JP2013234634A - 可変容量傾斜板ピストンポンプを備えるポンプ装置及び建設機械 - Google Patents

可変容量傾斜板ピストンポンプを備えるポンプ装置及び建設機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 可変容量傾斜板ピストンポンプの応答性を高めること。
【解決手段】 ポンプ装置は、可変容量傾斜板ピストンポンプと、油圧により駆動される作動ピストンであって、可変容量傾斜板ピストンポンプの斜板に斜転ピンを介して接続される作動ピストンと、作動ピストンに油路を介して接続されるスプール弁と、作動ピストンと、スプール弁とにそれぞれ第1及び第2の回転支点にて接続されると共に、第3の回転支点を備えるフィードバックレバーであって、第3の回転支点が第1位置と第2位置との間で移動可能に構成されるフィードバックレバーと、フィードバックレバーの第3の回転支点を、第1位置と第2位置との間で移動させる電磁力を発生させる駆動手段とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、可変容量傾斜板ピストンポンプを備えるポンプ装置及びこれを備える建設機械に関する。
従来から、この種の可変容量傾斜板ピストンポンプは知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示の構成は、レギュレータのパイロット部にレバーを使用し、油圧ピストンを比例減圧弁で駆動する方式を取っている。
特開平8−189475号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されるような構成では、制御指令を受けて減圧弁指令電流発生、減圧弁実電流発生、減圧弁スプール移動、減圧弁制御圧力発生といった具合に、制御指令から推力発生までに多くの遅れ要素を含んでおり、これがポンプの応答性を高めることの妨げとなっている。
そこで、本発明は、可変容量傾斜板ピストンポンプの応答性を高めることができるポンプ装置及びこれを備える建設機械の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、可変容量傾斜板ピストンポンプと、
油圧により駆動される作動ピストンであって、前記可変容量傾斜板ピストンポンプの斜板に斜転ピンを介して接続される作動ピストンと、
前記作動ピストンに油路を介して接続されるスプール弁と、
前記作動ピストンと前記スプール弁とにそれぞれ第1及び第2の回転支点にて接続されると共に、第3の回転支点を備えるフィードバックレバーであって、前記第3の回転支点が第1位置と第2位置との間で移動可能に構成されるフィードバックレバーと、
前記フィードバックレバーの第3の回転支点を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる電磁力を発生させる駆動手段とを備えることを特徴とする、ポンプ装置が提供される。
本発明によれば、可変容量傾斜板ピストンポンプの応答性を高めることができるポンプ装置及びこれを備える建設機械が得られる。
本発明に係る建設機械1の構成例を示す図である。 建設機械1に搭載される油圧ポンプ制御装置100の油圧回路図の一例を示す図である。 油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の一例を示す図である。 油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の一部詳細を示す図である。 油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の作動原理の説明図である。 他の実施例による油圧ポンプ10R用のレギュレータ40R'の要部構成を示す断面図である。 他の実施例におけるスプール弁駆動機構53R'の要部構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る建設機械1の構成例を示す図である。図1において、建設機械1は、クローラ式の下部走行体2の上に、旋回機構を介して、上部旋回体3をX軸周りに旋回自在に搭載している。また、上部旋回体3は、前方中央部に、ブーム4、アーム5及びバケット6、並びに、これらをそれぞれ駆動する油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8及びバケットシリンダ9から構成される掘削アタッチメントを備える。掘削アタッチメントは、ブレーカや破砕機等のような他のアタッチメントであってもよい。
図2は、建設機械1に搭載される油圧ポンプ制御装置100の油圧回路図の一例を示す図である。尚、図2では、便宜上、エンジン70が2箇所に示されているが、エンジン70は1つである。
油圧ポンプ制御装置100は、エンジン70によって駆動される二つの油圧ポンプ10L、10Rから、切換弁11L、12L、13L及び15Lを連通するセンターバイパス管路30L、又は、切換弁11R、12R、13R、14R及び15Rを連通するセンターバイパス管路30Rを経てタンク22まで圧油を循環させる。尚、油圧ポンプ10L、10Rは、可変容量傾斜板ピストンポンプであり、一回転当たりの吐出量(cc/rev)が可変である。油圧ポンプ10L、10Rの吐出圧P1,P2は、圧力センサ28L,28Rにより検出される。圧力センサ28L,28Rの出力信号は、メインコントローラ54に供給される。
切換弁11L、12L、13L及び15L、及び、切換弁11R、12R、13R、14R及び15Rは全てオープンセンター型である。即ち、切換弁11L、12L、13L及び15L、及び、切換弁11R、12R、13R、14R及び15Rは、それぞれのブリードオフ通路がセンターバイパス管路30L、30Rに接続されることにより、常態で油圧ポンプ10L、10Rの吐出側をタンク22に連通させる。
切換弁11Lは、油圧ポンプ10Lが吐出する圧油を走行用油圧モータ42Lで循環させるために圧油の流れを切り換えるスプール弁である。
また、切換弁13L、13Rはそれぞれ、油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油をブームシリンダ7へ供給し、また、ブームシリンダ7内の圧油をタンク22へ排出するために圧油の流れを切り換えるスプール弁であり、切換弁13Rは、操作装置26のブーム操作レバーが操作された場合に作動するスプール弁(以下、「第一速ブーム切換弁13R」とする。)であり、切換弁13Lは、ブーム操作レバーが所定操作量以上で操作された場合に油圧ポンプ10Lの吐出する圧油を合流させるためのスプール弁(以下、「第二速ブーム切換弁13L」とする。)である。
操作装置26は、旋回用油圧モータ44、走行用油圧モータ42L、42R、ブーム4、アーム5、及びバケット6を操作するための操作装置であり、各種のレバーやペダル(アーム操作レバー、ブーム操作レバー、バケット操作レバー、旋回操作レバー、走行ペダル(右)、走行ペダル(左))を含んでよい。操作装置26における各種のレバーやペダルの各操作量を表す電気信号は、メインコントローラ54に供給される。ユーザによる各種のレバーやペダルの操作量の検知方法は、パイロット圧を圧力センサで検知する方法であってもよいし、レバー角度を検知する方法であってもよい。
センターバイパス管路30L、30Rは、それぞれ、最も下流にある切換弁15L、15Rとタンク22との間にネガコン絞り20L、20Rを備え、油圧ポンプ10L、10Rが吐出した圧油の流れを制限することにより、ネガコン絞り20L、20Rの上流において、ネガコンシステムのための制御圧(以下、「ネガコン圧」とする。)を発生させる圧油管路である。ネガコン圧は、ネガコン圧センサ27L,27Rにより検出される。ネガコン圧センサ27L,27Rの出力信号は、メインコントローラ54に供給される。
図2に示す構成では、ネガコン絞り20L、20Rの上流のネガコン圧、及び吐出圧P1,P2等を圧力センサ27L,27R,28L,28Rで検出し、検出したネガコン圧、吐出圧P1,P2等に基づいてメインコントローラ54により吐出流量の目標値を求め、その吐出流量の目標値となるようにソレノイド530L,530Rを駆動してスプール弁600L,600Rを変位させて傾転アクチュエータ41L,41R(図3参照)を制御する。この際、典型的には、メインコントローラ54は、検出されるネガコン圧が大きいほど油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を減少させ、検出されるネガコン圧が小さいほど油圧ポンプ10L、10Rの吐出流量の目標値を増大させるようにする。また、メインコントローラ54は、吐出圧P1,P2に基づいて、任意の設定トルクに見合う吐出流量(馬力制御目標値)を算出し、この馬力制御目標値と上述の如くネガコン圧に基づいて算出された吐出流量の目標値のうちのいずれか小さい方を最終目標値として選択する。
一方、建設機械1における何れかの油圧アクチュエータが利用された場合、油圧ポンプ10L、10Rが吐出する圧油は、その油圧アクチュエータに対応する切換弁を介してその油圧アクチュエータに流れ込み、ネガコン絞り20L、20Rに至る量を減少或いは消滅させ、ネガコン絞り20L、20Rの上流で発生するネガコン圧を低下させる。
この際、メインコントローラ54は、油圧ポンプ10L、10Rの吐出量を増大させ、各油圧アクチュエータに十分な圧油を循環させ、各アクチュエータの駆動を確かなものとする。
ここで、図3を参照しながら、油圧ポンプ用レギュレータ40L、40Rについて説明する。図3は、油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の一例を示す図である。尚、油圧ポンプ10L用のレギュレータ40Lについても同様であってよい。
油圧ポンプ用レギュレータ40Rは、油圧ポンプ10Rの吐出量を制御すべく、油圧ポンプ10Rのポンプ容量を変化させるための斜板(ヨーク)を傾転駆動するための傾転アクチュエータ41Rと、傾転アクチュエータ41Rに圧油の給排を行うためのスプール弁機構60Rと、スプール弁機構60Rのスプール弁600Rを変位させるためのスプール弁駆動機構53Rと、傾転アクチュエータ41Rの駆動変位をスプール弁600Rにフィードバックするためのフィードバックレバー62Rと、パイロットポンプ71Rと、アキュムレータ72Rとを含む。尚、パイロットポンプ71R及びキュムレータ72Rは、油圧ポンプ用レギュレータ40Lと共用であってよい。
傾転アクチュエータ41Rは、作動ピストン410Rと、第1受圧室411R及び第2受圧室412Rとを含む。第1受圧室411R及び第2受圧室412Rは、スプール弁600Rを介してアキュムレータ72R及びタンク22に連通される。スプール弁600Rは、常態(中立位置)では図3に示す閉位置であり、第1受圧室411R及び第2受圧室412Rは、常態ではアキュムレータ72R及びタンク22から切り離される。スプール弁600Rが第1位置(図3に示す例では、右側の位置)に移動すると、第1受圧室411Rはタンク22に連通すると共に、第2受圧室412Rはアキュムレータ72Rに連通する。また、スプール弁600Rが第2位置(図3に示す例では、左側の位置)に移動すると、第1受圧室411Rはアキュムレータ72Rに連通すると共に、第2受圧室412Rはタンク22に連通する。
スプール弁機構60Rは、アキュムレータ72Rからの油圧が導入されるPポート、タンク22に連通するTポート、第1受圧室411Rに連通するAポート、及び、第2受圧室412Rに連通するBポートを有し、第1位置−中立位置−第2位置間で、これらの各ポートへの開口面積がスプール弁600Rの位置に比例して連続的に変化する。スプール弁600Rの位置は、スプール弁駆動機構53Rを介してメインコントローラ54により可変される。
スプール弁駆動機構53Rは、スプール弁600Rの位置を変化させるための駆動力を発生する。スプール弁駆動機構53Rの詳細は、図4等を参照して後述する。
フィードバックレバー62Rは、スプール弁駆動機構53Rによってスプール弁600Rが第一位置又は第二位置に切り換えられ、第1受圧室411Rに圧油が導入され或いは第1受圧室411Rから圧油が排出されることにより及び第2受圧室412Rから圧油が排出され或いは第2受圧室412Rに圧油が導入されることにより作動ピストン410Rが移動したときにその移動量を物理的にスプール弁600Rにフィードバックし、中立位置に復帰させるためのリンク機構である。フィードバックレバー62Rの詳細は、図4等を参照して後述する。
パイロットポンプ71Rは、油圧ポンプ10L、10Rとは異なるポンプである。パイロットポンプ71Rは、油圧ポンプ10L、10Rと同様、エンジン70の回転により動作してもよいし、あるいは、電動機の回転により動作してもよい。パイロットポンプ71Rにより生成される圧油は、アキュムレータ72Rに蓄積される。
アキュムレータ72Rは、パイロットポンプ71Rにより生成される圧油を蓄える。アキュムレータ72Rは、図3に示すように、油路73Rによりスプール弁機構60Rを介して傾転アクチュエータ41Rに接続される。
図4は、油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の一部詳細を示す図である。
図4には、油圧ポンプ10Rの要部構成の一例についても図示されている。油圧ポンプ10Rは、主に、中空なケーシング110と、ケーシングにベアリング113を介して回転可能に支持されるシャフト112と、斜板114と、シリンダブロック116と、ピストン117と、シュー118と、シュープレート120と、斜転ピン122と、バルブプレート130とを含む。
斜板114は、シャフト112の回転軸に対する傾斜角が可変となるようにシャフト112まわりに設けられる。斜板114の傾斜角が変化されると、油圧ポンプ10Rのポンプ容量(複数のピストン117の全体としての吐出容量)が変化される。
シリンダブロック116は、例えばスプライン嵌合により、シャフト112に対して回転不能に結合される。シリンダブロック116は、シャフト112まわりに複数のシリンダ室を画成する。各シリンダ室には、ピストン117が設けられる。このようにして、各ピストン117は、シャフト112まわりに配列される。ピストン117の端部は、シュー118に回転可能に保持される。シュー118は、シュープレート120に摺動可能に支持される。シュープレート120は、斜板114に結合される。
斜転ピン122は、斜板114の傾斜角の変化を吸収できる態様で斜板114に回転可能に結合される。斜転ピン122は、シャフト112の径方向に延在し、作動ピストン410Rに結合される。作動ピストン410Rは、斜板114の傾斜角を変化させる駆動力を発生する。即ち、作動ピストン410Rにより発生される駆動力は、斜転ピン122に作用し、これにより、斜板114の傾斜角が変化され、油圧ポンプ10Rの吐出容量が変化される。
フィードバックレバー62Rは、図4に示すように、作動ピストン410Rとスプール弁600Rとにそれぞれ第1及び第2の回転支点R1,R2にて接続されると共に、第3の回転支点R3を備える。即ち、フィードバックレバー62Rは、3つの回転支点R1,R2,R3にて回転支持される。第1及び第2の回転支点R1,R2は、それぞれ、作動ピストン410Rとスプール弁600Rの動きに応じて位置が変化する。尚、第1乃至第3の回転支点R1乃至R3は、第1乃至第3の回転支点R1乃至R3のうちの任意の回転支点まわりのフィードバックレバー62Rの回転が許容されるように、それぞれ、長穴(フィードバックレバー62Rの長手方向に長い長穴)内で可動なピンにより構成されてよい。また、各回転支点R1,R2,R3は、典型的には、同一平面内に存在するが、異なる平面内に位置してもよい。この場合、フィードバックレバー62Rは、かかるオフセットを吸収する段差(図4の紙面に対して垂直方向の段差)を有すればよい。また、フィードバックレバー62Rは、必ずしも直線状の形態である必要は無く、屈曲形状を有してもよい。第3の回転支点R3は、第1及び第2の回転支点R1,R2の間に設定されなければならない。
スプール弁駆動機構53Rは、電磁アクチュエータとしてソレノイド530Rを含む。ソレノイド530Rは、通電時、第3の回転支点R3を移動させる力(電磁力)を発生する。即ち、ソレノイド530Rは、フィードバックレバー62Rの第3の回転支点R3の位置を電磁力により可変する。ソレノイド530Rの通電状態は、メインコントローラ54により制御される。ソレノイド530Rにより実現される第3の回転支点R3の移動は、併進移動であってよい。図4に示す例では、ソレノイド530Rは、可動鉄芯(プランジャー)532Rと、固定鉄芯534Rと、コイル536Rとを含む。可動鉄芯532Rの一端は、固定鉄芯534Rと対向し、可動鉄芯532Rの他端は、ソレノイド530Rのフレーム外部に延在する。可動鉄芯532Rの他端(可動鉄芯532Rに一体に結合されるピン保持部材)には、第3の回転支点R3が設定される。即ち、可動鉄芯532Rの他端には、フィードバックレバー62Rが回転可能に接続される。スプリング538Rは、可動鉄芯532Rが固定鉄芯534Rから離れる方向に付勢する。従って、図4に示す例では、ソレノイド530Rの通電時は、可動鉄芯532Rが固定鉄芯534Rに吸引され、図4の右方向に移動する。ソレノイド530Rの通電が停止されると、スプリング538Rの復元力により、可動鉄芯532Rは、固定鉄芯534Rから離れる方向に移動する。尚、ソレノイド530Rには、可動鉄芯532Rが固定鉄芯534Rから離れる方向に移動する際にストッパとなるストッパ機構が設けられてもよい。
尚、ソレノイド530Rは、図4に示す特定の構造である必要は無く、フィードバックレバー62Rの第3の回転支点R3の位置を電磁力により可変できる限り、任意の構成を有してよい。また、スプール弁駆動機構53Rは、フィードバックレバー62Rの第3の回転支点R3を、対向する方向で引き付け合う対向する2つのソレノイドを備えてもよい(図7参照)。
図5は、油圧ポンプ10R用のレギュレータ40Rの要部構成の作動原理の説明図である。尚、油圧ポンプ10L用のレギュレータ40Lについても同様であってよい。
図5には、回転支点R1の位置がサーボピストン位置として、回転支点R2の位置がスプール位置として、回転支点R3の位置がパイロット位置として、それぞれ示されている。図5に示すように、ある状態S1から、回転支点R3の位置が矢印Y1に示すように右方向に移動されると、フィードバックレバー62Rは、第1の回転支点R1を支点として回転し、第2の回転支点R2が右方向に移動し、中間状態S2となる。この中間状態S2では、第2の回転支点R2の右方向の移動に伴い(スプール弁駆動機構53Rのスプール弁600Rの右方向の移動に伴い)、アキュムレータ72Rからの圧油が傾転アクチュエータ41Rの第2受圧室412Rに導入される。これにより、作動ピストン410Rが、図5に示すように、矢印Y2に示す方向に(図4の右側に)移動する。このとき、フィードバックレバー62Rは、第3の回転支点R3を支点として回転し、状態S3となる。これにより、スプール弁600Rの位置(回転支点R2の位置)が、図5の矢印Y3に示すように、中立位置に戻り、状態S3が維持される。これにより、第2受圧室412Rはアキュムレータ72Rから切り離される(即ちスプール弁600Rが閉位置となる)。
また、図示は省略するが、状態S3から、回転支点R3の位置が図5の左方向に移動されると、フィードバックレバー62Rは、回転支点R1を支点として回転し、第2の回転支点R2が図5の左方向に移動する。この中間状態では、第2の回転支点R2の左方向の移動に伴い(スプール弁駆動機構53Rのスプール弁600Rの左方向の移動に伴い)、アキュムレータ72Rからの圧油が傾転アクチュエータ41Rの第1受圧室411Rに導入される。これにより、作動ピストン410Rが、図5の左方向に移動する。このとき、フィードバックレバー62Rは、第3の回転支点R3を支点として回転し、スプール弁600Rの位置(回転支点R2の位置)が、中立位置に戻る。
このようにして、第3の回転支点R3の位置を変化させて、その変化位置で維持することで、第1の回転支点R1の位置を変化させて、その変化位置(即ち油圧ポンプ10Rの吐出容量が変化された状態)を維持することができる。
尚、上述の如く、回転支点R1の位置、即ち油圧ポンプ10Rの吐出容量は、第3の回転支点R3の位置に応じて定まる。第3の回転支点R3の位置は、ソレノイド530Rの電磁力(印加電流)に応じて定まる。従って、油圧ポンプ10Rの吐出容量と、ソレノイド530Rの印加電流(又は通電率ないしデューティ)との関係を予めマップとして記憶しておき、メインコントローラ54は、マップを参照して、吐出流量の目標値に応じたソレノイド530Rの印加電流を発生させればよい。また、第3の回転支点R3の位置(即ちソレノイド530Rの可動鉄芯532Rの位置)は、位置センサ(図示せず)により検出され、この位置情報に基づいてソレノイド530Rの印加電流がフィードバック制御されてもよい。
本実施例によれば、上述の如く、フィードバックレバー62R、62Lの第3の回転支点R3をソレノイド530R、530Lによりそれぞれ直接駆動するので、遅れ要素の数を減らし、油圧ポンプ10R、10Lの応答性を効果的に高めることができる。
また、本実施例によれば、アキュムレータ72Rを油源とした外部パイロット方式を採用するので、油圧ポンプ10R、10Lを油源として傾転アクチュエータ41R,41Lを駆動する方式に比べて、応答性を高めることができる。また、アキュムレータ72Rを油源とすることで、油圧ポンプ10R、10Lの吐出流量をゼロにすることも原理上可能であり、省エネを図ることができる。
図6は、他の実施例による油圧ポンプ10R用のレギュレータ40R'の要部構成を示す断面図である。図7は、図6のラインA−Aに沿った断面図であり、スプール弁駆動機構53R'の要部構成を示す断面図である。尚、油圧ポンプ10L用のレギュレータ40L'についても同様であってよい。
