JP2013237807A - インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 Download PDF

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皓史 大森
Yoshiaki Kondo
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Abstract

【課題】耐光性及び耐オゾン性に優れる画像を形成することができ、かつ、所望の色相を発現することができるインク組成物の提供。
【解決手段】 少なくとも、第1の色材及び第2の色材を含有するインク組成物であって、
前記第1の色材が、明細書中に記載の一般式(A−1)で表される化合物であり、前記第2の色材が、明細書中に記載の一般式(B−1)で表される化合物、一般式(B−2)で表される化合物、及び一般式(B−3)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物であるインク組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録方法は、インク小滴を普通紙や光沢メディアなどの記録媒体に付与して画像を形成する記録方法であり、その低価格化、記録速度の向上により、急速に普及が進んでいる。また、インクジェット記録方法により得られる画像の高画質化が進んだことに加えて、デジタルカメラの急速な普及に伴い、銀塩写真に匹敵する画像の出力方法として広く一般的になっている。
更に近年、複数のカラーインク組成物を用いたインクジェット記録方法によってカラー画像を形成して記録物を得ることが行われている。一般に、カラー画像の形成は、イエローインク組成物、マゼンタインク組成物、及びシアンインク組成物の三色、更に所望によりブラックインク組成物を加えた四色によって行われている。また、これらの四色にライトシアンインク組成物及びライトマゼンタインク組成物を加えた六色又はそれらに更にダークイエローインク組成物を加えた七色によってカラー画像形成を行なう場合もある。このような2種以上のインク組成物を組み合わせたものがインクセットである。
上述したカラー画像の形成に用いられるインクセットには、各色ごとのインク組成物自身が良好な発色性を有していることに加え、複数色のインク組成物を組み合わせたときに良好な中間色を発色することができること、及び得られる記録物が保存中に変退色しないこと等が求められる。
更に、ブラックインク組成物は、画像中において画像のコントラストを得るといった観点から重要な役割を果たすため、インクセットにブラックインク組成物を含めることも多い。
したがって、インクセットにブラックインク組成物を含める場合は、ブラックインク組成物が優れた耐光性・耐オゾン性を有するとともに、所望の色相を呈するブラックインク組成物が望まれる。
ブラックインク染料としては、例えば、特許文献1には、光およびオゾンに対する堅牢性の高いアゾ染料が開示されている。さらに、特許文献2には、良好な耐水性、耐光性及び光学濃度を有する化合物が開示されている。
特許第4171607号 特許第4533136号
特許文献1及び2に記載のブラックインクでは、耐光性、耐オゾン性などの堅牢性改善には一定の効果があるが、近年の使用環境の多様化を鑑みると、更に高いレベルの堅牢性を有し、かつ、所望の色相を発現することができるインク組成物が求められる。
本発明は、耐光性及び耐オゾン性に優れる画像を形成することができ、かつ、所望の色相を発現することができるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決することができる。
〔1〕
少なくとも、第1の色材及び第2の色材を含有するインク組成物であって、
前記第1の色材が、下記一般式(A−1)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記一般式(B−1)で表される化合物、下記一般式(B−2)で表される化合物、及び下記一般式(B−3)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物であるインク組成物。
Figure 2013237807

(一般式(A−1)中、
は置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びBはそれぞれ独立に、窒素原子又は−C(R61)=を表す。R61は、水素原子、アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びRはそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。
は水素原子、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。)
Figure 2013237807

(一般式(B−1)中、R10、R11及びR12はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。pは1〜4の整数であり、qは0〜6の整数であり、rは1〜6の整数である。)
Figure 2013237807

(一般式(B−2)中、R21、R22及びR23はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、Qは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表し、mは1〜5の整数であり、nは0〜6の整数であり、oは0〜4の整数である。)
Figure 2013237807
(一般式(B−3)中、
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、置換又は無置換のヘテロ環アミノ基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表す。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
〔2〕
前記一般式(A−1)で表される化合物が、下記一般式(A−2)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕に記載のインク組成物。
Figure 2013237807
(一般式(A−2)中、Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
〔3〕
前記一般式(B−1)で表される化合物が、下記一般式(B−1−1)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載のインク組成物。
Figure 2013237807
(一般式(B−1−1)中、R13〜R19はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
〔4〕
前記一般式(B−2)で表される化合物が、下記一般式(B−2−1)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインク組成物。
Figure 2013237807

(一般式(B−2−1)中、R24〜R33はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
〔5〕
前記一般式(B−2)で表される化合物が、下記一般式(B−2−2)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインク組成物。
Figure 2013237807
(一般式(B−2−2)中、R24〜R28及びR32〜R34はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。sは0〜5の整数である。)
〔6〕
前記一般式(B−3)で表される化合物が、下記一般式(B−3−1)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインク組成物。
Figure 2013237807
(一般式(B−3−1)中、R35、R36、R37、及びR38は、それぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
〔7〕
前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量が、前記第2の色材の含有量に対して、質量比で0.2以上8以下である〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載のインク組成物。
〔8〕
前記第1の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、1.0〜12.0質量%である〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載のインク組成物。
〔9〕
前記第2の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、1.0〜12.0質量%である〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載のインク組成物。
〔10〕
印刷機用カートリッジ内のチャンバーに充填されるカートリッジインクであって、前記インクは〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載のインク組成物を含有するインクジェット印刷機用カートリッジインク。
〔11〕
〔10〕に記載のインクジェット印刷機用カートリッジインクを用いる、インクジェット記録方法。
〔12〕
〔11〕に記載の印刷機用カートリッジインクを用いる、インクジェット印刷機。
本発明によれば、光、オゾンに対して堅牢な画像を形成することができ、かつ、所望の色相を発現することができるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法を提供することができる。
実施例におけるインクNo.1〜5について、画像を記録したクリスピア紙でのλmax(反射スペクトル)の値(OD値)を示す図である。 実施例におけるインクNo.6〜10について、画像を記録したクリスピア紙でのλmax(反射スペクトル)の値(OD値)を示す図である。 実施例におけるインクNo.1〜5について、算出したL*と濃度(%)との関係を示す図である。 実施例におけるインクNo.6〜10について、算出したL*と濃度(%)との関係を示す図である。 実施例におけるインクNo.1〜5について、算出したa*、とb*との関係を示す図である。 実施例におけるインクNo.6〜10について、算出したa*、とb*との関係を示す図である。
以下に、本発明を好ましい実施の形態を挙げて詳細に説明する。
まず、本発明において、置換基群A、イオン性親水性基及び各置換基について定義する。
(置換基群A)
例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、イオン性親水性基が例として挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
更に詳しくは、ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子が挙げられる。
アルキル基としては、直鎖、分岐、環状の置換若しくは無置換のアルキル基が挙げられ、シクロアルキル基、ビシクロアルキル基、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えば、アルコキシ基、アルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。詳細には、アルキル基としては、好ましくは、炭素数1から30のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基等が挙げられ、ビシクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、置換若しくは無置換のアラルキル基が挙げられ、置換若しくは無置換のアラルキル基としては、炭素原子数が7〜30のアラルキル基が好ましい。例えばベンジル基及び2−フェネチル基を挙げられる。
アルケニル基としては、直鎖、分岐、環状の置換若しくは無置換のアルケニル基が挙げられ、シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を包含する。詳細には、アルケニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基等が挙げられ、シクロアルケニル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換若しくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基等が挙げられ、ビシクロアルケニル基としては、置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基等が挙げられる。
アルキニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルキニル基、例えば、エチニル基、プロパルギル基、トリメチルシリルエチニル基等が挙げられる。
アリール基としては、好ましくは、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリール基、例えば、フェニル基、p−トリル基、ナフチル基、m−クロロフェニル基、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル基等が挙げられる。
ヘテロ環基としては、好ましくは、5又は6員の置換若しくは無置換の芳香族若しくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5又は6員の芳香族のヘテロ環基、例えば、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル基等が挙げられる。
アルコキシ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルコキシ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基等が挙げられる。
アリールオキシ基としては、好ましくは、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、4−t−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ基、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ基等が挙げられる。
シリルオキシ基としては、好ましくは、炭素数0から20の置換若しくは無置換のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ基、ジフェニルメチルシリルオキシ基等が挙げられる。
ヘテロ環オキシ基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換若しくは無置換のヘテロ環オキシ基、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基、2−テトラヒドロピラニルオキシ基等が挙げられる。
アシルオキシ基としては、好ましくは、ホルミルオキシ基、炭素数2から30の置換若しくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、アセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ステアロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
カルバモイルオキシ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、モルホリノカルボニルオキシ基、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ基、N−n−オクチルカルバモイルオキシ基等が挙げられる。
アルコキシカルボニルオキシ基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換若しくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えば、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
アリールオキシカルボニルオキシ基としては、好ましくは、炭素数7から30の置換若しくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
アミノ基としては、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を含み、好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアニリノ基、例えば、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アニリノ基、N−メチル−アニリノ基、ジフェニルアミノ基、トリアジニルアミノ基等が挙げられる。
アシルアミノ基としては、好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、アセチルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ラウロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ基等が挙げられる。
アミノカルボニルアミノ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアミノカルボニルアミノ基、例えば、カルバモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ基、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基等が挙げられる。
アルコキシカルボニルアミノ基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換若しくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ基、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ基等が挙げられる。
アリールオキシカルボニルアミノ基としては、好ましくは、炭素数7から30の置換若しくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ基、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ基等が挙げられる。
スルファモイルアミノ基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ基等が挙げられる。
アルキル又はアリールスルホニルアミノ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールスルホニルアミノ基、例えば、メチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ基、p−メチルフェニルスルホニルアミノ基等が挙げられる。
アルキルチオ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基等が挙げられる。
アリールチオ基としては、好ましくは、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールチオ基、例えば、フェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、m−メトキシフェニルチオ基等が挙げられる。
ヘテロ環チオ基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基等が挙げられる。
スルファモイル基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル基、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、N−アセチルスルファモイル基、N−ベンゾイルスルファモイル基、N−(N‘−フェニルカルバモイル)スルファモイル基等が挙げられる。
アルキル又はアリールスルフィニル基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルスルフィニル基、6から30の置換又は無置換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基、p−メチルフェニルスルフィニル基等が挙げられる。
アルキル又はアリールスルホニル基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換又は無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置換又は無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、p−メチルフェニルスルホニル基等が挙げられる。
アシル基としては、好ましくは、ホルミル基、炭素数2から30の置換又は無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換若しくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数2から30の置換若しくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル基、ピバロイル基、2−クロロアセチル基、ステアロイル基、ベンゾイル基、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル基、2−ピリジルカルボニル基、2−フリルカルボニル基等が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基としては、好ましくは、炭素数7から30の置換若しくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル基、o−クロロフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、p−t−ブチルフェノキシカルボニル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換若しくは無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
カルバモイル基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のカルバモイル基、例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモイル基等が挙げられる。
アリール又はヘテロ環アゾ基としては、好ましくは炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換若しくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ等が挙げられる。
イミド基としては、好ましくは、N−スクシンイミド基、N−フタルイミド基等が挙げられる。
ホスフィノ基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、メチルフェノキシホスフィノ基等が挙げられる。
ホスフィニル基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル基、ジオクチルオキシホスフィニル基、ジエトキシホスフィニル基等が挙げられる。
ホスフィニルオキシ基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ基、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ基等が挙げられる。
ホスフィニルアミノ基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ基、ジメチルアミノホスフィニルアミノ基が挙げられる。
シリル基としては、好ましくは、炭素数0から30の置換若しくは無置換のシリル基、例えば、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基等が挙げられる。
(イオン性親水性基)
スルホ基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スルフィノ基、ホスホノ基、ジヒドロキシホスフィノ基、4級アンモニウム基などが挙げられる。特に好ましくはスルホ基、カルボキシル基である。またカルボキシル基、ホスホノ基及びスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対カチオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく、リチウム塩又はリチウム塩を主成分とする混合塩が更に好ましく、リチウム塩が最も好ましい。
