JP2013236054A - 熱電変換素子および熱電変換モジュール - Google Patents

熱電変換素子および熱電変換モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高密度配列が容易で接続信頼性の高い熱電変換素子及び熱電変換モジュール並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】管と、前記管に充填された熱電変換材料と、前記熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層とを含む熱電変換素子において、前記熱電変換材料は前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の突出部を覆っている熱電変換素子を提供する。さらに、熱電変換素子を直列に接続してなる熱電変換モジュールを提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱電変換素子および熱電変換モジュールに関する。
熱電変換素子は、ゼーベック効果を利用した発電素子として開発されている。例えば、産業排熱を利用した発電システムの検討がなされているが、熱電変換効率が低いこと、発電コストが高いなどの改善点が指摘されている。
熱電変換素子を含む熱電変換モジュールの一例が、図1に示される(特許文献1を参照)。図1に示される熱電変換モジュール100では、P型熱電変換素子50とN型熱電変換素子60とが、接合電極70を介して直列に接続され、複数のPN素子対が形成されている。PN素子対の一方の端面にはセラミック基板80が、PN素子対の一方の端面にはセラミック基板90が配置されている。セラミック基板80を加熱し、素子対の他方のセラミック基板90を冷却する(非加熱とする)ことで発電を行う。図1における矢印は、加熱/冷却による熱の流れを示す。発生した電気を、一対の電流導入端子15および15'を介して取り出す。
図1に示される熱電変換モジュールにおいて、P型熱電変換素子50とN型熱電変換素子60とは、互いに接触しないように配列され、素子相互間の短絡を防止する必要がある。短絡を確実に防止するためには、十分な素子間隔をとる必要があり、この素子間隔が熱電変換モジュールの単位面積当たりの出力密度を低下させる原因となる。
これに対して、種々の熱電変換モジュールの製造方法が提案されている(特許文献2および3を参照)。図2には、特許文献2にて提案されている方法の概要が示される。図2に示されるように、ハニカム成形型110の内部に、P型熱電変換材料150およびN型熱電変換材料160を挿入し、さらに、絶縁樹脂120を含浸硬化させて、全体が一体化されたブロック130を成形する。次に、ブロック130を各素子の長手方向に対して直行する方向に、所定の厚さごとにカッター140により切断してブロック片130’とする。ブロック片130’において、P型熱電変換素子151とN型変換素子161とが交互に配列している。P型熱電変換素子151とN型熱電変換素子161とが直列接続されるようにメッキすることで、熱電変換モジュールが得られる。
このようにして得られる熱電変換モジュールでは、P型熱電変換材料150およびN型熱電変換材料160が絶縁樹脂で被覆されているので、熱電変換素子同士の短絡が確実に防止される。よって、P型熱電変換素子151およびN型熱電変換素子161を高密度に配列した熱電変換モジュールを得ることができる。
また、種々の熱電変換素子における熱電変換材料の両端面には、メッキ金属などの金属膜を設けることがある(例えば、特許文献4〜9を参照)。
特許第3958857号公報 特開2009−76603号公報 米国特許公開第2007/0221264号 特開2002−359405号公報 特開2009−43783号公報 特開2001−237465号公報 米国特許第6297441号明細書 米国特許公開第2003/0019216号 米国特許第6232542号明細書
熱電変換モジュールは、一方の端部(図1におけるセラミック基板80参照)が高温に曝され、他方の端部(図1におけるセラミック基板90参照)が低温に曝されることで発電を行うデバイスである。このように熱電変換モジュールは、温度差のある状態で長期間使用されるため、温度差に起因する熱膨張の差により、熱電変換素子と配線部分(図1における接合電極70を参照)との接合部に熱応力が発生しやすい。熱電変換素子と配線部分との接合部分での熱応力が大きくなると、接合部分にクラックが生じるなどするおそれがあり、接合信頼性が低下する。その結果、熱電変換モジュール自体の信頼性が低下する。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、高密度配列が容易で接続信頼性の高い熱電変換素子及び熱電変換モジュール並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す熱電変換素子および熱電変換モジュールに関する。
[1]絶縁性の管と、前記管に充填された熱電変換材料と、前記熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層と、を含み、
前記熱電変換材料は前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の突出部を覆っている、熱電変換素子。
[2]前記管の端面からの前記熱電変換材料の突出高さは、前記熱電変換素子の高さの5%以内である、[1]に記載の熱電変換素子。
[3]前記管はガラス管である、[1]に記載の熱電変換素子。
[4]前記熱電変換材料の両端が前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の両端の突出部を覆っている、[1]に記載の熱電変換素子。
[5]前記メッキ金属層は、前記熱電変換材料の前記突出部の頂面と、前記突出部の側面とを覆っている、[1]に記載の熱電変換素子。
[6]絶縁性の管と、前記管に充填されたP型熱電変換材料と、前記P型熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層とを含むP型熱電変換素子と、
絶縁性の管と、前記管に充填されたN型熱電変換材料と、前記N型熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層とを含むN型熱電変換素子と、
前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子のそれぞれと、前記メッキ金属層を介してはんだ接合され、前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子を直列に接続する電気配線板と、を含む熱電変換モジュールであって、
前記P型熱電変換材料およびN型熱電変換材料は、それぞれ前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の突出部を覆っている、熱電変換モジュール。
本発明の熱電変換素子は、熱電変換材料が絶縁性の管に充填されているので、熱電変換素子同士の短絡が確実に抑制される。そのため、熱電変換素子同士を密着させて配列させることができ、熱電変換素子が高密度配列された熱電変換モジュールが得られる。さらには、本発明の熱電変換素子は、管に充填された熱電変換材料が管の端面から突出しており、その突出部がメッキ金属層で覆われている。そのため、メッキ金属層を介して、熱電変換素子を電気配線板にはんだ接合したときに、熱電変換素子と電気配線板との接合強度が高まり、実装信頼性が高まる。
従来の熱電変換モジュールの例を示す図である。 従来の熱電変換モジュールの製造フローの例を示す図である。 図3AおよびBはそれぞれ、本発明の熱電変換素子の斜視図および断面図である。 本発明の熱電変換モジュールの断面図である。 図5Aおよび図5Bはそれぞれ、本発明の熱電変換モジュールにおいて、電気配線板にはんだ接合された熱電変換素子の接合部の第一の例および第二の例を示す図である。 図6Aおよび図6Bはそれぞれ、参考例の熱電変換モジュールにおいて、電気配線板にはんだ接合された熱電変換素子の接合部の第一の例および第二の例を示す図である。 管の端面から熱電変換材料を突出させるために用いるカッターの刃の形状を示す図である。
1.熱電変換素子について
本発明の熱電変換素子は、絶縁性の管と、前記管に充填された熱電変換材料と、前記熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層と、を含む。
図3Aには熱電変換素子の斜視図が示され、図3Bには熱電変換素子の断面図が示される。図3ABに示されるように、熱電変換素子における管に充填された熱電変換材料は、管の一方の開口端または両方の開口端から(好ましくは両方の開口端から)、突出している。図3ABには、熱電変換材料300が、管310の両端から突出した状態が示される。熱電変換材料300の突出部305は、メッキ金属層320で覆われている。熱電変換素子350の高さHは、1.0〜3.0mmであることが好ましく、1.0〜2.0mmであることがより好ましい。熱電変換素子350の径W1は、0.6mm〜2.1mmであることが好ましい。また、熱電変換材料300の径W2は、0.5mm〜2.0mmであることが好ましい。
熱電変換素子における管は、耐熱性絶縁材料で成形されていることが好ましい。耐熱性絶縁材料の例にはガラス、石英、セラミック、耐熱性有機樹脂などが含まれ、好ましくは耐熱ガラス(SiOとBを混合したホウケイ酸ガラスの一種で、熱膨張率は約3×10−6/K程度の材料)などでありうる。熱電変換素子における管は、両端部が開口している。熱電変換素子における管の内径および外径はそれぞれ、特に限定されないが、1.8mmおよび3mmでありうる。
熱電変換素子における管に充填された熱電変換材料は、温度差を与えると起電力を生じさせる物質である。熱電変換材料は、使用時に生じる温度差に応じて選択されうる。熱電変換材料の例には、温度差が常温から500Kまでであればビスマス・テルル系(Bi−Te系)が好ましく、温度差が常温から800Kまでであれば鉛・テルル系(Pb−Te系)が好ましく、温度差が常温から1,000Kまでであればシリコン・ゲルマニウム系(Si−Ge系)が好ましい。室温付近で性能が優れている熱電変換材料として、Bi−Te系材料が挙げられる。
熱電変換素子における管に充填された熱電変換材料は、P型またはN型にドーピングされていることが好ましい。熱電変換材料がP型にドーピングされている熱電変換素子をP型熱電変換素子と称し、熱電変換材料がN型にドーピングされている熱電変換素子をN型熱電変換素子と称する。
ドーピングは、熱電変換材料にドーパントを添加することで行われる。p型ドーパントの例にはSbが含まれ、n型ドーパントの例にはSeが含まれる。これらのドーパントの添加によって、熱電変換材料は混晶を形成する。したがって、これらのドーパントは、例えば「Bi0.5Sb1.5Te」や「BiTe2.7Se0.3」のような、前記材料の組成式で表される程度の量で、熱電変換材料に含まれる。
熱電変換素子における熱電変換材料は、管の端面から突出している突出部305を有する(図3B参照)。突出部305は、図3Bに示すように管に覆われた熱電変換材料が延出していてもよいし、所望の形状に加工されていてもよい。例えば、突出部305の表面を粗面化することで、後述のメッキ金属層320との密着性を高めることもできる。
熱電変換素子におけるメッキ金属層は、熱電変換材料の管の端面から突出した部分(突出部)を覆うことが好ましい。突出部を覆うとは、少なくとも一部を覆っていることを意味するが、管の端面から突出している部分を完全に覆うことが好ましく、図3Bに示されるように、突出部の頂面と側面とを覆い、かつメッキ金属層320と管310の端面とが接触することが好ましい。
メッキ金属層は、はんだに対する濡れ性が高い金属であることが好ましく、またはんだ成分が熱電変換材料に拡散することを抑制する性質(バリア特性)を有する金属であることが好ましい。メッキ金属の種類は特に限定されないが、ニッケルメッキ、モリブデンメッキなどが好ましい。
後述するように、突出部をメッキ金属層で覆うことで、熱電変換素子と配線との接合強度を高めることができる。さらには、熱電変換材料の酸化による劣化の防止や、配線と接合するためのハンダを構成する成分が熱電変換素子に拡散することを防止することができる。
熱電変換素子の製造方法について
本発明の熱電変換素子の製造方法は特に制限されないが、例えば、以下のフロー:1)熱電変換材料を管に充填するステップ、2)熱電変換材料を充填された管の端部を除去するステップ、3)管の端部の除去により露出した熱電変換材料の突出部に、メッキ金属層を成膜するステップにて製造されうる。
1)熱電変換材料を管に充填するには、例えば、熱電変換材料の粉体を管に充填し;熱電変換材料の粉体を充填された管を加熱して、熱電変換材料を融解して液状化する。熱電変換材料の融解は、管を加熱炉内に投入して行ってもよいし、管をヒータで加熱してもよい。管の一端から他端に向けて順に加熱することで、熱電変換材料の結晶方位を一方向に揃えやすく、それにより熱電変換素子の発電効率を高めやすい。
また、1)熱電変換材料を管に充填するには、例えば、溶融した熱電変換材料に管の端部を浸漬して、管の内部を減圧することで熱電変換材料を吸い上げてもよい。
熱電変換材料を充填した管の長さが長い場合には、長軸方向に垂直に切断して個片化してもよい。各個片化物を、熱電変換素子とする。
次に、2)熱電変換材料を充填された管の端部を除去することで、熱電変換素子を管の端面から突出させる。前述の通り、熱電変換素子の管の材料は、ガラスであったり、有機樹脂であったりする。管がガラスである場合には、フッ化水素で管の端部を溶解させることで、熱電変換材料を溶解させずに、管の端部のみを除去することができる。また、管が有機樹脂である場合には、樹脂を溶解させる有機溶媒などで管の端部を溶解させることで、熱電変換材料を溶解させずに、管の端部を除去することができる。
管の端部を除去するときに、熱電変換材料や、管の内部が損傷を受けるおそれがある場合には、熱電変換材料をマスキングした状態で、管の端部を除去することが好ましい。例えば、フッ化水素で管を溶解させる場合には、熱電変換材料を、パラフィン、ポリエチレンまたはテフロン(登録商標)などでマスキングしておくことが好ましい。
もちろん、管の端部を除去する手段がこれらに限定去れるわけではない。例えば、熱電変換材料300が充填された管310を、図7に示されるカッター400を用いて切断することで、管の端面から熱電変換材料が突出している素子を得ることができる。図7に示されるカッター400は、段差のある切刃を有している。このようなカッターを回転させながら熱電変換材料300が充填された管に押し当てて、熱電変換材料が充填された管を切断すると、熱電変換材料300が管310の端面から突出した素子を得ることができる。突出高さは、カッター400の霧刃の段差の高さhによって調整されうる。前述の固片化を、カッター400を用いて行えば、固片化ととともに管の端部を除去することができる。
さらに、3)管の端部の除去により露出した熱電変換材料の突出部に、メッキ金属層を成膜する。メッキ金属層の成膜手法は特に限定されない。
2.熱電変換モジュール
熱電変換モジュールは、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子を含む。そして、P型熱電変換素子とN型熱電変換素子は、互いに直列に電気接続される。P型熱電変換素子とN型熱電変換素子との電気接続は、例えば電気配線がプリントされた電気配線板に、各熱電変換素子を実装することで行われる。電気配線板は、例えば熱伝導性の高いセラミック基板(例えば、酸化アルミニウム)と、それにプリントされた銅配線とからなる。電気配線板に熱電変換素子を実装するには、電気配線板の配線に、熱電変換素子を、メッキ金属層を介して接続すればよい。
図4には、熱電変換モジュールの、熱電変換素子の長軸方向に沿って切断したときの切断面が示される。図4に示される熱電変換モジュールは、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとを有する。P型熱電変換素子350Pは、管(例えばガラス管)310Pと、それに充電されたP型熱電変換材料300Pと、P型熱電変換材料300Pの両端部に成膜されたメッキ金属層320Pとを含む。同様に、N型熱電変換素子350Nは、管(例えばガラス管)310Nと、それに充電されたN型熱電変換材料300Nと、N型熱電変換材料300Nの両端部に成膜されたメッキ金属層320Nとを含む。
図4に示されるように、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとは、互いに密着して配列されている。具体的には、管310Pと管310Nとが接触して配置されている。本発明の熱電変換素子350は、熱電変換材料300を絶縁性の管310で覆っているので、互いに密着して配列されても、短絡するおそれがない。そのため、互いに密着して配列させることができ、高密度に配置することができる。
P型熱電変換素子350PおよびN型熱電変換素子350Nはそれぞれ、電気配線板360に実装されている。具体的には、P型熱電変換素子350PおよびN型熱電変換素子350Nはそれぞれ、熱電変換材料(300Pと300N)の両端部に成膜されたメッキ金属層(320Pと320N)を介して、電気配線板360の配線365にはんだ接合されている。また、電気配線板360の配線365は、P型熱電変換素子350PとN型熱電変換素子350Nとを電気的に直列に接続している。
本発明の熱電変換素子350を電気配線板360に実装した接合部(図4におけるX部分に相当)の状態の例が、図5Aおよび図5Bに示される。図5Aは、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅よりも、電気配線板360の配線365の幅の方が大きい場合を示しており;図5Bは、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅と、電気配線板360の配線365の幅とが同一である場合を示している。図5Aおよび図5Bに示されるように、はんだ400が、突出部305を覆うメッキ金属層320に接合している。
これに対して、熱電変換材料が管から突出していない熱電変換素子を、電気配線板に実装した状態が、図6Aおよび図6Bに示される。図6Aは、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅よりも、電気配線板360の配線365の幅の方が大きい場合を示しており;図6Bは、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅と、電気配線板360の配線365の幅とが同一である場合を示している。図6Aおよび図6Bに示されるように、はんだ400が、熱電変換材料300の頂面のみを覆うメッキ金属層320に接合している。
