JP2013227270A - 発泡性皮膚外用剤 - Google Patents

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宣廷 草場
Saeko Isaka
小枝子 井阪
Takayuki Shikano
隆行 鹿野
Hiroya Takahashi
宏哉 高橋
Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Abstract

【課題】皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できる発泡性皮膚外用剤の提供。
【解決手段】本発明の発泡性皮膚外用剤は、塩基性顆粒と粘性組成物とからなり、該塩基性顆粒と該粘性組成物とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤であって、前記塩基性顆粒が、炭酸塩を少なくとも含有し、前記粘性組成物が、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及びマンネンタケ抽出物を少なくとも含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭酸塩と酸とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤に関する。
従来、美容を目的として、炭酸塩と酸とを水の存在下において混合し、炭酸ガスを発生させて使用するジェルタイプの発泡性皮膚外用剤(炭酸ジェルパック)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような炭酸ガスを発生させて使用する発泡性皮膚外用剤は、炭酸塩に起因する皮膚血流量の増加効果が期待されていた。しかし、既存の炭酸ジェルパックでは、皮膚血流量の増加効果が必ずしも十分とはいえないという問題がある。
一方、発泡性皮膚外用剤において、肌のみずみずしさに起因する“角層水分量”を効果的に上昇させたいというニーズがある。しかし、既存の炭酸ジェルパックでは、角層水分量の上昇効果が必ずしも十分とはいえないという問題がある。
したがって、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できる発泡性皮膚外用剤の速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特許第4659980号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できる発泡性皮膚外用剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、塩基性顆粒と粘性組成物とからなり、該塩基性顆粒と該粘性組成物とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤であって、前記塩基性顆粒が、炭酸塩を少なくとも含有し、前記粘性組成物が、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及びマンネンタケ抽出物を少なくとも含有する発泡性皮膚外用剤を用いることにより、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できることを見出した。
本発明は、前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 塩基性顆粒と粘性組成物とからなり、該塩基性顆粒と該粘性組成物とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤であって、前記塩基性顆粒が、炭酸塩を少なくとも含有し、前記粘性組成物が、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及びマンネンタケ抽出物を少なくとも含有することを特徴とする発泡性皮膚外用剤である。
<2> 使用時における粘性組成物と塩基性顆粒との混合質量比(粘性組成物:塩基性顆粒)が、10:1〜20:1である前記<1>に記載の発泡性皮膚外用剤である。
<3> 粘性組成物における、酸性物質の含有量が1質量%以上5質量%以下であり、マンネンタケ抽出物の含有量が0超0.3質量%以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤である。
本発明によると、前記従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できる発泡性皮膚外用剤を提供することができる。
(発泡性皮膚外用剤)
本発明の発泡性皮膚外用剤は、粘性組成物と塩基性顆粒とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤であり、更に必要に応じてその他の成分を含有させてもよい。
<粘性組成物>
前記粘性組成物は、酸性物質及びマンネンタケ抽出物を少なくとも含有し、水及び増粘剤を含有することが好ましい。
−酸性物質−
前記酸性物質としては、前記塩基性顆粒に含有される炭酸塩と反応して発泡(二酸化炭素)を生じさせる酸性物質であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、コハク酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、クエン酸、アスコルビン酸が好ましい。
前記酸性物質の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、発泡量の点で、1質量%以上5質量%以下が好ましく、1質量%以上3質量%以下がより好ましい。前記含有量が、1質量%未満であると、発泡量が少なくなることがあり、5質量%を超えると、刺激が強くなる等の問題の他、ジェルの安定性に影響を与えることがある。
−マンネンタケ抽出物−
前記マンネンタケは、学名がGanoderma lucidumであり、中国では不老不死の妙薬とされ、我が国でも既に日本書紀で紹介されるなど、古くから強壮、鎮静剤として用いられる菌類である。前記マンネンタケ(万年茸)とは和名のことであり、その子実体(菌類の胞子を作る器官であり、肉眼的に顕著なものが一般的にキノコと呼ばれるもの)は霊芝(レイシ)と呼ばれる。
前記マンネンタケ抽出物としては、前記マンネンタケから抽出される抽出物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、赤霊芝(霊芝)、黒霊芝(黒芝)、紫霊芝(紫芝)、青霊芝(青芝)、黄霊芝(黄芝)、白霊芝(白芝)、鹿角霊芝、八万霊芝(登録商標)等を含有する抽出物などが挙げられる。これらの中でも、八万霊芝(登録商標)の抽出物が好ましい。
前記マンネンタケの抽出方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などが挙げられる。前記マンネンタケの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記子実体が好ましい。前記抽出に用いる溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、温水、熱水等の水;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール等の食品又は薬剤の製造に許容される有機溶媒;などが挙げられるが、水、熱水、エタノール、含水エタノールが好ましい。
前記マンネンタケ抽出物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記抽出方法により得られた抽出物を公知の方法により、濾過、濃縮、溶出、乾燥等して、液状、ペースト状、粉末等に調製した抽出物を使用してもよい。
前記マンネンタケ抽出物の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0超0.3質量%以下が好ましく、0.01質量%以上0.15質量%以下がより好ましい。前記含有量が、0.3質量%を超えると、製品の色が濃くなり、見栄えが悪くなることがあるだけでなく、マンネンタケを溶解する際に必要な水を確保しなければならず、製造手順が難しくなることがある。
−水−
前記水としては、通常、化粧品、医薬品等に用いられる水であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蒸留水、膜濾過水、イオン交換水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上98質量%以下が好ましく、60質量%以上95質量%以下が特に好ましい。前記水の含有量が30質量%未満であると、粘性組成物の粘性が高すぎて流動性、柔軟性等に欠けることがある。前記含有量が、98質量%を超えると、相対的に増粘剤の配合量が少なくなるため、粘度が低くなり使用時に垂れてしまうなどの問題が生じることがある。
−増粘剤−
前記増粘剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スルホン化セルロース誘導体、ヒドロキシエチルセルロース系増粘剤などが挙げられる。前記増粘剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記増粘剤の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%以上が好ましい。前記増粘剤の含有量が0.5質量%未満であると、前記粘性組成物の粘度が低くなり、皮膚への塗布時に炭酸ジェルパックが垂れ落ち、製品価値が下がる可能性がある。
−粘性組成物の調製方法−
前記粘性組成物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記酸性物質と前記水とを含む溶液、及び前記マンネンタケ抽出物と前記水とを含む溶液を混合して調製する方法などが挙げられる。
前記粘性組成物の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジェル状、スラリー状などが挙げられる。これらの中でも、皮膚外用剤として用いた場合の柔軟性を担保することができる(使用感に優れる)点で、ジェル状が好ましい。
前記粘性組成物の粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ずり速度5rpmで測定した時の粘度は、15,000mPa・s〜70,000mPa・sが好ましく、26,000mPa・s〜58,000mPa・sがより好ましい。なお、前記粘度は、25℃においてブルックフィールド型粘度計で測定することにより算出することができる。
<塩基性顆粒>
前記塩基性顆粒は、前記発泡性皮膚外用剤の使用時に前記粘性組成物と混合される塩基性顆粒であり、少なくとも炭酸塩を含み、顆粒化剤を含んでもよい。
なお、前記塩基性顆粒は、前記炭酸塩のみを用いて製造してもよく、前記炭酸塩と前記顆粒化剤との混合物を造粒することにより製造してもよい。
−炭酸塩−
前記炭酸塩としては、前記酸性物質と反応して二酸化炭素を発生させる炭酸塩であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
前記塩基性顆粒が、前記炭酸塩と前記顆粒化剤との混合物を造粒することにより製造される場合、前記炭酸塩の前記塩基性顆粒における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、80質量%以上が好ましい。
−顆粒化剤−
前記顆粒化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、乳糖、粉糖、デンプン等の粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記塩基性顆粒が、前記炭酸塩と前記顆粒化剤との混合物を造粒することにより製造される場合、前記顆粒化剤の前記塩基性顆粒における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20質量%未満が好ましい。
−塩基性顆粒の製造方法−
前記塩基性顆粒の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記炭酸塩と前記顆粒化剤とを混合し、押出造粒により製造する方法などが挙げられる。
前記塩基性顆粒の形状としては、特に制限はなく、嵩密度、流動性、成形性等に応じて適宜選択することができ、例えば、不規則な形状、平面的な形状、多面的な形状、球状、しずく状、繊維状、円柱状などが挙げられる。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、化粧品等に用いられる成分であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、色素、酸化防止剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<発泡性皮膚外用剤の使用形態>
前記発泡性皮膚外用剤の使用形態としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、使用時に、前記粘性組成物と前記塩基性顆粒とを混合して発泡させ、皮膚に適用させることにより使用する形態などが挙げられる。
前記発泡性皮膚外用剤の使用時における前記粘性組成物と前記塩基性顆粒との混合質量比(粘性組成物:塩基性顆粒)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、混合性(分散性)の点で、10:1〜20:1が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物と前記塩基性顆粒との混合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スパチュラ、ヘラ、手のひら等を用いて、ガラス、プラスチック等の容器内で混合する方法、手のひら等の皮膚上で混合する方法などが挙げられ、前記塩基性顆粒(粉状物)が目視で消えない程度に混合する方法が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚等に塗布後、1分間〜30分間放置して使用する方法などが好ましい。前記発泡性皮膚外用剤は、垂れ落ちず皮膚等に留まり続けるため、サロン等でなく家庭で用いる場合、前記発泡性皮膚外用剤を皮膚等に塗布している間、立ち歩きや、掃除等の簡単な日常動作を行うことができる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒の保存形態としては、前記粘性組成物と前記塩基性顆粒とが接触しない状態で保存されていれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒をそれぞれ各保存容器内に密封状態で保存する形態が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒の保存容器の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、カップ状、チューブ状、バッグ状、瓶状、スティック状、ポンプ状などが挙げられる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒の保存容器の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒の保存容器の材質としては、例えば、プラスチック、ガラス、アルミニウム、紙、各種ポリマーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記塩基性顆粒の保存容器の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、密閉性、内容物の保存安定性、製造コスト等の点で、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミスティック、アルミバック等のポリエチレンテレフタレート製の保存容器;内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミフィルム等で蓋をヒートシールしたポリエチレンテレフタレート製の保存容器などが好ましい。
<発泡性皮膚外用剤の用途>
本発明の発泡性皮膚外用剤は、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できるものであり、化粧水、乳液、クリーム、パック剤、ピーリング剤等の化粧品だけでなく、毛髪用剤、洗浄剤、浴用剤等の医薬部外品、医薬品のいずれにも好適に使用することができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1:発泡性皮膚外用剤1の調製)
表1に示した組成に従い、発泡性皮膚外用剤1を製造した。
粘性組成物は、表1に記載の組成の酸性物質(クエン酸、クエン酸ナトリウム)、マンネンタケ抽出物、及びその他の成分を用いて、以下のように調製した。まず、スルホン化セルロース誘導体を温水に溶解した後、室温まで冷ました。これに、別途調製したクエン酸及びクエン酸Naを水で溶解した溶液を加え混合した。更に、別途調製したマンネンタケ抽出物を水で溶解した溶液を加え、よく混合して調製した。
塩基性顆粒は、炭酸水素ナトリウムをそのまま使用した。炭酸水素ナトリウムは、それのみで顆粒として用い得る。
なお、発泡性皮膚外用剤における粘性組成物及び塩基性顆粒は、使用直前に粘性組成物と塩基性顆粒が目視で均一に混ざるまでヘラで混合した。
(比較例1:比較発泡性皮膚外用剤1の調製)
実施例1において、粘性組成物中にマンネンタケ抽出物を含有させなかったこと以外は、実施例1と同様にして比較発泡性皮膚外用剤1を製造した。なお、発泡性皮膚外用剤における粘性組成物及び塩基性顆粒は、使用直前に粘性組成物と塩基性顆粒が目視で均一に混ざるまでヘラで混合した。
(試験例1:皮膚血流量の測定)
試験例1では、実施例及び比較例で製造した発泡性皮膚外用剤を用いて皮膚血流量の増加を比較する試験を実施した。皮膚血流量の測定方法及び測定結果を以下に示す。
−測定方法−
測定項目:皮膚血流量
測定機器:レーザードップラー血流画像化装置
(PeriScan PIM3、PERIMED社製)
被験者 :20代女性4名(平均年齢26.0±4.2歳)
測定部位:左手中指
塗布量 :適量(左手の掌全体を覆う量)
試験品 :発泡性皮膚外用剤1(実施例1)
:比較発泡性皮膚外用剤1(比較例1)
測定手順:
(1)前腕部分を洗顔料で洗った。
(2)密閉した部屋で、安静にして15分間馴化を行った。
(3)塗布前の左手中指の血流量を測定した。
(4)試験品を左手の掌全体にヘラで塗布し、塗布した状態で5分間安静に過ごした。
(5)塗布時間終了後に試験品を指になるべく刺激を与えないようにヘラで除去し、塗布後の左手中指の血流量を測定した。
−測定結果−
試験例1の測定結果を表2に示した。
なお、塗布した試薬品の温度が低いため、各測定では塗布前に比べて塗布後の血流量が低下している。そこで、コントロールである比較発泡性皮膚外用剤1の塗布前後の変化値を基準として、発泡性皮膚外用剤1の変化値を検討した。その結果、発泡性皮膚外用剤1では+75.8と、コントロールである比較発泡性皮膚外用剤1よりも血流量が増加していることが示された。以上より、本発明の発泡性皮膚外用剤を用いることで、皮膚血流量が顕著に増加されることがわかった。
(試験例2:角層水分量の測定)
試験例2では、実施例及び比較例で製造した発泡性皮膚外用剤を用いて角層水分量の上昇を比較する試験を実施した。角層水分量の測定方法及び測定結果を以下に示す。
−測定方法−
測定項目:角層水分量
測定機器:SKICON−200EX
被験者 :20代女性4名(平均年齢26.0±4.2歳)
測定部位:左前腕内側の4cm×4cmの範囲
塗布量 :適量(4cm×4cmの範囲を覆う量)
試験品 :発泡性皮膚外用剤1(実施例1)
:比較発泡性皮膚外用剤1(比較例1)
測定手順:
(1)前腕部分を洗顔料で洗った。
(2)密閉した部屋で、安静にして15分間馴化を行った。
(3)塗布前の左前腕内側(4cm×4cm)の水分量を測定した。
(4)試験品を左前腕内側(4cm×4cm)にヘラで塗布し、塗布した状態で5分間安静に過ごした。
(5)塗布時間終了後に、肌になるべく刺激を与えないように試験品をヘラで除去し、左前腕内側(4cm×4cm)を水で洗った。
(6)洗った後に15分間馴化し、塗布後の水分量(左前腕内側)を測定した。
※ 水分量:7回以上(奇数回)測定した。また、得られた測定値の上限値及び下限値の値を除いた、中央値(7回測定した場合には、上限値及び下限値を除いた5地点での値)の平均値を測定値とした。
−測定結果−
試験例2の測定結果を表3に示した。
試験例2より、本発明の発泡性皮膚外用剤を用いることで、角層水分量が顕著に上昇されることがわかった。
比較発泡性皮膚外用剤1に比し、更にマンネンタケ抽出物をも含有する本発明の発泡性皮膚外用剤1の方が、皮膚血流量の増加効果が顕著に優れていた。そればかりか、本発明の発泡性皮膚外用剤1では、比較発泡性皮膚外用剤1よりも角層水分量の上昇効果が顕著であるという予想し得ない結果も得られた。本発明の発泡性皮膚外用剤1は、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できるという、比較発泡性皮膚外用剤1では奏することのできない顕著な優れた効果を有していた。
本発明の発泡性皮膚外用剤は、皮膚血流量の増加及び角層水分量の上昇という2つの効果を高次で両立できるため、化粧水、乳液、クリーム、パック剤、ピーリング剤等の化粧品だけでなく、毛髪用剤、洗浄剤、浴用剤等の医薬部外品、医薬品のいずれにも好適に使用することができる。

Claims (2)

  1. 塩基性顆粒と粘性組成物とからなり、該塩基性顆粒と該粘性組成物とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤であって、
    前記塩基性顆粒が、炭酸塩を少なくとも含有し、
    前記粘性組成物が、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及びマンネンタケ抽出物を少なくとも含有することを特徴とする発泡性皮膚外用剤。
  2. 使用時における粘性組成物と塩基性顆粒との混合質量比(粘性組成物:塩基性顆粒)が、10:1〜20:1である請求項1に記載の発泡性皮膚外用剤。
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