JP6033022B2 - 始動発電機のセンサケースの取付構造 - Google Patents

始動発電機のセンサケースの取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動二輪車等のエンジンに搭載され、エンジンの始動、点火、及び搭載バッテリの充電等に使用される始動発電機のセンサケースの取付構造に関する。
自動二輪車等のエンジンに搭載される始動発電機は、基本的には、回転子が中央にボス部を有したカップ状に形成され、その外周壁を形成するヨーク部の内側に沿って、ロータ磁石が円環状に装着され、固定子が回転子の内側に、発電コイルを巻装した複数の磁極部を放射状に配置して構成され、回転子のボス部がエンジンのクランク軸に結合される。
また、この種の始動発電機は、エンジンの始動時、スタータ用のブラシレスモータとして使用される場合、モータドライバ用の回転位置信号を発生させるために、回転位置検出センサが設けられ、さらに、エンジンの点火時期を示す点火時期基準信号を発生させるために、点火時期検出用の検出センサが設けられる。
このような回転検出センサを設けた始動発電機は、固定子の内周部に回転位置検出センサ及び点火時期検出センサが取り付けられ、これらの回転検出センサに対向して、回転子のボス部の周面に、回転位置検出用環状マグネットが設けられ、さらに点火時期検出センサに対向して点火時期検出用環状マグネットが設けられる。
一方、回転位置検出用環状マグネット及び点火時期検出用環状マグネットを設けずに、回転子のマグネットと磁気センサを用いて、回転位置信号と点火時期信号を発生させる始動発電機が、従来知られている。
この始動発電機は、回転子のマグネットにおける磁束の切換を磁気センサで検出するために、固定子のステータコアに複数の切欠凹部を設け、それらの切欠凹部内に磁気センサを挿入すると共に、回転子の1個のマグネットの一部に、隣接するマグネットと同じ極性の磁極部を設け、その磁極部とそれに対向する磁気センサにより点火時期検出信号を発生させる構造である。
この始動発電機は、磁気センサがセンサケースの各センサカバー部に収納され、各センサカバー部が固定子のステータコアに複数の切欠凹部に挿入され、その状態で、センサケースは、被固定部となるステータコア及びエンジンブロックに、固定ボルトにより締付固定される。
センサケースは、通常、合成樹脂により成形され、被固定部に固定される締付固定部も、センサケースの一部に一体成形される。センサケースの組付け時には、固定ボルトによりセンサケースの締付固定部を、エンジンブロック及び/またはステータコアに締付固定するが、始動発電機の使用時、エンジンブロック、ステータコアには振動が発生するため、固定ボルトの締付トルクの管理は正確に行なう必要がある。
特開2011-91966号公報
そこで、従来、合成樹脂製のセンサケースの固定部に、固定ボルトによって締付固定するための締付固定座部を設けた始動発電機が、上記特許文献1により提案されている。この始動発電機は、そのセンサケースの一部に設けた締付固定座部に、複数の突起を設けておき、組付け時に、固定ボルトを締め付けてセンサケースをエンジンブロックに対し締付固定したとき、締付固定座部の突起を、固定ボルトのフランジ部により押し潰して固定するようにしている。
しかし、この従来の始動発電機のセンサケースは、その締付固定座部に設けた複数の突起が間隔をおいて配置されるため、固定ボルトを締め付けたとき、その締付応力が突起の根元部に集中し、その応力集中によって、突起に割れが発生しやすいという不具合があった。
さらに、センサケースの締付固定座部は、ケースの一部に突設され、且つ中央にボルトの挿通穴を有する円環状に形成されるため、成形型を用いた射出成形時に、ウエルド部(材料の流れが停止する前に材料が部分硬化して生じる不連続部分)が生じやすく、また、突起の応力集中に伴い、締付固定座部に集中する応力が増大した場合、ウエルド部にかかる応力も増大し、割れが発生しやすくなる課題があった。
