JP2001003362A - 地中埋設杭の引き抜き装置 - Google Patents

地中埋設杭の引き抜き装置

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JP2001003362A JP11175810A JP17581099A JP2001003362A JP 2001003362 A JP2001003362 A JP 2001003362A JP 11175810 A JP11175810 A JP 11175810A JP 17581099 A JP17581099 A JP 17581099A JP 2001003362 A JP2001003362 A JP 2001003362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中に埋設された不要な杭を短時間で確実
に引き上げることのできる地中埋設杭の引き抜き装置を
提供する。 【解決手段】 リーダに沿って昇降するオーガマシン
に、先端部の掘削刃26で地中に埋設された杭Pの周囲
を掘削して杭Pと地盤との縁を切るためのケーシング3
を回転駆動可能に連結し、このケーシング3の下部に
は、杭Pを把持するための複数の係止爪4を、爪切り換
え操作手段5によって各係止爪4がケーシング3側から
突出して杭P外周面に係止する係止位置とこの係止位置
からケーシング3側に退避する退避位置とに切り換え可
能に配設し、前記ケーシング3による掘削によって地盤
との縁を切られた杭Pを複数の係止爪4により把持して
オーガマシンの上昇移動によって引き抜くようにしてな
る引き抜き装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎地盤中に埋設
されている杭、主としてPC(プレキャストコンクリー
ト)杭を引き抜くための地中埋設杭引き抜き装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築構造物の建て替えを行う場
合には、古い建物を解体撤去した後、その敷地には新し
い建物に必要な新しい既製杭(PC杭)を打ち込むこと
になるが、この際、新しく打ち込もうとする杭の位置が
古い地中埋設杭と重なり合うような場合は、その古い地
中埋設杭を引き抜く必要がある。
【0003】従来、上記のように地中に埋設された不要
の杭を引き抜く場合は、リーダに沿って昇降するオーガ
マシンにより回転駆動される回転ケーシングによって地
中埋設杭の周囲を掘削しながらその杭の先端近くまで掘
進した後、その地中埋設杭の上端部にワイヤーを縛り付
けて、クレーンで引き上げることにより、杭を引き抜く
ようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、ケーシングによる掘削後に、ケーシングを引き
上げ、しかも埋設杭の上端部にワイヤーを外れないよう
に縛り付ける必要があるため、作業に非常な手間と時間
がかかる上に、埋設された杭の上端部にワイヤーを縛っ
て引き上げるようにするため、引上げの際に古い杭が途
中で切れてしまうことが多々あり、その切れて地中に残
った杭の引き上げがこれまた非常に面倒であった。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑み、地中
に埋設された不要な杭を短時間で確実に引き上げること
のできる地中埋設杭の引き抜き装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の地
中埋設杭の引き抜き装置は、リーダ1に沿って昇降する
オーガマシン2に、先端部の掘削刃26で地中に埋設さ
れた杭Pの周囲を掘削して杭Pと地盤との縁を切るため
のケーシング3を回転駆動可能に連結し、このケーシン
グ3の下部には、杭Pを把持するための複数の係止爪4
を、爪切り換え操作手段5によって各係止爪4がケーシ
ング3側から突出して杭P外周面に係止する係止位置と
この係止位置からケーシング3側に退避する退避位置と
に切り換え可能に配設し、前記ケーシング3による掘削
によって地盤との縁を切られた杭Pを複数の係止爪4に
より把持してオーガマシン2の上昇移動によって引き抜
くようにしてなることを特徴とする。
【0007】請求項2は、請求項1に記載の地中埋設杭
の引き抜き装置において、各係止爪4は、その先端部が
杭P外周面に係止する係止位置とこの係止位置からケー
シング3側に退避する退避位置とに亘って回動可能にケ
ーシング3に枢着されてなることを特徴とする。
【0008】請求項3は、請求項2に記載の地中埋設杭
の引き抜き装置において、爪切り換え操作手段5は、ケ
ーシング3にその長手方向に延びる複数本の連杆20を
周方向に間隔をおいてそれぞれ長手方向にスライド可能
に支持させ、各連杆20の下端部をクランク機構22を
介して各係止爪4に連動連結する一方、ケーシング3の
上端部側にスライドスリーブ13をケーシング3と一体
回転可能でその長手方向にスライド可能に嵌合し、各連
杆20の上端部をスライドスリーブ13に連結し、この
スライドスリーブ13に回転のみ可能に嵌合したリング
部材14とオーガマシン2との間に複数のシリンダ16
を介装し、このシリンダ16の伸縮作動によって、リン
グ部材14、スライドスリーブ13、連杆20及びクラ
ンク機構22を介して各係止爪4を係止位置と退避位置
とに切り換えるようになっていることを特徴とする。
【0009】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の地中埋設杭の引き抜き装置において、ケーシング3に
はその下端部から水、セメントミルク又はエアを噴出さ
せる流体噴出管27を配管してなることを特徴とする。
【0010】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
の地中埋設杭の引き抜き装置において、ケーシング3は
外周にスクリュー3aを有してなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る引き抜き装置
を示す全体側面図、図2及び図3は引き抜き装置の上部
側の拡大側面図及び拡大正面図、図4は引き抜き装置の
下端部側の横断面図及び正面図を示す。この引き抜き装
置は、概ね図1から分かるように、リーダ1に沿って昇
降するオーガマシン2の下部に、地中に埋設された杭P
の周囲を掘削して杭Pと地盤との縁を切るためのケーシ
ング3を回転駆動可能に連結し、このケーシング3の下
部に、杭Pを把持するための複数の係止爪4を、爪切り
換え操作手段5によって各係止爪4がケーシング3側か
ら突出して杭Pの外周面に係止する係止位置とこの係止
位置からケーシング3側に退避する退避位置とに切り換
え可能に配設してなるものである。
【0012】リーダ1は、クローラ型車輛6にキャッチ
ホーク7とバックステー8とを介して鉛直姿勢に保持さ
れている。オーガマシン2は、リーダ1のガイドレール
1aに昇降自在に支持されると共に、リーダ1頂部のト
ップシーブ9に掛装された吊支用ワイヤー10により吊
支されていて、このワイヤー10を車輛6側のウインチ
で巻き取り・繰り出し操作することにより、リーダ1に
沿って昇降されるようになっている。ケーシング3の外
周にはスクリュー3aが形成されている。
【0013】図2及び図3に示すように、オーガマシン
2の下部に突出した回転駆動軸11に連結軸12が同軸
一体に連結され、この連結軸12の下部に連設されたケ
ーシング連結筒部28に、ケーシング3の上端部が一体
回転可能に連結されている。連結軸12には、スライド
スリーブ13が連結軸12と一体回転可能でその軸方向
に所要ストローク間スライド可能に嵌合され、このスラ
イドスリーブ13にはリング部材14が軸方向移動不能
にして回転のみ可能に嵌合されている。
【0014】そして、リング部材14とオーガマシン2
下部の固定フレーム15との間に両側一対の油圧シリン
ダ16,16が介装され、これら油圧シリンダ16,1
6の伸縮作動によってリング部材14がスライドスリー
ブ13を所定ストロークα上下動させるようになってい
る。リング部材14は、図2に示すようにガイド14a
を介してリーダ1のガイドレール1aに支持案内され
る。
【0015】杭Pを把持するための係止爪4は、図4か
ら分かるように、スクリュー3a付きケーシング3の下
端部において周方向120度の間隔で3個配設されてい
る。各係止爪4は、図5に示すように、ケーシング3を
貫通して設けられた矩形状の周枠17内に、当該爪4の
先端部4aが杭Pの外周面に係止する係止位置とこの係
止位置から周枠17内に退避する退避位置とに亘って回
動できるように枢軸18により枢着され、この枢軸18
は周枠17に水平に取り付けられる。また、各係止爪4
の先端部4aは、図5の(A)に示すように平面視形状
が杭P外周面の凸面に対応する凹面状に形成され、また
同図の(B)に示すように杭Pの外周面に食い付き易く
なるよう先端部4aの下側がアール状に形成されてい
る。各係止爪4の枢着端部側には、この係止爪4と共に
ベルクランクを形成する一対のアーム19,19が一体
に突設されている。
【0016】一方、ケーシング3の外側面には、ケーシ
ング3長手方向に延びる3本の連杆20,20,20が
周方向120度の間隔で前記3個の係止爪4,4,4と
対応する位置にそれぞれスライド可能に支持されてい
る。各連杆20の上端部は、図2及び図3に示すように
スライドスリーブ13の外側面部に突設されたブラケッ
ト21に連結されている。尚、図2及び図3において2
9は、連杆20のジョイント部を示す。また各連杆20
の下端部は、図4及び図5に示すようにクランク機構2
2を介して係止爪4に連動連結されている。クランク機
構22は、係止爪4の枢着端部側に突設された一対のア
ーム19,19と、両アーム19,19の先端部と前記
連杆20の下端部との間にそれぞれピンa,bで枢支連
結されたリンク23とからなる。
【0017】各連杆20の上下両端部及び中間部は、ケ
ーシング3の外側面に固着されたガイドスリーブ24に
挿通支持され、また図4の(B)に示すようにスクリュ
ー3aが形成されているところではスクリュー3aに貫
設された孔25に挿通支持されている。
【0018】各係止爪4は、爪切り換え操作手段5によ
って、各係止爪4がケーシング3側から突出して杭Pの
外周面に係止する係止位置と、この係止位置からケーシ
ング3側に退避する退避位置とに適宜に切り換えられる
わけであるが、この爪切り換え操作手段5は、オーガマ
シン2の回転駆動軸11に連結されている連結軸12に
スライド可能に嵌合されたスライドスリーブ13と、こ
のスライドスリーブ13に回転のみ可能に嵌合されたリ
ング部材14と、このリング部材14を所定ストローク
α上下動させる油圧シリンダ16と、上端部がスライド
スリーブ13に連結され且つ下端部がクランク機構22
を介して各係止爪4に連結された3本の連杆20とによ
って構成される。
【0019】従って、この爪切り換え操作手段5では、
油圧シリンダ16を、図3に実線で示される収縮位置か
ら所定ストロークα伸長作動させると、リング部材14
を介してスライドスリーブ13が下方へスライドし、各
連杆20を下動させ、この連杆20の下動によりクラン
ク機構22を介し係止爪4を退避位置から係止位置に切
り換えて杭Pを把持可能な状態とする。また、油圧シリ
ンダ16を上記伸長位置から収縮作動させると、スライ
ドスリーブ13が上方へスライドして各連杆20を上動
させ、クランク機構22を介して係止爪4を係止位置か
ら退避位置に切り換える。
【0020】ケーシング3の下端部には掘削刃26が突
設されている。また、ケーシングにはその下端部から
水、セメントミルク又はエアを噴出させるための流体噴
出管27が複数本、例えば2本配管されている。各流体
噴出管27は、ケーシング3の外側面に長手方向に延び
るように配管され、その下端部27aがケーシング3内
部に突入され、また上端部側は、連結軸12の内部を通
るように配管され、そして図示は省略するが、スイベル
機構を介して流体供給部に接続される。
【0021】次に、上記のような構成を有する引き抜き
装置の使用による地中埋設杭Pの引き抜き施工について
図6を中心に他の図面を参照して説明する。
【0022】先ず、図1に示すようにケーシング3を地
中埋設杭Pと同心状に位置するように懸吊した状態か
ら、吊支用ワイヤー10を繰り出してケーシング3を下
降させながら、オーガマシン2の回転駆動軸11を駆動
してケーシング3を回転させ、図6のに示すように、
先端部の掘削刃27により杭Pの周辺土壌を掘削して、
除々に杭Pと地盤との縁を切ってゆく。この際、ケーシ
ング3の係止爪4は退避位置に退避させておく。
【0023】図6のに示すように地中埋設杭Pの先端
近くまで掘削掘進することにより、杭Pと地盤との縁が
ほとんど切られた状態となる。しかして、この状態で吊
支用ワイヤー10の繰り出し及びケーシング3の回転駆
動を停止した後、爪切り換え操作手段5を操作して各係
止爪4を一斉に退避位置から係止位置に切り換えて、図
4の(A)に示すように杭Pの下端所要部を3個の係止
爪4,4,4によって把持する。この係止位置では、各
係止爪4は、図4の(B)に実線で、また図5の(B)
に仮想線で示すような水平位置まで回動して、爪先端部
4aが若干杭Pの外周面に食い込んだ状態となるから、
杭Pを確実に把持することができる。
【0024】こうして3個の係止爪4,4,4により杭
Pの下端部を把持した状態から、吊支用ワイヤー10を
ウインチで巻取り操作することにより、オーガマシン2
をリーダ1に沿って上昇移動させ、このオーガマシン2
の上昇移動によって図6のに示すように杭Pを引き抜
いてゆく。この杭Pの引き抜き中には、ケーシング3を
掘進時とは逆方向に回転させることによって、掘削され
た土砂を掘孔内に有効に埋め戻すことができる。
【0025】また、上記のような杭Pの引き抜き中に、
流体噴出管27から濃度の薄いセメントミルクを噴出さ
せることによって、掘孔内に埋め戻された土砂を掘削前
の地盤と同じ程度の硬さにすることができる。
【0026】尚、地盤が比較的硬い場合は、ケーシング
3による地盤の掘削時に、流体噴出管27から水、ある
いは必要によっては圧力エアを噴出させるようにすれ
ば、地盤の掘削を容易に行うことができる。
【0027】以上説明したように、本発明による引き抜
き装置を使用すれば、ケーシング3の回転により地中埋
設杭Pの周囲を掘削して杭Pと地盤との縁を切ることが
できると共に、爪切り換え操作手段5で係止爪4を退避
位置から係止位置に切り換え操作することによって、杭
Pの下端部側を複数の係止爪4により自動的に把持する
ことができるから、オーガマシン2の上昇移動によって
杭Pを迅速容易に短時間で引き抜くことができる。ま
た、複数の係止爪4で杭Pの下端部側を把持して引き抜
きから、引き抜き中に古い杭Pが途中で切れるようなこ
とが少なく、どのような杭Pでも確実に地上に引き上げ
ることができる。
【0028】この実施形態では、各係止爪4は、その先
端部が杭Pの外周面に係止する係止位置とこの係止位置
からケーシング側に退避する退避位置とに亘って回動で
きるようにケーシング3に枢着されているから、各係止
爪4を退避位置においてケーシング3と概ね平行な状態
に位置させることができ、従ってケーシング3による地
盤の掘削時に係止爪4が周囲地盤や掘削土砂等によって
破損するようなことがなく、またケーシング3に対する
係止爪4の取付構造がきわめて簡単で、取付作業が容易
となる。また、このような係止爪4の取付構造と共に、
この実施形態に示した前述のような構成の爪切り換え操
作手段5によれば、複数個の係止爪4を確実に同時操作
できると共に、退避位置と係止位置との切り換えを正確
に行わせることができる。
【0029】この実施形態では、オーガマシン2の上下
駆動を吊支用ワイヤー10の巻取り・繰り出し操作によ
って行わせているが、オーガマシン2は、リーダ1に沿
って配設したチェーンによるチェーンドライブ手段、そ
の他適当な昇降駆動手段によって上下動させることがで
きる。
【0030】この実施形態では、地中埋設杭Pを把持す
るのに3個の係止爪4を使用しているが、杭Pを確実に
把持することができるものであれば、係止爪は3個に限
らず、2個でもよい。また、爪切り換え操作手段5は、
この実施形態に示した以外の構成のものを使用してもよ
い。例えば、各係止爪を実施形態のような枢着構造にし
ておいて、その枢着端部側にシリンダを連動連結して、
退避位置と係止位置とに切り換えできるようにしてもよ
く、また各係止爪をケーシング3の半径方向に往復移動
可能にケーシング3に取り付けると共に、この係止爪を
シリンダで進退駆動させることにより退避位置と係止位
置とに切り換えるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明の引き抜き装置によ
れば、ケーシングにより地中埋設杭の周囲を掘削して杭
と地盤との縁を切ることができると共に、爪切り換え操
作手段で係止爪を退避位置と係止位置とに切り換え操作
することによって、杭の下端部側を複数の係止爪により
自動的に把持することができるから、オーガマシンの上
昇移動によって杭を迅速且つ確実に引き抜くことができ
て、地中埋設杭の引き抜き作業を能率良く行うことがで
きる。また、複数の係止爪で杭の下端部側を把持して引
き抜きから、引き抜き中に古い杭が途中で切れるような
ことが少なく、どのような杭でも確実に地上に引き上げ
ることができる。
【0032】請求項2に記載のように、各係止爪を、先
端部が杭の外周面に係止する係止位置とこの係止位置か
らケーシング側に退避する退避位置とに亘って回動でき
るようにケーシングに枢着しているから、各係止爪を退
避位置においてケーシングと概ね平行な状態に位置させ
ることができ、このためケーシングによる地盤の掘削時
に係止爪が周囲地盤や掘削土砂等によって破損するよう
なことがなく、またケーシングに対する係止爪の取付構
造が簡単で、取付作業が容易となる。
【0033】請求項3に記載によれば、複数個の係止爪
を確実に同時操作できると共に、退避位置と係止位置と
の切り換えを正確に行わせることができる。
【0034】請求項4に記載のように、ケーシングに、
その下端部から水、セメントミルク又はエアを噴出させ
る流体噴出管を配管すれば、杭の引き抜き中に、流体噴
出管から例えば薄いセメントミルクを噴出させることに
よって、掘孔内に埋め戻した土砂を掘削前の地盤と同じ
程度の硬さにすることができる。また、地盤が比較的硬
い場合は、ケーシングによる地盤掘削時に、流体噴出管
から水あるいは圧力エアを噴出させることによって、地
盤の掘削を容易に行うことができる。
【0035】請求項5に記載のように、外周にスクリュ
ーを有するケーシングを使用すれば、地盤の掘削を有効
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る引き抜き装置を示す全体側面図
である。
【図2】 同引き抜き装置の上部側の拡大側面図であ
る。
【図3】 同引き抜き装置の上部側の拡大正面図であ
る。
【図4】 (A)は(B)のX−X線断面図、(B)は
同引き抜き装置の下端部側の正面図である。
【図5】 (A)は(B)のY−Y線断面図、(B)は
図4の(B)の一部拡大断面図である。
【図6】 〜は同引き抜き装置による杭の引き抜き
施工を説明する工程図である。
【符号の説明】
P 地中埋設杭 1 リーダ 2 オーガマシン 3 ケーシング 4 係止爪 5 爪切り換え操作手段 13 スライドスリーブ 14 リング部材 16 油圧シリンダ 20 連杆 22 クランク機構 27 流体噴出管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーダに沿って昇降するオーガマシン
    に、先端部の掘削刃で地中に埋設された杭の周囲を掘削
    して杭と地盤との縁を切るためのケーシングを回転駆動
    可能に連結し、このケーシングの下部には、杭を把持す
    るための複数の係止爪を、爪切り換え操作手段によって
    各係止爪がケーシング側から突出して杭外周面に係止す
    る係止位置とこの係止位置からケーシング側に退避する
    退避位置とに切り換え可能に配設し、前記ケーシングに
    よる掘削によって地盤との縁を切られた杭を複数の係止
    爪により把持してオーガマシンの上昇移動によって引き
    抜くようにしてなる地中埋設杭の引き抜き装置。
  2. 【請求項2】 各係止爪は、その先端部が杭外周面に係
    止する係止位置とこの係止位置からケーシング側に退避
    する退避位置とに亘って回動可能にケーシングに枢着さ
    れてなる請求項1に記載の地中埋設杭の引き抜き装置。
  3. 【請求項3】 爪切り換え操作手段は、ケーシングにそ
    の長手方向に延びる複数本の連杆を周方向に間隔をおい
    てそれぞれ長手方向にスライド可能に支持させ、各連杆
    の下端部をクランク機構を介して各係止爪に連動連結す
    る一方、ケーシングの上端部側にスライドスリーブをケ
    ーシングと一体回転可能でその長手方向にスライド可能
    に嵌合し、各連杆の上端部をスライドスリーブに連結
    し、このスライドスリーブに回転のみ可能に嵌合したリ
    ング部材とオーガマシンとの間に複数のシリンダを介装
    し、このシリンダの伸縮作動によって、リング部材、ス
    ライドスリーブ、連杆及びクランク機構を介して各係止
    爪を係止位置と退避位置とに切り換えるようになってい
    る請求項2に記載の地中埋設杭の引き抜き装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングにはその下端部から水、セメ
    ントミルク又はエアを噴出させる流体噴出管を配管して
    なる請求項1〜3の何れかに記載の地中埋設杭の引き抜
    き装置。
  5. 【請求項5】 ケーシングは外周にスクリューを有して
    なる請求項1〜4の何れかに記載の地中埋設杭の引き抜
    き装置。
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