JP6265824B2 - モータジェネレータ - Google Patents

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Description

この発明は、二輪車や船外機などのエンジンに取り付けられるアウターロータ型のモータジェネレータに関し、特に、モータジェネレータを同期モータとして駆動する際に必要なロータ位置を検出するロータ位置機構に関する。
従来のアウターロータ型電動機は、周方向に所定の間隔で配置された放射状に突出する複数のティースを有するステータコア、および巻線をティースの外周に巻回することで形成される複数のコイルを有する電動機ステータと、電動機ステータの径方向外側に配置される円環状の電動機ロータと、レゾルバと、を備え、レゾルバは、電動機ステータ又はケース部材に取り付けられるレゾルバステータと、レゾルバステータと対向するように電動機ロータ又は電動機ロータを支持する支持部材に取り付けられるレゾルバロータと、を備え、ステータコアよりも径方向内側に配置されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、被検出部と対応可能な位置に配置され、被検出部が接近したときに、この被検出部に磁界を及ぼす磁石と、磁石の近傍に配置され、磁石による磁束の変化に応じて電気抵抗値が変化する強磁性金属からなる磁性細線と、を備えた従来の磁気検出装置が提案されていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−100425号公報 特開平8−159707号公報
特許文献1に記載の従来のアウターロータ型電動機では、電動機ロータの位置を検出する手段としてレゾルバを用いているので、出力電圧を機械制御信号に変換する処理回路が必要となり、システム構成が複雑となるという課題があった。また、レゾルバは、レゾルバロータ、レゾルバステータに装着される励磁コイル、レゾルバステータ、レゾルバステータに装着される検出コイルなどから構成されるので、ステータコアの径方向内側に配置した場合には、電動機の大型化をもたらすという課題もあった。
また、特許文献2に記載されるような従来の磁気検出装置は、永久磁石と、磁気検出素子と、から構成され、レゾルバに比べて、小型、薄型化が可能である。しかしながら、従来の磁気検出装置では、出力が十分ではないので、電動機に搭載した場合には、後段の処理回路が複雑となるとともに、周辺の磁気回路や外部磁界によって影響されやすく、各相の出力信号がばらつき、検出精度が悪化するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、磁石式センサを用い、かつステータコアの一部を磁気回路として利用してセンサの磁気検出デバイスに作用する磁束量を増大させ、後段の処理回路の簡素化を可能とするとともに、周辺の磁気回路や外部磁界による影響を抑制し、検出精度を高めることができるモータジェネレータを得ることを目的とする。
この発明によるモータジェネレータは、回転軸と、上記回転軸と同軸に配設されたステータコア、および上記ステータコアに装着されたステータコイルを有するステータと、上記回転軸と同軸に、かつ上記ステータの外周に配置され、ロータ支持部材を介して上記回転軸に一体に回転可能に固定されるロータと、上記ステータの内周に配置され、上記ロータの回転位置を検出する磁気式回転センサと、上記ステータの内周に、かつ上記磁気式回転センサの軸方向領域内に配置され、上記回転軸に一体に回転可能に固定された、磁性材料からなる第1被検出体と、を備えている。上記磁気式回転センサは、上記第1被検出体に磁界を及ぼす第1永久磁石と、上記第1永久磁石による磁界の変化を電気信号に変換する第1磁気検出デバイスと、を備え、上記ステータコアが、上記第1永久磁石から出て上記第1永久磁石に戻る磁気回路の一部を構成しており、上記ステータコアは、内周面から径方向内方に突出する突出部を有し、上記磁気式回転センサは、上記突出部の周方向一側に配置されており、上記第1永久磁石と上記突出部との間の周方向距離が、上記突出部と上記第1被検出体との間の径方向距離と等しい
この発明によれば、磁気式回転センサが第1永久磁石と第1磁気検出デバイスから構成される磁石式センサであるので、小型のモータジェネレータが実現される。
また、ステータコアが磁気式回転センサの磁気回路の一部を構成しているので、磁気検出デバイスに作用する磁束量が増大し、出力が増大する。これにより、後段の処理回路を簡素化できるとともに、周辺の磁気回路や外部磁界による影響が抑制され、検出精度が高められる。
この発明の実施の形態1に係るモータジェネレータを示す横断面図である。 この発明の実施の形態1に係るモータジェネレータを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサの構成を説明する断面図である。 この発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁石型センサの出力信号を示す図である。 比較例のモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図である。 比較例のモータジェネレータにおける磁気式回転センサの出力信号を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係るモータジェネレータの縦断面図である。
