JP2021188378A - 杭抜埋戻工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】杭抜き穴全体に満遍なく埋戻剤を土砂と混合させ、杭抜き穴が埋め戻された後の地盤に満遍なく充填材を充填させることができ、施工コストの減少を図ることができる杭抜埋戻工法を提供する。【解決手段】ケーシング2を用いて掘削されているときに、ケーシング2の略先端部側方から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水が噴射されるので、既設杭7に付着している土砂が既設杭7から離れるとともに、ケーシング2内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシング2を回転させながらケーシング2が引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルクがケーシング2の略先端の削孔水充填材噴射口4から噴射されるので、既設杭7に沿ってセメントミルクと泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔全長に亘り略満遍なくセメントミルクを充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法に関するものである。
従来から既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法が知られている。この種の杭抜埋戻工法として、既設杭の外周面に沿って掘削用ケーシングを用いて掘削する外周掘削工程と、掘削用ケーシングを地中から一旦引き抜くケーシング引抜き工程と、ケーシング引抜き工程で引き上げられた掘削用ケーシングの先端に、杭抜き用ワイヤーの一端に形成された輪をからげる杭抜き用ワイヤーからげ工程と、輪がからげられた掘削用ケーシングを既設杭の外周面に沿って再び地中に戻し、輪を掘削用ケーシングの先端から既設杭に掛け替えて、杭抜き用ワイヤーを既設杭に掛けるワイヤーセット工程と、ケーシングを再び地中から引き抜いて撤去するケーシング撤去工程と、掘削した既設杭の外周部に、流動性を有する埋戻剤を供給する埋戻剤供給管を配設する埋戻剤供給管配設工程と、埋戻剤供給管を介して埋戻剤を供給しながら杭抜き用ワイヤーを引き上げて既設杭を引き上げることによって埋戻剤を杭抜き穴に充填する既設杭引上埋戻工程と、を有し、埋戻剤供給管配設工程では、複数の埋戻剤供給管を接続して、埋戻剤の吐出口を杭抜き穴の底部付近まで到達させるというものであった。
この従来の杭抜埋戻工法を用いることにより、掘削用ケーシングが地中から一旦引き抜かれた後に、既設杭を引き上げながら杭抜き穴の底部付近に配置させた埋戻剤供給管の吐出口から埋戻剤を吐出させることにより、杭抜き穴の内部に地下水や砂利、掘削に使用したジェット水等の不純物が溜まっていても、埋戻剤供給管の吐出口から吐出される埋戻剤により地上に浮き上がってくるので、地中における埋戻剤の充填むらを減少させることが可能となり、地盤変状を改善することができるというものであった。
特許第5890606号公報
しかしながら、従来の杭抜埋戻工法は、掘削用ケーシングが地中から引き抜かれた後に、掘削用ケーシングにより掘削された既設杭の外周部の穴に埋戻剤供給管が挿入されるので、既設杭の外周部の穴が崩れている場合は埋戻剤供給管の挿入できなくなるという問題があった。また、掘削用ケーシングが地中から引き抜かれる際に、既設杭に付着している「乾燥した土砂」が地中底面に落下し、その「乾燥した土砂」が「泥土化された土砂」とともに地中底面に堆積することになるので、杭抜き穴の底部付近から埋戻剤を吐出させても堆積土砂と十分混合させることができず、杭抜き穴が埋め戻された後の杭抜き穴の底部付近の地盤に十分な埋戻剤が充填できない部分が生じるとともに、杭抜き穴の底部付近に一つ配置させた埋戻剤供給管の吐出口から埋戻剤が吐出されるので、杭抜き穴全体に埋戻剤と土砂とを十分混合させることができず、杭抜き穴が埋め戻された後の地盤に満遍なく充填材を充填させることができないという問題があった。このように、地盤に満遍なく充填材を充填させることができない場合は、地盤変状の十分な改善を行なうことができず、地盤変状が生じている場所に新たに杭打ちが行われる場合には、杭打ち前に掘削された杭打ち穴が斜行して形成され、また、地中内に圧入された杭が斜行して施工されるという大きな問題が生じるものであった。また、従来の杭抜埋戻工法は、掘削用ケーシングが引き抜かれた後に、埋戻剤を供給する埋戻剤供給管が杭抜き穴の底部付近に配置されるので、既設杭の長さが数メートル以上である場合に、埋戻剤供給管の吐出口を杭抜き穴の底部付近まで挿入させるためには、埋戻剤供給管を複数本接続する必要があり、杭抜き穴の底部付近に埋戻剤供給管の吐出口を配置させるために長時間を要することになるので、施工時間が増加するとともに工事コストが大きくなるという問題が生じるものあった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、施工時間および工事コストが大きくならず、簡単な方法で杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる杭抜埋戻工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法であって、既設杭の外周面に沿ってケーシングを用いて掘削されるケーシング掘削工程と、ケーシング掘削工程によりケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射される既設杭液体噴射工程と、ケーシング掘削工程により掘削された掘削孔からケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられるケーシング引上工程と、ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるケーシング下部充填材噴射工程と、を有し、ケーシング下部充填材噴射工程によりケーシングの略先端から噴射された充填材は、既設杭液体噴射工程により泥土化された土砂と混合した状態でケーシングの先端部周辺に充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されるので、既設杭に付着している土砂が既設杭から離れるとともに、ケーシング内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるので、そのケーシングの略先端から噴射された充填材が泥土化された土砂と十分混合され、その混合された充填材と泥土化土砂の混合物が引上げ途中のケーシングの先端部周辺に充填される。これにより、既設杭に沿って充填材と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、ケーシング引上工程が実行された後に、既設杭が引き上げられる既設杭引上工程と、既設杭引上工程により既設杭が引き上げられているときに、流動性を有する充填材が既設杭の上部から既設杭側面に流し込まれる既設杭側面充填材流込工程と、をさらに有し、既設杭側面充填材充填工程により既設杭側面に流し込まれた充填材は、既設杭引上工程により引き上げられている既設杭の周辺に隙間少なく充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とするものである。
本発明によれば、既設杭引上工程により既設杭が引き上げられているときに、流動性を有する充填材が既設杭の上部から既設杭側面に流し込まれるので、その既設杭側面に流し込まれた充填材が引上作業中の既設杭の周辺に隙間少なく充填される。これにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第2の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭引上工程は、既設杭にワイヤーが引っ掛けられるワイヤー引掛工程と、ワイヤー引掛工程により引っ掛けられたワイヤーが引き上げられるワイヤー引上工程を、有し、ワイヤー引上工程により、ワイヤーを介して既設杭が引き上げられることを特徴とするものである。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、ケーシング引上工程は、ケーシング内の既設杭の下端部にチャック爪が係止されることにより、チャック爪が係止された既設杭とともに、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられることを特徴とするものである。
本発明のうち第5の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程は、ケーシング掘削工程により掘削されている全期間において、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシング掘削工程により掘削されている全期間において、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されるので、既設杭に付着している土砂が既設杭からより離れやすくすることができるとともに、ケーシング内の土砂がより泥土化されやすくすることができる。
本発明のうち第6の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程は、ケーシングの略先端部側方の複数個所から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシングの略先端部側方の複数個所から既設杭の側面に液体が噴射されるので、既設杭に付着している土砂が既設杭からより離れやすくすることができるとともに、ケーシング内の土砂がより泥土化されやすくすることができる。
本発明のうち第7の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、ケーシング下部充填材噴射工程は、ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられている全期間において、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられている全期間において、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるので、ケーシングの略先端から噴射された充填材が泥土化された土砂とより混合されやすくなる。そして、その十分混合された充填材と泥土化土砂の混合物が引上げ途中のケーシングの先端部周辺に充填されるので、既設杭に沿って充填材と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
本発明のうち第8の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程により噴射される液体は、水であることを特徴とするものである。
本発明によれば、工事時間および工事コストが大きくならず、簡単な方法で杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
本発明の第1実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置の施工状況を示す図である。 同杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの上部斜視図である。 同杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの上部断面図である。 図3のA−A断面図である。 (a)本発明の第1実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの下部側面図である。 (b)図5のB−B断面図である。 同杭抜埋戻工法のフローチャートである。 同杭抜埋戻工法の既設杭引上工程のサブルーチンフローチャートである。 同杭抜埋戻工法のケーシング位置決め工程の実施状況を示す図である。 (a)同杭抜埋戻工法のケーシング掘削工程および既設杭液体噴射工程の実施状況を示す図である。 (b)図9(a)のC−C断面を示す図である。 (c)図9(a)のD−D区間の断面図である。 (a)同杭抜埋戻工法のケーシング引上工程およびケーシング下部充填材噴射工程の実施状況を示す図である。 (b)図10(a)のE−E断面を示す図である。 (c)図10(a)のF−F区間の断面図である。 同杭抜埋戻工法のワイヤー引掛工程の実施状況を示す図である。 同杭抜埋戻工法のワイヤー引上工程および既設杭側面充填材流込工程の実施状況を示す図である。 本発明の第2実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置の施工状況を示す図である。 同既設杭引抜装置のケーシングの下部を示す図である。 同既設杭引抜装置の退避位置にあるチャック爪を示す図である。 同杭抜埋戻工法を用いた既設杭の引抜状況を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の杭抜埋戻工法の第1実施形態について図面を参照にしながら説明する。ここで、図1は本発明の第1実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置の施工状況を示す図であり、図2は同杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの上部斜視図であり、図3は同杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの上部断面図であり、図4は図3のA−A断面図であり、図5(a)は本発明の第1実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置のケーシングの下部側面図であり、図5(b)は図5のB−B断面図である。
図1に示すように、既設杭引抜装置1は、ケーシング2を支持するとともに、ケーシング2を上下動および回転させる機械である。このように、ケーシング2が回転および下方動することにより、先端の掘削歯3により地盤が掘削される。具体的には、既設杭引抜装置1は、地中に埋設された既設杭(杭)7を引き抜く機械で、ケーシング2の先端に設けられた掘削歯3と、ケーシング2の先端部に設けられた削孔水充填材噴射口4(4a、4b)と、ケーシング2の先端部側方に設けられた既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)を有している(図5参照)。具体的には、既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)は、ケーシング2の先端部の外側側面の略2cm程度外側に設けられている。ここで、既設杭7は、建築物等の基礎として地中に埋設されている杭であり、例えば、場所打ち鉄筋コンクリート杭や、コンクリート充填鋼管杭、または工場などで製作されるPC杭、PHC杭、SC杭、鋼管杭、H鋼杭等がある。削孔水充填材噴射口4(4a、4b)および既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)からは、ケーシング2の側面を介して供給される水(液体)が噴射される。ここで、既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)には、ケーシング2の外側側方から開口部6(図5(b)参照)を介して水(液体)が噴射される。なお、本実施形態では、削孔水充填材噴射口4(4a、4b)および既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)は、ケーシング2の中心軸の対称位置にそれぞれ2個設けたが、これに限らず、2個以上の複数個(例えば、2個〜4個、4個など)設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)をケーシング2の先端部側方に設けたが、これに限らず、ケーシング2の先端付近(略先端部)に設けるようにしてもよい。
ケーシング2は、490N/mm以上の引張強度を有する高張力鋼で中空の円筒形状の部材で形成され、3mm〜9mmの肉厚で既設杭7より大きい内径を有している。また、上述したように、ケーシング2の先端部には削孔水充填材噴射口4(4a、4b)が設けられ、ケーシング2の先端部の外側側方には既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)が設けられている。また、ケーシング2の後端部にはスイベル8が設けられ、ケーシング2の上部から側面には、スイベル8内のスイベル内削孔水充填材流路8xまたはスイベル内既設杭側面噴射水流路8yを介し、削孔水(液体)もしくはセメントミルク(充填材)または既設杭側面噴射水(液体)を供給するための削孔水充填材流路9または既設杭側面噴射水流路10が設けられている(図2参照)。ここで、図2、図3および図4は、説明の都合上、図1および図5とケーシング2などの向きを異ならして表示させている。
スイベル8は、内部が内管と外管から構成される2重管スイベルで、スイベル8の内管内には削孔水充填材噴射口4(4a、4b)に供給される削孔水またはセメントミルク(充填材)のスイベル内削孔水充填材流路8xが形成され、スイベル8の内管と外管の間には既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)に供給される既設杭側面噴射水のスイベル内既設杭側面噴射水流路8yが形成されている。このスイベル8は、入口側が削孔水もしくはセメントミルク(充填材)の供給源(図示略)または既設杭側面噴射水の供給源(図示略)からそれぞれ供給される削孔水もしくはセメントミルク(充填材)または既設杭側面噴射水の各供給管11a、11b、12(ホース)と連結され、また、出口側がケーシング2の内部から側面に設けられた削孔水もしくはセメントミルク(充填材)または既設杭側面噴射水の流路である削孔水充填材流路9および既設杭側面噴射水流路10と連結されている。そして、削孔水充填材流路9または既設杭側面噴射水流路10に供給された水(液体)もしくはセメントミルク(充填材)は、ケーシング2の上部でそれぞれ2経路に分岐して削孔水充填材噴射口4(4a、4b)または既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)に送られる。このように、削孔水もしくはセメントミルク(充填材)または既設杭側面噴射水の供給源(図示略)からそれぞれ供給された削孔水もしくはセメントミルク(充填材)または既設杭側面噴射水は、各供給管11a、11b、12→スイベル8→各流路9、10→2経路各流路9(9a、9b)、10(10a、10b)を経て、削孔水充填材噴射口4(4a、4b)または既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)からそれぞれ噴射される。なお、本実施形態では、削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から削孔水もしくはセメントミルク(充填材)を噴射させたが、これに限らず、削孔水とセメントミルク(充填材)を別々の噴射口(削孔水噴射口、充填材噴射口)から噴射させてもよい。
掘削歯3は、ケーシング2の先端部に複数個設けられ、ケーシング2を地盤中に進入させるときに地盤を掘削するものである。
アースオーガ13は、ケーシング2を回転駆動させるもので、ケーシング2の上部に設けられている(図1参照)。このアースオーガ13は、ベースマシン14(例えば、三点式杭打機)のリーダ14c上部のトップシーブ14dからワイヤ14eが吊り下げられ、ベースマシン14のリーダ14cの側面に設けられた案内レール(図示略)に沿って昇降可能に支持されている。アースオーガ13のケース13a内には、駆動源(モータ)、減速機等が設けられ、ケース13aの下部には、駆動源の回転駆動力によって回転する回転軸15が設けられている。回転軸15の下端部にはスイベル8が連結されている。そして、アースオーガ13によりケーシング2を軸(円筒状のケーシング2の中心軸)周りに回転させ、ベースマシン14のリーダ14cの側面の案内レール(図示略)に沿ってケーシング2を下降させることにより、ケーシング2の先端の掘削歯3によって地盤が掘削され、ケーシング2を地中内に進入させることができる。また、アースオーガ13がワイヤ14eにより案内レール(図示略)に沿って引き上げられることにより、ベースマシン14により地中に進入したケーシング2を地上に引き抜くことができる。このベースマシン14のリーダ14cは、後方からバックステー14aにより支持され、リーダ14cの下端部がピン14bにより回動可能に支持されている。そして、バックステー14aを伸縮させることによりリーダ14c下端部のピン14bを軸としてリーダ14cを前後方向の傾けることができる。なお、本実施形態では、アースオーガ13を用いたが、これに限らず、アースオーガ13以外の他の駆動装置であってもよい。
