JP2013233798A - 流体を送出し再循環させるシステム及び方法 - Google Patents

流体を送出し再循環させるシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013233798A
JP2013233798A JP2013088616A JP2013088616A JP2013233798A JP 2013233798 A JP2013233798 A JP 2013233798A JP 2013088616 A JP2013088616 A JP 2013088616A JP 2013088616 A JP2013088616 A JP 2013088616A JP 2013233798 A JP2013233798 A JP 2013233798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
fluid
filter member
filtered
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013088616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5774047B2 (ja
Inventor
Kevin Von Essen
フォン エッセン ケヴィン
John A Higginson
エイ. ヒギンソン ジョン
Paul A Hoisington
エイ. ホイジントン ポール
Don S Minami
エス. ミナミ ドン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JP2013233798A publication Critical patent/JP2013233798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5774047B2 publication Critical patent/JP5774047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/18Ink recirculation systems
    • B41J2/185Ink-collectors; Ink-catchers

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】流体を送出し再循環させるシステム及び方法を提供する。
【解決手段】印刷で使用するためのデバイスは、流体を受け入れる第1チャンバと第1チャンバ内の第1フィルタ部材とを備える。第1フィルタ部材は、第1チャンバを第1部分と第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離する。第1フィルタ部材は、複数の細孔を備える。複数の細孔は、第1部分から第2部分へ流体を通過させて濾過するように構成される。第1フィルタ部材は、第1チャンバの上端部に隣接する開口部を更に備え、開口部は、第1部分から第2部分へ空気を通過させる。開口部のサイズは、複数の細孔の平均サイズよりも少なくとも10倍大きい。第1部分と流体的に連通する第1入口と、第2部分と流体的に連通する第1出口と、がある。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体を送出し再循環させるシステム及び方法に関する。送出されて再循環する流体は、流体吐出のために濾過される。
インクジェット装置では、噴射する流体を噴射用の流体吐出モジュールに供給する前に濾過して、流体吐出モジュールを害する(例えば、正常な噴射を妨げる)おそれのある粒子や他の異物を除去する。また、流体噴射前に、流体のフラッシング又はパージングによって流体吐出モジュールから気泡を除去する。いくつかの実施形態では、流体を、噴射するだけでなく、流体の噴射流量に比べて大きい流量(例えば、質量/(断面積×時間))での再循環もさせる。再循環により、流体を所望の温度及び所望の均一状態に保つことができる。更に、再循環は、流体中や流路に取り込まれた気泡を除去するためにも利用できる。
一例として、図1に示す流体吐出アセンブリ100において、流体は、入口162からハウジング107を介して、ハウジング107に取り付けられた流体吐出モジュール103に吐出のために送出される。更に、流体は、入口162と出口166との間で再循環もする。ハウジング107は、内側ハウジング110及び外側ハウジング142を含む。内側ハウジング110は、入口チャンバ132及び出口チャンバ136の二つのチャンバを画成し、これらは内側ハウジング110の開口152及び156を介して入口162及び出口166とそれぞれ連通する。入口チャンバ132及び出口チャンバ136は、内側ハウジング110内の隔壁130によって形成されるか、又はそれぞれが一つのチャンバを画成する二つのサブハウジング内に形成されることができる。隔壁130又はサブハウジングは、流体吐出モジュール103の上側にあるインターポーザアセンブリ146上に置かれた支持部材140によって保持することができる。支持部材140は、流体吐出アセンブリ100内のキャビティを密封すると共に、流体吐出モジュール103と併せて使用されるアセンブリのコンポーネントに対する接着領域を設けるように構成することもできる。アセンブリ100では、流体吐出モジュール103によって吐出される流体は、入口チャンバ132から流体入口101を介して流体吐出モジュール103に流れる。アセンブリ100内の流体は、流体吐出モジュール103から流体出口102を介して出口チャンバ136に再循環し、及び/又は入口チャンバ132と出口チャンバ136との間で直接的に再循環する。
入口チャンバ132は、チャンバ内で対角的に置かれたフィルタ133を有する。入口162から送出された流体は、流体吐出モジュール103に到達する前にフィルタ133を必ず通る。任意に、出口チャンバ136がフィルタ137を含む。流体が出口166から入口162へ送出されるか又は再循環されるときに、流体が流体吐出モジュール103に到達する前にフィルタ137が流体を濾過する。
外側ハウジング142は、取付フレーム199を介して内側ハウジング110に接続されている。外側ハウジング142及び取付フレーム199は、二つのL字形部分で形成することができ、これにより、流体吐出アセンブリ100を、流体吐出アセンブリ100と同一又は類似の他のアセンブリと共に、プリントバーに取り付けることができる。このような配置により、例えば、アセンブリ100のプリント幅を所望の幅に拡大することができる。他の配置や設計も使用できる。流体吐出装置は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2011/0080449号でも説明されている。
米国特許第6,457,821号明細書 米国特許第6,520,632号明細書 米国特許第6,588,891号明細書 米国特許第7,604,337号明細書 米国特許第7,182,449号明細書 米国特許出願公開第2008/0273070号明細書
本発明は、流体を送出し再循環させるシステム及び方法を提供することを目的とする。
一態様では、本発明は、印刷に使用するデバイスを特徴とする。デバイスは、流体を受け入れる第1チャンバと第1チャンバ内の第1フィルタ部材とを備える。第1フィルタ部材は、第1チャンバを第1部分と第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離する。第1フィルタ部材は、複数の細孔を備える。複数の細孔は、第1部分から第2部分へ流体を通過させて濾過するように構成される。第1フィルタ部材は、第1チャンバの上端部に隣接する開口部を更に備え、開口部は、第1部分から第2部分へ空気を通過させる。開口部のサイズは、複数の細孔の平均サイズよりも少なくとも10倍大きい。第1部分と流体的に連通する第1入口と、第2部分と流体的に連通する第1出口と、がある。
別の態様では、本発明は、前述したデバイスを作製する方法を特徴とする。特に、この方法の実施形態は、以下の特徴のうちの一つ又は複数を含む。第1フィルタ部材は、フロントカバーとバックカバーとの間に固定される。フロントカバー及びバックカバーは互いに密封されて第1チャンバを形成する。第1フィルタ部材は、フロントカバーとバックカバーとの間に第1フィルタ部材を接着することによって、又は第1フィルタ部材とフロントカバーとバックカバーとを超音波溶接することによって、固定される。
別の態様では、本発明は、印刷で使用するためのデバイスを特徴とする。デバイスは、流体を受け入れる第1チャンバと第1チャンバ内の第1フィルタ部材とを備える。第1フィルタ部材は、第1チャンバを第1部分と第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離する。第1フィルタ部材は、第1チャンバの第1部分から第1チャンバの第2部分に入る流体の全てが第1フィルタ部材を通過するように構成される。第1部分と流体的に連通する第1入口と、第2部分と流体的に連通する第1出口と、流体を受け入れる第2チャンバと、第2チャンバ内の第2フィルタ部材と、がある。第2フィルタ部材は、第2チャンバを第1部分と第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離する。第2フィルタ部材は、第2チャンバの第1部分から第2チャンバの第2部分に入る流体の全てが第2フィルタ部材を通過するように構成される。第2チャンバの第1部分と流体的に連通する第2入口と、第2チャンバの第2部分と流体的に連通する第2出口と、第2チャンバの第1部分と第1チャンバの第2部分とを接続する経路と、がある。この経路は、空気を第2チャンバの第1部分から第1出口に放出するように構成される。
別の態様では、本発明は、流れ方向に沿って送出された流体を第2チャンバの入口から受け入れるステップと、受け入れた流体を第2チャンバ内の第2フィルタ部材によって濾過するステップと、を含む方法を特徴とする。第2フィルタ部材は、第2チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する。濾過された流体は、既濾過部分に受け入れられ、第2チャンバの未濾過部分に、空気を含む。濾過された流体が第2チャンバの既濾過部分を満たした後、濾過された流体を第1チャンバへ更に送出する。第2チャンバの既濾過部分には、空気がない。第1チャンバ内の第1フィルタ部材は、第1チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する。第1フィルタ部材は、第1チャンバの既濾過部分及び未濾過部分の両方の中の空気が第1チャンバの既濾過部分及び未濾過部分のいずれにもトラップされることなく第1チャンバの出口を介して抜かれるように構成される。この方法は、流体を第1チャンバの出口から受け入れて第2チャンバへ送出することによって流れ方向を逆転するステップを更に含む。第2チャンバの未濾過部分に含まれる空気は、逆転された流れ方向に沿って入口から抜かれる。
別の態様では、本発明は、流体を第2チャンバの入口から受け入れるステップと、受け入れた流体を第2チャンバ内の第2フィルタ部材よって濾過するステップと、を含む方法を特徴とする。第2フィルタ部材は、第2チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離し、濾過された流体は既濾過部分に受け入れられる。濾過された流体が第2チャンバの既濾過部分を満たした後、流体を第1チャンバに送出する。第2チャンバの既濾過部分には、空気がない。第1チャンバは、第1フィルタ部材を収容する。第1フィルタ部材は、第1チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する。この方法は、第2チャンバの未濾過部分内の空気を、第2チャンバの未濾過部分と第1チャンバの既濾過部分とを接続する経路を介して除去するステップを更に含む。空気は、第1チャンバに接続された出口を介して更に除去される。
デバイス及び方法の実施形態は、以下の特徴のうちの一つ又は複数を含むことができる。