(ハメットの置換基定数σp値)
本明細書中で用いられるハメットの置換基定数σp値について説明する。
ハメット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば、J.A.Dean編、「Lange’s Handbook of Chemistry」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。なお、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σpにより限定したり説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。本発明にかかる化合物はベンゼン誘導体ではないが、置換基の電子効果を示す尺度として、置換位置に関係なくσp値を使用する。本発明においては今後、σp値をこのような意味で使用する。
σp値が0.3以上の電子求引性基の具体例としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキルチオ基、σp値が0.3以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ニトロ基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、又はセレノシアネート基が挙げられる。好ましくはシアノ基、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基であり、より好ましくはシアノ基、メチルスルホニル基、ニトロ基である。
(インク組成物)
本発明のインク組成物は、少なくとも、第1の色材及び第2の色材を含有するインク組成物であって、前記第1の色材が、下記一般式(A−1)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記一般式(B−1)で表される化合物、下記一般式(B−2)で表される化合物、及び下記一般式(B−3)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物である。
Figure 2013237807
(一般式(A−1)中、
は置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びBはそれぞれ独立に、窒素原子又は−C(R61)=を表す。R61は、水素原子、アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びRはそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。
は水素原子、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。)
Figure 2013237807
(一般式(B−1)中、R10、R11及びR12はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。pは1〜4の整数であり、qは0〜6の整数であり、rは1〜6の整数である。)
Figure 2013237807
(一般式(B−2)中、R21、R22及びR23はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、Qは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表し、mは1〜5の整数であり、nは0〜6の整数であり、oは0〜4の整数である。)
Figure 2013237807
(一般式(B−3)中、
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、置換又は無置換のヘテロ環アミノ基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表す。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
従来の染料が単独で含有されるインクを使用した場合、染料の濃度及び添加剤を変化させても、印字物の色相は限定される。本願発明においては、インクが、第1の色材として一般式(A−1)で表される化合物と、第2の色材として一般式(B−1)で表される化合物、一般式(B−2)で表される化合物、及び一般式(B−3)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含有することにより、印字物が表現できる色相の範囲は極めて広いものとなる。また、上記第1の色材と第2の色材とを含有するインクを利用することにより、高い印字濃度(OD値)を得ることができる。
〔色材〕
(第1の色材)
本発明のインク組成物において第1の色材として使用するアゾ染料は、一般式(A−1)で表される。以下に、一般式(A−1)で表されるアゾ染料(ブラック)について説明する。
Figure 2013237807
(一般式(A−1)中、
は置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びBはそれぞれ独立に、窒素原子又は−C(R61)=を表す。R61は、水素原子、アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、及びRはそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。
は水素原子、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。)
は置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表し、置換アリール基であることが好ましい。Aが、置換基を有する場合の置換基としては、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であることがより好ましく、イオン性親水性基、又はシアノ基であることがより好ましく、イオン親水性基であることが更に好ましい。
は無置換のアリール基を表し、フェニル基又はナフチル基が好ましい。
は窒素原子又は−C(R60)=を表し、窒素原子であることが好ましい。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表し、カルバモイル基(−CONH基)又はシアノ基であることが好ましく、シアノ基であることがより好ましい。
、及びRはそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表し、置換若しくは無置換のアリールアミノ基であることが好ましい。置換若しくは無置換のフェニルアミノ基であることが好ましい。
、及びRが、置換基を有する場合の置換基としては、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であることがより好ましく、イオン性親水性基、又はシアノ基であることがより好ましく、イオン親水性基であることが更に好ましい。
、及びBはそれぞれ独立に、窒素原子又は−C(R61)=を表し−C(R61)=であることが好ましい。R61は、水素原子、アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表し、アルキル基又はシアノ基であることがより好ましい。
は水素原子、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表し置換若しくは無置換のアリールアミノ基であることが好ましい。置換若しくは無置換のフェニルアミノ基であることが好ましい。
が、置換基を有する場合の置換基としては、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であることがより好ましく、イオン性親水性基、又はシアノ基であることがより好ましく、イオン親水性基であることが更に好ましい。
一般式(A−1)で表される化合物は、下記一般式(A−2)で表される化合物であることが好ましく、下記一般式(A−3)で表される化合物であることが更に好ましい。
Figure 2013237807
(一般式(A−2)中、Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
一般式(A−2)におけるG、R、及びAは、前記一般式(A−1)におけるG、R、及びAと同義であり好ましいものも同様である。
Figure 2013237807
(一般式(A−3)中、X11、X12、X13、X14、X15、X16及びX17はそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
は無置換のアリール基を表す。
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
一般式(A−3)におけるG、及びRは、前記一般式(A−1)におけるG、及びRと同義であり好ましいものも同様である。
11、X12、X13、X14、X15、X16、及びX17はそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表し、水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であることがより好ましく、水素原子、イオン性親水性基、又はシアノ基であることが特に好ましい。
一般式(A−3)において、X12、X14、及びX16はそれぞれ独立に、イオン性親水性基であることが好ましい。
色相、着色力、水溶性の貯蔵安定性の観点から、上記の中でも、X12、X14、及びX16の少なくとも一つはイオン性親水性基であることが好ましく、X12、X14、及びX16の少なくとも一つはハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基であることが好ましく、X14がハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基であって、X12、及びX16がイオン性親水性基であることがより好ましい。イオン性親水性基としては、−SO又は−CO(Mは水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)が好ましく、−SOがより好ましく、−SOLiが特に好ましい。
前記一般式(A−1)、(A−2)又は(A−3)で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明に用いられる化合物は、下記の例に限定されるものではない。
なお、具体例中、Mは水素原子又は一価のカウンターカチオン(リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、又はアンモニウムイオン)を表す。
Figure 2013237807
一般式(A−1)〜(A−3)で表される化合物は、ジアゾ成分とカプラーとのカップリング反応によって合成することができるが、それらについては、特開2003−306623号や特願2003−353498号に記載がある。
(第2の色材)
本発明のインク組成物は、第1の色材として、前記一般式(A−1)で表される化合物を含有すると共に、第2の色材として、前記一般式(B−1)で表される化合物、前記一般式(B−2)で表される化合物及び前記一般式(B−3)で表される化合物より選択される少なくとも1種を含有することが必要である。
このように、一般式(A−1)で表される第1の色材と一般式(B−1)で表される化合物、一般式(B−2)で表される化合物、及び一般式(B−3)より選択される第2の色材とを組み合わせて用いることで相乗効果が発揮され、以下のような効果を得ることができる。すなわち、これらの色材を含有させることで、高い着色力を有するブラックインク組成物とすることができるだけではなく、更に耐光性に優れた画像を与え、加えて、所望の色相を発現することができる。
(一般式(B−1)で表される化合物)
Figure 2013237807
(一般式(B−1)中、R10、R11及びR12はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。pは1〜4の整数であり、qは0〜6の整数であり、rは1〜6の整数である。)
一般式(B−1)中、R10、R11及びR12はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましい。
10、R11及びR12が置換基を有する場合の置換基としては、アルキル基、ヒドロキシル基、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、又はアルキル基であることがより好ましく、ヒドロキシル基、又はアルキル基であることが更に好ましい。
