JP2013233030A - 始動発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確な回転位置の検出や点火時期の検出を可能としつつ、ロータの製造コストを低減することができる始動発電機を提供する。
【解決手段】ロータ磁石4は、90度の角度幅で平面円弧状に形成された4個の磁石片41〜44を円周上に配置して形成される。各磁石片41〜44には、3個の磁極部41a,41b,41c、42a,42b,42c、43a,43b,43c、44a,44b,44cが等しい角度幅で形成される。隣接する磁極部は相互に相違する磁極の磁極部として帯磁される。磁石片41〜44内の1個の磁極部43の端部に、磁極部43bの磁極とは相違した磁極を有する検出磁極部43dが設けられる。ロータ磁石4は、4個の磁石片41〜44を略隙間無く円周上に配置して形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車等のエンジンに搭載され、エンジンの始動、点火、及び搭載バッテリの充電等に使用される始動発電機に関する。
自動二輪車等のエンジンに搭載される始動発電機は、基本的には、回転子が中央にボス部を有したカップ状に形成され、その外周壁を形成するヨーク部の内側に沿って、ロータ磁石が円環状に装着され、固定子が回転子の内側に、発電コイルを巻装した複数の磁極部を放射状に配置して構成され、回転子のボス部がエンジンのクランク軸に嵌合固定される。
また、この種の始動発電機は、エンジンの始動時、スタータ用のブラシレスモータとして使用されるので、例えば、下記特許文献1に記載されるように、モータドライバ用の回転位置信号を発生させるために、回転位置検出センサが設けられ、さらに、エンジンの点火時期を示す点火時期基準信号を発生させるために、点火時期検出用の検出センサが設けられる。
このような回転検出センサを有した始動発電機は、固定子の内周部に回転位置検出センサ及び点火時期検出センサが取り付けられ、これらの回転検出センサに対向して、回転子のボス部の周面に、回転位置検出用環状マグネットが設けられ、さらに点火時期検出センサに対向して点火時期検出用環状マグネットが設けられる。このため、マグネット等の部品点数が増大する共に、回転子及び固定子の軸方向の厚さ寸法が増大し、また、環状マグネットの着磁位置の誤差等により、正確な回転位置信号や点火時期信号の検出が阻害され易いという課題があった。
特開2003-148317号公報 特開2009-89588号公報
そこで、従来、回転位置検出用環状マグネット及び点火時期検出用環状マグネットを設けることなく、回転子のマグネットと磁気センサを用いて、回転位置信号と点火時期信号を発生させる始動発電機が、上記特許文献2等により提案されている。
この始動発電機は、回転子のマグネットにおける磁束の切換を磁気センサで検出するために、固定子のステータコアに複数の切欠凹部を設け、それらの切欠凹部内に磁気センサを挿入すると共に、回転子の1個のマグネットの一部に、隣接するマグネットと同じ極性の磁極部を設け、その磁極部とそれに対向する磁気センサにより点火時期検出信号を発生させるように構成される。また、回転子のマグネットは、単極に着磁されたマグネット片が、磁極数だけ円周上に配置され、回転子のヨーク部に取り付けられている。
然るに、この従来の始動発電機は、その回転子の環状マグネットが、単極のマグネット片を所定の等間隔をおいて円周上に配置して形成されるため、回転子を製造する際、例えば極数が12極の回転子を製造する場合、12個のマグネット片を製造して単極に着磁し、且つ点火時期検出用のマグネット片には2種の磁極を着磁し、それら12個のマグネット片を、異磁極同士で隣接して、円周上に等間隔をおいて配置する必要がある。
このため、回転子を製造する場合、数多くのマグネット片を所定の大きさに成形して製造し、かつ所定の磁極に着磁し、さらに、それらのマグネット片を、専用の位置決め用治具を使用して、回転子のヨーク部の円周上に、正確に配置して固定する必要があり、そのために、作業工数が嵩み、製造コストが増大する課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、正確な回転位置の検出や点火時期の検出を可能としつつ、ロータの製造コストを低減することができる始動発電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の始動発電機は、中央にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨーク部を形成し、ヨーク部の内側にロータ磁石を装着したロータと、該ロータの内側に静止して配設され、発電