JP2013234256A - 防水・防湿用コーティング組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種の材料、特に、高い耐化学的浸食性が要求される電子部品に対して、その性能を阻害することなく、良好な防水・防湿性皮膜を形成できるコーティング組成物を提供する。
【解決手段】(1)カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマー、及び(2)フッ素系溶剤、を含有する防水・防湿用コーティング組成物によれば、電子機器などに対して、優れた防水及び防湿皮膜を形成できる。
【選択図】なし
【解決手段】(1)カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマー、及び(2)フッ素系溶剤、を含有する防水・防湿用コーティング組成物によれば、電子機器などに対して、優れた防水及び防湿皮膜を形成できる。
【選択図】なし
Description
本発明は、各種の材料に対して優れた防水及び防湿性を付与できるコーティング組成物に関する。特に、電子部品に対して、その機能を阻害することなく、優れた防水及び防湿性を付与できるコーティング組成物に関する。
電気・電子機器の高性能化、小型化等に伴い、半導体チップなどの電子部品を高密度に搭載したプリント基板が組み込まれている。これらの機器は、高湿度環境下で使用されることがあり、また、屋外で使用する機器については雨等の水分と直接接触することがあるが、このような水分が、プリント基板等の電子部品に付着や凝集すると、異常電流が流れることにより誤動作の原因となることがある。特に、電子部品を高密度に搭載したプリント基板については、水分の影響を受けて誤動作が生じ易いという問題点がある。
これを防ぐために、従来は、プリント基板などの電子部品をアクリル、ウレタン、エポキシなどの樹脂で被覆することによる防水処理が行われていた。これらの樹脂を用いる従来の防湿コーティングは、樹脂の有機溶液や液状樹地を塗布又は硬化させる方法で形成されていたが、乾燥や硬化に時間を要し、作業効率の面で問題がある。しかも、これらの樹脂は、防水防湿性能が十分ではなく、防水性能を向上させるためには厚塗りが必要であるが、コーティング膜に発泡などの欠陥が生じ易く、乾燥などの作業性にも問題がある。更に、従来の防水・防湿コーティングは、厚塗りをしても十分な防水・防湿性能を得ることが難しい場合がある。
膜厚の薄いコーティングによって防水性能を付与する方法として、ポリフルオロアルキル基含有重合体を不燃性の低沸点溶剤に溶解した溶液を電子部品表面に塗布し、溶剤を乾燥させることにより、ポリフルオロアルキル基含有重合体からなる被覆膜を形成する方法が知られている(下記特許文献1参照)。しかしながら、この方法で用いる処理液は、使用が禁止されている特定フロンを溶剤として用いているために、現在では用いることができない。
本発明は、上記した従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、各種の材料に対して、良好な防水及び防湿性能を付与できるコーティング組成物を提供することであり、特に、高い耐化学的浸食性が要求される電子部品に対して、その性能を阻害することなく、良好な防水・防湿性皮膜を形成できるコーティング組成物を提供することである。
本発明者は、上記した目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、フルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルを必須の単量体として用いて、ラジカル重合によって得られる含フッ素ポリマーは、フッ素系溶剤、特に、化学的浸食性が低く、環境に対する悪影響が少ないハイドロフルオロエーテルに対する溶解性が良好であり、これを基材に塗布することによって、電子部品を含む各種の材料に対して悪影響を及ぼすことなく、優れた防水・防湿性能を有する皮膜を形成できることを見出し、ここに本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の防水・防湿用コーティング組成物、及び防水・防湿皮膜の形成方法を提供するものである。
項1. (1)カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマー、及び
(2)フッ素系溶剤
を含有することを特徴とする防水・防湿用コーティング組成物。
項2. カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルが、一般式(1):
項1. (1)カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマー、及び
(2)フッ素系溶剤
を含有することを特徴とする防水・防湿用コーティング組成物。
項2. カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルが、一般式(1):
