JP2013222171A - 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013222171A
JP2013222171A JP2012095384A JP2012095384A JP2013222171A JP 2013222171 A JP2013222171 A JP 2013222171A JP 2012095384 A JP2012095384 A JP 2012095384A JP 2012095384 A JP2012095384 A JP 2012095384A JP 2013222171 A JP2013222171 A JP 2013222171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
lubricant supply
rotating body
solid lubricant
cylindrical solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012095384A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012095384A priority Critical patent/JP2013222171A/ja
Publication of JP2013222171A publication Critical patent/JP2013222171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】固形潤滑剤を長寿命化するために固形潤滑剤の容量を大きく設定しても、装置が大型化してしまったり潤滑剤供給回転体が大径化してしまったりすることなく、経時においても像担持体に対して潤滑剤を安定的に供給することができる、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体11に接触した状態で所定方向に回転する潤滑剤供給回転体15aと、潤滑剤供給回転体15aに摺接するとともに潤滑剤供給回転体15aとの摺接位置における線速度が潤滑剤供給回転体15aのものに比べて小さくなるように駆動手段41〜46によって回転駆動される円筒状固形潤滑剤15bと、円筒状固形潤滑剤15bを潤滑剤供給回転体15aに向けて付勢する付勢手段15c、15dと、が設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、そこに設置される潤滑剤供給装置と、プロセスカートリッジと、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラムや中間転写ベルト等の像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を用いる技術が知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
詳しくは、転写工程後の感光体ドラム上に残留する未転写トナーは、感光体ドラムに当接するクリーニングブレード(クリーニング装置)によってすべて除去されるべきものである。しかし、感光体ドラムとの摩擦によってクリーニングブレードの当接部に欠け(欠損)が生じた場合には、未転写トナーが欠損したクリーニングブレードと感光体ドラムとの隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じてしまっていた。
このような問題に対して、感光体ドラム上に潤滑剤を塗布することで、感光体ドラム上の摩擦係数が低下してクリーニングブレードの磨耗・欠損や感光体ドラムの劣化が低減されて、経時におけるクリーニング不良の発生を抑止することができる。
具体的に、特許文献1等において、潤滑剤塗布装置は、感光体ドラム(像担持体)に接触するブラシ状ローラ(潤滑剤供給回転体)、ブラシ状ローラに摺接する略直方体状の固形潤滑剤(コーティングバー)、固形潤滑剤をブラシ状ローラに向けて圧接方向に付勢する加圧スプリング、等で構成される。そして、所定方向に回転するブラシ状ローラによって固形潤滑剤から潤滑剤が徐々に削り取られて、ブラシ状ローラによって削り取られた潤滑剤が像担持体の表面に塗布(供給)される。
一方、特許文献2には、中間転写ベルトに対して円筒状の固形潤滑剤を直接的に接触させて、中間転写ベルトの回転によって円筒状の固形潤滑剤を従動回転させながら中間転写ベルトに潤滑剤を供給する技術が開示されている。
特許文献1等の潤滑剤供給装置は、固形潤滑剤を長寿命化するために直方体状の固形潤滑剤の容量を大きく設定しようとすると、装置が固形潤滑剤の圧接方向に大型化してしまったり、潤滑剤供給回転体が大径化してしまったりしていた。また、直方体状の固形潤滑剤は、潤滑剤供給回転体に対向する対向面のうち潤滑剤供給回転体に局所的に強く摺接する部分が生じてしまいバランスよく消耗されなかったり、加圧スプリングで付勢される幅方向の加圧バランスが均一になりにくく潤滑剤供給回転体によって削り取る潤滑剤量が幅方向でばらついて像担持体に対する潤滑剤供給量が安定しなかったりしていた。
また、特許文献2の潤滑剤供給装置は、円筒状の固形潤滑剤を用いているものの、円筒状の固形潤滑剤を直接的に像担持体に接触させて従動回転させたものであるために、像担持体に対する潤滑剤供給量が安定しない可能性が大きかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、固形潤滑剤を長寿命化するために固形潤滑剤の容量を大きく設定しても、装置が大型化してしまったり潤滑剤供給回転体が大径化してしまったりすることなく、経時においても像担持体に対して潤滑剤を安定的に供給することができる、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる潤滑剤供給装置は、トナー像が担持される像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、前記像担持体に接触した状態で所定方向に回転する潤滑剤供給回転体と、前記潤滑剤供給回転体に摺接するとともに、前記潤滑剤供給回転体との摺接位置における線速度が前記潤滑剤供給回転体のものに比べて小さくなるように駆動手段によって回転駆動される円筒状固形潤滑剤と、前記円筒状固形潤滑剤を前記潤滑剤供給回転体に向けて付勢する付勢手段と、を備えたものである。