コイルをステータコアに巻装した複数の突極部を有したステータと、を備え、該ステータに取り付けられた複数の磁気センサにより該ロータの回転位置を検出してその検出信号を出力する始動発電機において、該ロータ磁石は、所定角度幅で平面円弧状に形成された複数の磁石片を円周上に配置して形成され、該各磁石片には、複数の磁極部が等しい角度幅で形成されるとともに、隣接する磁極部は相互に相違する磁極の磁極部として帯磁され、該磁石片内の1個の磁極部の端部には、隣接する磁極と同じ磁極を有する検出磁極部が設けられ、該ロータ磁石は、複数の磁石片を略隙間無く円周上に配置して形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、ロータの製造時、例えば極数が12極のロータ磁石を製造する際、単極の磁石片を使う場合、ロータ磁石には、12個の磁石片を必要とするが、例えば3つの磁極を帯磁させた磁石片を使用する場合には、4個の磁石片を製造すればよい。単極の磁石片と複数極の磁石片とはその製造時の加工費が殆ど同じで、磁石に着磁する際の加工工数も変わらないことから、従来の単極の磁石片を使用する場合に比して、複数の磁極を形成した少数の磁石片を使用することにより、ロータの製造コストを下げることができる。
さらに、ロータ磁石は複数の磁石片を略隙間無く円周上に配置して形成されるので、ロータ磁石の磁石片をヨーク部の内側に取り付ける際、従来のように特別な位置合わせ用治具を用いて各磁石片を位置決めすることなく、簡単に且つ正確に磁石片を組み合わせて配置し、円環状のロータ磁石を少ない組付工数で安価に製造することができる。
ここで、上記始動発電機において、複数の磁気センサは、センサユニットの基板ケースのセンサカバー部内に配設されるとともに、該センサカバー部を介してステータの各突極部のステータコア間の隙間に挿入され、前記ロータのロータ磁石は、異なる磁極の磁極部が交互に環状に配置されて形成され、1つの該磁極部の端部に隣接する該磁極部と同じ磁極を有する検出磁極部が形成され、該複数の磁気センサのうちの何れか1つの磁気センサが、該検出磁極部にのみ達するように配置するように構成することができる。
この発明によれば、ロータ磁石の特定の磁石片の磁極部に検出磁極部を形成し、ロータの回転に伴う磁極の切換の磁束変化を、磁気センサを介してロータの回転位置を検出するので、製造時、特定の磁石片に検出磁極部を、他の磁極部とともに簡単に着磁することができ、磁気センサによって確実に点火時期検出用のロータの回転位置を安定して検出することができる。
また、上記始動発電機において、12極のロータを製造する場合、上記各磁石片を90度の角度幅で平面円弧状に形成し、4個の円弧状の磁石片を円周上に配置して、円環状のロータ磁石を形成し、各磁石片には3個の磁極部を30度の角度幅で形成し、ロータ磁石を構成することが好ましい。これによれば、ロータに使用される磁石片の数、製造時の磁石片の加工工数、組付工数などの全体的な観点から、製造コストを最小とすることができる。
さらに、上記始動発電機において、12極のロータを製造する場合、上記各磁石片を60度の角度幅で平面円弧状に形成し、6個の円弧状の磁石片を円周上に配置して、円環状のロータ磁石を形成し、各磁石片には2個の磁極部を30度の角度幅で形成し、ロータ磁石を構成することができる。これによれば、ロータに使用される磁石片の数、製造時の磁石片の加工工数、組付工数などの全体的な観点から、製造コストを最小とすることができる。
本発明の始動発電機によれば、精度の高い回転位置信号及び点火時期信号を発生させることができ、且つロータをより安価に製造することができる。
本発明の一実施形態を示す始動発電機の正面図である。 エンジンのクランク軸に取り付けた状態の始動発電機の中央断面図である。 センサユニットの取り付け状態を示す部分拡大断面図である。 ロータの平面に沿った断面図である。 ロータ磁石の展開配置図である。 センサユニットの分解正面図である。 センサユニットの分解平面図である。 センサユニットの分解斜視図である。 磁気センサとロータ磁石の関係を示す説明図である。 回転位置検出信号、点火時期信号を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は始動発電機の正面図を示し、図2はその中央縦断面図を示している。ロータ1は、中央にボス部3を有し、その外周部を囲うようにヨーク部2を設けてカップ状に形成され、ヨーク部2及びボス部3は、磁性体金属を材料にして、例えば熱間鍛造及び切削加工によって製作される。
ロータ1の中央のボス部3には、エンジンのクランク軸9に嵌着されるテーパ孔が形成され、ボス部3の先端には平坦な締付座面が形成され、ヨーク部2の内側には、例えば4分割された円弧状の磁石片41〜44からなるロータ磁石4が円環状に配設される。円環状に配設されたロータ磁石4は、ヨーク部2の内側に保持され、ロータ磁石4の内側に円筒状の保護カバー5が嵌着され、ヨーク部2の端部に形成したかしめ部を内側にかしめて所定位置に固定される。
ロータ磁石4は、図4のように、円弧状で円周方向に90度の角度幅を持つ4個の磁石片41〜44を円環状に隙間なく配置して構成される。なお、4個の磁石片の他に、180度の角度幅を持つ2個の磁石片、或いは120度の角度幅を持つ3個の磁石片、或いは60度の角度幅を持つ6個の磁石片を円環状に配置して構成することもできる。
図4に示すように、この実施形態のロータ磁石4の磁石片41は、各々、90度の角度幅で平面円弧状に形成され、図5に示すように、そこに3個の磁極部41a、41b,41cが円周方向に30度幅で形成される。同様に、磁石片42は、各々、90度の角度幅で平面円弧状に形成され、そこに3個の磁極部42a、42b,42cが30度幅で形成される。また、磁石片43は、各々、90度の角度幅で平面円弧状に形成され、そこに3個の磁極部43a、43b,43cが30度幅で形成される。また同様に、磁石片44は、各々、90度の角度幅で平面円弧状に形成され、そこに3個の磁極部44a、44b,44cが30度幅で形成される。なお、60度の角度幅を持つ磁石片には、2個の磁極部を円周方向に30度幅で形成することとなる。
4個の磁石片41〜44のうち、2個の磁石片41,43は、隣接する磁極がN・S・Nのように相互に相違した磁極となるように着磁され、2個の磁石片42,44は、隣接する磁極がS・N・Sのように相互に相違する磁極として着磁(帯磁)されている。これにより、図5のように、ロータ磁石4は、その全体で12極の磁極部を、N極とS極を交互に円環状に隙間なく配置して構成されることとなる。
さらに、ロータ磁石4の磁石片43は、そのうちの1つの磁極部43bの端部に、磁極の相違した、つまり隣接する磁極と同じ磁極の検出磁極部43dが、点火時期検出信号の発生用に帯磁される。ここでは、磁極部43bがS極に帯磁されるため、その上の検出磁極部43dはN極に帯磁され、隣接する磁極部43a,43cと同じ磁極に帯磁される。この磁石片43の検出磁極部43dは、後述の点火時期検出信号を発生するための磁気センサ14dによって検出されるようになっている。
上記構成のロータ1は、図2のように、エンジンのクランク軸9の先端に、そのボス部3を嵌合させ、固定ボルトまたは固定ナットをクランク軸9の先端にねじ込み、固定される。ロータ1のボス部3のテーパ孔をクランク軸9の先端にはめ込む場合、クランク軸9のテーパ部の外周に取り付けたキーをロータ側のキー溝に嵌入することにより、ロータ1はエンジンのクランク軸9に対し所定の角度位置関係を設定し嵌合固定される。
一方、始動発電機のステータ20は、図1、図2に示すように、ステータコア22の外周部に突設された複数の突極部21に、各々発電コイル23を巻装して構成される。ステータコア22は、環状の継鉄部24の外周部に複数の突極部21を設けた形状に打ち抜いた複数の鋼板を積層し、それをリベットにより固定して形成される。最前面の鋼板と背面の鋼板における突極部21の先端は外側にフランジ状に曲折され、その部分に巻装する発電コイル23の保持機能を持たせている。ステータコア22の各突極部21には、発電コイル23が巻線機により順に所定のターン数巻回され、図1のように、その口出し線にワイヤハーネス8が接続される。
さらに、ステータ20には、ロータ1の回転位置を検出してその回転位置検出信号及び点火時期信号を発生させるために、ホールIC等の磁気センサ14a,14b,14c,14dを備えたセンサユニット10が所定位置に取り付けられる。センサユニット10は、図6〜図8に示すように、基板ケース11内に磁気センサ14の検出信号用の回路基板12を収納し、基板ケース11の底部に4本のセンサカバー部15が突出するように設けられ、それらのセンサカバー部15内に磁気センサ14a,14b,14c,14dが挿入されて装着されるように構成される。
基板ケース11は、図8などに示す如く、合成樹脂により箱状に一体成形され、基板ケース11内底部には、内部に収納される回路基板12を固定するために、回路基板12固定用の割れピン部11aが突設される。回路基板12には固定孔12aが設けられ、この固定孔12aを割れピン部11aに嵌め込み、回路基板12が基板ケース11内の所定位置に固定される。回路基板12には、その内側面に回路が形成され、回路素子が実装されるとともに、磁気センサ14a,14b,14c,14dが、各々のセンサカバー部15に挿入される形態で、長尺リード線または短尺リード線を介して、検出回路に接続される。
