JP2010287970A - 放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送の受信ができなくなった場合に急激な音質の変化を抑制して同一内容のアナログ放送を提供することが可能な「放送受信装置」を提供すること。
【解決手段】放送受信装置は、デジタル放送チューナと、アナログ放送チューナと、MPEGオーディオ信号を出力するデジタル信号処理部と、FM/AMオーディオ信号を出力するアナログ信号処理部と、出力オーディオ信号を生成するオーディオDSPと、制御部とを有する。制御部は、デジタル信号処理部からデジタル放送信号の受信品質を取得して、受信品質に基づいてデジタル信号処理部にMPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を段階的に増減させてMPEGオーディオ信号を出力し、オーディオDSPにMPEGオーディオ信号と同一のFM/AMオーディオ信号に切り替えさせて、FM/AMオーディオ信号を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、放送受信装置に関し、特に、デジタル放送及びアナログ放送を受信し、デジタル放送の電波受信状況が悪化しても放送を途切れることなく受信可能な放送受信装置に関する。
近年、デジタルオーディオはその優れた特性が一般に認められ、急速に普及してきている。特に、ヨーロッパ地域では、デジタル音声放送がDAB(Digital Audio Broadcasting)システムとして実用化されている。
ところで、アナログ放送の場合は、電波受信状況がある程度悪くなっても移動体受信装置等で視聴している番組の映像や音声が完全に途切れることは少なく、ノイズが混じることはあっても、放送内容を理解することが可能なことが多い。これに対し、デジタル放送の場合は、電波受信状況が悪くなると映像や音声が完全に途切れてしまうので、その間の放送内容を把握することはできない。
このようなデジタル放送による出力音声が突然途切れることに対して、種々の対策が検討されている。例えば、特許文献1には、ビットエラーレートに応じて、Lチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成することによりセパレーション特性を劣化させて音声信号に対応する音声の音質を低下させる技術が記載されている。
また、特許文献2には、電界強度に応じて、高周波数側のカットオフ周波数をデジタルオーディオ放送で放送されるオーディオ信号の音声帯域の上限である20kHzからアナログオーディオ放送で放送されるオーディオ信号の音声帯域の上限の15kHzに変更する技術が記載されている。
また、特許文献3には、デジタル及びアナログのラジオ放送のオーディオ切替を実施するとき、デジタルラジオのオーディオ信号に代えて、デジタル及びアナログのラジオ放送のオーディオ周波数特性を整合させた信号を使用する技術が記載されている。
特開2007−096802号公報 特開2004−289781号公報 特開2006−109121号公報
上記したように、デジタル放送とアナログ放送の切り替えにおいて、音声が突然途切れることによる不快感の軽減を図るために種々の方法が検討されている。ただし、上記した方法はいずれも出力音声の周波数特性に着目しており、デジタル放送とアナログ放送の切り替えの際に、デジタル信号出力とアナログ信号出力との間で周波数特性を近似させるようにしている。
本発明は、出力音声の周波数特性以外の観点に基づき、デジタル放送の受信ができなくなった場合に急激な音質の変化を抑制して同一内容のアナログ放送を提供することが可能な放送受信装置を提供することを目的とする。
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、デジタルオーディオ放送を受信するデジタル放送チューナと、前記デジタルオーディオ放送と並行してアナログオーディオ放送を受信するアナログ放送チューナと、前記デジタル放送チューナから出力された放送信号を信号処理してMPEGオーディオ信号を出力するデジタル信号処理部と、前記アナログ放送チューナから出力された放送信号を信号処理してFM/AMオーディオ信号を出力するアナログ信号処理部と、前記MPEGオーディオ信号とFM/AMオーディオ信号を信号処理して出力オーディオ信号を生成するオーディオDSPと、前記デジタル放送チューナ、アナログ放送チューナ、デジタル信号処理部、アナログ信号処理部及びオーディオDSPを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記デジタル信号処理部から前記デジタル放送信号の受信品質を取得して、当該受信品質に基づいて前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を段階的に増減させて当該MPEGオーディオ信号を出力し、前記オーディオDSPに当該MPEGオーディオ信号と同一のFM/AMオーディオ信号に切り替えさせて、当該FM/AMオーディオ信号を出力することを特徴とする放送受信装置が提供される。
この形態に係る放送受信装置において、前記制御部は、前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を5から2に減少させるようにしてもよく、前記制御部は、前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を5、2、1と順次減少させるようにしてもよく、前記デジタル信号処理部は、前記出力チャンネル数を減少させるとき、一のチャンネルに混合させる他のチャンネルのオーディオ信号を所定の割合毎に順次混合させるようにしてもよい。
また、この形態に係る放送受信装置において、前記制御部は、前記オーディオDSPに、FMオーディオ信号を遅延させて出力チャンネル数が1の前記MPEGオーディオ信号と同一の信号に切り替えさせるようにしてもよく、前記制御部は、受信したFM放送信号がステレオ放送のとき、前記オーディオDSPにFM擬似サラウンド信号を生成させ、当該FM擬似サラウンド信号を遅延させて出力チャンネル数が2の前記MPEGオーディオ信号と同一の信号に切り替えさせるようにしてもよく、前記制御部は、前記オーディオDSPに、FM擬似サラウンド信号からFMステレオ信号に切り替えさせるようにしてもよい。
さらに、この形態に係る放送受信装置において、前記制御部は、前記デジタル放送チューナで受信する電波の受信強度が所定値よりも低いとき、前記出力チャンネル数を減少させるようにしてもよく、前記制御部は、前記デジタル放送チューナで受信する電波の受信強度が所定値以上になったとき、前記出力チャンネル数を増加させるようにしてもよい。
本発明においては、デジタル放送の受信品質が悪化したとき、デジタル放送と同一内容のアナログ放送に切り替える際に、出力音声チャンネル数を段階的に減少させている。デジタル音声からアナログ音声への切り替えの際には、アナログ放送を遅延させて放送内容に切れ目がなくなるようにしている。これにより、デジタル放送からアナログ放送へ急激な音質の変化がなくなり、ユーザに不快感を与えることを防止することができる。
また、出力音声チャンネル数が少なくなることにより音質が徐々に変化(劣化)していくため、アナログ放送に切り替わることを事前に予測することが可能となる。
本発明の実施形態に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。 出力音声を滑らかに変化させる方法を説明する概念図(その1)である。 出力音声を滑らかに変化させる方法を説明する概念図(その2)である。 受信品質と経過時間との関係の一例を示す図である。 実施形態に係る放送受信装置における音質調整処理の一例を示すフローチャートである。 図5のフローチャートにおける、出力音声のダウンミックス処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図5のフローチャートにおける、出力音声のアップミックス処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。この図1に示すように、放送受信装置10は、DAB(Digital Audio Broadcasting)チューナ11と、DABデコーダ12と、MPEGデコーダ13と、FM/AMチューナ14と、FM/AMデコーダ15と、オーディオDSP16と、スピーカー19と、操作部20と、制御部17により構成されている。
DABチューナ11は、制御部17からの信号により受信チャンネルが設定され、受信した放送信号をDABデコーダ12に出力する。
DABチューナ11は、受信アンテナ18aを介して受信したDAB放送信号を第1中間周波数信号に周波数変換する。周波数変換された第1中間周波数信号はDAB帯域幅に帯域制限され、帯域制限された第1中間周波数信号は第2中間周波数信号に周波数変換されて、A/Dコンバータを介してデジタル変換される。
DABデコーダ12は、デジタル変換された第2中間周波数信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調し、DABデータをデコードする。
また、DABデコーダ12は、デジタルラジオ放送の受信品質を検出する品質検出部を有し、制御部17に品質検出部で検出した受信状態(受信品質)を示す信号を出力する。
MPEGデコーダ13は、DABデコーダ12でデコードされたDABデータからオーディオデータをデコードして所定のフォーマットのシリアル信号に変換する。このオーディオデータはD/Aコンバータを介してアナログデータに変換されて出力される。
また、MPEGデコーダ13では、出力音声のチャンネル数に応じたMPEGオーディオ信号の生成処理を行う。
FM/AMチューナ14は、DABチューナ11で選択された放送と同一内容の放送の受信チャンネルが設定され、受信した放送信号をFM/AMデコーダ15に出力する。また、FM/AMチューナ14では検波回路を備えており、モノラル放送或いはステレオ放送の指標であるパイロット信号を含むステレオコンポジット信号の検波信号を出力する。
FM/AMデコーダ15は、FM/AMチューナ14の出力信号からパイロット信号の有無を検出すると共に、パイロット信号を基準にステレオコンポジット信号をステレオ復調し、左右のオーディオ信号を出力する。また、パイロット信号が検出されなかった場合は、ステレオ復調することなくモノラル信号を出力する。
オーディオDSP16は、MPEGオーディオ信号と同一内容のFM/AMオーディオ信号を検出して、同期をとってMPEGオーディオ信号を出力する処理を行う。
また、オーディオDSP16は、AM/FMデコーダ15から出力される左右のオーディオ信号が入力され、スピーカー出力音の臨場感や立体感を持たせるために、左右の信号を差分したり、混合したり、遅延させたりする信号処理を行って、2chのステレオ信号から反射音や残響音が含まれた擬似的な5.1chのサラウンド信号を生成することが可能となっている。また、AM/FMデコーダ15からモノラル信号が出力された場合には、モノラル信号或いはステレオ信号をそのまま出力することが可能となっている。
オーディオDSPから出力されたオーディオ信号を増幅してスピーカー19に供給する。これにより、スピーカーから音声又は音楽等が出力される。
操作部20には、放送受信装置10の操作に必要な操作ボタン等が設けられている。制御部17は、操作部20からの信号に応じてDABチューナ11で受信するチャンネルを設定したり、DABデコーダ12、MPEGデコーダ13、FM/AMデコーダ15及びオーディオDSP16を制御する。また、制御部17はメモリ21を有し、メモリ21には、デジタル放送の放送チャンネルと、この放送チャンネルと同一の番組を放送するアナログ放送の放送チャンネルを対応づけた番組対応表が記憶されている。
さらに、制御部17は、DABデコーダ12から入力したデジタル放送の受信品質を示す信号に基づいて、受信状態が良好か否かを判定する。そして、受信状態が悪いと判定したとき、例えば電波の受信強度が所定値よりも低いときには、DABの音声出力チャンネル数を段階的に少なくするようにMPEGデコーダ13に指示を与える。また、FM/AMデコーダ15から放送信号がFMステレオかFMモノラルかの情報を取得し、DABからアナログ放送への切り替えをステレオかモノラルに応じて行うようにオーディオDSP16に指示を与える。
このように構成された放送受信装置10において、高音質のデジタル放送の受信状況が悪化したとき、デジタル放送からアナログ放送への切り替えを、音声出力チャンネル数を段階的に少なくして、ユーザにとって違和感のない滑らかな音質変化をさせるようにしている。
以下に、この音質調整処理について図2から図4を参照しながら説明する。
制御部17では、デジタル放送の受信品質を取得し、受信品質が予め設定しておいた品質レベルに低下したときに、オーディオ出力信号をデジタル信号から段階的に品質を低下させてアナログ信号になるように制御する。そして、デジタル放送の受信品質のレベルが所定のレベルに復活したときに、デジタル信号からアナログ信号に変化させた処理と逆の処理を段階的に行い、アナログ信号からデジタル信号に変化させる。
この閾値となる品質レベルは、デジタル放送のノイズが大きく聞き取れない場合やデジタル放送が聴取できない状態になる前のレベルに予め設定しておく。すなわち、デジタル放送の品質が悪くなるであろうことを予測して、ノイズが大きくなったり完全に聞こえなくなる前に音質の変化を極力抑えながらアナログ放送に切り替える。
なお、デジタルオ放送の受信品質は、受信電波の電界強度や、復調信号を復号して得られる信号のビットエラーレート等から検出することができる。
図2は、5chのデジタル信号からアナログ信号に切り替えるときの出力音声状態の遷移の一例を示している。この処理は制御部17からの指示に基づき、MPEGデコーダ13においてマルチチャンネルのデジタル音声をダウンミックスする処理が行われ、オーディオDSP16においてデジタル音声からアナログ音声への切り替えが行われる。
図2では、出力音声状態遷移の2つの系列を示している。系列1は受信したFM放送がモノラルの場合のチャンネル数調整処理を示し、系列2は、受信したFM放送がステレオの場合のチャンネル数調整処理を示している。
系列1は、MPEG5.1ch(ST11)→MPEGダウンミックス(2ch)(ST12)→MPEGモノラル(ST13)→FMモノラル(ST14)に段階的に出力音声チャンネル数を変化させる系列であり、系列2は、MPEG5.1ch(ST11)→MPEGダウンミックス(2ch)(ST12)→FM擬似サラウンド(ST15)→FMステレオ(ST16)に段階的に出力音声チャンネル数を変化させる系列である。
以下に、系列1について説明する。MPEG5.1ch(ST11)の状態では、デジタル音声信号がAからEまでの5チャンネルに分割されている。この5チャンネルのうち、Aチャンネル、Bチャンネル及びDチャンネルの音声信号(a,b,d)を1チャンネルに混合し、同時に、Aチャンネル、Cチャンネル及びEチャンネルの音声信号(a,c,e)を1チャンネルに混合して、出力音声状態ST12では合計2チャンネルとしている。次に、出力音声状態ST13では、これらの音声信号(a,b,c,d,e)を1チャンネルに混合している。
ここで、図3を参照してMPEGデコーダ13におけるデジタル放送のオーディオ信号の音声出力チャンネル数を調整する処理について説明する。
図3は、チャンネルBのスピーカーにおける、MPEG5.1chからMPEGモノラルにするまでの出力音声状態の変化を概念的に示した図である。
MPEG5.1ch(ST21)のときは、各チャンネル(A〜E)のスピーカーからそれぞれ異なる音(a〜e)が出力されている。MPEG5.1ch(ST21)からMPEGダウンミックス(ST23)にするために、Aチャンネルの音a及びDチャンネルの音dをBチャンネルの音bと混合させる。同時にAチャンネルの音a及びEチャンネルの音eをCチャンネルの音cと混合させる。この状態にする過程ではST22に示すように、チャンネルBの音bだけが出力されていた状態から、チャンネルAの音a及びチャンネルDの音dを徐々に増やしていくように制御する。例えば、出力音声状態ST22ではチャンネルBにチャンネルDの音dが50%含まれ、チャンネルAの音aが50%含まれた状態となっている。このように、音の割合を徐々に増加させて行き、出力音声状態ST23に示すようにMPEGダウンミックスに遷移させる。
例えば、元のチャンネルA,B、Dのオーディオ信号をそれぞれX(A),X(B),X(D)とし、調整後のチャンネルBのオーディオ信号をY(B)とすると、Y(B)=X(B)+αX(A)+βX(D)と表すことができる。この式において、α及びβは音声信号の混合割合を示す定数である。チャンネル数の調整においてMPEGダウンミックスの状態ではα=β=1となる。
ここでは、α及びβを最初から1に設定するのではなく、例えば、初期値を0.1とし、0.1毎に1まで値を変化させるようにする。これにより、MPEG5.1chからMPEGダウンミックスに遷移するまでに各スピーカーから出力される音質の変化を滑らかにすることができる。
上記の処理がチャンネルD、チャンネルC及びチャンネルEについても同様に行われる。その結果、MPEGダウンミックス(ST23)の状態では、チャンネルBからは音a+b+dが出力され、チャンネルCからは音a+c+eが出力される。
さらに、出力音声状態ST23から途中の状態ST24を経てMPEGモノラルの出力音声状態ST25に遷移させる。
次に、デジタル音声からアナログ音声への切り替えについて説明する。
図2に示したように、系列1では、デジタル音声を出力するMPEGモノラル(ST13)からアナログ音声を出力するFMモノラル(ST14)に出力音声状態を遷移させている。
デジタル受信機が受信するオーディオ信号は、アナログ受信機が受信するオーディオ信号より遅延しやすい。このデジタル受信機における遅延は、移動通信チャンネルにおけるフェージングにより生じる歪みを低減するために必要な時間的なインタリーブ処理により生じる。
放送受信装置10では、DABチューナ11が現在の放送プログラムを受信し、FM/AMチューナ14はFM/AM方式によって同じ放送プログラムを受信している。2つの放送方式に基づくオーディオ信号間には時間差が存在するため、DABチューナ11からFM/AMチューナ14へのオーディオ信号の切り替え時に歪みが生じないように処理をすることが必要となる。すなわち、デジタル音声(MPEGダウンミックスやMPEGモノラル)と同じ音声が検出されても、即時にFM擬似サラウンドやFMモノラルに切り替えず、FMを遅延させ、デジタル放送からアナログ放送の切り替えの際に、出力音声が途切れることのないようにする。
オーディオDSP16において、DABチューナ11により出力されるDABオーディオ信号とFM/AMチューナ14より出力されるFMオーディオ信号とのずれを調整する処理を行う。例えば、DABオーディオ信号とFMオーディオ信号の相関を調べ、相関ピーク値からDABオーディオ信号とFMオーディオ信号の時間差を算出する。
DAB出力信号とFM出力信号との時間差は相関ピーク値から算出された時間だけFM出力信号を遅延させることにより無くすようにする。
上記した一連の処理は、系列2についても同様に行う。ただし、系列2では、MPEGダウンミックスの次の状態は、アナログFM信号に移行する。この場合、デジタル信号とアナログ信号との聴感上の差を小さくするため、FM擬似サラウンドをオーディオDSP16で生成して、MPEGダウンミックス(ST12)からFM擬似サラウンド(ST15)を経てFMステレオ(ST16)に遷移するようにしている。
また、系列1で説明したように、デジタル信号とアナログ信号との時間差を補償する処理を、音声出力状態ST12とST15の間でも行う。
なお、系列2のFMステレオ(ST16)と系列1のFMモノラル(ST14)との間を遷移可能にして、音声出力状態ST16からST14に遷移させるようにしてもよい。
このように、デジタル信号からアナログ信号の出力までに、チャンネル数を徐々に減らしていくようにしているため、音質が急激に変化することなく、ユーザにとってはデジタル放送からアナログ放送への切り替わりにおける音声出力を違和感なく聴取することが可能となる。
デジタル放送が所定の受信品質に回復したときは、上記の処理と逆の順でアナログ信号からデジタル信号へチャンネル数の変換処理を行う。
図4は、受信品質と経過時間との関係の一例を示している。図4に示すように、受信品質が良好の場合はMPEG5.1chにより音声出力されている。ある時点、例えば図4のT1でデジタル放送の受信品質が閾値L1になったとすると、出力チャンネル数を徐々に減少させて行き、さらに、デジタル放送からアナログ放送へと切り替えていく。時間が経過した後、デジタル放送の受信品質が回復したときには、アナログ放送からデジタル放送のMPEG5.1chにいきなり切り替えるのではなく、図4の曲線に示すように、アナログ放送からデジタル放送に移行させた後、デジタル放送の出力チャンネル数を徐々に増加させて行く。
次に、放送受信装置における音質を調整する方法について図5から図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、図5のステップS11において、デジタル放送及びデジタル放送と同内容のアナログ放送を受信し、デジタル放送を音声出力する。すなわち、ユーザが放送受信装置10の操作部20を操作して所望のチャンネルを設定すると、制御部17はDABチューナ11を制御して、設定されたチャンネルの放送の受信を開始する。これと同時に、制御部17はFM/AMチューナ14を制御して、DABチューナ11で設定されたチャンネルの放送と同一の内容の放送を受信する。
次に、ステップS12において、デジタル放送の受信品質を検出する。デジタル放送の受信品質の指標として、例えば電界強度やビットエラーレートが使用される。
次に、ステップS13において、デジタル放送の受信品質が所定のレベル未満か否かを判定する。例えば受信品質として電界強度を採用している場合には、電界強度が予め定めた所定の電界強度未満のとき、受信品質が劣化していると判定する。また、ビットエラーレートを受信品質の指標としている場合は、ビットエラーレートが所定の値以下のとき受信品質が劣化していると判定する。受信品質が所定のレベルを満たしているときは、ステップS11に戻り、受信しているデジタル放送の出力を継続し、受信品質が所定のレベルを満たしていないときは、ステップS14に移行する。
次のステップS14において、出力音声のダウンミックス処理を行う。図6は出力音声のダウンミックス処理の一例を示したフローチャートである。
図6(a)のステップS21において、デジタル信号であるMPEG5.1chをデジタル信号のMPEG2chにチャンネル数を減少させて出力する。5.1chから2chに変更する際には、5つのチャンネルのうちのどのチャンネルの音声を混合させるかを予め決めておく。この混合の処理の際には、一のチャンネルに混合させる他のチャンネルの音声信号を所定の割合毎に順次混合させるようにする。
次にステップS22において、デジタル信号のMPEG2chをデジタル信号のMPEG1chにチャンネル数を減少させて出力する。2chから1chに変更する際には、2つのチャンネルのすべての音声を混合して1チャンネルにする。この場合にも、一のチャンネルに混合させる他のチャンネルの音声信号を所定の割合毎に順次混合させるようにする。
次にステップS23において、デジタル信号のMPEG1chからアナログのFM1chに変更して出力する。MPEGからFMに変更する際には、FM信号を遅延させ、MPEGの出力と同期させるようにして出力する。
以上の処理によって同一の放送内容がデジタル放送からアナログ放送へ切り替わる。この切り替わりにおいては、チャンネル数を徐々に減少して音質を劣化させるようにしているため、急激な音質の変化を防止することができる。
受信したFM放送がステレオ放送の場合には、図6(a)の処理に代えて、図6(b)の処理を行う。この処理では、図6(a)とは異なり、ステップS31において、MPEG2chからアナログのFM2chに変更している。
図5に戻り、ステップS15において、デジタル放送の受信品質が所定レベル以上になったか否かを判定する。所定レベルになっていなければ待機し、ステップS14の処理において実施されたアナログ音声の出力を継続する。デジタル放送の受信品質が所定レベル以上になったと判定されたときは、ステップS16に移行する。
次のステップS16では、出力音声のアップミックス処理を行い、ステップS11に戻り本処理を継続する。
図7は出力音声のアップミックス処理の一例を示したフローチャートである。
図7(a)のステップS41において、アナログ信号のFM1chからデジタル信号のMPEG1chに変更して出力する。
次にステップS42において、デジタル信号のMPEG1chをデジタル信号のMPEG2chにチャンネル数を増加させて出力する。
次にステップS43において、デジタル信号のMPEG2chからデジタル信号のMPEG5.1chにチャンネル数を増加させて出力する。
以上の処理によって同一の放送内容がアナログ放送からデジタル放送へ切り替わる。この切り替わりにおいては、チャンネル数を徐々に増加して高音質にしているため、急激な音質の変化を防止することができる。
受信したFM放送がステレオ放送の場合には、図7(a)の処理に代えて、図7(b)の処理を行う。この処理では、図7(a)とは異なり、ステップS51において、アナログのFM2chからMPEG2chに変更している。
以上説明したように、本実施形態の放送受信装置では、デジタル放送の受信品質が悪化したとき、デジタル放送と同一内容のアナログ放送に切り替える際に、出力音声チャンネル数を段階的に減少させている。デジタル音声からアナログ音声への切り替えの際には、アナログ放送を遅延させて放送内容に切れ目がなくなるようにしている。これにより、デジタル放送からアナログ放送へ急激な音質の変化がなくなり、ユーザに不快感を与えることを防止することができる。
また、出力音声チャンネル数が少なくなることにより音質が徐々に変化(劣化)していくため、アナログ放送に切り替わることを事前に予測することが可能となる。