本発明は、潤滑剤供給回転体との摺接位置における線速度が潤滑剤供給回転体のものに比べて小さくなるように回転駆動される円筒状固形潤滑剤を、付勢手段によって潤滑剤供給回転体に向けて付勢している。これにより、固形潤滑剤を長寿命化するために固形潤滑剤の容量を大きく設定しても、装置が大型化してしまったり潤滑剤供給回転体が大径化してしまったりすることなく、経時においても像担持体に対して潤滑剤が安定的に供給される、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 プロセスカートリッジを示す断面図である。 潤滑剤供給装置を示す拡大構成図である。 円筒状固形潤滑剤が消耗したときの、潤滑剤供給装置を示す拡大構成図である。 潤滑剤供給装置を回転軸方向にみた図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Yを示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKは、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2を参照できる。)は、それぞれ、矢印方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム1Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ16が設置されている。そして、転写バイアスローラ16の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部14(クリーニング装置)との対向位置に達する。そして、この位置で、ブレード部材としてのクリーニングブレード14aによって感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、除去された未転写トナーが廃トナーとしてクリーニング部14内に回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、潤滑剤供給装置15、除電部(不図示である。)の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部12(帯電ローラ)と、現像部13(現像装置)と、クリーニング装置14(クリーニング部)と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
なお、本実施の形態では、新品の感光体ドラム11の表面に、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛が予め塗布されている。これにより、プロセスカートリッジ10Yが新品であるときに、潤滑剤供給装置15によって感光体ドラム11上に潤滑剤が充分に供給されずに感光体ドラム11の摩擦抵抗が初期的に高まる不具合を軽減することができる。
図2を参照して、帯電部12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。帯電ローラ12には不図示の電源部から所定の電圧(AC電圧とDC電圧とが重畳されたものである。)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
ここで、本実施の形態では、帯電ローラ12が不図示の圧縮スプリングによって感光体ドラム11に対して圧接するように構成されているが、感光体ドラム11に対して帯電ローラ12を接触しないように構成することもできる。
また、本実施の形態では、帯電ローラ12の表面をクリーニングするためのクリーニングローラ40が、帯電ローラ12に圧接するように設置されている。
現像装置(現像部)13は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。
なお、現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。トナーTは、体積平均粒径が5.8±0.5μm、凝集度が10%以下のものを用いている。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11表面をクリーニングするブレード部材としてのクリーニングブレード14aが設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(記録媒体Pから生じる紙粉、帯電部12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。なお、本実施の形態において、クリーニングブレード14aは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。