さらに、合成樹脂によるセンサケースの型成形時、円環状の締付固定座部に不連続に点在する突起部には、合成樹脂材料が流入しにくく、突起部にボイドを発生させやすい課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、応力集中を発生させずに、センサケースを被固定部に適正に締付固定することができる始動発電機のセンサケースの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の始動発電機のセンサケースの取付構造は、中央にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨーク部を形成し、該ヨーク部の内側にロータ磁石を装着したロータと、該ロータの内側に静止して配設され、発電コイルをステータコアに巻装した複数の突極部を有したステータと、を備えた始動発電機であって、該ロータの回転位置を検出して検出信号を出力する複数の磁気センサが合成樹脂製のセンサケース内に設けられ、該センサケースが被固定部に固定ボルトにより締付固体される始動発電機のセンサケースの取付構造において、前記センサケースには、該被固定部に固定される締付固定部が突設され、該締付固定部に固定ボルト用の固定孔が設けられ、該固定孔の周囲に締付固定座部が設けられるとともに、該締付固定座部上に環状リブが連続して設けられ、該環状リブは、該締付固定座部内に、該固定孔の縁から径方向外側に離れて設けられ、該固定ボルトを該固定孔に挿入して該被固定部に締付固定したとき、該固定ボルトのフランジ部が該環状リブの一部に当接するように構成されたことを特徴とする。
この発明によれば、締付固定座部の周囲に環状リブが連続して形成され、環状リブは、締付固定座部内に、固定孔の縁から径方向外側に離れて設けられ、固定ボルトの締付固定時、固定ボルトのフランジ部が環状リブの一部に当接して締め付けるため、締付時の応力は環状リブ上で分散され、応力集中が生じず、センサケースを被固定部に適正に締付固定することができる。また、ウエルド部が生じやすい部分への応力集中を回避することができる。さらに、センサケースを合成樹脂で成形する際、成形性が良好となり、ボイドの発生を防止することができる。


ここで、上記センサケースの取付構造において、上記環状リブは、上記締付固定座部の平面視において方形の枠状に形成され、固定ボルトを締め付けたとき、該固定ボルトのフランジ部が該環状リブの直線部分の一部に当接するように構成することが好ましい。これによれば、固定ボルトの締付時、環状リブに生じる応力集中を、一層効果的に防止することができる。
また、上記センサケースの取付構造において、方形枠状の環状リブの角部に短絡リブが該角部を短絡するように設けられ、固定ボルトを締め付けたとき、該短絡リブは該固定ボルトのフランジ部の外側に位置するように構成することができる。これによれば、固定ボルトの締付時、短絡リブにより環状リブに生じる応力を分散させ、応力集中を一層効果的に防止することができる。
また、上記センサケースの取付構造において、上記環状リブの角部に、該環状リブの直線部分の幅より広くした形状の拡幅リブが設けられ、上記固定ボルトを締め付けたとき、該拡幅リブは該固定ボルトのフランジ部の外側に位置するように構成することができる。これによれば、固定ボルトの締付時、環状リブの角部に生じやすい応力を拡幅リブにより分散させ、応力集中を一層効果的に防止することができる。
また、上記センサケースの取付構造において、上記短絡リブは、上記締付固定部の先端中央部近傍に位置するように構成することが好ましい。これによれば、センサケースの成形時、締付固定部の先端中央部近傍にウエルド部が発生しやすいところ、短絡リブをその部分に設けることにより、ウエルド部に生じる応力を分散させ、ウエルド部の応力集中を防止して、応力集中による割れを防止することができる。
また、上記センサケースの取付構造において、上記環状リブの直線部分は、上面が長手方向に向けて徐々に傾斜し、その厚さが増すように形成することができる。これによれば、固定ボルトの締付時、そのフランジ部が傾斜したリブを押し潰すため、固定ボルトの緩みを効果的に防止することができる。
本発明の始動発電機のセンサケースの取付構造によれば、応力集中を発生させずに、センサケースを被固定部に適正に締付固定することができる。
本発明の一実施形態を示す始動発電機の正面図である。 エンジンに取り付けた状態の始動発電機の中央断面図である。 センサユニットの側面図である。 センサユニットの分解斜視図である。 ロータ磁石の展開配置図である。 センサユニットの分解平面図である。 センサケースの底面側から見た斜視図である。 センサユニットの平面図である。 センサユニットの底面図である。 磁気センサをステータコア間に挿入した状態を示す部分断面図である。 磁気センサとロータ磁石の関係を示す説明図である。 回転位置検出信号、点火時期信号を示すタイミングチャートである。 他の実施形態を示すセンサケースの締付固定部の平面図(a)と斜視図(b)である。 他の実施形態を示すセンサケースの締付固定部の平面図(a)と斜視図(b)である。 他の実施形態を示すセンサケースの締付固定部の平面図(a)と斜視図(b)である。 他の実施形態を示すセンサケースの締付固定部の平面図(a)と斜視図(b)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は始動発電機の正面図を示し、図2はその中央縦断面図を示している。始動発電機のロータ1は、中央にボス部3を有し、その外周部を囲うようにヨーク部2を設けてカップ状に形成され、ヨーク部2及びボス部3は、磁性体金属を材料にして、例えば熱間鍛造及び切削加工によって製作される。
ロータ1の中央のボス部3には、図2に示すように、エンジンのクランク軸9に嵌着されるテーパ孔が形成され、ボス部3の先端には平坦な締付座面が形成され、ヨーク部2の内側には、複数個に分割された円弧状の磁石片からなるロータ磁石4が円環状に配設される。円環状に配設されたロータ磁石4は、ヨーク部2の内側に保持され、ロータ磁石4の内側には円筒状の保護カバー5が嵌着される。ロータ磁石4は、その円環状全体で12極の磁極部が、N極とS極を交互に円環状に隙間なく配置されて構成される。
さらに、ロータ磁石4は、図5の展開図に示すように、そのうちの1つの磁極部41の端部に、磁極の相違した、つまり隣接する磁極と同じ磁極の検出磁極部42が、点火時期検出信号の発生用に帯磁される。ここでは、磁極部41がS極に帯磁されるため、その上の検出磁極部42はN極に帯磁され、隣接する磁極部43、44と同じ磁極に帯磁される。この検出磁極部42は、点火時期検出信号を発生するための磁気センサ14dによって検出されるようになっている。
上記ロータ1は、図2に示すように、エンジンのクランク軸9の先端に、そのボス部3を嵌合させ、固定ボルトまたは固定ナットをクランク軸9の先端にねじ込み、固定される。ロータ1のボス部3のテーパ孔をクランク軸9の先端にはめ込む場合、クランク軸9のテーパ部の外周に取り付けたキーをロータ側のキー溝に嵌入することにより、ロータ1はエンジンのクランク軸9に対し所定の角度位置関係を設定し嵌合固定される。
一方、始動発電機のステータ20は、図1、図2に示すように、ステータコア22の外周部に突設された複数の突極部21に、各々発電コイル23を巻装して構成される。ステータコア22は、環状の継鉄部24の外周部に複数の突極部21を設けた形状に打ち抜いた複数の鋼板を積層し、それをリベットにより固定して形成される。最前面の鋼板と背面の鋼板における突極部21の先端は外側にフランジ状に曲折され、その部分に巻装する発電コイル23の保持機能を持たせている。ステータコア22の各突極部21には、発電コイル23が巻線機により順に所定のターン数巻回され、図1のように、その口出し線にワイヤハーネス8が接続される。
さらに、ステータ20には、ロータ1の回転位置を検出してその回転位置検出信号及び点火時期信号を発生させるために、ホールIC等の磁気センサ14a,14b,14c,14dを備えたセンサユニット10が、図1、図2に示す如く、ステータ20の正面の所定位置に取り付けられる。
センサユニット10は、図4、図6に示すように、センサケース11内に磁気センサ14の検出信号用の回路基板12を収納し、センサケース11の底部に4本のセンサカバー部15が突出するように設けられ、それらのセンサカバー部15内に磁気センサ14a,14b,14c,14dが挿入されて装着されるように構成される。
センサケース11は、図4,6に示す如く、合成樹脂により箱状に一体成形され、センサケース11内底部には、内部に収納される回路基板12を固定するために、回路基板12固定用の割れピン部11aが突設される。回路基板12には固定孔12aが設けられ、この固定孔12aを割れピン部11aに嵌め込み、回路基板12がセンサケース11内の所定位置に固定される。
また、回路基板12には、その内側面に回路が形成され、回路素子が実装されるとともに、磁気センサ14a,14b,14c,14dが、各々のセンサカバー部15に挿入される形態で、長尺リード線または短尺リード線を介して、検出回路に接続される。
さらに、回路基板12には、4個の磁気センサ14a,14b,14c,14dが、長尺リード線、短尺リード線を介して、各センサカバー部15の位置に合わせ、内側に突き出す形態で取り付けられる。これにより、回路基板12をセンサケース11内の定位置に収納したとき、磁気センサ14a,14b,14c,14dが、各センサカバー部15内に挿入され、センサケース11内に装着されるようになっている。4個の磁気センサの取り付け状態は、ロータ1の回転位置を検出する3個の磁気センサ14a,14b,14cが長尺リード線を介して取り付けられ、点火時期検出用の磁気センサ14dはそれより短い短尺リード線を介して取り付けられる。
センサケース11は、図7〜図9に示すように、その内側縁部に、固定孔を設けた取付部13がステータコア22への固定用に一体成形され、さらにセンサケース11の外側に、固定孔31を設けた締付固定部30が、エンジンブロックへの固定用に、舌状に突き出す形態でケースとともに一体成形される。
締付固定部30は、センサケース11の外側に突き出すように突設され、その中央に固定ボルト7用の固定孔31が形成される。締付固定部30上の固定孔31の周囲には、締付固定座部32が固定ボルト7のフランジ部7a(図3)が当接するように形成される。さらに、図7〜図9に示すように、締付固定座部32上に、平面視で、方形枠状の環状リブ33が連続して設けられる。この締付固定座部32は、固定孔31の周縁部において、締付固定部30の表面から一段下がった環状の凹面状に形成され、その凹面内に環状リブ33が連続して形成される。
環状リブ33は、図7,図9の如く、方形の枠状に形成され、固定ボルト7を固定孔31に挿入して締め付けたとき、固定ボルト7のフランジ部7aが環状リブ33の直線部分33aの一部に当接するような形状と大きさに形成されている。固定ボルト7は、図3のように、その頭部の下側にフランジ部7aが形成され、フランジ部7aの元部にカラー7bが設けられ、固定ボルト7を固定孔31に挿入したとき、カラー7bが固定孔31の内側に密に進入し、フランジ部7aが締付固定座部32に当接して、固定ボルト7を締付可能な構造としている。
また、環状リブ33は、締付固定座部32上に環状にかつ連続して形成され、これにより、センサケース11の型成形時、合成樹脂材料が流入しにくい突状部の締付固定部30において、環状リブ33に樹脂を良好に回すことができ、その部分におけるボイドの発生を防止することができる。
磁気センサ14を装着したセンサユニット10を取り付ける場合、磁気センサ14a,14b,14c,14dを、センサカバー部15を介してステータ20の突極部21と突極部21間の隙間に挿入し、ロータ1のロータ磁石4の回転に伴う磁束変化を検出するように取り付けられる。図示は省略されているが、最終的にはこの状態で、センサケース11内にモールド樹脂が充填され、回路基板12や磁気センサ14a,14b,14c,14dは十分な耐振動強度を持って定位置に固定される。
ここで、発電機の回転検出と、点火時期検出について説明すると、センサユニット10の磁気センサ14a,14b,14c,14dは、センサケース11をステータ20の定位置に固定することにより、図10のように、ステータ20の突極部21と突極部21間の隙間に挿入配置される。そのとき、長尺リード線の磁気センサ14a,14b,14cは、ロータ磁石4の磁極部41、磁極部43、磁極部44等に達する位置に取り付けられ、短尺リード線の磁気センサ14dは、点火時期検出用の検出磁極部42の位置に対応して取り付けられる。
つまり、センサユニット10は、そこに設けた磁気センサ14a〜14dにより、ロータ磁石4の回転位置を検出するが、4個の磁気センサ14のうちの1個の磁気センサ14dは短尺リード線を有してロータ磁石4(図5)の端部の磁気を検出するので、その位置に対向して回転する磁石片は、その隣接する磁極と同じ磁極の検出磁極部42が磁気センサ14dを通過する際、磁気センサ14dは、図5のように、N極の磁束を継続して検出する。
これにより、ロータ磁石4の検出磁極部42が、センサユニット10の磁気センサ14dに達したとき、磁気センサ14dには、N・N・N極となって磁束の切換変化が生じず、ロータ磁石4の隣接する磁極部41〜44間で、図12に示す如く、連続する低レベル信号または高レベル信号を点火時期信号として発生させる。
一方、ステータコア22の中央部の継鉄部24には固定孔が穿設され、その固定孔に固定ねじ26が挿通され、その固定ねじ26によって、図1のようにステータ20はエンジンブロック27の内側に固定される。ロータ1は、図2の如く、エンジンのクランク軸9の先端に、上記検出磁極部43dを所定の角度位置として固定される。
