JP2013219467A - 無線伝送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像データTSに監視用データを多重化して送信機Tから受信機Rに伝送し、受信機R側で送信側監視データと受信側監視データの双方を監視することにより、受信機R側で送信機Tの異常が監視できるようにした監視システムにおいて、送信機Tに記憶装置FMを設け、送信機Tから受信機Rまでの伝送系に障害が発生したら、そのときの送信側監視データを記憶装置FMに記憶し、障害復旧後、記憶装置FMから読み出した送信側監視データを受信機Rに伝送するようにしたもの。
【選択図】図1
Description
そして、これを用いたFPU(Field Pickup Unit)と呼称されている伝送システムによれば、電波伝播条件がかなり変化しても安定した中継伝送が容易に保持できるので、テレビジョン放送の野外中継に好適なシステムとして従来から重用されている。
そこで、従来から、送信側機器と受信側機器の動作を常時モニタするようにしたシステムが知られている。
そして、送信機Tは無線中継すべき映像データを、例えばマイクロ波帯の周波数の搬送波に乗せ、アンテナから電波として送信し、受信機Rは、送信側から到来した電波をアンテナで受信し、受信した信号から映像データを復調して放送局に至る映像信号ラインに出力し、これにより中継動作が得られるようにしている。
これに対しては、送信機Tと監視装置M1の間の監視データの伝送系を二重系にするなど、多重化構成する方法があり、これによれば監視不能になる確率はかなり低く抑えられるが、この場合、コストの上昇が隘路になる。
そして受信側では、受信データから送信側監視データを分離し、自身の受信側監視データと共に監視装置MCに取り込み、機器の動作状況を解析し、解析結果をディスプレイDに表示すると共に、異常が検知された場合、異常発生を表示し、警報が与えられるようにする。
そこで、このTS信号に送信側監視データを重畳させ、送信側から受信側に伝送するようにした無線伝送システムがあり、以下、このシステムの一例について、図8により説明する。
まず、この図8のシステムも、基本的には図7のシステムと同じで、送信機Tについての監視も、受信側に設けた監視装置MC(図7)により、受信機Rの監視と並行して共通に行えるようにした場合の無線伝送システムである。
このとき送信機Tには、変調回路や高周波電力増幅回路など、一般的な送信機と同様な各種の回路機器が備えられているが、これらについては周知のことなので、図示してない。
次に、同じく図8において、右側にある受信機Rでは、映像・監視データ分離部として機能するデマルチプレクサDEMUX1を用い、受信された映像データTSから送信側状態データを分離し、受信機R自体の受信側状態データと共に夫々送信側監視データと受信側監視データとして監視装置MC(図7)に供給するようになっている。
このときマルチプレクサMUX1の他方の入力には、テレビカメラなど、外部にある所望の映像信号源から中継用の映像データTSが供給されている。
従って、このマルチプレクサMUX1では、図9に示すように、映像データTSの1ストリーム毎に1単位分の監視データが挿入されてゆき、この結果、映像(データ)と監視(データ)が交互に並んだ形で重畳された信号TSがマルチプレクサMUX1から出力され、これが送信機Tの変調部に供給されることになる。
そして、この映像データTSは、中継信号として中継ラインに出力され、他方、監視用のデータ(監視データ)は演算装置CPU2に入力され、送信側監視データに加工された上、受信側監視データと共に監視装置MC(図7)に供給され、監視に供されることになる。
なお、この受信機Rにおいても、図示してないが、高周波増幅回路や入力信号処理回路、各種のフィルタ、映像信号増幅回路など、一般的な受信機と同様な各種の回路機器が備えられているのは言うまでもない。
送信機から受信機までの中継伝送動作に何等かの異常が発生した場合、従来技術では、送信機側から受信機側に伝送されている画像データの伝送が途絶えてしまうのは勿論、送信側監視データも途絶えてしまう。
従って、このとき送信側で異常が発生した場合、その異常の内容を表している送信側監視データが全て喪失してしまうことになる。
ここで、異常が発生した場合、その発生だけの報知であっても有意義なことは言うまでもない。
しかし、この場合、異常回復に如何に迅速且つ的確に対処できるかが更に重要であり、このためには、とにかく異常発生の原因解明が先決で、それにはどのような異常が発生したのかを知る必要がある。
本発明の目的は、中継伝送動作の異常発生に際しても送信側監視データが喪失する虞がない無線伝送システムを提供することにある。
また、この場合、伝送系の機能が回復されることにより、記憶した機器状態が自動的に受信側に伝送されるので、本発明によれば、送信側機器の異常発生についての原因解明が受信側で常に確実に可能になる。
図1は、本発明の一実施形態で、図において、FMは記憶装置で、その他、送信機Tの構成は、記憶装置FMが設けられていることを除けば、基本的には図8で説明した従来技術の場合と同じで、図1のマルチプレクサMUXは図8のマルチプレクサMUX1に対応し、演算装置CPUは、処理の内容が異なるだけで、これもハード的には従来技術の演算装置CPU1と同じである。
また、図1の受信機Rは、演算装置CPU2による処理の内容が異なるだけで、ハード的には図8の受信機Rと同じである。
このとき、記憶装置FMは、例えば所望の記憶容量を備えたフラッシュROMからなり、演算装置CPUの制御のもとで、当該演算装置CPUから与えられるデータを記憶保持し、必要に応じて記憶保持してあるデータを読み出して出力する働きをする。
そこで、以下、この図2のフローチャートにより、送信機Tにおける監視動作について説明する。