潤滑剤供給装置15は、感光体ドラム11に摺接するブラシ毛が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給回転体(塗布部材)としてのブラシローラ15a、ブラシローラ15a(ブラシ毛)に摺接する円筒状固形潤滑剤15b(固形潤滑剤ローラ)、円筒状固形潤滑剤15bをブラシローラ15aに向けて付勢する付勢手段としての揺動部材15c(15c´)及び引張スプリング15d、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)するブレード部材としての薄層化ブレード15e(均しブレード)、等で構成される。潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側(走行方向下流側)であって、帯電部12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード部材は、ブラシローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
図2及び図3を参照して、潤滑剤供給回転体としてのブラシローラ15aは、芯金(回転軸部)の外周に直毛状又はループ状のブラシ毛を巻装したものであって、そのブラシ毛が感光体ドラム11表面に接触した状態で、図2の反時計方向に回転する。これにより、円筒状固形潤滑剤15bからブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)を介して感光体ドラム11(像担持体)上に潤滑剤が供給される。
ブラシローラ15aは、長さ(毛足)が0.2〜20mm(好ましくは、0.5〜10mm)の範囲のブラシ毛が基布上に植毛されたものを芯金上にスパイラル状に巻き付けたものである。ブラシ毛の長さが20mmを超えると、経時における感光体ドラム11との繰り返し摺擦によって、ブラシ毛が所定方向に倒毛して、固形潤滑剤15bの掻取性や感光体ドラム11への潤滑剤供給性が低下してしまう。これに対して、ブラシ毛の長さが0.2mm未満であると、固形潤滑剤15bや感光体ドラム11に対する物理的な当接力が不足してしまう。したがって、ブラシ毛の長さは上述の範囲であることが好ましい。
ブラシローラ15aのブラシ毛としては、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、塩化ビニル等の樹脂繊維を用いることができ、必要に応じてカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いることができる。また、ブラシ毛は、ブラシ密度が2〜10万F/inch2のものを用いることが好ましい。
ブラシローラ15aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向(逆方向)で摺接するように回転駆動される(図2の反時計方向の回転である。)。すなわち、ブラシローラ15aの回転方向は、感光体ドラム11との摺接位置において、感光体ドラム11の回転方向(走行方向)と逆方向になるように構成されている。
また、ブラシローラ15aは、固形潤滑剤15bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、ブラシローラ15aが回転することによって円筒状固形潤滑剤15bから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。なお、本実施の形態では、ブラシローラ15aから感光体ドラム11上への潤滑剤の供給量が、0.00015μg/mm2〜0.00047mg/mm2になるように設定されている。
また、円筒状固形潤滑剤15bには、ブラシローラ15aと固形潤滑剤15bとの接触ムラをなくすために、揺動部材15cが接続されていて、円筒状固形潤滑剤15bがブラシローラ15aに付勢されているが、これらの構成については後で詳しく説明する。
本実施の形態では、円筒状固形潤滑剤15bを構成する固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛を用いている。詳しくは、この固形潤滑剤は、ステアリン酸亜鉛を主成分とする潤滑油添加剤を溶解したもので、塗りすぎによる副作用がなく、充分な潤滑性があるものが好適である。
特に、本実施の形態における円筒状固形潤滑剤15bは、ステアリン酸亜鉛の粉を溶かしたものを型に流し込んで円筒状に固形化して形成されるとともに、中心軸部15b1(金属材料からなるシャフトである。)をインサートして形成されたものである。このような製造方法にて形成された円筒状固形潤滑剤15bは、ステアリン酸亜鉛の粉を圧縮して固形化して形成したものに比べて、製造設備を簡略化することができて部品コストを低くすることができる。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム11表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム11表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム11表面を覆うことができる。
なお、固形潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチュウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸基を有するものを用いることができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸バリウム、オレイン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様の化合物や、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸バリウム、パルチミン酸鉛、以下、ステアリン酸と同様の化合物を使用して良い。他にも、脂肪酸基として、カプリル酸、リノレン酸、コリノレン酸等を使用することができる。さらに、カンデリラワックス、カンルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、おおば油、みつろう、ラノリン等のワックスを使用することもできる。これらは有機系の固形潤滑剤となりやすく、トナーとの相性が良い。
また、薄層化ブレード15eは、ウレタンゴム等のゴム材料からなる板状部材であって、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。薄層化ブレード15eは、クリーニングブレード14aに対して、感光体ドラム11の回転方向下流側(走行方向下流側)に配設されている。そして、ブラシローラ15aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15eによって、感光体ドラム11上に均一かつ適量に薄層化される。
円筒状固形潤滑剤15bからブラシローラ15aを介して感光体ドラム11表面に潤滑剤を塗布すると、感光体ドラム11表面には粉体状の潤滑剤が塗布されることになるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、薄層化ブレード15eが潤滑剤を薄層化・均一化する部材として機能することになる。薄層化ブレード15eにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
本実施の形態において、薄層化ブレード15eは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。そして、その当接圧は10〜30g/cm程度、当接角θは75〜90度程度に設定されている。薄層化ブレード15eをカウンタ方向に当接させることで、感光体ドラム11上への潤滑剤の薄層化を効率的におこなうことができる。
なお、「当接角θ」は、薄層化ブレード15eが感光体ドラム11に当接した状態(薄層化ブレード15eが撓んだ状態である。)で、そのエッジ部を通る仮想線と、当接位置における接線(法線に直交する線である。)と、がなす角度である。
このように、本実施の形態では、クリーニングブレード14aと薄層化ブレード15eとの2つのブレード部材を別々に設けているために、クリーニング性と潤滑剤塗布性とを良好に維持することができるとともに、感光体ドラム11への潤滑剤供給によって双方のブレード部材14a、15eの磨耗・劣化を軽減することができる。
ここで、本実施の形態では、クリーニングブレード14a及び薄層化ブレード15eの表面(感光体ドラム11に当接する部分である。)に、それぞれ、耐摩耗性コーティング処理(例えば、フッ素樹脂コーティング処理等である。)が施されている。これにより、クリーニングブレード14a及び薄層化ブレード15eの摩擦劣化を軽減することができる(耐久性を向上させることができる)。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部30からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード14aによってクリーニング装置14内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム11表面は、潤滑剤供給装置15、除電部(不図示である。)を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部30は、交換可能に構成されたトナーボトル31と、トナーボトル31を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部32と、で構成されている。また、トナーボトル31内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル31の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル31内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費は、感光体ドラム11に対向する反射型フォトセンサと、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサと、によって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態において特徴的な、潤滑剤供給装置15の構成・動作について説明する。
先に説明したように、本実施の形態では、潤滑剤供給装置15に設置する固形潤滑剤として、直方体状のものではなく、円筒状(ローラ状)の円筒状固形潤滑剤15b(ローラ状固形潤滑剤)を用いている。そして、この円筒状固形潤滑剤15bは、駆動手段によって、ブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)との摺接位置における線速度がブラシローラ15aのものに比べて小さくなるように回転駆動されている。詳しくは、円筒状固形潤滑剤15bは、ブラシローラ15aの回転方向とは異なる方向(図2の時計方向である。)に回転するように回転駆動されている。すなわち、円筒状固形潤滑剤15bの回転方向は、ブラシローラ15aとの摺接位置において、ブラシローラ15aの回転方向(走行方向)と同方向になるように構成されている。
このように、本実施の形態では、円筒状固形潤滑剤15bは、ブラシローラ15aの回転にともない従動回転するのではなく、駆動手段から駆動力が伝達されて自転することになる。
また、本実施の形態における潤滑剤供給装置15には、円筒状固形潤滑剤15bをブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)に向けて付勢する付勢手段としての揺動部材15c(15´)及び引張スプリング15dが設置されている。
詳しくは、図2〜図4を参照して、揺動部材15c(15´)は、円筒状固形潤滑剤15bの中心軸部15b1を回転可能に支持するとともに、支軸15c1(装置15のフレームに回転可能に保持されている。)を中心に揺動可能(回動可能)に形成されている。また、引張スプリング15dは、円筒状固形潤滑剤15bの中心軸部15b1が支軸15c1を中心に回動してブラシローラ15aに近づくように、揺動部材15cを付勢する付勢部材として機能している。具体的に、引張スプリング15dは、一端側のフックが装置15のフレームに固設されたスタッドに接続され、他端側のフックが揺動部材15cに形成されたスタッド(支軸15c1と中心軸部15b1との間の位置に起立するように形成されている。)に接続されている。
このように、揺動部材15cの支軸15c1は、自転する円筒状固形潤滑剤15bの公転軸として機能することになる。
なお、このような付勢手段は、円筒状固形潤滑剤15bに対して回転軸方向両端部にそれぞれ設置されている。詳しくは、図5を参照して、幅方向(図5の左右方向であって、図1〜図4の紙面垂直方向である。)の一端側には円筒状固形潤滑剤15bの一端側を軸支する第1の揺動部材15cと引張スプリング15dとが設置され、幅方向の他端側には円筒状固形潤滑剤15bの他端側を軸支する第2の揺動部材15c´と引張スプリング15dとが設置されている。
そして、本実施の形態では、図5に示すように、回転軸方向両端部(幅方向両端部)に設置された2つの揺動部材15c、15c´の間に、補強部材50(ステー部材)が、ネジ締結等によって橋設されている。これにより、2つの揺動部材15c、15c´の間のねじれ剛性を高めることができるため、円筒状固形潤滑剤15bを幅方向にわたってバランスよくブラシローラ15aに圧接することができる。
このような構成により、円筒状固形潤滑剤15bは、自転しながらブラシローラ15aに当接することになる。すなわち、摺接位置(ニップ位置)において、自転により移動する円筒状固形潤滑剤15bの外周面に対して、ブラシローラ15aが潤滑剤を削り取るように相対的に移動することになる。そのため、円筒状固形潤滑剤15bは、徐々に小径化しながら、潤滑剤が周方向に満遍なく無駄なく消費されていくことになる。
これにより、円筒状固形潤滑剤15bを長寿命化するために大径化して円筒状固形潤滑剤15bの容量を大きく設定しても、直方体状の固形潤滑剤を用いた従来の装置のように、装置が固形潤滑剤の圧接方向に大型化してしまったり、ブラシローラが大径化してしまったりする不具合が軽減されることになる。そして、円筒状固形潤滑剤15bが徐々に小径化しながら幅方向にわたってバランスよく効率的に消耗されて、ブラシローラ15aを介して感光体ドラム11に供給される潤滑剤量(潤滑剤供給量)も経時においても安定するとともに幅方向にムラなく均一なものになる。
なお、本実施の形態では、潤滑剤供給回転体としてブラシ毛が周設されたブラシローラ15aを用いたが、潤滑剤供給回転体の形態はこれに限定されることなく、例えば、潤滑剤供給回転体として芯金上にウレタンゴム等の弾性材料からなる弾性層が形成されたローラ部材(塗布ローラ)を用いることもできる。
そして、本実施の形態では、上述した発明の効果をいかすために、新品時における円筒状固形潤滑剤15bの外径が、ブラシローラ15aの外径よりも大きくなるように設定している。すなわち、本実施の形態における潤滑剤供給装置15には、外径が比較的小さなブラシローラ15aと、外径が比較的大きな円筒状固形潤滑剤15bと、が設置されている。これにより、比較的小型で、固形潤滑剤が長寿命化された潤滑剤供給装置15を提供することができることになる。
ここで、本実施の形態において、駆動手段は、ブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)を回転駆動するとともに、ブラシローラ15aの回転数よりも低い回転数にまで充分に減速して円筒状固形潤滑剤15bを回転駆動するように構成されている。具体的に、本実施の形態では、ブラシローラ15aの回転数に対して、円筒状固形潤滑剤15bの回転数が1/10以下になるように設定されている。
このように、円筒状固形潤滑剤15bを充分に大きな減速比で回転駆動することで、図3に示す初期時(新品時)に比べて、経時において円筒固形潤滑剤15bが消耗して小径化したとき(図4の状態を参照できる。)であっても、潤滑剤供給量が大きく変動する不具合が軽減されることになる。
詳しくは、円筒状固形潤滑剤15bは一定の回転数で回転駆動されるために、経時においてその外径が小さくなると、外径の大きさに比例してブラシローラ15aとの摺接位置における線速度が低下することになる。しかし、本実施の形態では、ブラシローラ15aに対して円筒状固形潤滑剤15bが充分に減速されているため、その減速比による双方の部材15a、15bの線速度差が円筒状固形潤滑剤15bからブラシローラ15aに移行する潤滑剤量を大きく左右して、上述した円筒状固形潤滑剤15bの外径変化にともなう線速度の変化が生じても潤滑剤量の変化にほとんど影響しないことになる。
このような減速機構を有する駆動手段は、図3〜図5を参照して、ブラシローラ15aの回転軸部に駆動力を入力する駆動モータ(不図示である。)、第1ギア41、第2ギア42、減速ギア列としても機能する揺動ギア列43〜46、等で構成される。
詳しくは、第1ギア41は、ブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)とともに回転するように、ブラシローラ15aの回転軸部に設置されている。この第1ギア41は不図示の駆動モータの駆動ギアに噛合していて、駆動モータから第1ギア41に駆動力が伝達されてブラシローラ15aが図3の反時計方向に回転駆動されることになる。
第2ギア42は、第1ギア41に噛合するように、揺動部材15cの支軸15c1に設置されている。詳しくは、図5を参照して、第2ギア42は、幅方向一端側において第1ギア41に直接的に噛合して第1ギア41から駆動力を受ける駆動部側ギア42aと、幅方向他端側において揺動ギア列43〜46に駆動力を伝達する従動部側ギア42bと、に分割されている。第2ギア42(駆動部側ギア42a及び従動部側ギア42b)は、支軸15c1とともに一体的に回転可能に設置されている。
揺動ギア列43〜46は、第2ギア42(従動部側ギア42b)に噛合して第2ギア42(従動部側ギア42b)から駆動力が伝達される第4ギア44(小径ギア部と大径ギア部とで構成された2段アイドラギアである。)、第4ギア44の小径ギア部に噛合して第4ギア44から駆動力が伝達される第5ギア45(小径ギア部と大径ギア部とで構成された2段アイドラギアである。)、第5ギア45の小径ギア部に噛合して第5ギア45から伝達された駆動力を第3ギア43に伝達する第6ギア46(アイドラギアである。)、円筒状固形潤滑剤15bとともに回転するように円筒状固形潤滑剤15bの中心軸部15b1に設置された第3ギア43、で構成される。そして、この揺動ギア列43〜46は、従動側の揺動部材15c´とともに揺動するように、揺動部材15c´に保持されている。具体的に、第4ギア44、第5ギア45、第6ギア46は、それぞれ、揺動部材15c´に設置されたスタッドに回転可能に保持されている。
このように、揺動ギア列43〜46に駆動力を伝達する第2ギア42は、円筒状固形潤滑剤15bの公転軸となる揺動部材15cの支軸15c1に設置されているため、揺動ギア列43〜46(減速ギア列)が揺動部材15cの回動を妨げることなく揺動部材15cとともに支軸15c1を中心にスムーズに回動することになる。
なお、円筒状固形潤滑剤16bを減速して回転駆動する駆動手段の構成は、本実施の形態のものに限定されることなく、その他に種々の構成のものを選定することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ブラシローラ15a(潤滑剤供給回転体)との摺接位置における線速度がブラシローラ15aのものに比べて小さくなるように回転駆動される円筒状固形潤滑剤15bを、揺動部材15c(付勢手段)によってブラシローラ15aに向けて付勢している。これにより、固形潤滑剤15bを長寿命化するために固形潤滑剤15bの容量を大きく設定しても、装置が大型化してしまったりブラシローラ15aが大径化してしまったりすることなく、経時においても感光体ドラム11(像担持体)に対して潤滑剤を安定的に供給することができる。
なお、本実施の形態では、潤滑剤供給装置15を、感光体ドラム11及びクリーニング装置14及び帯電部12及び現像部13と一体化してプロセスカートリッジ20を構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、潤滑剤供給装置15を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。さらには、潤滑剤供給装置15とクリーニング装置14とを一体的化したユニットとして、装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム11に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置15に対して本発明を適用したが、像担持体としての感光体ベルトに潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対しても当然に本発明を適用することができる。さらには、本実施の形態における像担持体としての中間転写ベルト17に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「円筒状固形潤滑剤」とは、中空構造のものの他に中実構造のものも含み、さらには表面が凸凹したものなど略円筒状のものも含むものと定義する。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、 12 帯電部、
13 現像部(現像装置)、
14 クリーニング部(クリーニング装置)、
14a クリーニングブレード(ブレード部材)、
15 潤滑剤供給装置、
15a ブラシローラ(潤滑剤供給回転体)、
15b 円筒状固形潤滑剤、
15b1 中心軸部、
15c、15c´ 揺動部材(付勢手段)、
15c1 支軸、
15d 引張スプリング(付勢部材、付勢手段)、
15e 薄層化ブレード(ブレード部材)、
41 第1ギア、 42 第2ギア、 43 第3ギア、
45 第4ギア、 46 第5ギア、 46 第6ギア、
50 補強部材。
特許第4165817号公報 特開2011−107591号公報

Claims (7)

  1. トナー像が担持される像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、
    前記像担持体に接触した状態で所定方向に回転する潤滑剤供給回転体と、
    前記潤滑剤供給回転体に摺接するとともに、前記潤滑剤供給回転体との摺接位置における線速度が前記潤滑剤供給回転体のものに比べて小さくなるように駆動手段によって回転駆動される円筒状固形潤滑剤と、
    前記円筒状固形潤滑剤を前記潤滑剤供給回転体に向けて付勢する付勢手段と、
    を備えたことを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 前記駆動手段は、前記潤滑剤供給回転体を回転駆動するとともに、前記潤滑剤供給回転体の回転数よりも低い回転数に減速して前記円筒状固形潤滑剤を回転駆動することを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤供給装置。
  3. 前記付勢手段は、
    前記円筒状固形潤滑剤の中心軸部を回転可能に支持するとともに、支軸を中心に揺動可能に形成された揺動部材と、
    前記円筒状固形潤滑剤の前記中心軸部が前記支軸を中心に回動して前記潤滑剤供給回転体に近づくように、前記揺動部材を付勢する付勢部材と、
    を具備し、
    前記駆動手段は、
    駆動力が入力される前記潤滑剤供給回転体の回転軸部に設置された第1ギアと、
    前記第1ギアに噛合するとともに、前記支軸に設置された第2ギアと、
    前記第2ギアに噛合するとともに、前記円筒状固形潤滑剤の前記中心軸部に設置された第3ギアを少なくとも含み、前記揺動部材とともに揺動する揺動ギア列と、
    を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の潤滑剤供給装置。
  4. 前記揺動部材及び前記付勢部材は、前記円筒状固形潤滑剤に対して回転軸方向両端部にそれぞれ設置され、
    前記回転軸方向両端部に設置された2つの前記揺動部材の間に橋設された補強部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤供給装置。
  5. 前記円筒状固形潤滑剤は、前記潤滑剤供給回転体の回転方向とは異なる方向に回転するように回転駆動され、
    新品時における前記円筒状固形潤滑剤の外径が前記潤滑剤供給回転体の外径よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  6. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2012095384A 2012-04-19 2012-04-19 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Pending JP2013222171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095384A JP2013222171A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095384A JP2013222171A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013222171A true JP2013222171A (ja) 2013-10-28

Family

ID=49593139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012095384A Pending JP2013222171A (ja) 2012-04-19 2012-04-19 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013222171A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5063291B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、潤滑剤供給部材、及び、サプライ
JP5610151B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6020890B2 (ja) 対向装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6849940B2 (ja) 画像形成装置
JP2015099260A (ja) 画像形成装置
JP4847259B2 (ja) 画像形成装置
JP6044128B2 (ja) 画像形成装置
JP2012103297A (ja) 潤滑剤ユニット、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6614411B2 (ja) 画像形成装置
JP2016038424A (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP2016206252A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2013222171A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6646891B2 (ja) 画像形成装置
JP2014052400A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2013148692A (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP4455178B2 (ja) 回転駆動装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP6691685B2 (ja) 画像形成装置
JP6052646B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6555582B2 (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP2021015208A (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2014102448A (ja) 画像形成装置
JP2014071279A (ja) 画像形成装置
JP5641317B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6075037B2 (ja) 着脱ユニット、及び、画像形成装置
JP2018132732A (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