明者らの研究によれば、この二成分現像剤4の穂立ち群4cは、第2の調整部材172が存在しないと、図10や図17aに例示するように、受け渡し経路に沿う穂立ち群4cとその穂立ち群4cから各スリーブ141A、142Aの回転方向C,Dの各下流側の部分との間でそれぞれ最初に発生する穂立ち401,402(又は403,404)間の自由空間である谷空間451(又は452)に対し、図17bに例示するように、穂立ち群4c側の穂立ち401の上部401bが不規則に倒れ込んでしまい、これにより、受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤4の層(4d,4e)が軸方向において粗密になって筋状の画質むらを発生させるもう1つの要因(つまり実施の形態1において記述した要因とは別の要因)になることが解明された。
そこで、実施の形態2に係る現像装置14では、この知見より、現像ロール141,142間に前述した構成からなる第2の調整部材172を配置することにした。そして、この現像装置14においては、第2の調整部材172を配置したことにより、特にその調整部材172における各スリーブ141A,142Aと対向させる端部171b,172cが、上記穂立ち401,402(又は403,404)間における谷空間451(又は452)の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在して、穂立ち群4c側で最終的に形成される穂立ち401の上部401bが不規則に倒れ込む空間を無くし、かかる穂立ちの上部401bの不規則な倒れ込みが発生しにくい状態を形成する。この結果、現像ロール141,142間での現像剤4の受け渡しがバラツキの少ない状態で安定してなされるようになるので、この受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤の層(4d,4e)が軸方向において粗密になることが少なくなり、最終的に筋状の画質むらが発生することが抑制される。
なお、この現像装置14においては、第2の調整部材172における各スリーブ141A,142Aと対向させる端部172b,172cが上記谷空間451(又は452)の底部側の空間451b,452b(谷空間の容積の少なくとも30%未満の容積)を少し残した状態になるので、受け渡し経路に沿う穂立ち群4cから各スリーブ141A,142Aに最終的に振り分けられるときの穂立ち401の一部が、その残された空間451b,452bに詰め込まれる状態で各スリーブ141A,142A上に保持されて搬送される。これにより、第1現像ロール141のスリーブ141Aから次々に供給される現像剤(層)が振り分け経路において第2の調整部材172の存在によりせき止められて不用意に滞留してしまうおそれがない。
このように現像装置14では、上記第2の調整部材172を配置したことにより、各スリーブ141A,142Aに振り分けられた後に各現像域E1,E2まで搬送される現像剤4d,4eの層厚が各スリーブ141A,142Bの各軸方向において粗密の不均一な状態になることに起因した筋状の画質むら(濃淡むら)が発生することが抑制される。また、この現像装置14を用いる画像形成装置1では、その現像装置14において各スリーブ141A,142Bに振り分けられて搬送される現像剤4d,4eの層が回転軸の方向で粗密になることに起因した筋状の濃淡むらの発生が抑制された画像を形成することができる。
[実施の形態3]
図12及び図13は、実施の形態3に係る現像装置を示すものである。図12はその現像装置の全体の概要を示し、図13はその現像装置における要部(第3の調整部材など)を拡大して示している。
図12及び図13は、実施の形態3に係る現像装置を示すものである。図12はその現像装置の全体の概要を示し、図13はその現像装置における要部(第3の調整部材など)を拡大して示している。
実施の形態3に係る現像装置14は、前記第1の調整部材171に代えて第3の調整部材173を配置して変更した以外は実施の形態1又は2に係る現像装置14(図3、図8など)と同じ構成からなるものである。
第3の調整部材173は、図13等に示すように、その断面形状がほぼ横倒し状態にした台形状であり、各現像ロール141,142の軸方向にそって延びる板状の部材である。この調整部材173は、その感光ドラム11と反対側に存在させる端部(一方の長辺部側面)173aが、2つの現像ロール141,142におけるスリーブ141A,142Aの最接近の位置(上記仮想直線VLの位置)を超えるとともに受け渡し経路に沿って形成される現像剤4の穂立ち群4cの中に存在する形状からなり、また、スリーブ141Aとスリーブ142Aにそれぞれ隙間m5,m6をあけて対向させる端部173b,173cが、図10に例示したように受け渡し経路に沿って形成される二成分現像剤4の穂立ち群4cとその穂立ち群4cから各スリーブ141A、142Aの回転方向C,Dの各下流側の部分との間でそれぞれ最初に発生する二成分現像剤4の穂立ち401,402(又は403,404)間の谷空間451(又は452)の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなっている。
調整部材173における上記端部173aの現像剤4の穂立ち群4cの中に存在する位置は、実施の形態1における第1の調整部材171の端部171aの位置と同じである。また、調整部材173における端部173aの厚さh1は、最接近の位置における隙間dの50%以上の寸法に設定することが好ましい。
調整部材173の端部173b,173cにより残す谷空間の底部451b,452bに空きの空間を残した場合は、実施の形態2における第2の調整部材172の場合と同様の効果が得られる。また、調整部材173は、その端部173b,173cの各スリーブ141A、142Aに対する最少の隙間m3,m4が、少なくとも各スリーブ141A,142Aに保持すべき現像剤4を通過させることができる寸法に設定される。
そして、この第3の調整部材173を配置した現像装置14の動作は、以下に説明する部分(現像剤の受け渡し部分)において少し異なるものの、それ以外の動作部分については実施の形態1又は2に係る現像装置14の場合と同様である。