なお、上記実施形態では、アナログ放送としてFMの場合を例にとって説明したが、AM放送の場合も同様に適用可能である。
10…放送受信装置、
11…DABチューナ、
12…DABデコーダ(デジタル信号処理部)、
13…MPEGデコーダ(デジタル信号処理部)、
14…FM/AMチューナ、
15…FM/AMデコーダ(アナログ信号処理部)、
16…オーディオDSP、
17…制御部、
20…操作部。

Claims (9)

  1. デジタルオーディオ放送を受信するデジタル放送チューナと、
    前記デジタルオーディオ放送と並行してアナログオーディオ放送を受信するアナログ放送チューナと、
    前記デジタル放送チューナから出力された放送信号を信号処理してMPEGオーディオ信号を出力するデジタル信号処理部と、
    前記アナログ放送チューナから出力された放送信号を信号処理してFM/AMオーディオ信号を出力するアナログ信号処理部と、
    前記MPEGオーディオ信号とFM/AMオーディオ信号を信号処理して出力オーディオ信号を生成するオーディオDSPと、
    前記デジタル放送チューナ、アナログ放送チューナ、デジタル信号処理部、アナログ信号処理部及びオーディオDSPを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記デジタル信号処理部から前記デジタル放送信号の受信品質を取得して、当該受信品質に基づいて前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を段階的に増減させて当該MPEGオーディオ信号を出力し、前記オーディオDSPに当該MPEGオーディオ信号と同一のFM/AMオーディオ信号に切り替えさせて、当該FM/AMオーディオ信号を出力することを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記制御部は、前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を5から2に減少させることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記制御部は、前記デジタル信号処理部に前記MPEGオーディオ信号の出力チャンネル数を5、2、1と順次減少させることを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。
  4. 前記デジタル信号処理部は、前記出力チャンネル数を減少させるとき、一のチャンネルに混合させる他のチャンネルのオーディオ信号を所定の割合毎に順次混合させることを特徴とする請求項2又は3に記載の放送受信装置。
  5. 前記制御部は、前記オーディオDSPに、FMオーディオ信号を遅延させて出力チャンネル数が1の前記MPEGオーディオ信号と同一の信号に切り替えさせることを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。
  6. 前記制御部は、受信したFM放送信号がステレオ放送のとき、前記オーディオDSPにFM擬似サラウンド信号を生成させ、当該FM擬似サラウンド信号を遅延させて出力チャンネル数が2の前記MPEGオーディオ信号と同一の信号に切り替えさせることを特徴とする請求項5に記載の放送受信装置。
  7. 前記制御部は、前記オーディオDSPに、FM擬似サラウンド信号からFMステレオ信号に切り替えさせることを特徴とする請求項6に記載の放送受信装置。
  8. 前記制御部は、前記デジタル放送チューナで受信する電波の受信強度が所定値よりも低いとき、前記出力チャンネル数を減少させることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  9. 前記制御部は、前記デジタル放送チューナで受信する電波の受信強度が所定値以上になったとき、前記出力チャンネル数を増加させることを特徴とする請求項8に記載の放送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016127484A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 クラリオン株式会社 ラジオ受信機

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