本実施例では、スプール弁駆動機構53R'は、図7に示すように、第3の回転支点R3を挟んで対向する位置に2つのソレノイド530R1,530R2を備える。2つのソレノイド530R1,530R2は、可動鉄芯と一体に結合されるピン保持部材532R'を引き付け合うことで、第3の回転支点R3の推力を可変する。第3の回転支点R3の推力は、ソレノイド530R1,530R2の各電磁力(印加電流)に応じて定まる。第3の回転支点R3の位置(即ちピン保持部材532R'の位置)は、位置センサ(図示せず)により検出され、この位置情報に基づいてソレノイド530R1,530R2の各印加電流がフィードバック制御されることで定まる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、応答性を高めるためにアキュムレータ72Rを油源として傾転アクチュエータ41R,41Lを駆動しているが、油圧ポンプ10R、10Lを油源として傾転アクチュエータ41R,41Lを駆動することとしてもよい。
また、上述では、図2に示す特定の構成の油圧回路が開示されているが、油圧回路の構成は多種多様である。例えば、油圧アクチュエータの一部は、電動モータにより駆動される油圧ポンプにより実現されてもよい。また、ネガコン制御以外の制御方式(例えばポジコン、ロードセンシング等)を実現する油圧回路が使用されてもよい。また、図2に示す特定の構成の油圧回路は、2つの油圧ポンプ10R、10Lを備えているが、1つの油圧ポンプを備える構成も可能である。また、図2に示す特定の構成の油圧回路では、2つの油圧ポンプ10R、10Lはエンジン70の回転により駆動されているが、2つの油圧ポンプ10R、10Lの一方又は双方は、電動モータの回転により駆動されてもよい。
1 建設機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10L、10R 油圧ポンプ
11L、11R 切換弁
12L、12R 切換弁
13L、13R 切換弁
14R 切換弁
15L、15R 切換弁
20L、20R ネガコン絞り
22 タンク
26 操作装置
27L、27R ネガコン圧センサ
28L、28R 圧力センサ
30L、30R センターバイパス管路
40L、40R、40R' レギュレータ
41L、41R 傾転アクチュエータ
42L、42R 走行用油圧モータ
44 旋回用油圧モータ
53R、53R' スプール弁駆動機構
54 メインコントローラ
60L、60R スプール弁機構
62L、62R フィードバックレバー
70 エンジン
71R パイロットポンプ
72R アキュムレータ
100 油圧ポンプ制御装置
110 ケーシング
112 シャフト
113 ベアリング
114 斜板
116 シリンダブロック
117 ピストン
118 シュー
120 シュープレート
122 斜転ピン
130 バルブプレート
410L、410R 作動ピストン
530R、530L、530R1,530R2 ソレノイド
600L,600R スプール弁
R1,R2,R3 回転支点

Claims (4)

  1. 可変容量傾斜板ピストンポンプと、
    油圧により駆動される作動ピストンであって、前記可変容量傾斜板ピストンポンプの斜板に斜転ピンを介して接続される作動ピストンと、
    前記作動ピストンに油路を介して接続されるスプール弁と、
    前記作動ピストンと前記スプール弁とにそれぞれ第1及び第2の回転支点にて接続されると共に、第3の回転支点を備えるフィードバックレバーであって、前記第3の回転支点が第1位置と第2位置との間で移動可能に構成されるフィードバックレバーと、
    前記フィードバックレバーの第3の回転支点を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる電磁力を発生させる駆動手段とを備えることを特徴とする、ポンプ装置。
  2. 前記駆動手段は、ソレノイドを含む、請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記可変容量傾斜板ピストンポンプ以外のポンプが発生する油圧を蓄積するアキュムレータを備え、
    前記作動ピストンは、前記アキュムレータからの油圧により駆動される、請求項1又は2に記載のポンプ装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1項記載のポンプ装置を備える建設機械。
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