複数の細孔の平均サイズは約2μm以上約10μm以下であり、開口部のサイズは10μmより大きい。開口部のサイズは、約500μm以上約1000μm以下である。第1フィルタ部材は、第1チャンバ内に垂直に配置される。開口部は、空気を通し流体を通さない疎水性パッチで覆われる。流体を受け入れるための第2チャンバと、第2チャンバ内の第2フィルタ部材と、がある。第2フィルタ部材は、第2チャンバを第1部分と第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離する。第2フィルタ部材は、第1部分から第2部分に入る流体の実質的に全てが第2フィルタを通過するように構成される。第2チャンバの第1部分と流体的に連通する第2入口と、第2チャンバの第2部分と流体的に連通する第2出口と、がある。第2フィルタ部材は、第2チャンバ内に垂直に配置される。第2チャンバの第2部分及び第2出口は、流体が第2出口から第2チャンバを出る前に第2チャンバの第2部分を満たすように構成される。第2チャンバの第2部分は、第2チャンバの上端部の方へ延在する壁を含み、第2チャンバの上端部と壁の上端部との間には隙間がある。この壁は、第2出口と流体的に連通する流路を画成する。第2フィルタ部材は、約2μm以上約10μm以下の平均サイズを有する複数の細孔を備える。第1チャンバの第1部分に面する第1フィルタ部材の表面は、疎水性である。第2チャンバの第1部分に面する第2フィルタ部材の表面は、疎水性である。第2フィルタ部材は、第2チャンバの上端部に隣接する開口部を備える。開口部のサイズは10μmより大きく、開口部は疎水性パッチで覆われる。疎水性パッチは、空気を通し流体を通さない。第1チャンバの第2部分と第2チャンバの第1部分とを接続する経路がある。経路は、バイパスチューブを備える。第2チャンバの第1部分と経路との接続部を覆う疎水性パッチがある。疎水性パッチは、空気を通し流体を通さない。第1チャンバ及び第2チャンバと連通するプリントヘッドがある。第1チャンバ及び第2チャンバは、このプリントヘッドを介して間接的に流体的に互いに連通する。経路の断面直径は、約800μ以上約1mm以下である。
実施形態は、以下の利点のうちの一つ又は複数を有することができる。入口フィルタが、流体入口から受け入れた流体を流体吐出モジュールに送出する入口チャンバ内に垂直に配置される。入口フィルタは、入口チャンバを、濾過されていない流体を受け入れる未濾過区画と濾過された流体を受け入れる既濾過区画とに分ける。未濾過区画は、流体入口と流体的に連通している。流体は濾過されて、既濾過区画からのみ流体吐出モジュールに送出される。流体は、既濾過区画が実質的に完全に満たされてから、流体吐出モジュールに送出され、既濾過区画内にトラップされている空気は実質的にない。
更に、出口フィルタが、出口チャンバ内に垂直に配置されることができる。出口フィルタは、出口チャンバを未濾過側と既濾過側とに分ける。既濾過側は、流体吐出モジュールと流体的に連通し、未濾過側は、流体出口と流体的に連通する。出口フィルタは、上端部に孔を有して、出口チャンバの既濾過側にトラップされた空気がこの出口フィルタの孔を通過して流体出口を介して出口チャンバから出るようにすることができる。既濾過側及び未濾過側は両方とも実質的に空気をなくすことができる。
流体吐出モジュールが流体吐出装置に新規に取り付けられたときに、流体噴射の前に、流体吐出装置内の全ての流路の空気を除去するために流体パージングを行うことができる。流体が流体入口から入口チャンバと流体吐出モジュールと出口チャンバとを通って流体出口に向かう方向に沿ってフラッシングされると、入口チャンバの未濾過区画の下流の実質的に全ての流路に空気が存在しなくなる。次いで、流体出口から流体入口への逆方向に沿って流体をパージ又は再循環させ、入口チャンバの未濾過区画内にトラップされている可能性のある空気を除去する。
或いは、出口チャンバ内の流体フィルタに孔がなくてもよい。その代わりに、例えばチューブの形態のバイパス流路を使用して、入口チャンバの未濾過区画と出口チャンバの未濾過側とを流体的に接続することができる。流体入口から流体出口への一回の流体フラッシュを行って、流体吐出装置の流路から空気を取り除くことができる。入口チャンバの未濾過区画内にトラップされている可能性があった空気は、バイパス流路を介して流体出口から除去する。
本発明の他の特徴、態様及び利点は、本説明、図面、及び請求項から明らかになる。
流体吐出アセンブリの斜視断面図である。 流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図2の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図2の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 別の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図4の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図4の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 別の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図6の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図6の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 別の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図8の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図8の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 別の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図10の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図10の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 別の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 図12の流体吐出アセンブリ内の流動抵抗分布の概略図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 使用中の図12の流体吐出アセンブリの概略断面図である。 流体吐出アセンブリの斜視図である。 図14の流体吐出アセンブリの一部の断面図である。 図14の流体吐出アセンブリの入口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視図である。 使用中の図14の流体吐出アセンブリの入口チャンバの概略断面図である。 図14の流体吐出アセンブリの出口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視図である。 使用中の図14の流体吐出アセンブリの出口チャンバの概略断面図である。 図14の流体吐出アセンブリの一部の斜視図である。 別の流体吐出アセンブリの斜視図である。 図15の流体吐出アセンブリの入口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視図である。 図15の流体吐出アセンブリの出口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視図である。 図15の出口チャンバを形成するサブハウジングの一部の斜視図である。 別の流体吐出アセンブリの斜視図である。 図16の流体吐出アセンブリの分解斜視図である。 図16の流体吐出アセンブリの分解斜視図である。 別の流体吐出アセンブリの斜視図である。 図17の流体吐出アセンブリの入口チャンバ及び出口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視図である。 図17の流体吐出アセンブリの入口チャンバ及び出口チャンバを形成するサブハウジングの分解斜視断面図である。 図17のサブハウジングの斜視断面図である。 図17のサブハウジングの一部の斜視断面図である。 図17のサブハウジングの一部の斜視断面図である。 使用中の図17の流体吐出アセンブリのサブハウジングの断面図である。 別の流体吐出アセンブリの斜視図である。 図18の流体吐出アセンブリのサブハウジングの斜視図である。 図18の流体吐出アセンブリのサブハウジングの斜視断面図である。 図18の流体吐出アセンブリのサブハウジングの分解斜視図である。 ハウジングに接続されているダイの一部の断面図である。
図2に示すように、流体吐出アセンブリ500は、一つ又は複数の流体吐出モジュールが形成されたダイ503に接続された、ハウジング501を含む。図2には詳細を示していないが、流体吐出モジュールのそれぞれは、ダイの露出面上のノズルと、ノズルに流体的に接続されたポンプチャンバと、流体をポンプチャンバからノズルの方へ送出してノズルから外へ出すためのアクチュエータ(例えば、圧電アクチュエータ又は熱アクチュエータ)と、を含むことができる。
噴射される流体は、ハウジング501から流体吐出モジュールに送出される。特に、ハウジング501は、外部流体供給源(不図示)から流体を受け入れるための流体入口510と、受け入れられた流体を濾過する入口チャンバ506と、を備える。ダイ503内の(又はハウジング501とダイ503との間に部分的に形成された)一つ又は複数の流路512(全てが図示されてはいない)は、濾過された流体を一つ又は複数の流体吐出モジュールに噴射のために送出する。濾過された流体の一部は、ノズルを介して噴射され、流体吐出モジュールに送出された濾過された流体の他の部分は、流路512に沿ってハウジング501の出口チャンバ508に再循環する。再循環した流体は、アセンブリ500から出てハウジング501の流体出口514を介して前述の外部流体供給源(又は、異なる外部流体供給源)に入る。入口チャンバ506及び出口チャンバ508は、ハウジング壁502の中に収容され、分離壁504によって分離される。いくつかの実施形態では、入口チャンバ506及び出口チャンバ508は、独立したサブハウジング内に形成される(詳細は後述する)。二つのチャンバ506及び508内の流体は、流路512を介して間接的に連通する。
入口チャンバ506は、入口チャンバ506を互いに横方向に隣接する未濾過区画518と既濾過区画520とに分けるように垂直に配置された入口フィルタ516を含む。未濾過区画518は流体入口510と流体的に連通し、既濾過区画520は流路512と流体的に連通する。入口フィルタ516は、流体が透過することが可能なメッシュ又はスクリーンの形態をとる。図では、入口フィルタ516は、ドット522と細孔524とによって例示されている。しかし、図示されているドット及び細孔のサイズは、原寸に比例せず、例示することのみを目的としている。入口フィルタ516は、未濾過区画518内の流体が既濾過区画520に到達する前に入口フィルタ516を必ず通過するように入口チャンバ506の床530及び天井部532と接触している(例えば、これらに取り付けられている)。未濾過区画518と既濾過区画520との間に、未濾過区画518内の(又は流体入口510からの)濾過されていない流体が入口フィルタ516によって濾過されることなく既濾過区画520に入ることができるようなバイパスルートは存在しない。
流体入口510は、例えば、天井部532内の開口部又は天井部532に隣接する開口部によって、入口チャンバ506の上端部の近くの未濾過区画518に接続される。流体入口510への開口部は、流入する流体が入口フィルタ516上ではなく内壁511に沿って流れ下るように、入口チャンバ506の内壁511に隣接していてもよい。