(式中、Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1およびX2は、同一又は異なって、水素原子、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状若しくは分岐状のフルオロアルキル基、置換若しくは非置換のベンジル基、置換若しくは非置換のフェニル基、又は炭素数1〜20の直鎖状または分岐状アルキル基であり、Yは、直接結合、酸素原子若しくは硫黄原子を有していてもよい炭素数1〜10の脂肪族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の芳香族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の環状脂肪族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の芳香脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2 −基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)、−CH2CH(OY1)CH2 −基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)、又は-(CH2)nSO2 -基(nは1〜10)であり、Rfは炭素数1〜20の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である。)で表されるα位置換アクリル酸エステルである、項1に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項3. 含フッ素ポリマーが、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルを含む単量体成分をラジカル重合して得られるものである、項1又は2に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項4.単量体成分が、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有する置換アクリル酸エステルを70重量%以上含むものである、項3に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項5. 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である、項2〜4のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項6. 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Xがフッ素原子又は塩素原子である、項2〜5のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項7. フッ素系溶剤がハイドロフルオロエーテルである、項1〜6のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項8. 電子機器の防水・防湿処理用として用いられる、項1〜7のいずれかに記載のコーティング組成物。
項9. 項1〜8のいずれかに記載のコーティング組成物を被処理物に接触させる工程を含む、防水・防湿皮膜の形成方法。
項10. 被処理物が電子機器である、項9に記載の防水・防湿皮膜の形成方法。
項3. 含フッ素ポリマーが、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルを含む単量体成分をラジカル重合して得られるものである、項1又は2に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項4.単量体成分が、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有する置換アクリル酸エステルを70重量%以上含むものである、項3に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項5. 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である、項2〜4のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項6. 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Xがフッ素原子又は塩素原子である、項2〜5のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項7. フッ素系溶剤がハイドロフルオロエーテルである、項1〜6のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
項8. 電子機器の防水・防湿処理用として用いられる、項1〜7のいずれかに記載のコーティング組成物。
項9. 項1〜8のいずれかに記載のコーティング組成物を被処理物に接触させる工程を含む、防水・防湿皮膜の形成方法。
項10. 被処理物が電子機器である、項9に記載の防水・防湿皮膜の形成方法。
以下、本発明のコーティング組成物について具体的に説明する。
フッ素系ポリマー
本発明のコーティング組成物に配合する含フッ素ポリマーは、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステル(以下、「フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステル」ということがある)に基づく構成単位を有するポリマーである。