pは1〜4の整数であり、2又は3が好ましく、2がより好ましい。
qは0〜6の整数であり、1〜3が好ましく、1がより好ましい。
rは1〜6の整数であり、2〜4が好ましく、3がより好ましい。
一般式(B−1)で表される化合物は、下記一般式(B−1−1)で表される化合物または下記一般式(B−2−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2013237807
(一般式(B−1−1)中、R13〜R19はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
一般式(B−1−1)中、R13〜R19が置換基を有する場合の置換基としては、アルキル基、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、又はアルキル基であることがより好ましく、アルキル基であることが更に好ましい。
13、及びR14はそれぞれ独立に、置換若しくは無置換のアルキル基ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、−SOM又は−COMが好ましく、−COMがより好ましい。
15は水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、水素原子、又はヒドロキシル基であることがより好ましく、ヒドロキシル基であることが好ましい。
16は水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、水素原子、又は置換若しくは無置換のアミノ基、であることがより好ましく、置換若しくは無置換のアミノ基であることが更に好ましく、アルキルアミノ基であることが特に好ましい。
17、R18、及びR19はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、水素原子、又はイオン性親水性基であることがより好ましく、−SOM又は−COMが好ましい。
一般式(B−1−1)中、Mは、水素原子又は一価のカウンターカチオンを表し、一価のカウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
(一般式(B−2)で表される化合物)
Figure 2013237807
(一般式(B−2)中、R21、R22及びR23はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、Qは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表し、mは1〜5の整数であり、nは0〜6の整数であり、oは0〜4の整数である。)
一般式(B−2)中、R21、R22及びR23はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、ニトロ基又はイオン性親水性基であることが好ましい。
21、R22及びR23が置換基を有する場合の置換基としては、置換又は無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、又は置換又は無置換のアルキル基であることがより好ましい。
Qは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。置換若しくは無置換のアリール基として、好ましくは、炭素数6から30の置換若しくは無置換のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基)が挙げられる。置換若しくは無置換のヘテロ環基としては、5員又は6員環のものが好ましく、それらは更に縮環していてもよい。また、芳香族ヘテロ環であっても非芳香族ヘテロ環であっても良い。ヘテロ環基としては、例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、ピラゾロン、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアジアゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリンなどが挙げられる。
Qは置換若しくは無置換のフェニル基又はオキソピラゾール基であることが好ましく、オキソピラゾール基であることがより好ましい。
Qが置換基を有する場合の置換基としては、置換又は無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、イオン性親水性基、ジアゾ基、シアノ基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換のアミノ基置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のジアゾ基又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、置換又は無置換のジアゾ基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換のアミノ基又はアルキル基であることがより好ましい。
mは1〜5の整数であり、1〜3が好ましく、2がより好ましい。
nは0〜6の整数であり、2〜5が好ましく、4がより好ましい。
oは0〜4の整数であり、1〜3が好ましく、1又は2がより好ましい。
一般式(B−2)で表される化合物は、下記一般式(B−2−1)で表される化合物または下記一般式(B−2−2)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2013237807
(一般式(B−2−1)中、R24〜R33はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
一般式(B−2−1)中、R24〜R32が置換基を有する場合の置換基としては、アルキル基、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、又はアルキル基であることがより好ましく、アルキル基であることが更に好ましい。
25、R30、R32、及びR33はそれぞれ独立に、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、−SOM又は−COMが好ましく、−SOMがより好ましい。
29は、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、−SOM又は−COMが好ましく、−COMがより好ましい。
26、及びR27はそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、水素原子、又はヒドロキシル基であることがより好ましく、ヒドロキシル基であることが好ましい。
28、及びR31はそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、置換若しくは無置換のアルコキシ基であることがより好ましく、置換アルコキシ基であることが更に好ましく、ヒドロキシ基で置換されたアルコキシ基(好ましくは炭素原子数1〜3)であることが特に好ましい。
一般式(B−2−1)中、Mは、水素原子又は一価のカウンターカチオンを表し、一価のカウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
Figure 2013237807
(一般式(B−2−2)中、R24〜R28及びR32〜R34はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。sは0〜5の整数である。)
一般式(B−2−2)中、R24〜R28及びR32〜R34が置換基を有する場合の置換基としては、アルキル基、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、又は置換又は無置換のスルファモイル基であることが好ましく、イオン性親水性基、又はアルキル基であることがより好ましく、アルキル基であることが更に好ましい。
25、R28、R32、及びR33はそれぞれ独立に、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、イオン性親水性基であることがより好ましく、−SOM又は−COMが好ましく、−SOMがより好ましい。
26、及びR27はそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、水素原子、又はヒドロキシル基であることがより好ましく、ヒドロキシル基であることが好ましい。
34はそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることが好ましく、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基であることがより好ましい。
sは0〜5の整数であり、1〜3であることが好ましく、2であることがより好ましい。
一般式(B−2−2)中、Mは、水素原子又は一価のカウンターカチオンを表し、一価のカウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
(一般式(B−3)で表される化合物)
Figure 2013237807
(一般式(B−3)中、
は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、置換又は無置換のヘテロ環アミノ基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表す。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
は窒素原子又は−C(R60)=を表し、−C(R60)=であることが好ましい。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表し、カルバモイル基(−CONH基)又はシアノ基であることが好ましく、シアノ基であることがより好ましい。
、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であることが好ましく、水素原子、イオン性親水性基、又はシアノ基であることが特に好ましい。更に、X、X、X、及びXが水素原子であって、Xがハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基を表すことが好ましく、Xがシアノ基であることがより好ましい。
、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、置換又は無置換のヘテロ環アミノ基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表し、水素原子、置換又は無置換のアミノ基を置換基として有するヘテロ環アミノ基、イオン性親水性基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表が好ましく、水素原子、置換又は無置換のアミノ基を置換基として有するヘテロ環アミノ基、イオン性親水性基を置換基として有するアリールスルホニルアミノ基、イオン性親水性基を置換基として有するアシルアミノ基のいずれかであることが特に好ましい。
アシルアミノ基としては、アルキルカルボニルアミノ基、イオン性親水性基を置換基として有するアルキルカルボニルアミノ基、イオン性親水性基を置換基として有するアリールカルボニルアミノ基が好ましい。該アルキルカルボニルアミノ基におけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、又はn−プロピル基が好ましく、エチル基がより好ましい。該アリールカルボニルアミノ基におけるアリール基としてはフェニル基が好ましい。
、Y、及びYが表すヘテロ環アミノ基、スルファモイル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アシルアミノ基が置換基を有する場合の置換基としては、それぞれ独立に、イオン性親水性基(例えば、−COM、−SOM:水素原子又はMは一価のカウンターカチオン)であることがより好ましい。
、Y、及びYは、互いに結合して環を形成しても良く、Y、Y、及びYが互いに結合して形成する環としては、例えばベンゼン環、ナフタレン環が挙げられ、ベンゼン環であることが好ましい。
