JP2013230573A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の筋を目立たなくする。
【解決手段】LEDアレイチップCHを主走査方向に並べて配置したLEDアレイ41と、感光体ドラム53と、画像形成部30と、前記画像の階調を表すディザパターンZを使用する場合に、前記各LEDアレイチップCHの端部に位置する発光素子Pの光量を補正する発光制御部110とを備え、前記発光制御部110は、前記ディザパターンZを構成する画素のうち、前記LEDアレイチップCHの端部に対応する画素の濃度が周辺画素の濃度に近づくように、前記各LEDアレイチップCHの端部に位置する2つの発光素子間の素子間距離Dxと、前記画像の階調を表すディザパターンZ間に存在する空白部Nの前記素子間距離Dxの変化に対する面積変動比Srとに応じて、端部に位置する前記発光素子の光量を補正する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像の筋を目立たなくする技術に関する。
下記特許文献1には、LEDチップ間の距離に応じて、境界部における発光素子の光量を補正することで、白筋を目立たなくさせる技術が開示されている。下記特許文献2には、画像の階調を、斜め線の繰り返しパターンからなるディザパターンにより表すようにした技術が提案されている。
特開2001−080111公報 特開2004−364084公報
ディザパターンを用いて画像を形成する際、ディザパターン間に存在する空白部の面積変動比、詳しくは素子間距離の変化に対する面積変動比に着目して、チップ端に位置する発光素子の光量を補正することで、チップ端に対応する箇所の画素の濃度を、周辺部の画素の濃度に近づけることが出来、画像の筋を更に目立たなく出来る可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、画像の筋を目立たなくすることを目的とする。
本明細書によって開示される画像形成装置は、複数の発光素子を有する発光チップを主走査方向に並べて配置した発光アレイと、前記発光アレイにより露光される感光体と、
前記感光体に形成される静電潜像を用いて被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像の階調を表すディザパターンを使用する場合に、前記各発光チップの端部に位置する前記発光素子の光量を補正する光量補正部とを備え、前記光量補正部は、前記ディザパターンを構成する画素のうち、前記発光チップの端部に対応する画素の濃度が周辺画素の濃度に近づくように、端部に位置する前記発光素子の光量を、前記各発光チップの端部に位置する2つの発光素子間の素子間距離と、前記画像の階調を表すディザパターン間に存在する空白部の前記素子間距離の変化に対する面積変動比とに応じて補正する。
ディザパターンを構成する画素のうち、発光チップの端部に対応する画素の濃度誤差は、素子間距離に加え、空白部の面積変動比に関係している。このものでは、素子間距離に加え、空白部の面積変動比を考慮して光量を補正するので、空白部の面積変動比を考慮しない場合に比べて、発光チップの端部に対応する画素の濃度を、周辺画素の濃度に近づけることが可能である。そのため、画像の筋を目立たなくすることができ、画品質が高まる。
上記画像形成装置では、以下の構成にすることが好ましい。
・前記光量補正部は、前記素子間距離が基準ピッチよりも大きい場合、前記空白部の前記面積変動比が大きい前記ディザパターンを用いるときの前記光量を、前記空白部の前記面積変動比が小さい前記ディザパターンを用いるときの前記光量より大きくする補正を行う。空白部の面積変動比が大きい場合は、小さい場合に比べて、発光チップの端部に対応する画素の濃度誤差(周辺画素に対する濃度誤差)が大きくなる傾向になる。そのため、空白部の面積変動比が大きい場合に、光量を大きく補正した方が、濃度誤差を小さくできる。一方、空白部の面積変動比が小さい場合は、発光チップの端部に対応する画素の濃度誤差が小さくなる傾向になるので、光量を小さく補正した方が、濃度誤差を小さくすることが出来る。
・前記空白部の前記面積変動比の大小を、隣接する2つのディザパターンの線間距離又は主走査方向の直線距離に基づいて決定する。空白部の面積変動比を比較的簡単に決定することが出来る。
・前記光量補正部は、前記素子間距離が基準ピッチよりも大きい場合において、前記被記録媒体に対する前記現像剤の飛散量が設計基準値より大きい場合、前記光量の補正値をプラスし、前記現像剤の飛散量が設計基準値より小さい場合、前記光量の補正値をマイナスする。現像剤の飛散量を考慮して光量を補正するので、飛散量を考慮しない場合に比べて、発光チップの端部に対応する画素の濃度誤差(周辺画素に対する濃度誤差)を小さくすることが出来る。そのため、画像の筋を目立たなくすることができ、画品質が一層、高まる。
・前記光量補正部は、前記発光素子から出射した光の、前記感光ドラムに対する焦点のずれ量が大きいほど、前記現像剤の飛散量が大きくなり、前記焦点のずれ量が小さいほど、前記現像剤の飛散量が小さくなるとして、前記光量を補正する。
本発明によれば、画像の筋を目立たなくすることが可能となる。
実施形態1に係るカラープリンタの要部側断面図 LEDユニットおよびプロセスカートリッジの拡大図 LEDユニットを露光面側から見た図 発光制御部及び制御装置のブロック図 ディザパターンを示す図(白筋が発生した状態と、光量補正により白筋が消滅した状態を示す) ディザパターンの拡大図(線間距離小の場合を示す) ディザパターンの拡大図(線間距離大の場合を示す) ディザパターンの拡大図(角度小の場合を示す) ディザパターンの拡大図(角度大の場合を示す) 実施形態3において、トナーの飛散量とディザパターンの線間距離との関係を示す図 焦点位置の誤差の大きさと集光スポットの大きさの関係を示す図
<実施形態1>
実施形態1について図1から図9を参照しつつ説明する。
1.カラープリンタの全体構成
図1に示すように、電子写真方式のカラープリンタ1は、本体筐体10内に、用紙(本発明の「被記録媒体」の一例)Sを供給する給紙部20と、給紙された用紙Sに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Sを排出する排紙部90と、これらの各部の動作を制御する制御装置100とを備えている。尚、以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側」、紙面に向かって右側を「後側」とする。また、用紙Sの搬送方向に直交する方向を主走査方向(図1の紙面直交方向、プリンタの左右方向)とし、主走査方向に直交する方向、すなわち用紙Sの搬送方向を副走査方向(図1の左右方向、プリンタの前後方向)とする。
本体筐体10の上部には本体筐体10に対し相対的に開閉自在なアッパーカバー12が、後側に設けられたヒンジ12Aを支点として上下に回動自在に設けられている。アッパーカバー12の上面は、本体筐体10から排出された用紙Sを蓄積する排紙トレイ13となっており、下方には露光装置であるLEDユニット40が設けられている。
また、本体筐体10内には、各プロセスカートリッジ50を着脱自在に収容するカートリッジドロア15が設けられている。カートリッジドロア15は、左右に一対設けられた金属製のサイドプレート15A(片側のみ図示)と、一対のサイドプレート15Aを連結するクロスメンバー15Bが前後に一対設けられている。サイドプレート15Aは、LEDユニット40が有する露光ヘッドとしてのLEDアレイ41の左右方向の両側に配置され、感光体ドラム53を直接的または間接的に支持し、位置決めする部材である。LEDアレイ41の発光は、制御装置100及び発光制御部110により制御される。尚、LEDアレイ41が本発明の発光アレイの一例である。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、本体筐体10に着脱自在に装着される給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Sを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22を主に備えている。用紙供給機構22は、給紙トレイ21の前側に設けられ、給紙ローラ23、分離ローラ24を主に備えている。
このように構成される給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Sが、一枚ずつ分離されて上方へ送られ、搬送経路28を通って後ろ向きに方向転換され、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備える。4つのLEDユニット40、4つのプロセスカートリッジ50はブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色に対応する。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、図2に示すように、ドラムユニット51と、ドラムユニット51に対して着脱自在に装着される現像ユニット61とを備えている。サイドプレート15Aは、プロセスカートリッジ50を支持しており、プロセスカートリッジ50は、感光体ドラム53を支持している。尚、各プロセスカートリッジ50は、現像ユニット61のトナー収容室66に収容されるトナーの色が相違するのみであり、構成は同一である。
ドラムユニット51は、ドラムフレーム52と、ドラムフレーム52に回転可能に支持される感光体の一例としての感光体ドラム53と、スコロトロン型帯電器54とを主に備えている。
現像ユニット61は、現像フレーム62と、現像フレーム62に回転可能に支持される現像ローラ63および供給ローラ64とを備え、トナーを収容するトナー収容室66を有している。プロセスカートリッジ50は、現像ユニット61がドラムユニット51に装着され、これにより、現像フレーム62とドラムフレーム52との間に上方から感光体ドラム53を臨める露光穴55が形成される。この露光穴55には下端にLEDアレイ41を保持したLEDユニット40が挿入される。LEDアレイ41の詳細については後述する。
転写ユニット70は、図1に示すように、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト73および転写ローラ74を主に備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間に搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光体ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光体ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光体ドラム53に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の奥側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光体ドラム53の表面(感光面53A)が、スコロトロン型帯電器54により一様に帯電された後、各LEDアレイ41から照射されるLED光により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光体ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される(帯電プロセス、露光プロセス)。
また、トナー収容室66内のトナーが、供給ローラ64の回転により現像ローラ63に供給され担持される。現像ローラ63上に担持されたトナーは、現像ローラ63が感光体ドラム53に対向して接触するときに、感光体ドラム53上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム53上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像が形成される(現像プロセス)。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Sが各感光体ドラム53と搬送ベルト73の内側に配置される各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム53上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される(転写プロセス)。そして、用紙Sが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙S上に転写されたトナー像が熱定着される(定着プロセス)。
排紙部90は、定着ユニット80の出口から上方に向かって延び、手前側に反転するように形成された排紙側搬送経路91と、用紙Sを搬送する複数対の搬送ローラ92を主に備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Sは、搬送ローラ92によって排紙側搬送経路91を搬送され、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
2.LEDアレイの構成
LEDアレイ41は、印字データに基づいて感光体ドラム53を露光する機能を果たすものであり、用紙の送り方向(図3の上下方向)に直交する主走査方向(図3の左右方向)に複数の発光素子Pを配置した構成となっている。
LEDアレイ41は、複数のLEDアレイチップ(本発明の「発光チップ」の一例)CHから分割構成されている。各LEDアレイチップCHは半導体プロセスにより、半導体基板上に発光素子Pたる発光ダイオードを一列状に複数形成(一例として256個形成)したものであり、この実施形態では、回路基板CB上に20個のLEDアレイチップCHを副走査方向に位置をずらして千鳥状に配置している。このように、LEDアレイチップCHを千鳥配置しつつ各チップ端を主走査方向に重ねることで、チップ同士の継目における発光素子間の距離Dxを基準ピッチDpに一致させている。尚、図3はLEDアレイ41の模式図であり、各LEDアレイチップCHに形成された発光素子Pの個数を実際より少なく示してある。
また、各LEDアレイ41には不揮発性の記憶手段としてEEPROM43が設けられている。このEEPROM43には、LEDアレイ41の光量制御に必要なデータ、例えば、各LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxのデータや、素子間距離Dxの基準ピッチDpのデータなどが記憶されている。
3.制御装置100と発光制御部110の説明
制御装置100はカラープリンタ1の全体を制御するものであり、CPUなどから構成される演算制御部100Aと、ROM100Bと、RAM100Cとを含む構成となっている。発光制御部(本発明の「光量補正部」の一例)110は、制御装置100と共に、LEDアレイ41の各発光素子Pを発光制御するものである。発光制御部110は、図4に示すようにASIC120を備える構成となっている。発光制御部110には、4組のLEDアレイ41が共通接続されており、発光制御部110のASIC120が4組のLEDアレイ41を一括して発光制御する構成となっている。
4.LEDアレイ41の発光制御
LEDアレイ上の各発光素子Pは主走査方向において一定の基準ピッチDp、具体的には、画像の解像度が600dpiである場合は、42μmのピッチで並んでいる。そして、各LEDアレイチップCHの継目についても、発光素子間の素子間距離Dxが基準ピッチDpになるように、LEDアレイチップCHを配置している。
しかし、回路基板CB上に各LEDアレイチップCHをマウントする際に搭載位置が正規位置からずれることがあり、LEDアレイチップ同士の継目では、発光素子間の素子間距離Dxが基準ピッチDpに対して増減する場合がある。このように、発光素子間の素子間距離Dxが基準ピッチDpに対して増減すると、図5に示すように、主走査方向に対して傾斜した斜線の繰り返しであるディザパターンZを使用して画像を印字したときに、画像に筋が発生し易くなる(図5中の枠内)。すなわち、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、継目部分では光の密度が下がる。そのため、ディザパターンZを構成する画素のうち、LEDアレイチップCHの継目に対応する画素では、露光が薄くなってトナーが載り難くなる。そのため、LEDアレイチップCHの継目に対応する画素(一例として、図5に示す画素G1)では、周辺画素(一例として、図5に示す画素G2)に対して濃度が下がる。よって、白筋が発生し易くなる。
尚、ディザパターンZとは、主走査方向に対して傾斜する斜め線の繰り返しパターンであり、画像に階調をつける時に使用されるものである。このプリンタ1では、4色のトナーに対応して4パターン、すなわち、主走査方向に対する傾斜角度θが異なる4種のディザパターンZ1〜Z4が設けられている。尚、色ごとにディザパターンZを変えているのは、ディザパターンZ同士が重ならないようにするためである。
上記のように、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、その部分だけ光量が低くなって白筋が発生し易くなる。そこで、本実施形態では、各LEDアレイチップCHの継目における、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、継目に位置する発光素子Pの発光時間Tを、発光制御部110にて調整して光量の不足を補うことにより、白筋の発生を抑えるようにしている。
以下、発光制御部110による発光時間Tの補正方法について具体的に説明する。
<素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合>
発光時間Tの補正には、ディザパターン間に存在する空白部Nの面積Sxが関係しているので、空白部Nをまず説明する。空白部「N」とは、ディザパターン間のスペースで印字されない非印字領域のことである。別の言い方をすれば、ディザパターンZを構成するドットU間のスペースである。
尚、図6、図7、図8に示すように、ディザパターンZを形成するドットUが、主走査方向について連続する2ドット分を1単位として配列されている場合、空白部「N」は、2ドットを1単位として繰り返されるので、図6〜図8では、空白部Nの横幅(主走査方向の幅)を2ドット単位で区切っている。一方、図9に示すように、ディザパターンZを形成するドットUが、1ドットUを1単位として配列されている場合、空白部「N」は1ドットを1単位として繰り返されるので、図9では空白部Nの横幅(主走査方向の幅)を1ドット単位で区切っている。
本実施形態では、各LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、継目に位置する発光素子Pa、Pbの発光時間Tを、素子間距離Dxの誤差量「ΔD」と、空白部Nの素子間距離Dxの変化に対する面積変動比「Sr」とに基づいて決定する。すなわち、以下の(1)式で示すように、「ΔD」、「Sr」の2つの数値を変数として、発光素子Pa、Pbの発光時間Tを発光制御部110にて決定する。
T=To+X・・・・・・・・・・・・・・(1)式
X=F(ΔD、Sr)・・・・・・・・・・(2)式
ΔD=|Dx−Dp|・・・・・・・・・・(3)式
Sr=Sx/Sp・・・・・・・・・・・・(4)式
「To」は、発光時間の初期値、「X」は発光時間の補正値である。「F」は、補正値Xを決定する関数である。
「Sx」は空白部Nの面積であり、「Sp」は、Dx=Dpである場合の、空白部Nの面積(基準値)である。
(2)式の関数Fは、「ΔD」が大きい程、値を大きくするように設定されている。このようにすることで、素子間距離Dxの誤差量「ΔD」が大きいほど、補正値Xが大きくなり、LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pの発光時間Tが、初期値Toより長く補正される。そのため、光量が増し、継目部分に対応する画素(一例として、図5に示す画素G1)の濃度低下が補われる。そのため、周辺画素(一例として、図5に示す画素G2)に対する濃度差が小さくなるので、白筋が発生し難くなる。別の言い方をすれば、(一例として、図5に示す画素G1)白筋を目立たなくすることが出来る。
また、関数Fは、空白部Nの素子間距離Dxの変化に対する面積変動比「Sr」が大きい程、値を大きくするように設定されている。このような設定にする理由は、次の通りである。
空白部Nの面積変動比「Sr」が大きいという事は、素子間距離Dxが基準ピッチDpからプラス方向に外れた時に、空白部Nの拡張率が大きいことを意味している。空白部Nの拡張率が大きいほど、露光が薄くなって画素の濃度が下がる傾向になることから、白筋が目立ち易くなる。そのため、「Sr」が大きい程、補正値Xを大きくして、発光時間Tを長く補正することで、光量が増し、継目部分に対応する箇所の画素(一例として、図5に示す画素G1)の濃度低下が補われる。そのため、周辺画素(一例として、図5に示す画素G2)に対する濃度差が小さくなるので、白筋が発生し難くなる。別の言い方をすれば、白筋を目立たなくすることが出来る。
具体例を挙げて詳しく説明すると、例えば、図6、図7に示すように、線間距離Lの短いディザパターンZ1と線間距離Lの長いディザパターンZ2を比較すると、空白部Nの面積(基準値)Spは、線間距離Lの短いディザパターンZ1の方が、線間距離Lの長いディザパターンZ2より小さくなる。ここでは、一例として、線間距離Lの短いディザパターンZ1の空白部Nの面積(基準値)Spを「2」とし、線間距離Lの長いディザパターンZ2の空白部Nの面積(基準値)Spを「3」とする。
そして、誤差量「ΔD」が同じであれば、同じドット数分だけ非印字領域(図8、図9にてハッチングで示す)が拡大するので、ディザパターンZ1側とZ2側とで、空白部Nの面積の増加分は同じになる。ここでは、空白部Nの面積の増加分を「0.2(1ドット分)」とする。
この場合、線間距離Lの短いディザパターンZ1の継目部分における空白部Nの面積Sxは、「2」+「0.2」で「2.2」になる。よって、ディザパターンZ1側の面積変動比「Sr」は「2.2」/「2.0」で「110」%になる。
一方、線間距離Lの長いディザパターンZ2の空白部Nの継目部分における空白部Nの面積Sxは、「3」+「0.2」で「3.2」になる。よって、ディザパターンZ2側の面積変動比「Sr」は、「3.2」/「3.0」で「107」%になる。
このように、線間距離Lの短いディザパターンZ1は、線間距離Lの長いディザパターンZ2に比べて、誤差量「ΔD」に対する継目部分における空白部Nの面積変動比「Sr」が大きくなる。面積変動比「Sr」が大きいということは、誤差量「ΔD」に対する空白部Nの拡張率が大きいこと、すなわち露光が薄くなって画素の濃度が下がり易いことを意味している。
本実施形態では、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、ディザパターンZ1、Z2ともに、LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pbの発光時間Tを初期値Toより長く補正するが、更に、線間距離Lの短いディザパターンZ1では、線間距離Lの長いディザパターンZ2に比べて、発光時間の補正値Xが大きな値に設定され、発光時間Tが長く補正される。従って、線間距離Lが短いディザパターンのように、誤差量「ΔD」に対して継目部分に対応する画素の濃度が低下し易い場合にも、過不足なく濃度の低下分を補うことが可能となる。そのため、周辺画素に対する濃度差が小さくなるので、白筋の発生を抑えることが可能となる。
次に、ディザパターンの角度θが異なる場合を例示して発光時間の補正を設明する。線間距離Lが同じであれば、ディザパターンZの角度θに関係なく、空白部Nの面積(基準値)Spは概ね一致する。ここでは、一例として、角度θの小さいディザパターンZ3、角度θの大きいディザパターンZ4とも、の空白部Nの面積(基準値)Spは「2」とする。
そして、誤差量「ΔD」が同じであれば、非印字領域は角度θの大きいディザパターン方が、角度θの小さいディザパターンよりも拡大する。それは、角度θが大きい程、非印字領域を作るドットの数が増加するからである。ここでは、角度θの小さいディザパターンZ3の空白部Nの面積の増加分を「0.2(1ドット分)」とし、角度θの大きいディザパターンZ4の空白部Nの面積の増加分を「0.4(2ドット分)」とする。
この場合、角度θの小さいディザパターンZ3の継目部分における空白部Nの面積Sxは、「2」+「0.2」で「2.2」になる。よって、角度の小さいディザパターンZ3側の面積変動比「Sr」は「2.2」/「2.0」で「110」%になる。
一方、角度θの大きいディザパターンZ4の空白部Nの継目部分における空白部Nの面積Sxは、「2」+「0.4」で「2.4」になる。よって、ディザパターンZ4の面積変動比「Sr」は、「2.4」/「2.0」で「120」%になる。
このように、角度θの大きいディザパターンZ4は、角度θの小さいディザパターンZ3に比べて、誤差量「ΔD」に対する継目部分における空白部Nの面積変動比「Sr」が大きくなる。面積変動比「Sr」が大きいということは、誤差量「ΔD」に対する空白部Nの拡張率が大きいこと、すなわち露光が薄くなって画素の濃度が下がり易いことを意味している。
本実施形態では、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、ディザパターンZ3、Z4ともに、LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pbの発光時間Tを初期値Toより長く補正するが、更に、角度θの大きいディザパターンZ4では、角度θの小さいディザパターンZ3に比べて、発光時間の補正値Xが大きな値に設定され、発光時間Tが長く補正される。従って、角度θが大きいディザパターンZ4のように、誤差量「ΔD」に対して、継目部分の画素の濃度が低下し易い場合にも、過不足なく濃度の低下分を補うことが可能となる。そのため、周辺画素に対する濃度差が小さくなるので、白筋の発生を抑えることが可能となる。
<素子間距離Dxが基準ピッチDpより小さい場合>
発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより小さい場合、素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合とは反対に、ディザパターンZを構成する画素のうち、継目に対応する箇所の画素の濃度が高くなって色筋が発生し易くなる。
そのため、発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxが基準ピッチDpより小さい場合、継目に位置する発光素子Pa、Pbの発光時間Tを発光制御部110にて短く補正して光量を抑えることにより、継目に対応する画素の濃度が下がるので、色筋の発生を抑えることが可能である。
尚、素子間距離Dxが基準ピッチDpより小さい場合は、基準ピッチDpより大きい場合に対して、画素の濃度が低くなるか、高くなるのかが違うだけなので、(1)式に対して、符号のプラス、マイナスを入れ替えた下記の(5)式を用いることで、発光時間を補正することが出来る。
T=To−X・・・・・・・(5)式
次に印刷処理の流れを簡単に説明する。印刷データを受信すると、制御装置100の演算制御部100Aは、画像形成部30により各感光体ドラム53を帯電させる帯電プロセスを実行する。また、制御装置の演算制御部100Aは、受信した印刷データを発光制御部110に転送する。データを受けた発光制御部110のASIC120は、印刷データに、ディザパターンZが含まれているか判定する。
ディザパターンZが含まれていない場合には、発光制御部110のASIC120は、露光プロセスを実行する。すなわち、発光時間Tに初期値「To」を適用し、印刷データに従って、各LEDアレイ41上の各発光素子Pを点灯して、各感光体ドラム53に光を照射する。これにて、各感光体ドラム53が露光される。その後、制御装置100の制御により、画像形成部30にて、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスが順に実行され、用紙に印刷データが印刷される。
一方、印刷データにディザパターンZが含まれている場合、発光制御部110のASIC120は、EEPROM43から各LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pb間の素子間距離Dxのデータを読み出す。そして、素子間距離Dxが基準ピッチDpから外れている場合、素子間距離Dxの誤差量「ΔD」を求め、更に、印刷データに含まれるディザパターンZを構成するドットUの配列から、空白部Nの面積Sx及び空白部Nの素子間距離の変化に対する面積変動比「Sr」を算出する。
そして、発光制御部110のASIC120は、(1)式、又は(5)式に基づいて、発光素子Pa、Pbの発光時間Tを決定する。その後、発光制御部110は、印刷データに従って、各LEDアレイ41上の各発光素子Pを点灯して各感光体ドラム53に光を照射する。
このとき、各LEDアレイチップCHの継目における発光素子Pa、Pbのうち、素子間距離Dxが基準ピッチDpから外れている発光素子については、(1)式、又は(5)式に基づいて決定した発光時間で点灯する。これにより、ディザパターンZを構成する画素のうち、各LEDアレイチップCHの継目部分に対応する画素の濃度を、周辺画素の濃度に近づけることが出来る。
その後、制御装置100の制御により、画像形成部30にて、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスが順に実行され、用紙に印刷データが印刷される。
以上説明したように、本実施形態では、素子間距離Dxに加え、空白部Nの面積変動比Srを考慮して発光時間を補正するので、空白部Nの面積変動比Srを考慮しない場合に比べて、ディザパターンZを構成する画素のうち、各LEDアレイチップCHの継目部分に対応する画素(一例として、図5中のG1)の濃度を、周辺画素(一例として、図5中のG2)の濃度に近づけることが出来る。そのため、白筋や色筋を目立たなくすることができ、画品質が高まる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図6〜図9を参照して説明する。
実施形態1では、印刷データに含まれるディザパターンZを構成するドットUの配列から、空白部Nの面積Sx及び空白部Nの素子間距離の変化に対する面積変動比「Sr」を算出する例を説明した。
図6、図7に示すように、ディザパターンの角度θが同じであれば、空白部Nの面積変動比「Sr」の大きいディザパターンZ1(図6側)が、空白部Nの面積変動比「Sr」の小さいディザパターンZ2(図7側)よりも、ディザパターン間の主走査方向に沿った直線距離Lxは短くなる。
また、図8、図9に示すように、線間距離Lが同じであれば、空白部Nの面積変動比「Sr」の大きいディザパターンZ4(図9側)が、空白部Nの面積変動比「Sr」の小さいディザパターンZ3(図7側)よりも、ディザパターン間の主走査方向に沿った直線距離Lxは短くなる。
このように、空白部Nの面積変動比「Sr」とディザパターン間の主走査方向に沿った距離Lxとは対応関係があり、空白部Nの面積変動比「Sr」が大きいほど、主走査方向に沿った直線距離Lxが短い傾向となる。そのため、面積変動比「Sr」の大小を、ディザパターン間の主走査方向の直線距離Lxに基づいて決定することが出来る。以上のことから、空白部Nの面積変動比「Sr」を求めなくても、主走査方向に沿った直線距離「Lx」の大きさから、面積変動比「Sr」の大小を判断することが可能となる。そのため、実施形態1と同様の発光時間補正を行うことが可能であり、実施形態1と同様に白筋や色筋の発生を、抑えることが出来る。
具体的に設明すると、実施形態2の場合も、実施形態1と同様に、素子間距離Dxが基準ピッチDpよりも大きければ、初期値Toに補正値Xを加えて、発光時間を長くする補正を行う。このとき、直線距離Lxが短いディザパターンを用いる場合には、直線距離Lxが長いディザパターンを用いる場合よりも、補正値Xを大きくして発光時間Tを長くする(光量を増加させる)。尚、発光時間の補正値Xは、例えば(6)式により求めることが可能である。
X=F(ΔD、1/Lx)・・・・・・・・・(5)式
Lxは、ディザパターン間の主走査方向に沿った直線距離である。
反対に素子間距離Dxが基準ピッチDpよりも小さければ、初期値Toから補正値Xをマイナスして発光時間を短くする補正を行う。このとき、直線距離Lxが短いディザパターンを用いる場合には、直線距離Lxが長いディザパターンを用いる場合よりも、補正値Xを大きくして発光時間Tを短くする(光量を減少させる)。
実施形態2の場合、空白部Nの面積変動比「Sr」を求める必要がないので、発光時間の補正値Xを求める計算が簡単になる。そのため、発光制御部110の処理を軽減することが可能となる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図10、図11を参照して説明する。ディザパターンZの線間距離Lは、用紙3に対するトナーの飛散量に比例して短くなる。すなわち、用紙3に対するトナーの飛散量が設計基準値より大きい場合、ディザパターンZの線間距離Lは、理論値より短くなる。それとは反対に、用紙3に対するトナーの飛散量が設計基準値より小さい場合、ディザパターンZの線間距離Lは、理論値より長くなる。
尚、ここで言うトナーの飛散量とは1ドットの大きさを意味する。図10には、トナーの飛散量が設計基準値である場合のディザパターンZ0を太線で示し、トナーの飛散量が設計基準値より大きい場合のディザパターンZ1を一点鎖線の枠で示している。
線間距離Lが短い傾向になると、実施形態1で説明したように面積変動比Srが大きくなる。そのため、素子間距離Dxが基準ピッチDpより大きい場合、ディザパターンZを構成する画素のうち、継目部分に対応する画素は、周辺画素に対して、濃度が低下する傾向となる。
実施形態3では、素子間距離Dxが基準ピッチDpよりも大きい場合、トナーの飛散量が設計基準値より大きければ、発光時間の補正値Xに、設計基準値に対する飛散量の誤差の大きさに比例した二次補正値αを加えて、発光時間Tを長くする。すなわち、トナーの飛散量が設計基準値に対して大きいほど、光量を増加させる。一方、トナーの飛散量が設計基準値より小さければ、発光時間の補正値Xから、設計基準値に対する飛散量の誤差の大きさに比例した二次補正値αをマイナスして、発光時間Tを短くする。すなわち、トナーの飛散量が設計基準値に対して小さいほど、光量を減少させる。
トナーの飛散量の大きさに応じて、補正値Xを二次補正することで、LEDアレイチップCHの継目に対応する画素の濃度を、周辺画素の濃度に近づけることが可能となり、白筋の発生を抑えることが可能となる。
尚、トナーの飛散量は、温度や湿度などの環境条件によって変わるので、プリンタ1に対して温度や湿度などのデータを検出するセンサを取り付けておき、センサから得られる情報に基づいて、トナーの飛散量を推定することが出来る。すなわち、トナーの飛散量と環境条件の相関データを予めプリンタ1に記憶させておき、センサから得られる環境条件のデータを相関データに参照することにより、トナーの飛散量、すなわちドットUの大きさを推定することが出来る。
また、LEDアレイ41の各発光素子Pから出射された光は、レンズ(図略)を介して感光体ドラム53上に集光スポットを形成する。このとき、発光素子Pから出射された光の焦点が、感光体ドラム53の表面からずれていると、集光スポットが大きくなる。すなわち、図11に示すように、焦点のずれ量が大きいほど、集光スポットが大きくなる結果、ドットUが大きくなるので、トナーの飛散量は増加傾向となる。
そのため、感光体ドラム53に対する焦点のずれ量が大きいほど、トナーの飛散量が大きくなると仮定して、二次補正値αの数値を大きく設定すれば、ディザパターンZを構成する画素のうち、LEDアレイチップCHの継目に対応する画素の濃度を、周辺画素の濃度に近づけることが可能となる。また、感光体ドラム53に対する焦点のずれ量が小さいほど、トナーの飛散量が小さくなると仮定して、二次補正値αの数値を小さく設定すれば、LEDアレイチップCHの継目に対応する画素の濃度を、周辺画素の濃度に近づけることが可能となる。尚、焦点のずれ量は、感光体ドラム、発光素子、レンズなどの位置情報を予め測定しておけば、測定したデータから求めることが出来る。このように焦点のずれ量からトナーの飛散量の傾向を判断するようにすれば、温度や湿度等を設けるセンサを設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜3では、発光アレイの一例として、発光素子Pに発光ダイオードを用いたLEDアレイを例示したが、発光素子に有機EL(エレクトロルミネセンス)素子を用いた有機ELアレイを用いることも可能である。
(2)実施形態1では、LEDアレイチップCHのチップ端に位置する発光素子Pa、Pbの光量を補正した例を挙げた。光量の補正対象は、発光素子Pa、Pbだけに限定されるものではなく、チップ端に位置する複数の発光素子を対象としてもよい。例えば、発光素子Pa、Pbと、それに隣接する2つの発光素子を含む、合計4つの発光素子としてもよい。
(3)実施形態2では、面積変動比「Sr」の大小を、ディザパターン間の主走査方向の直線距離Lxに基づいて決定する例を説明した。面積変動比「Sr」の大小は、ディザパターンの線間距離「L」とも対応しているので、面積変動比「Sr」の大小を、ディザパターンの線間距離「L」に基づいて決定してもよい。すなわち、図6、図7に示すように、角度が同じであれば、線間距離の短いディザパターンZ1(図6側)の方が、線間距離Lの長いディザパターンZ2(図7側)よりも、空白部Nの面積変動比「Sr」が大きい。そのため、線間距離Lが長い場合、面積変動比は小であり、線間距離Lが短い場合、面積変動比は大であると判断できる。
尚、図8、図9に示すように、角度だけが異なるディザパターンZ3、Z4では、線間距離Lは等しくなるので、このような場合、面積変動比「Sr」の大小を、ディザパターンの線間距離Lに基づいて決定することは出来ない。
1…プリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
30…画像形成部
40…LEDユニット
41…LEDアレイ(本発明の「発光アレイ」の一例)
53…感光体ドラム(本発明の「感光体」の一例)
100…制御装置
110…発光制御部(本発明の「光量補正部」の一例)
CH…LEDアレイチップ(本発明の「発光チップ」の一例)
P…発光素子
T…発光時間
X…補正値

Claims (5)

  1. 複数の発光素子を有する発光チップを主走査方向に並べて配置した発光アレイと、
    前記発光アレイにより露光される感光体と、
    前記感光体に形成される静電潜像を用いて被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像の階調を表すディザパターンを使用する場合に、前記各発光チップの端部に位置する前記発光素子の光量を補正する光量補正部とを備え、
    前記光量補正部は、前記ディザパターンを構成する画素のうち、前記発光チップの端部に対応する画素の濃度が周辺画素の濃度に近づくように、端部に位置する前記発光素子の光量を、前記各発光チップの端部に位置する2つの発光素子間の素子間距離と、前記画像の階調を表すディザパターン間に存在する空白部の前記素子間距離の変化に対する面積変動比とに応じて補正する画像形成装置。
  2. 前記光量補正部は、前記素子間距離が基準ピッチよりも大きい場合、前記空白部の前記面積変動比が大きい前記ディザパターンを用いるときの前記光量を、前記空白部の前記面積変動比が小さい前記ディザパターンを用いるときの前記光量より大きくする補正を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記空白部の前記面積変動比の大小を、隣接する2つのディザパターンの線間距離又は主走査方向の直線距離に基づいて決定する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体に現像剤を供給する現像器を備え、
    前記光量補正部は、前記素子間距離が基準値よりも大きい場合、前記被記録媒体に対する前記現像剤の飛散量が大きいほど、前記光量を大きくする補正を行う請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記光量補正部は、前記発光素子から出射した光の、前記感光ドラムに対する焦点のずれ量が大きいほど、前記現像剤の飛散量が大きくなり、前記焦点のずれ量が小さいほど、前記現像剤の飛散量が小さくなるとして、前記光量を補正する請求項4に記載の画像形成装置。
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