JP5867785B2 - 画像形成装置および露光量補正方法 - Google Patents

画像形成装置および露光量補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5867785B2
JP5867785B2 JP2012043795A JP2012043795A JP5867785B2 JP 5867785 B2 JP5867785 B2 JP 5867785B2 JP 2012043795 A JP2012043795 A JP 2012043795A JP 2012043795 A JP2012043795 A JP 2012043795A JP 5867785 B2 JP5867785 B2 JP 5867785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
image
image data
forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012043795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013180410A (ja
Inventor
淳一 横井
淳一 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012043795A priority Critical patent/JP5867785B2/ja
Publication of JP2013180410A publication Critical patent/JP2013180410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5867785B2 publication Critical patent/JP5867785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は画像形成装置および露光量補正方法に関し、詳しくは、画像形成装置において発光素子による露光量を補正するための技術に関する。
従来、画像形成装置において発光素子による露光量を補正するための技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。その従来技術文献においては、テスト画像(露光量補正画像)を印刷し、ユーザにテスト画像を目視してもらって補正値を入力してもらうことで、入力した補正値に基づきLED素子(発光素子)の露光量補正を行う技術が開示されている。
特開2010−085824号公報
しかしながら、通常、セルフォックレンズ(登録商標)を主走査方向に一列に配置したレンズアレイを用いたLEDアレイでは、焦点位置ずれが発生したときに、レンズピッチで発生するレンズアレイの特性の影響によりレンズとレンズの間の谷間で光量が弱くなり濃淡縦縞が発生することがあった。
本発明は、レンズピッチで発生するレンズアレイの特性の影響を抑制する露光量補正の技術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像形成装置は、補正モードを有する画像形成装置であって、感光体と、発光素子と、該発光素子からの光を収束して結像するレンズアレイとを有し、前記感光体を露光して潜像を形成する露光部と、前記潜像に基づく画像を被記録媒体に形成する画像形成部と、前記被記録媒体を搬送する搬送部と、前記補正モードにおいて、主走査方向の長さが前記レンズアレイのレンズピッチ以上となる補正用画像を複数含む補正用画像群を、各補正用画像が互いに前記主走査方向に前記レンズピッチ未満でシフトした位置で副走査方向に並ぶように形成するための第1画像データ、および各補正用画像が互いに前記主走査方向に、d(dは2以上の整数)×レンズピッチ+前記レンズピッチ未満の間隔で並ぶように形成するための第2画像データの少なくとも一方を含む補正用画像データを生成し、前記補正用画像データに基づいて、前記露光部および前記画像形成部を制御して、前記被記録媒体あるいは前記搬送部上に前記補正用画像群を形成させる、制御部とを備える。
本構成によれば、上記補正用画像データに基づいて、搬送ベルトあるいは被記録媒体に補正用画像群を形成することにより、センサ検知やサービスマンの目視により最も光量が弱くなりやすいレンズの谷間近傍の発光素子を特定することができる。その特定情報(位置および光量)から、レンズピッチの影響を抑制する補正を行うことができる。すなわち、露光量補正量が最も大きいレンズ谷間の発光素子が見つかれば、レンズアレイの光量特性により、他の発光素子をどのように補正すればよいかの基礎情報も得られる。すなわち、レンズピッチの影響を抑制する補正を行うための補正用画像を形成することができる。
上記画像形成装置において、前記補正用画像データは、前記レンズピッチで発生する、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を打ち消すように、前記補正用画像群を形成するための画像データであるようにしてもよい。
本構成によれば、主走査方向の濃淡ムラが最も目立たない補正用画像をセンサや目視で特定することにより、最適な主走査位置補正を行える。
また、その際、前記補正用画像データは、前記補正用画像群を、レンズピッチ間隔で濃淡差を有する縦縞模様に形成するための画像データであることが好ましい。この場合、縦縞模様が最も目立たない補正用画像をセンサや目視で特定することにより、最適な主走査位置補正を行える。
また、その際、前記補正用画像データは、前記縦縞を、濃淡のグラデーションを含むように形成するための画像データであるようにしてもよい。この場合、実際のレンズアレイによる露光量の影響は発光素子の位置によって異なるため、レンズ谷間の発光素子以外の発光素子に対して、より的確な露光量補正ができる。
また、上記画像形成装置において、前記補正用画像データは、それぞれ異なる露光補正量に対応したさらなる複数の補正用画像群を形成するための、さらなる複数の第1画像データおよびさらなる複数の第2画像データの少なくとも一方を含み、各第1画像データは、各第1画像データによって形成される各補正用画像群が前記主走査方向に並ぶように形成するための画像データであり、各第2画像データは、各第2画像データによって形成される各補正用画像群を前記副走査方向に並ぶように形成するための画像データであるようにしてもよい。
本構成によれば、主走査方向の濃淡ムラが最も目立たない補正用画像が含まれる補正用画像群をセンサや目視で特定することにより、最適な光量補正を行える。
また、上記画像形成装置において、形成された前記補正用画像群の中から前記レンズピッチの影響による露光量差を最も打ち消された補正用画像を検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、前記搬送部上に前記補正用画像群を形成させ、前記検出部によって検出された前記補正用画像に係る位置情報および露光量情報を利用して前記露光部の露光量を補正するようにしてもよい。