すなわち、実施の形態3に係る現像装置14においては、規制板145により規制された後の現像剤4bの一部が、図14に示すように、第1現像ロール141と第2現像ロール142との最接近部147よりも少し手前の位置を通過するときに第1受渡し磁極S2と第2受渡し磁極N20との間で発生する磁力線(図15に例示する矢付き点線を参照)により形成される受け渡し経路を通して、第1現像ロール141から第2現像ロール142に移行するように受け渡される。この結果、現像剤4bは、図11に示すように、ほぼ2分されて第1現像ロール141と第2現像ロール142の双方に現像剤(層)4d,4eとしてそれぞれ振り分けられる。
この現像装置14では、第3の調整部材173を配置したことにより、特にその調整部材173における感光ドラム11と反対側の端部173aが、穂立ち群4cの内側に存在して穂立ちの形成される位置のスリーブ141A,142Aの回転方向C,Dにおいて変動し得る自由空間を制限し、穂立ち群(穂柱)の形成される領域を狭め、その穂立ちの形成される位置が変動しにくい状態を形成する。この結果、現像ロール141,142間での現像剤4の受け渡しがバラツキの少ない安定した状態でなされるようになるので、この受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤の層(4d,4e)が軸方向において粗密になることが少なくなり、最終的に筋状の画質むらが発生することが抑制される。
また、この現像装置14では、第3の調整部材173を配置したことにより、特にその調整部材173における各スリーブ141A,142Aと対向させる端部173b,173cが、既述した上記穂立ち401,402(又は403,404)間における谷空間451(又は452)の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在して、穂立ち群4c側で最終的に形成される穂立ち401の上部401bが不規則に倒れ込む空間を無くし、かかる穂立ちの上部401bの不規則な倒れ込みが発生しにくい状態を形成する。この結果、現像ロール141,142間での現像剤4の受け渡しがバラツキの少ない状態で安定してなされるようになるので、これによっても、その受け渡し後に各スリーブ141A,142A上で形成される二成分現像剤の層(4d,4e)が軸方向において粗密になることが少なくなり、最終的に筋状の画質むらが発生することが抑制される。
なお、この現像装置14においても、第3の調整部材173における各スリーブ141A,142Aと対向させる端部171b,172cが上記谷空間451(又は452)の底部側の空間451b,452b(谷空間の容積の少なくとも30%未満の容積)を少し残した状態になるので、受け渡し経路に沿う穂立ち群4cから各スリーブ141A,142Aに最終的に振り分けられるときの穂立ち401の一部が、その残された空間451b,452bに詰め込まれる状態で各スリーブ141A,142A上に保持されて搬送される。これにより、第1現像ロール141のスリーブ141Aから次々に供給される現像剤(層)が振り分け経路において第3の調整部材173の存在によりせき止められて不用意に滞留してしまうおそれがない。
このように現像装置14では、上記第3の調整部材173を配置したことにより、各スリーブ141A,142Aに振り分けられた後に各現像域E1,E2まで搬送される現像剤4d,4eの層厚が各スリーブ141A,142Bの各軸方向において粗密の不均一な状態になることに起因した筋状の画質むら(濃淡むら)が発生することが抑制される。また、この現像装置14を用いる画像形成装置1では、その現像装置14において各スリーブ141A,142Bに振り分けられて搬送される現像剤4d,4eの層が回転軸の方向で粗密になることに起因した筋状の濃淡むらの発生が抑制された画像を形成することができる。
[他の実施の形態]
実施の形態1では、現像装置14として、第1現像ロール141の第1受渡し極を「S極」、第2現像ロール142の第2受渡し磁極を「N極」に設定した構成例を示したが、その2つの現像ロールにおける各受渡し極としては、反対の磁性関係になるよう構成することができる。すなわち、第1受渡し極を「N極」、第2受渡し磁極を「S極」に設定することもできる。
実施の形態1では、現像装置14として、第1現像ロール141の第1受渡し極を「S極」、第2現像ロール142の第2受渡し磁極を「N極」に設定した構成例を示したが、その2つの現像ロールにおける各受渡し極としては、反対の磁性関係になるよう構成することができる。すなわち、第1受渡し極を「N極」、第2受渡し磁極を「S極」に設定することもできる。
また、2つの現像ロール141,142の各磁石ロール141B、142Bにおける磁極の数は、7つ以外の3つ以上の複数の値であっても構わない。
この他、この発明の現像装置14を用いる画像形成装置1は、その現像装置14を使用することが可能なものであれば、その形式等の各構成については特に限定されるものでなく、従来公知の構成からなる画像形成装置として構成することも可能である。例えば、感光ドラム11に代えて、ベルト形態の感光ベルトを使用する画像形成装置であっても構わない。
1 …画像形成装置
4 …二成分現像剤(磁性現像剤)
4c…穂立ち群
11…感光ドラム(潜像保持体)
14…現像装置
141A…第1スリーブ(第1の搬送体)
141B…第1磁石ロール(第1の磁石部材)
142A…第2スリーブ(第2の搬送体)
142B…第2磁石ロール(第2の磁石部材)
145…規制板(規制部材)
147…最接近部
171…第1の調整部材
171a…感光ドラムと反対側に存在させる端部
171b,171c…第1スリーブと第2スリーブに対向させる端部
172…第2の調整部材
172b,172c…第1スリーブと第2スリーブとに対向させる端部
401,403…受け渡し経路に形成される穂立ち群の(最終の)穂立ち
402,404…受け渡し経路から下流側の部分で最初に形成される穂立ち
451,452…谷空間(磁性現像剤の穂立ち間の谷となる空間)
α …隙間(第1搬送体の潜像保持体との間の隙間)
β …隙間(第2搬送体の潜像保持体との間の隙間)
d …隙間(第1搬送体と第2搬送体の間の隙間)
m1〜m6…各調整部材の各スリーブとの間における隙間
A …感光ドラムの回転方向
C …第1スリーブ141Aの回転方向
D …第2スリーブ142Aの回転方向
S2…第1受渡し磁極(極性の異なる受渡し磁極の一方)
N20…第2受渡し磁極(極性の異なる受渡し磁極の他方)