本発明のコーティング組成物に配合する含フッ素ポリマーは、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステル(以下、「フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステル」ということがある)に基づく構成単位を有するポリマーである。
(i)単量体成分
本発明組成物で用いるフッ素系ポリマーにおいて、必須の単量体成分であるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルは、α位に特定の置換基を有するアクリル酸に対して、フルオロアルキル基が直接又は2価の有機基を介してエステル結合したものである。
本発明組成物で用いるフッ素系ポリマーにおいて、必須の単量体成分であるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルは、α位に特定の置換基を有するアクリル酸に対して、フルオロアルキル基が直接又は2価の有機基を介してエステル結合したものである。
上記したフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルの好ましい具体例としては、下記一般式(1):
(式中、Xは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(但し、X1およびX2は、同一又は異なって、水素原子、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状若しくは分岐状のフルオロアルキル基、置換若しくは非置換のベンジル基、置換若しくは非置換のフェニル基、又は炭素数1〜20の直鎖状または分岐状アルキル基であり、Yは、直接結合、酸素原子若しくは硫黄原子を有していてもよい炭素数1〜10の脂肪族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の芳香族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の環状脂肪族基、酸素原子を有していてもよい炭素数6〜10の芳香脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2 −基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)、−CH2CH(OY1)CH2 −基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)、又は-(CH2)nSO2 -基(nは1〜10)であり、Rfは炭素数1〜20の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である。)で表されるα位置換アクリル酸エステルを例示できる。
上記一般式(1)において、Rfで表されるフルオロアルキル基は、少なくとも一個の水素原子がフッ素原子で置換されたアルキル基であり、全ての水素原子がフッ素原子で置換されたパーフルオロアルキル基も包含するものである。
上記一般式(1)で表されるα位置換アクリル酸エステルは、上記一般式(1)において、アクリル酸エステルのα位が水素原子以外の特定の基又は原子で置換されたものであり、これを重合して得られる含フッ素ポリマーは、コーティング皮膜においてフルオロアルキル基が表面配向して表面エネルギーの低い皮膜となり、良好な防水性能を発揮できる。特に、α位の置換基Xが、塩素原子又はフッ素原子である場合には、低価格の原料を用いて、良好な防水性を有する皮膜を形成できる。
特に、後述するフッ素系有機溶媒、例えば、ハイドロフルオロエーテルに対する溶解性が良好である点で、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基であることが好ましく、特に、炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のパーフルオロアルキル基であることが好ましい。
また、近年、EPA(米国環境保護庁)により、炭素数が8以上のフルオロアルキル基を有する化合物は、環境、生体中で分解して蓄積するおそれがある環境負荷が高い化合物であることが指摘されているが、一般式(1)で表されるα位置換アクリル酸エステルにおいてRfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である場合には、この様な環境問題を生じることがない上に、フッ素系有機溶媒に対する溶解性と、形成される皮膜の防水性という両方の要求性能を同時に満足することができる。
上記した一般式(1)で表されるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルの具体例は、次の通りである。
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
上記したフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルは、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
上記したフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルは、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
