JP2013237371A - 物品の作業ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】作業ラインの短縮化や既存の作業ラインに新たな作業工程を追加可能とする。
【解決手段】ハンガ2(により搬送される物品V)が、高速移行エリアE1で低速搬送から高速搬送へと移行され、低速移行エリアE2で高速搬送から低速搬送へ移行される。低速移行エリアE2に対する侵入物の検出が、レーザセンサ等からなる侵入物検出センサ10〜12によって行われる。低速移行エリアE2で高速搬送されているときに侵入物が検出されたときは搬送停止とされる一方、低速搬送されているときに侵入物が検出されたときは低速搬送が続行される。高速移行エリアE1において、低速移行エリアE2と同様の設定を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品の作業ラインに関するものである。
物品の作業ライン、例えば車両の組み立てラインでは、物品としての車体を低速搬送しつつ、車体に対して部品が組み付けられる。車体に対して作業を行う工程は多数有することから、組み立てラインは極めて長いものとなる。そして、車体は、作業が行われる低速搬送状態と、作業が行われることなくもっぱら移動のための高速搬送状態とが適宜切換えられる。
高速搬送中の作業ライン内に作業者等が誤って侵入してしまうのを防止するため、高速搬送工程にある作業ラインの周囲を防護柵で囲むことや、高速搬送工程中への侵入物を検出する侵入物検出センサを設けて、侵入物検出センサにより侵入物を検出したときは、ただちに搬送装置を停止させることも行われている。特許文献1には、作業ラインの監視領域に対する侵入物を侵入物検出センサで検出したときは、侵入防止用開閉扉を閉鎖することが開示されている。
高速搬送から低速搬送への移行は、低速移行エリアで行われ、この低速移行エリアに対して高速で進入してきた物品は、低速移行エリアでもって減速されて、低速搬送へと移行されることになる。また、低速搬送から高速搬送への移行は、高速移行エリアで行われ、この高速移行エリアに対して低速で進入してきら物品は、高速移行エリアでもって加速されて、高速搬送へと移行されることになる。車両の組み立てラインにおいては、上述した高速搬送と低速搬送との切換えが、複数箇所存在するものである。そして、上記各移行エリアは、それぞれ高速搬送される場合があることから、作業エリアとしては利用されていないものである。
特開2011−42438号公報
車両の組み立てラインのように作業ラインが極めて長くなる場合、その長さを極力短くすることが強く要請される。また、既存の作業ラインに対して新たに作業工程を追加する要請もあり、この場合に作業ラインの全長を長くすることなく作業工程を追加できれば好ましいものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、作業ラインの短縮化あるいは作業ラインを長くすることなく新たな作業工程を追加できるようにした物品の作業ラインを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、従来は作業エリアとして利用されていなかった低速移行エリアあるいは高速移行エリアを、作業エリアとして有効に利用できるようにしてある。具体的には、本発明にあっては、次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
物品を搬送装置によって高速搬送した後、低速搬送しながら物品に対する作業が行われる物品の作業ラインにおいて、
物品が高速搬送から低速搬送へと移行される低速移行エリア内への侵入物を検出する侵入物検出センサが設けられ、
物品が前記低速移行エリアで高速搬送されているときは、前記侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
物品が前記低速移行エリアで低速搬送されているときは、前記侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、低速移行エリアでもって物品が低速搬送へと移行した後は、作業者が進入しても搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行されることになる。これにより、従来は作業エリアとして利用されていなかった高速移行エリアを作業エリアとして利用して、作業ラインの全長を短くしたり、あるいは既存の作業ラインの全長を長くすることなく新たな作業工程を追加することができる。そして、低速移行エリアでの物品の高速搬送中は、侵入物が検出された際には搬送停止されるので、安全上問題のないものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項5に記載のとおりである。すなわち、