、Y、及びYは更に置換基を有していてもよく、更なる置換基としては、水酸基、置換又は無置換のアミノ基又はイオン性親水性基を有していてもよいアリール基、イオン性親水性基を有していてもよいヘテロ環基を挙げることができ、置換又は無置換のアミノ基であることが好ましい。該置換アミノ基の置換基としては、例えば、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換のヘテロ環基であることが好ましく、イオン性親水性基で置換されたアルキル基、又はイオン性親水性基で置換されたアリール基であることがより好ましい。
、及びYは水素原子を表し、Yは置換又は無置換のアミノ基を置換として有するヘテロ環アミノ基、イオン性親水性基を置換基として有するアリールスルホニルアミノ基、又はイオン性親水性基を置換基として有するアシルアミノ基であることが最も好ましい。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表し、一価のカウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく、リチウム塩又はリチウム塩を主成分とする混合塩が更に好ましく、リチウム塩が最も好ましい。
Figure 2013237807
(一般式(B−3−1)中、R35、R36、R37、及びR38は、それぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
35、R36、R37、及びR38は、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表し、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換のヘテロ環基が好ましく、イオン性親水性基で置換されたアルキル基、又はイオン性親水性基で置換されたアリール基であることがより好ましい。
35、R36において、一方が水素原子、他方が水素原子又はイオン性親水性基を有するアルキル基、又はイオン性親水性基を有するアリール基が好ましい。R37、R38においても、一方が水素原子、他方が水素原子又はイオン性親水性基を有するアルキル基、又はイオン性親水性基を有するアリール基が好ましい。
特に、s-トリアジン環上のアミノ基の置換基(R35とR36)の一方が水素原子、他方がイオン性親水性基を有するアルキル基、又はイオン性親水性基を有するアリール基で、(R37とR38)の一方が水素原子、他方がイオン性親水性基を有するアルキル基、又はイオン性親水性基を有するアリール基の組み合わせとなることで、染料の水溶性と水溶液中での染料の会合性向上(染料分子の相互作用が向上)することで、着色組成物及びインクジェット用水溶性インクに要求される、水溶性インクの貯蔵安定性(色素の析出防止・色素の分解抑制)を大幅に向上させることができる点から好ましい。
、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基、ニトロ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基であり、水素原子、イオン性親水性基、又はシアノ基であることが特に好ましい。更に、X、X、X、及びXが水素原子であって、Xがハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基を表すことが好ましく、Xがシアノ基であることがより好ましい。
次に本発明の前記一般式(B−1)で表される化合物、前記一般式(B−2)で表される化合物及び前記一般式(B−3)で表される化合物の具体例を下記表に示す。
一般式(B−1)で表される化合物の具体例:
Figure 2013237807
一般式(B−2)で表される化合物の具体例:
Figure 2013237807
一般式(B−3)で表される化合物の具体例:
Figure 2013237807
Figure 2013237807
Figure 2013237807
Figure 2013237807
Figure 2013237807
前記一般式(B−3)で表されるアゾ化合物は、ジアゾ成分とカプラーとのカップリング反応によって合成することができるが、それらについては、特開2003−306623号や特願2003−353498号に記載がある。
〔色材の含有量〕
本発明のインク組成物は、前記第1の色材(染料)及び第2の色材(染料)とを、例えば水性媒体中に溶解してなる。
一般式(A−1)で表される染料(第1の色材)の含有量は、インク組成物全量に対し、好ましくは、0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは、0.5〜13.5質量%であり、更に好ましくは1.0〜12.0質量%でありる。当該染料を使用することで、得られる画像のにじみや色移りを抑制することができ、また良好な色相や色濃度を有する品質とすることができる。更に、一般的なアゾ染料に比して、光、熱、空気、水、薬品等に対する堅牢性に優れるため、インク及び記録画像の保存安定性に寄与する。
一般式(B−1)又は一般式(B−3)で表される染料(第2の色材)の含有量は、インク組成物全量に対し、好ましくは、0.1〜15.0質量%であり、より好ましくは、0.5〜13.5質量%であり、更に好ましくは1.0〜12.0質量%であり、特に好ましくは3.5質量%〜12.0質量%である。当該第2の色材を第1の色材と組み合わせて使用することで、所望の色相を得ることができる。
なお、この場合の第2の色材の含有量は、下記のようにすることが、より好ましい。一般式(B−1)で表される化合物を単独で用いる場合はその含有量が、また、一般式(B−1)で表される化合物、一般式(B−2)で表される化合物、及び一般式(B−3)で表される化合物のうち、2種以上を併用する場合はその合計含有量が、それぞれ上記の範囲を満足するように構成することが好ましい。第1の色材及び第2の色材の含有量を上述の範囲とすることで、それぞれ単独の色材を用いた場合には発現できなかった領域での発色が可能となった。さらに、画像の対光性と色調を満足させるだけではなく、色濃度や色再現性といったインクの性能も満足させることが可能となる。
また本発明のインク組成物は、インクジェット記録用インクとして用いられることが好ましい。すなわち、本発明は、本発明のインク組成物を含有するインクジェット記録用インクにも関する。インクジェット記録用インクにおける一般式(A−1)で表される第1の色材及び一般式(B−1)、一般式(B−1)で表される化合物、一般式(B−2)で表される化合物、及び一般式(B−3)で表される化合物より選択される第2の色材の含有量は、上記インク組成物中における含有量と同様である。
本発明のインクジェット記録用インクは、インクジェット記録用インクの原液を水等により希釈して調製してもよい。また本発明のインクジェット記録用インクには、本発明のインク組成物が含有していてもよい後述の成分を同様に含ませることができる。
インク組成物中における一般式(A−1)で表される第1の色材の含有量は、第2の色材の含有量に対して、質量比率で、(第1の色材/第2の色材)=0.1以上10.0以下であることが好ましい。色材の含有量の質量比率を上記範囲となるように構成することで、予測される性能をはるかに上回る所望の色相を発現することができる。
本発明においては更に、第1の色材の含有量は、第2の色材の含有量に対して、質量比率で、(第1の色材/第2の色材)=0.2以上8以下がより好ましく、0.3以上6以下が更に好ましい。この割合とすることで、堅牢性及び印字濃度等の点でより優れた効果を得ることができ、加えて、インクとしての信頼性も十分に満足することが可能となる。
質量比率が0.1以上であると、インク溶液の保存安定性が向上し、10.0以下であれば、インク組成物の水溶液安定性に優れる。色材の含有量の質量比率を上記範囲となるように構成することで、第1の色材が有する色相・色濃度と、第2の色材が有する色相・色濃度との組み合わせから予測される性能を上回る高いレベルの色相・色濃度の制御を達成することができる。また、好ましい色相の画像が得られ、インクとしての信頼性も満足できる。
第1の色材と第2の色材とを併用することで、相乗効果が発揮され、予測を上回る色相・色濃度の制御を達成できる理由を本発明者らは以下のように推測している。第1の色材は、もともと水性媒体に対する溶解性が低い傾向があるため、これらの化合物を含有するインク組成物を用いたインクを記録媒体に付与すると、その直後から速やかに色材の会合や凝集が起こる。会合や凝集は、画像を形成している記録媒体上の色材の堅牢性を向上させる傾向がある。しかし、その一方で、過度の会合や凝集は、水溶液及びインク溶液への溶解性を低下させ、色相・色濃度を低下させる場合がある。これに対し、第1の色材と第2の色材とを共存させることで第1の色材と第2の色材とで適度な会合・凝集が起こり、記録媒体上で、第1の色材と第2の色材が色相・色濃度に関して最適な会合や凝集の状態を形成し、これにより、画像の色相・色濃度が向上したものと考えられる。このメカニズムは堅牢性(耐光性、耐オゾン性)の向上にも当てはまる。
また、第1の色材と第2の色材とを特定の質量比率で用いることで、相乗効果が発揮され、インク組成物を用いたインクの信頼性が達成される理由を本発明者らは以下のように推測している。上記で述べた通り、インク中には、インクカートリッジやインク供給経路を構成する部材から溶出したと考えられる不純物が混入し、インク供給経路の目詰まりやインク供給特性の低下、インク保存安定性の低下の原因となる場合がある。本発明者らは検討の結果、第一の色材構造に類似の第二の色材をインク中に共存させることにより、インクの着色力を低下させること無く、第一の色材の結晶化抑制を付与することができ、インクの貯蔵安定性を大幅に向上させることができたと考えている。つまり、色材として第1の色材のみを使用することでは達成が困難であったインクの信頼性に関して、第2の色材を併用することにより、予想を上回る効果が得られ、十分な信頼性を達成することができるのである。
また、インク組成物中の第1の色材と、第2の色材との含有量の合計(質量%)が、インク組成物全質量を基準として、0.1質量%以上20.0質量%以下であることが好ましく、特に2.0質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。含有量の合計が2.0質量%以上であれば、耐光性及び発色性が十分に得られ、含有量の合計が15.0質量%以下であれば、インク中に不溶物の析出等が無くインクジェット吐出特性に優れる。
本発明のインク組成物は、インク原料として、着色剤を高い濃度で含む濃厚水溶液とすることができる。濃厚水溶液の着色剤濃度は15質量%以下、好ましくは12質量%以下であることが染料の経時安定性、取り扱いの容易さ(粘度)の点で好ましく、染料の経時安定性の向上や輸送コストの抑制の観点から、8質量%以上の濃度であることが好ましい。
また、本発明のインク組成物は、インクジェット用インクとすることもできる。インクジェット用インクの着色剤濃度はインク粘度や、印画物の濃度の点で、1〜12質量%が好ましく、2〜8質量%がより好ましく、3〜6質量%が特に好ましい。3質量%以上とすることで紙上に明瞭な印字を行うことができ、6質量%以下とすることで、高濃度によるインクの析出やそれによるプリンタからの印字不良を防ぐことができる。また、高濃度では、紙に印刷した際に金属光沢が生じたり、粘度が上がることにより均一にインクが印字されなくなる問題が生じる。
前記した第1の色材と第3の色材とを特定の質量比で用いることで、相乗効果が発揮され、予測を上回る耐水性、耐光性、耐オゾン性、色調、濃度、紙依存性も改良が得られる理由は明確には明らかではないが、本発明者らは以下のように推測している。
一般式(A−1)で表される化合物は、分子間相互作用が働き易く、もともと水への溶解性が低い。そのため、これらの化合物を含有するインクを記録媒体に付与すると、その直後から速やかに水溶性染料の会合や凝集、或いは受像層構成素材との相互作用も起こり易い。会合や凝集は、画像を形成している記録媒体上の水溶性染料の堅牢性を向上させる傾向があるため好ましいが、一方で、過度の会合や凝集は、化合物本来の耐光性の能力を低下させる場合がある。これに対して、一般式(B−1)より選択される化合物が堅牢性や浸透性に関して最適な会合や凝集の状態を形成し、受像層構成素材との相互作用をも適度に抑制するため、印字濃度までもが、これにより向上したものと考えられる。
なお、本発明のインクジェット用インクはブラックインクであるが、ブラックインクとして好ましい色調とは、以下の二つのことを意味する。すなわち、ブラックインクのみを用いて形成した画像が赤味や緑味を帯びていないことを意味する。更に、これに加えて、ブラックインクを用いて形成する2次色の画像、の色域をいずれも大きく損失することがない色調を有することを意味する。
本発明のインク組成物(好ましくはインクジェット記録用インク)には、前記第1の色材及び前記第2の色材とともに、色調を整えるためや性能のバランスをとるために他の染料を併用してもよい。また、フルカラーの画像を得る目的で、本発明のインク組成物とともに他の染料や色素を含むインクを併用してもよい。併用することが出来る染料や色素の例としては以下を挙げることが出来る。