本構成によれば、露光量差を最も打ち消された補正用画像の補正情報は、レンズピッチに起因した露光量の補正を行う際の最適情報と言える。そのため、その補正情報に基づいて、露光量の補正を好適に行える。
また、上記画像形成装置において、前記補正用画像データは、前記補正用画像群を、複数主走査方向に並ぶように形成するための画像データであるようにしてもよい。
本構成によれば、各補正用画像群において、主走査方向の濃淡ムラが最も目立たない補正用画像の位置が互いに副走査方向にずれている場合、レンズピッチにムラがあることが分かる。その場合、レンズピッチにムラを考慮して発光素子の補正を行うことで、レンズピッチのムラによる影響を打ち消す補正が行える。
その際、前記補正用画像データは、前記補正用画像群を主走査方向両端部に形成するための画像データであることが好ましい。この場合、レンズピッチのムラを発見しやすい。
また、上記画像形成装置において、前記補正用画像データは前記第1画像データを含み、前記第1画像データは、前記補正用画像群に含まれる補正用画像の数をN、補正用画像の主走査方向のシフト量をS、レンズ径をDとしたとき、S×N≧Dを満たす補正用画像群を形成するための画像データであるようにしてもよい。
本構成によれば、1回の補正用画像群の形成で、レンズの谷間の発光素子、例えばLED素子を特定できる可能性が高くなる。
その際、前記第1画像データはは、シフト量S=発光素子のピッチとなるように、補正用画像群を形成するための画像データであるようにしてもよい。この場合、より確実にレンズの谷間のLED素子を特定できる可能性が高くなる。
また、上記画像形成装置において、前記補正用画像データは前記第2画像データを含み、前記第2画像データは、各補正用画像が互いに前記主走査方向に、2×レンズピッチ+発光素子のピッチの間隔で並ぶように形成するための画像データであるようにしてもよい。
本構成によれば、各補正用画像を主走査方向に形成して、より確実にレンズの谷間のLED素子を特定できる可能性が高くなる。
また、本明細書によって開示される露光量補正画像の形成方法は、感光体と、発光素子と該発光素子からの光を収束して結像するレンズアレイとを有し前記感光体を露光して潜像を形成する露光部と、前記潜像に基づく画像を被記録媒体に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記露光部による露光量を補正する露光量補正方法であって、主走査方向の長さが前記レンズアレイのレンズピッチ以上となる補正用画像を複数含む補正用画像群を、各補正用画像が互いに前記主走査方向に前記レンズピッチ未満でシフトした位置で副走査方向に並ぶように形成するための第1画像データ、および各補正用画像が互いに前記主走査方向に、2×レンズピッチ+前記レンズピッチ未満の間隔で並ぶように形成するための第2画像データの少なくとも一方を含む補正用画像データを生成する画像データ生成工程であって、前記レンズピッチで発生する、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を打ち消すように、前記補正用画像群を形成するための前記補正用画像データを形成する、画像データ生成工程と、前記補正用画像データに基づいて、前記補正用画像群を前記被記録媒体上あるいは前記搬送ベルト上に形成する画像形成工程と、形成された前記補正用画像群の中から、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を最も打ち消された補正用画像を検出する検出工程と、検出された前記補正用画像に係る位置情報および露光量情報を利用して前記露光部の露光量を補正する露光量補正工程とを含む。
上記方法において、前記画像データ生成工程において、前記補正用画像群を、レンズピッチ間隔で濃淡差を有する縦縞模様に形成するための前記補正用画像データが生成されるようにしてもよい。
また、上記方法において、前記画像データ生成工程において、前記補正用画像データが、それぞれ異なる露光補正量に対応したさらなる複数の補正用画像群を形成するための、さらなる複数の第1画像データおよびさらなる複数の第2画像データの少なくとも一方を含むように形成され、その際、各第1画像データが、各第1画像データによって形成される各補正用画像群が前記主走査方向に並ぶように形成するための画像データとして形成され、各第2画像データが、各第2画像データによって形成される各補正用画像群を前記副走査方向に並ぶように形成するための画像データとして形成されるようにしてもよい。
本発明の露光量補正によれば、レンズピッチで発生するレンズアレイの特性の影響を抑制することができる。
一実施形態に係るカラープリンタの要部側断面図 LEDユニットおよびプロセスカートリッジの拡大図 LED露光ヘッドの説明図 現像バイアス生成回路および制御装置のブロック図 露光量補正を概略的に説明するグラフ 露光量補正に係る処理を概略的に示すフローチャート 第1画像データを画像として視覚化した平面図 第1画像データによる印刷結果を示す平面図 露光量補正の説明図 第2画像データを画像として視覚化した平面図 別の画像データを画像として視覚化した平面図 レンズピッチのムラがある場合の説明図
<実施形態>
一実施形態について図1から図9を参照しつつ説明する。
1.カラープリンタの全体構成
図1は、一実施形態に係る電子写真方式のカラープリンタ1の要部を概略的に示す側断面図である。カラープリンタ1は、画像形成装置の一例である。カラープリンタ1は、図1に示すように、その本体筐体10内に、用紙Sを供給する給紙部20、給紙された用紙(被記録媒体の一例)Sに画像を形成する画像形成部30、画像が形成された用紙Sを排出する排紙部90、およびこれらの各部の動作を制御する制御装置100とを備える。
なお、以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側」、紙面に向かって右側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。また、画像形成装置はカラープリンタ1に限られず、例えば、モノクロプリンタ、コピー機能およびFAX機能を有する複合機であってもよい。
本体筐体10の上部には、開閉自在なアッパーカバー12が設けられている。アッパーカバー12の上面は、本体筐体10から排出された用紙Sを蓄積する排紙トレイ13となっている。排紙トレイ13の下方には露光部の一例である4つのLEDユニット40K,40Y,40M,40Cが設けられている。4つのLEDユニット40K〜40Cは、それぞれ、ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンCの4色のトナーによって色毎に現像される静電潜像を形成する。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、本体筐体10に着脱自在に装着される給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Sを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22を主に備えている。用紙供給機構22は、給紙トレイ21の前側に設けられ、給紙ローラ23、分離ローラ24を主に備えている。
このように構成される給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Sが、一枚ずつ分離されて上方へ送られ、搬送経路28を通って後向に方向転換され、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのプロセスカートリッジ50K,50Y,50M,50C、転写ユニット70、定着ユニット80とを含む。4つのプロセスカートリッジ50K〜50Cは、それぞれ、色毎に形成された静電潜像を上記4色のトナーによって現像する。
各プロセスカートリッジ50K〜50Cは、アッパーカバー12と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、図2に示すように、ドラムユニット51と、ドラムユニット51に対して着脱自在に装着される現像ユニット61とを含む。プロセスカートリッジ50は、感光体ドラム53を支持している。なお、各プロセスカートリッジ50K〜50Cは、現像ユニット61のトナー収容室66に収容されるトナーの色が相違するのみであり、構成は同一である。
ドラムユニット51は、感光体の一例としての感光体ドラム53と、スコロトロン型帯電器54とを含む。
現像ユニット61は、現像ローラ63、供給ローラ64、およびトナー(現像剤に相当)を収容するトナー収容室66を有している。現像ローラ63は現像部に相当する。現像ローラ63は、現像バイアスDIVの印加によってトナーを感光体ドラム53に付着させて感光体ドラム53上の潜像を現像して現像剤像を形成する。
現像ユニット61がドラムユニット51に装着され、これにより、図2に示されるように、上方から感光体ドラム53を臨める露光穴55が形成される。露光穴55の下端にLED露光ヘッド41を保持したLEDユニット(露光部の一例)40が挿入される。
LED露光ヘッド41は、用紙Sの搬送方向(前後方向)に直交する主走査方向(左右方向)に複数の発光素子Pを配置したものである。主走査方向は搬送ベルト73の幅方向と等しい。LED露光ヘッド41は、図3に示されるように、回路基板41a、LEDアレイチップ41b、および屈折率分布型ロッドレンズアレイ(レンズアレイの一例)41cを含む。詳しくは、回路基板41a上に、例えば20個のLEDアレイチップ41bが主走査方向に千鳥配置されている。各LEDアレイチップ41bは半導体プロセスにより、半導体基板上に、発光素子Pの一例であるLED(発光ダイオード)を複数形成したものである。LEDアレイチップ41bの光出力側に、単列の屈折率分布型ロッドレンズアレイ41cが設けられている。
また、本体筐体10内には、各プロセスカートリッジ50を着脱自在に収容するカートリッジドロア15が設けられている。
転写ユニット70は、図1に示すように、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト(搬送部の一例)73および転写ローラ74を含む。
駆動ローラ71および従動ローラ72の間に搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光体ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光体ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光体ドラム53に対向して4つ配置されている。転写ローラ74には、転写時に転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の奥側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを含む。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光体ドラム53の表面である感光面53Aが、スコロトロン型帯電器54により一様に帯電された後、各LED露光ヘッド41から照射されるLED光により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光体ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容室66内のトナーが、供給ローラ64の回転により現像ローラ63に供給され担持される。現像ローラ63上に担持されたトナーは、現像ローラ63が感光体ドラム53に対向して接触するときに、現像バイアスDIVの印加によって、感光体ドラム53上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム53上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像(現像剤像)が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Sが各感光体ドラム53と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム53上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。そして、用紙Sが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙S上に転写されたトナー像が熱定着される。熱定着された用紙Sは、排紙部90を介して、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
また、搬送ベルト73の後側下方において、2個の濃度検知センサ(検出部の一例)25L,25Rが設けられている。濃度検知センサ25L,25Rは、搬送ベルト73上に形成されたトナー画像の濃度を検出する。トナー画像には、後述する補正用画像群(図8参照)が含まれる。本実施形態では、このように2個の濃度検知センサ25L,25Rが設けられ、搬送ベルト73上の主走査方向両端部に形成された補正用画像200Pの濃度を検出する。そのため、レンズピッチLPのムラを発見しやすい。なお、単に補正用画像群の検出のためには、補正用画像群が形成される搬送ベルト73の位置に対応した、2個の濃度検知センサ25L,25Rの何れか一方の濃度検知センサが設けられればよい。
詳細には、各濃度検知センサ25L,25Rは、搬送ベルト73の幅方向(左右方向)の各端部に対向して配置されている。各濃度検知センサ25L,25Rは、例えば、発光素子(例えばLED)と受光素子(例えばフォトトランジスタ)とを備える反射型の光学センサである。具体的には、発光素子は、搬送ベルト73の表面に対して斜め方向から所定の光径を有するスポット光を照射し、搬送ベルト73の表面からのスポット光の反射光を受光素子が受光する。そして、各濃度検知センサ25L,25Rは、反射光のレベルに応じて、搬送ベルト73上に形成される補正用画像200Pの濃度を検出する。
また、カラープリンタ1は、通常の画像形成動作を行う通常モードの他に、画像形成に伴う様々な、画像データの補正を行うための補正モードを有する。補正モードの設定および実行は、サービスマンあるいはユーザの指令により行われる、または、所定の補正プログラムにしたがって自動的に行われる。
2.制御装置と発光制御部の説明
次に、図4を参照して、制御装置100および発光制御部110を説明する。発光制御部110は、制御装置100と協働して、LEDプリントヘッド41の各発光素子Pを発光制御するものである。発光制御部110は、例えば、図4に示すようにRAM120、ASIC130、発振回路140を含む。発光制御部110には、4個のLEDプリントヘッド41K,41Y,41M,41Cが共通接続されており、発光制御部110は4個のLEDプリントヘッド41を一括して発光制御する。ここで、発光制御部110およびLEDユニット40は、露光部を構成し、制御装置100は、制御部および検出部の一例である。
また、各LEDプリントヘッド41には、例えば、EEPROM43がそれぞれ設けられている。EEPROM43には、発光制御部110にて、各発光素子Pの発光制御を行うのに必要な発光データが書き込まれている。詳細には、EEPROM43には、各発光素子Pに対応して補正された駆動信号データが格納されている。駆動信号データは、以下に説明する露光量補正に基づいて事前に生成された駆動信号データである。駆動信号データは、各発光素子Pが所定露光量を得るように、各発光素子Pの駆動時間(発光時間)が、補正されたデータである(図9参照)。カラープリンタ1の画像形成時において、EEPROM43に格納された駆動信号データに基づいて各発光素子Pに対応した駆動信号、詳しくは、各発光素子Pに対応した発光時間taを有する駆動信号が生成され、対応した発光時間taの間、各発光素子Pが発光される。
なお、補正される駆動信号のパラメータ値は発光時間taに限られず、例えば、各発光素子Pの駆動電流であってもよい。
また、補正データが格納される補正データ用メモリは、各LEDプリントヘッド41に設けられるEEPROM43に限られない。例えば、制御装置100のEEPROM100Bであってもよい。また、各LEDプリントヘッド41にEEPROM43が設けられなくてもよく、補正データ用メモリは、発光制御部110に設けられてもよい。
3.補正用画像および露光量補正
次に、図5から図9を参照して、本実施形態における、補正用画像および露光量補正について説明する。図5は、本実施形態における露光量補正を概略的に説明するグラフであり、図6は、補正用画像形成および露光量補正に係る処理を概略的に示すフローチャートである。図7は、本実施形態における補正用画像データを画像として視覚化した平面図であり、図8は、補正用画像データによる印刷結果(印刷画像)を示す平面図である。また、図9は、発光時間の補正、すなわち露光量補正の説明図である。
まず図5を参照して本実施形態に係る露光量補正の概要を説明する。一般に、主走査方向に一列のロッドレンズアレイ41cを使用する場合、各発光素子Pに対するロッドレンズアレイ41cの平面的位置関係が同一とはならない。すなわち、図9に示されるように、平面的に、ロッドレンズアレイ41cのレンズRL内に位置せず、レンズRLの境界部(谷間)RLbに位置する発光素子Pbが存在することとなる。
そのような発光素子Pbにおいては、ロッドレンズアレイ41cとの平面的位置関係に起因して、ロッドレンズアレイ41cを介したLEDアレイチップ41bの焦点が感光面53A(図3参照)に一致する場合と、一致しない場合とにおける感光面53Aでの露光量の強度分布の変化が、平面的にレンズRL内に位置する発光素子Pcと比べて大きくなる。そのため、LEDアレイチップ41bの焦点が感光面53Aに一致しない場合、このような露光量の強度分布の変化の差から、感光面53Aでの露光量の強度分布が、レンズピッチLP(ここでは、0.56mmとする)単位で変化し、露光量の強度分布の変化に応じて印刷画像の濃度が変化する。すなわち、露光量の強度分布が多いほど現像時に多くのトナーが感光ドラム53に付着し、印刷画像の濃度が濃くなる。
そのため、所定濃度で均一な画像を形成しようとした場合であっても、露光量の強度分布の差に起因して、図5に示すように、印刷画像にレンズピッチLP単位で繰り返す濃淡差(縦縞模様)が生じることとなる。すなわち、ロッドレンズアレイ41cのレンズRLのほぼ中心RLcに位置する発光素子Pc(図9参照)による露光量Loが最大露光量Lmaxとなり、レンズRLの境界部RLbに位置する発光素子Pbによる露光量Loが最小露光量Lminとなる。なお、上記焦点の不一致は、LEDアレイチップ41bとロッドレンズアレイ41cとの設置位置誤差や、LEDプリントヘッド41と感光ドラム53との設置位置誤差等によって生じる。
この濃淡差を低減させるために、その濃淡差を打ち消すような露光量Loの補正が必要とされる。露光量Loの補正を行う際、少なくとも最大補正量ΔLmaxに関する情報が得られると、その情報に基づいて露光量Lの補正が可能になる。そこで、本実施形態では、最大補正量ΔLmaxに関する情報を得るための、図7に示されるような補正用画像200を形成する。正確には、図7に示されるような補正用画像200を形成するための補正用画像データを形成する。具体的には、図9に示される、レンズRLの境界部(谷間)RLbに位置し、補正前露光量Loが最も小さい発光素子Pbを特定するために、補正用画像200を形成する。言い換えれば、補正用画像200は、レンズRLの谷間の発光素子Pbを特定するための、画像である。
なお、図7は、上記したように、補正用画像200を形成するための補正用画像データ200を視覚化したものであり印刷された画像とは異なる。しかしながら、説明の便宜上、以下の説明において、「画像データ」を「画像」とも記載する。また、「画像データ」と「画像」には同一の符号を記す。また、露光量Loは発光素子Pの発光時間tにほぼ比例するため、上記したように、本実施形態では、発光時間tの補正によって露光量Loを補正する。
補正用画像200の形成および露光量補正に係る処理は、例えば、プリンタ1の出荷前の調整時に、上記補正モードにおいて、所定のプログラムにしたがって、制御装置100によって行われる。
さて、補正モードにおいて、ロッドレンズ41cに係る露光量補正が指示されると、まず、制御装置100は、図7に示される補正用画像200を形成するための補正用画像データ(第1画像データの一例)200を生成する(ステップS10)。印刷データである補正用画像データ200を生成するためのデータは、予め実験等で決定され、例えば、EEPROM100B内に予め格納されている。制御装置100は、補正用画像データ200を生成する際に、EEPROM100B内のデータを利用する。
補正用画像200は、図7に示されるように、第1画像群210、第2画像群220、および第3画像群230の複数の画像群(補正用画像群の一例)を含む。各画像群210〜230は、主走査方向の長さがレンズアレイのレンズピッチLP以上となる補正用画像(a〜f)を、それぞれ複数個(本実施形態では6個)含み、各補正用画像(a〜f)が互いに主走査方向にレンズピッチ未満(本実施形態では、0.1mm)でシフトした位置で副走査方向に並ぶように形成される。
その際、補正用画像データ200は、レンズピッチLPの影響による露光量差を打ち消すように、各画像群210〜230を形成するための画像データである。より具体的には、補正用画像データ200は、各画像群210〜230の補正用画像(a〜f)を、レンズピッチLP(0.56mm)間隔で濃淡差を有する縦縞模様St,Sdに形成するための画像データである。図7に示されるように、縦縞Stは縦縞模様の薄い部分であり、縦縞Sdは縦縞模様の薄い部分である。このような縦縞模様St,Sdの各補正用画像を生成するための補正用画像データ200を生成するのは、縦縞模様St,Sdによって、図5に示される印刷画像の縦縞模様の濃淡差を打ち消すためである。なお、各画像群210〜230は、ここでは6×レンズピッチLPの間隔で配置されている。
なお、各縦縞St,Sdは、本実施形態のように、単に濃淡差を有する縦縞に限られない。例えば、各縦縞St,Sdが、図5に示される露光量Loの露光量差を打ち消すような濃淡のグラデーションを含むように、補正用画像データ200を形成するようにしてもよい。実際のレンズアレイ41cによる露光量の影響は発光素子Pの位置によって異なるため、この場合、レンズ谷間の発光素子Pb以外の発光素子Pに対して、より的確な露光量補正ができる。
また、補正用画像データ200は、それぞれ異なる露光量に対応した、さらなる複数の補正用画像群を、主走査方向に並ぶにように形成するための画像データである。ここで、主走査方向は、レンズピッチ未満でシフトさせた方向である。
すなわち、各画像群210〜230は、さらなる複数の補正用画像群の一例であり、第1画像群210、第2画像群220、および第3画像群230は、それぞれ異なる露光量L、詳しくは異なる露光補正量ΔL(補正濃度量)に対応しており、各画像群の露光補正量ΔLは異なる。図7には、第1画像群210から第3画像群230に向かうにしたがって露光補正量ΔLが少なくなる例が示される。例えば、第1画像群210の露光補正量ΔLを「10」とした場合、第2画像群220の露光補正量ΔLは「5」、第3画像群230の露光補正量ΔLは「2」とされる。
ここで、補正用画像データ200を、各画像群(補正用画像群)210〜230に含まれる補正用画像の数をN、補正用画像の主走査方向のシフト量をS、レンズ径、すなわちレンズピッチLPをDとしたとき、S×N≧Dを満たす各画像群210〜230を形成するための画像データとして構成することが好ましい。
すなわち、ここでは、S=0.1mm、D=0.56mmであるため、N≧6とすることが好ましい。これによって、1回の補正用画像200の形成で、レンズの谷間の発光素子Pbを特定できる可能性が高くなる。
さらに、補正用画像データ200を、シフト量S=発光素子のピッチとなるように、各画像群210〜230(補正用画像群)を形成するための画像データとして構成することが好ましい。この場合、シフト量Sが発光素子Pのピッチ、例えば、0.0423mm(42.3μm)と細密化されるため、より正確にレンズの谷間の発光素子Pbを特定できる可能性が高くなる。
上記のような補正用画像データ200を作成すると、次いで、制御装置100は、補正用画像データ200に基づいて、LEDユニット40によって感光体ドラム53を露光して、感光体ドラム53上に補正用画像200の静電潜像を形成する(ステップS20)。次いで、制御装置100は、静電潜像を現像して現像画像を生成し、現像画像を搬送ベルト73上に転写して、搬送ベルト73上に補正用画像群200を形成する(ステップS20)。図8には、補正用画像データ200に基づいて搬送ベルト73上に形成された印刷画像200Pが示される。
次いで、制御装置100は、各濃度検知センサ25L,25Rを制御して、印刷画像200Pの各補正用画像の濃度を検出する。そして、検出された各補正用画像濃度に基づいて、形成された各補正用画像(210(a)〜230(f))の中からレンズピッチLPの影響による露光量差が最も打ち消された補正用画像を検出する(ステップS30)。露光量差が最も打ち消された補正用画像とは、補正用画像の縦縞模様によって、露光量差によって生じる縦縞模様が最も相殺される補正用画像であり、すなわち、縦縞模様が最も見えない印刷画像である。図8では補正用画像220Pdに相当する。そして、補正用画像220Pdの情報である、位置情報「0.3mm」と、露光量情報である、露光補正量ΔLの「5」とを得る(ステップS30)。
次いで、制御装置100は、得られた位置情報および露光量情報を利用しての露光量を補正する(ステップS40)。具体的には、例えば、図9に示されるように、各発光素子Pの補正前発光時間toに補正時間Δtが加算され、補正後の発光時間である補正発光時間taとされる。各発光素子Pが補正発光時間taによって発光された場合の補正露光量Laは、図5に示される補正前露光量Loと比べると、各発光素子Pによる露光量差が低減される。
ここで、露光量情報である、露光補正量ΔLの「5」は、図9の最大補正時間Δtmaxに相当し、レンズRLの境界部RLbに位置し、補正前露光量Loが最も小さい発光素子Pbの補正量ΔLmaxに相当する(図5参照)。そのため、この最大補正量Δtmaxの情報が得られることによって、他の発光素子Pに対する各補正量Δtも近似的に求めることができる。図9には、直線近似によって各補正量Δtを求める例が示される。
また、位置情報「0.3mm」から谷間近傍の発光素子Pbが特定できる。すなわち、各画像データと各発光素子Pbとの対応、発光素子Pのピッチ、および補正用画像220Pdの位置は既知であるため、例えば、谷間近傍の発光素子PbがLEDアレイチップ41bの最端部(例えば、図9の発光素子P1)から何番目の発光素子Pであるかを特定できる。このように谷間近傍の発光素子Pbの位置(Xoからの距離)が一か所、特定できれば、それ以後の各谷間近傍に位置する発光素子Pbの位置(Xoからの距離)も算出でき、それによって、図9に示されるような補正量Δtの直線近似ができる。
次いで、制御装置100は、各発光素子Pの補正後の露光量である補正露光量La、すなわち、各発光素子Pの補正発光時間taを、例えば、EEPROM100Bに保存する(ステップS50)。そして、制御装置100は、ユーザの印刷指令時、保存された補正発光時間taを利用して、印刷画像を形成する。なお、補正発光時間taのデータは、上記したように、各LEDプリントヘッド41のEEPROM43に保存されるようにしてもよい。
4.実施形態の効果
補正用画像データ200に基づいて、搬送ベルト73上に各補正用画像群210〜230を形成することにより、濃度検知センサ25を利用して最も光量が弱くなりやすいレンズRLの谷間近傍の発光素子Pbを特定することができる。その特定情報(位置および光量)から、レンズピッチLPの影響を抑制する補正を行うことができる。すなわち、露光補正量ΔLmaxが最も大きいレンズ谷間の発光素子Pbが見つかれば、レンズアレイ41cの光量特性により、他の発光素子Pをどのように補正すればよいかの基礎情報も得られる。
このレンズ谷間の発光素子Pbには、補正用画像群210〜230のうち、露光量差を最も打ち消された、言い換えれば、濃度差の最も均一な補正用画像220Pdが対応し、補正用画像220Pdの補正情報は、レンズピッチLPに起因した露光量の補正を行う際の最適情報と言える。そのため、その補正情報に基づいて、露光量の補正を好適に行える。
補正用画像220Pdを検出する際、補正用画像データ200によって、それぞれ異なる露光補正量ΔLに対応した、複数の画像群(補正用画像群)210〜230が、主走査方向に並ぶにように形成される。そのため、主走査方向の濃淡ムラが最も目立たない補正用画像220Pdを濃度検知センサ25よって、好適に検出できる。
その際、補正用画像データ200は、補正用画像群210〜230の各補正用画像(a〜f)を、レンズピッチLP間隔で濃淡差を有する縦縞模様St,Sdに形成するための画像データである。そのため、縦縞模様St,Sdが最も目立たない補正用画像220Pdを濃度検知センサ25や目視で特定できるため、補正用画像220Pdを好適に検出できる。
また、補正用画像データ200による補正用画像200を搬送ベルト73上に形成し、通常、印刷濃度の補正に利用される濃度検知センサ25を用いて補正用画像220Pdが検出される。そして、検出された補正用画像220Pdに基づいて補正露光量Laが得られる。そのため、サービスマン等の目視によらず、プリンタ1自体で、露光量補正を好適に行える。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、露光量補正情報を含む補正用画像220Pdを検出するために、第1画像群210、第2画像群220、および第3画像群230を、各補正用画像が互いに主走査方向にレンズピッチ未満でシフトした位置で副走査方向に並ぶ(第1画像データ)とともに、各画像群が主走査方向にそれぞれ露光量が異なる構成としたがこれに限られない。例えば、第1画像データは、単一の画像群、例えば、第1画像群210のみによって構成されてもよい。この場合であっても、補正用画像210Pの各画像(a〜f)の濃度の相違によって、レンズ谷間の発光素子Pbを検出することができる。
あるいは、例えば、補正用画像データとして、図10に示すような補正用画像データ200−A(第2画像データ)を形成するようにしてもよい。すなわち、第1画像群210−A、第2画像群220−A、および第3画像群230−Aを、各補正用画像(a〜c)が互いに主走査方向に、d(dは2以上の整数)×レンズピッチLP+レンズピッチ未満の間隔で主走査方向に並ぶ(第2画像データ)とともに、各画像群が副走査方向にそれぞれ露光補正量ΔLが異なる構成としてもよい。なお、図10には、d=6であり、レンズピッチ未満の値が0.1mmとされ、各補正用画像(a〜c)が6×LP+0.1mmの間隔となる例が示される。なお、レンズピッチ未満の値は発光素子Pのピッチであることが好ましい。また、画像群は複数でなくてもよく、例えば、第1画像群210−Aのみであってもよい。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、露光量補正情報を含む補正用画像を検出することができる。なお、さらには、補正用画像データを、図7に示すような第1画像データおよび図10に示すような第2画像データの両方を含むように形成してもよい。
さらに、補正用画像データとして、図11に示すような補正用画像データ200−B(第2画像データの変形)を形成するようにしてもよい。補正用画像データ200−Bの画像群210−Bは、図10の第1画像群210−Aの補正用画像(b〜c)を、副走査方向にシフトした位置に配置したものである。このような構成であっても、露光量補正情報を含む補正用画像を検出することができる。
なお、図7に示す第1画像データ、図10に示す第2画像データ、および図11に示す第2画像データの変形によって形成される各補正画像の左上端位置の座標位置(X,Y)を、以下の式で共通化することもできる。ここで、主走査方向をX方向とし、副走査方向をY方向とし、各図の補正用画像210aの位置を基準位置とし、補正用画像210aの左上端位置を座標の基準点(Xo,Yo)とすると、
主走査方向位置Xは
X=s×(m−1)+D×W(m−1)……(式1)
で示される。
ここで、
s:レンズピッチを単位とした位置からのシフト量(0.1mm、あるいは発光素子Pのピッチ等);補正用画像210aではs=0
m:左からm個目の補正用画像、第1画像データの場合は上からm個目の補正用画像
D:レンズピッチ(LP)
W:第1画像データの場合は0、第2画像データの場合は2以上の整数
また、副走査方向位置Yは
Y=L×(n−1)+α(n−1)……(式2)
で示される。
ここで、
n:上からn個目の補正用画像
L:補正用画像の副走査方向長さ
α:正の整数(Y方向の補正用画像間の距離;各補正用画像間で任意)
式1および式2から、図7に示す第1画像データの場合、各補正用画像の座標(Xm,Yn)は、
Xm=0.1mm×(m−1),Yn=L×(n−1)+α
と表わされ、
図10に示す第2画像データの場合、および図11に示す第2画像データの変形の場合、各補正用画像の座標(Xm,Yn)は、
Xm=0.1mm×(m−1)+6LP×(m−1),
Yn=L×(n−1)+α
と表わされる。
(2)上記実施形態では、露光量補正情報を含む補正用画像220Pdを検出する際に、制御装置100は、搬送ベルト73上に補正用画像群200を形成し、制御装置100が補正用画像220Pdを検出する例を示したが、これに限られない。制御装置100は、用紙S上に補正用画像群200を形成し、用紙S上の補正用画像群200をサービスマン等が目視することによって、補正用画像220Pdを検出するようにしてもよい。この場合であっても、補正用画像220Pdに係る情報に基づいて、実施形態と同様に、各補正量Δtを近似的に求めることができる。
(3)上記実施形態では、第1画像群210、第2画像群220、および第3画像群230を一回の印刷処理で同時に形成する例を示したが、これに限られない。例えば、同時ではなく、各画像群を個別に印刷するようにしてもよいし、あるいは各画像群内の補正用画像(a〜f)を個別に印刷するようにしてもよい。
(4)上記実施形態において、補正用画像データ200は、補正用画像群を、複数主走査方向に並ぶように形成するための画像データであるとしてもよい。この場合、各補正用画像群において、主走査方向の濃淡ムラが最も目立たない補正用画像の位置が互いに副走査方向にずれている場合、レンズピッチにムラがあることが分かる。その場合、レンズピッチLPにムラを考慮して発光素子Pの補正を行うことで、レンズピッチLPのムラによる影響を打ち消す補正が行える。
その際、補正用画像データ200は、補正用画像群200を主走査方向両端部に形成するための画像データとして構成してもよい。この場合、レンズピッチLPのムラがあると、両端部での補正による露光量結果に誤差が生じることとなり、レンズピッチLPのムラを発見しやすい。
なお、レンズピッチLPのムラが有る場合には、図12に示すように、ムラに合わせて補正範囲も変化させる。その際、ムラが生じた区間bのみ補正範囲を変化させると、結局ムラが生じる可能性もある。そのため、少しずつ補正範囲を変化させて、例えば、区間a2〜a4において少しずつ補正範囲を変化させて、ピッチムラの影響を滑らかにするのが好ましい。
(5)発光素子PはLEDに限られず、発光素子Pは、例えば、有機ELであってもよい。
1…プリンタ、25L,25R…濃度検知センサ、30…画像形成部、40…LEDユニット、41…LED露光ヘッド、41c…ロッドレンズアレイ、53…感光ドラム、73…搬送ベルト、100…制御装置

Claims (14)

  1. 補正モードを有する画像形成装置であって、
    感光体と、
    発光素子と、該発光素子からの光を収束して結像するレンズアレイとを有し、前記感光体を露光して潜像を形成する露光部と、
    前記潜像に基づく画像を被記録媒体に形成する画像形成部と、
    前記被記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記補正モードにおいて、主走査方向の長さが前記レンズアレイのレンズピッチ以上となる補正用画像を複数含む補正用画像群を、各補正用画像が互いに前記主走査方向に前記レンズピッチ未満でシフトした位置で副走査方向に並ぶように形成するための第1画像データ、および各補正用画像が互いに前記主走査方向に、d(dは2以上の整数)×レンズピッチ+前記レンズピッチ未満の間隔で並ぶように形成するための第2画像データの少なくとも一方を含む補正用画像データを生成し、前記補正用画像データに基づいて、前記露光部および前記画像形成部を制御して、前記被記録媒体あるいは前記搬送部上に前記補正用画像群を形成させる、制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、前記レンズピッチで発生する、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を打ち消すように、前記補正用画像群を形成するための画像データである、画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、前記補正用画像群を、レンズピッチ間隔で濃淡差を有する縦縞模様に形成するための画像データである、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、前記縦縞を、濃淡のグラデーションを含むように形成するための画像データである、画像形成装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、それぞれ異なる露光補正量に対応したさらなる複数の補正用画像群を形成するための、さらなる複数の第1画像データおよびさらなる複数の第2画像データの少なくとも一方を含み、
    各第1画像データは、各第1画像データによって形成される各補正用画像群が前記主走査方向に並ぶように形成するための画像データであり、
    各第2画像データは、各第2画像データによって形成される各補正用画像群を前記副走査方向に並ぶように形成するための画像データである、画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    形成された前記補正用画像群の中から前記レンズピッチの影響による露光量差を最も打ち消された補正用画像を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部上に前記補正用画像群を形成させ、
    前記検出部によって検出された前記補正用画像に係る位置情報および露光量情報を利用して前記露光部の露光量を補正する、画像形成装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、前記補正用画像群を、複数主走査方向に並ぶように形成するための画像データである、画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは、前記補正用画像群を主走査方向両端部に形成するための画像データである、画像形成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは前記第1画像データを含み、
    前記第1画像データは、前記補正用画像群に含まれる補正用画像の数をN、補正用画像の主走査方向のシフト量をS、レンズ径をDとしたとき、S×N≧Dを満たす補正用画像群を形成するための画像データである、画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記第1画像データは、シフト量S=発光素子のピッチとなるように、補正用画像群を形成するための画像データである、画像形成装置。
  11. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記補正用画像データは前記第2画像データを含み、
    前記第2画像データは、各補正用画像が互いに前記主走査方向に、2×レンズピッチ+発光素子のピッチの間隔で並ぶように形成するための画像データである、画像形成装置。
  12. 感光体と、発光素子と該発光素子からの光を収束して結像するレンズアレイとを有し前記感光体を露光して潜像を形成する露光部と、前記潜像に基づく画像を被記録媒体に形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記露光部による露光量を補正する露光量補正方法であって、
    主走査方向の長さが前記レンズアレイのレンズピッチ以上となる補正用画像を複数含む補正用画像群を、各補正用画像が互いに前記主走査方向に前記レンズピッチ未満でシフトした位置で副走査方向に並ぶように形成するための第1画像データ、および各補正用画像が互いに前記主走査方向に、d(dは2以上の整数)×レンズピッチ+前記レンズピッチ未満の間隔で並ぶように形成するための第2画像データの少なくとも一方を含む補正用画像データを生成する画像データ生成工程であって、前記レンズピッチで発生する、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を打ち消すように、前記補正用画像群を形成するための前記補正用画像データを形成する、画像データ生成工程と、
    前記補正用画像データに基づいて、前記補正用画像群を前記被記録媒体上あるいは前記搬送ベルト上に形成する画像形成工程と、
    形成された前記補正用画像群の中から、前記レンズアレイの特性の影響による露光量差を最も打ち消された補正用画像を検出する検出工程と、
    検出された前記補正用画像に係る位置情報および露光量情報を利用して前記露光部の露光量を補正する露光量補正工程と、
    を含む、露光量補正方法。
  13. 請求項12に記載の露光量補正方法において、
    前記画像データ生成工程において、前記補正用画像群を、レンズピッチ間隔で濃淡差を有する縦縞模様に形成するための前記補正用画像データが生成される、露光量補正方法。
  14. 請求項12または請求項13に記載の露光量補正画像の形成方法において、
    前記画像データ生成工程において、
    前記補正用画像データが、それぞれ異なる露光補正量に対応したさらなる複数の補正用画像群を形成するための、さらなる複数の第1画像データおよびさらなる複数の第2画像データの少なくとも一方を含むように形成され、
    その際、
    各第1画像データが、各第1画像データによって形成される各補正用画像群が前記主走査方向に並ぶように形成するための画像データとして形成され、
    各第2画像データが、各第2画像データによって形成される各補正用画像群を前記副走査方向に並ぶように形成するための画像データとして形成される、露光量補正画像の形成方法。
JP2012043795A 2012-02-29 2012-02-29 画像形成装置および露光量補正方法 Active JP5867785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043795A JP5867785B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 画像形成装置および露光量補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043795A JP5867785B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 画像形成装置および露光量補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013180410A JP2013180410A (ja) 2013-09-12
JP5867785B2 true JP5867785B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=49271439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012043795A Active JP5867785B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 画像形成装置および露光量補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5867785B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6520630B2 (ja) * 2015-10-13 2019-05-29 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05330135A (ja) * 1992-05-29 1993-12-14 Toshiba Corp 画像形成装置
JPH09314897A (ja) * 1996-05-30 1997-12-09 Sanyo Electric Co Ltd 固体発光素子アレイプリンタおよび光量補正方法
JP5320885B2 (ja) * 2008-07-25 2013-10-23 カシオ電子工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013180410A (ja) 2013-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102144316B1 (ko) 화상형성장치 및 컬러 레지스트레이션 보정 방법
US8654419B2 (en) Image forming apparatus and image density detecting method
JP4503640B2 (ja) 画像形成装置
JP2006187993A (ja) 光量調整装置、色ずれ量検出装置及び画像形成装置
US8760724B2 (en) Gradation correction for an image forming apparatus
JP2006205682A (ja) Ledアレイ露光装置及びこれを使用する画像形成装置
KR101636266B1 (ko) 화상형성장치 및 그 칼라 레지스트레이션 방법
JP2007044898A (ja) 発光装置の光量補正方法、画像形成装置及び表示装置
JP2011145350A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5867785B2 (ja) 画像形成装置および露光量補正方法
US9341978B2 (en) Image forming apparatus and exposing apparatus
JP4636392B2 (ja) 画像形成装置及びその製造方法
JP4774122B2 (ja) 画像形成装置
JP5252004B2 (ja) 画像形成装置
US8948632B2 (en) Image forming apparatus and image formation correcting method
US10437188B2 (en) Image forming apparatus
JP5751095B2 (ja) 画像形成装置
JP2006192772A (ja) 画像形成装置
JP2008139592A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
CN110989305A (zh) 发光控制装置及图像形成装置
JP5757212B2 (ja) 画像形成装置および現像バイアスの設定方法
JP5382082B2 (ja) 画像形成装置および露光量の設定方法
JP2013154542A (ja) 露光ムラ補正テーブル作成方法、露光用発光装置、および画像形成装置
JP5982936B2 (ja) 画像形成装置および露光部材の光量補正方法
US11513461B2 (en) Image forming apparatus and image quality adjustment method

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20140408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151223

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5867785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150