JP2013231334A - 施工補助装置及び管体埋設方法 - Google Patents

施工補助装置及び管体埋設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管体が埋設される地盤を可視化した状態で施工して、これにより、管体の埋設作業の作業効率の向上を図る。
【解決手段】施工補助装置100であって、地盤に埋設される管体Pの内側にて軸方向に位置決めされるとともに、空気圧により管体Pの径方向に膨張して当該管体Pの内面に接触可能な環状の弾性体23が設けられた隔壁部2と、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側に空気を供給する給排気部3と、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側を観察するための観察部4と、管体Pの埋設作業にて用いられる埋設補助装置200を取付けるための装置取付部5と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼管杭やケーシングパイプなどの管体の埋設作業を補助する施工補助装置及び管体埋設方法に関する。
従来、鋼管やPC杭などの管体を堅牢な地盤や礫地盤に埋設する場合、例えば、管体と同尺のオーガスクリューで管体内部を掘削する方法が用いられている。
また、既設のコンクリート構造物や杭基礎が残置された箇所への施工では、先端に切削刃を付加した鋼管やケーシングパイプで回転切削しながら圧入し、頭部にグリッパを配した短尺のケーシングオーガをケーシング内に投入して内部を掘削し、障害物を除去する方法も用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−157387号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、通常は地盤が不可視の状態であり、既知の障害物であってもその形状や容積などが不明なまま施工することになるため、作業効率が良いとは言えない。さらに、工事履歴になかった鋼材等の予期しない障害物に出くわすと、当該障害物に対する処理方法によっては施工不能に陥ってしまう虞もある。
そこで、本発明の課題は、管体が埋設される地盤を可視化した状態で施工することができ、これにより、管体の埋設作業の作業効率の向上を図ることができる施工補助装置及び管体埋設方法を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の施工補助装置は、
地盤に埋設される管体の内側にて軸方向に位置決めされるとともに、空気圧により前記管体の径方向に膨張して当該管体の内面に接触可能な環状の弾性体が設けられた隔壁部と、
前記管体の内側の前記隔壁部よりも当該管体の推進方向側に空気を供給する給気部と、
前記管体の内側の前記隔壁部よりも当該管体の推進方向側を観察するための観察部と、
前記管体の埋設作業にて用いられる埋設補助装置を取付けるための装置取付部と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の施工補助装置において、
前記給気部は、前記隔壁部に前記管体の推進方向に臨むように設けられた給気口を介して当該管体の内側に空気を供給することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の施工補助装置において、
前記給気部により供給された前記管体の内側の圧縮された空気を前記隔壁部よりも当該管体の推進方向と反対側に排出する排気部を更に備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の施工補助装置において、
前記観察部は、前記管体の内側を照らす照明、前記管体の内側を洗浄する洗浄ノズル及び前記管体の内側を撮像するカメラのうち、少なくとも何れか一を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の施工補助装置において、
前記装置取付部は、当該装置取付部に取付けられた前記埋設補助装置が前記管体の推進方向に臨むように前記隔壁部に設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の施工補助装置において、
前記埋設補助装置は、前記管体の推進方向側の障害物を撤去する障害物撤去装置及び前記管体の推進方向側の地盤の状態を確認するための地盤状態確認装置のうち、少なくとも一方を含むことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の施工補助装置において、
前記管体の内面を押圧する押圧部を更に備え、
前記隔壁部は、前記押圧部により前記管体の内面が押圧されて固定されることで当該管体の軸方向に位置決めされることを特徴としている。
請求項8に記載の発明の管体埋設方法は、
請求項1〜7の何れか一項に記載の施工補助装置を用いた管体埋設方法であって、
前記管体の内側にて前記隔壁部を軸方向に位置決めするとともに、前記弾性体を前記管体の内面に接触させて当該内面との隙間を塞ぐ第1工程と、
前記給気部から前記管体の内側に空気を供給して当該管体の内側の水位を低下させる第2工程と、
前記観察部を用いて前記管体の内側の前記隔壁部よりも前記管体の推進方向側を観察するとともに、前記装置取付部に取付けられた前記埋設補助装置を用いて前記管体の埋設を補助する作業を行う第3工程と、
を含むことを特徴としている。
本発明によれば、管体の軸方向に位置決めされた隔壁部の弾性体を膨張させて管体の内面に接触させ、隔壁部により当該内面との隙間を塞ぐことができ、この状態で、給気部から管体の内側の隔壁部よりも当該管体の推進方向側に空気を供給することで管体の内側の水位を低下させることができることとなって、管体の内側、即ち、当該管体が埋設される地盤を可視化した状態とすることができる。
そして、観察部により管体の内側の隔壁部よりも当該管体の推進方向側を観察することができ、既知の障害物はもとより不測の障害物であっても、障害物の形状や容積などを確認することができる。この結果、装置取付部に最適な埋設補助装置を取付けて当該埋設補助装置を用いて管体の埋設を補助する作業を行うことができる。
従って、管体が埋設される地盤を可視化した状態で施工することができ、これにより、管体の埋設作業の作業効率の向上を図ることができる。
本発明を適用した一実施形態の施工補助装置の概略構成を模式的に示す図である。 図1の施工補助装置を用いた管体埋設方法を説明するための図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の施工補助装置100の概略構成を模式的に示す図である。
なお、本実施形態では、地盤G(図2(a)等参照)に埋設される管体Pの軸方向を上下方向として説明し、当該管体Pの推進方向側を下側、推進方向と反対側を上側とする。
図1に示すように、本実施形態の施工補助装置100は、例えば、クレーン(図示略)で吊り下げられた状態で鋼管杭やケーシングパイプなどの管体Pの内側に配置され、当該管体Pを地盤Gに埋設する際に用いられるものである。
具体的には、施工補助装置100は、例えば、上部に設けられた押圧部1と、この押圧部1の下側に設けられた隔壁部2と、空気の給気及び排気を行う給排気部3と、管体Pの内側を観察するための観察部4と、掘削装置201等の埋設補助装置200を取付けるための装置取付部5とを備えている。
なお、管体Pは、例えば、当該管体Pを回動させながら地盤Gに圧入するための杭打ち機(図示略)等により支持されている。また、図1にあっては、管体P及び掘削装置201等の当該施工補助装置100以外の構成を破線により模式的に表している。
押圧部1は、当該装置本体を固定するために管体Pの内周面を押圧するものである。具体的には、押圧部1は、例えば、管体Pの内周面に当接可能な当接部11と、この当接部11にピストンロッドが接続されたシリンダ12等を有し、当接部11を管体Pの軸方向に対して略直交する方向に移動自在となっている。また、押圧部1は、当接部11及びシリンダ12を所定数(図1には、二つ図示)具備している。
そして、装置本体がクレーンによりワイヤRを介して吊り下げられて管体Pの内側に配置された状態で、押圧部1は、各シリンダ12により各当接部11を管体Pの内周面に近付く方向に移動させて内周面を押圧する。これにより、当該装置本体が管体Pの軸方向及び軸方向に略直交する方向に位置決めされた状態となる。一方、装置本体の位置決めを解除する場合には、押圧部1は、各シリンダ12により各当接部11を管体Pの内周面から離れる方向に移動させて当該当接部11による管体Pの内周面の押圧を解除する。
なお、押圧部1は、装置本体を管体Pの軸方向(上下方向)及び軸方向に略直交する方向に位置決めするようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも装置本体に備わる隔壁部2を管体Pの軸方向に位置決め可能な構成であれば良い。
また、押圧部1の上端部には、クレーンのフックやワイヤRが掛けられる荷重検出部6が設けられている。
荷重検出部6は、例えば、荷重センサ等から構成され、当該装置本体に対して直接的に、或いは、下部に取り付けられる埋設補助装置200等を介して間接的に作用する荷重を検出するためのものである。即ち、荷重検出部6は、クレーンにより吊り下げられた装置本体を下側に移動させる際に、当該装置本体に作用する荷重を検出することで装置本体や埋設補助装置200の地盤Gに対する着地、地下水W(図2(a)等参照)に対する着水等を検出可能となっている。
また、押圧部1の下端部に連続するように隔壁部2が設けられている。
隔壁部2は、押圧部1の下端部に接続された上側隔壁21と、この上側隔壁21の下側に設けられた下側隔壁22と、これら上側隔壁21及び下側隔壁22の間に配設された弾性体23とを具備している。
上側隔壁21及び下側隔壁22は、例えば、略同形状をなし、管体Pの内径よりも小径の円板状に形成されている。また、上側隔壁21及び下側隔壁22は、各々の中心が同軸上に配置され、上側隔壁21及び下側隔壁22の略中心には、各々の隔壁を上下方向に貫通する貫通孔51、52(詳細後述)が形成されている。
また、上側隔壁21及び下側隔壁22は、所定間隔を空けて配設され、これら上側隔壁21及び下側隔壁22どうしの間であって外周側に弾性体23が配設される環状の弾性体配設部24が形成されている。
弾性体23は、例えば、空気圧により膨張収縮自在な材料から形成されている。また、弾性体23は、例えば、環状に形成されてなり、弾性体配設部24に配設された状態で当該弾性体23の内側にポンプ(図示略)から空気が供給されることにより管体Pの径方向に膨張する。そして、弾性体23が管体Pの内周面に近付く方向(径方向外側)に膨張することで、当該管体Pの内周面に接触した状態となる。これにより、隔壁部2と管体Pの内周面との隙間が塞がれる。
一方、弾性体23の内側から空気が抜かれると、弾性体23が管体Pの内周面から離れる方向(径方向内側)に収縮することで、当該管体Pの内周面から離間した状態となる。これにより、隔壁部2と管体Pの内周面との隙間の閉塞が解除される。
給排気部3は、管体Pの内側に対する空気の供給及び管体Pの内側の空気の排出を行うためのものである。具体的には、給排気部3は、下側隔壁22に形成された給気口31と、この給気口31を介して管体Pの内側に空気を供給する給気手段(図示略)と、上側隔壁21に形成され、管体Pの内側の空気を排出するための排気口32とを具備している。
給気口31は、隔壁部2に管体Pの推進方向に臨むように設けられ、開閉自在に構成されている。具体的には、給気口31は、例えば、下側隔壁22の所定位置を上下方向に貫通して形成されている。
給気手段は、例えば、コンプレッサーやブロワー等から構成されている。この給気手段は、例えば、当該装置本体の所定位置に搭載されていても良いし、装置本体とは別体で形成され、空気の供給管(図示略)を介して給気口31と接続された構成であっても良い。
排気口32は、例えば、上側隔壁21の所定位置を上下方向に貫通して形成され、開閉自在に構成されている。また排気口32には、消音装置を設けておくとよい。
また、給排気部3は、押圧部1により管体Pの内側にて隔壁部2が軸方向に位置決めされるとともに、膨張した弾性体23により管体Pの内周面との隙間が塞がれた状態で、管体Pの内側に空気を供給する。具体的には、例えば、排気口32を閉塞した状態で、給排気部3は、給気手段を駆動させ、管体Pの内側であって隔壁部2よりも下側、即ち、当該管体Pの推進方向側に給気口31を介して管体P先端からの水頭に見合う圧力に調圧された圧縮空気を供給する。これにより、管体Pの内側に存する地下水Wが圧縮空気により押し下げられていき、地下水Wの水位が低下する。
ここで、給排気部3は、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側に空気を供給する給気部を構成している。
一方、管体Pの内側の空気を排出する場合には、給排気部3は、例えば、給気口3を閉塞するとともに排気口32を開放状態として、当該排気口32を介して管体Pの内側の圧縮空気を隔壁部2よりも上側、即ち、当該管体Pの推進方向と反対側に排出する。
このとき、押圧部1により隔壁部2が軸方向に位置決めされるとともに、弾性体23により管体Pの内周面との隙間が塞がれた状態で、圧縮空気の排出が行われるのが好ましい。そして、圧縮空気の排出の完了後に、押圧部1による隔壁部2の位置決めや弾性体23による管体Pの内周面との隙間の閉塞が解除される。
また、隔壁部2の下側隔壁22の下面に観察部4が設けられている。
観察部4は、管体Pの内側の隔壁部2よりも下側、即ち、当該管体Pの推進方向側を観察するためのものである。具体的には、観察部4は、管体Pの内側を照らす照明41と、管体Pの内側を洗浄する洗浄ノズル42と、管体Pの内側を撮像するカメラ43とを具備している。また、照明41、洗浄ノズル42及びカメラ43の各々は、ユーザによる操作手段(図示略)の所定操作に基づいて、遠隔操作可能に構成されている。
即ち、例えば、給排気部3により管体Pの内側に供給された圧縮空気により当該管体Pの内側の地下水Wの水位を低下させた状態で、ユーザにより観察部4の各部が遠隔操作されて、照明41が管体Pの内側であって推進方向側を照らし、また、洗浄ノズル42が管体Pの内側、特に、カメラ43や照明41を洗浄し、また、カメラ43が管体Pの内側であって推進方向側を撮像する。
なお、カメラ43は、公知のものであれば如何なるものを適用しても良いが、例えば、立体視可能な画像を撮像する構成のもの(例えば、ステレオカメラ等)がより好ましい。
なお、観察部4として、照明41、洗浄ノズル42及びカメラ43の全てを具備する構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。即ち、観察部4は、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側を観察可能な構成であれば如何なる構成であっても良い。
また、観察部4は、照明41、洗浄ノズル42及びカメラ43のうち、少なくとも何れか一を有するものであっても良く、例えば、隔壁部2の少なくとも一部を透過して管体Pの内側に外部光源の光を導光可能であれば、照明41を具備する必要がないし、また、地下水Wの透明度や地盤Gの土質によっては管体Pの内側を洗浄する必要が生じない場合もあり、また、隔壁部2の少なくとも一部を透過して管体Pの内側を直視可能であれば、カメラ43を具備する必要はない。
装置取付部5は、管体Pの埋設作業にて用いられる埋設補助装置200を取付けるためのものである。即ち、装置取付部5は、埋設補助装置200が着脱自在に構成されるとともに、埋設補助装置200が取付けられた状態で、当該埋設補助装置200が管体Pの推進方向(下方)に臨むように隔壁部2に設けられている。
ここで、埋設補助装置200としては、管体Pの推進方向側の障害物を撤去する障害物撤去装置や、管体Pの推進方向側の地盤Gの状態を確認するための地盤状態確認装置等が挙げられる。
障害物撤去装置としては、例えば、オーガスクリュー201aやグラブ等を具備する掘削装置201のほか、例えば酸素ガス切断機、アブレーシブジェット、ディスクカッター等の鋼材切断機等が挙げられる。また、地盤状態確認装置としては、例えば、CPT(Cone Penetration Testing)貫入試験機等が挙げられ、地盤資料のサンプリング機構が設けられていても良い。
なお、埋設補助装置200は、当該埋設補助装置200本体を軸方向に移動させる推進機構を具備する構成であっても良い。
また、装置取付部5は、具体的には、例えば、上側隔壁21及び下側隔壁22の各々の略中心に形成され、埋設補助装置200としての掘削装置201のオーガスクリュー201aの軸部が挿通される貫通孔51、52と、上側隔壁21の上側に設けられ、オーガスクリュー201aを回転駆動させるオーガ駆動部201bが配設される駆動部配設部53とを備えている。
なお、装置取付部5の構成は、一例であってこれに限られるものではなく、各種の埋設補助装置200が着脱自在な構成であれば良い。
次に、本実施形態の施工補助装置100を用いた管体埋設方法について図2(a)〜図2(c)を参照して説明する。
図2(a)〜図2(c)は、管体埋設方法を説明するための図であり、このうち、図2(a)は、管体Pの内側に施工補助装置100を配置させた状態を模式的に表し、図2(b)は、管体Pの内側に空気を供給して地下水Wの水位を低下させた状態を模式的に表し、図2(c)は、装置取付部5に掘削装置201を取付けた状態を模式的に表している。
本実施形態の管体埋設方法では、当該装置本体を軸方向に位置決めした状態で隔壁部2の弾性体23により管体Pの内周面との隙間を塞ぐ第1工程と、管体Pの内側に空気を供給して地下水Wの水位を低下させる第2工程と、観察部4を用いて管体Pの内側を観察するとともに、埋設補助装置200を用いて管体Pの埋設を補助する作業を行う第3工程とを行う。
先ず、第1工程について説明する。
第1工程では、管体Pの内側にて隔壁部2を軸方向に位置決めするとともに、弾性体23を管体Pの内周面に接触させて当該内周面との隙間を塞ぐ処理を行う(図2(a)及び図2(b)参照)。
具体的には、押圧部1の各当接部11を中心側に移動させ、且つ、隔壁部2の弾性体23を収縮させた状態で、例えば、クレーン等により施工補助装置100が吊り上げられる。そして、杭打ち機により支持された管体Pの内側にて、施工補助装置100が吊り降ろされていく(図2(a)参照)。
ここで、管体Pの内側に配置される施工補助装置100の上下方向の位置は、管体Pの内側の所定位置であっても良いし、荷重検出部6により管体Pの内側の地下水Wに対する着水が検出された位置であっても良い。
次に、押圧部1は、各シリンダ12により各当接部11を管体Pの内周面に近付く方向に移動させて管体Pの内周面を押圧することで、当該装置本体を管体Pの軸方向及び軸方向に略直交する方向に位置決めする(図2(b)参照)。
続けて、隔壁部2は、弾性体配設部24に配設された弾性体23の内側にポンプ(図示略)から空気を供給して、弾性体23を管体Pの内周面に近付く方向(径方向外側)に膨張させて当該管体Pの内周面に接触させる。これにより、隔壁部2と管体Pの内周面との隙間が塞がれた状態となる(図2(b)参照)。
次に、第2工程について説明する。
第2工程では、給排気部3から管体Pの内側に空気を供給して当該管体Pの内側の水位を低下させる処理を行う(図2(b)参照)。
先ず、給排気部3は、排気口32を閉塞した状態とした後、給気手段(図示略)を駆動させて、給気口31から管体Pの内側に所定の圧力で圧縮空気を供給する。即ち、地下水Wの水位に応じて調整された圧力の圧縮空気が隔壁部2よりも下側に供給され、これにより、管体Pの内側に存する地下水Wが圧縮空気により押し下げられていき、地下水Wの水位が低下していく。このとき隔壁部2の下面に作用する圧力は、押圧部1と管体P内面との摩擦力で対抗する。
そして、管体Pの内側の地下水Wの水位が十分に低下した状態、即ち、例えば、管体Pの内側の地盤Gの表面が露出された状態となると、給排気部3は、圧縮空気の供給を停止させる(図2(b)参照)。
次に、第3工程について説明する。
第3工程では、観察部4を用いて管体Pの内側の隔壁部2よりも管体Pの推進方向側(下側)を観察するとともに、装置取付部5に取付けられた埋設補助装置200(例えば、掘削装置201等)を用いて管体Pの埋設を補助する作業を行う(図2(b)及び図2(c)参照)。
先ず、観察部4は、ユーザによる操作手段の所定操作に基づいて、照明41を発光させて管体Pの推進方向側を照らし、また、洗浄ノズル42から所定の液体(例えば、水)を吐出させて管体Pの内周面やカメラ43や照明41を洗浄し、また、カメラ43を用いて管体Pの推進方向側を撮像させる。
そして、ユーザは、カメラ43により撮像された画像を確認することで、管体Pの推進方向側に存する障害物の埋設姿勢、大きさ、数量等を把握することができる。
障害物の各種情報が把握されると、装置取付部5にユーザ所望の埋設補助装置200を取付けて管体Pの埋設を補助する作業を行う。
具体的には、先ず、給排気部3は、排気口32を開放状態とすることで、当該排気口32を介して管体Pの内側の圧縮空気を隔壁部2よりも上側に排出する。続けて、隔壁部2は、弾性体23の内側から空気を抜いて当該弾性体23を収縮させることで、当該管体Pの内周面から離間した状態とする。これにより、隔壁部2と管体Pの内周面との隙間の閉塞が解除される。その後、押圧部1は、各シリンダ12により各当接部11を管体Pの内周面から離れる方向に移動させて当該当接部11による管体Pの内周面の押圧を解除する。
その後、クレーン等により施工補助装置100が管体Pの内側から吊り上げられた後、ユーザ所望の埋設補助装置200(例えば、掘削装置201等)が装置取付部5に取付けられる。
そして、施工補助装置100を管体Pの内側にて吊り降ろされていき、当該施工補助装置100の上下方向の位置が管体Pの内側の所定位置に達すると、施工補助装置100の下側への移動を停止する。その後、押圧部1は、各シリンダ12により各当接部11を管体Pの内周面に近付く方向に移動させて管体Pの内周面を押圧することで、当該装置本体を管体Pの軸方向及び軸方向に略直交する方向に位置決めする(図2(c)参照)。
装置取付部5に、例えば、掘削装置201が取り付けられた場合、オーガ駆動部201bによりオーガスクリュー201aを所定方向に回転駆動させたり、推進機構によりオーガスクリュー201aを軸方向に沿って下側に移動させることで当該掘削装置201による地盤Gの掘削が行われる。
管体Pの埋設作業が完了すると、観察部4は、ユーザによる操作手段の所定操作に基づいて、カメラ43を用いて管体Pの推進方向側を撮像させる。そして、ユーザは、カメラ43により撮像された画像を確認することで、管体Pの埋設状態、即ち、根入れ状況や支持地盤の状態等を把握することができる。このとき、撮像された画像を管体Pの埋設状態の記録用の画像として保存するようにしても良い。
以上のように、本実施形態の施工補助装置100によれば、地盤Gに埋設される管体Pの内側にて軸方向に位置決めされる隔壁部2には、空気圧により管体Pの径方向に膨張して当該管体Pの内面に接触可能な環状の弾性体23が設けられているので、隔壁部2が管体Pの軸方向に位置決めされた状態で、弾性体23を膨張させて管体Pの内面に接触させることで、隔壁部2により当該内面との隙間を塞ぐことができる。この状態で、給排気部3から管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側に空気を供給することで管体Pの内側の水位を低下させることができることとなって、管体Pの内側、即ち、当該管体Pが埋設される地盤Gを可視化した状態とすることができる。
そして、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側を観察する観察部4を備えているので、当該観察部4により管体Pの推進方向側の地盤Gや、既知の障害物はもとより不測の障害物であっても、障害物の形状や容積などを確認することができる。この結果、装置取付部5に最適な埋設補助装置200を取付けて当該埋設補助装置200を用いて管体Pの埋設を補助する作業を行うことができる。
従って、管体Pが埋設される地盤Gを可視化した状態で施工することができ、これにより、管体Pの埋設作業の作業効率の向上を図ることができる。特に、鋼管矢板から回転切削するケーシングパイプまで広い範囲の管体Pの埋設に支障をきたした段階で、探索・調査、障害物の確認と施工ツールの選定、作業ツールの遠隔操作、完成後の先端埋設状況の確認までを一貫したシステムで行うことができる。
また、隔壁部2に管体Pの推進方向に臨むように設けられた給気口31を介して当該管体Pの内側に空気が供給されることで、管体Pの内側の隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向側に対する空気の供給及び管体Pの内側の水位の低下を効率良く行うことができる。
さらに、管体Pの内側の圧縮された空気を隔壁部2よりも当該管体Pの推進方向と反対側に排出する排気口32により管体Pの内側の圧縮された空気の排出を効率良く行うことができ、この結果、装置取付部5に最適な埋設補助装置200を取付ける作業や、当該埋設補助装置200を用いて管体Pの埋設を補助する作業の作業効率を向上させることができる。
特に、装置取付部5に埋設補助装置200を取付けるだけで、当該埋設補助装置200を管体Pの推進方向に臨ませることができ、管体Pの推進方向側の障害物を撤去する作業や管体Pの推進方向側の地盤Gの状態を確認するための作業等の管体Pの埋設を補助する作業を効率良く行うことができる。
また、押圧部1により管体Pの内面が押圧されて固定されることで、隔壁部2を当該管体Pの軸方向に位置決めすることができ、当該隔壁部2の管体Pの軸方向の位置決め作業を適正に、且つ、簡便に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、押圧部1により管体Pの内面が押圧されて固定されることで隔壁部2が当該管体Pの軸方向に位置決めされるような構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、隔壁部2の位置決めの構成は適宜任意に変更可能である。即ち、例えば、隔壁部2に備わる弾性体23を膨張させて管体Pの内面を押圧することで当該隔壁部2を管体Pの軸方向に位置決めするような構成であっても良い。
また、上記実施形態では、空気の給気及び排気を行う給排気部3を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、管体Pの内側に空気を供給する給気部と管体Pの内側の圧縮された空気を排気する排気部とを別体で構成しても良い。
100 施工補助装置
1 押圧部
2 隔壁部
23 弾性体
3 給排気部
31 給気口
32 排気口
4 観察部
41 照明
42 洗浄ノズル
43 カメラ
5 装置取付部
200 埋設補助装置
201 掘削装置
P 管体
G 地盤
W 地下水

Claims (8)

  1. 地盤に埋設される管体の内側にて軸方向に位置決めされるとともに、空気圧により前記管体の径方向に膨張して当該管体の内面に接触可能な環状の弾性体が設けられた隔壁部と、
    前記管体の内側の前記隔壁部よりも当該管体の推進方向側に空気を供給する給気部と、
    前記管体の内側の前記隔壁部よりも当該管体の推進方向側を観察するための観察部と、
    前記管体の埋設作業にて用いられる埋設補助装置を取付けるための装置取付部と、
    を備えることを特徴とする施工補助装置。
  2. 前記給気部は、前記隔壁部に前記管体の推進方向に臨むように設けられた給気口を介して当該管体の内側に空気を供給することを特徴とする請求項1に記載の施工補助装置。
  3. 前記給気部により供給された前記管体の内側の圧縮された空気を前記隔壁部よりも当該管体の推進方向と反対側に排出する排気部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の施工補助装置。
  4. 前記観察部は、前記管体の内側を照らす照明、前記管体の内側を洗浄する洗浄ノズル及び前記管体の内側を撮像するカメラのうち、少なくとも何れか一を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の施工補助装置。
  5. 前記装置取付部は、当該装置取付部に取付けられた前記埋設補助装置が前記管体の推進方向に臨むように前記隔壁部に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の施工補助装置。
  6. 前記埋設補助装置は、前記管体の推進方向側の障害物を撤去する障害物撤去装置及び前記管体の推進方向側の地盤の状態を確認するための地盤状態確認装置のうち、少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の施工補助装置。
  7. 前記管体の内面を押圧する押圧部を更に備え、
    前記隔壁部は、前記押圧部により前記管体の内面が押圧されて固定されることで当該管体の軸方向に位置決めされることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の施工補助装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の施工補助装置を用いた管体埋設方法であって、
    前記管体の内側にて前記隔壁部を軸方向に位置決めするとともに、前記弾性体を前記管体の内面に接触させて当該内面との隙間を塞ぐ第1工程と、
    前記給気部から前記管体の内側に空気を供給して当該管体の内側の水位を低下させる第2工程と、
    前記観察部を用いて前記管体の内側の前記隔壁部よりも前記管体の推進方向側を観察するとともに、前記装置取付部に取付けられた前記埋設補助装置を用いて前記管体の埋設を補助する作業を行う第3工程と、
    を含むことを特徴とする管体埋設方法。
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