以下、本発明によるアウターロータ型モータジェネレータの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るモータジェネレータを示す横断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るモータジェネレータを示す縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサの構成を説明する断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサの出力信号を示す図である。
図1および図2において、モータジェネレータ100は、アウターロータ型のモータジェネレータであり、モータハウジング1と、モータハウジング1に固定されたステータ10と、ステータ10の径方向外側にわずかな隙間を介して配置される円環状のロータ20と、を備える。
ステータ10は、ステータコア11と、ステータコイル18と、を備える。ステータコア11は、電磁鋼板を積層、一体化して作製され、円環状のバックヨーク12と、それぞれ、バックヨーク12の外周面から径方向外方に突出して、周方向に等角ピッチで配設された24本のティース13と、を備える。また、固定部14が、それぞれ、後述する第1凸部25に近接するように、バックヨーク12の内周面から径方向内方に突出して、等角ピッチで3本形成されている。そして、ボルト穴15が、固定部14のそれぞれに軸方向に貫通するように形成されている。このボルト穴15に通されたボルト4をモータハウジング1に締着して、ステータコア11がモータハウジング1に固定される。ステータコイル18は、導体線をティース13のそれぞれに複数回巻回して作製されたコイル18aにより構成された3相交流巻線であり、相順が、回転方向に対して、巻線係数が高くなるようにコイル18aを配置している。
ロータ20は、磁性材料で作製された円環状のロータコア21と、それぞれ、ロータコア21の内周面に固着されて、周方向に等角ピッチで配設された、磁極を構成する20個の永久磁石22と、を備える。永久磁石22は、その内周面の極性が、周方向にN極とS極を交互に並ぶように配列されている。ロータコア21は、その軸心位置に配置されたボス部23にロータ支持部24を介して支持されている。そこで、ロータ20が一周(機械角で360度)すると、10周期の磁束変化が発生する。ロータコア21、ボス部23およびロータ支持部24は、磁性材料で一体に作製される。そして、第1被検出体である第1凸部25が、それぞれ、径方向外方に突出して軸方向に延び、ボス部23の外周面上に等角ピッチで10個形成されている。
ここで、ボス部23がロータコア21と別部品として作製され、被磁性体である場合には、例えば、第1凸部25が外周面に形成されたリング体を磁性材料で作製し、ボス部23に外嵌状態に固定すればよい。永久磁石22は、フェライト磁石、ネオジウム磁石などを用いることができる。
磁気式回転センサ30は、図3に示されるように、円柱状の鉄心31と、鉄心31を埋設し、後述する第1凸部25に磁界を及ぼす第1永久磁石としての永久磁石32と、永久磁石32による磁界の変化を電気信号に変換する第1磁気検出デバイスとしてのホール素子33と、を備えている。この磁気式回転センサ30では、図3中矢印Aで示されるように、磁力線が鉄心31の一端から出て、永久磁石32の外周を通って鉄心31の他端に戻る磁界が形成される。そして、ホール素子33は磁力線の密度が高い鉄心31の一端近傍に配置される。
ここで、永久磁石32は、サマリウムコバルト磁石、フェライト磁石、ネオジウム磁石などを用いることができるが、耐熱性の観点から、サマリウムコバルト磁石が望ましい。磁気検出デバイスとしてホール素子33を用いているが、磁気検出デバイスは磁界の変化を電気信号に変換できるデバイスであればよく、例えば、MR素子を用いることができる。また、鉄心31を用いているが、ホール素子33により十分な出力電圧が得られる場合には、鉄心31を省略してもよい。
磁気式回転センサ30は、図1に示されるように、鉄心31の軸方向を径方向に一致させて、かつ固定部14の周方向一側に、第1凸部25および固定部14に近接して3つ配設されている。ここでは、ステータコイル18が三相交流巻線であることから、各相に対応するために3つの磁気式回転センサ30を配置している。そして、3つの磁気式回転センサ30は、ボス部23が電気角で360度回転したときに、それぞれの出力波形の最大値が互いに電気角で120度ずれるように配置される。なお、ロータ20の永久磁石22の個数、すなわち極数が20であるので、電気角で360度が、機械角で36度に相当する。そして、第1凸部25の個数は10個であり、ロータ20の一回転で発生する磁束変化の周期数(10周期)に対応している。また、永久磁石32と固定部14との周方向距離および鉄心31と第1凸部25との径方向距離が固定部14と第1凸部25との径方向距離と略等しくなっている。
このように構成されたモータジェネレータ100は、ステータ10が、固定部14に形成されたボルト穴15に通されたボルト4をモータハウジング1に締着して、モータハウジング1に固定され、ロータ20が、ボス部23を回転軸3に固着して、回転軸3に一体に回転可能に固定される。ここで、回転軸3は軸受2を介してモータハウジング1に回転可能に支持され、エンジンの出力軸(図示せず)に連結されている。
そして、エンジンの回転トルクが回転軸3に伝達され、ロータ20が回転する。これにより、ステータコイル18に三相交流電圧が誘起され、モータジェネレータ100がジェネレータとして動作する。ステータコイル18に誘起された交流電力が直流電力に変換され、車載のバッテリや電機負荷(図示せず)に供給される。
また、車載のバッテリの直流電力が交流電力に変換され、ステータコイル18に供給される。これにより、ロータ20の永久磁石22に回転磁界が与えられ、ロータ20が回転駆動され、モータジェネレータ100がモータとして動作する。ロータ20の回転トルクは回転軸3を介してエンジンに伝達され、エンジンが点火、始動される。
なお、磁気式回転センサ30の信号出力は、車載の制御回路に送られ、ロータ20の回転位置検出に用いられ、モータジェネレータ100の発電動作およびエンジンの始動動作時の制御情報として利用される。
つぎに、磁気式回転センサ30の動作について図4および図5を参照しつつ説明する。ここで、説明の便宜上、3つの磁気式回転センサ30を第1磁気式回転センサ30、第2磁気式回転センサ30、および第3磁気式回転センサ30とする。また、図5中、第1磁気式回転センサ30の出力波形をB1、第2磁気式回転センサ30の出力波形をB2、第3磁気式回転センサ30の出力波形をB3とする。
第1磁気式回転センサ30の一端から出た磁束は、図4中矢印で示されるように、第1凸部25に入り、第1凸部25の根元で周方向の両側に分岐する。そして、一側に分岐した磁束は、ボス部23を通り一側の第1凸部25から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。他側に分岐した磁束は、ボス部23を通り他側の第1凸部25に入り、第1凸部25から固定部14に入り。固定部14に入った磁束は、固定部14からステータコア11に入り、ステータコア11から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。なお、第2および第3磁気式回転センサ30,30も、同様に動作する。
これにより、図5に示されるように、第1凸部25が電気角で360度回転したときの第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形B1,B2,B3が、互いに電気角で120度ずれた波形となる。つまり、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形B1,B2,B3は、それぞれの最大値が互いに電気角で120度ずれる波形となる。そこで、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形B1,B2,B3から、オンとオフが等しい幅となるように閾値を決めてオンオフ信号を出力するだけで、インバータのオンタイミングを設定することが可能となる。
つぎに、比較例のモータジェネレータ200における磁気式回転センサの動作を図6および図7を参照しつつ説明する。図6は比較例のモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図、図7は比較例のモータジェネレータにおける磁気式回転センサの出力信号を示す図である。ここで、説明の便宜上、3つの磁気式回転センサを第1磁気式回転センサ30、第2磁気式回転センサ30、および第3磁気式回転センサ30とする。また、図7中、第1磁気式回転センサ30の出力波形をC1、第2磁気式回転センサ30の出力波形をC2、第3磁気式回転センサ30の出力波形をC3とする。
比較例のモータジェネレータ200は、固定部14が削除されたステータコア11Aを用い、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30がステータコア11Aから離間して配置されている点を除いて、モータジェネレータ100と同様に構成されている。
比較例のモータジェネレータ200では、第1磁気式回転センサ30の一端から出た磁束は、図6中矢印で示されるように、第1凸部25に入り、第1凸部25の根元で周方向の両側に分岐する。そして、一側に分岐した磁束は、ボス部23を通り一側の第1凸部25から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。他側に分岐した磁束は、ボス部23を通り他側の第1凸部25から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。なお、第2および第3磁気式回転センサ30,30も、同様に動作する。
これにより、図7に示されるように、第1凸部25が電気角で360度回転したときの第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形C1,C2,C3が、互いに電気角で120度ずれた波形となる。
