JP2013237953A - 保護スリーブ、それを用いた巻線機器及びその製造方法 - Google Patents
保護スリーブ、それを用いた巻線機器及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013237953A JP2013237953A JP2012112699A JP2012112699A JP2013237953A JP 2013237953 A JP2013237953 A JP 2013237953A JP 2012112699 A JP2012112699 A JP 2012112699A JP 2012112699 A JP2012112699 A JP 2012112699A JP 2013237953 A JP2013237953 A JP 2013237953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective sleeve
- fiber
- varnish
- sleeve
- braided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
【解決手段】保護スリーブ3は、繊維糸の束である繊維束を交互に編組し管状に形づくってなる編組スリーブ7と、繊維束の表面に付着されている樹脂とを有している。編組スリーブ7は、互いに隣接する繊維束間に間隔をおいて編組されている。また、編組スリーブ7は、繊維束が編組スリーブ7の長手方向に対して斜めに配置されるように、製紐機によって管状に形づくられている。樹脂は、保護スリーブ3の加工(切断)時の端部のバラケやホツレを防止するとともに、リード線の通し易さを向上させる。また、樹脂は、繊維束間に隙間を確保するように繊維束に付着されている。
【選択図】図2
Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による巻線機器を示す側面図である。図において、巻線機器は、円筒状の鉄心1、鉄心1に巻回されている巻線2、及び保護スリーブ3を有している。巻線2の口出部には、複数本のリード線4が設けられている。
[実施例1]
実施例1による保護スリーブは、上記実施の形態1により得られた保護スリーブと同様である。即ち、図6の実施例1の欄に示すように、繊維糸として、複合材料に使用されるEガラスを用いた。Eガラスとは、無アルカリガラスと呼ばれ、耐熱性、絶縁性、高弾性率を有する繊維化が容易なため、ガラス繊維によく使用されるものである。
比較例1による保護スリーブは、実施例1と同じ基材を用い、繊維束あたりの繊維数を400本とした。但し、収束剤を塗布しなかった。
比較例2による保護スリーブは、実施例1と同じ基材を用い、繊維束あたりの繊維数を400本とした。また、エポキシ系収束剤をキシレン、エチルベンゼン等からなる希釈剤にて10wt%に希釈した溶液に編組スリーブを浸漬し、編組スリーブにエポキシ系樹脂の被膜層を設けた。
比較例3による保護スリーブは、実施例1と同じ基材を用い、繊維束あたりの繊維数を400本とした。また、エポキシ系収束剤をキシレン、エチルベンゼン等からなる希釈剤にて20wt%に希釈した溶液に編組スリーブを浸漬し、編組スリーブにエポキシ系樹脂の被膜層を設けた。
比較例4による保護スリーブは、市販されているエポキシワニスガラスチューブであり、実施例1と同じ基材を用い、繊維束あたりの繊維数を400本とした編組スリーブに、エポキシ系収束剤を塗布したものである。
上記のような作製方法で作製した保護スリーブに対して、滴下含浸によるワニス含浸性評価を、以下の手法で実施した。即ち、巻線機器の口出部のリード線に保護スリーブを通した後、巻線機器全体をあらかじめ60℃に予熱した。そして、巻線機器を水平又は垂直に配置し、大気圧下で滴下ノズルから巻線機器端部にワニスを滴下した。
作製した実施例1の保護スリーブを切断加工しても、端部のバラケ・ホツレはほとんどなかった。また、巻線機器での保護スリーブのワニス含浸性については、ワニスが充填されており、内部に通したリード線も十分に固着されていた。
作製した比較例1の保護スリーブを切断加工すると、端部にバラケ・ホツレが確認された。また、巻線機器での保護スリーブのワニス含浸性については、ワニスが充填されており、内部に通したリード線も十分に固着されていた。この結果、加工性の観点から、実使用は困難であった。
作製した比較例2の保護スリーブを切断加工すると、端部に少々バラケ・ホツレが生じた。また、巻線機器での保護スリーブのワニス含浸性については、ワニスが充填されており、内部に通したリード線も十分に固着されていた。この結果、加工性の観点から、実使用にあたっては改善が必要であった。
作製した比較例3の保護スリーブを切断加工すると、端部のバラケ・ホツレはほとんどなかった。また、巻線機器での保護スリーブのワニス含浸性については、滴下したワニスが部分的にしか充填されておらず、内部に通したリード線の固着が不十分であった。この結果、ワニス浸透性の観点から実使用は困難であった。
作製した比較例4の保護スリーブを切断加工すると、端部のバラケ・ホツレはほとんどなかった。また、巻線機器での保護スリーブのワニス含浸性については、滴下したワニスが全く含浸されておらず、内部に通したリード線の固着が不十分であった。この結果、ワニス浸透性の観点から市販品の実使用は困難であった。
Claims (7)
- 繊維糸の束である繊維束を交互に編組し管状に形づくってなる編組スリーブと、前記繊維束の表面に付着されている樹脂とを備え、
前記編組スリーブは、互いに隣接する前記繊維束間に間隔をおいて編組されており、
前記樹脂は、前記繊維束間に隙間を確保するように前記繊維束に付着されていることを特徴とする保護スリーブ。 - 前記繊維束は、前記編組スリーブの長手方向に対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項1記載の保護スリーブ。
- 前記繊維糸は、ガラス繊維であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保護スリーブ。
- 前記繊維束の太さは、400μmよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の保護スリーブ。
- 前記編組スリーブの重量に対する前記樹脂の付着率は、1〜10wt%であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の保護スリーブ。
- リード線を有する巻線、及び
繊維糸の束である繊維束を交互に編組し管状に形づくってなる編組スリーブと、前記繊維束の表面に付着されている樹脂とを有しており、前記リード線の少なくとも一部を囲繞する保護スリーブ
を備え、
前記編組スリーブは、互いに隣接する前記繊維束間に間隔をおいて編組されており、
前記樹脂は、前記繊維束間に隙間を確保するように前記繊維束に付着されていることを特徴とする巻線機器。 - 繊維糸の束である繊維束を交互に編組し管状に形づくってなる編組スリーブと、前記繊維束の表面に付着されている樹脂とを有しており、かつ前記繊維束間に隙間が設けられている保護スリーブ内に、巻線のリード線を挿入する工程、
前記巻線及び前記保護スリーブを予熱する工程、及び
前記保護スリーブの側面にワニスを滴下し、前記保護スリーブ内の中空部にワニスを充填する工程
を含むことを特徴とする巻線機器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112699A JP5955094B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 巻線機器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112699A JP5955094B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 巻線機器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013237953A true JP2013237953A (ja) | 2013-11-28 |
JP5955094B2 JP5955094B2 (ja) | 2016-07-20 |
Family
ID=49763214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012112699A Expired - Fee Related JP5955094B2 (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 巻線機器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5955094B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018116808A1 (ja) * | 2016-12-19 | 2018-06-28 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスにおける保護部材の保持構造 |
CN109451745A (zh) * | 2015-10-30 | 2019-03-08 | 费德罗-莫格尔动力系有限责任公司 | 具有一体化开口和自维持的扩张状态和收缩状态的编织织物套筒及其构建方法 |
JP2019106875A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-27 | ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft | 冷却機能を備える回転子 |
JP2019115178A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
JP2019115170A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
CN110942911A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-03-31 | 梁昌爱 | 一种变压器全瓷绝缘套管制作加工装置 |
CN118629809A (zh) * | 2024-08-08 | 2024-09-10 | 亨斯迈(杭州)电力技术有限公司 | 一种开关装置联锁模块以及配电柜 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6199213A (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 鎧装ケ−ブル |
JPH05174652A (ja) * | 1991-12-20 | 1993-07-13 | Kurabe Ind Co Ltd | 編組チューブの製造方法及びその製造装置 |
EP0729214A2 (en) * | 1995-02-21 | 1996-08-28 | A.O. Smith Corporation | Electric motor for operation in ammonia and refrigeration system including same |
JP2875886B2 (ja) * | 1990-10-01 | 1999-03-31 | ザ ベントリィ―ハリス マニュファクチュアリング カンパニー | 耐摩耗性の編組スリーブ |
JP2002247811A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-30 | Denyo Co Ltd | 電気機械巻線における口出線の接続方法 |
JP2005002531A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-06 | Kurabe Ind Co Ltd | チューブの製造方法 |
-
2012
- 2012-05-16 JP JP2012112699A patent/JP5955094B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6199213A (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 鎧装ケ−ブル |
JP2875886B2 (ja) * | 1990-10-01 | 1999-03-31 | ザ ベントリィ―ハリス マニュファクチュアリング カンパニー | 耐摩耗性の編組スリーブ |
JPH05174652A (ja) * | 1991-12-20 | 1993-07-13 | Kurabe Ind Co Ltd | 編組チューブの製造方法及びその製造装置 |
EP0729214A2 (en) * | 1995-02-21 | 1996-08-28 | A.O. Smith Corporation | Electric motor for operation in ammonia and refrigeration system including same |
JP2002247811A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-30 | Denyo Co Ltd | 電気機械巻線における口出線の接続方法 |
JP2005002531A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-06 | Kurabe Ind Co Ltd | チューブの製造方法 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109451745A (zh) * | 2015-10-30 | 2019-03-08 | 费德罗-莫格尔动力系有限责任公司 | 具有一体化开口和自维持的扩张状态和收缩状态的编织织物套筒及其构建方法 |
WO2018116808A1 (ja) * | 2016-12-19 | 2018-06-28 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネスにおける保護部材の保持構造 |
JP2019106875A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-27 | ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft | 冷却機能を備える回転子 |
JP2019115170A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
JP7031291B2 (ja) | 2017-12-22 | 2022-03-08 | 株式会社アイシン | ステータおよびステータの製造方法 |
JP2019115178A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
JP7031292B2 (ja) | 2017-12-25 | 2022-03-08 | 株式会社アイシン | ステータおよびステータの製造方法 |
CN110942911A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-03-31 | 梁昌爱 | 一种变压器全瓷绝缘套管制作加工装置 |
CN110942911B (zh) * | 2019-12-16 | 2021-08-27 | 南京幸庄科技创新产业园管理有限公司 | 一种变压器全瓷绝缘套管制作加工装置 |
CN118629809A (zh) * | 2024-08-08 | 2024-09-10 | 亨斯迈(杭州)电力技术有限公司 | 一种开关装置联锁模块以及配电柜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5955094B2 (ja) | 2016-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5955094B2 (ja) | 巻線機器の製造方法 | |
EP3191632B1 (en) | Electronically functional yarns | |
WO2014196432A1 (ja) | 高強力繊維複合材及びストランド構造体並びにマルチストランド構造体 | |
JP2009252605A (ja) | 保護スリーブの製造方法 | |
US3192309A (en) | Insulation for winding wire and method of and device for producing the same | |
EP1042758B1 (de) | Verfahren zur herstellung von glimmer-hältigen isolierbändern sowie deren verwendung | |
JP6879855B2 (ja) | 無機系繊維の製造方法 | |
US10932363B2 (en) | Glass fiber coatings for improved resistance to conductive anodic filament formation | |
JP2013028929A (ja) | 木製部材の接合部構造 | |
WO2016088541A1 (ja) | 巻線抵抗器およびその製造方法 | |
JP5579214B2 (ja) | 電気機器の巻線体及びその製造方法 | |
JP6104123B2 (ja) | 電気機器のコイル製造方法 | |
DE102009006763A1 (de) | Spule für eine dynamoelektrische Maschine | |
CN113089177A (zh) | 编织物 | |
KR20170047161A (ko) | 고압전선용 코어, 그 제조장치 및 이를 이용한 제조방법 | |
JP2021195628A (ja) | 保護スリーブ | |
JP2012001864A (ja) | 保護スリーブ及びその製造方法 | |
JP5646270B2 (ja) | 保護スリーブ、保護スリーブを備えた回転電機、保護スリーブの製造方法および保護スリーブを備えた回転電機の製造方法 | |
JP2009280430A (ja) | 炭化珪素コーティング炭素−炭素繊維複合線材およびその製造方法、ならびに炭化珪素コーティング炭素−炭素繊維複合線材の製造に用いる炭素−炭素繊維複合線材と該炭素−炭素繊維複合線材の製造に用いる炭素長繊維束の製造方法 | |
KR20220127657A (ko) | 아연 클래딩 카본섬유 필라멘트 복합선재를 포함하는 송전선 및 이의 제조방법 | |
DE3150298C2 (de) | Isolierung flexibler Litzen | |
CN204029406U (zh) | 纤维复合型绞合电缆 | |
JP2019214440A (ja) | エレベータ用ロープの接続方法 | |
JP2015172261A (ja) | アラミド繊維ロッド | |
DE3317262A1 (de) | Biegsames elektrisches kabel fuer die signaluebertragung auf sich bewegende koerper, verfahren zu seiner herstellung und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141008 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5955094 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |