JP2013226776A - 標題紙着脱自在型背見出収納具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが所持しているファイリング用具及び書籍等の背表紙に設置して新たに標題紙フォルダー部を作り、標題紙を自由に設置交換できる背見出収納具を提供する。
【解決手段】二重シートの一辺側を固着するか又は着脱可能なとめ具を設置し、対向辺側に着脱可能なとめ具を設置し、標題紙脱落防止可能係止具を設置する。
【選択図】図2

Description

索引用つけ札の保護具に関する。
本発明は、新規な物質を提供するものである。
本発明は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等の背表紙部に新たに標題紙フォルダー部を設け、ユーザーが標題紙の設置交換を自由に行なうことができるようにする背見出収納具を提供するものである。
ファイリング用具及び書籍等の背表紙の厚さの違いにかかわらず、それに応じた新たな標題紙フォルダー部を設置し、標題紙を自由に設置交換することができる。換言すれば、本発明は、ファイリング用具及び書籍等の背表紙部の補修具乃至部品に関する製造技術であるとも言える。
背見出収納具において、標題紙の着脱を自由に行うようにするためには、大きくみて、2つのアプローチ方法がある。
ひとつは、標題紙フォルダー部表側シート(又は蓋部)を、その位置においてドア形式に開閉可能とするか又は着脱(設置取外)可能とするかいずれかの方法によって行なう方法である。
ふたつ目は、標題紙フォルダー部表側シート(又は蓋部)を、非開閉型のままで対応する方法、つまり標題紙フォルダー部の長尺方向中側か又は端に標題紙着脱口を設置し、何らかの形で標題紙の摺動性を確保する方法である。
本発明は、前者のアプローチ方法によって、標題紙の着脱を自由に行なおうとするものである。
これまでの調査によれば、市販商品及び従来技術文献において、ファイリング用具及び書籍等の背表紙部にユーザーが新たにフォルダー部を設け、標題紙の設置交換を自由に行うことができるようにする背見出収納具はない。
しかしながら従来技術文献において、背表紙標題紙の収納具等に関する技術が提案されているものがある。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、参照)。
このなかで、特許文献1は、背表紙部の厚さが狭いため、タイトルの表示ができない書籍、雑誌、封筒等に取り付けられるタイトルに関する技術である。
本発明に最も近い技術文献であるが、フォルダー部を有さず、また背表紙標題紙の着脱が自由に行えない。(特許文献1参照)。
また、特許文献2は、背表紙の背見出し用紙を着脱交換可能とするファイル及びその背見出し用紙に関する技術である。また、特許文献3は、背見出しの取り付けが容易でかつその交換を可能とするファイルに関する技術である。
特許文献2と特許文献3には、ユーザーが設置する背見出収納具としての認識はない。
また、特許文献2は、蓋部が開閉可能か又は着脱(設置取外)可能なものではない。
また、特許文献3は、標題紙の設置交換が積極的に意識され、背見出収納具が二重シート構造となっているが、標題紙の着脱を容易にするための課題・条件設定が不十分である。
通常、市販商品の二重シートの背見出収納部は、標題紙の設置交換が非常に困難である。なぜなら、当該二重シートで背表紙角部の一方又は双方を包むことになるが、当該二重シートが背表紙角部又は表紙部状で密着され、短い短尺幅の両側から引き付けられているため、当該二重シートの隙間は極めて狭く、広がらない。加えて、表紙の開閉に伴う回転モメントによる張力が生じ、表紙を閉じた場合、表側シートは強く引っ張られ、二重シートの隙間は圧迫される。表紙を開いた場合は、表側シートは緩むが、シート角部にできた曲部の皺が並行な隙間にすみやかに戻らない(乃至戻り難い)ため、標題紙の着脱が困難である。
特許文献3は、これらの問題点が、考慮されていない。
以上3件の特許文献は、それぞれにおいて認識されていないが、背表紙短尺幅サイズが一定した定型的ファイリング用具の背見出収納部を前提とした技術である。
これに対して本発明は、背表紙幅の異なる対象物品に汎用的に設置できる背表紙部の補修具乃至部品等となるものである。
特開平9−66691号公報 実用新案登録第3102219号公報 特開平7−125488号公報
本発明は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等の背表紙部に新たに標題紙フォルダー部を設け、ユーザーが標題紙の設置交換を自由に行なうことができるようにする背見出収納具を提供するものである。
本発明では、以下の課題を設定した。
第1の課題は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等の背表紙部の単尺幅の違いにかかわらず設置し、それに応じて標題紙フォルダー部を設けることができる背見出収納具を提供することである。
第2の課題は、標題紙の着脱を容易に行なうことができる背見出収納具を提供することである。
第3の課題は、対象物品の背表紙部に的確に設置できる背見出収納具を提供することである。
第4の課題は、設置された標題紙が容易に脱落しないようにする背見出収納具を提供することである。
第1の課題を解決するために、本発明では、対象物品の背表紙部をくるみ表紙型に包む二重シート構造とした。そして、目的とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部単尺幅の違いにかかわらず、汎用的に設置できる一定の幅を持つフォルダー部を作ることができるようにした。
第2の課題を解決するために、二重シートをドア形式に開閉可能とするか又はその位置でそっくり着脱(設置取外)可能とした。
第3の課題を解決するために、二重シートのいずれか一方又は双方に、背見出収納具の取付位置を決める目盛又は記号を設置することとした。これにより、対象物品の適正な位置に設置できるようになる。
第4の課題を解決するために、標題紙フォルダー部外周部四辺のうち少なくとも長尺方向端部に、予め標題紙脱落防止可能係止部を設置するか又は当該目的実現可能な係止具を添付することにより、標題紙の脱落防止を図ることとした。
本発明品は、標題紙を設置・交換したいファイリング用具及び書籍等の背表紙部にユーザーが設置して新たにフォルダー部を作り、標題紙を自由に設置交換できる背見出収納具を提供できる点が従来にない有利な点である。
本発明物品は、目的とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部のリフレッシュ及び装飾等を図ることもできる。
本発明は、ユザー使用の物品に限定されるわけではない。他のメーカ又は他の工場等において、定型的背表紙幅として製造し、それを別の製造ラインにおいて、ファイリング用具及び書籍等に設置することもできる。
本発明の請求項3に基づいて作成された背見出収納具がファイリング用具に設置された1例を示した斜視図である。 図1の背見出収納具について、下地シートとカバーシートの位置関係等の1例を示した概略斜視図である。 図2の背見出収納具の下地シートに、請求項1のとめ具(本例ではファスナー)、請求項2の取付位置決目盛、請求項3の標題紙脱落防止可能係止部が設置された1例を示した正面図である。。 図2のカバーシートの背面図である。 図3の右側面図である。 図3と図4のファスナー部の係合模様を示した拡大模式断面図である。 請求項4の突起が設置された下地シートの1例を示した正面図である。 請求項4の突起の突起受が設置されたカバーシートの1例を示した背面図である。
総記
本発明の請求項3において、標題紙脱落防止可能係止部が設置されたか又は当該目的実現可能な係止具が添付されたとあるのは、添付する係止具を設置するための切欠部の設置などの補助的措置を施すことも含まれるものとする。
本発明請求項5において、ファイリング用具及び書籍等とあるのは、ファイリング用具、アルバム、書籍、誌紙等をいうものとする。
各請求項に基づく背見出収納部各部の素材の選定、構造、組み立て方等及び本明細書に記載された事項に基づく対応は本発明の設計事項とする。本発明の背見出収納部各部にカラーの素材を使用すること、各部に縁取り等を設けること及びフリル等を設置することは、本発明の範囲とする。
本発明による背見出収納具は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等にユーザー自らが設置し、新たに標題紙フォルダー部を設け、当該フォルダー部へ背表紙標題紙を自由に設置交換することができるようにするものである。
対象物品の背表紙部の厚さにかかわらず、汎用的に設置し、標題紙を自由に設置交換することができる。
実施例1の図面は、図1から図6までである。
図1は、本発明の請求項3に基づいて作成された背見出収納具がファイリング用具に設置された1例を示した斜視図である。
図2は、図1の背見出収納具について、下地シートとカバーシートの位置関係等の1例を示した概略斜視図である。
図2において、Aは下地シート、Bはカバーシート、Cは固着部である。図2の正面側から見た固着部右端がc−1、固着部左端がc−2である。
図3は、図2の背見出収納具の下地シートに、請求項1のとめ具(本例ではファスナー)、請求項2の取付位置決目盛、請求項3の標題紙脱落防止可能係止部が設置された1例を示した正面図である。
図3において、Aは下地シート、Cは固着部、D及びEは標題紙脱落防止可能係止部である。固着部Cのうち、c−1は固着部右端、c−2は固着部左端である。f−1は、ファスナー部の受部である。
図4は、図2のカバーシートの背面図である。
図4が、左右に180度反転されて、図3に設置される。図4のCは固着部である。図2の正面側から見た固着部右端はc−1、固着部左端はc−2である。図4のf−2は、ファスナー部の差込部である。
図5は、図3の右側面図である。
図6は、図3及び図4のファスナー部の係合模様を示した拡大模式断面図である。
実施例1の補足事項
カバーシートの素材は、透明乃至半透明のシートが適当である。
見出収納具を貼付式とするためには、図3の下地シートの背面側に接着材を塗布する必要がある。この場合、接着材は、塗布する部分と塗布しない部分を並行な縞状に設置する方法がある。このようにすることによって、該背見出収納具をファイリング用具に設置するとき、ファイリング用具の開閉にともなって下地シートとカバーシートの間に生ずる回転モメントの違いによるシート張力と緩みに対応することができる。またこのことによって、表紙の開閉が妨げられないようにすることができる。
下地シート及びカバーシートには、極力、柔軟性がありまた弾力性のある素材を使用することが望ましい。また、当該背見出収納具を対象物品に設置する場合、設置する表紙と背表紙の境目において当該背見出収納具の下地シートを強く引っ張らず、わずかに余裕又は隙間を作ることが望ましいことをユーザーに教示すると良い。
また、本背見出収納具の設置位置は、標題紙フォルダー部単尺方向の一方の端を背表紙の角部に設置する方法もある。
請求項2の取付位置決目盛は、下地シートとカバーシートのどちらか一方又は双方のシートに設置するものである。どの位置に、どのように設置するかは、製造する背見出収納具の内容によって決める必要がある。
なお取付位置決目盛は、カバーシートに透明乃至半透明の材料を使用する場合は、下地シートの正面側だけに設置しても良い。下地シートとカバーシートを固着する場合には、背見出収納部の見出側の表面だけに当該目盛を設置しても良い。取付位置決目盛には、数値を入れても良い。
実施例では、対象とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部の中央部に設置するため、中央部を特に長く設定している。この基準となる目盛りは設置してもしなくても良い。
図3の長尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部は、本体であるファイリング用具を天地逆さまに取り扱っても、標題紙が背見出収納具長尺方向両端から容易に脱落落下しないようにするために設置するものである。
長尺方向端部に設置される請求項4の標題紙脱落防止係止部の横断面は、半円形や反楕円形その他の形状であっても良い。横断面を標題紙フォルダー部全体に広げた幅広の半円形や反楕円形形状のものを一つ背表紙中央部に設置しても良い。
標題紙脱落防止可能係止部に弾力性のある素材を使用すると、対象物品の表紙(表表紙や背表紙)の開閉に伴って生ずる回転モメントの違いによる下地シートとカバーシートの張力の違いによるシートズレ(ゆるみ)を解消することができる。
長尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部は短尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部より、背丈が多少高い方が良い。本体表紙の開閉時に、標題紙が移動しないようにするためである。
長尺方向に平行な標題紙脱落防止係止部は省略することも可能である。また、単尺方向端部の標題紙脱落防止係止部としてファスナー等のとめ具を使用する方法もある。
実施例2及びその他
図7は、請求項4の突起部の突起が設置された下地シートの1例を示した正面図である。
突起は、標題紙を貫通し、保持できるものであれば良い。
図8は、請求項4の突起の突起受が設置されたカバーシートの1例を示した背面図である。
図8の突起受は、図7の突起によってカバーシートが破損しないようにするために設置するものである。
本発明の最良の実施形態は、実施例2である。
第1目に、本発明は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等の背表紙部に新たに標題紙フォルダー部を設け、ユーザーが標題紙の設置交換を自由に行なうことができるようにする背見出収納具を提供することができる。
ファイリング用具は、長期間にわたって使用するものである。その間、使用目的や、使用内容が変わることが多い。ファイリング用具には、通常、使用開始時点で、表表紙や背表紙に、標題を書き込むことが多い。しかしながら、現状においては、使用中に使用目的や使用内容が変わっても、それに対応して、標題を随時変更できるファイリング用具はない。このため、大抵は、新たな標題紙を貼り付けて使用することになるが、極めて、美観が低下する。本発明は、このような問題点を改善することができる。
第2に本発明は、目的とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部のリフレッシュ及び装飾等を図ることもできる。
第3に本発明は、他のメーカー等又は他の工場等で定型的背表紙幅に製造するとき、及び第3のメーカー等が製造ラインにおいてファイリング用具及び書籍等に設置ときの双方において使用することができる。
このように本発明は、消費者から事業者まで含めた広範なニーズが期待できる。
A 下地シート
B カバーシート
C 固着部
c−1 固着部右端
c−2 固着部左端
D 標題紙脱落防止可能係止部(長尺方向端部)
E 標題紙脱落防止可能係止部(長尺方向に並行)
F とめ具(ファスナー)
f−1 ファスナー受部
f−2 ファスナー差込部
(G 突起部)
g−1 突起
g−2 突起受
【発明の効果】
【0007】
本発明品は、標題紙を設置・交換したいファイリング用具及び書籍等の背表紙部にユーザーが設置して新たにフォルダー部を作り、標題紙を自由に設置交換できる背見出収納具を提供できる点が従来にない有利な点である。
本発明物品は、目的とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部のリフレッシュ及び装飾等を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の請求項2に基づいて作成された背見出収納具がファイリング用具に設置された1例を示した斜視図である。
【図2】図1の背見出収納具について、下地シートとカバーシートの位置関係等の1例を示した概略斜視図である。
【図3】図2の背見出収納具の下地シートに、請求項1のとめ具(本例ではファスナー)、請求項1の取付位置決目盛、請求項2の標題紙脱落防止可能係止部が設置された1例を示した正面図である。
【図4】図2のカバーシートの背面図である。
【図5】図3の右側面図である。
【図6】図3と図4のファスナー部の係合模様を示した拡大模式断面図である。
【図7】請求項3の突起が設置された下地シートの1例を示した正面図である。
【図8】請求項3の突起の突起受が設置されたカバーシートの1例を示した背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の請求項2において、標題紙脱落防止可能係止部が設置されたか又は当該目的実現可能な係止具が添付されたとあるのは、添付する係止具を設置するための切欠部の設置などの補助的措置を施すことも含まれるものとする。
各請求項に基づく背見出収納部各部の素材の選定、構造、組み立て方等及び本明細書に記載された事項に基づく対応は本発明の設計事項とする。本発明の背見出収納部各部にカラーの素材を使用すること、各部に縁取り等を設けること及びフリル等を設置することは、本発明の範囲とする。
【実施例1】
【0010】
本発明による背見出収納具は、ユーザーが使用又は所持しているファイリング用具及び書籍等にユーザー自らが設置し、新たに標題紙フォルダー部を設け、当該フォルダー部へ背表紙標題紙を自由に設置交換することができるようにするものである。
対象物品の背表紙部の厚さにかかわらず、汎用的に設置し、標題紙を自由に設置交換することができる。
実施例1の図面は、図1から図6までである。
図1は、本発明の請求項2に基づいて作成された背見出収納具がファイリング用具に設置された1例を示した斜視図である。
図2は、図1の背見出収納具について、下地シートとカバーシートの位置関係等の1例を示した概略斜視図である。
図2において、Aは下地シート、Bはカバーシート、Cは固着部である。図2の正面側から見た固着部右端がc−1、固着部左端がc−2である。
図3は、図2の背見出収納具の下地シートに、請求項1のとめ具(本例ではファスナー)、請求項1の取付位置決目盛、請求項2の標題紙脱落防止可能係止部が設置された1例を示した正面図である。
図3において、Aは下地シート、Cは固着部、D及びEは標題紙脱落防止可能係止部である。固着部Cのうち、c−1は固着部右端、c−2は固着部左端である。f−1は、ファスナー部の受部である。
図4は、図2のカバーシートの背面図である。
図4が、左右に180度反転されて、図3に設置される。図4のCは固着部である。図2の正面側から見た固着部右端はc−1、固着部左端はc−2である。図4のf−2は、ファスナー部の差込部である。
図5は、図3の右側面図である。
図6は、図3及び図4のファスナー部の係合模様を示した拡大模式断面図である。
【実施例1の補足事項】
【0011】
カバーシートの素材は、透明乃至半透明のシートが適当である。
見出収納具を貼付式とするためには、図3の下地シートの背面側に接着材を塗布する必要がある。この場合、接着材は、塗布する部分と塗布しない部分を並行な縞状に設置する方法がある。このようにすることによって、該背見出収納具をファイリング用具に設置するとき、ファイリング用具の開閉にともなって下地シートとカバーシートの間に生ずる回転モメントの違いによるシート張力と緩みに対応することができる。またこのことによって、表紙の開閉が妨げられないようにすることができる。
下地シート及びカバーシートには、極力、柔軟性がありまた弾力性のある素材を使用することが望ましい。また、当該背見出収納具を対象物品に設置する場合、設置する表紙と背表紙の境目において当該背見出収納具の下地シートを強く引っ張らず、わずかに余裕又は隙間を作ることが望ましいことをユーザーに教示すると良い。
また、本背見出収納具の設置位置は、標題紙フォルダー部単尺方向の一方の端を背表紙の角部に設置する方法もある。
請求項1の取付位置決目盛は、下地シートとカバーシートのどちらか一方又は双方のシートに設置するものである。どの位置に、どのように設置するかは、製造する背見出収納具の内容によって決める必要がある。
なお取付位置決目盛は、カバーシートに透明乃至半透明の材料を使用する場合は、下地シートの正面側だけに設置しても良い。下地シートとカバーシートを固着する場合には、背見出収納部の見出側の表面だけに当該目盛を設置しても良い。取付位置決目盛には、数値を入れても良い。
実施例では、対象とするファイリング用具及び書籍等の背表紙部の中央部に設置するため、中央部を特に長く設定している。この基準となる目盛りは設置してもしなくても良い。
図3の長尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部は、本体であるファイリング用具を天地逆さまに取り扱っても、標題紙が背見出収納具長尺方向両端から容易に脱落落下しないようにするために設置するものである。
長尺方向端部に設置される請求項3の標題紙脱落防止係止部の横断面は、半円形や反楕円形その他の形状であっても良い。横断面を標題紙フォルダー部全体に広げた幅広の半円形や反楕円形形状のものを一つ背表紙中央部に設置しても良い。
標題紙脱落防止可能係止部に弾力性のある素材を使用すると、対象物品の表紙(表表紙や背表紙)の開閉に伴って生ずる回転モメントの違いによる下地シートとカバーシートの張力の違いによるシートズレ(ゆるみ)を解消することができる。
長尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部は短尺方向端部の標題紙脱落防止可能係止部より、背丈が多少高い方が良い。本体表紙の開閉時に、標題紙が移動しないようにするためである。
長尺方向に平行な標題紙脱落防止係止部は省略することも可能である。また、単尺方向端部の標題紙脱落防止係止部としてファスナー等のとめ具を使用する方法もある。
【実施例2及びその他】
【0012】
図7は、請求項3の突起部の突起が設置された下地シートの1例を示した正面図である。
突起は、標題紙を貫通し、保持できるものであれば良い。
図8は、請求項3の突起の突起受が設置されたカバーシートの1例を示した背面図である。
図8の突起受は、図7の突起によってカバーシートが破損しないようにするために設置するものである。
本発明の最良の実施形態は、実施例2である。

Claims (6)

  1. 対象物品の背表紙部に設置される背表紙標題紙の見出収納具であって、
    該見出収納具は、四辺を有する二重シートで構成され、
    該二重シートの四辺のうち一辺側は固着されたか又は着脱可能なとめ具が設置され、かつ対向辺側に着脱可能なとめ具が設置された、
    ことを特徴とする背見出収納具。
  2. 対象物品への取付位置を決める目盛又は記号が設置された請求項1の背見出収納具。
  3. 背見出収納具標題紙フォルダー部長尺方向端部に、標題紙脱落防止可能係止部が設置されたか又は当該目的実現可能な係止具が添付された請求項1又は請求項2の背見出収納具。
  4. 標題紙フォルダー部に、標題紙が貫通されて支持される突起が設置された請求項1乃至請求項3いずれか記載の背見出収納具。
  5. 背見出収納具標題紙フォルダー部長尺方向に並行に、標題紙脱落防止可能係止部が設置されたか又は当該目的実現可能な係止具が添付された請求項1乃至請求項4いずれか記載の背見出収納具。
  6. 請求項1乃至請求項5いずれか記載の背見出収納具が設置されたファイリング用具及び書籍等。
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