イエロー染料としては、例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分として開鎖型活性メチレン化合物類を有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料などがあり、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。これらの染料は、クロモフォアの一部が解離して初めてイエローを呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、更にはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
マゼンタ染料としては、例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカップリング成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロシアニン染料、オキソノール染料のようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料、例えばナフトキノン、アントラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン系染料、例えばジオキサジン染料等のような縮合多環系染料等を挙げることができる。これらの染料は、クロモフォアの一部が解離して初めてマゼンタを呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、更にはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
シアン染料としては、例えばインドアニリン染料、インドフェノール染料のようなアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料、インジゴ・チオインジゴ染料を挙げることができる。これらの染料は、クロモフォアの一部が解離して初めてシアンを呈するものであってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、更にはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
また、ポリアゾ染料などのブラック染料も使用することができる。
水溶性染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料等が挙げられる。好ましいものとしては、C.I.ダイレクトレッド2、4、9、23、26、31、39、62、63、72、75、76、79、80、81、83、84、89、92、95、111、173、184、207、211、212、214、218、21、223、224、225、226、227、232、233、240、241、242、243、247C.I.ダイレクトバイオレット7、9、47、48、51、66、90、93、94、95、98、100、101C.I.ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、28、29、33、35、39、41、44、50、53、58、59、68、86、87、93、95、96、98、100、106、108、109、110、130、132、142、144、161、163C.I.ダイレクトブルー1、10、15、22、25、55、67、68、71、76、77、78、80、84、86、87、90、98、106、108、109、151、156、158、159、160、168、189、192、193、194、199、200、201、202、203、207、211、213、214、218、225、229、236、237、244、248、249、251、252、264、270、280、288、289、291C.I.ダイレクトブラック9、17、19、22、32、51、56、62、69、77、80、91、94、97、108、112、113、114、117、118、121、122、125、132、146、154、166、168、173、199C.I.アシッドレッド35、42、52、57、62、80、82、111、114、118、119、127、128、131、143、151、154、158、249、254、257、261、263、266、289、299、301、305、336、337、361、396、397C.I.アシッドバイオレット5、34、43、47、48、90、103、126C.I.アシッドイエロー17、19、23、25、39、40、42、44、49、50、61、64、76、79、110、127、135、143、151、159、169、174、190、195、196、197、199、218、219、222、227C.I.アシッドブルー9、25、40、41、62、72、76、78、80、82、92、106、112、113、120、127:1、129、138、143、175、181、205、207、220、221、230、232、247、258、260、264、271、277、278、279、280、288、290、326C.I.アシッドブラック7、24、29、48、52:1、172C.I.リアクティブレッド3、13、17、19、21、22、23、24、29、35、37、40、41、43、45、49、55C.I.リアクティブバイオレット1、3、4、5、6、7、8、9、16、17、22、23、24、26、27、33、34C.I.リアクティブイエロー2、3、13、14、15、17、18、23、24、25、26、27、29、35、37、41、42C.I.リアクティブブルー2、3、5、8、10、13、14、15、17、18、19、21、25、26、27、28、29、38C.I.リアクティブブラック4、5、8、14、21、23、26、31、32、34C.I.ベーシックレッド12、13、14、15、18、22、23、24、25、27、29、35、36、38、39、45、46C.I.ベーシックバイオレット1、2、3、7、10、15、16、20、21、25、27、28、35、37、39、40、48C.I.ベーシックイエロー1、2、4、11、13、14、15、19、21、23、24、25、28、29、32、36、39、40C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、22、26、41、45、46、47、54、57、60、62、65、66、69、71C.I.ベーシックブラック8、等が挙げられる。
更に本発明のインクには、顔料も併用し得る。
本技術に用いられる顔料としては、市販のものの他、各種文献に記載されている公知のものが利用できる。文献に関してはカラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists編)、「改訂新版顔料便覧」日本顔料技術協会編(1989年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版(1984年刊)、W.Herbst,K.Hunger共著によるIndustrial Organic Pigments (VCH Verlagsgesellschaft、1993年刊)等がある。具体的には、有機顔料ではアゾ顔料(アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料)、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料等)、染付けレーキ顔料(酸性又は塩基性染料のレーキ顔料)、アジン顔料等があり、無機顔料では、黄色顔料のC.I.Pigment Yellow 34,37,42,53など、赤系顔料のC.I.Pigment Red 101,108など、青系顔料のC.I.Pigment Blue 27,29,17:1など、黒系顔料のC.I.Pigment Black 7,マグネタイトなど、白系顔料のC.I. Pigment White 4,6,18,21などを挙げることができる。
画像形成用に好ましい色調を持つ顔料としては、青ないしシアン顔料ではフタロシアニン顔料、アントラキノン系のインダントロン顔料(たとえばC.I.Pigment Blue 60など)、染め付けレーキ顔料系のトリアリールカルボニウム顔料が好ましく、特にフタロシアニン顔料(好ましい例としては、C.I.Pigment Blue 15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6などの銅フタロシアニン、モノクロロないし低塩素化銅フタロシアニン、アルニウムフタロシアニンでは欧州特許860475号に記載の顔料、C.I.Pigment Blue 16である無金属フタロシアニン、中心金属がZn、Ni、Tiであるフタロシアニンなど、中でも好ましいものはC.I.Pigment Blue 15:3、同15:4、アルミニウムフタロシアニン)が最も好ましい。
赤ないし紫色の顔料では、アゾ顔料(好ましい例としては、C.I.Pigment Red 3、同5、同11、同22、同38、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同49:1、同52:1、同53:1、同57:1、同63:2、同144、同146、同184)など、中でも好ましいものはC.I.Pigment Red 57:1、同146、同184)、キナクリドン系顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Red 122、同192、同202、同207、同209、C.I.Pigment Violet 19、同42、なかでも好ましいものはC.I.Pigment Red 122)、染め付けレーキ顔料系のトリアリールカルボニウム顔料(好ましい例としてはキサンテン系のC.I.Pigment Red 81:1、C.I.Pigment Violet 1、同2、同3、同27、同39)、ジオキサジン系顔料(例えばC.I.Pigment Violet 23、同37)、ジケトピロロピロール系顔料(例えばC.I.Pigment Red 254)、ペリレン顔料(例えばC.I.Pigment Violet 29)、アントラキノン系顔料(例えばC.I.Pigment Violet 5:1、同31、同33)、チオインジゴ系(例えばC.I.Pigment Red 38、同88)が好ましく用いられる。
黄色顔料としては、アゾ顔料(好ましい例としてはモノアゾ顔料系のC.I.Pigment Yellow 1,3,74,98、ジスアゾ顔料系のC.I.PigmentYellow 12,13,14,16,17,83、総合アゾ系のC.I.Pigment Yellow 93,94,95,128,155、ベンズイミダゾロン系のC.I.Pigment Yellow 120,151,154,156,180など、なかでも好ましいものはベンジジン系化合物を原料に使用しないもの)、イソインドリン・イソインドリノン系顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Yellow 109,110,137,139など)、キノフタロン顔料(好ましい例としてはC.I.Pigment Yellow 138など)、フラパントロン顔料(例えばC.I.Pigment Yellow 24など)が好ましく用いられる。
黒顔料としては、無機顔料(好ましくは例としてはカーボンブラック、マグネタイト)やアニリンブラックを好ましいものとして挙げることができる。
この他、オレンジ顔料(C.I.Pigment Orange 13,16など)や緑顔料(C.I.Pigment Green 7など)を使用してもよい。
本技術に使用できる顔料は、上述の裸の顔料であっても良いし、表面処理を施された顔料でも良い。表面処理の方法には、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリング剤やエポキシ化合物、ポリイソシアネート、ジアゾニウム塩から生じるラジカルなど)を顔料表面に結合させる方法などが考えられ、次の文献や特許に記載されている。(1) 金属石鹸の性質と応用(幸書房)(2) 印刷インキ印刷(CMC出版 1984)(3) 最新顔料応用技術(CMC出版 1986)(4) 米国特許5,554,739号、同5,571,311号(5)特開平9−151342号、同10−140065号、同10−292143号、同11−166145号
特に、上記(4)の米国特許に記載されたジアゾニウム塩をカーボンブラックに作用させて調製された自己分散性顔料や、上記(5)の日本特許に記載された方法で調製されたカプセル化顔料は、インク中に余分な分散剤を使用することなく分散安定性が得られるため特に有効である。
