JPH11279045A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH11279045A JPH11279045A JP10100196A JP10019698A JPH11279045A JP H11279045 A JPH11279045 A JP H11279045A JP 10100196 A JP10100196 A JP 10100196A JP 10019698 A JP10019698 A JP 10019698A JP H11279045 A JPH11279045 A JP H11279045A
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Abstract
な肌の保持に優れた効果を示す化粧料を提供する。 【解決手段】 本発明の皮膚化粧料は、グルコース、キ
シロース及びラムノースを主たる構成糖とし、かつこれ
らの合計量が全構成糖中の99モル%以上であり、分子
量が30万〜200万である多糖類が配合される。
Description
ーンオーバー促進作用を与え、肌の健康保持に優れた作
用を示す皮膚化粧料に関する。
は、肌に保湿性を与えて水分保持機能を回復させると共
に、肌のターンオーバーを促すことが重要であるといわ
れている。従来、肌の保湿性の改善に寄与する化粧品原
料としては、ヒアルロン酸ナトリウム、キトサン、グリ
セロール、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなど種々の
保湿剤が知られている。これら保湿剤のうち、例えばヒ
アルロン酸ナトリウムは、外界からの刺激や肌荒れの防
止に効果を有すると共に、化粧料の使用感を向上させる
ことが知られている。しかしながら、ヒアルロン酸ナト
リウムを配合した化粧料は、外部の湿度によりその保湿
能が大きく変化し、低湿度の下では充分な保湿性を示さ
ない。また、キトサンなど他の保湿剤も、湿度の変化に
対して一定の保湿性を保持することはできない。
は、皮膚の新陳代謝を高めるターンオーバー促進作用も
不可欠であるが、保湿性能の高いとされるヒアルロン酸
ナトリウムは、ターンオーバー促進作用が大きくない。
一方、ターンオーバー促進作用に優れたα−ヒドロキシ
酸(AHA)は皮膚に対し充分な保湿作用を示さない。
粧料も知られている。特開平4−278095号には、
ヘキソース、ウロン酸、ペントースなど所定の構成成分
からなる多糖類が記載されていて、これを化粧料成分と
して用いている。しかしながら、ここに記載の多糖類
は、本発明にて用いる多糖類とは、構成成分が明らかに
異なり、多糖類を化粧料の保湿成分、ターンオーバー促
進成分として用いることについても記載はない。また、
特開平8−301904号には、構成糖がD−グルクロ
ン酸、L−ラムソース、D−ガラストース、およびD−
グルコースからなり、特定の構成比を有する多糖類を有
効成分とする保湿化粧料が記載されている。しかしなが
ら、かかる多糖類も本発明の化粧料に用いられる多糖類
とは成分構成が異なる。また、特開昭58−20171
9号にも植物抽出物から得られる多糖類が記載されてい
るが、本発明に用いられる多糖類についての記載はな
い。また、ここに記載の多糖類が抗炎症性を有するとの
記載はあるが、化粧料の保湿成分、ターンオーバー促進
成分として用いることについては記載がない。
に保湿性を与えて肌荒れを防止し、健康な肌の保持に優
れた効果を示す化粧料を提供することにある。また、本
発明は優れたターンオーバー促進作用によりシワの発生
を予防して滑らかでしっとりとした若々しい肌を維持す
る化粧料を提供することにある。
決をはかるべく、種々の化粧料成分について鋭意研究を
行った。その結果、特定の多糖類が高い保湿性能を有す
ると共に、皮膚に対して優れたターンオーバー促進作用
を示し、これを化粧料成分として用いることにより優れ
た化粧料が得られるとの知見を得て、本発明を完成する
に至った。
ース及びラムノースを主たる構成糖とし、かつこれらの
合計量が全構成糖中の99モル%以上であり、分子量が
30万〜200万である多糖類を配合してなる化粧料を
提供するものである。かかる多糖類の構成糖のモル比
は、グルコース:キシロース:ラムノース=9:3〜
6:2〜6の範囲であるのが好ましく、特にマンネンタ
ケ菌糸培養物中から得られた特定の多糖類であるのが好
ましい。
れる多糖類を詳細に説明する。本発明の化粧料に用いら
れる多糖類は、中性のヘテロ多糖類であり、グルコー
ス、キシロース及びラムノースの3種を主たる構成糖と
し、かつこれらの合計量が全構成糖中の99モル%以上
で、分子量が30万〜200万であるが、通常、下記の
物性を有する。
アセトンに不溶。
ロン硫酸法で陽性。
ントブルーG法による呈色反応が陰性で595nmにタ
ンパク質の特異吸収が認められない。
は、マンネンタケ菌糸培養物より得られる多糖類が挙げ
られる。マンネンタケ菌糸培養物を用いてかかる多糖類
を製造するには、例えば特開昭60-043318号に記載のよ
うに、グルコース0.2〜10w/v%と、穀類胚芽お
よび米ぬかからなる群から選ばれる栄養源0.2〜2w