前記侵入物検出センサが、前記低速移行エリアの床面に沿って侵入物を検出する床面センサと、該低速移行エリアの左右両側部において上下方向に沿ってカーテン状に侵入物を検出するカーテンセンサと、から構成されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、侵入物検出を確実に行うことができる。特に、低速移行エリアの脇に(近くに)待機している作業者が、不用意に手足等を低速移行エリアに侵入させたような場合をも確実に検出することができる。
前記床面センサと前記カーテンセンサとは、それぞれ、レーザ光を照射し、その反射により侵入物を検出するレーザセンサとされている、レーザセンサを利用した簡単な構成により請求項2に対応した効果を得ることができる。
物品が車体とされて、作業ラインが車体に対して部品を組み付ける車両組み立てラインとされている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、特に作業ラインが長くなる車両の組み立てラインの短縮化や、車種変更等により作業エリアを追加する必要がある場合にも柔軟に対応することができる。
物品への作業が行われる低速搬送を行った後、高速搬送が行われるようにされ、
物品が低速搬送から高速搬送へと移行される高速移行エリア内への侵入物を検出する第2侵入物検出センサが設けられ、
物品が前記高速移行エリアで高速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
物品が前記高速移行エリアで低速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、高速移行エリアも作業エリアとして有効利用して、請求項1に対応した効果をより一層高めることができる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、請求項6に記載のように、
物品を搬送装置によって低速搬送しつつ物品への作業が行われた後、高速搬送が行なわれる物品の作業ラインにおいて、
物品が低速搬送から高速搬送へと移行される高速移行エリア内への侵入物を検出する第2侵入物検出センサが設けられ、
物品が前記高速移行エリアで高速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
物品が前記高速移行エリアで低速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、高速移行エリアでもって物品が低速搬送されている間は、作業者が進入しても搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行されることになる。これにより、従来は作業エリアとして利用されていなかった高速移行エリアを作業エリアとして利用して、作業ラインの全長を短くしたり、あるいは既存の作業ラインの全長を長くすることなく新たな作業工程を追加することができる。そして、高速移行エリアで物品が高速搬送へと移行した後は、侵入物の検出によって搬送停止されるので、安全上問題のないものとなる。
本発明によれば、作業の安全を確保しつつ、移行エリアを作業エリアとして有効に利用して、作業ラインの全長を短縮化すること、あるいは作業ラインを長くすることなく新たな作業工程を追加することができる。
本発明が適用された車両の組立ラインの一例を示す側面図。 図1の簡略平面図。 低速移行エリアの詳細を示す平面図。 低速移行エリアにおける作業指示の表示例を示す図。 図4に示すような作業指示を行うための制御例を示すフローチャート。 搬送速度と侵入物検出とに応じた搬送装置の制御例を示すフローチャート。
図1は、物品の作業ラインとしての車両の組立ラインLを示すものである。この図1において、V1〜V5は、物品としての車体であり、各車体を区別して示す必要のないときは、符号Vをもって示すこととする。
組立ラインLに設けられる搬送装置Hが、走行レール(ガイドレール)1とハンガ2とを有する。走行レール1は、長手方向に複数に分割されて、図1では、3つに分割された第1レール1A、第2レール1B、第3レール1Cが示される。もっとも上流側の第1レール1Aは低い位置に設置され、もっとも下流側の第3レール1Cが高い位置に設定され、中間の第2レール1Bが、リフタ3によって上下方向に変位される可動式とされている。なお、図1では、リフタ3の支柱3aのみが簡略的に示され、走行レール1Bを上下駆動する駆動機構の詳細は既知のため図示を略してある。
