JP2013227684A - 織物および繊維製品 - Google Patents

織物および繊維製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2013227684A
JP2013227684A JP2012098693A JP2012098693A JP2013227684A JP 2013227684 A JP2013227684 A JP 2013227684A JP 2012098693 A JP2012098693 A JP 2012098693A JP 2012098693 A JP2012098693 A JP 2012098693A JP 2013227684 A JP2013227684 A JP 2013227684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
dtex
less
polytrimethylene terephthalate
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012098693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5993192B2 (ja
Inventor
Kenji Iwashita
憲二 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Frontier Co Ltd
Original Assignee
Teijin Frontier Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Frontier Co Ltd filed Critical Teijin Frontier Co Ltd
Priority to JP2012098693A priority Critical patent/JP5993192B2/ja
Publication of JP2013227684A publication Critical patent/JP2013227684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5993192B2 publication Critical patent/JP5993192B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物および繊維製品を提供する。
【解決手段】総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いて、目付けが70g/m以下かつ通気度が3cc/cm・sec以下の織物であり、好ましくは、ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの総繊度が25dtex以下、単糸繊度が1.4dtex以下、カバーファクターCFが1500〜2800の範囲であり、好ましくはリップストップタフタ組織を有する織物。
【選択図】なし

Description

本発明は、軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物および繊維製品に関する。
従来、ダウンジャケット、スポーツ衣料、カジュアル衣料、寝袋などの分野を中心に、軽量かつ低通気度の織物が用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。かかる織物において、総繊度が小さいポリアミドマルチフィラメントやポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントで織物を構成し、かつ織物の密度を高密度にすることにより、織物を軽量かつ低通気度としている。
しかしながら、織物を軽量かつ低通気度とすると、風合いが硬くなるという問題があった。特に通気度を下げるためにカレンダー加工を施すと、さらに風合いが硬くなるという問題があった。
特開2005−048298号公報 特開2010−133052号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物および繊維製品を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、総繊度が小さいマルチフィラメントを用いて織物を構成する際、かかるマルチフィラメントとしてポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いることにより軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「目付けが70g/m以下かつ通気度が3cc/cm・sec以下の織物であって、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを含むことを特徴とする織物。」が提供される。
その際、織物にカレンダー加工が施されていることが好ましい。また、前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの総繊度が25dtex以下であることが好ましい。また、前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの単糸繊度が1.4dtex以下であることが好ましい。また、織物において、下記式で表されるカバーファクターCFが1500〜2800の範囲であることが好ましい。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
また、本発明の織物において、織物の密度が経緯ともに150本/2.54cm以上であることが好ましい。また、格子柄の大きさが6mm以下であるリップストップタフタ組織を有することが好ましい。また、織物に撥水加工が施されていることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の織物を用いてなる繊維製品が提供される。
本発明によれば、軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物および繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の織物は目付けが70g/m以下(より好ましくは60g/m以下、さらに好ましくは5〜57g/m)かつ通気度が3cc/cm・sec以下(より好ましくは1cc/cm・sec以下、さらに好ましくは0.1〜0.91cc/cm・sec)の織物である。
ここで、前記目付けが70g/mより大きいと、織物の軽量性が損なわれるおそれがあり好ましくない。また、通気度が3cc/cm・secよりも大きいと、織物の防風性が低下したり、織物をダウンジャケットなどの衣料に用いた際にワタやダウンなどが吹き出すおそれがあり好ましくない。
また、本発明の織物には、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントが含まれる。
ここで、ポリトリメチレンテレフタレートは、主たる繰り返し単位をトリメチレンテレフタレートとするものであり、テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリメチレングリコールを主たるグリコール成分とする。かかるポリトリメチレンテレフタレートはポリトリメチレンテレフタレートホモポリマーでもよいし、ポリトリメチレンテレフタレートに、必要に応じて少量(通常30モル%以下)の共重合成分を有していてもよい。その際使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、P−オキシ安息香酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のごとき芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、上記グリコール以外のジオール化合物としては、例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールSのごとき脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレングリコール等をあげることができる。かかるポリトリメチレンテレフタレートは、バイオマス由来であってもよい、ケミカルまたはマテリアルリサイクルされたものでもよい。
ポリトリメチレンテレフタレート中には、各種安定剤、紫外線吸収剤、増粘分枝剤、艶消し剤、着色剤、その他各種改良剤等が必要に応じて配合されていてもよい。
また、ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを構成するフィラメント(単繊維)は、ポリトリメチレンテレフタレート単独成分で形成されていてもよいし、ポリトリメチレンテレフタレートを一成分とするサイドバイサイド型または芯鞘型の複合繊維でもよい。その際、相手方成分としては、ポリトリメチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートなどが例示される。
前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントにおいて、総繊度が35dtex以下(好ましくは25dtex以下、さらに好ましくは5〜23dtex)であることが肝要である。該総繊度が35dtexよりも大きいと、ソフトな風合いを有する織物が得られないおそれがあり好ましくない。
前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントにおいて、単糸繊度としては、ソフトな風合いを有する織物を得る上で1.4dtex以下(より好ましくは1.1dtex以下、特に好ましくは0.001〜1.0dtex)であることが好ましい。
前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントにおいて、単繊維の横断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、くびれ付扁平などいずれでもよい。
前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの形態は長繊維(繊維が長手方向に連続する糸条)であれば特に限定されず、撚糸、仮撚捲縮加工、空気加工(インターレース加工、タスラン加工(登録商標))が施されていてもさしつかえない。
本発明の織物において、下記式で表されるカバーファクターCFとしては、低通気度とソフトな風合いを両立させる上で1500〜2800の範囲であることが好ましい。該カバーファクターCFが1500よりも小さいと低通気度が得られないおそれがある。逆に、該カバーファクターCFが2800よりも大きいと、ソフトな風合いが得られないおそれがある。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
また、織物の密度としては、経緯ともに150本/2.54cm以上(より好ましくは経緯ともに180〜250本)であることが好ましい。織物の密度が該範囲よりも小さいと、低通気度が得られないおそれがある。
本発明の織物において、織物組織として特に限定はされないが、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示される。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。
なかでも、織物の引裂き強力を向上させる上でリップストップタフタ組織が好ましい。リップストップタフタ織物とは、細繊度糸条で織物のベースを構成し、太繊度糸条を経および/または緯(好ましくは経および緯の格子である。)に配したタフタ織物である。例えば、特開2005−048298号公報の図1、図2に例示される。その際、格子柄の大きさが経緯とも6mm以下であることが好ましい。なお、格子柄の大きさとは、互いに隣りある経方向または緯方向の格子間隔である。また、格子部分に配する太繊度糸条としては、総繊度が40dtex以上の糸条を1本配するか、総繊度が35dtex以下の糸条を複数本、引き揃えた引き揃え糸または合撚した合撚糸が好ましい。その際、格子部分および他の箇所全てにポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いることが好ましい。
本発明の織物は、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを、必要に応じて他の糸条とともに用いて、通常のウオータージェットルームやエアージェットルームなどを用いて製織することにより製造することができる。その際、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントだけを用いるか、または、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントと総繊度が35dtexより大きいポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いることが好ましい。
次いで、撥水加工を施すことも好ましい。かかる撥水加工としては通常のものでよい。例えば、特許第3133227号公報や特公平4−5786号公報に記載された方法が好適である。すなわち、撥水剤として市販のふっ素系撥水剤(例えば、旭硝子(株)製、アサヒガードLS−317)を使用し、必要に応じてメラミン樹脂、触媒を混合して撥水剤の濃度が3〜15重量%程度の加工剤とし、ピックアップ率50〜90%程度で、該加工剤を用いて織物の表面を処理する方法である。加工剤で織物の表面を処理する方法としては、パッド法、スプレー法などが例示され、なかでも、加工剤を織物内部まで浸透させる上でパッド法が最も好ましい。なお、前記ピックアップ率とは、加工剤の織物(加工剤付与前)重量に対する重量割合(%)である。
また、織物の通気度を下げる上で、織物にカレンダー加工を施すことは好ましいことである。その際、カレンダー加工の条件としては、温度130℃以上(より好ましくは140〜195℃)、線圧200〜20000N/cmの範囲内であることが好ましい。
さらには、本発明の目的が損なわれない範囲内であれば、撥水加工の前または後において、常法のアルカリ減量加工、染色仕上げ加工、起毛加工、制電加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
特に、シリコン系樹脂を織物に付与すると織物の引裂強力が向上し好ましい。ただし、シリコン系樹脂の付着量としては、織物重量に対して0〜3重量%(好ましくは0.5〜2.5重量%)であることが好ましい。
かくして得られた織物は軽量かつ低通気度であり、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いているのでソフトな風合いを有する。さらには、織物組織として前記のリップストップタフタ組織を有している場合は優れた引裂き強力を有する。その際、織物の引裂強力としては経方向および/または緯方向(好ましくは経方向および緯方向)において7N以上(より好ましくは7〜20N)であることが好ましい。
次に、本発明の繊維製品は前記の織物を用いてなる繊維製品である。かかる繊維製品には、衣料、寝袋、ふとんカバー、ふとん側地、傘地、テント地などが含まれる。また、衣料には、ダウンジャケット、コート、ブルゾン、アウトドアウエアーなどが含まれる。かかる繊維製品は前記の織物を用いているので、軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)固有粘度
オルソ−クロルフェノールに溶解し、ウベローデ粘度管を用い、35℃で測定した。
(2)通気度
JIS L1096 6.27.1A法(フラジール法)により通気度(cc/cm・sec)を測定した。
(3)目付け
JIS L1096 6.4.1により目付け(g/m)を測定した。
(4)カバーファクターCF
下記式によりカバーファクターCFを算出した。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である
(5)引裂強力
JIS1096 D法により、織物の経方向と緯方向について引裂強力を測定した。
(6)風合い
試験者3名により、織物の風合いを「非常にソフトである。」「ソフトである。」「硬い。」の3段階に評価した。
[実施例1]
固有粘度が1.025のポリトリメチレンテレフタレートを常法により乾燥して水分を50ppmにした後、265℃で溶融させ、紡糸口金を通して押出した。押出された溶融吐出糸条は速度2525m/分の第一ロール及び速度2525m/分の第二ロールを介して引取り、次いで速度2500m/分の巻取機で巻き取った。得られた未延伸糸は、延伸温度60℃、セット温度(プレートヒーター)130℃、延伸倍率1.8倍(DRMAXの0.82倍)、オーバーフィード率5.6%、巻取速度500m/分の条件で一段延伸して総繊度22dtex/24filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメント(単繊維断面形状が丸断面の延伸糸)を得た。
次いで、前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを、経糸に2本引揃え糸:単独糸=2:14の本数比で配し、前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを、緯糸に単独糸:2本引揃え糸=14:2の本数比で配して、通常のウオータージェットルーム織機を使用してリップストップタフタ組織の織物を織成して、経密度182本/2.54cm、緯密度163本/2.54cmの織物を得た。
そして、該織物に通常の染色仕上げ加工を行い、通常の撥水加工を行った後、カレンダー加工を行い、経密度202本/2.54cm、緯密度184本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、カバーファクターCFが1726で、引裂強力が経8.5N、緯8.3N、通気度は0.5cc/cm・sec、目付けが39g/mであり、格子柄の大きさが経緯とも2mm、風合いが非常にソフトなものであった。
次いで、該織物を用いて衣料を得て着用したところ、軽量かつ低通気度でソフトな風合いを有するものであった。
[実施例2]
実施例1と同様にして、総繊度56dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメント(単繊維断面形状が丸断面の延伸糸)を得た。
次いで、実施例1において、緯糸に配した、総繊度22dtex/24filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの2本引揃え糸にかえて、総繊度56dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いること以外は実施例1と同様にした。
得られた織物は、カバーファクターCFが1805で、引裂強力が経8.6N、緯9.1N、通気度は0.6cc/cm・sec、目付けが41g/mであり、格子柄の大きさが経緯とも2mm、風合いが非常にソフトなものであった。
次いで、該織物を用いて衣料を得て着用したところ、軽量かつ低通気度でソフトな風合いを有するものであった。
[実施例3]
実施例1と同様にして、総繊度33dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメント(単繊維断面形状が丸断面の延伸糸)を得た。
次いで、この総繊度33dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを経糸および緯糸に全量配して平組織にて製織し、経密度185本/2.54cm、緯密度136本/2.54cmの織物を得たこと以外は実施例1と同様に実施した。
得られた織物は、カバーファクターCF1988がで、引裂強力が経9.7N、緯9.5N、通気度は0.8cc/cm・sec、目付けが56g/mであり、風合いが非常にソフトなものであった。
次いで、該織物を用いて衣料を得て着用したところ、軽量かつ低通気度でソフトな風合いを有するものであった。
[比較例1]
実施例1と同様にして、総繊度44dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメント(単繊維断面形状が丸断面の延伸糸)を得た。
次いで、実施例1において、総繊度22dtex/24filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントにかえてこの総繊度44dtex/36filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用い、仕上後のカバーファクターCFが実施例1と同程度になるように経密度144本/2.54cm、緯密度128本/2.54cmの織物を得たこと以外は実施例1と同様に実施した。
得られた織物は、カバーファクターCFが1737で、引裂強力が経12.2N、緯11.2N、通気度は0.4cc/cm・sec、格子柄の大きさ経緯とも3mmであったが、目付が74g/mと重く、風合いが硬いものであった。
次いで、該織物を用いて衣料を得て着用したところ、重く硬いものであった。
[比較例2]
実施例1において、総繊度22dtex/24filのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントにかえて、常法により紡糸・延伸して得られた総繊度22dtex/12filのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いたこと以外は実施例1と同様に実施した。
得られた織物は、カバーファクターCFが1735で、引裂強力が経9.4N、緯9.2N、通気度は0.4cc/cm・sec、目付けが40g/m、格子柄の大きさが経緯とも2mmであったが、風合いが硬いものであった。
次いで、該織物を用いて衣料を得て着用したところ、軽量性は有するものの風合いが硬いものであった。
本発明によれば、軽量かつ低通気度であり、ソフトな風合いを有する織物および繊維製品が得られ、その工業的価値は極めて大である。

Claims (9)

  1. 目付けが70g/m以下かつ通気度が3cc/cm・sec以下の織物であって、総繊度が35dtex以下のポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを含むことを特徴とする織物。
  2. 織物にカレンダー加工が施されている、請求項1に記載の織物。
  3. 前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの総繊度が25dtex以下である、請求項1または請求項2に記載の織物。
  4. 前記ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントの単糸繊度が1.4dtex以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の織物。
  5. 下記式で表されるカバーファクターCFが1500〜2800の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の織物。
    CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
    ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
  6. 織物の密度が経緯ともに150本/2.54cm以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の織物。
  7. 格子柄の大きさが6mm以下であるリップストップタフタ組織を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の織物。
  8. 織物に撥水加工が施されている、請求項1〜7のいずれかに記載の織物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の織物を用いてなる繊維製品。
JP2012098693A 2012-04-24 2012-04-24 衣料 Active JP5993192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098693A JP5993192B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 衣料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098693A JP5993192B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 衣料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013227684A true JP2013227684A (ja) 2013-11-07
JP5993192B2 JP5993192B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=49675579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012098693A Active JP5993192B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 衣料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5993192B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223020A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 東洋紡Stc株式会社 通気性織物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005139575A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Asahi Kasei Fibers Corp ふとん側地用織物
WO2010097970A1 (ja) * 2009-02-26 2010-09-02 東洋紡スペシャルティズトレーディング株式会社 織物
JP2012012739A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Teijin Fibers Ltd 側地用織物および繊維製品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005139575A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Asahi Kasei Fibers Corp ふとん側地用織物
WO2010097970A1 (ja) * 2009-02-26 2010-09-02 東洋紡スペシャルティズトレーディング株式会社 織物
JP2012012739A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Teijin Fibers Ltd 側地用織物および繊維製品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223020A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 東洋紡Stc株式会社 通気性織物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5993192B2 (ja) 2016-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9127380B2 (en) Water-repellent woven fabric and garment
JP5603064B2 (ja) 遮熱性に優れた織編物および繊維製品
US9970133B2 (en) Woven fabric and garment
JP6250948B2 (ja) 繊維製品
JP2012122144A (ja) 撥水性織物および衣料
JP5178481B2 (ja) 軽量織物および衣料
JP5973220B2 (ja) 透湿防水性布帛および繊維製品
JP2013079464A (ja) 布帛および衣料
JP5468998B2 (ja) 遮熱性織編物および繊維製品
JP5993192B2 (ja) 衣料
JP5770983B2 (ja) 側地用織物および繊維製品
JP4770390B2 (ja) ポリエステル高密度織物
TW202217100A (zh) 低通氣度織物及纖維製品
JP3197820U (ja) 側地
JP2006225835A (ja) 搦み織物
JP2019183304A (ja) 織物および衣料
JP4794374B2 (ja) 軽量織物および繊維製品
JP2007327161A (ja) 紫外線カット性と通気性と光沢感に優れた織物および衣料
WO2021215319A1 (ja) 撥水性布帛および繊維製品
JP2024014344A (ja) 低通気度撥水性織物および繊維製品
JP2019173223A (ja) 側地
JP5346569B2 (ja) 花粉脱落性織物および衣料
JP2017137617A (ja) 側地
JP2005146496A (ja) ストレッチ織物およびその製造方法および繊維製品
JP2019070222A (ja) 布団

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5993192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250