まず、処理が開始されたら、最初に装置状態の取得と監視データの生成を行う(S1)。そして、この後、伝送系の障害が検知されたか否かを判断する(S2)。
そして、このS2の判定処理において、まず、結果がTrue(真)、つまり伝送系に障害発生が検知されたときは、このとき取得されている装置状態を記憶装置FMに格納し(S3)、この後、そのまま処理を終了する。
そして、この判定処理S4において、まず、結果がTrue(真)、つまり伝送障害復旧後にもかかわらず送信未了のままのデータが記憶装置FMに残っていた場合は、監視情報に記憶装置のデータを付加し(S5)、次いで監視情報と映像データを多重化して送信し(S6)、この後、処理を終了する。
しかして、この判定処理S4の結果がFalse(否)であったら、直ちに処理S5に進み、監視情報に記憶装置FMのデータを付加して処理を終了する。
まず、このフローチャートでは、処理S2から処理S3に移行した場合が設定されていることから、伝送系に障害が発生した場合、そのときに検出された装置状態は、伝送されなかったことにより喪失されてしまうのではなく、障害が発生した時点でリアルタイムに記憶装置FMに格納され、保存されることになる。
まず、伝送系に障害が発生していないとき、マルチプレクサMUXに入力される監視用データは、監視1、すなわちリアルタイムで取得されている装置状態による監視データだけになっている。
次に、伝送系に障害が発生し、その後、回復したとき、マルチプレクサMUXに入力される監視用データは、監視2、すなわち伝送系に障害が発生してから回復するまでの間に取得された装置状態による監視データになり、その後、監視1、すなわちリアルタイムで取得されている装置状態による監視データになる。
従って、従来技術の場合、伝送系に障害が発生している期間に取得した装置状態は伝送されることなく、そのまま失われてしまって何も残らない。
一方、この実施形態においては、この場合、処理S3が実行されるので、伝送系に障害が発生している期間中も装置状態が取得され記憶装置FMに記憶保存される。そして、この保存されている障害期間中の装置状態は、この後、伝送系の障害が除かれ伝送機能が回復したとき、処理S5と処理S6の実行により自動的に読み出され、TSデータに多重化して送信されることになる。
そこで、以下、この図4のフローチャートにより、受信機Rにおける監視動作について説明する。このとき、デマルチプレクサDEMUX1におけるデータの流れは、図5に示すようになる。
ここで、いま、図4のフローチャートによる処理が開始されたら、まず、データが受信されないか否かを判断する(S10)。
しかして、S20の判定処理の結果がFalse(否)であったら、次に、受信データの分離と解析を行ない(S30)、次いで、分離された監視用データに記憶装置の情報(監視2)が含まれているか否かを判断する(S40)。
しかして、判定処理S40の結果がFalse(否)であったら、直ちに処理S60に進み、リアルタイムに取得した監視用データ(監視1)による情報をディスプレイに表示した後、処理を終了するのである。
ここで、まず、この図4のフローチャートでは、処理S10から処理S20に移行した場合が設定され、ここでデータが受信できなかったことから、伝送系に何等かの障害が発生したことが判り、この結果、とにかく伝送系での障害発生については、受信側で常に確実に認知でき、報知できることになる。
しかも、処理S40の後、何れにしても処理S60が必ず実行されるので、リアルタイムに取得した監視用データ(監視1)の取り込みには何等の支障も生ぜず、この結果、常に所望の監視機能が確実に維持できることになる。
まず、送信側の機器状態を映像データTSに重畳して受信側に伝送し、受信側で監視用データを分離して監視が得られるようにしたので、送信側での監視装置とラインが不要にでき、この結果、送信側での監視装置用ラインの異常による影響を受ける虞がないので、監視に信頼性が保てる上、コストの低減も期待できる。
次に、送信側からの信号の途切れにより障害を検出するようにしたので、送信側からの伝送系に異常が発生した場合でも確実に対応し、異常発生が検出できるので、異常監視に疎漏がない。
また、この場合、伝送系の機能が回復されることにより、記憶した機器状態が自動的に受信側に伝送されるので、送信側機器の異常発生についての原因解明が受信側で常に確実に可能になる。
R 受信機
CPU 演算装置
FM 記憶装置(フラッシュROM)
MUX マルチプレクサ(映像・監視データ重畳部)
DEMUX デマルチプレクサ(映像・監視データ分離部)
S1〜S6 送信側での処理
S10〜S60 受信側での処理
Claims (1)
- 送信側機器の状態を取得して送信側監視データとし、当該送信側監視データをTS信号からなる映像データに多重化して受信側に伝送し、送信側の異常監視を受信側で行うようにした無線伝送システムにおいて、
前記伝送システムの伝送系における障害の発生を前記送信側において検知する検知手段と、
前記送信側監視データを記憶する記憶手段と、
前記検知手段により前記障害の発生が検知されたとき、前記送信側監視データを前記記憶手段に記憶させ、前記障害が復旧したとき、前記記憶手段に記憶した前記送信側監視データを前記TS信号からなる映像データに多重化して受信側に伝送させる演算手段と
が備えられていることを特徴とする無線伝送システム。
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JP2002223459A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Hitachi Kokusai Electric Inc | ディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置 |
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