ハンガ2は、走行レール1から吊下されて、車体Vを支承しつつ自動走行される。すなわち、ハンガ2は、走行レール1上を走行可能な駆動輪21と、駆動輪21を駆動するモータ22とを有する。モータ22によって駆動輪を駆動することにより、ハンガ2が走行レール1に沿って図1中右方から左方へと移動可能とされる。各ハンガ2は、走行指示指令にしたがって、高速走行(高速搬送)と低速走行(低速搬送)と停止とが適宜行われる。
第2レール1Bを低い位置として、第1レール1Aと高さを合わせた状態で、第1走行レール1A上のハンガ2が第2走行レール1Bへと移動される。低い位置にある第2走行レール1Bを高い位置として、第3レール1Cと高さを合わせた状態で、第2走行レール1B上のハンガ2が第3走行レール1Cへ移動される。図1では、第2走行レール1Bが高い位置とされて、第2走行レール1Bから第3走行レール1Cへと移動可能な状態が示される。
ハンガ2は、第2走行レール1Bを走行するとき、第1走行レール1Aから第2走行レール1Bへと移動するとき、および第2走行レール1Bから第3レール1Cへ移動するときに、それぞれ高速移動(高速搬送)される。すなわち、図1において、リフタ3の直上流側にあるハンガ2(車体V4を搭載したハンガ2)が存在するエリアが、低速搬送から高速搬送へと移行される高速移行エリアE1とされている。また、リフタ3の直下流前にあるハンガ2(車体V2を搭載したハンガ2)が存在するエリアが、高速搬送から低速搬送へと移行される低速移行エリアE2とされている。従来は、上記各移行エリアE1、E22ではそれぞれ、車体Vに対して部品の組付作業等を行わない非作業エリアとされていた。
低速移行エリアE2では、車体Vを搭載したハンガ2は、低速移行エリアE2に進入し始めた時点では高速搬送とされて、その後低速搬送となるように徐々に減速される。そして、図1に示すように低速移行エリアE2にある車体V2の後端がリフタ3を通過した直後付近の状態、つまり低速移行エリアE2にある車体Vの先端が低速移行エリアE2の先端付近に達した状態では、完全に低速搬送へと切換えられた状態となっている。つまり図1に示す車体V2を搭載したハンガ2は、低速搬送とされており、車体V2に対して部品組付作業を行っても安全上なんら問題のない状態となっている。
本発明では、低速移行エリアE2が、高速搬送と低速搬送との両方の状態が存在することから、安全を確保しつつ作業できるように、次のような手法を採択してある。まず、低速移行エリアE2のうちリフタ3に近いエリアから、リフタ3直上流側のエリア(車体V4が位置するエリア)に渡って、安全柵(防護柵)4を設置して、基本的に、作業員の立ち入りを禁止する領域としてある。
低速移行エリアE2のうち、リフタ3に近いエリアを防護域5とし、その下流側エリアを警報域6として設定してある。より具体的には、防護域5は、ハンガ2(に搭載された車体V)がまだ高速移動されている領域であり、警報域6は、高速移動から減速され始めて最終的に低速移動へ移行される領域とされる。組立ラインL中における防護域5,警報域6の設定が、図2の平面図に示される。
次に、図3を参照しつつ、低速移行エリアE2の詳細について説明する。まず、低速移行エリアE2のうち、防護域5と警報域6との境界付近の低い位置に、侵入物検出センサとしての床面センサ10が設置される。この床面センサ10は、レーザセンサとされて、床面Fに沿って水平方向に高速でスキャンを行うようになっている。すなわち、床面Fに沿ってレーザ光が照射されて、その反射光によって侵入物の有無および侵入物までの距離を検出するようになっている。床面センサ10の検出エリアαが図3二点鎖線で示され、低速移行エリアE2全域からリフタ3の存在するエリアの広い範囲となっている。
低速移行エリアE2には、その左右両側部において、上下方向に伸びるカーテン状の検出エリアが設定される。すなわち、低速移行エリアE2の左右両端部位置に合わせて、左右一対のカーテンセンサ11、12が設置される。各カーテンセンサ11,12は、それぞれ、レーザセンサとされて、低速移行エリアE2の左右両側部に沿って上下方向にレーザ光を高速でスキャンするようになっている(カーテン状に検出エリアを設定)。各カーテンセンサ11,12による検出エリアが、図1において符号βで示される。
床面センサ10によって、低速移行エリアE2に存在する侵入物(特に作業者)の有無が検出される。また、カーテンセンサ11,12によって、低速移行エリアE2の両脇から低速移行エリアE2へ侵入しようとしている侵入物(特に作業者の手や足)の有無が検出される。なお、安全柵4のうち、低速移行エリアE2近傍の右側には、安全柵4内へ出入りするための扉4aが設定され、この扉4aを通過する侵入物をセンサ12で検出するようにしてある。