図5と図7から、比較例のモータジェネレータ200における第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形C1,C2,C3の最大値が、モータジェネレータ100における第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形B1,B2,B3の最大値の半分となっていることがわかる。
これは、比較例のモータジェネレータ200では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30から出た磁束が第1凸部25から磁気抵抗の大きな空気中を通って第1から第3磁気式回転センサ30,30,30に戻っている。すなわち、比較例のモータジェネレータ200では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の磁気回路にステータコア11Aの一部は入っていないので、ホール素子33に鎖交する磁束量が減少し、出力の最大値が低下したものと推考される。
これに対し、モータジェネレータ100では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30から出た磁束が第1凸部25からステータコア11を通って第1から第3磁気式回転センサ30,30,30に戻っている。すなわち、モータジェネレータ100では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の磁気回路にステータコア11Aの一部が入っているので、磁気回路の磁気抵抗が小さくなり、ホール素子33に鎖交する磁束量が増加し、出力の最大値が増加したものと推考される。
この実施の形態1によれば、磁気式回転センサ30として磁石型センサを用いているので、レゾルバ型センサを用いる場合に比べ、センサの小型、薄型化が図られる。そこで、磁気式回転センサ30がステータ10の径方向内側に配置されたモータジェネレータ100の小型化が図られる。
ステータコア11の一部が磁気式回転センサの磁気回路に入っているので、センサ出力が増大し、後段の処理回路を簡素化することができ、システム構成を簡略できる。
また、ホール素子33に鎖交する磁束量が増大するので、ホール素子33の出力が周辺の磁気回路や外部磁界に影響されにくくなる。これにより、各相の出力信号のばらつきが抑制され、検出精度が高められる。そこで、外部磁気ノイズに強いモータジェネレータ100が得られる。
また、ステータコア11をモータハウジング1に取り付けるための固定部14を磁気式回転センサ30の磁気回路の一部として用いているので、磁気式回転センサ30の磁気回路の一部となる鉄部材を新たに設ける必要がなく、部品点数の削減が図られる。
また、ステータコア11が電磁鋼板を積層、一体化して作製されているので、渦電流損を低減することができる。
ここで、図5では、第1磁気式回転センサ30の出力波形の最大値が第1および第2磁気式回転センサ30,30の出力波形の最大値よりも大きくなっている。これは、第1磁気式回転センサ30の周辺に鉄部材が多く存在していることに起因すると推考される。そこで、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の周辺の磁気回路はできるだけ同じにすることが望ましい。これにより、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の閾値を個別に設定する必要がなくなるので、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の取付位置が固定されず、磁気式回転センサ30の誤取付がなくなり、センサの取付作業性が向上される。
また、固定部14をボルト4によりモータハウジング1に締着してステータコア11をモータハウジング1に固定している。そこで、ボルト4の材料を磁性材料又は非磁性材料に変えることで、磁気式回転センサ30の磁気回路の磁気抵抗を調整できる。そこで、磁気式回転センサ30の出力波形の閾値に合わせて、磁気回路の磁気抵抗を調整することで、検出感度を高めることができる。
なお、上記実施の形態1では、ステータコアが電磁鋼板を積層して作製されているが、ステータコアは圧延鋼板を積層して作製してもよい。また、ステータコアは積層コアに限定されず、圧粉コアでもよく、磁性材料の塊状体でもよい。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図である。
図8において、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30が、それぞれ、鉄心31の軸方向を周方向に一致させて、かつ固定部14の周方向一側に、固定部14に近接して配設されている。そして、3つの固定部14は、第1凸部25に近接して、周方向に等角ピッチで配設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成されたモータジェネレータ101では、第1磁気式回転センサ30の一端から出た磁束は、図8中矢印で示されるように、固定部14に入り、固定部14内で径方向の両側に分岐する。そして、一側に分岐した磁束は、固定部14から第1凸部25に入り、ボス部23を通り一側の第1凸部25から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。他側に分岐した磁束は、固定部14からステータコア11に入り、ステータコア11から第1磁気式回転センサ30の他端に戻る。なお、第2および第3磁気式回転センサ30,30も、同様に動作する。
この実施の形態2においても、磁気式回転センサ30として磁石型センサを用い、ステータコア11をモータハウジング1に取り付けるための固定部14を磁気式回転センサ30の磁気回路の一部として用いているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態2によれば、磁気式回転センサ30を第1被検出体である第1凸部25に近接して配置する配置する必要がないので、磁気式回転センサ30の設置自由度が高まる。例えば、ステータコア11に永久磁石32を配設し、磁気回路を遮るようにホール素子33を配設しても、ロータ20の回転位置を検出することができる。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係るモータジェネレータにおける磁気式回転センサ周りを示す要部断面図、図10はこの発明の実施の形態3に係るモータジェネレータの縦断面図である。
図9および図10において、第1被検出体である第1凸部25が、それぞれ、ボス部23Aの外周面に突出して軸方向に延びて、ボス部23Aの外周面の軸方向一側の領域に、周方向等角ピッチで10個形成されている。第2被検出体である第2凸部26が、ボス部23Aの外周面に突出して軸方向に延びて、ボス部23Aの外周面の軸方向他側の領域に1つ形成されている。第1から第3磁気式回転センサ30,30,30が、それぞれ、鉄心31の軸方向を周方向に一致させて、かつ固定部14の周方向一側に、固定部14に近接して配設されている。また、磁気式絶対値センサ40は、磁気式回転センサ30と同一構造に構成され、鉄心31の軸方向を周方向に一致させて、かつ固定部14の第2磁気式回転センサ30と反対側に、固定部14に近接して配設されている。そして、軸方向に関して、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30が、ボス部23Aの軸方向の一側の領域内に配設され、磁気式絶対値センサ40が、ボス部23Aの軸方向の他側の領域内に配設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成されたモータジェネレータ102では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30が、ステータ10の内周側に、かつステータ10の軸方向領域内の軸方向一側に配設され、磁気式絶対値センサ40が、ステータ10の内周側に、ステータ10の軸方向領域内の軸方向他側に、かつ第1から第3磁気式回転センサ30,30,30と周方向に離間して配設されている。また、第1凸部25が、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の軸方向設置領域内に位置するようにボス部23Aの軸方向一側に形成されている。さらに、第2凸部26が、磁気式絶対値センサ40の軸方向設置領域内に位置するようにボス部23Aの軸方向他側に形成されている。そして、回転軸3が一回転すると、ボス部23Aの軸方向一側の領域では10周期の磁束変化が発生し、ボス部23Aの軸方向他側の領域では1周期の磁束変化が発生する。
そこで、軸方向に関して、ボス部23Aの軸方向一側の領域に設置されている第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形は、上記実施の形態1と同様に、第1凸部25が電気角で360度回転したときに、出力の最大値が互いに電気角で120度ずれた出力波形となる。したがって、上記実施の形態1と同様に、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の出力波形からロータ20の回転位置が検出される。
軸方向に関して、ボス部23Aの軸方向他側の領域に配置されている磁気式絶対値センサ40の出力波形は、回転軸3が一回転する毎に1パルスを出力する波形となる。したがって、磁気式絶対値センサ40の出力波形から回転軸3の絶対位置、すなわちエンジンのクランクの角度が検出される。
このように構成されたモータジェネレータ102では、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30の配設領域と磁気式絶対値センサ40の配設領域との軸方向および周方向の重なりがないので、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30と磁気式絶対値センサ40との磁気的な干渉が回避される。したがって、この実施の形態3によれば、ロータ20の回転位置と回転軸3の絶対位置を高精度に検出することができる。これにより、エンジンを再始動する際に、磁気式絶対値センサ40によりエンジンのクランクの角度を検出することができるので、エンジンを確実に再始動することができる。
また、回転軸3の絶対値を検出する磁気式絶対値センサ40が、第1から第3磁気式回転センサ30,30,30と同一構造であるので、センサの種類を増やすことなく、エンジンのクランクの角度を検出できる。そこで、センサの種類が増加しないので、異なる種類のセンサを用いることに起因する新たな被検出体の設置や、それに伴う信頼性等の評価が不要となり、低コスト化が図られる。
なお、上記各実施の形態では、ロータにおいて、1つの永久磁石の一面がN極、他面がS極となるように着磁し、1つの永久磁石で1極を構成しているが、永久磁石を円弧形の短冊状に作製し、永久磁石の一面の周方向の片側がN極、他側がS極となるように着磁し、1つの永久磁石で2極を構成してもよい。
また、上記各実施の形態では、ロータにおいて、N極とS極とが周方向に交互に並ぶように永久磁石を配設しているが、N極とN極の組と、S極とS極の組とを周方向に交互に並ぶように永久磁石を配設してもよい。この場合、第1被検出体である凸部の個数を極数に応じた個数にすればよい。
また、上記各実施の形態では、ステータコイルが集中巻コイルにより構成されているが、導体線を複数のティースの両側に位置するスロットに巻いて作製された分布巻コイルによりステータコイルを構成してもよい。
また、上記各実施の形態では、ステータコイルが3相巻線に構成されているが、ステータコイルの相数は3相に限定されず、単相、あるいは3相以上でもよい。また、相順が、回転方向に対して、巻線係数が高くなるようにコイルを配置しているが、相順も、回転方向とトルクを出力する方向とが一致していれば、この限りではない。
3 回転軸、10ステータ、11 ステータコア、14 固定部、18 ステータコイル、20 ロータ、23 ボス部、24 ロータ支持部、25 第1凸部(第1被検出体)、30 磁気式回転センサ、32 永久磁石(第1永久磁石)、33 ホール素子(第1磁気検出デバイス)、40 磁気式絶対値センサ、100,101,102 モータジェネレータ。

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    上記回転軸と同軸に配設されたステータコア、および上記ステータコアに装着されたステータコイルを有するステータと、
    上記回転軸と同軸に、かつ上記ステータの外周に配置され、ロータ支持部材を介して上記回転軸に一体に回転可能に固定されるロータと、
    上記ステータの内周に配置され、上記ロータの回転位置を検出する磁気式回転センサと、
    上記ステータの内周に、かつ上記磁気式回転センサの軸方向領域内に配置され、上記回転軸に一体に回転可能に固定された、磁性材料からなる第1被検出体と、を備え、
    上記磁気式回転センサは、上記第1被検出体に磁界を及ぼす第1永久磁石と、上記第1永久磁石による磁界の変化を電気信号に変換する第1磁気検出デバイスと、を備え、
    上記ステータコアが、上記第1永久磁石から出て上記第1永久磁石に戻る磁気回路の一部を構成しており、
    上記ステータコアは、内周面から径方向内方に突出する突出部を有し、
    上記磁気式回転センサは、上記突出部の周方向一側に配置されており、上記第1永久磁石と上記突出部との間の周方向距離が、上記突出部と上記第1被検出体との間の径方向距離と等しいことを特徴とするモータジェネレータ。
  2. 上記磁気式回転センサは、上記第1永久磁石に埋設された円柱状の鉄心をさらに備え、
    上記第1永久磁石は、上記鉄心の軸方向一端から出て、上記第1永久磁石の外周を通って、上記鉄心の軸方向他端に戻る磁力線を形成しており、
    上記鉄心の軸方向は、径方向に一致し、
    上記鉄心と上記第1被検出体との間の径方向距離は、上記第1永久磁石と上記突出部との間の周方向距離に等しい請求項1記載のモータジェネレータ。
  3. 上記磁気式回転センサは、上記第1永久磁石に埋設された円柱状の鉄心をさらに備え、
    上記第1永久磁石は、上記鉄心の軸方向一端から出て、上記第1永久磁石の外周を通って、上記鉄心の軸方向他端に戻る磁力線を形成しており、
    上記鉄心の軸方向は、周方向に一致している請求項1記載のモータジェネレータ。
  4. 上記ステータの内周に、上記磁気式回転センサと軸方向および周方向に離間して配置され、上記回転軸の絶対位置を検出する磁気式絶対値センサと、
    上記ステータの内周に、かつ上記磁気式絶対値センサの軸方向領域内に配置され、上記回転軸に一体に回転可能に固定された、磁性材料からなる第2被検出体と、をさらに備え、
    上記磁気式絶対値センサは、上記第2被検出体に磁界を及ぼす第2永久磁石と、上記第2永久磁石による磁界の変化を電気信号に変換する第2磁気検出デバイスと、を備え、上記ステータコアが、上記第2永久磁石から出て上記第2永久磁石に戻る磁気回路の一部を構成していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータジェネレータ。
  5. 上記磁気式回転センサと上記磁気式絶対値センサは同一構造であることを特徴とする請求項記載のモータジェネレータ。
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