以下、本発明の第1実施形態の杭抜埋戻工法について図面を参照にしながら説明する。ここで、図6は本発明の一実施形態における杭抜埋戻工法のフローチャートであり、図7は同杭抜埋戻工法の既設杭引上工程のサブルーチンフローチャートであり、図8は同杭抜埋戻工法のケーシング位置決め工程の実施状況を示す図であり、図9(a)は同杭抜埋戻工法のケーシング掘削工程および既設杭液体噴射工程の実施状況を示す図であり、図9(b)は図9(a)のC−C断面を示す図であり、図9(c)は図9(a)のD−D区間の断面図であり、図10(a)は同杭抜埋戻工法のケーシング引上工程およびケーシング下部充填材噴射工程の実施状況を示す図であり、図10(b)は図10(a)のE−E断面を示す図であり、図10(c)は図10(a)のF−F区間の断面図である。ここで、図8〜図10については、説明の都合上、ケーシング2などを拡大して表示させている。
まず、S1において、ケーシング位置決め工程が実施される。このケーシング位置決め工程では、既設杭7の上端がケーシング2内に挿入できる位置に、ケーシング2の先端部が位置決めされる(図8参照)。具体的には、ベースマシン14を用いて、ケーシング2の下端部を既設杭7の上端位置に移動させる。ここで、ケーシング位置決め工程が実施される前に、バックホー(図示略)等の掘削機を用いて既設杭7の頭出しが行われる。そして、ケーシング2が所定の位置決めされると、S2に進む。
S2において、ケーシング掘削工程が実施される。このケーシング掘削工程では、既設杭7の外周面に沿ってケーシング2を用いて掘削される(図9(a)参照)。ここで、ケーシング掘削工程は、掘削ボタン(図示略)が「ON」になることにより開始される。具体的には、掘削ボタン(図示略)が「ON」になることにより、ケーシング2が回転する。そして、ケーシング2の先端部の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から削孔水(液体)が噴射されながら、ケーシング2の先端の掘削歯3により地盤が掘削され、ケーシング2が既設杭7に沿って地中内に進入(下降)される。このように、ケーシング2の先端部の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から削孔水(液体)が噴射されることにより、ケーシング2の先端部の土砂が泥土化され、ケーシング2が地中内に進入(下降)されやすくなる(図9(c)参照)。そして、S3に進む。
S3において、既設杭液体噴射工程が実施される。この既設杭液体噴射工程では、ケーシング2を用いて掘削されているときに、ケーシング2の先端部側方から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)が噴射される(図9(b)参照)。ここで、既設杭液体噴射工程は、既設杭噴射水ボタン(図示略)が「ON」になることにより開始される。具体的には、既設杭噴射水ボタン(図示略)が「ON」になることにより、ケーシング2の先端部側方の既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)から開口部6を介し既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)が噴射される(図9(b)参照)。このように、ケーシング2の先端部側方から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)が噴射されることにより、既設杭7に付着している土砂が既設杭7から離れるとともに、ケーシング2内の土砂を泥土化させることができる。なお、本実施形態では、ケーシング2の先端部側方の既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)を噴射させたが、上述したように、ケーシング2の略先端部側方の既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)を噴射させるようにしてもよい。また、本実施形態では、ケーシング掘削工程の実施されている全期間について既設杭液体噴射工程が実施されるようにして説明したが、これに限らず、ケーシング掘削工程が実施されている一部の期間において既設杭液体噴射工程が実施されているようにしてもよい。すなわち、「ケーシング掘削工程によりケーシング2を用いて掘削されているとき」とは、ケーシング掘削工程が開始されてから終了されるまでの期間内の意味であり、ケーシング掘削工程が開始されてから終了されるまでの期間内にあれば、ケーシング掘削工程により掘削が開始されている全期間のみならず一部の期間も含まれる。また、本実施形態では、既設杭噴射水ボタン(図示略)が「ON」になることにより「既設杭液体噴射工程」が実行されるとしたが、これに限らず、掘削ボタン(図示略)が「ON」になることにより、「ケーシング掘削工程」および「既設杭液体噴射工程」が実行されるようにしてもよい。そして、S4に進む。
S4において、既設杭7の下端までケーシング2により掘削されたかが判断される。すなわち、ケーシング2が地盤を掘削することにより、既設杭7の全長がケーシング2内に入っているかが判断される。この「既設杭7の全長がケーシング2内に入っているか」は、あらかじめ既設杭7の長さがわかっているので、長さ表示部(図示略)に表示される「基準位置からケーシング2の先端部までの長さ」の値から判断することができる。そして、S4で「NO」と判断された場合はS2に進み、S4で「YES」と判断されるまで、S4→S2→S3→S4の処理が繰り返し実施され、S4で「YES」と判断された場合はS5に進む。ここで、ケーシング掘削工程(S2)は、ケーシング2に新たなケーシングを継ぎ足しながら実行される。なお、本実施形態では、「既設杭7の全長がケーシング2内に入っているか」について、管理装置(図示略)の長さ表示部(図示略)に表示される基準位置からケーシング2の先端部までの長さの値から判断したが、これに限らず、他の方法により判断してもよい。
S5において、ケーシング掘削完了工程が実施される。ここで、ケーシング掘削完了工程は、ケーシング2の回転が停止されるとともに、ケーシング2の先端部の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から削孔水(液体)の噴射も停止され、また、ケーシング2の先端部側方の既設杭側面噴射ノズル5(5a、5b)からの噴射も停止される。このケーシング掘削完了工程は、「掘削ボタン(図示略)」および「既設杭噴射水ボタン(図示略)」が「OFF」にされることにより、実施される。なお、本実施形態では、「掘削ボタン(図示略)」および「既設杭噴射水ボタン(図示略)」が「OFF」にされることによりケーシング掘削完了工程を実施させたが、上述したように、「掘削ボタン(図示略)」が「OFF」にされることにより実施させるようにしてもよい。そして、S6に進む。
S6において、ケーシング引上工程が実施される。このケーシング引上工程では、ケーシング掘削工程により掘削された掘削孔26からケーシング2を回転させながらケーシング2が引き上げられる(図10(a)参照)。このケーシング引上工程は、アースオーガ13によりケーシング2を回転させながら、ワイヤー14eを案内レール(図示略)に沿って引き上げることによりアースオーガ13が上昇され、これにより、地中に進入したケーシング2が地上に引き上げられる。そして、S7に進む。
S7において、ケーシング下部充填材噴射工程が実施される。このケーシング下部充填材噴射工程では、ケーシング引上工程によりケーシング2を回転させながらケーシング2が引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)がケーシング2の略先端の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から噴射される(図10(a)参照)。具体的には、ケーシング2の上部のスイベル8からケーシング2の側面の削孔水充填材流路9(9a、9b)を介し削孔水充填材噴射口4(4a、4b)からセメントミルク(充填材)が噴射される(図10(c)参照)。このように、ケーシング2が回転されながら引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)がケーシング2の略先端の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から噴射されるので、そのケーシング2の略先端の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から噴射されたセメントミルク(充填材)が泥土化された土砂と混合される。そして、その混合されたセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物がケーシング2の先端部周りに充填されることにより、ケーシング2の先端部とともに既設杭7に沿ってセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物が充填される。なお、本実施形態では、充填材としてセメントミルクを用いたが、これに限らず、モルタルを用いてもよく、また、セメントミルクやモルタルに圧送用の流動化剤を混合したものを用いてもよい。また、本実施形態では、上述したように、削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から削孔水もしくはセメントミルク(充填材)を噴射させたが、これに限らず、削孔水とセメントミルク(充填材)を別々の噴射口(削孔水噴射口、充填材噴射口)から噴射させてもよい。そして、S8に進む。
S8において、ケーシング2が掘削孔26から地上に引き上げられたかが判断される。すなわち、ケーシング2の下端部が地上まで引き上げられたかが判断される。そして、S8で「NO」と判断された場合はS6に進み、S8で「YES」と判断されるまで、S8→S6→S7→S8の処理が繰り返し実施され、S8で「YES」と判断された場合はS9に進む。そして、ケーシング2が掘削孔26から地上に引き上げられたと判断されると、そのタイミングで「停止ボタン(図示略)」が押される。なお、本実施形態では、「ケーシング2の下端部が地上まで引き上げられること」により、ケーシング2が掘削孔26から地上に引き上げられたと判断したが、これに限らず、「ケーシング2の下端部が既設杭7の上端部(たとえば、上端から約3m程度部分)まで引き上げられること」により、ケーシング2が掘削孔26から地上に引き上げられたと判断するようにしてもよい。
S9において、既設杭引上工程が実施される。この既設杭引上工程では、既設杭が引き上げられる。既設杭引上工程の具体的内容については、図7、図11、図12を用いて説明する。ここで、図7は、上述したように、本発明の一実施形態における杭抜埋戻工法の既設杭引上工程のサブルーチンフローチャートであり、図11は同杭抜埋戻工法のワイヤー引掛工程の実施状況を示す図であり、図12は同杭抜埋戻工法のワイヤー引上工程および既設杭側面充填材流込工程の実施状況を示す図である。
S91において、ワイヤー引掛工程が実施される。このワイヤー引掛工程では、既設杭7にワイヤー16aが引っ掛けられる。具体的には、 引き上げたケーシング2先端の掘削歯3の周りに杭抜き用のワイヤー16aの輪が絡げられ、そのワイヤー16aの他端がクローラクレーン17aのワイヤフック17bに掛けられる。そして、ケーシング2を再び地中に戻すことによりワイヤー16aの輪が既設杭7の上端部(上端から約3m程度部分)に掛けられる(図11(a)参照)。すなわち、ワイヤフック17bに掛けられたワイヤー16aを緩めて、ケーシング2先端の掘削歯3の周りに絡げられたワイヤー16aをケーシング2の先端から外し、ワイヤフック17bを上昇させてワイヤー16aが再度張られることによりワイヤー16aの輪が既設杭7に掛けられる(図11(b))。そして、S92に進む。
S92において、ワイヤー引上工程が実施される。このワイヤー引上工程では、ワイヤー引掛工程により既設杭7に引っ掛けられたワイヤー16aが引き上げられる。具体的には、既設杭7に引っ掛けられたワイヤー16aがクローラクレーン17aにより引き上げられ、既設杭7が引き上げられる。このように、既設杭7は、ワイヤー16aを介して地中から引き上げられる。ここで、既設杭7が重い場合は、ワイヤー16aをクローラクレーン17aにより引き上げるとともに、既設杭7に他のワイヤー16bが絡げられ、その絡げられたワイヤー16bを多滑車18により引っ張るようにしてもよい(図12参照)。このように、多滑車18を用いてワイヤー16bを介し既設杭7を引っ張ることにより、重い既設杭7でも引き上げることができる。既設杭7が更に重たい場合は、既設杭7に更に他のワイヤー(図示略)を絡げ、その絡げられたワイヤー(図示略)を他の多滑車(図示略)により引っ張るようにしてもよい。そして、S9に進む。
S10において、既設杭側面充填材流込工程が実施される。この既設杭側面充填材流込工程では、既設杭引上工程(S9)により既設杭7が引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)が既設杭7側面に流し込まれる。具体的には、既設杭7の上部から既設杭7の周辺にセメントミルク(充填材)が流し込まれる(図12参照)。このように、既設杭引上工程(S9)により既設杭7が引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)が既設杭7の側面に流し込まれるので、その既設杭7の側面に流し込まれたセメントミルク(充填材)が引上作業中の既設杭7の周辺に隙間少なく充填される。これにより、杭抜孔19全長に亘り略満遍なくセメントミルク(充填材)を充填させて杭抜孔19を埋め戻すことができる。また、本実施形態では、既設杭7の引上げられている全期間について既設杭側面充填材流込工程が実施されるようにして説明したが、これに限らず、既設杭7の引上げられている一部の期間において既設杭側面充填材流込工程が実施されているようにしてもよい。すなわち、「既設杭引上工程(S9)により既設杭が引き上げられているとき」とは、ワイヤー引上工程が開始されてから終了されるまでの期間内の意味であり、ワイヤー引上工程が開始されてから終了されるまでの期間内にあれば、ワイヤー引上工程により既設杭7が引き上げられている全期間のみながず一部の期間も含まれる。そして、S11に進む。
S11において、ワイヤー16aがすべて引き上げられたかが判断される。S11で「NO」と判断された場合はS9に進み、S11で「YES」と判断されるまで、S11→S9→S10→S11の処理が繰り返し実施され、S11で「YES」と判断された場合は、杭抜埋戻工法が終了する。なお、本実施形態では、既設杭7に引っ掛けられたワイヤー16aを連続的に一度で引き上げるようにしたが、これに限らず、既設杭7の重量が重い場合は、既設杭7がワイヤー16aにより引き上げられているときにワイヤー16aの引き上げを停止させ、その停止中に既設杭7の上部を切断し、既設杭7を分割して引き上げ撤去してもよい。
以上説明したように、ケーシング2を用いて地盤が掘削されているときに、ケーシング2の先端部側方から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)が噴射されるので、既設杭7に付着している土砂が既設杭7から離れるとともに、ケーシング2内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシング2が回転されながら引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)がケーシング2の略先端の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から噴射されるので、そのケーシング2の略先端から噴射されたセメントミルク(充填材)が泥土化された土砂と十分混合され、その混合されたセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物が引上げ途中のケーシング2の先端部周辺に充填される。これにより、既設杭7に沿ってセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔19全長に亘り略満遍なくセメントミルク(充填材)を充填させて杭抜孔19を埋め戻すことができる。また、既設杭引上工程(S9)により既設杭7が引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)が既設杭7の側面に流し込まれるので、その既設杭7の側面に流し込まれたセメントミルク(充填材)が引上作業中の既設杭7の周辺に隙間少なく充填される。これにより、杭抜孔19全長に亘り略満遍なくセメントミルク(充填材)を充填させて杭抜孔19を埋め戻すことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の杭抜埋戻工法の第2実施形態について図面を参照にしながら説明する。ここで、図13は本発明の第2実施形態における杭抜埋戻工法に用いられる既設杭引抜装置の施工状況を示す図であり、図14は同既設杭引抜装置のケーシングの下部を示す図であり、図15は同既設杭引抜装置の退避位置にあるチャック爪を示す図であり、図16は同杭抜埋戻工法を用いた既設杭の引上状況を示す図である。
本発明の第2実施形態と第1実施形態の異なるところは、本発明の第1実施形態では、既設杭7にワイヤー16aが引っ掛けられ、そして、そのワイヤー16aを引き上げることにより既設杭7が引き上げられるようにしたのに対し、第2実施形態では、ケーシング21内の既設杭7の下端部にチャック爪22を係止させ、そして、ケーシング21を引き上げることによりチャック爪22に係止された既設杭7が引き上げられるようにしたところが異なる。ここで、第2実施形態の既設杭引抜装置20は、特許第6596608号に記載された既設杭引抜装置(主要構造)が用いられている。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
まず、本発明の第2実施形態の既設杭引抜装置20について説明する。図13および図14に示すように、ケーシング21の中空状の先端部には、ケーシング21の内周面と外周面を連通させ、チャック爪22が通過可能な連通孔(図示略)が形成されている。このチャック爪22は、ケーシング21の外周側先端部寄りに設けられ、ケーシング21の連通孔(図示略)を通じて、ケーシング21の内部に先端部を突出する位置である「突出位置(図16(b)参照)」とケーシング21の内部から先端部が外側に退避した位置である「退避位置(図15(a)参照)」の間で移動させることができる。すなわち、チャック爪22の「退避位置」では先端部がケーシング21の内部から外周側に退避され(図15参照)、チャック爪22の「突出位置」では連通孔(図示略)を通じてケーシング21の内部に貫入し、先端部がケーシング21の内部に突出される(図16(b)、図16(c)参照)。このように、既設杭7の引抜時には、チャック爪22がケーシング21の内部に突出し、既設杭7が下方からにチャック爪22により係止される(図16参照)。
油圧ジャッキ23は、図14に示すように、ケーシング21の外周部に固定されるとともにロッド24の他端に接続され、ロッド24をケーシング21の先端に向かって押圧することにより、チャック爪22を退避位置から突出位置に移動させるものであり、ピストンロッド23aと、ジャッキ本体23bとを有している(図14参照)。このロッド24の押圧は、スイベル8を介して油圧ジャッキ23に作動油が供給または排出されることにより行われる。そして、チャック爪22が「退避位置」にある状態からジャッキ本体23b内のピストンロッド23aが伸長されることにより、チャック爪22を「突出位置」に移動させることができる(図16参照)。また、チャック爪22が「突出位置」にある状態から、ジャッキ本体23b内のピストンロッド23aが収縮されることにより、チャック爪22を「退避位置」に移動させることができる(図15参照)。ここで、「スイベル」については、第1実施形態のスイベル8を用いたが、他のスイベルを用いてもよい。
次に、既設杭引抜装置20を用いた既設杭引上工程のケーシング引上工程について説明する。ここで、図16は、上述したように、同杭抜埋戻工法を用いた既設杭の引上状況を示す図である。ここで、第2実施形態では、「ケーシング位置決め工程(S1)」〜「ケーシング引上判断(S8)」までの処理が実行され、第1実施形態の「既設杭引上工程(S9)」以降の処理は第2実施形態では有しない。
ケーシング引上工程(S6)では、ケーシング21内の既設杭7の下端部にチャック爪22が係止されることにより、チャック爪22が係止された既設杭7とともに、ケーシング21が引き上げられる。具体的には、油圧ジャッキ23を駆動しピストンロッド23aを伸長させ、チャック爪22を「退避位置(図15参照)」から「突出位置(図16参照)」へ移動させる。これにより、既設杭7がケーシング21先端のチャック爪22に係止される。そして、この状態で、ベースマシン14によりケーシング21を回転させながら上昇させることにより、ケーシング21とともに既設杭7が引き抜かれる。そして、S7に進む。なお、S7の処理およびS8の処理は第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
以上説明したように、ケーシング21を用いて地盤が掘削されているときに、ケーシング21の先端部側方から既設杭7の側面に既設杭側面噴射水(液体)が噴射されるので、既設杭7に付着している土砂が既設杭7から離れるとともに、ケーシング21内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシング21が回転されながら既設杭7とともに引き上げられているときに、流動性を有するセメントミルク(充填材)がケーシング21の略先端の削孔水充填材噴射口4(4a、4b)から噴射されるので、そのケーシング21の略先端から噴射されたセメントミルク(充填材)が泥土化された土砂と十分混合され、その混合されたセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物がケーシング21の先端部周辺に充填される。これにより、既設杭7に沿ってセメントミルク(充填材)と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔19全長に亘り略満遍なくセメントミルク(充填材)を充填させて杭抜孔19を埋め戻すことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 既設杭引抜装置
2 ケーシング
3 掘削歯
4a 削孔水充填材噴射口
4b 削孔水充填材噴射口
5a 既設杭側面噴射ノズル
5b 既設杭側面噴射ノズル
6 開口部
7 既設杭
8 スイベル
8x スイベル内削孔水充填材流路
8y スイベル内既設杭側面噴射水流路
9 削孔水充填材流路
10 既設杭側面噴射水流路
11a 供給管
11b 供給管
12 供給管
13 アースオーガ
13a ケース
14 ベースマシン
14a バックステー
14b ピン
14c リーダ
14d トップシーブ
14e ワイヤー
15 回転軸
15a 管理装置本体
15b 管理装置ディスプレイ部
16a ワイヤー
16b ワイヤー
17a クローラクレーン
17b ワイヤフック
18 多滑車
19 杭抜孔
20 既設杭引抜装置
21 ケーシング
22 チャック爪
23 油圧ジャッキ
23a ピストンロッド
23b ジャッキ本体
24 ロッド
26 掘削孔


上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法であって、既設杭の外周面に沿ってケーシングを用いて掘削されるケーシング掘削工程と、ケーシング掘削工程によりケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射される既設杭液体噴射工程と、ケーシング掘削工程により掘削された掘削孔からケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられるケーシング引上工程と、ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるケーシング下部充填材噴射工程と、を有し、ケーシング下部充填材噴射工程によりケーシングの略先端から噴射された充填材は、既設杭液体噴射工程により既設杭から離れ泥土化された土砂と混合した状態でケーシングの先端部周辺に充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されるので、既設杭に付着している土砂が既設杭から離れるとともに、ケーシング内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるので、そのケーシングの略先端から噴射された充填材が既設杭から離れ泥土化された土砂と十分混合され、その混合された充填材と泥土化土砂の混合物が引上げ途中のケーシングの先端部周辺に充填される。これにより、既設杭に沿って充填材と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法であって、既設杭の外周面に沿ってケーシングを用いて掘削されるケーシング掘削工程と、ケーシング掘削工程によりケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に向けて液体が噴射される既設杭液体噴射工程と、ケーシング掘削工程により掘削された掘削孔からケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられるケーシング引上工程と、ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるケーシング下部充填材噴射工程と、ケーシング引上工程が実行された後に、既設杭が引き上げられる既設杭引上工程と、既設杭引上工程により既設杭が引き上げられているときに、流動性を有する充填材が既設杭の上部から既設杭側面に流し込まれる既設杭側面充填材流込工程と、を有し、ケーシング下部充填材噴射工程によりケーシングの略先端から噴射された充填材は、既設杭液体噴射工程により既設杭から離れ泥土化された土砂と混合した状態でケーシングの先端部周辺に充填され、そして、既設杭側面充填材充填工程により既設杭側面に流し込まれた充填材は、既設杭引上工程により引き上げられている既設杭の周辺に隙間少なく充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とするものである。
本発明によれば、ケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に向けて液体が噴射されるので、既設杭に付着している土砂が既設杭から離れるとともに、ケーシング内の土砂を泥土化させることができる。そして、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるので、そのケーシングの略先端から噴射された充填材が既設杭から離れ泥土化された土砂と十分混合され、その混合された充填材と泥土化土砂の混合物が引上げ途中のケーシングの先端部周辺に充填されるとともに、既設杭引上工程により既設杭が引き上げられているときに、流動性を有する充填材が既設杭の上部から既設杭側面に流し込まれるので、その既設杭側面に流し込まれた充填材が引上作業中の既設杭の周辺に隙間少なく充填される。これにより、既設杭に沿って充填材と泥土化土砂の混合物が充填され、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができる。
本発明のうち第の態様に係るものは、第2の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭引上工程は、既設杭にワイヤーが引っ掛けられるワイヤー引掛工程と、ワイヤー引掛工程により引っ掛けられたワイヤーが引き上げられるワイヤー引上工程を、有し、ワイヤー引上工程により、ワイヤーを介して既設杭が引き上げられることを特徴とするものである。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、ケーシング引上工程は、ケーシング内の既設杭の下端部にチャック爪が係止されることにより、チャック爪が係止された既設杭とともに、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられることを特徴とするものである。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程は、ケーシング掘削工程により掘削されている全期間において、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とするものである。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程は、ケーシングの略先端部側方の複数個所から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とするものである。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、ケーシング下部充填材噴射工程は、ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられている全期間において、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されることを特徴とするものである。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1の態様の杭抜埋戻工法であって、既設杭液体噴射工程により噴射される液体は、水であることを特徴とするものである。

Claims (8)

  1. 既設杭が引き抜かれた杭抜孔を充填材を用いて埋め戻す杭抜埋戻工法であって、
    既設杭の外周面に沿ってケーシングを用いて掘削されるケーシング掘削工程と、
    該ケーシング掘削工程によりケーシングを用いて掘削されているときに、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射される既設杭液体噴射工程と、
    前記ケーシング掘削工程により掘削された掘削孔からケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられるケーシング引上工程と、
    該ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられているときに、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されるケーシング下部充填材噴射工程と、を有し、
    該ケーシング下部充填材噴射工程によりケーシングの略先端から噴射された充填材は、前記既設杭液体噴射工程により泥土化された土砂と混合した状態でケーシングの先端部周辺に充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とする杭抜埋戻工法。
  2. 前記ケーシング引上工程が実行された後に、既設杭が引き上げられる既設杭引上工程と、
    該既設杭引上工程により既設杭が引き上げられているときに、流動性を有する充填材が既設杭の上部から既設杭側面に流し込まれる既設杭側面充填材流込工程と、をさらに有し、
    該既設杭側面充填材充填工程により既設杭側面に流し込まれた充填材は、前記既設杭引上工程により引き上げられている既設杭の周辺に隙間少なく充填されることにより、杭抜孔全長に亘り略満遍なく充填材を充填させて杭抜孔を埋め戻すことができることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
  3. 前記既設杭引上工程は、
    既設杭にワイヤーが引っ掛けられるワイヤー引掛工程と、
    該ワイヤー引掛工程により引っ掛けられたワイヤーが引き上げられるワイヤー引上工程を、有し、
    該ワイヤー引上工程により、ワイヤーを介して既設杭が引き上げられることを特徴とする請求項2記載の杭抜埋戻工法。
  4. 前記ケーシング引上工程は、ケーシング内の既設杭の下端部にチャック爪が係止されることにより、チャック爪が係止された既設杭とともに、ケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
  5. 前記既設杭液体噴射工程は、前記ケーシング掘削工程により掘削されている全期間において、ケーシングの略先端部側方から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
  6. 前記既設杭液体噴射工程は、ケーシングの略先端部側方の複数個所から既設杭の側面に液体が噴射されることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
  7. 前記ケーシング下部充填材噴射工程は、前記ケーシング引上工程によりケーシングを回転させながらケーシングが引き上げられている全期間において、流動性を有する充填材がケーシングの略先端の充填材噴射口から噴射されることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
  8. 前記既設杭液体噴射工程により噴射される液体は、水であることを特徴とする請求項1記載の杭抜埋戻工法。
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