JP2009159020A - 信号処理装置、信号処理方法、プログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号L,Rについて、差信号L−Rによるサラウンド信号を生成するとき、該サラウンド信号に生じる可能性のある歪み音の発生の防止を図る。
【解決手段】オーディオ信号の圧縮処理では、定位がセンター付近に集中しているところでより多くのデータが間引かれる。このためセンター音の集中する部分に同期してサラウンド成分に歪みが発生する可能性が高い。そこで、オーディオ信号L,Rからセンター信号(L+R)とサラウンド信号を生成し、それらの相関性を検出することで、センター音が集中しサラウンド成分に歪みが発生していると推測される位置を特定する。この相関検出の結果に基づきサラウンド信号のレベルを減衰させることで、歪み音が聴取されないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、オーディオ信号について信号処理を行う信号処理装置として、特に圧縮オーディオ信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号の差分によりサラウンド信号を生成する場合において、サラウンド信号に発生する可能性のある歪み音の防止を図るための信号処理を行う信号処理装置とその方法、及びプログラムに関する。
2チャンネルのオーディオ信号、例えば左チャンネルの入力オーディオ信号Lと右チャンネルの入力オーディオ信号Rとから、リスナの前方中央に定位するセンター音と、いわゆるサラウンド音とを分離する手法として、簡易的に、上記左右チャンネルのオーディオ信号の和信号L+Rと、差信号L−Rとを生成するパッシブマトリクス手法が広く用いられている。和信号L+Rはセンター音、差信号L−Rがサラウンド音として分離される。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開平10−336798号公報
2チャンネルのオーディオ信号からサラウンド音を分離して音声出力を行う装置としては、例えばテレビジョン受像機を挙げることができる。この場合、テレビション受像機では、放送コンテンツとして受信された2チャンネルのオーディオ信号からサラウンド信号を分離し、該分離したサラウンド信号と上記2チャンネルのオーディオ信号とに基づく音声出力を行う。具体的に、左右2チャンネルのステレオスピーカを備えるテレビション受像機では、上記2チャンネルのオーディオ信号と上記サラウンド信号によるマルチチャンネル信号から2チャンネルのステレオ信号(バーチャルサラウンド信号)を生成する。そして、該2チャンネルのバーチャルサラウンド信号を、上記左右2チャンネルのスピーカを用いてそれぞれ出力する。
これにより、2チャンネルの入力からサラウンド再生を行うことができる。
ここで、テレビション放送として、例えば地上デジタル放送やBSデジタル放送などのデジタルテレビション放送においては、オーディオ信号を例えばAAC(Advanced Audio Coding)方式などで圧縮して送出するようにされている。すなわち、デジタル放送を受信するテレビション受像機では、このような圧縮オーディオ信号をデコードしてオーディオ再生を行うことになる。
このとき、上記AACなどオーディオ信号の圧縮処理では、人の聴感特性を利用してデータを間引くようにされている。例えば、不可聴帯域における量子化ビット数の割り当てを削減するなどの手法が採られている。また、特に定位がセンター付近に集中しているところでは、ブロック単位で粗く量子化するということが行われている。
ここで、上記のようにして定位がセンター付近に集中するところで量子化が粗く行われるということは、L−Rの差信号として得られるサラウンド信号としては、ブロック単位で間欠的に抜けた信号となってしまうことになる。このため、圧縮信号をデコード後、L−Rによるサラウンド信号を生成した場合、特に定位がセンターに集中する部分で特有のノイズ音が発生してしまうという問題が生じる。
特にサラウンド音のレベルを上げたり、フロント側のレベルを絞るなど、相対的にサラウンド音を強調する場合には、フロント音によるマスキング効果が薄れ、上記歪み音が目だってくる。
また、圧縮信号は高圧縮率であるほどデータの間引き率は大きいものとなるので、入力信号が高圧縮である場合ほど上記歪みの発生が顕著となってしまう。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、信号処理装置として以下のように構成することとした。
すなわち、2チャンネルのオーディオ信号の和信号を生成する和信号生成部と、上記2チャンネルのオーディオ信号の差信号を生成する差信号生成部とを備える。
また、上記差信号のレベルを減衰可能に構成された差信号減衰部を備える。
また、上記和信号と上記差信号との相関性を検出する相関検出部と、上記相関検出部による検出結果に基づき、上記差信号減衰部による減衰動作を制御する減衰制御部とを備えるものである。
ここで、先にも述べたようにオーディオ信号の圧縮処理では、定位がセンター付近に集中しているところでより多くのデータが間引かれる。このためセンター音の集中する部分に同期してサラウンド成分に歪みが発生する可能性が高い。そこで本発明では、和信号(センター信号)と差信号(サラウンド信号)を生成し、それらの相関性を検出することで、このようにセンター音が集中しサラウンド成分に歪みが発生していると推測される位置を特定するものとしている。そして、この相関検出の結果に基づき、サラウンド信号のレベルを減衰させるようにしている。
上記本発明によれば、2チャンネルのオーディオ信号として、圧縮信号をデコードした信号を再生した場合においても、サラウンド信号の歪みの発生箇所を推測し、その結果に基づいてサラウンド信号を減衰させることができる。すなわち、歪み音が聴取されないようにそのレベルを低減することができる。
これにより、圧縮オーディオ信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号についてサラウンド再生を行う場合にも、非圧縮信号についてサラウンド再生を行う場合と同様のサラウンド再生を行うことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。

[テレビション受像機の構成]

図1は、本発明の一実施形態としての信号処理装置を備えて構成される、テレビジョン受像機1の内部構成を示したブロック図である。
このテレビション受像機1は、地上デジタル放送、BSデジタル放送などのデジタルテレビション放送を受信可能に構成される。なお、本発明はオーディオ信号処理に関するものであり、従ってテレビション受像機1における映像表示系の構成については図示は省略している。映像表示系については実際の実施形態に応じて適宜適切な構成が選択されればよく、ここで特に限定はしない。
図1において、テレビション受像機1は、アンテナ接続端子TACを備え、放送信号は外部のアンテナ100から当該アンテナ接続端子TACを介してテレビション受像機1に入力される。
上記アンテナ接続端子TACを介して入力された放送信号は、チューナ部2に入力される。
チューナ部2は、後述するコントローラ10からの選局情報に応じたキャリアを受信すると共に、受信放送波の種類に応じた所定の復調処理、例えば地上デジタル放送であればOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調処理を行うことで、選局指示された放送局の放送コンテンツの含まれるトランスポートストリーム(TS)を得る。
デマルチプレクサ3は、上記チューナ部2にて取得されたTS内から目的とする1つのプログラム(つまり選局指示された放送局が放送する番組)についてのTSパケットとして、MPEG−2(Moving Pictures Experts Group-2)方式により圧縮されたビデオデータのTSパケットとオーディオデータのTSパケットを得る。
ここで、デジタル放送において、オーディオ信号の圧縮はMPEG−2 AAC(Advanced Audio Coding)方式により行われる。
また、デマルチプレクサ3は、上記TS内から番組表情報などの各種の付加情報を抽出しコントローラ10に供給する。
デマルチプレクサ3にて得られた圧縮ビデオデータは、図示されないビデオデコーダにてデコードされ、映像信号処理部にて所要の映像信号処理が施された後、例えば液晶パネルなどによる表示部上に表示されることになる。
一方、デマルチプレクサ3で得られた圧縮オーディオデータ(AAC圧縮オーディオデータ)は、オーディオデコーダ4に対して供給される。
オーディオデコーダ4は、上記圧縮オーディオデータをデコードしてデジタルオーディオ信号を得る。ここで、この場合において、上記圧縮オーディオデータとしては、左右の2チャンネルのオーディオ信号について圧縮処理を施したものであるとし、オーディオデコーダ4からは、図示するように左チャンネルのオーディオ信号Lと右チャンネルのオーディオ信号Rとが出力される。
オーディオデコーダ4から出力された左チャンネルオーディオ信号L、右チャンネルオーディオ信号Rは、サラウンド信号生成処理部5に入力される。
サラウンド信号生成処理部5は、DSP(Digital Signal Processor)で構成され、図中メモリ9内に格納されたプログラムに基づき、入力される2チャンネルのオーディオ信号L,Rに対する信号処理を行う。
このサラウンド信号生成処理部5では、上記2チャンネルのオーディオ信号L,Rに基づき、サラウンド信号を生成するようにされる。また、特に本実施の形態の場合、このサラウンド信号生成処理部5では、メモリ9内に格納される信号処理プログラム9aに基づき、上記サラウンド信号に生じる歪み音の低減のための信号処理も行うようにされる。
なお、サラウンド信号生成処理部5が行う本実施の形態としての信号処理の内容については後述する。
上記サラウンド信号生成処理部5から出力される2チャンネルのオーディオ信号L,R、及びサラウンド信号Sは、2chバーチャルサラウンド信号生成部6に供給される。
2chバーチャルサラウンド信号生成部6は、上記2チャンネルのオーディオ信号L,R及びサラウンド信号Sによるマルチチャンネルのオーディオ信号から、左右2チャンネルのスピーカSP-L、SP-Rによりバーチャルサラウンド再生を行うための、左右2チャンネルのバーチャルサラウンド信号L-vs、R-vsを生成する。
2chバーチャルサラウンド信号生成部6で生成された左チャンネルのバーチャルサラウンド信号L-vsは、D/Aコンバータ7Lでアナログ信号に変換され、アンプ8Lで増幅された後、左チャンネルのスピーカSP-Lによって音声出力される。
また、2chバーチャルサラウンド信号生成部6で生成された右チャンネルのバーチャルサラウンド信号R-vsは、D/Aコンバータ7Rでアナログ信号に変換されアンプ8Rで増幅された後、右チャンネルのスピーカSP-Rによって音声出力される。
コントローラ10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどを備えて構成され、例えば上記ROMに格納されたプログラムに基づく演算処理、制御処理を実行することで、テレビション受像機1の全体制御を行う。
コントローラ10に対しては、図示するようにして操作入力部11が接続される。操作入力部11には、テレビション受像機1の筐体外部に表出するようにして設けられた図示されない各種操作子が設けられる。操作入力部11は、これら各操作子ごとの操作入力情報をコントローラ10に対して供給する。
或いは、操作入力部11としては、図示されないリモートコントローラからの送出信号を操作入力情報として受信し、これをコントローラ10に供給する構成とすることもできる。
コントローラ10は、操作入力部11からの操作入力情報に基づく演算処理や各部の制御処理を行う。これにより、テレビション受像機1においてユーザの指示に応じた動作が実行されるようになっている。
例えば、操作入力部11から所定の放送チャンネルの選局を指示する操作入力が行われた場合、コントローラ10は、指示された放送チャンネルを指定した選局情報をチューナ部2に与えることで、選局動作を実行させる。これによりテレビション受像機1において、ユーザ指示に応じたチャンネル選局動作が実行される。
また、特に本実施の形態のテレビション受像機1では、上述のようにしてサラウンド再生が可能とされることに対応して、ユーザ操作に基づきフロント側のチャンネル(L,R)とリア側のチャンネル(S)のゲインバランス調整を行うことが可能とされている。
フロント側/リア側のゲインは、デフォルトでは1:1が設定されるが、操作入力部111からの操作入力によりゲインバランスの調整が指示された場合、該操作入力に基づくフロント側のゲインとリア側のゲインを、図示するフロントゲイン指示信号、リアゲイン指示信号によりサラウンド信号生成処理部5に対して指示する。
後述するように、サラウンド信号生成処理部5では、上記フロントゲイン指示信号に基づき左チャンネルオーディオ信号L、右チャンネルオーディオ信号Rとしてのフロント側チャンネルのゲインを調整し、また上記リアゲイン指示信号に基づきサラウンド信号Sとしてのリア側チャンネルのゲインを調整するようにされる。
[サラウンド信号生成処理部]

図2は、DSPによるサラウンド信号生成処理部5のデジタル信号処理によって実現される各機能動作をブロック化して示した図である。
なお、以下では便宜上、各機能ブロックをハードウエアとして扱うようにして説明を行うが、各機能ブロックとしての機能動作は、DSPとしてのサラウンド信号生成処理部5がメモリ9内の信号処理プログラム9aに基づくデジタル信号処理を行うことで実現されるものである。
図2において、サラウンド信号生成処理部5内には、図1に示したオーディオデコーダ4からの2チャンネルのオーディオ信号L、Rに基づきサラウンド信号Sを生成するサラウンド信号生成部20と、上記2チャンネルのオーディオ信号L,Rと上記サラウンド信号Sについて、先に説明したフロントゲイン指示信号とリアゲイン指示信号に基づくゲイン調整を行うことでフロント側/リア側のゲインバランス調整を行うフロント/リアバランス調整部21と、上記2チャンネルのオーディオ信号L、Rに基づき歪み音の発生するタイミングを検出する歪み発生タイミング検出部24と、サラウンド信号Sのレベルを減衰するアッテネート部22と、上記歪み発生タイミング検出部24による検出結果として得られるアッテネートタイミング指示信号と上記フロントゲイン指示信号・リアゲイン指示信号とに基づき上記アッテネート部22のアッテネートレベルを指示するためのアッテネート信号ATを生成するアッテネート信号生成部23とが設けられる。
上記サラウンド信号生成部20は、上記2チャンネルのオーディオ信号L,Rの差信号(L−R)をサラウンド信号Sとして求める。
なお、実際においては、このように差信号L−Rとして得られるサラウンド信号Sに対して例えば0.5〜0.7程度のゲインを与えるということが行われている。その場合、例えばサラウンド信号生成部20内に乗算部を設け、生成した差信号(L−R)に対し上記0.5〜0.7程度のゲインを与えるように構成すればよい。
また、フロント/リアバランス調整部21は、左チャンネルオーディオ信号Lを入力する乗算部21Lと、右チャンネルオーディオ信号Rを入力する乗算部21Rと、上記サラウンド信号Sを入力する乗算部21Sとを備える。乗算部21L、乗算部21Rは、コントローラ10からのフロントゲイン指示信号により指示されるゲインを、上記のようにして入力される左チャンネルオーディオ信号L、右チャンネルオーディオ信号Rに与える。乗算部21Lによりゲインが与えられた左チャンネルオーディオ信号L、乗算部21Rによりゲインが与えられた右チャンネルオーディオ信号Rは、それぞれ図1に示した2chバーチャルサラウンド信号生成部6に供給される。
また、乗算部21Sは、上記サラウンド信号Sに対して、コントローラ10からのリアゲイン指示信号により指示されるゲインを与える。乗算部21Sによりゲインが与えられたサラウンド信号Sは、後述するアッテネート部22に対して供給される。
歪み発生タイミング検出部24は、後の図3にて説明する各機能動作によって、サラウンド信号Sにおける歪み発生タイミングを検出する。
アッテネート信号生成部23は、アッテネート部22におけるサラウンド信号Sの減衰動作を制御するためのアッテネート信号ATを生成する。このアッテネート信号ATとしては、上記アッテネートタイミング指示信号が示すタイミングで、上記フロントゲイン指示信号・リアゲイン指示信号に基づくアッテネートレベルが得られるようにして生成する。なお、このアッテネート信号生成部23としての具体的な動作についても後述する。
アッテネート部22は、乗算部22aを備え、該乗算部22aにおいて、上記乗算部21Sを介して入力されるサラウンド信号Sを上記アッテネート信号ATに応じたレベルによりアッテネートする。アッテネート後のサラウンド信号Sは図1に示した2chバーチャルサラウンド信号生成部6に対して供給される。
[歪み発生タイミング検出部]

ここで、歪み音の発生原因は、オーディオ信号の圧縮処理の段階で定位がセンター付近に集中する場合に量子化が粗く行われてしまうことによって、サラウンド成分が大きく間引かれてしまう点にある。
通常、歪み成分はセンター音に対して小さいので、定位がセンターに集中する場合は、歪み成分がセンター成分によってマスキングされる可能性が高く、歪み音が聴取されてしまう可能性はそれほど高くはない。しかしながら、本例のように、フロント/リアのゲインバランスを調整できる場合には、サラウンド音(リア)のレベルを上げたり、フロント側のレベルを絞った時、それまでフロント音によってマスキングされていた歪み音が目だってきてしまう。
これまでの説明からも理解されるように、本実施の形態は、上記サラウンド音に生じる歪み音がユーザに聴取されてしまうことの防止を図るために、サラウンド成分に歪みが発生していると推測されるタイミングを検出し、そのタイミングにてサラウンド成分をアッテネートするという手法を採るものである。
この際、サラウンド成分に歪みが生じているか否かを判定するにあたっては、センター成分が集中しているか否かを見ることが考えられる。但し、センター成分が集中していても、サラウンド成分に歪みが生じていない場合もあり得る。本実施の形態では、歪み発生位置の検出精度の向上を図るため、単にセンター成分が集中している部分を検出するのではなく、実際にセンター成分とサラウンド成分との相関性を見ることで、歪み発生タイミングの検出を行うものとしている。すなわち、先の図2に示した歪み発生タイミング検出部24では、このようなセンター成分とサラウンド成分との相関性の検出結果に基づき、サラウンド信号Sの歪み発生タイミングを検出する。
図3は、上記歪み発生タイミング検出部24としての機能動作をブロック化して示した図である。
図示するようにして、歪み発生タイミング検出部24には、HPF(High Pass Filter)30L,30R、センター・サラウンド成分生成部31、乗算部32、エンベロープ検出部33C,33S、相関性検出部34が設けられる。
ここで、オーディオ信号の圧縮処理では、聴感感度の低い高域は高く圧縮され、高域に大きな信号成分があるところではサラウンド信号Sに多くの歪みが発生する。そこで、本実施の形態では、HPF30を設け、歪みの多く発生する高域信号成分のみを対象とした相関性検出を行うものとしている。
具体的に、HPF30としては、左チャンネルオーディオ信号Lを入力するHPF30Lと、右チャンネルオーディオ信号Rを入力するHPF30Rを備える。これらHPF30L、30Rでは、入力オーディオ信号の所定周波数以上の帯域の信号を抽出する。
センター・サラウンド成分生成部31は、上記HPF30Lを介した左チャンネルオーディオ信号L、上記HPF30Rを介した右チャンネルオーディオ信号Rを入力し、センター信号C、サラウンド信号Sを生成する。センター信号Cは上記左チャンネルオーディオ信号Lと上記左チャンネルオーディオ信号Rの和信号(L+R)により求め、サラウンド信号Sは差信号(L−R)により求める。
センター・サラウンド成分生成部31により生成されたセンター信号Cはエンベロープ検出部33Cに供給され、またサラウンド信号Sは、乗算部32にて所定のゲインが与えられた後、エンベロープ検出部33Sに供給される。
ここで、通常、歪み成分はセンター成分に対してそのレベルが小さいので、サラウンド信号Sに対しては乗算部32によって所定のゲインを乗じ、サラウンド信号S・センター信号Cのレベルを揃えるようにしておく。すなわち、同じ入力信号から生成したサラウンド信号S、センター信号Cには、一定の比によるレベル差が生じるものとなるので、このレベル差がキャンセルされるように、上記一定の比に基づくゲインをサラウンド信号S側に与えるものである。
このようにすることで、実際に歪みが発生した場合に、双方の信号に同じ位置で同じレベルの振幅が得られるようにすることができる。
エンベロープ検出部33Cは、上記センター信号Cのエンベロープを検出する。また、エンベロープ検出部33Sは、上記乗算部32を介して得られるサラウンド信号Sのエンベロープを検出する。
相関検出部34は、上記エンベロープ検出部33C、エンベロープ検出部33Sからの出力に基づき、センター信号Cとサラウンド信号Sとの相関性を検出した結果に基づき、歪み発生タイミングを表すアッテネート指示信号を生成する。
ここで、上述もしたように、サラウンド信号Sには所定のゲインが与えられることで、サラウンド信号Sに歪みが発生した場合には、サラウンド信号Sとセンター信号Cとで同じ位置に同じレベルの振幅が得られるようになっている。そこで、相関検出部34では、入力されるセンター信号C(エンベロープ)とサラウンド信号S(エンベロープ)の双方の信号のほぼ同じ位置にほぼ同レベルで振幅が得られる部分を検出することで、センター/サラウンドの相関検出を行う。
具体的に、相関検出部34は、図示するようにして共通成分・差分成分検出部35と判定部36とを備えるものとなっている。
上記共通成分・差分成分検出部35は、上記エンベロープ検出部33C,33Sから供給される各エンベロープ波形に基づき、センター信号Cとサラウンド信号Sの共通成分と差分成分を検出する。共通成分としては、センター信号C、サラウンド信号Sの各エンベロープ波形の重なる部分を検出する。また、差分成分としては各エンベロープ波形が重ならない部分を検出する。
判定部36は、上記共通成分と上記差分成分とに基づき、歪みが発生していると推測される状態であるか否かの判定を行う。そして、この判定結果を表す信号として、歪みが発生しているとした場合にはH(High)レベル、歪みが発生していないとされた場合にはL(Low)レベルとなる信号を出力する。つまり、この出力信号が、歪み発生タイミング(すなわちアッテネートすべきタイミング)を示すアッテネートタイミング指示信号となる。
具体的に、上記判定部36では、先ず、上記共通成分から上記差分成分を差し引いて「共通−差分」による差分値を計算する。そして、該差分値が予め定められた所定の閾値thよりも大であるか否かを判別する。上記差分値が上記閾値thより大であると判別される場合は、センター信号Cとサラウンド信号Sとの相関性が高いとして、歪みが発生しているとの判定結果を得る。一方、上記差分値が上記閾値thより大ではないと判別される場合は、センター信号Cとサラウンド信号Sとの相関性は高くないとして、歪みが発生していないとの判定結果を得る。
ここで、上記歪み発生タイミング検出部24における各機能ブロックの動作を、次の図4、図5に示す波形図を用いて確認しておく。
先ず、図4(a)は、HPF30通過後の左チャンネルオーディオ信号L、右チャンネルオーディオ信号Rの波形を示している。
これらHPF30通過後のオーディオ信号L,Rに基づき、センター・サラウンド成分生成部31にて、次の図4(b)に示されるようにしてセンター信号Cとサラウンド信号Sが生成される。ここで、図4(b)では、歪みが生じている場合のサラウンド信号Sの信号波形を示している。
そして、乗算部32においてサラウンド信号S側が増幅された後(図4(c))、エンベロープ検出部33C、33Sによってセンター信号C、サラウンド信号Sのエンベロープが検出される(図4(d))
この図4(d)に示すようなセンター信号C、サラウンド信号Sのエンベロープ波形に基づき、共通成分・差分成分検出部35では、次の図5(a)に示されるようにして各信号の共通成分と差分成分とが検出される。
その上で、判定部36では、このように検出された共通成分と差分成分とについて、図5(b)に示されるような「共通−差分」による差分値が求められ、該差分値と閾値thとに基づき、先に説明した差分値>thであるか否かの判別に基づく判定動作が行われる。そして、該判定動作の結果として、図5(c)に示すようなアッテネートタイミング指示信号が生成・出力される。
[アッテネート信号生成部]

上記により説明した歪み発生タイミング検出部24による検出結果としてのアッテネートタイミング指示信号は、図2に示したアッテネート信号生成部23に供給される。
上述もしたように、アッテネート信号生成部23は、上記アッテネートタイミング指示信号と、図1に示したコントローラ10より供給されるフロントゲイン指示信号・リアゲイン指示信号とに基づき、アッテネート部22におけるアッテネートレベルを指示するためのアッテネート信号ATを生成する。
具体的に、アッテネート信号生成部23では、上記アッテネートタイミング指示信号がLのときは例えばアッテネートレベル=0(つまりゲイン=1.0)、Hのときは上記ゲイン指示信号が示すフロント側のゲイン値とリア側のゲイン値とに基づき決定したアッテネートレベルを指示するアッテネート信号ATを生成する。
このようにして生成されるアッテネート信号ATによってアッテネート部50の減衰動作が制御されることで、サラウンド信号Sは、歪みが生じているとされた状態でのみ、フロント/リアのゲイン値に応じて決定されたアッテネートレベルでアッテネートされることになる。
ここで、ゲインバランスとしてフロント側に重みを持たせるほど、リア側のサラウンド信号Sのレベルは相対的に小さくなる。逆にリア側に重みを持たせるほど、サラウンド信号Sのレベルとしても相対的に大きくなる。
従って、上記アッテネート信号生成部23では、上記ゲイン指示信号が示すフロント側のゲイン値とリア側のゲイン値とに基づき、フロント側に対するリア側の重みが小さいほどアッテネートレベルとしてより小さな値を決定し、またフロント側に対するリア側の重みが大きいほどアッテネートレベルとしてもより大きな値を決定する。
これによって、フロント/リアのゲインバランスが調整可能とされる場合に対応して、調整されたフロント/リアのゲインバランスに応じた適切なレベルによるアッテネーションを行うことができる。
[まとめ]

以上のようにして、本実施の形態のサラウンド信号生成処理部5によれば、圧縮信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号L,Rからサラウンド信号Sを生成してサラウンド再生を行う場合において、サラウンド信号Sの歪み発生位置を検出し、その検出タイミングにてサラウンド信号Sのレベルを減衰させることで、歪み音が聴取されないようにサラウンド再生を行うことができる。
また、本実施の形態では、センター信号Cとサラウンド信号Sの相関性の検出にあたり、各信号についての共通成分と共に、差分成分も考慮した検出を行うものとしている。このように共通成分のみでなく差分成分も考慮した相関性検出としたことで、歪み発生位置の検出をより高精度に行うことができる。例えば仮に、共通成分のみを求めた場合には、センター信号Cとサラウンド信号Sとについて、同じ位置に同期して振幅が得られているか否かについての指標は得ることができるが、それらの振幅レベルが同じであるか否かについての指標が得ることができない。これに対し、差分成分も求めて相関性検出を行う本例の場合には、位置の同一性(相関性)に加え、さらにレベルの同一性についても判定基準に加えることができ、より正確な相関性検出を行うことができる。
[変形例]

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、これまでの説明においては、アッテネート部22によるアッテネーションは、サラウンド信号Sの全帯域について行う場合を例示したが、例えば次の図6に示されるように、アッテネーションはサラウンド信号Sの高域成分を対象としてのみ行うように構成することもできる。
この図6に示される可変アッテネータ40においては、フロント/リアバランス調整部21における乗算部21Sを介したサラウンド信号Sが、減算部41に入力されると共に、分岐して、HPF43にも供給される。HPF43では、入力されるサラウンド信号Sの所定周波数以上の帯域の信号(高域信号)を抽出する。
HPF43により抽出された上記サラウンド信号Sの高域信号(以下、高域サラウンド信号とする)は、上記減算部41に供給される。減算部41は、上記入力されるサラウンド信号Sから上記高域サラウンド信号を減算する。減算部41による減算結果は加算部42に供給される。
また、上記HPF43によって抽出された高域サラウンド信号は、乗算部44に供給され、ここでアッテネート信号ATのレベルに応じてアッテネートされる。アッテネート後の高域サラウンド信号は、上記加算部42に供給される。
加算部42は、上記減算部41の減算結果と上記アッテネート後の高域サラウンド信号とを加算する。この加算部42による加算結果が、アッテネート部40の出力となる。
このような構成とすることで、サラウンド信号Sの高域成分のみを対象としたアッテネーションを行うことができる。
先にも述べたように、圧縮処理では聴感感度の低い高域でより大きくデータが間引かれるため、歪みは高域にいくほど多く発生しやすい。このことから、高域側(中高域とすることもできる)のみを対象としてアッテネーションをかけることで、不要な帯域にまでアッテネーションがかかることの防止を図り、より自然なアッテネーション処理を実現できる。
ここで、このようにサラウンド信号Sの高域成分のみをアッテネートした場合であっても、サラウンド信号Sの全体的なレベルは低下する。そこで、エネルギー感の減衰の軽減を図るために、歪み成分の少ない低域側の成分を高域側のアッテネートレベルに応じてブーストすることによって、より自然なサラウンド感が得られるようにすることもできる。
図7は、このように低域側をブーストする場合に対応したアッテネート部50の構成を示している。
図7において、アッテネート部50としては、先の図6のアッテネート部40の構成に対し、乗算部51と高域/低域レベル調整部52を追加した点が異なる。乗算部51は、減算部41と加算部42との間に挿入されるようにして設けられる。
この場合、高域/低域レベル調整部52は、アッテネート信号ATに基づくアッテネートレベルを乗算部44に指示すると共に、該アッテネートレベルに応じて決定したブーストレベルを、上記乗算部51に指示する。
ここで、確認のために述べておくと、上記乗算部51には、減算部41より、サラウンド信号Sから高域サラウンド信号が減算された信号が入力される。よって、上記ブーストレベルが指示されることに応じ、サラウンド信号Sの低域成分に対しては、高域成分のアッテネートレベルに応じたレベルによるブーストが行われるものである。
また、これまでの説明では、本発明の信号処理が、DSPによるデジタル信号処理によって実現される場合を例示したが、例えば先に図示により説明した各機能ブロックをハードウエアで構成するなどして、本発明の信号処理をハードウエア構成により実現することもできる。
また、これまでの説明では、サラウンド再生にあたってのフロント側で扱う信号として、左チャンネルオーディオ信号L,右チャンネルオーディオ信号Rのみを生成・出力する場合を例示したが、これら左右のオーディオ信号L,Rの和信号として生成したセンター信号Cも併せてフロント側信号として出力するように構成することもできる。
また、サラウンド信号Sとしては1チャンネル分のみを生成・出力するものとしたが、生成したサラウンド信号Sに基づき複数チャンネルのサラウンド信号を生成・出力するように構成することもできる。
その場合、アッテネーションは、上記複数チャンネルのサラウンド信号の個々に対して行うものとすればよい。或いは、アッテネート後のサラウンド信号Sから上記複数チャンネルのサラウンド信号を生成するものとしてもよい。
また、これまでの説明では、左チャンネルオーディオ信号L、右チャンネルオーディオ信号R、及びサラウンド信号Sを含むマルチチャンネルのオーディオ信号を2チャンネルのバーチャルサラウンド信号に変換し、最終的に左右2チャンネルのスピーカSP-L、SP-Rからそれぞれ出力する場合を例に説明を行ったが、マルチチャンネルのオーディオ信号をマルチチャンネルのスピーカでそれぞれ出力する場合であっても本発明は好適に適用できる。
また、これまでの説明では、相関検出として共通成分と差分成分との双方に基づく検出を行うものとしたが、もちろん、共通成分の大きさのみに基づいて相関性の有無を判定するように構成することもできる。
また、これまでの説明では、本発明の信号処理手法をテレビジョン受像機のオーディオ信号再生系に適用する場合を例示したが、本発明としては、圧縮信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号からサラウンド信号を生成してサラウンド再生を行う装置に対して好適に適用することができる。
また、これまでの説明からも理解されるように、本発明としては、圧縮オーディオ信号をデコードして得られる2チャンネルのオーディオ信号からサラウンド信号を生成してサラウンド再生を行う場合において、サラウンド信号に生じる歪み音を低減することで、ノイズ感を低減したサラウンド音が提供できるようにすることを目的とするものである。
ここで、入力オーディオ信号が非圧縮オーディオ信号である場合には、サラウンド信号に歪みは発生しないので、本発明としての信号処理を行う必要はない。しかしながら、例えばデジタルテレビジョン放送以外のコンテンツについて再生出力することを考えた場合、圧縮信号と非圧縮信号との双方に対応して再生出力を行うこともあり得る。
理想的には、信号に付随するメタデータ等の付加情報によって、入力信号が圧縮デコード後の信号であるとされた場合にのみ本発明の信号処理を行い、非圧縮の信号の場合にはサラウンド信号をアッテネートしない(ゲイン=1.0)ように切り替えることが望ましい。しかしながら、このような付加情報が得られない場合もあり、その場合には、非圧縮の信号に対しても本発明の信号処理が行われることになる。但し、非圧縮信号に対して本発明の処理をかけた場合、サラウンド信号に歪みは発生しないため、センター信号とサラウンド信号の相関性は低く、歪み発生タイミングは検出されにくい。また、仮に歪み以外の成分に反応して歪み発生タイミングが誤検出された場合でも、もともとセンター信号があり、これによってマスキングされる部分なので、アッテネーションによる影響は目立ちにくい。従って、本発明の処理は、圧縮デコード信号と非圧縮信号とについて切り換えを行う構成を付加せずとも、特に音質劣化等の問題は生じないものである。
また、圧縮によるデータの間引き率は、高圧縮になるほど大きくなる。この点から、サラウンド信号のアッテネートレベルは、入力信号の圧縮率(データレート)に応じて決定することもできる。
例えばAACなど一般的なオーディオ圧縮方式による圧縮データには、そのデータレートの情報(例えば512kbpsや256kbpsなど)が付加される。従って、このレート情報を取得し、その値に応じてアッテネートレベルを決定する。具体的には、データレートの値が小さいほど(つまり高圧縮率なほど)アッテネートレベルが大きくなるようする。
これにより、高圧縮によって大きくデータが間引かれたことに伴いサラウンド信号に大きな歪み音が生じるような場合に対応して、適正なレベルによるアッテネーションを行うことができる。
本発明の実施の形態の信号処理装置を備えたテレビジョン受像機の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態の信号処理装置で行われる各機能動作をブロック化して示した図である。 実施の形態の信号処理装置で行われる機能動作として、主に歪み発生タイミングの検出に係る機能動作についてブロック化して示した図である。 実施の形態の信号処理装置の各機能動作に伴う信号波形変化の様子について示した図である。 同じく、実施の形態の信号処理装置の各機能動作に伴う信号波形変化の様子について示した図である。 減衰部の変形例について説明するための図である。 減衰部の他の変形例について説明するための図である。
符号の説明
1 デジタルテレビジョン受像機、2 チューナ部、3 デマルチプレクサ、4 オーディオデコーダ、5 サラウンド信号生成処理部、6 2chバーチャルサラウンド信号生成部、7L,7R D/Aコンバータ、8L,8R アンプ、SP-L,SP-R スピーカ、9 メモリ、9a 信号処理プログラム、10 コントローラ、11 操作入力部、20 サラウンド信号生成部、21 フロント/リアバランス調整部、21L,21R,21S,22a,32,44,51 乗算部、22,40,50 アッテネート部、23 アッテネート信号生成部、24 歪み発生タイミング検出部、30L,30R HPF、31 センター・サラウンド成分生成部、33C,33S エンベロープ検出部、34 相関検出部、35 共通成分・差分成分検出部、36 判定部、52 高域/低域レベル調整部

Claims (11)

  1. 2チャンネルのオーディオ信号の和信号を生成する和信号生成部と、
    上記2チャンネルのオーディオ信号の差信号を生成する差信号生成部と、
    上記差信号のレベルを減衰可能に構成された差信号減衰部と、
    上記和信号と上記差信号との相関性を検出する相関検出部と、
    上記相関検出部による検出結果に基づき、上記差信号減衰部による減衰動作を制御する減衰制御部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 上記差信号生成部により生成された上記差信号を所定ゲインにより増幅する増幅部をさらに備えると共に、
    上記相関検出部は、
    上記相関性の検出として、上記和信号と上記増幅部により増幅された上記差信号との共通成分を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 上記相関検出部は、
    上記和信号と上記増幅部により増幅された上記差信号とについて、それらの共通成分と差分成分とを検出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 上記和信号生成部及び上記差信号生成部に対して入力される上記2チャンネルのオーディオ信号の所定周波数以上の高域信号を抽出する高域通過フィルタ部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 上記2チャンネルのオーディオ信号、または上記2チャンネルのオーディオ信号に基づいて生成されるフロント側チャンネルの信号と、上記差信号としてのリア側チャンネルの信号のゲインバランスを指示値に応じて調整するゲインバランス調整部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 上記減衰制御部は、
    上記ゲインバランス調整部に指示されるフロント側/リア側のゲイン値に応じたレベルによる減衰動作が行われるように上記差信号減衰部を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 上記差信号減衰部は、
    上記差信号生成部により生成された上記差信号を低域信号と高域信号とに分離し、上記高域信号についてのみ減衰動作を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。
  8. 上記差信号減衰部は、
    上記差信号の低域信号を、上記高域信号の減衰レベルに応じたレベルでブーストする、
    ことを特徴とする請求項7に記載の信号処理装置。
  9. 上記相関検出部は、
    上記相関性として、上記共通成分と上記差分成分との差の値を検出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 2チャンネルのオーディオ信号の和信号を生成する和信号生成手順と、
    上記2チャンネルのオーディオ信号の差信号を生成する差信号生成手順と、
    上記和信号と上記差信号との相関性を検出する相関検出手順と、
    上記相関検出手順による検出結果に基づき、上記差信号を減衰する差信号減衰手順と、
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
  11. 2チャンネルのオーディオ信号を入力して処理する信号処理装置において実行されるべきプログラムであって、
    上記2チャンネルのオーディオ信号の和信号を生成する和信号生成処理と、
    上記2チャンネルのオーディオ信号の差信号を生成する差信号生成処理と、
    上記和信号と上記差信号との相関性を検出する相関検出処理と、
    上記相関検出処理による検出結果に基づき、上記差信号を減衰する差信号減衰処理と、
    を上記信号処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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