同様に、流路512は、例えば、天井部532に隣接する開口部534によって、入口チャンバ506の上端部の近くの既濾過区画520に接続される。例えば、既濾過区画520は、床530から既濾過区画520の天井部532の方へ延びて天井部532と接触はしていない壁526を有していて、天井部532と壁526との間に開口部534が残っている。壁526は、ハウジング壁502と一体形成されるか、又はハウジング壁502に取り付けることができる。壁526と分離壁504とは、流路512と流体的に接続されている流路528を既濾過区画520内に形成する。既濾過区画520内の濾過された流体は、既濾過区画520の上端部の開口部534及び流路528を介して流路512に送出され、流体は、流路512に到達する前に既濾過区画520を実質的に(例えば、完全に)満たす。流体が既濾過区画520を満たして流路512に送出されるプロセスにおいて、既濾過区画520内にトラップされた空気が既濾過区画から流路512の方へ実質的に全て(例えば、完全に)移動される。既濾過区画520内の濾過された流体の上昇流が空気を流路512内に押し込み、空気は流体吐出モジュールのノズルや流体出口514を介してアセンブリ500から出る(詳細は後述する)。
任意に、出口チャンバ508も、出口チャンバ508を互いに横方向に隣接する未濾過側538と既濾過側540とに分けるように垂直に配置された出口フィルタ536を含む。出口フィルタ536は、流体が流体出口514から流体入口510へと逆方向に流体吐出モジュールに供給されるときに特に有用である。このような状況では、出口フィルタ536は、未濾過側538からの流体を濾過し、濾過された流体は、既濾過側540から流体吐出モジュールに送出される。
流路512は、例えば、床530’内の開口部又は床530’に隣接する開口部によって、出口チャンバ508の下端部の近くの出口チャンバ508の既濾過側540に接続される。流体出口514は、例えば、天井部532内の開口部又は天井部532に隣接する開口部によって、出口チャンバ508の上端部の近くの出口チャンバ508の未濾過側538に接続される。
出口フィルタ536は、出口チャンバ508の床530’から(例えば、床530’に接続され)天井部532’の方へ延びているが天井部532’と接触はしないで、天井部532’と出口フィルタ536との間に開口部556が残っている。いくつかの実施形態では、出口フィルタ536は、開口部556を有しつつ、出口チャンバ508の床530’及び天井部532’に接続され、これは、例えば、入口チャンバ506内の入口フィルタ516の配置と同様である。開口部556の幅は、約500μm以上約1000μm以下、例えば800μmであり、これにより、空気が実質的に妨げられることなく自由に未濾過側538と既濾過側540との間を行き来できる。一般に、出口フィルタ536は、約700mm以上の表面積を有し、開口部556に比べてかなり広い流れ面積をもたらす。いくつかの実施形態では、開口部556の表面積は、出口フィルタ536の表面積の約0.012%以上約0.200%以下、例えば0.077%である。既濾過側540内の実質的に全ての流体が、出口フィルタ536を通過して未濾過側538に至る。いくつかの実施形態では、少量の流体が、既濾過側540から開口部556を通過して未濾過側538に至る。
いくつかの実施形態では、使用時に、開口部556はアセンブリ500内の流体で濡らされる。開口部556のサイズは、濡れた開口部に空気を押し通して気泡を生じさせるために必要な圧力を表す、開口部の気泡圧力Pに基づいて選択される。気泡圧力Pは、
=2×σ/R
で計算することができ、ここで、σは流体の表面張力であり、Rは開口部の半径である。例えば、開口部の半径が0.5mmで流体の表面張力が0.03N/mである場合、気泡圧力は120Paとなる。
一例として、流体吐出アセンブリ500の前後での全圧力低下は約2000Paであり、入口フィルタ516及び出口フィルタ536はそれぞれ全抵抗の約10%を有すると仮定すると、それぞれのフィルタの前後での圧力低下は約200Paである。このフィルタの前後での差圧は上記の計算で得た120Paよりも大きいので、空気は、開口部556が濡れていたとしても0.5mmの半径を有する開口部556を通過することができる。
開口部のサイズは、所望の使用を可能にする計算及び実施形態に基づいて調整することができる。いくつかの実施形態では、開口部556のサイズは、流体を濾過するための出口フィルタ536内の細孔の平均サイズよりも少なくとも10倍大きい。例えば、開口部556は、出口フィルタ536内の細孔の平均表面積の約50倍以上1000倍以下、例えば、200倍、400倍、500倍、又は600倍の面積を有することができる。
図2Aに、アセンブリ500内を流れる流体が受ける流動抵抗の分布600の概略を示す。特に、流体ポンプ602が、方向601に沿って流体入口510(図2参照)の方へ、又はそれと逆に方向603に沿って流体出口514の方へ、流体を送出する場合、流体が流体入口510と流体出口514との間の流路に沿って受ける主要な流動抵抗は、直列接続された、入口フィルタ516の抵抗Riと、ダイ503の抵抗Rhと、並列接続された出口フィルタ536の抵抗Ro及び開口部556の抵抗Rvの合成抵抗と、を含む。
入口フィルタ516及び出口フィルタ536は、ハウジング501と一体的に形成されることができ、又は事前に形成されてからハウジング501内に取り付けられることもできる(実施形態例を更に後述する)。フィルタは、プラスチック(例えば、液晶ポリマ(LCP)、ポリエチレン、又はポリプロピレン)、金属(例えば、ステンレス鋼)、腐食防止コーティング(例えば、パリレン、酸化ケイ素などの原子層蒸着(ALD)コーティング、金又はイリジウムなどの不活性金属)を施した金属合金(例えば、亜鉛、マグネシウム又は鉄の合金)、セラミック(例えば、二酸化ケイ素又は酸化アルミニウム)、又は他の好適な材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、流体の濡れ性が高い親水性表面を有する。例えば、フィルタに二酸化ケイ素をコーティングして濡れ性を高めて、フィルタを介した流体送り込みプロセスが円滑に進むようにすることができる。
フィルタの表面積、空隙率、及び細孔サイズは、フィルタの前後での差圧が所定の範囲内(例えば、プリントモジュールの前後での圧力低下の所望値)である場合に流体がフィルタを通過できるように選択される。フィルタの特性は、所定の濾過粒子サイズよりも大きい粒子がフィルタで阻止されて通過できないようにも選択される。理論的に拘束されるものではないが、プリントヘッド及びフィルタの前後での圧力低下は、システムの流動抵抗にシステム内の最大流量を掛けた値に基づくと考えられる。また、最大流量は、全てのノズルがプリント動作を(最大の液滴サイズで)しているときの流量と再循環流量とを足した値であると考えられる。
いくつかの実施形態では、流体の再循環流量は、約1.0×10−4リットル/秒以上約5.0×10−4リットル/秒以下、例えば2.83×10−4リットル/秒であり、システム内の最大流量は、約2.0×10−4リットル/秒以上約15.0×10−4リットル/秒以下、例えば7.7×10−4リットル/秒である。いくつかの実施形態では、プリントモジュール及びフィルタの前後での圧力低下は、0.2psi以上約1psi以下、例えば0.5psi又は0.56psiである。濾過粒子サイズは、絶対値約8μm以上9μm以下及び公称値約2μmであってもよい
いくつかの実施形態では、フィルタは、ステンレスの支持材の周りにワイヤを織った形のものであり、例えば米国ニューヨーク州デピューのSefar,Inc.から入手可能な縦糸織り又は横糸織りのワイヤである。例えば、フィルタの1平方インチ当たり網目数は325×2300であることができ、ワイヤ径は0.015インチ×0.010インチであることができ、絶対フィルタ定格(例えば、絶対粒子サイズ)は8μm以上9μm以下であることができ、公称フィルタ定格(例えば、公称粒子サイズ)は約2μmであることができ、ステンレス鋼の重量は約9.27lb/100平方フィートである。
使用時に、流体を噴射する前に、二つの対向する方向に沿って流体フラッシュを二回行って、アセンブリ500から空気を除去することができる。更に、流体噴射中に、濾過された流体を流体吐出モジュールに連続的に供給して再循環させて、実質的な量の空気がアセンブリ内にトラップされないようにすることができる(流体再循環の例を後述する)。図3A〜3Gに、二回の流体フラッシュを使用して空気を除去するプロセスを示す。図3A〜3Gに示すアセンブリは、同一のアセンブリであり、それぞれ図2のアセンブリ500と同じである。簡単のため、図3A〜3Gのそれぞれにおいて必ずしもアセンブリの全ての部分に参照番号が付されず、図2及び3A〜3Gに示されている同じ部分に対しては同じ用語が使用され、これらの図の中で同じ部分は同じ特徴を有している。特に、図3A〜3Eは、二回の流体フラッシュのうちの、流体入口510から流路512及び流体出口514の方への流体供給方向(矢印542で示す)に沿った一方を示す。図3F〜3Gは、流体出口514から流路512及び流体入口510の方への逆流体供給方向(矢印544で示す)に沿った他方の流体フラッシュを示す。
特に図3Aを参照すると、例えば、図2Aの方向601に沿って流体をポンプで送ることによって、流体546は流体入口510から空のアセンブリ500内に送り込まれる。流体546は、未濾過区画518内に床530から次第に溜まり、流体546の一部は、入口フィルタ516を通過して既濾過区画520内に入る。流体546がアセンブリ500内に連続的に送り込まれると、未濾過区画518内の濾過されていない流体の自由表面548及び既濾過区画520内の濾過された流体の自由表面550が両方とも上昇する。いくつかの実施形態では、アセンブリ500及び流体546の物理的特徴、例えば、入口フィルタ516の表面濡れ性及び透過性、流体546の表面張力及び粘性、並びに他の特性が、自由表面548と自由表面550とが異なる速度で上昇する原因になる場合がある。図3Aに示す例では、自由表面550は自由表面548よりも速く上昇する。いくつかの状況において、流体は入口フィルタ516を通って既濾過区画520内に入り続けるが、自由表面548は一定時間の経過後に上昇を停止して、未濾過区画518内に空気が残る。図3Bに示すように、図3Aに示す流体の送り込みが続くと、自由表面550が既濾過区画520の上端部まで上昇して、流体が流路528に入り始める。流体が流路512に到達する前に、既濾過区画520内の実質的に全ての空気が、流体送り込みプロセスによって追い出される。図3Cに示すように、流体は、流路512に入り続けてダイ503内に入り、その間に流路512内の実質的に全ての空気を除去する。いくつかの実施形態では、流体は、流体吐出モジュール内の実質的に全ての空気が除去されるようにダイ503内の流体吐出モジュールのノズルからパージされる。
流体が出口チャンバ508の既濾過側540に達すると、流体は床530から溜まって出口フィルタ536を通過して未濾過側538に入る。既濾過側540内の流体は自由表面552を有し、未濾過側538内の流体は自由表面554を有する。未濾過側538内の空気は、開口部556を介して既濾過側540内の空気と連通し、未濾過側538内及び既濾過側540内で同じ空気圧を維持する。いくつかの実施形態では、図3Dに示すように、二つの自由表面552及び554は、実質的に同じ速度で上昇して、空気を自由表面552及び554の上に押し上げ、流体出口514から出口チャンバ508の外へ出る。図3Eに示すように、出口チャンバ508全体と流体出口514とが流体546で満たされ、出口チャンバ508内の実質的に全ての空気が除去される。流体供給方向における流体フラッシュが完了し、入口チャンバ506の未濾過区画518内にトラップされている可能性のある空気558以外は、アセンブリ500内の全ての部分内の実質的に全ての空気が除去される。
次に、図3A〜3Eの流体フラッシュで未濾過区画518内にトラップされている空気558を、図3F〜3Gに示すように、逆流体供給方向544に流体フラッシュを行うことによって除去する。例えば、図2Aで説明したように、ポンプ602は、方向603に沿って流体出口514から流体入口510の方へ流体を逆に送ることができる。流体の流れが、トラップされている空気558を流体入口510から追い出し、これによりアセンブリ500及び流体吐出モジュール内の全ての流路で空気が実質的になくなり、流体吐出を開始することができる。
別の例として、図4に示すアセンブリ700は、出口フィルタ536の開口部556が疎水性パッチ702によって覆われている点を除いて、図2のアセンブリ500と同一である。簡単のため、アセンブリ500の部分と同一のアセンブリ700の部分には参照番号を付さず、アセンブリ500に使用される同じ用語がアセンブリ700にも使用される。アセンブリ700及び500の同一の部分は、類似又は同一の特徴を有する。疎水性パッチ702は、出口チャンバの既濾過側と未濾過側との間の流体の差圧下では、空気を通すことはできるが、流体を通すことはできない。疎水性パッチ702に適した材料として、フィルタの一部に施されるフッ素樹脂材料、ポリオレフィン材料又はフッ素化物のコーティングが挙げられる。