図3は、ハンガ2に搭載された車体V3が、低速移行エリアE2において低速搬送へ移行された直後の状態が示される。この低速搬送へと移行された車体V3に対して、部品(例えばブレーキパイプ)が組み付けられることになる。部品の待機スペースが符号21で示され、低速移行エリアE2の脇に待機している組付作業者が符号22で示される。また、低速移行エリアE2の左右近傍には、作業者22によってON操作される作業完了スイッチ(釦)23L、23Rが設置されている。なお、低速移行エリアE2の右側にも部品の多岐スペースが設置されると共に、その作業者が存在されるが、これらは図示を略してある。
低速移行エリアE2にある車体Vの左側について部品の組付作業が完了した際に、作業者22によって左側の作業完了スイッチ23LがON操作される(左側の作業完了の報知)。同様に、低速移行エリアE2にある車体Vの右側について部品の組付作業が完了した際に、作業者22によって右側の作業完了スイッチ23RがON操作される(右側の作業完了の報知)。
低速移行エリア得2での車体V3に対する部品組付の作業の安全確保のために、ハンガ2の駆動制御が、例えば図6に示すようなフローチャートのように行われる。以下、図6のフローチャートについて説明するが、以下の説明でQはステップを示す。
まず、Q21において、低速移行エリアE2に移動してきたハンガ2(に搭載された車体V)が、低速搬送へ完全に移行されたか否かが判別される。このQ21の判別でNOのときは、Q22において、ハンガ2(に搭載された車体V)が高速搬送中であるか否かが判別される。このQ22の判別でYESのときは、Q23において、各センサ10,11,12のいずれかによって、侵入物が検出された否かが判別される。このQ23の判別でYESのときは、Q24において、ハンガ2が停止される(低速移行エリアE2に移行しようとしているハンガ2のみの停止であってもよい)。
上記Q22の判別でNOのとき、あるいはQ23の判別でNOのときは、それぞれ、Q21に戻る。このように、高速搬送中に、各センサ10〜12のいずれかで侵入物が検出されると、搬送停止とされて、低速移行エリアE2に存在する侵入物(特に作業者)の安全が確保される。
前記Q21の判別でYESのときは、Q25において、後述する作業開始の案内があるか否かが判別される。この作業開始の案内は、低速移行エリアE2でハンガ2が完全に低速搬送状態となってから所定時間(例えば数秒)経過した後に行われる(所定時間待つのは、低速搬送になっていることの確認を確実に行うため)。
前記Q25の判別でNOのときは、Q26において、各センサ10〜12のいずれかで侵入物を検出したか否かが判別される。このQ26の判別でYESのときは、Q27において、警報が行われる。この警報は、例えば、スピーカによる音声報知や、警報ランプの点灯や点滅によって行うことができる。また、Q26の判別でNOのときは、Q21に戻る。
前記Q25の判別でYESのときは、Q28において、作業完了のスイッチがON操作されたか否かが判別される。この作業完了スイッチは、後述するように、低速移行エリアE2において部品組付が完了したときに、作業者によってON操作されるものであり、ON操作は低速移行エリアE2から待避された位置で行われる。このQ28の判別でNOのときは、Q28の判別が繰り返される(組付作業中の状態)。
前記Q28の判別でYESのとき(組付完了の状態)は、前記Q26に移行される。このように、低速搬送へ移行された後は、作業開始の案内から作業完了スイッチがON操作されるまでの間は、組付作業中ということで、各センサ10〜12のいずれかによる侵入物検出が行われても、搬送停止や警報は行われないものとされる。そして、低速搬送中ではあるが、作業開始の案内が行われる前の状態や、作業完了スイッチがON操作された後は、組付作業とは無関係な時間帯であるため、低速移行エリアE2に作業者が不用意に侵入した際に警報が行われる。
低速移行エリアE2における安全向上のために、図4のような表示が行われる。まず、低速移行エリアE2の左右の作業者22に対する共通用の表示として、例えばオレンジ色の共通表示灯31と緑色の共通表示灯32とが上下方向に隣接して設置される。また、作業に関する各種案内を報知するためのスピーカ33が設置される。各共通表示灯31,32とスピーカ33とは、低速移行エリアE2の左右中間部付近の高い位置に設けられる。
低速移行エリアE2の左側の作業者用として、左右一対の個別表示灯41L、42L設けられる。同様に、低速移行エリアE2の右側の作業者用として、左右一対の個別表示灯41R、42R設けられる。
左右の個別表示灯41L、41Rは、それぞれ、例えばオレンジ色の表示灯とされて、点灯時に作業不可の意味を示す文字表示が行われる。左右の個別表示灯42L、42Rは、それぞれ、例えば緑色の表示灯とされて、点灯時に作業可能の意味を示す文字表示が行われる。