図6ABに示される接合状態では、図6に示す矢印方向(素子の短軸方向)にクラックが進展しやすい。そのため、熱電変換素子350と電気配線板360との剥離が生じやすく、接続信頼性が十分でない場合がある。これに対して、図5ABに示される接合状態では、素子の短軸方向にクラックは進展しにくく、むしろ図5ABに示す矢印方向(素子の長軸方向)にクラックが進展しやすい。突出部305にもメッキ金属層320が成膜されており、突出部305の側面にもはんだ400が接合しているためである。
一般に、電気配線板の配線に実装された素子との剥離は、図6Aおよび図6Bに示されるように、素子と配線との接合面に沿ってクラックが生じることによって発生する。そのため、図5Aおよび図5Bに示されるように、接合面に沿ってクラックが生じにくくすることで、熱電変換素子と配線との接合強度を高めることができる。
熱電変換材料の管の端面からの突出高さt(図5AB参照)が大きいほど、熱電変換素子と配線との接合強度を高めやすい。一方で、突出高さtが大きすぎると、熱電変換素子の熱電変換機能が低下する。そのため、突出高さtは、素子の高さ(長軸方向の長さ)に対して、5%以内であることが好ましい。例えば、素子の高さが2mmである場合の突出高さtは、10〜100μmであることが好ましい。
特に、図5Aに示されるように、はんだ形状をフィレット形状とすると、熱電変換素子350と配線365との接合強度をより高めることができる。フィレット形状とは、裾広がりの形状をいう。一方で、図5Bに示されるように、電気配線板360の配線365の幅を、熱電変換素子350の熱電変換材料300の幅と同じにするか、またはそれより小さくすると、熱電変換素子350の実装密度を高めることができるというメリットがある。
本発明の熱電変換モジュールは、熱電変換素子と、熱電変換素子同士を電気接続するための電気配線板との接続信頼性が高い。そのため、本発明の熱電変換モジュールは、長期信頼性が高い。
15,15’ 電流導入端子
50 P型熱電変換素子
60 N型熱電変換素子
70 接合電極
80 セラミック基板
90 セラミック基板
100 熱電変換モジュール
110 ハニカム成形型
120 絶縁樹脂
130 ブロック
130’ ブロック片
140 カッター
150 P型熱電変換材料
151 P型熱電変換素子
160 N型熱電変換材料
161 N型熱電変換素子
300 熱電変換材料
300P P型熱電変換材料
300N N型熱電変換材料
305 突出部
310,310P,310N 管
320,320P,320N メッキ金属層
350 熱電変換素子
350P P型熱電変換素子
350N N型熱電変換素子
360 電気配線板
365 配線
400 カッター

Claims (6)

  1. 絶縁性の管と、前記管に充填された熱電変換材料と、前記熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層と、を含み、
    前記熱電変換材料は前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の突出部を覆っている、熱電変換素子。
  2. 前記管の端面からの前記熱電変換材料の突出高さは、前記熱電変換素子の高さの5%以内である、請求項1に記載の熱電変換素子。
  3. 前記管はガラス管である、請求項1に記載の熱電変換素子。
  4. 前記熱電変換材料の両端が前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の両端の突出部を覆っている、請求項1に記載の熱電変換素子。
  5. 前記メッキ金属層は、前記熱電変換材料の前記突出部の頂面と、前記突出部の側面とを覆っている、請求項1に記載の熱電変換素子。
  6. 絶縁性の管と、前記管に充填されたP型熱電変換材料と、前記P型熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層とを含むP型熱電変換素子と、
    絶縁性の管と、前記管に充填されたN型熱電変換材料と、前記N型熱電変換材料の一端または両端にメッキされたメッキ金属層とを含むN型熱電変換素子と、
    前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子のそれぞれと、前記メッキ金属層を介してはんだ接合され、前記P型熱電変換素子および前記N型熱電変換素子を直列に接続する電気配線板と、を含む熱電変換モジュールであって、
    前記P型熱電変換材料およびN型熱電変換材料は、それぞれ前記管の端面から突出しており、かつ前記メッキ金属層は前記熱電変換材料の突出部を覆っている、熱電変換モジュール。
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