すなわち、図6〜図8に示す如く、回路基板12には、4個の磁気センサ14a,14b,14c,14dが、長尺リード線、短尺リード線を介して、各センサカバー部15の位置に合わせ、内側に突き出す形態で取り付けられる。これにより、回路基板12を基板ケース11内の定位置に収納したとき、磁気センサ14a,14b,14c,14dが、各センサカバー部15内に挿入され、基板ケース11内に装着されるようになっている。4個の磁気センサの取り付け状態は、図6のように、ロータ1の回転位置を検出する3個の磁気センサ14a,14b,14cが長尺リード線を介して取り付けられ、点火時期検出用の磁気センサ14dはそれより短い短尺リード線を介して取り付けられる。
基板ケース11の外側端部には固定孔を設けた取付部13が形成され、この取付部13をステータ20の継鉄部24に固定して基板ケース11はステータ20上に取り付けられる。この状態で、図3に示すように、磁気センサ14a,14b,14c,14dは、センサカバー部15を介してステータ20の突極部21と突極部21間の隙間に挿入され、ロータ1のロータ磁石4の回転に伴う磁束変化を検出するように取り付けられる。なお、図示は省略されているが、最終的には、基板ケース11内にモールド樹脂が充填され、回路基板12や磁気センサ14a,14b,14c,14dは十分な耐振動強度を持って定位置に固定される。
このように、センサユニット10の磁気センサ14a,14b,14c,14dは、基板ケース11をステータ20の定位置に固定することにより、上記の如く、ステータ20の突極部21と突極部21間の隙間に挿入配置される。そのとき、長尺リード線の磁気センサ14a,14b,14cは、ロータ磁石4の磁極部41a,41b,41c、磁極部42a,42b,42c、及び磁極部43a,43b,43cに達する位置に取り付けられ、短尺リード線の磁気センサ14dは、磁石片43の磁極部43bではなく、点火時期検出用の検出磁極部43dの位置に対応して取り付けられることとなる。
つまり、センサユニット10は、そこに設けた磁気センサ14a〜14dにより、ロータ磁石4の回転位置を検出するが、4個の磁気センサ14のうちの1個の磁気センサ14dは短尺リード線を有してロータ磁石4の端部の磁気を検出するので、その位置に対向して回転する磁石片43は、その隣接する磁極と同じ磁極の検出磁極部43dが磁気センサ14dを通過する際、磁気センサ14dは、N極の磁束を継続して検出する。これにより、ロータ磁石4の磁石片43の検出磁極部43dが、センサユニット10の磁気センサ14dに達したとき、磁気センサ14dには、N・N・N極となって磁束の切換変化が生じず、ロータ磁石4の隣接する磁極部43a〜43c間で、図10に示す如く、連続する低レベル信号または高レベル信号を点火時期信号として発生させる。
このように、センサユニット10は、図1の如く、ステータ20の正面(クランク軸9に対する垂直面)に、取付部13を介して固定ねじ17により締付固定されるが、このとき、基板ケース11の底部に突出したセンサカバー部15を、図3のように、ステータ20の突極部21と突極部21間のステータコア22間に、正確に嵌入して固定される。これにより、センサカバー部15内の各磁気センサ14a、14b、14c、14dは、ステータコア22の各突極部21間に、正確に挿入される。また、ステータ20の定位置に装着された短尺リード線の磁気センサ14dは、ステータ20をエンジンのクランクケース27に固定した際、図9のように、ロータ磁石4の磁石片43の検出磁極部43dには達するが、磁極部43bの端部に達しない位置に配置される。
一方、ステータコア22の中央部の継鉄部24には固定孔が穿設され、その固定孔に固定ねじ26が挿通され、その固定ねじ26によって、図1のようにステータ20はエンジンのクランクケース27の内側に固定される。ロータ1は、図2の如く、エンジンのクランク軸9の先端に、上記検出磁極部43dを所定の角度位置として固定され、この状態で、上述のように、センサユニット10の短尺リード線の磁気センサ14dは、図9の如く、磁石片43の検出磁極部43dには達するが、磁極部43bの端部に達しない位置に配置される。なお、基板ケース11の底部に突き出したターミナル16の外側端には、検出信号用のワイヤハーネス8が接続される。
このように構成された始動発電機は、エンジンの始動時、ブラシレスモータとして機能し、図示しないモータドライバからUVW各相の電流がステータ20の各突極部21のコイルに供給され、それによりロータ1が回転する。このとき、センサユニット10の磁気センサ14a,14b,14c,14dによって検出された回転位置検出信号がモータドライバに送られ、ブラシレスモータとして始動発電機が駆動され、始動発電機のロータ1の回転によりクランク軸9が回転駆動され、エンジンが始動する。
エンジンの始動に伴い、図示しないエンジンの制御部には、ロータ磁石4の磁束を検出した磁気センサ14a,14b,14c,14dからの回転位置検出信号と基準位置信号(磁気センサ14dの検出信号)が入力され、この回転位置検出信号と基準位置信号に基づき点火時期信号が生成され、エンジンの点火時期制御が行われる。図10に示すように、このときの点火時期信号は、磁気センサ14a,14b,14cの回転位置検出信号と磁気センサ14dからの高レベルの基準位置信号が継続するタイミングで生成される。
このように、従来の始動発電機の12極のロータでは、単極の磁石片を使うために、12個の磁石片を製造する必要があったが、本実施形態のロータ1では、3つの磁極を帯磁させた4個の磁石片41〜44を製造すればよく、各磁石片41〜44は90度の角度幅で円弧状に形成すればよいため、単極の磁石片と複数極の磁石片とはその製造時の加工費が殆ど同じで、磁石に着磁する際の加工工数も殆ど変わらないことから、従来の単極の磁石片を使用する場合より、少数の磁石片を使用することによって、ロータ1の製造コストを下げることができる。
さらに、ロータ磁石4は90度の角度幅の4個の磁石片41〜44を、略隙間無く円周上に配置すればよいため、ロータ磁石4の磁石片41〜44をヨーク部2の内側に取り付ける際、従来のような特別な位置合わせ用の治具などを使用せずに、簡単に且つ正確に磁石片41〜44を組み合わせて配置することができ、円環状のロータ磁石4を少ない組付工数で安価に製造することができる。
1 ロータ
2 ヨーク部
3 ボス部
4 ロータ磁石
5 保護カバー
8 ワイヤハーネス
9 クランク軸
10 センサユニット
11 基板ケース
11a 割りピン部
12 回路基板
12a 固定孔
13 取付部
14a 磁気センサ
14b 磁気センサ
14c 磁気センサ
14d 磁気センサ
15 センサカバー部
16 ターミナル
20 ステータ
21 突極部
22 ステータコア
23 発電コイル
24 継鉄部
27 クランクケース
41 磁石片
41a 磁極部
41b 磁極部
41c 磁極部
42 磁石片
42a 磁極部
42b 磁極部
42c 磁極部
43 磁石片
43a 磁極部
43b 磁極部
43c 磁極部
43d 検出磁極部
44 磁石片
44a 磁極部
44b 磁極部
44c 磁極部

Claims (4)

  1. 中央にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨーク部を形成し、ヨーク部の内側にロータ磁石を装着したロータと、該ロータの内側に静止して配設され、発電コイルをステータコアに巻装した複数の突極部を有したステータと、を備え、該ステータに取り付けられた複数の磁気センサにより該ロータの回転位置を検出してその検出信号を出力する始動発電機において、
    該ロータ磁石は、所定角度幅で平面円弧状に形成された複数の磁石片を円周上に配置して形成され、該各磁石片には、複数の磁極部が等しい角度幅で形成されるとともに、隣接する磁極部は相互に相違する磁極の磁極部として帯磁され、該磁石片内の1個の磁極部の端部には、隣接する磁極と同じ磁極を有する検出磁極部が設けられ、該ロータ磁石は、複数の磁石片を略隙間無く円周上に配置して形成されたことを特徴とする始動発電機。
  2. 前記複数の磁気センサは、センサユニットの基板ケースのセンサカバー部内に配設されるとともに、前記ステータの各突極部のステータコア間の隙間に該センサカバー部が挿入され、前記ロータのロータ磁石は、異なる磁極の磁極部が交互に円環状に配置されて形成され、1つの該磁極部の端部に、隣接する該磁極部と同じ磁極を有する検出磁極部が形成され、該複数の磁気センサのうちの何れか1つの磁気センサが、該検出磁極部にのみ達するように配置されたことを特徴とする請求項1記載の始動発電機。
  3. 前記各磁石片は90度の角度幅で平面円弧状に形成され、4個の磁石片を円周上に配置して前記ロータ磁石が形成され、該各磁石片には3個の磁極部が30度の角度幅で形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の始動発電機。
  4. 前記各磁石片は60度の角度幅で平面円弧状に形成され、6個の磁石片を円周上に配置して前記ロータ磁石が形成され、該各磁石片には2個の磁極部が30度の角度幅で形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の始動発電機。
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