本発明のコーティング組成物に配合する含フッ素ポリマーは、上記した一般式(1)で表されるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを単量体成分として用いて得られる重合体であり、該フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルに基づく構成単位を有するポリマーである。該含フッ素ポリマーは、α位置換アクリル酸エステルのみを単量体成分として得られる重合体であってもよく、或いは、一般式(1)で表されるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルと、該α位置換アクリル酸エステルと共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。この場合、該フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルの量は、含フッ素ポリマーを得るために用いる単量体成分の総量を基準として、該フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルが70重量%程度以上であればよい。
α位置換アクリル酸エステルと共重合可能な他の単量体としては、得られる含フッ素ポリマーの性能に悪影響を及ぼさない限り、広範囲に選択可能である。例えば、芳香族アルケニル化合物、シアン化ビニル化合物、共役ジエン化合物、ハロゲン含有不飽和化合物、ケイ素含有不飽和化合物、不飽和ジカルボン酸化合物、ビニルエステル化合物、アリルエステル化合物、不飽和基含有エーテル化合物、マレイミド化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物、アクロレイン、メタクロレイン、環化重合可能な単量体、N−ビニル化合物などを挙げることができるが、これらに限定されない。α位置換アクリル酸エステルと共重合可能な他の単量体は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
(iii)含フッ素ポリマーの製造方法
本発明では、例えば、上記したフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを必須成分として含む単量体成分をラジカル重合させることによって、含フッ素ポリマーを得ることができる。
本発明では、例えば、上記したフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを必須成分として含む単量体成分をラジカル重合させることによって、含フッ素ポリマーを得ることができる。
重合方法については特に限定はないが、フッ素系溶剤中で溶液重合を行うことが好ましい。この方法によれば、形成される含フッ素ポリマーがフッ素系溶剤に対して溶解性が良好であることから、沈殿物が形成されることなく、円滑にラジカル重合反応を進行させることができる。
フッ素系溶剤としては、分子中にフッ素原子を有し、形成される含フッ素ポリマーの溶解性が良好な溶媒であれば芳香族、脂肪族のいずれであってもよい。例えば、塩素化フッ素化炭化水素(特に、炭素数2〜5)、特にHCFC225(ジクロロペンタフルオロプロパン)、HCFC141b(ジクロロフルオロエタン)、CFC316(2,2,3,3-テトラクロロヘキサフルオロブタン,)、ヘキサフルオロキシレン、フッ素系エーテル等を用いることができる。
特に、最終的に目的とするコーティング組成物の溶媒としてハイドロフルオロエーテルを用いる場合には、重合反応時の溶媒としても同様のハイドロフルオロエーテルを用いることによって、含フッ素ポリマーの分離工程などを省略して効率よくコーティング組成物を得ることができる。
フッ素系溶剤は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
フルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを含む単量体成分をフッ素系溶剤中でラジカル重合させる場合には、例えば、単量体成分を溶媒に溶解させ、得られた溶液を攪拌しながら重合開始剤を添加することによって、重合反応を進行させることができる。
重合開始剤としては、公知のラジカル重合反応用の重合開始剤であれば特に限定なく使用できる。例えば、アゾイソブチロニトリル、アゾイソ酪酸メチル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ系開始剤;過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ベンゾフェノン誘導体、ホスフィンオキサイド誘導体、ベンゾケトン誘導体、フェニルチオエーテル誘導体、アジド誘導体、ジアゾ誘導体、ジスルフィド誘導体などを用いることができる。これらの重合開始剤は、一種単独又は二種以上混合して用いることができる。
重合開始剤の使用量は、特に限定されないが、通常、単量体成分100重量部に対して、0.01〜10重量部程度とすることが好ましく、0.1〜1重量部程度とすることがより好ましい。
フッ素系溶剤中におけるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを含む単量体成分の濃度については特に限定的ではないが、通常、10〜50重量%程度とすることが好ましく、20〜40重量%程度とすることがより好ましい。
重合温度、重合時間などの重合条件は、単量体成分の種類、その使用量、重合開始剤の種類、その使用量などに応じて適宜調整すればよいが、通常、50〜100℃程度の温度で60〜80程度重合反応を行えばよい。
上記した方法で得られる含フッ素ポリマーの重量平均分子量は、3,000〜100,000程度、好ましくは5,000〜60,000程度である。含フッ素ポリマーの重量平均分子量は、溶出溶媒としてHCFC225/ヘキサフルオロイソプロパノール(=99/1重量)混合溶媒を用いたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求めたものである(標準ポリメチルメタクリレート換算)。
防水・防湿用コーティング組成物
本発明のコーティング組成物は、上記した方法で得られる含フッ素ポリマーをフッ素系溶剤に溶解したものである。
本発明のコーティング組成物は、上記した方法で得られる含フッ素ポリマーをフッ素系溶剤に溶解したものである。
上記した方法で得られる含フッ素ポリマーは、フルオロアルキル基を含むことによって、良好な撥水性能を有するものとなる。しかも、該含フッ素ポリマーは、単量体成分として用いるアクリル酸エステルのαに特定の置換基が存在することによって表面配向して表面エネルギーの低い皮膜となり、良好な防水・防湿性能を発揮できる。
本発明の防水・防湿用コーティング組成物では、フッ素系溶剤を用いることによって、上記した含フッ素ポリマーを安定に溶解することができ、沈殿などの生じ難い安定性の良好なコーティング組成物とすることができる。
フッ素系溶剤としては、分子中にフッ素原子を有する溶媒であって、該フッ素ポリマーの溶解性が良好な溶媒であれば芳香族、脂肪族のいずれであってもよい。例えば、塩素化フッ素化炭化水素(特に、炭素数2〜5)、特にHCFC225(ジクロロペンタフルオロプロパン)、HCFC141b(ジクロロフルオロエタン)、CFC316(2,2,3,3-テトラクロロヘキサフルオロブタン)、ヘキサフルオロキシレン、フッ素系エーテル等を用いることができる。
本発明では、特に、フッ素系溶剤として、ハイドロフルオロエーテルを用いることが好ましい。ハイドロフルオロエーテルは各種の材料に対する化学的浸食性が低い溶剤であり、溶剤による悪影響を排除することが強く要求される電子部品に対するコーティング組成物の溶媒として、特に適した溶媒である。更に、ハイドロフルオロエーテルは、速乾性、低環境汚染性、不燃性、低毒性などの優れた性能を有する理想的な溶剤である。
本発明では、ハイドロフルオロエーテルとしては、
式: CnF2n+1-O-CxH2x+1
[式中、nは1〜6の数、xは1〜6の数である。]
で示される化合物が好ましい。この様なハイドロフルオロエーテルとしては、例えば、米国3M社のノベックHFE7100(化学式C4F9OCH3),7200(化学式C4F9OC2H5),7300(化学式C6F13OCH3)などを用いることができる。
式: CnF2n+1-O-CxH2x+1
[式中、nは1〜6の数、xは1〜6の数である。]
で示される化合物が好ましい。この様なハイドロフルオロエーテルとしては、例えば、米国3M社のノベックHFE7100(化学式C4F9OCH3),7200(化学式C4F9OC2H5),7300(化学式C6F13OCH3)などを用いることができる。
本発明では、特に、一般式(1)において、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基であるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマーをハイドロフルオロエーテルに溶解したコーティング組成物が好ましい。この様な含フッ素ポリマーは、ハイドロフルオロエーテルに対する溶解性が良好であって、形成される皮膜は、優れた防水性と防湿性を有する皮膜となり、更に、環境適合性の観点からも有利な物質である。
本発明のコーティング組成物では、該組成物中における含フッ素ポリマーの濃度は、固形分濃度として0.01〜25重量%程度であることが好ましく、0.1〜10重量%程度であることがより好ましい。
本発明のコーティング組成物は、上記した方法でフッ素化溶媒中でラジカル重合反応を行い、必要に応じて、ポリマーの濃度を調整した後、そのままコーティング用組成物として用いてもよく、或いは、ラジカル重合反応を行った後、含フッ素ポリマーを分離した後、フッ素系溶剤に溶解してコーティング組成物としてもよい。本発明では、特に、ハイドロフルオロエーテルを溶媒として用いて重合反応を行った後、必要に応じて、ハイドロフルオロエーテルを用いてポリマー濃度を調整してコーティング組成物とすることによって、効率よく目的とするコーティング組成物を得ることができる。
本発明のコーティング組成物の適用対象については特に限定はなく、プラスチック、金属、セラミックス等の各種の基材に対して、耐久性が良好で優れた防水及び防湿性能を有する皮膜を形成できる。
本発明のコーティング組成物は、特に、水に濡れて故障する危険性がある電子機器の筐体、プリント基板などの部品に対して、防水・防湿コーティン処理を行うために有効に利用できる。例えば、筐体に対して処理を施すことによって筐体内部に水が侵入することを防止することができ、プリント基板などの部品に処理を施すことによって、筐体内部に水が侵入した場合にも水の付着を抑制でき、更に、乾燥させることによって付着した水を容易に除去できるので、水による故障発生の可能性を大きく低減することができる。
この様な水に濡れる危険性がある電子機器の一例としては、スマートフォン、タブレットPC、携帯音楽プレーヤー、携帯ラジオ、ICレコーダー、ワイヤレスオーディオレシーバーなどの携帯型電子機器;魚群探知機、測深器、放射能測定器、残留塩素計、塩分計、分光濃度計、糖度計等の水回り、海水回りで使用される測定機器などを挙げることができる。
特に、基板、半導体などを含む電子部品を処理対象とする場合には、本発明のコーティング組成物を用いることによって、化学的浸食性の低い溶剤を利用して、耐久性に優れた防水、防湿性皮膜を形成できるので、電子部品の性能を阻害することなく、良好な防水、防湿性能を付与することが可能となる。
本発明のコーティング組成物による処理方法については、特に限定はなく、本発明の組成物と、被処理物が十分に接触できる方法であればよく、例えば、浸漬、スプレー塗布、刷毛塗り、スピンコートなどの各種の方法を適用できる。
例えば、浸漬法では、通常は、本発明のコーティング組成物中に被処理物を浸漬した後、大気中で乾燥すればよい。浸漬時の温度については特に限定はなく、通常は、室温で処理を行えばよい。処理時間についても特に限定はないが、通常は、1秒〜24時間程度の浸漬時間とすればよい。
尚、より高い耐久性を有する皮膜を形成するためには、本発明のコーティング組成物による処理に先だって、基材表面の油分を取り除くために、基材をアセトン、ハイドロフルオロエーテルなどで洗浄した後、乾燥することが好ましい。更に、上記の洗浄に加えて、UVオゾン、酸素プラズマなどで、前処理するとより、皮膜の耐久性をより向上させることができる。
本発明の防水・防湿用コーティング組成物によれば、各種の基材に対して、優れた防水及び防湿性能を付与することができる。特に、溶剤として、ハイドロフルオロカーボンを用いる場合には、基材に対して化学的浸食を生じることなく、良好な防水及び防湿性皮膜を形成できる。このため、電子部品を処理対象とする場合に、その性能を阻害することなく、良好な防水、防湿性能を付与することが可能となる。これにより、水に濡れる危険性がある電子機器について、故障発生の危険性を大きく低減することができる。
特に、一般式(1)において、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基であるフルオロアルキル基含有α位置換アクリル酸エステルを必須の単量体成分として得られる含フッ素ポリマーをハイドロフルオロエーテルに溶解したコーティング組成物を用いる場合には、環境などに悪影響を及ぼすことなく、上記した優れた防水・防湿性能を付与できる。
以下、製造例及び実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
製造例1 (Rf(C6)α-Clアクリレート重合体)
四つ口フラスコに、α−クロロアクリル酸パーフルオロヘキシル(CH2=C(Cl)COOC6F13:以下、「Rf(C6)α-Clアクリレート」略記することがある)35g、及びパーフルオロブチルエチルエーテル(C4F9O C2H5:「HFE7200」と略記することがある)66gを仕込み、10分間窒素バージし、70℃に加熱した。これにアゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」と略記することがある)0.127gを投入し、6時間反応した。
四つ口フラスコに、α−クロロアクリル酸パーフルオロヘキシル(CH2=C(Cl)COOC6F13:以下、「Rf(C6)α-Clアクリレート」略記することがある)35g、及びパーフルオロブチルエチルエーテル(C4F9O C2H5:「HFE7200」と略記することがある)66gを仕込み、10分間窒素バージし、70℃に加熱した。これにアゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」と略記することがある)0.127gを投入し、6時間反応した。
室温に冷却した後、メタノールで含フッ素ポリマーを析出させ、減圧乾燥した。これをHFE7200で希釈して、後述する実施例で用いる所定の濃度の溶液を調製した。
溶出液としてフッ素系溶剤[HCFC225/ヘキサフルオロイソプロパノール=99/1(重量)]を使用したGPCで分子量を測定した結果、重量平均分子量は171,900であった。
実施例1
市販タブレットPC(サムスン電子製Galaxy Tab 7.7, 防水非対応)を充電し、電源を切った後、分解して、筐体とプリント基板を取り出した。プラスチック製バットに製造例1で調製した0.2重量%Rf(C6)α-Clアクリレート重合体/HFE7200溶液を満たし、その中に、筐体とプリント基板を1分間浸漬し、引き上げた後、室温で1時間乾燥させることにより防水加工を行った。
市販タブレットPC(サムスン電子製Galaxy Tab 7.7, 防水非対応)を充電し、電源を切った後、分解して、筐体とプリント基板を取り出した。プラスチック製バットに製造例1で調製した0.2重量%Rf(C6)α-Clアクリレート重合体/HFE7200溶液を満たし、その中に、筐体とプリント基板を1分間浸漬し、引き上げた後、室温で1時間乾燥させることにより防水加工を行った。
次に、初期の状態に組み立てて電源を入れ、時計アプリのストップウオッチをカウントアップさせ、防水規格JIS IPX4に準じて、5L/分の散水をスマートフォンの表面、裏面について、それぞれ10分間実施した。試験後もディスプレイ表示は、正常にカウントアップを続けており、防水規格JIS IPX4を満たしていることが確認された。
実施例2
実施例1と同じ市販タブレットPCを充電し、電源を切った後、分解して、プリント基板を取り出した。実施例1と同様に防水加工を行い、タブレットPCの防水規格JIS IPX4の試験を実施した。試験直後、ディスプレイ表示を確認すると、画面は真っ暗であった。これは筐体内部に水が侵入し、プリント基板上が水没することで短絡が起こり、画面表示が消えたものと解釈された。試験後に、タブレットPCを温度25℃、湿度30%の環境で24時間乾燥した後、電源を入れ直すと、ストップウオッチを正常にカウントアップすることが出来た。これにより、本発明の組成物で処理を行うことによって、基板が水没した場合にも、故障発生を回避できることが確認できた。
実施例1と同じ市販タブレットPCを充電し、電源を切った後、分解して、プリント基板を取り出した。実施例1と同様に防水加工を行い、タブレットPCの防水規格JIS IPX4の試験を実施した。試験直後、ディスプレイ表示を確認すると、画面は真っ暗であった。これは筐体内部に水が侵入し、プリント基板上が水没することで短絡が起こり、画面表示が消えたものと解釈された。試験後に、タブレットPCを温度25℃、湿度30%の環境で24時間乾燥した後、電源を入れ直すと、ストップウオッチを正常にカウントアップすることが出来た。これにより、本発明の組成物で処理を行うことによって、基板が水没した場合にも、故障発生を回避できることが確認できた。
比較例1
実施例1と同じ市販タブレットPCを充電し、防水加工することなく電源を入れ、時計アプリのストップウオッチをカウントアップさせ、防水規格JIS IPX4の試験を実施した。試験後にディスプレイ表示は真っ暗に消えていた。試験後に、タブレットPCを温度25℃、湿度30%の環境で24時間乾燥した後、電源を入れ直したが、画面は真っ暗なままであり、復元しなかった。
実施例1と同じ市販タブレットPCを充電し、防水加工することなく電源を入れ、時計アプリのストップウオッチをカウントアップさせ、防水規格JIS IPX4の試験を実施した。試験後にディスプレイ表示は真っ暗に消えていた。試験後に、タブレットPCを温度25℃、湿度30%の環境で24時間乾燥した後、電源を入れ直したが、画面は真っ暗なままであり、復元しなかった。
Claims (10)
- (1)カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルに基づく構成単位を有する含フッ素ポリマー、及び
(2)フッ素系溶剤
を含有することを特徴とする防水・防湿用コーティング組成物。 - カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルが、一般式(1):
- 含フッ素ポリマーが、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有するアクリル酸エステルを含む単量体成分をラジカル重合して得られるものである、請求項1又は2に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
- 単量体成分が、カルボキシル基に対して直接又は2価の有機基を介してエステル結合したフルオロアルキル基を有し、α位に置換基を有する置換アクリル酸エステルを70重量%以上含むものである、請求項3に記載の防水・防湿用コーティング組成物。
- 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Rfが炭素数4〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基である、請求項2〜4のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
- 一般式(1)で表されるα置換アルキル酸エステルにおいて、Xがフッ素原子又は塩素原子である、請求項2〜5のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
- フッ素系溶剤がハイドロフルオロエーテルである、請求項1〜6のいずれかに記載の防水・防湿用コーティング組成物。
- 電子機器の防水・防湿処理用として用いられる、請求項1〜7のいずれかに記載のコーティング組成物。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のコーティング組成物を被処理物に接触させる工程を含む、防水・防湿皮膜の形成方法。
- 被処理物が電子機器である、請求項9に記載の防水・防湿皮膜の形成方法。
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JP2012107024A JP2013234256A (ja) | 2012-05-08 | 2012-05-08 | 防水・防湿用コーティング組成物 |
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KR20200110769A (ko) | 2018-01-26 | 2020-09-25 | 닛토 신코 가부시키가이샤 | 코팅제 공급 장치 |
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2012
- 2012-05-08 JP JP2012107024A patent/JP2013234256A/ja active Pending
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