その結果、図4Aに示すように、アセンブリ700内を流れる流体が受ける流動抵抗の分布704は、アセンブリ500に関連する流動抵抗分布600と異なる。特に、方向705に沿って又はそれと逆の方向707に沿ってポンプ706によって送られるアセンブリ700内の流体の流れは、直列接続された、入口フィルタの抵抗Riと、ダイの抵抗Rhと、出口フィルタの抵抗Roと、を受ける。疎水性パッチの流動抵抗Rhpは抵抗Roと並列に接続されているが実効的に無限大であるので、疎水性パッチ702は実効的にはアセンブリ700内の流路の一部でない。
使用時に、流体が流体入口から流体出口の方へフラッシングされるとき、図5A〜5Fに示すように、図3A〜3Eと同様に、出口チャンバ内の全ての空気が流体出口から追い出される。しかし、出口チャンバの既濾過側からの全ての流体は、フィルタを通過して出口チャンバの未濾過側に至る。図3A〜3Eと同様に、一回の流体フラッシュが完了したときに、図5Fに示すように、入口チャンバの未濾過区画内に空気がトラップされている可能性がある。
図3Fにおける空気558の除去と同様に、図5Gに示すように、流体を流体出口から流体入口の方へ逆に流す逆流体フラッシュが、入口チャンバの未濾過区画内にトラップされている空気を追い出して、アセンブリ700及び流体吐出モジュール内の全ての流路で空気が実質的になくなる。逆流体フラッシュ中に、流体を透過させない疎水性パッチ702の作用により、全ての流体が出口フィルタを通過して既濾過側及び流体吐出モジュールに到達するので、流体は、流体吐出モジュールを損傷したり通常の流体吐出に悪影響を及ぼしたりするおそれがある異物や粒子を実質的に含まなくなる。
図6に示すアセンブリ800は、図4の出口フィルタ上の疎水性パッチ702と類似又は同一の特徴を有する疎水性パッチ804に加えて、入口フィルタも疎水性パッチ804と類似又は同一の特徴を有する疎水性パッチ802を含んでいる点を除いて、図4のアセンブリ700と同一である。いくつかの実施形態では、入口フィルタは、出口フィルタと同一である。簡単のため、アセンブリ500及び700の部分と同一のアセンブリ800の部分のほとんどには参照番号を付さず、アセンブリ500及び700に使用される同じ用語がアセンブリ800にも使用される。アセンブリ800、700及び500の同一の部分は、類似又は同一の特徴を有する。疎水性パッチ802は、入口フィルタの開口部を覆うように入口チャンバの天井部の直下又は近傍に配置される。疎水性パッチ802は、入口チャンバの既濾過区画と未濾過区画との間の差圧下では、空気を通すことはできるが、流体を通すことはできない。
図6Aに示すように、アセンブリ800内を流れる流体が受ける流動抵抗の分布806は、入口フィルタの抵抗Ri810に並列に接続された疎水性パッチ802の抵抗Rhp808(実効的に無限大である)があるという点で、図4Aの流動抵抗分布704と異なる。他の抵抗は、ダイの抵抗Rh812と、出口フィルタの抵抗Ro814と、Roに並列に接続された疎水性パッチ804の抵抗Rhp816(実効的に無限大である)と、を含む。実効的には、ポンプ818によって送られてアセンブリ800の流体入口と流体出口との間を流れる流体は、アセンブリ800内で直列接続された抵抗Ri、Ro及びRhを受ける。
使用時に、一方の流れ方向に沿って流体フラッシュを一回行うだけで、アセンブリ800から実質的に全ての空気を追い出すことができる。特に、図3A〜3E及び図5A〜5Fとは異なる図7A〜7Fに示すように、流体が流体入口から流体出口の方へフラッシングされたとき、入口チャンバの未濾過区画内の空気は疎水性パッチ802を通過して既濾過区画内に入り、未濾過区画内が流体で満たされたときに未濾過区画内にトラップされている空気は実質的にない。既濾過区画内の空気は、既濾過区画内が流体で満たされるにつれて出口チャンバの方へ移動し続ける。その間に、出口チャンバの既濾過側に達した空気は、疎水性パッチ804を通過して流体出口から出る。最終的に、入口チャンバ及び出口チャンバの両方が流体で満たされたとき、アセンブリ800内にトラップされている空気は実質的にないので、逆流体フラッシュなどの追加の流体フラッシュは必要ない。アセンブリ800の動作が簡素化される。
図8に示すアセンブリ900は、アセンブリ900が入口チャンバ909の未濾過区画903と出口チャンバ911の未濾過側907とを接続するバイパス流路902を更に含む点を除いて、図2のアセンブリ500と同一である。特に、バイパス流路902への開口部は、入口チャンバ909及び出口チャンバ911の両方の天井部913内に又は天井部913に隣接して配置される。簡単のため、アセンブリ500の部分と同一のアセンブリ900の部分のほとんどには参照番号を付さず、アセンブリ500に使用される同じ用語がアセンブリ900にも使用される。アセンブリ900及び500の同一の部分は、類似又は同一の特徴を有する。入口チャンバの未濾過区画内の流体及び空気の両方が、バイパス流路902によって、出口チャンバの未濾過側に到達することができる。このようなバイパスする流体は、濾過されない。しかし、バイパスする流体は、ダイやダイ内の流体吐出モジュールを通過せず、流体噴射に対して悪影響を与えない。バイパス流路902は、ハウジング壁と同じ材質の堅い材料、例えば、ハウジング915の成型部分であってもよく、又はバイパス流路は、ハウジング915に取り付けられた別体のチューブであってもよい。いくつかの実施形態では、流路902の実質的部分は、ハウジング915の天井部913に平行に配置される。他の材料や配置も使用することができる。いくつかの実施形態では、バイパス流路902は、プラスチック、ポリウレタン、ポリオレフィン材料、熱可塑性エラストマー、又はエチレンプロピレンジエン単量体(EPDM)ゴムなどの、軟質材料である。バイパス流路902は、入口チャンバ909の未濾過区画903と出口チャンバ911の未濾過側907とを接続するのに適した長さを有することができる。いくつかの実施形態では、バイパス流路902は、フィルタ内の開口部556の幅と同様の断面幅(例えば、約330μm以上約1300μm以下)を有する。バイパスチューブ902を通る流体の流量は、バイパス開口部556を通る流量とほぼ同じであってもよい。
その結果、図8Aに示すように、図8のアセンブリ900内を流れる流体が受ける流動抵抗の分布904は、図2のアセンブリ500に関連する図2Aの流動抵抗分布600と異なる。特に、流体は、バイパス流路902から抵抗Rb906を受ける。入口フィルタの抵抗Ri908と、ダイの抵抗910と、並列接続された出口フィルタの抵抗Ro912及び出口フィルタ開口部の抵抗Rv914の合成抵抗と、の直列接続に、バイパス流路902の抵抗Rb906が並列に実効的に接続されている。
使用時に、一方の流れ方向に沿って流体フラッシュを一回行うだけで、アセンブリ900から実質的に全ての空気を追い出すことができる。特に、図3A〜3Eとは異なる図9A〜9Gに示すように、流体が流体入口から流体出口の方へフラッシングされたとき、入口チャンバの未濾過区画内の空気の一部はバイパス流路902を通って出口チャンバの未濾過側に入り、その空気の他の一部はフィルタを通過して入口チャンバの既濾過区画に至る。入口チャンバの未濾過区画内には、トラップされている空気は実質的にない。既濾過区画内の空気は、既濾過区画内が流体で満たされるにつれて出口チャンバの方へ移動し続け、図3A〜3Eについて説明されているのと類似又は同一の方法で流体出口を介してアセンブリ900から除去される。その間に、出口チャンバの既濾過側内の空気は、出口フィルタの開口部を通過して未濾過側に至り、そこから空気は流体出口を介してアセンブリ900から除去される。最終的に、入口チャンバ及び出口チャンバの両方が流体で満たされたとき、アセンブリ900内にトラップされている空気は実質的にないので、逆流体フラッシュなどの追加の流体フラッシュは必要ない。アセンブリ900の動作が簡素化される。
図10に示すアセンブリ1000は、出口フィルタ内に開口部を有する代わりに開口部を覆う疎水性パッチ1002を有する点を除いて、図8のアセンブリ900と同一である。簡単のため、アセンブリ900の部分と同一のアセンブリ1000の部分のほとんどには参照番号を付さず、アセンブリ900に使用される同じ用語がアセンブリ1000にも使用される。アセンブリ1000及び900の同一の部分は、類似又は同一の特徴を有する。疎水性パッチ1002は、図4の疎水性パッチ702と類似又は同一の特徴を有する。例えば、疎水性パッチ1002は、出口チャンバの既濾過側と未濾過側との間の差圧下では、空気を通すことはできるが、流体を通すことはできない。
図10Aに示すように、図10のアセンブリ1000内を流れる流体が受ける流動抵抗の分布1004は、出口フィルタ内の開口部の抵抗Rv914の代わりに疎水性パッチの抵抗Rph1006(実効的に無限大である)が出口フィルタの抵抗Roに並列に接続されている点で、図8Aの流動抵抗分布904と異なる。実効的には、アセンブリ1000内の流動抵抗は、バイパス流路の流動抵抗Rb1008を含み、これは三つの直列接続された抵抗に並列に接続されていて、これら三つの直列接続された抵抗は、入口フィルタの抵抗Ri1010、ダイの抵抗1012及び出口フィルタの抵抗Ro1014である。
使用時に、図11A〜11Gに示すように、アセンブリ1000も、流体フラッシュを一回行うだけでアセンブリ内の実質的に全ての空気を除去することができる。特に、図9A〜9Cと同様に、入口チャンバの未濾過区画内の空気は、実質的に全て除去されて、バイパス流路を介して出口チャンバの未濾過側に、又は入口フィルタを介して入口チャンバの既濾過区画に、送られる。流体の一部も、バイパス流路を通って入口チャンバの未濾過区画から出口チャンバの未濾過側に流れることがある。未濾過区画の下流にある空気は、流体が更に流れ込んでくるのにつれて出口チャンバの方へ連続的に移動される。その間に、出口チャンバの既濾過側内の空気は疎水性パッチ1002を通過して未濾過側に至り、未濾過側内の空気は流体出口から出る。入口チャンバ及び出口チャンバの両方が流体で満たされたとき、アセンブリ1000内にトラップされている空気は実質的にない。いくつかの実施形態では、流体を流体出口を介してアセンブリ1000に送出することができ、疎水性パッチ1002は流体を透過させないので、全ての未濾過の流体は出口フィルタを通過し、異物が出口チャンバの既濾過側及び更に流体吐出モジュールに入ることが防止される。
図12に示すアセンブリ1100は、疎水性バイパスフィルタ1102がバイパス流路の開口部に置かれると共にバイパス流路が入口チャンバの未濾過区画に接続されている点を除いて、図10のアセンブリ1000と同一である。簡単のため、アセンブリ1000の部分と同一のアセンブリ1100の部分のほとんどには参照番号を付さず、アセンブリ1000に使用される同じ用語がアセンブリ1100にも使用される。アセンブリ1000及び1100の同一の部分は、類似又は同一の特徴を有する。疎水性バイパスフィルタ1102は、前述の疎水性パッチの材料と類似又は同一の材料から作ることができる。疎水性バイパスフィルタ1102は、入口チャンバの未濾過区画と出口チャンバの未濾過側との間の差圧下では、空気を通すことはできるが、流体を通すことはできない。疎水性バイパスフィルタ1102のサイズは、疎水性バイパスフィルタ1102がバイパス流路の開口部に置かれたときにバイパス流路の断面を完全に塞ぐように選択される。疎水性バイパスフィルタ1102の材料は、システムの動作圧力下において流体の流れに対して高い流動抵抗を有しつつ空気は通すことができるように選択される。流体フラッシュや流体送出の際に、入口チャンバの未濾過区画からバイパス流路に流体は実質的に入らないが、未濾過区画内の空気は疎水性バイパスフィルタ1102を介してバイパス流路内及び出口チャンバの未濾過側に追い出される。
アセンブリ1100内の流体の流れについて図12Aに示す流動抵抗分布1104は、図10のアセンブリ1000に関連する図10Aの流動抵抗分布1004と比較すると、疎水性バイパスフィルタの無限大の流動抵抗Rhp1106がバイパス流路の流動抵抗Rb1108に直列接続されているという点で異なる。実効的には、アセンブリ1100内を流れる流体は、直列接続された、入口フィルタの抵抗Ri1110と、ダイの抵抗Rh1112と、出口フィルタの抵抗Ro1114と、を受ける。疎水性パッチの流動抵抗Rhp1116は、実効的に無限大である。