共通表示灯31,32と個別表示灯41L、42L、41R、42Rとスピーカ33との作動関係は、図4(a)〜(g)に示すように設定されている。なお、各表示灯の点灯、消灯は次のように示される。まず、消灯されているときが「X」印で示される。共通表示灯31は点灯時が「R」で示され、共通表示灯32は点灯時が「G」で示される。
図1において、低速移行エリアE2にあるハンガ2の例えば駆動輪位置を基準として、低速搬送によって駆動輪位置が順次前方へ移動する位置(移動時間)に応じて、スピーカ33から適宜音声案内が行われる。図1中T1位置(時間)が、作業開始の音声案内が行われるタイミングとされる。T2位置が、作業完了スイッチ23L、23RがONされていないことを前提に、作業終了して下さいという音声案内が行われるタイミングとされる。T3位置が、作業完了スイッチ23L、23RがONされていないことを前提に、完了スイッチをON操作して下さいという音声案内が行われるタイミングとされる。T4位置が、作業完了スイッチ23L、23RがONされていないことを前提に、ラインを停止するタイミングとされる(音声案内無し)。
なお、図4(a)〜(c)の状態においては、作業完了スイッチ23L、23R近傍に設けたキャンセルスイッチ(図示略)を操作することにより、再び作業が行える状態へ切換えられる(共通表示灯31,32、個別表示灯41L、42L、41R、42Rもこれに応じて点灯状態が変更される)。
図5は、各表示灯31,32と個別表示灯41L、42L、41R、42Rとスピーカ33に対する制御例を示すフローチャートである。以下、図5のフローチャートについて、図4の(a)〜(g)の表示態様との関係を含めて説明する。
まず、Q1において、低速移行エリアE2において、低速搬送へ移行したか否か、より具体的には低速搬送へ移行してから所定時間(例えば数秒)経過したか否かが判別される。このQ1の判別でNOのときは、Q1の判別が繰り返される。Q1の判別でYESのときは、Q2において、スピーカ33から、作業開始の音声案内が行われ、このときが図4(a)に対応する。
Q2の後、Q3において作業完了スイッチ23Lが、23RがON操作されているか否かが判別される。このQ3の判別でNOのときは、Q4において、スピーカ33から、作業終了して下さいという音声案内が行われ、このときは図4(b)に対応する。Q4の後、Q5において作業完了スイッチ23Lが、23RがON操作されているか否かが判別される。
Q5の判別でNOのときは、Q6において、作業完了スイッチ23L、23RをONにする操作を忘れていることを考慮して、スピーカ33から完了スイッチ23L、23RをONして下さいという音声案内が行われ、このときは図4(c)に対応する。Q6の後、Q7において作業完了スイッチ23Lが、23RがON操作されているか否かが判別される。Q7の判別でNOのときは、所定時間内に作業が終了しないので、ラインが停止され、このときは図4の(d)に対応する。このQ8の後は、Q7に戻る。Q8からQ7を経るときは、作業が完了するまでラインを停止して、作業完了スイッチ23L、23RがONされるのを待つ処理となる。
ここで、図4(e)、(f)の態様は、左右一方の作業が完了したときは、完了した側の個別表示灯が作業不可の表示態様とされる。そして、左右両方の作業が完了したときは、低速移行エリアE2に作業者22が居る必要がないときなので、左右の個別表示灯は作業不可の表示とされると共に、共通表示灯は低速移行エリアE2への進入を禁止するオレンジ色のみが点灯される。左右両側の作業が完了したにもかかわらず、低速移行エリアE2に侵入物が存在するときは、共通表示灯31,32が共に点滅される(警報で、図4(g)対応)。
前述のように、作業エリアを低速移行エリアE2の分だけ増加させることができ、この分組立ラインLの全長を短くしたり、あるいは車種変更等により要請される新たな作業エリアを、既存の組立ラインLの全長を長くすることなく追加することができる。低速移行エリアE2は、通常、車体1台分の長さ程度有する一方、車両の組立ラインLでは、低速移行エリアE2は複数(例えば5〜8)有することから、複数の低速移行エリアE2の全てあるいはほとんどを作業エリアとして利用することにより、組立ラインLの全長を極めて短くすることができる。
ここで、高速移行エリアE1を、低速移行エリアE2と同様に、作業エリアとして有効利用することもできる。すなわち、図1波線で示す領域(ライン長さ)を作業エリアとして利用することができる。なお、第2侵入部検出センサの設置等は、低速移行エリアE2と同様に行えばよいものである。勿論、高速移行エリアE1において、高速搬送中に侵入部を検出したときに搬送停止とされる一方、低速搬送中に侵入部が検出されたときは搬送が停止されることがないものである。なお、高速搬送が開始される(加速が開始される)前の所定時間(例えば10秒)は、高速移行エリアE1への侵入部検出で搬送を停止するようにしてもよく、あるいは警報のみを行うようにしてもよい。そして、低速移行エリアE2を作業エリアとして利用することなく、高速移行エリアE1のみを作業エリアとして利用するようにしてもよい。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。作業ラインとしては、車両の組立ラインに限らず、種々の作業ラインについて適用できるものである。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものであり、作業ラインにおける搬送方法あるいは搬送制御方法としても表現できるものである。
本発明は、作業ラインの短縮化あるいは既存の作業ラインへの作業エリアの追加を行う上で極めて好適である。
L:車両の組立ライン(作業ライン)
H:搬送装置
V(V1〜V5):車体(物品)
E1:高速移行エリア
E2:低速移行エリア
α:検出エリア(床面センサ)
β:検出エリア(カーテンセンサ)
T1:作業開始案内タイミング
T2:作業終了案内タイミング
T3:作業完了スイッチONを促す案内タイミング
T4:ライン停止のタイミング
1(1A、1B、1C):走行レール(搬送装置)
2:ハンガ(搬送装置)
3:リフタ
4:安全柵
21:駆動輪
22:モータ
21:部品待機スペース
22:作業者
23L、23R:作業完了スイッチ
31:共通表示灯
32:共通表示灯
33:スピーカ
41L、41R:個別表示灯(左側)
42L、42R;個別表示灯(右側)

Claims (6)

  1. 物品を搬送装置によって高速搬送した後、低速搬送しながら物品に対する作業が行われる物品の作業ラインにおいて、
    物品が高速搬送から低速搬送へと移行される低速移行エリア内への侵入物を検出する侵入物検出センサが設けられ、
    物品が前記低速移行エリアで高速搬送されているときは、前記侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
    物品が前記低速移行エリアで低速搬送されているときは、前記侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
    ことを特徴とする物品の作業ライン。
  2. 請求項1において、
    前記侵入物検出センサが、前記低速移行エリアの床面に沿って侵入物を検出する床面センサと、該低速移行エリアの左右両側部において上下方向に沿ってカーテン状に侵入物を検出するカーテンセンサと、から構成されている、ことを特徴とする物品の作業ライン。
  3. 請求項2において、
    前記床面センサと前記カーテンセンサとは、それぞれ、レーザ光を照射し、その反射により侵入物を検出するレーザセンサとされている、ことを特徴とする物品の作業ライン。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において,
    物品が車体とされて、作業ラインが車体に対して部品を組み付ける車両組み立てラインとされている、ことを特徴とする物品の作業ライン。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において,
    物品への作業が行われる低速搬送を行った後、高速搬送が行われるようにされ、
    物品が低速搬送から高速搬送へと移行される高速移行エリア内への侵入物を検出する第2侵入物検出センサが設けられ、
    物品が前記高速移行エリアで高速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
    物品が前記高速移行エリアで低速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
    ことを特徴とする物品の作業ライン。
  6. 物品を搬送装置によって低速搬送しつつ物品への作業が行われた後、高速搬送が行なわれる物品の作業ラインにおいて、
    物品が低速搬送から高速搬送へと移行される高速移行エリア内への侵入物を検出する第2侵入物検出センサが設けられ、
    物品が前記高速移行エリアで高速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサによる侵入物の検出によって前記搬送装置が停止され、
    物品が前記高速移行エリアで低速搬送されているときは、前記第2侵入物検出センサにより侵入物が検出されても、前記搬送装置が停止されることなく低速搬送が続行される、
    ことを特徴とする物品の作業ライン。
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