/v%を必須成分として含有する液体培地中でマンネン
タケ菌糸体を培養して得られた培養物が用いられる。具
体的な好ましい製造法としては、まずグルコースと、穀
類胚芽および米ぬかからなる群から選ばれた栄養源を必
須成分として含有する液体培地中にてマンネンタケ菌糸
体を培養しマンネンタケ菌糸培養物を得る。つぎに、こ
のマンネンタケ菌糸培養物にケイソウ土を3〜20%加
えて攪拌し、これを、ケイソウ土によりプレコートした
ヌッチェで吸引ろ過して菌糸体等の固形物を除去する。
濾過操作を数度行い上清液を得る。上清液をSpectrum社
製透析チューブ「スペクトラ/ポアCE(分画分子量30
万)」で蒸留水を用いて透析する。透析物を凍結乾燥す
ることにより多糖類が得られる。
成モル比は高速液体クロマトグラフィー、GC−MSな
どを用いて下記の方法により特定することができる。
PW」カラムを用い、流液を蒸留水としたGPCモード高
速液体クロマトグラフィーを使用し、分子量既知のプル
ランを標準サンプルとして作成した分子量−保持時間検
量線を基準にして分子量を測定する。また、多糖類の単
一性は高速液体クロマトグラフィーの測定結果が1ピー
クであることで確認できる。
に溶解して3時間還流し加水分解を行う。加水分解物は
水を除去後ピリジン−酢酸1:1溶液に溶解し、60℃
で6時間攪拌しアルジトールアセテート化する。得られ
た誘導体について、Hewlett−Packard社製GC-MSで分
析を行った。単体D−グルコース、D−キシロース、L
−ラムノースのGC-MSスペクトルと比較し構成糖とその
構成比を決定した。
るには、前記多糖類を用いて常法により処理することに
より、液状、ペースト状、ゲル状、乳液状、クリーム状
など種々の形態に製造でき、化粧水、美容液、乳液、ク
リーム、洗顔剤、パック、ファンデーションなどの化粧
料が得られる。本発明化粧料中の多糖類の配合量は、0.
001〜10重量%であり、好ましくは0.1〜2重量%で
ある。多糖類の配合量がこれより少ないと所期の効果が
充分でなく、一方、これより多くても効果の増大はみら
れない。また、本発明の化粧料は、その形態に応じ本発
明の効果を妨げない範囲において公知の乳化剤、可溶化
剤等の界面活性剤、薬効剤、香料、色素、防腐剤、紫外
線吸収剤、湿潤剤などを適宜配合することができる。
らに具体的に説明する。
Lからなる培地を作成し、高圧蒸気滅菌を行った。これ
にマンネンタケ菌糸体を接種して、27〜30℃で1週
間振とう培養した(前培養)。つぎに、この培養物をグル
コース6kg、小麦胚芽1.5kg、蒸留水92.5Lか
らなる培地に全量加えて、27〜30℃にてさらに2週
間振とう培養した。培養液中のグルコース量がすべて消
費されたところで培養を終了し、これをマンネンタケ菌
糸培養物とした。このマンネンタケ菌糸培養物100L
に、ケイソウ土10kgを加えて撹拌後、ケイソウ土を
プレコートしたヌッチェで吸引ろ過した。ろ過は30℃
で2回行い、マンネンタケ菌糸培養物上清液50Lを得
た。
MPW」カラムを用い、流液を蒸留水としたGPCモー
ド高速液体クロマトグラフィーで分子量分析を行った。
分子量既知のプルランを標準サンプルとして分子量−保
持時間の検量線を予め作成し、比較したところ低分子量
に複数の、10万、150万にそれぞれ単一のピークが
認められた。そこで、同クロマトグラフィーで10万、
150万のピークのものを分取し、アンスロン硫酸法等
により確認したところ分子量150万のものが多糖類で
あることが判明した。この多糖類を簡便に分取するた
め、上清液をSpectrum社製透析チューブ「スペクトラ/
ポアCE(分画分子量30万)」で蒸留水を用い透析し
た。透析は上清液10mLに対し3Lの蒸留水を撹拌し
ながら用い、蒸留水は毎日交換し、1週間行った。この
透析物を凍結乾燥することにより30mgの多糖類が得
られた。この多糖類はクロマトグラフィーの測定等によ
り前記多糖類と同一であることが確認された。構成糖分
析のため多糖類を1N硫酸に溶解し、3時間還流し、加
水分解を行った。加水分解物から水を除去後、ピリジン
−酢酸の1:1溶液に溶解し、60℃で6時間撹拌しア
ルジトールアセテート化した。得られた誘導体をGC−
MS(Hewlett-Packard社製)で測定した。種々の単純単
糖とのスペクトルと比較した結果、グルコース、キシロ
ース、ラムノースのGC−MSスペクトルと同一である
ことからその構成糖が決定した。また、スペクトルの比
較によりそのモル比は9:5:2であった。
進 保湿能の指標として人工的荒れ肌の角質水分量の回復促
進試験を実施した。試験試料として、製造例にて得られ
た多糖類の0.06%水溶液とヒアルロン酸ナトリウム
0.06%水溶液を用意した。なお、ヒアルロン酸ナト
リウム0.06%は、化粧料汎用濃度である。
ィア6名を対象として、左右両腕の前腕内側部に内径2
cmのガラスの管を立て、アセトン/エーテル=1/1
をガラス管中に注入し、30分静置した後、溶媒を除去
し、人工的荒れ肌を作成した。その後、同じ部位に、1
日1回適量、試験試料を塗布し、数日おきに表皮角質水
分量測定装置SKICON-200(アイ・ピイ・エス社製)にて荒れ
肌でない正常部対照に水分量を測定した。次式より角質
水分回復率を算出した。
量/正常部の角質水分量)×100 この結果、図1に示すように製造例にて得られた多糖類
を含む試料を用いたものは荒れ肌の改善が最も速く、角
質水分の顕著な回復が認められた。この効果は、保湿の
ため化粧品に広く配合されているヒアルロン酸ナトリウ
ムよりも大きかった。
%水溶液を試験試料として用いた。なお、AHA5%は
化粧料の汎用濃度である。1群6匹のモルモットのそれ
ぞれ背部を剃毛した後、蛍光色素ダンシルクロライドを
白色ワセリン中に5重量%配合した軟膏を24時間閉塞
貼付し、角質層にダンシルクロライドを浸透結合させ
た。除去24時間後、同じ部位に1日1回各試験試料を
塗布し、1〜2日おきにダンシルクロライドの蛍光を輝
度計(ミノルタ製輝度計LS-100)により測定し、初
日の蛍光輝度を1とした数値を算出した。
類を配合した試料では、顕著に蛍光色素が消失し高いタ
ーンオーバー促進作用がみられた。また、ターンオーバ
ー促進作用が大きいとして化粧料に配合されるα―ヒド
ロキシ酸(AHA)よりも一層高い効果が得られた。
に説明する。
れ、皮膚に塗布することにより肌荒れ、肌のかさつきを
防止し、肌のはり、水仕事等により脱脂された乾燥肌の
保湿能を回復促進する。さらに、優れたターンオーバー
促進作用を有し、皮膚細胞の賦活化、皮膚の老化防止が
図られ、シワの発生を予防し、滑らかでしっとりとした
若々しい肌を与える。
ある。
すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 グルコース、キシロース及びラムノース
を主たる構成糖とし、かつこれらの合計量が全構成糖中
の99モル%以上であり、分子量が30万〜200万で
ある多糖類を配合してなる化粧料。 - 【請求項2】 多糖類の構成糖のモル比が、グルコー
ス:キシロース:ラムノース=9:3〜6:2〜6であ
る請求項1の化粧料。 - 【請求項3】 多糖類がマンネンタケ菌糸培養物中から
得られた多糖類である請求項1又は請求項2の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100196A JPH11279045A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10100196A JPH11279045A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279045A true JPH11279045A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14267560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10100196A Pending JPH11279045A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279045A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241130A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Buhei Kono | 霊芝に含まれる水溶性多糖体の高分子の成分を利用し、コラーゲン繊維の生成及び人体の皮膚のしわ、たるみを改善し、リフティング効果を高める機能。 |
JP2013227270A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 発泡性皮膚外用剤 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10100196A patent/JPH11279045A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006241130A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Buhei Kono | 霊芝に含まれる水溶性多糖体の高分子の成分を利用し、コラーゲン繊維の生成及び人体の皮膚のしわ、たるみを改善し、リフティング効果を高める機能。 |
JP2013227270A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 発泡性皮膚外用剤 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
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A602 | Written permission of extension of time |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040910 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |