JP2013223217A - オーディオシステムおよび音声処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放送の受信中でもアップミックス機能を有効活用できるようにし、かつ、音揺れや音切れなどの不快感を生じさせない「オーディオシステムおよび音声処理装置」を提供する。
【解決手段】音源装置からのステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことにより疑似サラウンド音声信号を生成する第1のイコライザ部51と、アップミキシングDSPにより生成されたサラウンド音声信号と疑似サラウンド音声信号との何れかを切り替えて外部アンプに出力する出力切り替え部52とを備え、デジタル放送の受信中はサラウンド音声信号を外部アンプに出力する一方、アナログ放送の受信中は疑似サラウンド音声信号を外部アンプに出力することにより、デジタル放送の受信中にはアップミックス機能を有効活用しつつ、アナログ放送の受信中には音揺れや音切れが生じないようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、オーディオシステムおよび音声処理装置に関し、特に、音源装置から入力される音声信号を処理する音声処理装置と、当該音声処理装置の外部に接続された外部アンプとを備えたオーディオシステムに用いて好適なものである。
従来、音声信号を扱う多くの分野において、ある数の入力オーディオチャンネルをミキシングすることで、異なる数の出力オーディオチャンネルを生成する技術が用いられている。ミキシングには、出力チャンネル数を入力チャンネル数より少なくするダウンミキシングと、出力チャンネル数を入力チャンネル数より多くするアップミキシングとがある。
例えば、ラジオのデジタル放送とアナログ放送とを受信可能なDAB(Digital Audio Broadcast)方式の放送受信装置において、デジタル放送の電波受信状況が悪化したとき、同一内容のアナログ放送に切り替える際に、ダウンミキシングを行う技術が提供されている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の技術では、デジタル放送からアナログ放送への切り替えの際に、出力音声チャンネル数を段階的に減少させることにより、急激な音質の変化をなくし、ユーザに不快感を与えないようにしている。
また、IBOC(In-Band On-Channel)方式の地上デジタルラジオ放送であるHD(Hybrid Digital)ラジオにおいても、ミキシング技術が採用されている。図5は、HDラジオ放送を受信可能なオーディオシステムの従来の構成例を示す図である。図5に示すオーディオシステムは、音源装置100、音声処理装置200および外部アンプ300の組み合わせにより構成されている。
音源装置100は、アンテナ101およびチューナ102を備えている。音声処理装置200は、オーディオDSP201、アップミキシングDSP202およびマイコン203を備えている。外部アンプ300は、イコライザDSP301を備えている。
音源装置100のチューナ102は、アンテナ101を介してHDラジオのデジタル放送およびアナログ放送を切り替えて受信し、2チャンネルのステレオ音声信号(左チャンネルのL信号および右チャンネルのR信号)を音声処理装置200に供給する。
音声処理装置200のオーディオDSP201は、チューナ102より供給されたステレオ音声信号に対して所定の処理を行い、処理した音声信号(ステレオ音声信号またはサラウンド音声信号の何れか)を外部アンプ300のイコライザDSP301に供給する。
アップミキシングDSP202は、チューナ102からオーディオDSP201を介して供給された2チャンネルのステレオ音声信号(L/R信号)に対してアップミックス処理を行うことにより、左チャンネル、右チャンネル、サラウンド左チャンネル、サラウンド右チャンネル、センターチャンネルおよびサブウーハチャンネルから成る5.1チャンネルのサラウンド音声信号(L/R信号、Ls/Rs信号、C/SubW信号)を生成する。
マイコン203は、外部アンプ300のイコライザDSP301で音声信号をマルチチャンネル化するか否かを制御する。イコライザDSP301は、オーディオDSP201から供給される音声信号が2チャンネルのステレオ音声信号の場合に、周波数調整やレベル調整等のイコライザ機能によって、2チャンネルのステレオ音声信号を疑似的な5.1チャンネルのサラウンド音声信号(以下、疑似サラウンド音声信号という)に変換(マルチチャンネル化)する。一方、オーディオDSP201から供給される音声信号がサラウンド音声信号の場合は、イコライザDSP301は、サラウンド音声信号をそのままマルチチャンネル化せずに出力する。
ところで、アップミキシングDSP202は、L信号とR信号との分離比(他チャンネルから漏れる信号と自チャンネルの信号とのレベル比。以下、チャンネルセパレーションという)が良好な音源から音声信号を入力した場合には問題なく動作するが、チャンネルセパレーションが不良な音源から音声信号を入力した場合には動作が不安定になる。
例えば、チューナ102でデジタル放送を受信しているときは、オーディオDSP201を介してアップミキシングDSP202に入力されるL信号とR信号とのチャンネルセパレーションが良好なため、アップミキシングDSP202は問題なく動作し、良好な5.1チャンネルのサラウンド音声信号を出力することができる。
しかしながら、チューナ102でアナログ放送を受信しているときは、オーディオDSP201を介してアップミキシングDSP202に入力されるL信号とR信号とのチャンネルセパレーションが良好でないため、アップミキシングDSP202の動作は不安定になり、Ls/Rs信号に関して音揺れが生じたり、音切れが生じたりするという問題があった。
具体的には、アナログAMラジオを受信しているときは、モノラル信号で電界強度が弱くなるため、Ls/Rs信号が出力されなくなってしまう。一方、アナログFMラジオを受信しているときは、比較的電界強度が強い35dB〜30dBの範囲で受信信号が調整されているため音切れは生じないものの、Ls/Rs信号が不安定(音揺れ)な状態になる。
このようなLs/Rs信号の音揺れや音切れの問題を解決するために、図6に示すように、デジタル放送とアナログ放送との切り替えのタイミングに、アップミキシングDSP202の動作をオン/オフ制御することが考えられる。すなわち、図6(a)に示すように、チューナ102でデジタル放送を受信しているときは、アップミキシングDSP202をオンとする。また、外部アンプ300がマルチチャンネル入力になることを示すマルチチャンネル信号をマイコン203が外部アンプ300に供給することにより、イコライザDSP301で重ねてマルチチャンネル化の処理を行わないように制御する。
一方、図6(b)に示すように、チューナ102でアナログ放送を受信しているときは、アップミキシングDSP202をオフとする。また、外部アンプ300がステレオチャンネル入力になることを示すステレオチャンネル信号をマイコン203が外部アンプ300に供給することにより、イコライザDSP301においてマルチチャンネル化の処理を行うように制御する。
しかしながら、このようにアップミキシングDSP202のオン/オフを切り替えた場合、マイコン203が外部アンプ300に対して供給する制御信号(マルチチャンネル信号またはステレオチャンネル信号)を切り替える際に、外部アンプ300において予測できないノイズが発生する可能性がある。そのため、このノイズが外部アンプ300から出力されないようにするために、切り替え中は比較的長い時間(500〜1000ms)ミュートをかける必要がある。その結果、デジタル放送とアナログ放送との切り替え時に音切れが発生してしまうという問題が生じる。
そこで、マイコン203が外部アンプ300に対して供給する制御信号をマルチチャンネル信号のまま切り替えずに、アップミキシングDSP202の方だけ動作をオン/オフ制御することが考えられる。すなわち、チューナ102でデジタル放送を受信しているときは、図6(a)と同じ状態に設定する。一方、チューナ102でアナログ放送を受信しているときは、図7に示すように、アップミキシングDSP202をオフとする。このとき、マイコン203が外部アンプ300に対して供給する制御信号は、マルチチャンネル信号のままとする。
しかしながら、この場合は、オーディオDSP201から外部アンプ300に供給される音声信号はステレオ音声信号となる。また、外部アンプ300にはマイコン203からマルチチャンネル信号が供給されているから、イコライザDSP301においてマルチチャンネル化の処理は行われない。そのため、外部アンプ300からはL/R信号のみが出力され、Ls/Rs信号、C/SubW信号が欠落してしまうという問題が生じる。
以上のような問題があるため、従来は、音源がHDラジオの場合には、デジタル放送を受信しているかアナログ放送を受信しているかよらず、音声処理装置200のアップミキシングDSP202は常にオフとし、外部アンプ300のイコライザDSP301でマルチチャンネル化して音声出力していた。
特開2010−287970号公報
しかしながら、最近のHDラジオでは、DTS Neural Surroundに対応した2チャンネルのダウンミックス信号を採用するケースが増えている。DTS Neural Surroundには、オリジナルの状態を極力損なわずに音声信号をダウンミックスすることができるとともに、ステレオ音声信号とサラウンド音声信号との互換性が高いというメリットがある。そのため、このメリットをできるだけ享受するために、音源としてHDラジオが選択されているときでも、アップミキシングDSP202のアップミックス機能を有効活用したいという要望が出てきている。
本発明は、このような実情に鑑みて成されたものであり、HDラジオ等の放送を受信しているときでもアップミックス機能を有効活用できるようにし、かつ、音揺れや音切れなどの不快感をユーザに極力与えないようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、音源装置から入力されるステレオ音声信号を処理して外部アンプに出力する音声処理装置が、ステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことによってサラウンド音声信号を生成するアップミキシング部と、ステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって疑似サラウンド音声信号を生成する第1のイコライザ部と、サラウンド音声信号および疑似サラウンド音声信号の何れかを切り替えて外部アンプに出力する出力切り替え部とを備えるようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、音源装置がHDラジオ等の放送受信装置であっても、当該音源装置から音声処理装置に入力されるステレオ音声信号のチャンネルセパレーションが良好な場合には、出力切り替え部の切り替えによって、アップミキシング部により生成されたサラウンド音声信号を外部アンプに出力して活用することができる。
また、チャンネルセパレーションが良好でない場合であっても、出力切り替え部の切り替えによって、疑似サラウンド音声信号が外部アンプに出力されるので、チャンネルの欠落は生じない。このとき出力される疑似サラウンド音声信号は、アップミックス処理により生成されるものではないので、音揺れや音切れの問題も生じない。さらに、外部アンプに出力される音声信号がサラウンド音声信号から疑似サラウンド音声信号に切り替わっても、外部アンプの動作状態を変える必要がないので、切り替えの際のノイズ対策としてミュート処理も不要で、音切れが生じない。
以上により、本発明によれば、音源装置として放送受信装置が選択されて放送を受信しているときでも、デジタル放送の受信時にはアップミックス機能を有効活用して高品質の音声を外部アンプから出力させることができ、しかも、アナログ放送の受信時に音揺れや音切れなどの不快感をユーザに極力与えないようにすることができる。
本実施形態による音声処理装置を適用したオーディオシステムの構成例を示す図である。 本実施形態によるオーディオDSPの内部構成例を示す図である。 本実施形態による出力切り替え部のデジタル放送受信時における切り替え状態を示す図である。 本実施形態による出力切り替え部のアナログ放送受信時における切り替え状態を示す図である。 本実施形態による出力切り替え部のアップミックス機能オフ時における切り替え状態を示す図である。 本実施形態によるオーディオシステムの動作状態を示す図である。 HDラジオ放送を受信可能なオーディオシステムの従来の構成例を示す図である。 音揺れや音切れの問題を解決するための一構成例を示す図である。 音揺れや音切れの問題を解決するための他の構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による音声処理装置20を適用したオーディオシステムの構成例を示す図である。図1に示すオーディオシステムは、音源装置10、音声処理装置20および外部アンプ30の組み合わせにより構成されている。なお、このオーディオシステムは、例えば車両に搭載される。
音源装置10は、アンテナ11およびチューナ12を備えている。音声処理装置20は、音源装置10から入力される音声信号を処理するものであり、オーディオDSP21、アップミキシングDSP22およびマイコン23を備えている。音声処理装置20の外部に接続された外部アンプ30は、イコライザDSP31を備えている。
音源装置10のチューナ12は、アンテナ11を介してHDラジオのデジタル放送およびアナログ放送を切り替えて受信し、2チャンネルのステレオ音声信号(左チャンネルのL信号および右チャンネルのR信号)を音声処理装置20に供給する。例えば、チューナ12は、通常状態において、より音質の良いデジタル放送を受信している。そして、デジタル放送の電波受信状況が悪化したときに、アナログ放送の受信に自動的に切り替える。
チューナ12がデジタル放送の受信とアナログ放送の受信とを切り替えた場合、チューナ12は所定の識別情報を音声処理装置20に供給する。例えば、チューナ12は、音声処理装置20に接続されたディスプレイ(図示せず)に対して、デジタル放送とアナログ放送のどちらを受信中であるかを区別してアイコン表示させるために、デジタル放送とアナログ放送のどちらを受信しているかを識別するための情報を音声処理装置20に供給する。
なお、音源装置10は、HDラジオのチューナ12の他に、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などのデジタル音源を再生可能なメディアプレーヤ(図示せず)を備えており、ユーザが操作子(図示せず)を操作することにより、音源を任意に切り替えることができるようになっている。
音声処理装置20のオーディオDSP21は、チューナ12より供給されたステレオ音声信号に対して所定の処理を行い、処理した音声信号(ステレオ音声信号、サラウンド音声信号または疑似サラウンド音声信号の何れか)を外部アンプ30のイコライザDSP31に供給する。なお、疑似サラウンド音声信号の詳細については後述する。また、オーディオDSP21の内部構成についても後述する。
アップミキシングDSP22は、チューナ12からオーディオDSP21を介して入力される2チャンネルのステレオ音声信号(L/R信号)に対してアップミックス処理を行うことにより、左チャンネル、右チャンネル、サラウンド左チャンネル、サラウンド右チャンネル、センターチャンネルおよびサブウーハチャンネルから成る5.1チャンネルのサラウンド音声信号(L/R信号、Ls/Rs信号、C/SubW信号)に生成する。このアップミキシングDSP22は、特許請求の範囲のアップミキシング部に相当する。
ここで、チューナ12においてHDラジオのデジタル放送を受信している場合は、オーディオDSP21の制御により、アップミキシングDSP22の機能はオンとされる。これにより、チューナ12からオーディオDSP21に入力されたステレオ音声信号がアップミキシングDSP22に供給され、ここでサラウンド音声信号が生成される。そして、生成されたサラウンド音声信号が、オーディオDSP21を介して外部アンプ30に供給される。
一方、デジタル放送の電波受信状況の悪化によって、チューナ12での受信がアナログ放送の受信に自動的に切り替えられた場合、アップミキシングDSP22の機能はオフとされ、アップミキシングDSP22の動作は停止する。この場合にオーディオDSP21は、チューナ12より入力されたステレオ音声信号から疑似サラウンド音声信号を生成し、当該生成した疑似サラウンド音声信号を外部アンプ30に供給する。
チューナ12においてデジタル放送とアナログ放送のどちらを受信しているかについては、チューナ12から音声処理装置20に供給される識別情報に基づいて判定することが可能である。したがって、音声処理装置20において、チューナ12で受信した信号の電界強度やBER(Bit Error Rate)等を監視する必要はない。
なお、チューナ12においてHDラジオのデジタル放送を受信している場合であっても、ユーザが操作子(図示せず)を操作することにより、アップミキシングDSP22の機能をオフに設定することも可能である。この場合にオーディオDSP21は、チューナ12より入力されたステレオ音声信号をそのまま外部アンプ30に供給する。
マイコン23は、外部アンプ30のイコライザDSP31で音声信号をマルチチャンネル化するか否かを制御する。本実施形態では、ユーザが操作子を用いて特に指示をしない限り、チューナ12でデジタル放送を受信しているかアナログ放送を受信しているか(つまり、アップミキシングDSP22の機能がオンであるかオフであるか)にかかわらず、イコライザDSP31では音声信号をマルチチャンネル化しないことを原則とする。この場合、マイコン23は、イコライザDSP31で音声信号をマルチチャンネル化しないように制御する。具体的には、マイコン23は、外部アンプ300がマルチチャンネル入力になることを示すマルチチャンネル信号をイコライザDSP31に供給する。
一方、ユーザが操作子を用いてアップミキシングDSP22の機能をオフにする旨の指示を行った場合には、イコライザDSP31では音声信号をマルチチャンネル化する。この場合、マイコン23は、イコライザDSP31で音声信号をマルチチャンネル化するように制御するために、外部アンプ300がステレオチャンネル入力になることを示すステレオチャンネル信号をイコライザDSP31に供給する。
イコライザDSP31は、オーディオDSP21から供給される音声信号が2チャンネルのステレオ音声信号の場合に、周波数調整やレベル調整等のイコライザ機能によって、2チャンネルのステレオ音声信号を5.1チャンネルの疑似サラウンド音声信号に変換(マルチチャンネル化)する。このイコライザDSP31は、特許請求の範囲の第2のイコライザ部に相当する。上述したように、イコライザDSP31の機能がオンとなるのは、ユーザが操作子を操作することによってアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示をした場合である。
すなわち、音源装置10の音源としてチューナ12が選択されている場合、ユーザが操作子を操作することによってアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示をしない限り、サラウンド音声信号および疑似サラウンド音声信号のどちらが音声処理装置20から出力されるときも、マイコン23からイコライザDSP31に供給されるマルチチャンネル信号により、イコライザDSP31の動作は停止する。これに対し、ユーザがアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示を行うと、マイコン23からイコライザDSP31に供給されるステレオチャンネル信号により、イコライザDSP31の機能はオンとなる。
図2は、オーディオDSP21の内部構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態のオーディオDSP21は、第1のイコライザ部51と、出力切り替え部52とを備えている。第1のイコライザ部51は、音源装置10から入力される2チャンネルのステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって、5.1チャンネルの疑似サラウンド音声信号を生成する。なお、上述したイコライザDSP31(第2のイコライザ部)におけるイコライザ処理は、第1のイコライザ部51によるイコライザ処理と基本的に同じである。
具体的には、第1のイコライザ部51は、音源装置10から入力されるステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことにより、周波数調整/レベル調整された左信号、右信号および左右混合信号を生成する。そして、周波数調整された左信号をL信号/Ls信号として出力し、周波数調整された右信号をR/Rs信号として出力し、周波数調整およびレベル調整された左右混合信号(=(L+R)/2)をC/SubW信号として出力する。
ここで、音源装置10から入力されるL信号をハイパスフィルタ51aに通すことにより生成した信号をL信号として出力するとともに、同じくL信号をローパスフィルタ51cに通すことにより生成した信号をLs信号として出力する。また、音源装置10から入力されるR信号をハイパスフィルタ51bに通すことにより生成した信号をR信号として出力するとともに、同じくR信号をローパスフィルタ51dに通すことにより生成した信号をRs信号として出力する。
さらに、音源装置10から入力されるL信号とR信号をアンプ51e、加算器51fおよびバンドパスフィルタ51gに通すことにより生成した左右混合信号をC信号として出力する。また、同じく音源装置10から入力されるL信号とR信号をアンプ51e、加算器51fおよびローパスフィルタ51hに通すことにより生成した左右混合信号をSubw信号として出力する。
出力切り替え部52は、音源装置10から供給されるステレオ音声信号、アップミキシングDSP22から供給されるサラウンド音声信号、第1のイコライザ部51により生成された疑似サラウンド音声信号の何れかを切り替えて外部アンプ30に出力する。
すなわち、出力切り替え部52は、ユーザによりアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示が行われておらず、音源装置10から入力されるステレオ音声信号がデジタル放送の受信によるものである場合には、図3Aに示すように、アップミキシングDSP22にて生成されたサラウンド音声信号を外部アンプ30に出力するようにスイッチを切り替える。
また、出力切り替え部52は、ユーザによりアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示が行われておらず、音源装置10から入力されるステレオ音声信号がアナログ放送の受信によるものである場合には、図3Bに示すように、第1のイコライザ部51により生成された疑似サラウンド音声信号を外部アンプ30に出力するようにスイッチを切り替える。
また、出力切り替え部52は、ユーザによりアップミキシングDSP22の機能をオフにする指示が行われている場合には、図3Cに示すように、音源装置10より入力されたステレオ音声信号を外部アンプ30に出力するようにスイッチを切り替える。
図4は、以上のように構成した本実施形態によるオーディオシステムの動作状態を示す図である。図4(a)は、HDラジオのデジタル放送を受信しているときの動作状態を示す。図4(b)は、HDラジオのアナログ放送を受信しているときの動作状態を示す。何れの場合も、ユーザによってアップミキシングDSP22の機能をオフにするための指示は行われていないものとする。
図4(a)に示すように、チューナ12でデジタル放送を受信しているとき、アップミキシングDSP22の機能はオンとされる。これにより、アップミキシングDSP22は、チューナ12からオーディオDSP21を介して入力される2チャンネルのステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことにより、5.1チャンネルのサラウンド音声信号を生成する。
オーディオDSP21は、その内部にある出力切り替え部52の切り替え動作により、アップミキシングDSP22により生成されたサラウンド音声信号を外部アンプ30のイコライザDSP31に供給する。イコライザDSP31は、マイコン23より供給されるマルチチャンネル信号により、動作が停止状態とされている。これにより、イコライザDSP31は、オーディオDSP21より供給されたサラウンド音声信号を外部アンプ30より出力する。
一方、図4(b)に示すように、チューナ12でアナログ放送を受信しているとき、アップミキシングDSP22の機能はオフとされる。このとき、オーディオDSP21は、その内部にある第1のイコライザ部51により、チューナ12から入力される2チャンネルのステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことにより、5.1チャンネルの疑似サラウンド音声信号を生成する。
そして、オーディオDSP21は、その内部にある出力切り替え部52の切り替え動作により、第1のイコライザ部51により生成された疑似サラウンド音声信号を外部アンプ30のイコライザDSP31に供給する。イコライザDSP31は、チューナ12でアナログ放送を受信しているときも、マイコン23より供給されるマルチチャンネル信号により、動作が停止状態とされている。これにより、イコライザDSP31は、オーディオDSP21より供給された疑似サラウンド音声信号を外部アンプ30より出力する。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、音源装置10から入力されるステレオ音声信号を処理して外部アンプ30に出力する音声処理装置20が、ステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことによってサラウンド音声信号を生成するアップミキシングDSP22と、ステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって疑似サラウンド音声信号を生成するオーディオDSP21(第1のイコライザ部51)と、サラウンド音声信号および疑似サラウンド音声信号の何れかを切り替えて外部アンプ30に出力するオーディオDSP21(出力切り替え部52)とを備えている。
上記のように構成した本実施形態の音声処理装置20によれば、音源装置10の音源としてHDラジオのチューナ12が選択されていて、かつ、当該チューナ12においてチャンネルセパレーションの良好なデジタル放送が受信されているときに、出力切り替え部52の切り替えによって、アップミキシングDSP22により生成されたサラウンド音声信号を外部アンプ30に出力することができる。これにより、音源としてHDラジオが選択されているときでも、デジタル放送の受信中は、アップミキシングDSP22の機能をオンにしてアップミックス機能を有効活用し、例えばDTS Neural Surroundに対応した2チャンネルのダウンミックス信号の特性を活かして高品質の音声を再生することができる。
また、チューナ12においてチャンネルセパレーションが良好でないアナログ放送を受信しているときであっても、出力切り替え部52の切り替えによって、5.1チャンネルの疑似サラウンド音声信号が外部アンプ30に出力されるので、チャンネルの欠落は生じない。このとき出力される疑似サラウンド音声信号は、チャンネルセパレーションの悪い音声信号をアップミックス処理することによって生成されたものではないので、音揺れや音切れの問題も生じない。
さらに、外部アンプ30に出力される音声信号がサラウンド音声信号から疑似サラウンド音声信号に切り替わっても、マイコン23から外部アンプ30に供給される制御信号はマルチチャンネル信号のままで、外部アンプ30の動作状態を変える必要がない。そのため、切り替えの際のノイズ対策としてミュート処理も不要であり、ミュートによる音切れも生じない。
以上のように、本実施形態によれば、デジタル放送の受信中にはアップミックス機能を有効活用して高品質の音声を外部アンプ30から出力しつつ、アナログ放送の受信中には音揺れや音切れなどの不快感をユーザに極力与えないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、音源装置10と音声処理装置20とが別体である構成例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、音源装置10が音声処理装置20に内蔵される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、アップミキシングDSP22において、2チャンネルのステレオ音声信号を5.1チャンネルのサラウンド音声信号に変換する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ステレオ音声信号から生成するサラウンド音声信号は、リアセンターチャンネルを加えた6.1チャンネルや、次世代の7.1チャンネルなど、他のチャンネル数のサラウンド音声信号であってもよい。
この場合、イコライザ処理によって生成する疑似サラウンド音声信号は、サラウンド音声信号のチャンネル数に合わせるのが好ましいが、必須ではない。例えば、サラウンド音声信号は6.1チャンネルまたは7.1チャンネルで、疑似サラウンド音声信号は5.1チャンネルとしてもよい。
また、上記実施形態では、アナログ放送を受信中のときにアップミキシングDSP22の機能をオフとする例について説明したが、デジタル放送の受信中と同様にオンのままとしてもよい。この場合、アップミキシングDSP22からオーディオDSP21に対して5.1チャンネルのサラウンド音声信号が供給されるが、出力切り替え部52においてこのサラウンド音声信号を選択せず、第1のイコライザ部51により生成された疑似サラウンド音声信号を選択して出力するようにすればよい。
また、上記実施形態では、音源装置10の一例としてHDラジオのチューナ12を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。デジタル放送およびアナログ放送を切り替えて受信し、2チャンネルのステレオ音声信号を出力可能なものであれば、HDラジオ以外のチューナであってもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 音源装置
12 チューナ
20 音声処理装置
21 オーディオDSP
22 アップミキシングDSP
23 マイコン
30 外部アンプ
31 イコライザDSP(第2のイコライザ部)
51 第1のイコライザ部
52 出力切り替え部

Claims (7)

  1. 音源装置から入力される音声信号を処理する音声処理装置と、上記音声処理装置の外部に接続された外部アンプとを備えたオーディオシステムであって、上記音声処理装置は、
    上記音源装置から入力されるステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことによってサラウンド音声信号を生成するアップミキシング部と、
    上記音源装置から入力されるステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって疑似サラウンド音声信号を生成する第1のイコライザ部と、
    上記サラウンド音声信号および上記疑似サラウンド音声信号の何れかを切り替えて上記外部アンプに出力する出力切り替え部とを備えたことを特徴とするオーディオシステム。
  2. 上記音源装置から入力される上記ステレオ音声信号がデジタル放送の受信によるものである場合、上記出力切り替え部は、上記サラウンド音声信号を上記外部アンプに出力することを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  3. 上記音源装置から入力される上記ステレオ音声信号がアナログ放送の受信によるものである場合、上記出力切り替え部は、上記疑似サラウンド音声信号を上記外部アンプに出力することを特徴とする請求項2に記載のオーディオシステム。
  4. 上記音源装置から入力される上記ステレオ音声信号がアナログ放送の受信によるものである場合、上記アップミキシング部の動作を停止させることを特徴とする請求項3に記載のオーディオシステム。
  5. 上記アップミキシング部は、左チャンネルおよび右チャンネルから成る上記ステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことによって、左チャンネル、右チャンネル、サラウンド左チャンネル、サラウンド右チャンネル、センターチャンネルおよびサブウーハチャンネルから成る5.1チャンネルのサラウンド音声信号を生成し、
    上記第1のイコライザ部は、上記左チャンネルおよび右チャンネルから成る上記ステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって、左信号、右信号および左右混合信号を生成し、上記左信号を左チャンネルの信号およびサラウンド左チャンネルの信号として出力し、上記右信号を右チャンネルの信号およびサラウンド右チャンネルの信号として出力し、上記左右混合信号をセンターチャンネルの信号およびサブウーハチャンネルの信号として出力することを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  6. 上記外部アンプは、上記音声処理装置から入力された音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって疑似サラウンド音声信号を生成する第2のイコライザ部を備え、
    上記サラウンド音声信号および上記疑似サラウンド音声信号のどちらが上記音声処理装置から出力されるときも、上記第2のイコライザ部の動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  7. 音源装置から入力される音声信号を処理し、処理した音声信号を外部アンプに出力する音声処理装置であって、
    上記音源装置から入力されるステレオ音声信号に対してアップミックス処理を行うことによってサラウンド音声信号を生成するアップミキシング部と、
    上記音源装置から入力されるステレオ音声信号に対してイコライザ処理を行うことによって疑似サラウンド音声信号を生成する第1のイコライザ部と、
    上記サラウンド音声信号および上記疑似サラウンド音声信号の何れかを切り替えて上記外部アンプに出力する出力切り替え部とを備えたことを特徴とする音声処理装置。
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