センサユニット10をステータ20の定位置に取り付ける場合、図1のように、センサケース11の取付部13をステータ20の継鉄部24に当て、取付ボルト13aを取付部13の取付孔に挿入して締め付け、ステータ20の継鉄部24に固定する。そして、ステータ20がエンジンのエンジンブロック27の内側に固定された状態で、センサケース11の締付固定部30をエンジンブロック27の被固定部に当接させ、固定ボルト7を固定孔31に挿入して締付固定する。
このとき、固定ボルト7のフランジ部7aは、環状リブ33の直線部分33aの一部に当接し、その直線部分33aを押し潰すように締付固定されるところ、環状リブ33は連続して環状に形成されるので、リブに生じる応力を分散して、応力の集中を防止することができる。
また、環状リブ33は、方形の枠状に形成され、固定ボルト7のフランジ部7aは、図9に示すように、環状リブ33の角部を外側に外し、直線部分33aの一部に当接して押し潰すように固定されるので、応力集中が生じず、センサケース11をエンジンブロック27の被固定部に適正に締付固定することができる。
また、合成樹脂製のセンサケース11は、その型成形時、締付固定部30の先端部近傍に、合成樹脂材料が回りこむ際、ウエルド部(合成樹脂材料の流れが完全に停止する前に部分硬化を起こし、型の内部に不連続部が発生する部分)が発生し、ウエルド部に応力集中が生じやすいところ、連続する環状リブ33により、固定ボルトの締付時にかかる応力は分散し、ウエルド部の応力集中を回避することができる。
上記構成の始動発電機は、エンジンの始動時、ブラシレスモータとして機能し、図示しないモータドライバからUVW各相の電流がステータ20の各突極部21のコイルに供給され、それによりロータ1が回転する。このとき、センサユニット10の磁気センサ14a,14b,14c,14dによって検出された回転位置検出信号がモータドライバに送られ、ブラシレスモータとして始動発電機が駆動され、始動発電機のロータ1の回転によりクランク軸9が回転駆動され、エンジンが始動する。
エンジンの始動に伴い、図示しないエンジンの制御部には、ロータ磁石4の磁束を検出した磁気センサ14a,14b,14c,14dからの回転位置検出信号と基準位置信号(磁気センサ14dの検出信号)が入力され、この回転位置検出信号と基準位置信号に基づき点火時期信号が生成され、エンジンの点火時期制御が行われる。図12に示すように、このときの点火時期信号は、磁気センサ14a,14b,14cの回転位置検出信号と磁気センサ14dからの高レベルの基準位置信号が継続するタイミングで生成される。
図13〜図16は他の実施形態のセンサケース11の締付固定部を示し、図13の実施形態では、センサケース11の締付固定部30に設けた締付固定座部32上に、連続する方形枠状の環状リブ33を設け、さらに、その環状リブ33の角部33b(直線部分33aと直線部分33aの接合する角部)に、短絡リブ35がその角部33bを短絡するように設けられる。
この短絡リブ35は、固定ボルト7の締付時、そのフランジ部7aの外側に位置し、この短絡リブ35を設けることにより、固定ボルト7の締付時に応力集中の生じやすい角部33bの応力を分散させ、応力集中を防止して、締付固定座部32の割れを防止することができる。
特に、センサケース11を合成樹脂の射出成形により型成形する際、合成樹脂材料が最後に締付固定部30に回るため、締付固定部30の先端部にウエルド部が発生しやすいが、図13に示すように、その先端部に環状リブ33の角部が位置し、その角部に短絡リブ35が形成されるので、固定ボルト7の締付時に応力集中の生じやすい角部33bの応力を分散させ、応力集中を一層防止して、締付固定座部32の割れを防止することができる。
さらに、図14、15の実施形態では、センサケース11の締付固定部30に設けた締付固定座部32上に、連続する方形枠状の環状リブ33を設け、その環状リブ33の角部33b(直線部分33aと直線部分33aの角部)に、リブの幅を内側の角部で広くした形状の拡幅リブ36、37が設けられる。
図14の拡幅リブ36は、角部のリブの幅を広くした形状に形成され、図15の拡幅リブ37は、環状リブ33の直線部分33aの角部近傍の幅を広くした形状に形成される。
この拡幅リブ36、37は、固定ボルト7の締付時、そのフランジ部7aの外側に位置し、この拡幅リブ36、37を設けることにより、固定ボルト7の締付時に応力集中の生じやすい角部33bの応力を分散させ、応力集中を一層防止して、締付固定座部32の割れを防止することができる。
さらに、図16の実施形態では、センサケース11の締付固定部30に設けた締付固定座部32上に、連続する方形枠状の環状リブ38が設けられ、この環状リブ38の直線部分38aは、その上面が長手方向に向けて徐々に傾斜して、つまり直線部分38aの厚さ(高さ)が増すように形成される。
このため、固定ボルト7を締め付けた際、そのフランジ部7aにより、傾斜して厚さの変わる直線部分38aが押し潰されて締付固定され、適正な締付トルクによる締付状態で、固定ボルト7の緩みを防止することができる。図16に示すように、環状リブ38の角部38bにおいて、異なる辺部の直線部分38aと直線部分38aが接続する箇所では、リブの上面の傾斜により段差が生じるが、角部38bは固定ボルト7のフランジ部7aの外側に位置するため、不具合は生じない。
なお、上記実施形態では、環状リブ33の形状を方形枠状としたが、環状リブは連続して環状に形成すればよく、方形枠状以外に曲線部を含む異形形状とすることもできる。
1 ロータ
2 ヨーク部
3 ボス部
4 ロータ磁石
5 保護カバー
7 固定ボルト
7a フランジ部
7b カラー
8 ワイヤハーネス
9 クランク軸
10 センサユニット
11 センサケース
11a ピン部
12 回路基板
12a 固定孔
13 取付部
13a 取付ボルト
14 磁気センサ
14a 磁気センサ
14d 磁気センサ
15 センサカバー部
20 ステータ
21 突極部
22 ステータコア
23 発電コイル
24 継鉄部
27 エンジンブロック
30 締付固定部
31 固定孔
32 締付固定座部
33 環状リブ
33a 直線部分
33b 角部
35 短絡リブ
36 拡幅リブ
37 拡幅リブ
38 環状リブ
38a 直線部分
38b 角部
41 磁極部
42 検出磁極部
43 磁極部
43d 検出磁極部
44 磁極部

Claims (6)

  1. 中央にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨーク部を形成し、該ヨーク部の内側にロータ磁石を装着したロータと、該ロータの内側に静止して配設され、発電コイルをステータコアに巻装した複数の突極部を有したステータと、を備えた始動発電機であって、該ロータの回転位置を検出して検出信号を出力する複数の磁気センサが合成樹脂製のセンサケース内に設けられ、該センサケースが被固定部に固定ボルトにより締付固体される始動発電機のセンサケースの取付構造において、
    前記センサケースには、該被固定部に固定される締付固定部が突設され、該締付固定部に固定ボルト用の固定孔が設けられ、該固定孔の周囲に締付固定座部が設けられるとともに、該締付固定座部上に環状リブが連続して設けられ、該環状リブは、該締付固定座部内に、該固定孔の縁から径方向外側に離れて設けられ、該固定ボルトを該固定孔に挿入して該被固定部に締付固定したとき、該固定ボルトのフランジ部が該環状リブの一部に当接するように構成されたことを特徴とする始動発電機のセンサケースの取付構造。
  2. 前記環状リブは、前記締付固定座部の平面視において方形の枠状に形成され、前記固定ボルトを締め付けたとき、該固定ボルトのフランジ部が該環状リブの直線部分の一部に当接することを特徴とする請求項1記載の始動発電機のセンサケースの取付構造。
  3. 前記方形枠状の環状リブの角部に短絡リブが該角部を短絡するように設けられ、前記固定ボルトを締め付けたとき、該短絡リブは該固定ボルトのフランジ部の外側に位置することを特徴とする請求項2記載の始動発電機のセンサケースの取付構造。
  4. 前記環状リブの角部に、該環状リブの直線部分の幅より広くした形状の拡幅リブが設けられ、前記固定ボルトを締め付けたとき、該拡幅リブは該固定ボルトのフランジ部の外側に位置することを特徴とする請求項3記載の始動発電機のセンサケースの取付構造。
  5. 前記短絡リブは、前記締付固定部の先端中央部近傍に位置することを特徴とする請求項3記載の始動発電機のセンサケースの取付構造。
  6. 前記環状リブの直線部分は、上面が長手方向に向けて徐々に傾斜し、その厚さが増すように形成されることを特徴とする請求項2記載の始動発電機のセンサケースの取付構造。
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