VL…仮想直線(最接近する位置の目安となる位置)
4 …二成分現像剤(磁性現像剤)
4c…穂立ち群
11…感光ドラム(潜像保持体)
14…現像装置
141A…第1スリーブ(第1の搬送体)
141B…第1磁石ロール(第1の磁石部材)
142A…第2スリーブ(第2の搬送体)
142B…第2磁石ロール(第2の磁石部材)
145…規制板(規制部材)
147…最接近部
171…第1の調整部材
171a…感光ドラムと反対側に存在させる端部
171b,171c…第1スリーブと第2スリーブに対向させる端部
172…第2の調整部材
172b,172c…第1スリーブと第2スリーブとに対向させる端部
401,403…受け渡し経路に形成される穂立ち群の(最終の)穂立ち
402,404…受け渡し経路から下流側の部分で最初に形成される穂立ち
451,452…谷空間(磁性現像剤の穂立ち間の谷となる空間)
α …隙間(第1搬送体の潜像保持体との間の隙間)
β …隙間(第2搬送体の潜像保持体との間の隙間)
d …隙間(第1搬送体と第2搬送体の間の隙間)
m1〜m6…各調整部材の各スリーブとの間における隙間
A …感光ドラムの回転方向
C …第1スリーブ141Aの回転方向
D …第2スリーブ142Aの回転方向
S2…第1受渡し磁極(極性の異なる受渡し磁極の一方)
N20…第2受渡し磁極(極性の異なる受渡し磁極の他方)
VL…仮想直線(最接近する位置の目安となる位置)
Claims (4)
- 回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群の中に存在し、かつ、前記第1の搬送体と第2の搬送体にそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記最接近の位置における隙間の50%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第1の調整部材と
を備えていることを特徴とする現像装置。 - 回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に配置され、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と、
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷となる空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第2の調整部材と
を備えていることを特徴とする現像装置。 - 回転する潜像保持体に対向して回転するように設けられ、内部に第1の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第1の搬送体と、
前記潜像保持体の回転方向の前記第1の搬送体よりも下流側になる位置で前記潜像保持体に対向しかつ前記第1の搬送体にも対向して回転するように設けられ、内部に第2の磁性部材を有し、磁性現像剤を搬送する円筒状の第2の搬送体と、
前記第1の搬送体及び第2の搬送体の一方に供給される磁性現像剤の通過を規制する規制部材と、
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材のうち前記第1の搬送体と前記第2の搬送体の最接近する位置よりも回転方向の上流側にずれた各位置に設けられ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に磁力線による磁性現像剤の受け渡し経路を形成する極性の異なる受渡し磁極と
前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記潜像保持体とは反対側に存在させる端部が、前記最接近の位置を超えて前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群のなかに止まるように存在する形状からなり、かつ、前記第1の搬送体と前記第2の搬送体との間に設けられ、前記各搬送体とそれぞれ隙間をあけて対向させる端部が、前記受け渡し経路に沿って形成される磁性現像剤の穂立ち群とその穂立ち群から前記各搬送体の回転方向の下流側の部分との間で最初に発生する磁性現像剤の穂立ち間の谷となる空間の容積の70%以上の範囲を埋めるように存在する形状からなる第3の調整部材と
を備えていることを特徴とする現像装置。 - 回転する潜像保持体と、前記潜像保持体に形成される潜像を磁性現像剤により現像する現像装置とを有し、
前記現像装置が、請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013121247A JP2014238514A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013121247A JP2014238514A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014238514A true JP2014238514A (ja) | 2014-12-18 |
Family
ID=52135698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013121247A Pending JP2014238514A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014238514A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016170197A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 現像装置及び画像形成装置 |
-
2013
- 2013-06-07 JP JP2013121247A patent/JP2014238514A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016170197A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 現像装置及び画像形成装置 |
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