使用時に、流体フラッシュを一回行うと、アセンブリ1100内の実質的に全ての空気を除去することができる。図13A〜13Gに示す例において、流体が流体入口から流体出口の方へフラッシングされると、入口チャンバの未濾過区画内の空気は、出口チャンバの未濾過側に向けてバイパス流路に送り込まれるか、又は入口チャンバのフィルタを介して既濾過区画内に送り込まれるかして、除去される。流体を透過させない疎水性バイパスフィルタ1102の作用により、未濾過区画内の流体が空気と同様にバイパス流路を介するバイパスルートを通ることは実質的にない。未濾過区画内が流体で満たされたとき、未濾過区画内にトラップされている空気は実質的にない。未濾過区画の下流で、空気は出口チャンバの方へ移動される。特に、出口チャンバの既濾過側内の空気は、疎水性パッチを通過して未濾過側に至り、未濾過側内の実質的に全ての空気が流体出口から出る。アセンブリ1100が流体で(バイパス流路内を除いて)満たされたとき、アセンブリ1100はトラップされた空気を実質的に含まない。
Ri、Ro、Rh、Rhp及び他の記号などが、図4A、6A、8A、10A及び12Aで同じ種類の流動抵抗を表すために使用されているが、同じ記号で表されるそれぞれの種類の流動抵抗の値は、図毎に違う場合がある。これらの値は、各アセンブリのサイズ、材料、設計、流量及び他の特徴に基づいて変化しうる。また、これらの図に示されている流動抵抗分布は、簡略化されている。アセンブリには他の流動抵抗もあり、例えば、プリントヘッドを通る流動抵抗(Rh)は、供給流路、バイパス流路、ポンプチャンバ、及びインターポーザ内のバイパスの抵抗を含み、流体入口を通る流動抵抗(Ri)は、流体入口からフィルタハウジングまでの管、フィルタ、及びフィルタからダイまでの管の抵抗を含む。
いくつかの実施形態では、他の様々なアセンブリを、開口部を有する出口フィルタと、開口部が疎水性パッチで覆われた出口フィルタと、開口部が疎水性パッチで覆われた入口フィルタと、バイパス流路と、開口部が疎水性パッチで覆われたバイパス流路と、の様々な異なる組み合わせを使用して形成することができる。例えば、図8の900に類似するアセンブリとして、入口チャンバの未濾過区画に接続されたバイパス流路902の開口部を図12の疎水性バイパスフィルタ1102に類似する追加の疎水性バイパスフィルタが覆っているアセンブリを形成することができる。
アセンブリ500、700、800、900、1000及び1100は、様々な好適な形態、例えば、異なる形状やサイズなどで、及び/又は異なる材料を使用して、実現することができる。いくつかの実施形態では、流体フラッシュを一回行うだけでアセンブリ内の実質的に全ての空気を除去することができるアセンブリは、出口フィルタを含まない出口チャンバを有することができる。複数回の流体フラッシュを異なる方向に行う場合、流体フラッシュは、所望の順序で、例えば流体入口から流体出口の方へ又はその逆に流体出口から流体入口の方へ、行うことができる。流体の噴射及びダイ内での再循環のために、流体を流体入口から流体出口の方へ又は流体出口から流体入口の方へ送ることができる。
いくつかの実施形態では、前述の様々なアセンブリが、図14に示すアセンブリ1200として実現される。アセンブリ1200は、ヘッド装着部1204上に装着されたハウジング1202を含む。ハウジング1202及びヘッド装着部1204は、前述のアセンブリ500、700、800、900、1000及び1100のハウジング及びヘッド装着部と類似又は同一の特徴を有する。複数の流体吐出デバイスを有するダイを、下側開口部1205を介してヘッド装着部1204に装着して流体的に接続することができる。
ハウジング1202は二つの独立したサブハウジング1206及び1208を含み、これらは支持構造体1210によって互いに固定されている。サブハウジング1206及び1208のそれぞれは、薄い箱形であり、全ての隅及び縁は流体や空気が隅(隅1212など)や縁(縁1214)にトラップされないように湾曲している。いくつかの実施形態では、サブハウジング1206及び1208の互いに面する平坦な表面が、例えば接着剤を用いて、接着される。
サブハウジング1208は、前述の入口チャンバと類似又は同一の入口チャンバを収容している。サブハウジング1208は、前述のアセンブリのいずれかの流体入口に類似する流体入口1218も有する。サブハウジング1208で濾過された流体が、ヘッド装着部1204のコネクタ1220内に組み付けられたサブハウジング1208の流体出口からヘッド装着部1204内の流路に送出される。一方、サブハウジング1206は、前述の出口チャンバと類似又は同一の出口チャンバを収容している。サブハウジング1206は、前述のアセンブリのいずれかの流体出口に類似する流体出口1222も有する。ヘッド装着部1204内の流路から再循環した流体又はフラッシングされた流体は、ヘッド装着部1204のコネクタ1226内に組み付けられたサブハウジング1206の流体入口1224からサブハウジング1206内に入る。
図14Aに更に示すように、ハウジング1202とヘッド装着部1204との間の接続部を密封するために、複数のOリング1216が使用されている。特に、あるOリング1216は、位置合わせされたサブハウジング1206の流体入口1224及び流路1228をコネクタ1226内で密封する。同様に、あるOリングは、サブハウジング1208の流体出口をヘッド装着部1204の流路に密封するために使用される。これらの位置合わせ及び密封により、ハウジング1202とヘッド装着部1204との間での流体の流れを円滑にすると共に異物がダイ1203内に入ることを防止する。
図14B〜14Cに示すように、入口チャンバを収容するサブハウジング1208は、フロントカバー1240とバックカバー1242との間に入口フィルタ1252を組み付けて形成される。入口フィルタ1252は、シート状であり、二つのカバー1240及び1242の間で固定位置1254及び1256に固定(例えば接着剤で接着)されることができる。例えば、図14Fは、入口フィルタ1252が二つのカバー1242及び1240に接着された状態を示す。組み立てられたカバー及びフィルタは、例えばエポキシ1253を使用して密封され、これにより入口チャンバは外部環境から密封される。入口チャンバ内では、入口フィルタ1252が、バックカバー1242に取り付けられるか又は一体に形成された支持材1258によって支持される。支持材1258は、入口チャンバの既濾過区画を横切って延在し、入口フィルタ1252と接触して、入口チャンバ内に流体が流し込まれたときに入口フィルタ1252がその形状及び位置を維持することを助ける。入口1244は、フロントカバー1240に取り付けられるか又は一体に形成される。バックカバー1242は、バックカバー1242の天井部1250の近傍に開口部1248を有する壁1246を含み、これは前述の図で説明した流路、例えば図2の流路528と同一又は類似の流路を形成する。
図14D及び14Eに示すように、出口チャンバを収容するサブハウジング1206は、フロントカバー1262とバックカバー1268との間に出口フィルタ1260を組み付けて形成される。図14Fに示す入口フィルタ1252の接着と同様に、出口フィルタ1260は、例えば、接着剤やエポキシを使用して、フロントカバー1262及びバックカバー1268の間で固定部分1264及び1266に固定される。バックカバー1268は、出口チャンバ内の出口フィルタ1260を支持するために出口チャンバの未濾過側を横切って延在する支持材1270も含むことができる。出口フィルタ1260は、バックカバー1268内の孔1274と適合する通気孔1272を含む。通気孔1272の周囲部は孔1274の縁1276に取り付けられるので、通気孔1272は適切に支持されて空気及び/又は流体が通気孔1272を通過するときに実質的に歪まない。バックカバー1268内の孔1274は、出口チャンバ内の空間に開いている。
いくつかの実施形態では、一つ又は複数の前述のアセンブリ500、700、800、900、1000及び1100が、図15に示すアセンブリ1500として実現されることができる。アセンブリ1500の特徴の多くは、図14のアセンブリ1200の特徴と同様である。アセンブリ1200の特徴と異なる特徴の少なくともいくつかについて、以下に説明する。アセンブリ1500は、超音波溶接を用いて組み立てられていて、溶接方法を実行しやすくする特徴を有する。特に、アセンブリ1500は、ヘッド装着部1504上に装着されたハウジング1502を含む。ハウジング1502は、出口チャンバ及び入口チャンバをそれぞれ画成する二つのサブハウジング1506及び1508を含む。サブハウジング1506及び1508のそれぞれは、サブハウジングを組み立てるために近接場超音波溶接を利用できるように、平坦なカバー(サブハウジング1508の平坦なカバー1514を図示する)を含む。二つのサブハウジングの流体入口1516及び流体出口1518は、複数のアセンブリが装着(不図示)されるプリントバーの開口部(不図示)が比較的小さくて済むように、互いに近接して配置される。
図15Aに示すように、図15のサブハウジング1508は、フロントカバー1520とバックカバー1524との間にフィルタ部材1522を超音波溶接して形成される。フィルタ部材1522は、例えば挿入射出成形によってフレーム1528内に形成されたフィルタ1526を含む。フィルタ部材1522は、フィルタ部材1522のフレーム1528に沿ってバックカバー1524に溶接される。同様に、フロントカバー1520は、フレーム1528に沿ってフィルタ部材1522に溶接される。フロントカバー1520は、近接場超音波溶接を可能とするように、実質的に平坦な表面1530を有する。バックカバー1524は、流体送出用のポート1532及び1534を含む。ポート1532は、フィルタ部材1522のポート1536に対応していて、フィルタ部材1522のポート1536の周囲がバックカバーのポート1532の周囲に溶接されることができる。超音波溶接により、他の部分の間の接続部を密封する。
図15B及び15Cに示すように、図15のサブハウジング1506は、フロントカバー1544とバックカバー1542との間にフィルタ部材1540を溶接して形成される。図15Aのフィルタ部材1522と同様に、フィルタ部材1540も、例えば挿入射出成形によってフレーム1550内に形成されたフィルタ1548を含む。フロントカバー1544は、近接場超音波溶接を可能とするように、実質的に平坦な表面1546を有する。バックカバー1542は、フィルタ部材1540と溶接されるためのポート1552及び1554を備える。フィルタ部材1540は、フレーム1550の上端部に通気孔1556を更に含む。更に、バックカバー1542は、実質的に平坦な表面1546の傾斜した頂部1558によって形成された傾斜した天井部を有しており、これにより、発生する可能性のある気泡が通気孔1560内に流し込まれ、流体出口1518の方へ送られる。
いくつかの実施形態では、一つ又は複数の前述のアセンブリ900、1000及び1100が、図16に示すアセンブリ1600として実現されることができる。アセンブリ1600は、ヘッド装着部1604上に装着されたハウジング1602を含む。ハウジング1602は、出口チャンバ及び入口チャンバをそれぞれ収容する二つのサブハウジング1606及び1608を含む。バイパスチューブ1610が、入口チャンバの未濾過区画と出口チャンバの未濾過側とに流体的に接続する。
特に、図16Aに示すように、サブハウジング1608は、図15Aで説明したサブハウジング1508と類似する特徴を有していて、フロントカバー1612とフィルタ部材1614とバックカバー1616とを含み、これらは組み立てられて(例えば溶接されて)入口チャンバを形成する。バックカバー1616に取り付けられ又は一体に形成されている流体入口1618に加えて、バックカバー1616は、入口チャンバの未濾過区画をバイパスポート1622に接続する開口部1620を有し、バイパスポート1622は、バイパスチューブ1610の一方の端部1626が接続可能であるように構成されている。任意に、疎水性バイパスフィルタ1630を開口部1620に置いて、流体がバイパスポート1622内に入ることを阻止し、空気のみが開口部1620を通ってバイパスチューブ1610内に入るようにすることができる。組み立て又は溶接されたサブハウジング1608は、流体出口1634を介してヘッド装着部1604に接続されることができ、この接続部はOリング1632によって密封される、
図16A及び16Bに示すように、サブハウジング1606は、図15Bで説明したサブハウジング1506と類似する特徴を有して形成され、フロントカバー1636とフィルタ部材1638とバックカバー1640とを含み、これらは組み立てられて(例えば溶接されて)出口チャンバを形成する。フィルタ部材1638は、図15Bのフィルタ部材1540の通気孔1556と同一又は類似の通気孔1654を含む。バックカバー1640は、流体出口1642に接続された開口部1646を含む。更に、バイパスポート1644に接続する開口部1648がバックカバー1640に形成されていて、バイパスポート1644は、バイパスチューブ1610の他方の端部1628に接続するように構成されている。組み立て又は溶接されたサブハウジング1606は、流体入口1650を介してヘッド装着部1604に接続されることができ、この接続部はOリング1652によって密封される、
図17及び17Aに示すアセンブリ1700は、アセンブリ500、700、800、900、1000及び1100について説明した特徴及び機構を実現するものであり、前述の薄い箱形のサブハウジング及びシート状フィルタの代わりに、ヘッド装着部1706上に装着される円筒形のサブハウジング1702及び1704を含むことができる。サブハウジング1702及び1704のそれぞれは、流体口(入口又は出口)1710を有するキャップ1708と、キャップ1708をサブハウジングの他の部分に密封するOリング1712と、フレーム1714及びフレーム内に挿入射出成形されたフィルタ1716と、入口又は出口チャンバ及びフィルタ1716を収容する円筒形シェル1718と、入口又は出口チャンバをヘッド装着部1706に流体的に接続する流体口(出口又は入口)1720と、を含むスナップ式のアセンブリである。流体口1720の接続部は、Oリング1722によって密封される、
図17B、17C及び17Eに、入口チャンバを形成するサブハウジング1702の細部を示す。図17C及び17Eに示すように、キャップ1708及びシェル1718は、二つの部分をスナップ式に嵌めるための嵌合形状部1724及び1726をそれぞれ有する。Oリング1712は、シェル1718の内側に配置され、嵌合形状部1724及び1726を互いに押し付けて接続部を密封する。フレーム1714は、下端部1736から天井部1734に向かってテーパが付けられている。特に、フレーム1714の上端部の直径は、シェル1718の直径よりも小さく、フレーム1714の下端部1736の外側表面の直径は、シェル1718の内側表面の直径と同じ又はそれよりも少し大きい。組み立てられた状態では、下端部1736はシェル1718に圧入されていて、下端部1736の外側表面とシェル1718の内側表面との間の接触部分は、流体がそれらの表面の間を通れないように密着させられる。フィルタ1716は、円筒形状であることができ、フレーム1714と同様にテーパが付けられてフレーム1714の形状に従っていてもよい。
フレーム1714の天井部1734は、流体を透過させない。組み立てられた状態では、フィルタ1716及び天井部1734は、入口チャンバを内側の既濾過区画1730と内側の既濾過区画1730を囲む外側の未濾過区画1732とに分ける。流体入口1710からの流体は、最初に外側の未濾過区画1732に入り、フィルタ1716のみを通って内側の既濾過区画1730に入る。図17C及び17Eに示す例において、天井部1734は、例えば空気の取り込みを低減するために、縁から中央に向かって傾斜している。内側の既濾過区画1730内では、図2の壁526及び図14Bの壁1246に類似する壁1735が、天井部1734の方へ延在して、サブハウジング1702の流体出口1720に接続された流路を形成する。濾過された流体は、既濾過区画1730から空気を取り除きながら、壁1735内に形成された流路を通って既濾過区画1730から出る。
図17Dに示す出口チャンバ用のサブハウジング1704の構造は、シェル1718内に図17Cの壁1735のような追加の壁がない点を除いて、サブハウジング1702の構造と実質的に同じである。それに加えて、天井部1734は、出口チャンバの既濾過側と未濾過側とを流体的に接続する通気孔1740を含む。
図17Fに、使用中のサブハウジング1702からサブハウジング1704への流体の流れを示す。特に、図中の矢印で示すように、流体は、未濾過区画1732に入り、フィルタを通って既濾過区画1730に入り、更に、壁1735内の流路を通ってサブハウジング1702を出る。サブハウジング1704内の流体は、内側の未濾過側1742から外側の既濾過側1744に進んでサブハウジング1704を出る。流体は、二つのサブハウジング内で逆に流れることもできる。
円筒形のサブハウジング1702及び1704の具体的形状は、所望の目的を果たすように変更することができる。例えば、図18及び18A〜18Cに示すように、アセンブリ1800の入口又は出口チャンバのサブハウジング1802は、オフセットポート1804を有することができる。サブハウジング1802は、スナップ嵌めの代わりに、キャップ1806とフィルタ部材1808とシェル1810とが溶接されて形成される。他の変更形態も可能である。
アセンブリ500、700、800、900、1000及び1100並びにアセンブリ1200、1500、1700及び1800などのダイは、異なる形状を有していてもよい。図19に示す例では、ダイ105は、例えばシリコン・オン・インシュレータ(SOI)ウエハである基板122と、複数の流路を有するインターポーザ111と、を含む。基板122内に、ノズル126から噴射する流体をポンプチャンバ174に送出しつつ、流体入口176と流体出口172との間でM方向(一重矢印)又はN方向(二重矢印)に沿って流体を再循環させるように、流路242が形成される。流体入口176及び流体出口172は、前述のアセンブリの入口チャンバ及び出口チャンバに接続することができる。
図示されている例では、ポンプチャンバ174は、流路242の一部である。各流路242は、ポンプチャンバ174を通ってノズル126と流体出口172とに至る流体入口176を含む。流路242は、ポンプチャンバ入口276及びポンプチャンバ出口272を更に含み、これらはポンプチャンバ174を流体入口176及び流体出口172にそれぞれ接続する。
流路は、例えばエッチングなどの半導体加工技術によって形成することができる。いくつかの実施形態では、深掘り反応性イオンエッチングを用いて、ダイ105内の層の途中まで又は上面から下面まで延びる真直壁を有する形状を形成する。いくつかの実施形態では、絶縁層284に隣接するシリコン層286が、絶縁層284をエッチストップとして利用して貫通エッチングされる。ポンプチャンバ174は、膜180によって封止されていて、膜180のポンプチャンバ174とは反対側の表面上に形成されているアクチュエータによって作動させることができる。ノズル126は、ノズル層184内に形成され、このノズル層184は、ポンプチャンバ174の膜180とは反対側にある。膜180は、単層のシリコンから形成することができる。或いは、膜180は、一つ又は複数の酸化物層を含むことができ、又は酸化アルミニウム(AlO)、窒化物、酸化ジルコニウム(ZrO)から形成することができる。
アクチュエータは、基板122に支持され個別に制御可能なアクチュエータ401であってもよい。複数のアクチュエータ401が一つのアクチュエータ層を形成するとみなされ、複数のアクチュエータを層の一部としつつ互いに電気的及び物理的に分離することができる。基板122は、アクチュエータと膜180との間に、酸化物などの絶縁材282の付加的な層を含む。作動時に、アクチュエータは、対応する流路242のノズル126から選択的に流体を吐出させる。関連するアクチュエータ401を伴う各流路242は、個別に制御可能なMEMS流体吐出装置ユニットを構成する。いくつかの実施形態では、アクチュエータ401を作動させると、膜180がポンプチャンバ174内へ屈曲し、これによりポンプチャンバ174の容積が減少し、流体がノズル126から押し出される。アクチュエータ401は、圧電アクチュエータであってもよく、下側電極190と圧電層192と上側電極194とを含むことができる。或いは、流体吐出要素は、加熱要素であってもよい。
使用時に、前述のハウジングからの濾過された流体は、流路に空気をトラップしたり実質的な量の異物又は他の望ましくない物を運んだりしないで、ダイの中で流れ方向M又は逆の流れ方向Nに沿って流れる。流体吐出中に、ダイ105に接続されているハウジングからの濾過された流体は、方向N及び方向Mのいずれかに沿って流路242内で再循環し、再循環した流体の一部は、ノズル126から噴射される。前述したように、流路242内を再循環する流体の流量は、流体のノズル126からの吐出流量よりも実質的に例えば2〜4倍大きい。
他の種類のダイも、前述のアセンブリで使用することができる。プリントヘッドモジュールは、参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第2011/0007117号で説明されている。また、流体再循環は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願第13/022,063号で説明されている。
他の実施形態も、以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (25)

  1. 流体を受け入れる第1チャンバと、
    前記第1チャンバ内の第1フィルタ部材であって、前記第1フィルタ部材は前記第1チャンバを第1部分と前記第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離し、前記第1フィルタ部材は複数の細孔を備え、前記複数の細孔は前記第1部分から前記第2部分へ前記流体を通過させて濾過するように構成され、第1フィルタ部材は前記第1チャンバの上端部に隣接する開口部を更に備え、前記開口部は前記第1部分から前記第2部分へ空気を通過させ、前記開口部のサイズは前記複数の細孔の平均サイズよりも少なくとも10倍大きい、第1フィルタ部材と、
    前記第1部分と流体的に連通する第1入口と、
    前記第2部分と流体的に連通する第1出口と、
    を備える、印刷に使用するデバイス。
  2. 前記複数の細孔の前記平均サイズは約2μm以上約10μm以下であり、前記開口部の前記サイズは10μmより大きい、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記開口部の前記サイズは約500μm以上約1000μm以下である、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記第1フィルタ部材は前記第1チャンバ内に垂直に配置される、請求項1乃至3のいずれかに記載のデバイス。
  5. 前記開口部は、空気を通し前記流体を通さない疎水性パッチで覆われる、請求項1乃至4のいずれかに記載のデバイス。
  6. 前記流体を受け入れる第2チャンバと、
    前記第2チャンバ内の第2フィルタ部材であって、前記第2フィルタ部材は前記第2チャンバを第1部分と前記第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離し、前記第2フィルタ部材は前記第1部分から前記第2部分に入る流体の実質的に全てが前記第2フィルタ部材を通過するように構成される、第2フィルタ部材と、
    前記第2チャンバの前記第1部分と流体的に連通する第2入口と、
    前記第2チャンバの前記第2部分と流体的に連通する第2出口と、
    を更に備える、請求項1乃至5のいずれかに記載のデバイス。
  7. 前記第2フィルタ部材は前記第2チャンバ内に垂直に配置される、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記第2チャンバの前記第2部分及び前記第2出口は、前記流体が前記第2出口から前記第2チャンバを出る前に前記第2チャンバの前記第2部分を満たすように構成される、請求項6又は7に記載のデバイス。
  9. 前記第2チャンバの前記第2部分は前記第2チャンバの上端部の方へ延在する壁を含み、前記第2チャンバの前記上端部と前記壁の上端部との間には隙間があり、前記壁は前記第2出口と流体的に連通する流路を画成する、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記第2フィルタ部材は約2μm以上約10μm以下の平均サイズを有する複数の細孔を備える、請求項6乃至9のいずれかに記載のデバイス。
  11. 前記第1チャンバの前記第1部分に面する前記第1フィルタ部材の表面は疎水性である、請求項6乃至10のいずれかに記載のデバイス。
  12. 前記第2チャンバの前記第1部分に面する前記第2フィルタ部材の表面は疎水性である、請求項6乃至11のいずれかに記載のデバイス。
  13. 前記第2フィルタ部材は前記第2チャンバの上端部に隣接する開口部を備え、前記開口部のサイズは10μmより大きく、前記開口部は、空気を通し前記流体を通さない疎水性パッチで覆われる、請求項6乃至12のいずれかに記載のデバイス。
  14. 前記第1チャンバの前記第2部分と前記第2チャンバの前記第1部分とを接続する経路を更に備える、請求項6乃至13のいずれかに記載のデバイス。
  15. 前記経路はバイパスチューブを備える、請求項14に記載のデバイス。
  16. 前記第2チャンバの前記第1部分と前記経路との接続部を覆う疎水性パッチを更に備え、前記疎水性パッチは空気を通し前記流体を通さない、請求項14又は15に記載のデバイス。
  17. 前記第1チャンバ及び前記第2チャンバと連通するプリントヘッドを更に備える、請求項6乃至16のいずれかに記載のデバイス。
  18. 前記第1チャンバ及び前記第2チャンバは前記プリントヘッドを介して間接的に流体的に互いに連通する、請求項17に記載のデバイス。
  19. 流体を受け入れる第1チャンバと、
    前記第1チャンバ内の第1フィルタ部材であって、前記第1フィルタ部材は前記第1チャンバを第1部分と前記第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離し、前記第1フィルタ部材は前記第1チャンバの前記第1部分から前記第1チャンバの前記第2部分に入る流体の全てが前記第1フィルタ部材を通過するように構成される、第1フィルタ部材と、
    前記第1部分と流体的に連通する第1入口と、
    前記第2部分と流体的に連通する第1出口と、
    前記流体を受け入れる第2チャンバと、
    前記第2チャンバ内の第2フィルタ部材であって、前記第2フィルタ部材は前記第2チャンバを第1部分と前記第1部分に横方向に隣接する第2部分とに分離し、前記第2フィルタ部材は前記第2チャンバの前記第1部分から前記第2チャンバの前記第2部分に入る流体の全てが前記第2フィルタ部材を通過するように構成される、第2フィルタ部材と、
    前記第2チャンバの前記第1部分と流体的に連通する第2入口と、
    前記第2チャンバの前記第2部分と流体的に連通する第2出口と、
    前記第2チャンバの前記第1部分と前記第1チャンバの前記第2部分とを接続し、空気を前記第2チャンバの前記第1部分から前記第1出口に放出するように構成される、経路と、
    を備えるデバイス。
  20. 前記経路の断面直径は約800μ以上約1mm以下である、請求項19に記載のデバイス。
  21. 請求項1乃至20のいずれかに記載のデバイスを作成する方法であって、
    フロントカバーとバックカバーとの間に前記第1フィルタ部材を固定する工程を含み、
    前記フロントカバー及び前記バックカバーは互いに密封されて前記第1チャンバを形成する、
    方法。
  22. 前記第1フィルタ部材を固定する工程は、前記フロントカバーと前記バックカバーとの間に前記第1フィルタ部材を接着する工程を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1フィルタ部材を固定する工程は、前記第1フィルタ部材と前記フロントカバーと前記バックカバーとを超音波溶接する工程を含む、請求項21に記載の方法。
  24. 流れ方向に沿って送出された流体を第2チャンバの入口から受け入れるステップと、
    前記受け入れた流体を前記第2チャンバ内の第2フィルタ部材であって前記第2チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する第2フィルタ部材によって濾過し、前記第2チャンバの前記既濾過部分に前記濾過された流体を受け入れ、前記第2チャンバの前記未濾過部分に空気を含む、ステップと、
    前記濾過された流体が前記第2チャンバの前記既濾過部分を満たした後、前記濾過された流体を第1チャンバに更に送出し、前記第2チャンバの前記既濾過部分に空気がなく、前記第1チャンバ内の第1フィルタ部材であって前記第1チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する第1フィルタ部材は前記第1チャンバの前記既濾過部分及び前記未濾過部分の両方の中の空気が前記第1チャンバの前記既濾過部分及び前記未濾過部分のいずれにもトラップされることなく前記第1チャンバの出口を介して抜かれるように構成される、ステップと、
    前記流体を前記第1チャンバの前記出口から受け入れて前記第2チャンバへ送出することによって前記流れ方向を逆転し、前記第2チャンバの前記未濾過部分に含まれる空気を前記逆転された流れ方向に沿って前記入口から抜く、ステップと、
    を含む方法。
  25. 流体を第2チャンバの入口から受け入れるステップと、
    前記受け入れた流体を前記第2チャンバ内の第2フィルタ部材であって前記第2チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する第2フィルタ部材によって濾過し、前記第2チャンバの前記既濾過部分に前記濾過された流体を受け入れる、ステップと、
    前記濾過された流体が前記第2チャンバの前記既濾過部分を満たした後、前記流体を第1チャンバに送出し、前記第2チャンバの前記既濾過部分に空気がなく、前記第1チャンバは前記第1チャンバを既濾過部分と未濾過部分とに分離する第1フィルタ部材を収容する、ステップと、
    前記第2チャンバの前記未濾過部分内の空気を、前記第2チャンバの前記未濾過部分と前記第1チャンバの前記既濾過部分とを接続する経路を介して除去し、前記空気を前記第1チャンバに接続された出口を介して更に除去する、ステップと、
    を含む方法。
JP2013088616A 2012-05-03 2013-04-19 流体を送出し再循環させるシステム及び方法 Active JP5774047B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/463,353 US8882254B2 (en) 2012-05-03 2012-05-03 Systems and methods for delivering and recirculating fluids
US13/463,353 2012-05-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013233798A true JP2013233798A (ja) 2013-11-21
JP5774047B2 JP5774047B2 (ja) 2015-09-02

Family

ID=48143513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013088616A Active JP5774047B2 (ja) 2012-05-03 2013-04-19 流体を送出し再循環させるシステム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8882254B2 (ja)
EP (1) EP2660061B8 (ja)
JP (1) JP5774047B2 (ja)
CN (1) CN103381709B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018069585A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ブラザー工業株式会社 フィルタユニット、液体吐出モジュール、及び、液体吐出ヘッド
JPWO2017098962A1 (ja) * 2015-12-11 2018-09-27 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2019155834A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2019177538A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社リコー インク吐出装置、及び記録方法
JP2019209595A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2020090013A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 コニカミノルタ株式会社 液体収容タンク及び液滴吐出ヘッド

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7152136B2 (ja) * 2017-07-10 2022-10-12 エスアイアイ・プリンテック株式会社 流路部材、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09277552A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2002172801A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ
JP2005103859A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Canon Inc インク供給システム、記録装置、記録ヘッド、および液体供給システム
JP2006123188A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクの循環方法
JP2011213030A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射ユニット及び液体噴射装置
JP2012056248A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4319996A (en) * 1980-11-10 1982-03-16 Gelman Sciences, Inc. Filter with initially flat membrane and curved membrane support
JPH0717050A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタにおけるフィルタ装置
US5724082A (en) * 1994-04-22 1998-03-03 Specta, Inc. Filter arrangement for ink jet head
DE69518191T2 (de) * 1994-05-20 2001-05-31 Canon Kk Tintenversorgungsvorrichtung und zugehöriges Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
US6520632B1 (en) 1999-10-06 2003-02-18 Seiko Epson Corporation Inkjet printer having a connection block which automatically eliminates bubbles trapped on a filter
EP1097816B1 (en) 1999-11-04 2005-04-06 Domino Printing Sciences Plc Filter for use in an inkjet printer
