JP2020150215A - 熱電変換モジュール - Google Patents

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Koya Arai
皓也 新井
智広 森
Tomohiro Mori
智広 森
秀夫 土井
Hideo Doi
秀夫 土井
博喜 上條
Hiroki Kamijo
博喜 上條
長友 義幸
Yoshiyuki Nagatomo
義幸 長友
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Abstract

【課題】比較的簡単な構造で、耐候性に優れており、使用環境下における熱電変換素子の劣化が抑えられ、高温でも良好に安定して使用することが可能な熱電変換モジュールを提供する。【解決手段】複数の熱電変換素子11と、これら熱電変換素子11の一端側に配設された第1電極部21及び他端側に配設された第2電極部22と、を有し、第1電極部21及び第2電極部22を介して複数の熱電変換素子11が電気的に接続してなる熱電変換モジュール10であって、熱電変換素子11は、絶縁性の無機材料からなる封止層15によって封止されており、第1電極部21及び第2電極部22の一面が封止層15から露出していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、複数の熱電変換素子が電気的に接続してなる熱電変換モジュールに関するものである。
熱電変換素子は、ゼーベック効果あるいはペルティエ効果によって、熱エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換可能な電子素子である。
ゼーベック効果は、熱電変換素子の両端に温度差を生じさせると起電力が発生する現象であり、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。ゼーベック効果により発生する起電力は、熱電変換素子の特性によって決まる。近年では、この効果を利用した熱電発電の開発が盛んである。
ペルティエ効果は、熱電変換素子の両端に電極等を形成して電極間で電位差を生じさせると、熱電変換素子の両端に温度差が生じる現象であり、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する。このような効果をもつ素子は特にペルティエ素子と呼ばれ、精密機器や小型冷蔵庫などの冷却や温度制御に利用されている。
上述の熱電変換素子を用いた熱電変換モジュールとしては、例えば、n型熱電変換素子とp型熱電変換素子とを交互に直列接続した構造のものが提案されている。
このような熱電変換モジュールにおいては、複数の熱電変換素子の一端側及び他端側に配設された電極部によって熱電変換素子同士が直列接続された構造とされている。
そして、熱電変換素子の一端側と他端側との間で温度差を生じさせることで、ゼーベック効果によって、電気エネルギーを発生させることができる。あるいは、熱電変換素子に電流を流すことで、ペルティエ効果によって、熱電変換素子の一端側と他端側との間に温度差を生じさせることが可能となる。
ここで、上述の熱電変換モジュールを熱源に配設して電気エネルギーを得る場合には、熱源との熱接触状態が重要となる。
そこで、例えば特許文献1には、熱源と熱電変換モジュールとの間に、グラファイトからなる伝熱シートを配設することが開示されている。
特許文献2には、熱源と熱電変換モジュールとの間に、金属からなる伝熱部材を配設することが開示されている。
また、上述の熱電変換モジュールにおいては、使用時における熱電変換素子の劣化を抑制するために、耐候性を確保する必要がある。
そこで、例えば特許文献3には、耐候性を向上させるために、耐熱性の防水フレームを配設した熱電変換モジュールが開示されている。
また、特許文献4には、湿気の侵入を抑制するために、ゴムなどの封止材を配設した熱電変換モジュールが開示されている。
特開2018−074873号公報 特開2014−127617号公報 特開2007−221895号公報 特開2003−324219号公報
ところで、上述の熱電変換モジュールは、幅広い温度の熱源に配設することで、熱源からの排熱を電気エネルギーに変化することができる。
ここで、例えば250℃以上の高温領域で使用した場合、ゴムや樹脂等の有機系の封止材は、熱分解したり、変質して劣化したりするため、使用することができなかった。また、グラファイトにおいても、大気中では酸化によって劣化してしまうため、安定して使用することができなかった。
融点の高い金属であれば使用可能であるが、金属からなる部材を配設した場合には、部品点数が増加し、位置ずれや脱落等によって安定して使用できないおそれがあった。さらに、防水フレーム等を用いた場合には、サイズが大きく、かつ、重量が増大するため、狭いスペースに配置したり、回転体等に配設したりすることは困難であった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、比較的簡単な構造で、耐候性に優れ、使用環境下における熱電変換素子の劣化が抑えられ、高温でも良好に安定して使用することが可能な熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の熱電変換モジュールは、複数の熱電変換素子と、これら熱電変換素子の一端側に配設された第1電極部及び他端側に配設された第2電極部と、を有し、前記第1電極部及び前記第2電極部を介して複数の前記熱電変換素子が電気的に接続してなる熱電変換モジュールであって、前記熱電変換素子は、絶縁性の無機材料からなる封止層によって封止されており、前記第1電極部及び前記第2電極部の一面が前記封止層から露出していることを特徴としている。
本発明の熱電変換モジュールによれば、前記熱電変換素子は、絶縁性の無機材料からなる封止層によって封止されているので、250℃以上の高温領域で使用した場合であっても、封止層が変質せずに耐候性に優れており、熱電変換素子の劣化を抑制することができる。また、絶縁性の無機材料からなる封止層によって熱電変換素子を保護しているので、構造が簡単であり、熱電変換モジュールの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、前記第1電極部及び前記第2電極部の一面が前記封止層から露出しているので、熱電変換素子で生じた電気エネルギーをこれら前記第1電極部及び前記第2電極部を介して効率良く取り出すことができる。
ここで、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記封止層を構成する前記無機材料は、25℃における熱伝導率が2W/(m・K)以下であることが好ましい。
この場合、封止層を介して熱が伝達されることを抑制でき、熱電変換素子の一端側と他端側とで温度差を十分に確保でき、熱電変換効率を向上させることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記熱電変換素子の一端側に、第1絶縁層と前記第1絶縁層の一方の面に形成された第1回路層とを備えた第1絶縁回路基板が配設されており、前記封止層から露出した前記第1電極部を覆うように、前記第1回路層が配置されている構成としてもよい。
この場合、第1電極部と前記第1回路層との接触が良好となり、かつ、第1絶縁層によって絶縁性が確保されるため、熱電変換効率を十分に向上させることが可能となる。また、上述のように、第1絶縁回路基板を配設することで、絶縁性と伝熱性を確保でき、部品点数の削減を図ることができる。
ここで、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記第1回路層の接触面積が、前記第1電極部の露出面積以上とされていることが好ましい。
この場合、前記封止層から露出した前記第1電極部を覆うように配設される前記第1回路層の接触面積が、第1電極部の露出面積以上とされているので、前記第1電極部と前記封止層との間の界面から湿気等が侵入することを抑制でき、熱電変換素子の劣化をさらに確実に抑制することが可能となる。
また、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記熱電変換素子の他端側に、第2絶縁層と前記第2絶縁層の一方の面に形成された第2回路層とを備えた第2絶縁回路基板が配設されており、前記封止層から露出した前記第2電極部を覆うように、前記第2回路層が配置されている構成としてもよい。
この場合、第2電極部と前記第2回路層との接触が良好となり、かつ、第2絶縁層によって絶縁性が確保されるため、熱電変換効率を十分に向上させることが可能となる。また、上述のように、第2絶縁回路基板を配設することで、絶縁性と伝熱性を確保でき、部品点数の削減を図ることができる。
ここで、本発明の熱電変換モジュールにおいては、前記第2回路層の接触面積が、前記第2電極部の露出面積以上とされていることが好ましい。
この場合、前記封止層から露出した前記第2電極部を覆うように配設される前記第2回路層の接触面積が、第2電極部の露出面積以上とされているので、前記第2電極部と前記封止層との間の界面から湿気等が侵入することを抑制でき、熱電変換素子の劣化をさらに確実に抑制することが可能となる。
本発明によれば、比較的簡単な構造で、耐候性に優れ、使用環境下における熱電変換素子の劣化が抑えられ、高温でも良好に安定して使用することが可能な熱電変換モジュールを提供することができる。
本発明の実施形態である熱電変換モジュールの概略説明図である。 図1に示すA−A断面矢視図である。 図1に示すB−B断面矢視図である。 本発明の実施形態である熱電変換モジュールの製造方法を示すフロー図である。 本発明の他の実施形態である熱電変換モジュールの概略説明図である。 本発明の他の実施形態である熱電変換モジュールの概略説明図である。
以下に、本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本実施形態に係る熱電変換モジュール10は、図1に示すように、複数の柱状をなす熱電変換素子11を備えており、この熱電変換素子11の長さ方向の一端側(図1において下側)に配設された第1電極部21、及び、熱電変換素子11の長さ方向の他端側(図1において上側)に配設された第2電極部22によって、複数の柱状をなす熱電変換素子11が電気的に直列接続されている。ここで、第1電極部21及び第2電極部22は、例えば図2に示すように、パターン状に配設されることになる。
なお、本実施形態では、第1電極部21及び第2電極部22がそれぞれ固定されておらず、いわゆるスケルトン構造の熱電変換モジュールとされている。
熱電変換素子11は、n型熱電変換素子11aとp型熱電変換素子11bとを有しており、これらn型熱電変換素子11aとp型熱電変換素子11bが交互に配列されている。
なお、この熱電変換素子11の一端面及び他端面には、メタライズ層(図示なし)がそれぞれ形成されている。メタライズ層としては、例えば、ニッケル、銀、コバルト、タングステン、モリブデン等や、あるいはそれらの金属繊維でできた不織布等を用いることができる。なお、メタライズ層の最表面(第1電極部21及び第2電極部22との接合面)は、Au又はAgで構成されていることが好ましい。
n型熱電変換素子11a及びp型熱電変換素子11bは、例えば、テルル化合物、スクッテルダイト、充填スクッテルダイト、ホイスラー、ハーフホイスラー、クラストレート、シリサイド、酸化物、シリコンゲルマニウム等の焼結体で構成されている。
n型熱電変換素子11aの材料として、例えば、BiTe、PbTe、LaTe、CoSb、FeVAl、ZrNiSn、BaAl16Si30、MgSi、FeSi、SrTiO、CaMnO、ZnO、SiGeなどが用いられる。
また、p型熱電変換素子11bの材料として、例えば、BiTe、SbTe、PbTe、TAGS(=Ag‐Sb‐Ge‐Te)、ZnSb、CoSb、CeFeSb12、Yb14MnSb11、FeVAl、MnSi1.73、FeSi、NaxCoO、CaCo、BiSrCo、SiGeなどが用いられる。
なお、ドーパントによりn型とp型の両方をとれる化合物と、n型かp型のどちらか一方のみの性質をもつ化合物がある。
そして、本実施形態においては、熱電変換素子11は、絶縁性の無機材料からなる封止層15によって封止されており、図1に示すように、第1電極部21及び第2電極部22の一面が封止層15から露出するように構成されている。
ここで、封止層15を構成する無機材料は、硬化後(封止層15の状態)で、温度25℃における電気抵抗率が1×10Ω・m以上とされている。なお、温度200℃における電気抵抗率は、1×10Ω・m以上であることが好ましく、温度上昇により導電性が増加しない材料が好ましい。
また、本実施形態においては、封止層15を構成する無機材料は、25℃における熱伝導率が2W/(m・K)以下であることが好ましい。
封止層15を構成する無機材料としては、具体的には、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、シリカから選択される1種又は2種以上を用いることができる。
また、本実施形態においては、図1に示すように、熱電変換素子11の一端側には、第1絶縁層31と、第1絶縁層31の一方の面に形成された第1回路層32と、第1絶縁層31の他方の面に形成された第1伝熱層33と、を備えた第1絶縁回路基板30が配設されている。
そして、第1回路層32は、図3に示すように、第1電極部21と同様のパターンを有するように構成されており、封止層15から露出した第1電極部21を覆うように配置される。
ここで、第1回路層32の接触面積は、第1電極部21の露出面積以上とされており、第1電極部21の露出面を確実に覆うように構成されている。
さらに、本実施形態においては、図1に示すように、熱電変換素子11の他端側には、第2絶縁層41と、第2絶縁層41の一方の面に形成された第2回路層42と、第2絶縁層41の他方の面に形成された第2伝熱層43と、を備えた第2絶縁回路基板40が配設されている。
そして、第2回路層42は、第2電極部22と同様のパターンを有するように構成されており、封止層15から露出した第2電極部22を覆うように配置される。
ここで、第2回路層42の接触面積は、第2電極部22の露出面積以上とされており、第2電極部22の露出面を確実に覆うように構成されている。
ここで、第1絶縁層31及び第2絶縁層41は、絶縁性に優れたセラミックスで構成されていることが好ましい。例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化珪素等を適用することができる。
これら第1絶縁層31及び第2絶縁層41の厚さは、例えば0.1mm以上2mm以下の範囲内とすることが好ましい。
また、上述の第1回路層32及び第2回路層42は、熱伝導性に優れた金属で構成されており、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、銅又は銅合金、鉄又は鉄合金等で構成されている。本実施形態では、第1回路層32及び第2回路層42は、熱伝導性に優れ、かつ、軽量で、比較的軟らかいアルミニウム(例えば、純度99.99mass%以上の4Nアルミニウム)で構成されたものとした。
これら第1回路層32及び第2回路層42の厚さは、例えば0.05mm以上2mm以下の範囲内とすることが好ましい。
第1伝熱層33及び第2伝熱層43は、第1回路層32及び第2回路層42と同様に、熱伝導性に優れた金属で構成されており、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、銅又は銅合金、鉄又は鉄合金等で構成されている。本実施形態では、第1伝熱層33及び第2伝熱層43は、アルミニウム(例えば、純度99.99mass%以上の4Nアルミニウム)で構成されたものとした。
これら第1伝熱層33及び第2伝熱層43の厚さは、例えば0.05mm以上2mm以下の範囲内とすることが好ましい。
そして、第1絶縁回路基板30においては、第1回路層32と第1絶縁層31と第1伝熱層33とが接合されて一体化しており、第2絶縁回路基板40においては、第2回路層42と第2絶縁層41と第2伝熱層43とが接合されて一体化している。
なお、これらの接合方法には、特に制限はなく、ろう付け等の既存の接合方法を適宜選択して採用することが好ましい。
次に、上述した本実施形態である熱電変換モジュール10の製造方法について、図4を参照して説明する。
(電極部形成工程S01)
まず、複数の熱電変換素子11を配置し、熱電変換素子11の一端側に第1電極部21を形成するとともに、熱電変換素子11の他端側に第2電極部22を形成する。このとき、複数の熱電変換素子11が直列に接続されるように、第1電極部21及び第2電極部22は所定のパターンを有するように構成されることになる。
(封止工程S02)
次に、第1電極部21及び第2電極部22を形成した複数の熱電変換素子11を型枠内に収容し、型枠内にポッティング材として、例えばセラミックス接着剤の太陽金網株式会社製Thermeez7030(フィラー:シリカ)を2、水道水を1(重量比)とし、よく混合した液体を流し込む。ここで、ポッティング材としては、フィラーとして、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、シリカから選択される1種又は2種以上を含むものを使用することが好ましい。
そして、50℃以上70℃以下の温度で20分以上60分以下保持し、ポッティング材を半乾燥させる。
この状態で、第1電極部21及び第2電極部22が露出するように、ポッティング材の整形を行う。なお、出力端子を接続した後にポッティングを行ってもよい。この場合、出力端子の接続部はポッティングされていた方が好ましい。
その後、120℃以上150℃以下の温度で240分以上保持し、ポッティング材を完全に硬化させ、封止層15を形成する。
(絶縁回路基板配設工程S03)
次に、熱電変換素子11の一端側に第1絶縁回路基板30を配設し、熱電変換素子11の他端側に第2絶縁回路基板40を配設し、第1絶縁回路基板30及び第2絶縁回路基板40によって熱電変換素子11を挟持する。
このとき、第1回路層32が封止層15から露出した第1電極部21を覆うように配置され、第2回路層42が封止層15から露出した第2電極部22を覆うように配置される。
以上のような工程により、本実施形態である熱電変換モジュール10が製造されることになる。
このようにして得られた本実施形態である熱電変換モジュール10においては、例えば、第1絶縁回路基板30側を低温部とし、第2絶縁回路基板40側を高温部として使用され、熱エネルギーと電気エネルギーとの変換が実施される。
以上のような構成とされた本実施形態である熱電変換モジュール10においては、熱電変換素子11が、絶縁性の無機材料からなる封止層15によって封止されているので、250℃以上の高温領域で使用した場合であっても、封止層15が変質せずに耐候性に優れており、熱電変換素子11の劣化を抑制することができる。また、絶縁性の無機材料からなる封止層15によって熱電変換素子11を保護しているので、構造が簡単であり、熱電変換モジュール10の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、第1電極部21及び第2電極部22の一面が封止層15から露出しているので、熱電変換素子11において生じた電気エネルギーをこれら第1電極部21及び第2電極部22を介して効率良く取り出すことができる。
また、本実施形態において、封止層15を構成する無機材料が、25℃における熱伝導率が2W/(m・K)以下である場合には、封止層15を介して熱が伝達されることを抑制でき、熱電変換素子11の一端側と他端側とで温度差を十分に確保でき、熱電変換効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、第1電極部21及び第2電極部22がそれぞれ固定されておらず、いわゆるスケルトン構造の熱電変換モジュールとされており、熱電変換素子11の一端側に、第1絶縁層31と第1絶縁層31の一方の面に形成された第1回路層32とを備えた第1絶縁回路基板30が配設され、封止層15から露出した第1電極部21を覆うように、第1回路層32が配置されているとともに、熱電変換素子11の他端側に、第2絶縁層41と第2絶縁層41の一方の面に形成された第2回路層42とを備えた第2絶縁回路基板40が配設され、封止層15から露出した第2電極部22を覆うように、第2回路層42が配置されているので、第1電極部21と第1回路層32及び第2電極部22と第2回路層42の接触が良好となり、かつ、第1絶縁層31及び第2絶縁層41によって絶縁性が確保されるため、熱電変換効率を十分に向上させることが可能となる。また、上述のように、第1絶縁回路基板30及び第2絶縁回路基板40を配設することで、絶縁性と伝熱性を確保でき、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態において、第1回路層32の接触面積が第1電極部21の露出面積以上とされるとともに、第2回路層42の接触面積が第2電極部22の露出面積以上とされている場合には、第1回路層32及び第2回路層によって、封止層15から露出した第1電極部21及び第2電極部22を確実に覆うことができ、第1電極部21及び第2電極部22と封止層15との間の界面から湿気等が侵入することを抑制でき、熱電変換素子11の劣化をさらに確実に抑制することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、第1電極部21及び第2電極部22がそれぞれ固定されておらず、いわゆるスケルトン構造の熱電変換モジュールとし、第1電極部21側に第1絶縁回路基板30、及び、第2電極部22側に第2絶縁回路基板40を配設したものとして説明したが、これに限定されることはない。
例えば、図5に示す熱電変換モジュール110のように、熱電変換素子11が絶縁性の無機材料からなる封止層15で封止されていれば、第1電極部121及び第2電極部122がそれぞれ固定されたリジット構造であってもよい。この場合でも、耐候性が向上し、熱電変換素子11の劣化を抑制することができる。
また、図6に示す熱電変換モジュール210のように、熱電変換素子11が絶縁性の無機材料からなる封止層15で封止されていれば、第1電極部221側が固定され、第2電極部222が固定されていないハーフスケルトン構造であってもよい。この場合でも、耐候性が向上し、熱電変換素子11の劣化を抑制することができる。なお、ハーフスケルトン構造の場合には、固定されていない第2電極部222側に第2絶縁回路基板240を配設することが好ましい。また、第2電極部222側を高温部として使用することが好ましい。
10 熱電変換モジュール
11 熱電変換素子
21 第1電極部
22 第2電極部
30 第1絶縁回路基板
31 第1絶縁層
32 第1回路層
40 第2絶縁回路基板
41 第2絶縁層
42 第2回路層

Claims (6)

  1. 複数の熱電変換素子と、これら熱電変換素子の一端側に配設された第1電極部及び他端側に配設された第2電極部と、を有し、前記第1電極部及び前記第2電極部を介して複数の前記熱電変換素子が電気的に接続してなる熱電変換モジュールであって、
    前記熱電変換素子は、絶縁性の無機材料からなる封止層によって封止されており、前記第1電極部及び前記第2電極部の一面が前記封止層から露出していることを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 前記封止層を構成する前記無機材料は、25℃における熱伝導率が2W/(m・K)以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記熱電変換素子の一端側に、第1絶縁層と前記第1絶縁層の一方の面に形成された第1回路層とを備えた第1絶縁回路基板が配設されており、
    前記封止層から露出した前記第1電極部を覆うように、前記第1回路層が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記第1回路層の接触面積が、前記第1電極部の露出面積以上とされていることを特徴とする請求項3に記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記熱電変換素子の他端側に、第2絶縁層と前記第2絶縁層の一方の面に形成された第2回路層とを備えた第2絶縁回路基板が配設されており、
    前記封止層から露出した前記第2電極部を覆うように、前記第2回路層が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱電変換モジュール。
  6. 前記第2回路層の接触面積が、前記第2電極部の露出面積以上とされていることを特徴とする請求項5に記載の熱電変換モジュール。
JP2019048660A 2019-03-15 2019-03-15 熱電変換モジュール Pending JP2020150215A (ja)

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