本発明においては、顔料は更に分散剤を用いて分散されていてもよい。分散剤は、用いる顔料に合わせて公知の種々のもの、例えば界面活性剤型の低分子分散剤や高分子型分散剤を用いることが出来る。分散剤の例としては特開平3−69949号、欧州特許549486号等に記載のものを挙げることができる。また、分散剤を使用する際に分散剤の顔料への吸着を促進するためにシナジストと呼ばれる顔料誘導体を添加してもよい。
本技術に使用できる顔料の粒径は、分散後で0.01〜10μの範囲であることが好ましく、0.05〜1μであることが更に好ましい。
顔料を分散する方法としては、インク製造やトナー製造時に用いられる公知の分散技術が使用できる。分散機としては、縦型あるいは横型のアジテーターミル、アトライター、コロイドミル、ボールミル、3本ロールミル、パールミル、スーパーミル、インペラー、デスパーサー、KDミル、ダイナトロン、加圧ニーダー等が挙げられる。詳細は「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986)に記載がある。
〔インクのpH〕
本発明のインクは、インクの保存安定性及び吐出性の観点から、pHが7.0以上10.0以下であることが好ましい。
〔水性媒体〕
本発明のインクには、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、10.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、水溶性であれば特に制限はなく、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒などを用いることができる。インクの吐出安定性などの観点から、インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、5.0質量%以上90.0質量%以下、更には10.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メチルアルコール、エチルアルコール、nープロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類。アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、チオジグリコールなどのグリコール類。1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチルー1,3−プロパンジオール、3−メチルー1,5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオ−ルなどのアルキレン基が2〜6個の炭素原子を持つアルキレングリコール類。ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどの低級アルキルエーテルアセテート類。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなど。勿論、本発明はこれらに限られるものではない。これらの水溶性有機溶剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
〔その他の添加剤〕
本発明のインクは、上記した成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、エチレン尿素などの尿素誘導体などの、常温で固体の水溶性有機化合物を含有してもよい。更に、本発明のインクは必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び水溶性ポリマーなど、種々の添加剤を含有してもよい。
<その他のインク>
フルカラーの画像などを形成するために、本発明のインクを、本発明のインクとは別の色調を有するインクと組み合わせて用いることができる。本発明のインクは、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、レッドインク、グリーンインク及びブルーインクなどから選択される少なくともいずれか1種のインクと共に用いられることが好ましい。また、これらのインクと実質的に同一の色調を有する、所謂淡インクを更に組み合わせて用いることもできる。これらのインク又は淡インクの水溶性染料は、公知の染料であっても、新規に合成された水溶性染料であっても用いることができる。
<インクジェット印刷機用カートリッジインク>
本発明のインクは、インクジェット印刷機用のカートリッジインクとして好適に使用することができる。即ち、本発明のインクを印刷機用カートリッジ内のチャンバーに充填することにより、インクジェット印刷機により画像を形成することができる。
<記録媒体>
本発明のインクを用いて画像を形成する際に用いる記録媒体は、インクを付与して記録を行う記録媒体であればいずれのものでも用いることができる。本発明においては、染料や顔料などの色材をインク受容層の多孔質構造を形成する微粒子に吸着させる、インクジェット用の記録媒体を用いることが好ましい。特には、支持体上のインク受容層に形成された空隙によりインクを吸収する、所謂、隙間吸収タイプのインク受容層を有する記録媒体を用いることが好ましい。隙間吸収タイプのインク受容層は、微粒子を主体として構成されるものであり、更に必要に応じて、バインダーやその他の添加剤を含有してもよい。
微粒子は、具体的には、以下のものを用いることができる。シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナ又はアルミナ水和物などの酸化アルミニウム、珪藻土、酸化チタン、ハイドロタルサイト、又は酸化亜鉛などの無機顔料。尿素ホルマリン樹脂、エチレン樹脂、スチレン樹脂などの有機顔料。これらの微粒子は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
バインダーは、水溶性高分子やラテックスなどが挙げられ、具体的には、以下のものを用いることができる。ポリビニルアルコール、澱粉、ゼラチン、又はこれらの変性体。アラビアゴム。カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体。SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、又はエチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス。ポリビニルピロリドン。無水マレイン酸若しくはその共重合体、又はアクリル酸エステル共重合体など。これらのバインダーは、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
その他に、必要に応じて添加剤を用いることができる。例えば、分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染料定着剤などを用いることができる。
本発明のインクを用いて画像を形成する際には、平均粒子径が1μm以下である微粒子を主体として、インク受容層を形成した記録媒体を用いることが好ましい。前記微粒子の具体例は、シリカ微粒子や酸化アルミニウム微粒子などが挙げられる。シリカ微粒子として好ましいものは、コロイダルシリカに代表されるシリカ微粒子である。コロイダルシリカは市販品を用いることもできるが、特には、例えば、特許第2803134号公報、同2881847号公報に記載のコロイダルシリカを用いることが好ましい。また、酸化アルミニウム微粒子として好ましいものは、アルミナ水和物微粒子(アルミナ系顔料)を挙げることができる。
記録媒体は上記したインク受容層を支持するための支持体を有することが好ましい。支持体は、インク受容層が、上記多孔質の微粒子で形成することが可能であって、かつインクジェット記録装置などの搬送機構によって搬送可能な剛度を与えるものであれば、特に制限はなく、いずれのものも用いることができる。例えば、天然セルロース繊維を主体としたパルプ原料で構成される紙支持体を用いることができる。また、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタラート)、セルローストリアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリイミドなどの材料で構成されるプラスチック支持体を用いることができる。更に、基紙の少なくとも一方の面に白色顔料などを添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(例:RCペーパー)を用いることができる。
<インクジェット記録方法>
本発明は、本発明に係るインクジェット印刷機用カートリッジインクを用いるインクジェット記録方法及びインクジェット印刷機にも関する。
本発明のインクはインクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。
インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
本発明のインクジェット記録用インクは、インクジェット記録以外の用途に使用することもできる。例えば、ディスプレイ画像用材料、室内装飾材料の画像形成材料及び屋外装飾材料の画像形成材料などに使用が可能である。
ディスプレイ画像用材料としては、ポスター、壁紙、装飾小物(置物や人形など)、商業宣伝用チラシ、包装紙、ラッピング材料、紙袋、ビニール袋、パッケージ材料、看板、交通機関(自動車、バス、電車など)の側面に描画や添付した画像、ロゴ入りの洋服、等各種の物を指す。本発明の染料をディスプレイ画像の形成材料とする場合、その画像とは狭義の画像の他、抽象的なデザイン、文字、幾何学的なパターンなど、人間が認知可能な染料によるパターンをすべて含む。
室内装飾材料としては、壁紙、装飾小物(置物や人形など)、照明器具の部材、家具の部材、床や天井のデザイン部材等各種の物を指す。本発明の染料を画像形成材料とする場合、その画像とは狭義の画像の他、抽象的なデザイン、文字、幾何学的なパターンなど、人間が認知可能な染料によるパターンをすべて含む。
屋外装飾材料としては、壁材、ルーフィング材、看板、ガーデニング材料屋外装飾小物(置物や人形など)、屋外照明器具の部材等各種の物を指す。本発明の染料を画像形成材料とする場合、その画像とは狭義の画像ののみならず、抽象的なデザイン、文字、幾何学的なパターンなど、人間が認知可能な染料によるパターンをすべて含む。
以上のような用途において、パターンが形成されるメディアとしては、紙、繊維、布(不織布も含む)、プラスチック、金属、セラミックス等種々の物を挙げることができる。染色形態としては、媒染、捺染、若しくは反応性基を導入した反応性染料の形で色素を固定化することもできる。この中で、好ましくは媒染形態で染色されることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。
以下、実施例に本発明の染料混合物の合成法を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例に使用した化合物(A−1)は、特許第04400187号の段落番号〔0042〕に記載の方法で合成した。化合物(B−1)は特許第2716541号に記載の方法で合成した。化合物(B−2)は特許第4533136号に記載の方法で合成した。化合物(B−3)は特許第4171607号に記載の方法で合成した。
<インクの調製>
(母液の調整)
以下の溶液を混合し、常温において1時間攪拌した後、得られた溶液を目開き0.25μmのミクロフィルターを用いて減圧濾過することにより、母液Lを得た。
(母液組成)
超純水:2.50g
グリセリン:12.00g
トリエチレングリコール:18.00g
トリエチレングリコールモノブチルエーテル:18.00g
トリエタノールアミン:0.20g
プロキセルXL2(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、Arch Chemicals社製):0.20g
AF101(1)(酢酸ビニール系耐溶剤性感光乳剤、栗田科学研究所製):0.30g
サーフィノール465(商品名;アセチレングリコール系界面活性剤、Air Products and Chemicals Inc 製):4.00g
化合物(A−1)、化合物(B−1)〜化合物(B−11)を以下の表に示す濃度で溶解させ、目開き0.25μmのミクロフィルターを用いて減圧濾過することにより、インク原料(濃厚水溶液)を作成した。
Figure 2013237807
次に、化合物(A−1)を使用して調整したインク原料と、化合物(B−1)〜(B−12)を使用して調整したインク原料とを下記表に示す比率で混合し、6.9gの母液L(添加剤混合液)を添加した(全量が30gを超える場合は、母液Lの添加量を調整し、全量が30gとなるように調整した)後、合計質量が30gとなるように加水することにより、インク1〜55を調製した。このとき、色材の含有量の合計(質量%)は、インク全質量に対して3.2〜5質量%とした。
Figure 2013237807
Figure 2013237807
Figure 2013237807
得られたインクを用いて、インクジェットプリンターPM−700C(商品名、セイコーエプソン株式会社製)でクリスピア紙(商品名、セイコーエプソン株式会社製)に画像を記録させ、色調、濃度、紙依存性、耐水性及び耐オゾン性の評価を以下のように行った。
<評価>
(1)色調
色調については、目視にてA(最良)、B(良好)、C(不良)の3段階で評価した。また、クリスピア紙でのλmax(反射スペクトル)の値(OD値)を示した。
(2)濃度
前記画像を記録したクリスピア紙の染料印画部分を、X−Rite310TR(商品名、X−Rite社製反射濃度計)を用いて濃度を測定し評価を行った。濃度の濃い順にA(最良)、B(良好)、及びC(不良)の3段階で評価した。また、インクNo.1〜10について、λmax(反射スペクトル)の値(OD値)を測定し、図1及び2に示した。
(3)紙依存性
前記クリスピア紙に記録した画像と、別途に画彩(商品名、富士フイルム株式会社製インクジェットプリンター用紙)、及びPT−101(商品名、キャノン株式会社製写真用紙・光沢・プロ)に記録した画像との色調を比較し、両画像間の差が殆どない場合をA(最良)、両画像間の差が小さい場合をB(良好)、両画像間の差が大きい場合をC(不良)として、3段階で評価した。
(4)耐水性
前記画像を記録したクリスピア紙を、1時間室温乾燥した後、10秒間超純水に浸し、室温にて自然乾燥させ、にじみを観察した。にじみが少ないものから順に、目視にてA(最良)、B(良好)、及びC(不良)の3段階で評価した。
(5)耐光性
前記画像を記録したクリスピア紙に、アトラスウエザオメータC.165(商品名、オーウエル株式会社製)を用いて、キセノン光(85000ルクス)を7日間照射し、キセノン光の照射前と照射後の画像濃度をX−Rite310TR(商品名、X−Rite社製反射濃度計)を用いて測定した。なお、前記濃度は、照射前の画像濃度が1.0、1.5、2.0の3点において測定した。その後、測定結果に基づき、色素残存率[(照射後画像濃度/照射前画像濃度)×100%]を算出し、色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満の場合をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
(6)耐オゾン性
前記画像を記録したクリスピア紙を、オゾンガス濃度10±0.1ppm(室温、暗所)に設定されたボックス内で3日間放置し、オゾンガス下における放置前と放置後の画像濃度をX−Rite310TR(商品名、X−Rite社製反射濃度計)を用いて測定した。なお、前記濃度は、放置前の画像濃度が1.0、1.5、2.0の3点において測定した。その後、上記耐光性試験と同様にして、測定結果に基づき、色素残存率[(照射後画像濃度/照射前画像濃度)×100%]を算出し、色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満の場合をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。ボックス内のオゾンガス濃度は、オゾンガスモニター(APPLICS製:OZG−EM−01)を用いて設定した。
(7)
インクNo.1〜10について、前記画像を記録したクリスピア紙でのλmax(反射スペクトル)をGRETAG SPM100-II(GRETAG社製)を用いて測色し、これをCIE(国際照明委員会)L*a*b*色空間系に基づいて、L*、a*、b*を算出した。L*と濃度(%)との関係を図3及び4に示した。また、a*と、b*との関係を図4及び5に示した。
評価結果を下記表5〜7に示す。
Figure 2013237807
Figure 2013237807
Figure 2013237807
表5〜7の結果から、インクNo.2〜4、7〜9、12〜14、17〜19、22〜24、27〜29、32〜34、37〜39、42〜44、47〜49、及び52〜54は一般式(A−1)で表される第1の色材と、一般式(B−1)〜一般式(B−3)より選択される第2の色材とを併用することにより、これらの色材を単体で用いる場合より、耐水性、耐光性、耐オゾン性に優れ、特に、色相及び色調が良好なものとなり、高い濃度の色を得ることができた。
図1及び2より、第二の色材のみを含むインクNo.5に比べ、本発明のN0.2〜4のインクはいずれも高いOD値が得られた。また、図3〜6より、色材1と色材2の混合比率を変えることで所望の色相が得られることがわかった。

Claims (12)

  1. 少なくとも、第1の色材及び第2の色材を含有するインク組成物であって、
    前記第1の色材が、下記一般式(A−1)で表される化合物であり、前記第2の色材が、下記一般式(B−1)で表される化合物、下記一般式(B−2)で表される化合物、及び下記一般式(B−3)で表される化合物から選択される少なくとも1種の化合物であるインク組成物。
    Figure 2013237807

    (一般式(A−1)中、
    は置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
    は無置換のアリール基を表す。
    は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
    、及びBはそれぞれ独立に、窒素原子又は−C(R61)=を表す。R61は、水素原子、アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
    、及びRはそれぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。
    は水素原子、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、又は置換若しくは無置換のアリールアミノ基を表す。)
    Figure 2013237807

    (一般式(B−1)中、R10、R11及びR12はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。pは1〜4の整数であり、qは0〜6の整数であり、rは1〜6の整数である。)
    Figure 2013237807

    (一般式(B−2)中、R21、R22及びR23はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表し、Qは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表し、mは1〜5の整数であり、nは0〜6の整数であり、oは0〜4の整数である。)
    Figure 2013237807

    (一般式(B−3)中、
    は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
    、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
    、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、イオン性親水性基、置換又は無置換のヘテロ環アミノ基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基、置換又は無置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は無置換のアリールスルホニルアミノ基、置換若しくは無置換のアシルアミノ基を表す。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。
    Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
  2. 前記一般式(A−1)で表される化合物が、下記一般式(A−2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
    Figure 2013237807
    (一般式(A−2)中、Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロ環基を表す。
    は無置換のアリール基を表す。
    は窒素原子又は−C(R60)=を表す。R60は、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。
    Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
  3. 前記一般式(B−1)で表される化合物が、下記一般式(B−1−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク組成物。
    Figure 2013237807
    (一般式(B−1−1)中、R13〜R19はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
  4. 前記一般式(B−2)で表される化合物が、下記一般式(B−2−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
    Figure 2013237807

    (一般式(B−2−1)中、R24〜R33はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。)
  5. 前記一般式(B−2)で表される化合物が、下記一般式(B−2−2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
    Figure 2013237807
    一般式(B−2−2)中、R24〜R28及びR32〜R34はそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロ環基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは無置換のアミノ基、又はイオン性親水性基を表す。sは0〜5の整数である。)
  6. 前記一般式(B−3)で表される化合物が、下記一般式(B−3−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク組成物。
    Figure 2013237807

    (一般式(B−3−1)中、R35、R36、R37、及びR38は、それぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。X、X、X、X、及びX5はそれぞれ独立に水素原子、イオン性親水性基、シアノ基、置換又は無置換のアルキルスルホニル基、置換又は無置換のアリールスルホニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のスルファモイル基を表す。
    Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
  7. 前記インク組成物中における前記第1の色材の含有量が、前記第2の色材の含有量に対して、質量比で0.2以上8以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物。
  8. 前記第1の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、1.0〜12.0質量%である請求項1〜7のいずれか一項に記載のインク組成物。
  9. 前記第2の色材の含有量が、インク組成物全質量に対して、1.0〜12.0質量%である請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成物。
  10. 印刷機用カートリッジ内のチャンバーに充填されるカートリッジインクであって、前記インクは請求項1〜9のいずれか一項に記載のインク組成物を含有するインクジェット印刷機用カートリッジインク。
  11. 請求項10に記載のインクジェット印刷機用カートリッジインクを用いる、インクジェット記録方法。
  12. 請求項11に記載の印刷機用カートリッジインクを用いる、インクジェット印刷機。
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