US6955426B2 (en) * 2000-11-15 2005-10-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet printer
US6457821B1 (en) 2001-03-13 2002-10-01 Hewlett-Packard Company Filter carrier for protecting a filter from being blocked by air bubbles in an inkjet printhead
JP4593063B2 (ja) * 2002-08-27 2010-12-08 エスアイアイ・プリンテック株式会社 インクジェット式記録装置
US7188942B2 (en) * 2003-08-06 2007-03-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Filter for printhead assembly
JP3885783B2 (ja) * 2003-08-14 2007-02-28 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド
US7481593B2 (en) * 2003-08-19 2009-01-27 Sanford, L.P. Combination hydrophobic/hydrophilic filters/reservoirs for controlling fluid flow
US7595196B2 (en) * 2003-09-23 2009-09-29 Oakville Hong Kong Company Limited Lateral flow assay devices with inhibiting backflow of the sample and methods of use
JP2005161635A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Canon Inc インクタンクおよびインク供給装置
US7182449B2 (en) 2004-01-21 2007-02-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording apparatus
JP5030423B2 (ja) 2005-06-23 2012-09-19 エスアイアイ・プリンテック株式会社 インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP4910368B2 (ja) * 2005-11-15 2012-04-04 富士ゼロックス株式会社 フィルター装置及び液滴吐出装置
US7661798B2 (en) * 2005-11-25 2010-02-16 Canon Finetech Inc. Liquid ejection head, liquid supply apparatus, liquid ejection apparatus, and liquid supply method
US7645033B2 (en) * 2006-03-03 2010-01-12 Silverbrook Research Pty Ltd Ink reservoir with automatic air vent
JP4882461B2 (ja) * 2006-04-03 2012-02-22 富士ゼロックス株式会社 フィルター装置及び液滴吐出装置
KR101168989B1 (ko) 2007-05-04 2012-07-27 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터의 기포제거장치 및 그 장치를 이용한기포제거방법
US8079691B2 (en) * 2009-02-09 2011-12-20 Xerox Corporation Foam plate for reducing foam in a printhead
EP2451647B1 (en) 2009-07-10 2019-04-24 Fujifilm Dimatix, Inc. Mems jetting structure for dense packing
US8192000B2 (en) * 2009-07-17 2012-06-05 Lexmark International, Inc. Fluid height backpressure system for supplying fluid to a printhead and backpressure device used therein
US20110080449A1 (en) 2009-10-02 2011-04-07 Fujifilm Corporation Non-wetting Coating on Die Mount
JP5428893B2 (ja) * 2010-01-22 2014-02-26 株式会社リコー 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置
CN102218919B (zh) * 2010-04-01 2014-09-24 精工爱普生株式会社 液体喷射头、液体喷射单元及液体喷射装置
US8534818B2 (en) * 2010-04-27 2013-09-17 Eastman Kodak Company Printhead including particulate tolerant filter
JP5539008B2 (ja) * 2010-05-14 2014-07-02 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体充填方法
US20110279571A1 (en) * 2010-05-17 2011-11-17 Silverbrook Research Pty Ltd Fluid distribution system having multi-path valve for bypassed printhead

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09277552A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2002172801A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ
JP2005103859A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Canon Inc インク供給システム、記録装置、記録ヘッド、および液体供給システム
JP2006123188A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクの循環方法
JP2011213030A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射ユニット及び液体噴射装置
JP2012056248A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017098962A1 (ja) * 2015-12-11 2018-09-27 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2018069585A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ブラザー工業株式会社 フィルタユニット、液体吐出モジュール、及び、液体吐出ヘッド
JP2019155834A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP7069889B2 (ja) 2018-03-16 2022-05-18 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2019177538A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社リコー インク吐出装置、及び記録方法
JP2019209595A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2020090013A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 コニカミノルタ株式会社 液体収容タンク及び液滴吐出ヘッド
JP7163745B2 (ja) 2018-12-05 2022-11-01 コニカミノルタ株式会社 液体収容タンク及び液滴吐出ヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
EP2660061B8 (en) 2021-04-21
US8882254B2 (en) 2014-11-11
US20130293642A1 (en) 2013-11-07
EP2660061B1 (en) 2021-03-03
CN103381709A (zh) 2013-11-06
JP5774047B2 (ja) 2015-09-02
EP2660061A2 (en) 2013-11-06
EP2660061A3 (en) 2018-04-18
CN103381709B (zh) 2016-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5774047B2 (ja) 流体を送出し再循環させるシステム及び方法
CN108215514B (zh) 液体循环组件和液体喷出装置
US8684507B2 (en) Liquid ejecting head, liquid ejecting unit, and liquid ejecting apparatus
US9630408B2 (en) Inkjet head that circulates ink
JP6597777B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの気泡除去方法及びインクジェット記録装置
US9561657B2 (en) Microfluidic delivery member with filter and method of forming same
JP4219992B2 (ja) 印刷カートリッジ空気除去装置
CN107303754B (zh) 液体喷射头单元以及液体喷射装置
KR20170008815A (ko) 유체 조성물을 방출하기 위한 미세유체 전달 시스템
WO2022049718A1 (ja) 塗装ロボット
JPH0717050A (ja) インクジェットプリンタにおけるフィルタ装置
JP2009018540A (ja) インクジェットヘッド、インクジェット記録装置
US20180361751A1 (en) Liquid ejecting apparatus and filling method of liquid ejecting apparatus
JP2008173961A (ja) 液体噴射装置
US20100053286A1 (en) Liquid supply device and liquid ejecting apparatus
JP2008173789A (ja) 液体噴射装置
JP6553727B2 (ja) 液体/ガス分離器
JP2017132098A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置の制御方法
JP2005014566A (ja) インクジェット記録装置
JP2009078395A (ja) インクフィルタ装置
JP7224906B2 (ja) モジュール基板の洗浄方法
JP2007045166A (ja) インクジェット記録装置
JP2004098300A (ja) インクジェット式記録ヘッド
CN113767014A (zh) 流体喷射和循环
JP7196664B2 (ja) 液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5774047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250