JP4804151B2 - 受信機の異常診断装置、受信機、受信機の異常診断方法、および、プログラム - Google Patents
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Description
、受信信号の同調を行い、同調された信号をMixer部27に入力する。PLL(Phase Lock Loop)部29およびVco(Voltage Controlled Oscillator)部28は、局部発信信号を生成
し、Mixer部27に入力する。Mixer部27は、RF部26からの信号に対してVco部28か
らの局部発信信号を用いて、これらの信号の周波数の差を持つ中間周波数の信号を生成し、IF(Intermediate Frequency)部30に入力する。IF部30は、入力された信号を増幅して検波部31に入力する。検波部31は、入力された信号をオーディオ信号に復調し、このシステムに接続する装置に出力する。
異常診断方法は、チューナに異常が生じていることを検出することができる。そして、異常がチューナのどの部分で生じているのかを特定することが可能となる。
とができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る受信機の構成例を示すブロック図である。図1において、受信機100は、同一の構成を持つ複数のチューナ101及び102と、受信機100の異常診断装置としての異常診断モジュール103とを備えている。
チューナ101は、アンテナ1Aに接続されたRF部2Aと、RF部2Aに接続されたMixer部3Aと、Mixer部3Aに接続されたVco部6Aと、Vco部6Aに接続されたPLL部7Aと
、Mixer部3Aに接続されたIF部4Aと、IF部4Aに接続された検波部5Aとを備えてい
る。
、Mixer部3Bに接続されたIF部4Bと、IF部4Bに接続された検波部5Bとを備えてい
る。
とPLL部7Bは、それぞれ同一の構成及び機能を有している。或る電波(例えば、AM/
FMラジオ、地上波テレビジョンの放送電波)がアンテナ1A及び1Bのそれぞれで受信されたとき、各チューナ101及び102は、対応するアンテナ入力(受信信号)に対する処理を並列に実行するように構成されている。
、局部発信信号を生成し、Mixer部3A(3B)に入力する。Mixer部3A(3B)は、RF部2A(2B)からの信号を、Vco部6A(6B)からの局部発信信号を用いて、これら
の信号の周波数の差を持つ中間周波数の信号を生成し、IF部4A(4B)に入力する。IF部4A(4B)は、入力された中間周波数信号を増幅し、検波部5A(5B)に入力する。検波部5A(5B)は、入力された中間周波数信号の検波(復調)を行い、検波信号(オーディオ信号)を出力する。検波信号は、必要な処理を経て、最終的にスピーカ等の出力装置に接続され、出力装置から出力される。
イズ・ロック・ループ(Phase Lock Loop)回路であり、局部発信信号の周波数がずれないよう制御する回路である。
異常診断モジュール103は、各チューナ101及び102における受信信号に対する処理の過程で生成される信号の品質を示す品質情報を収集し、品質の比較結果に基づいてチューナ101及び102に異常が生じているか否かを判定する。
(b)IF部4Aからの中間周波数信号の周波数の値VA(2)、
(c)検波部5Aからの検波信号の強度の値VA(3)、
(d)検波部5Aからの検波信号の周波数の値VA(4)、
(e)IF部4Bからの中間周波数信号の強度の値VB(1)、
(f)IF部4Bからの中間周波数信号の周波数の値VB(2)、
(g)検波部5Bからの検波信号の強度の値VB(3)、
(h)検波部5Bからの検波信号の周波数の値VB(4)。
VB(3)との差分値V(3)(=VA(3)−VB(3))、及びVA(4)とVB(4)
との差分値V(4)(=VA(4)−VB(4))をそれぞれ算出し、マイコン15に入力する。
図2は、マイコン15が実行する異常(故障)診断の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、比較器14からマイコン15に入力される値に対するマイコン15の処理動作を示す。以下の処理は、メモリ16に備えられているプログラムをマイコン15が実行することにより行われる。この異常(故障)診断の処理は、例えば、受信機の電源が入れられた直後に、所定時間行われる。
〜VA(4),VB(1)〜VB(4),V(1)〜V(4)の値をメモリ16に、所定の
時間、格納する。また、マイコン15は、アンテナ1Aおよびアンテナ1Bによって受信された信号の強度、信号の周波数を測定部8Aおよび測定部9Aを通じて受け取り、また、FM/AMモード等を受信機100が接続する装置(図示せず)から受け取り、メモリ
16に、所定の時間、格納してもよい。ステップS6の処理の後、マイコン15は、ステップS8の処理に進む。
部5B、Vco部6B、および、PLL部7Bの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。所定の設定データが入力された後、マイコン15は、アンテナ1A、RF部2A、Mixer部3A、IF部4A、検波部5A、Vco部6A、および、PLL部7
Aの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。マイコン15は、所定の設定データが入力された後、異常(故障)診断の処理を終了する。
部5A、Vco部6A、および、PLL部7Aの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。所定の設定データが入力された後、マイコン15は、アンテナ1B、RF部2B、Mixer部3B、IF部4B、検波部5B、Vco部6B、および、PLL部7
Bの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。マイコン15は、所定の設定データが入力された後、異常(故障)診断の処理を終了する。
力を入れ、所定の設定データを入力してもよい。マイコン15は、所定の設定データが入力された後、異常(故障)診断の処理を終了する。
本実施形態によると、マイコン15は、差分値V(1)〜V(4)から、チューナ101又はチューナ102が異常(故障)であるか否かを判定できる。すなわち、IF部4AとIF部4B、検波部5Aと検波部5Bのような、2つのチューナの所定の構成要素から、処理過程の信号をそれぞれ得、それらの信号を比較することにより、チューナの異常(故障)を判定できる。
図3は、本発明の第2実施形態の受信機のブロック図である。第1実施形態の受信機では、図1に示すように、比較器14、マイコン15、および、メモリ16が備えられていたが、図3に示す第2実施形態の受信機では、これらの構成要素の代わりに、マイコン17およびメモリ18が備えられている。この実施形態を説明するにあたり、図1を用いて説明を行った部分に関しては、図3中に図1と同符号を付すことにより説明を省略する。
図4は、マイコン17が実行する異常(故障)診断の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、測定部8A,9A,8B,および,9Bからマイコン17に入力される値に対するマイコン17の処理動作を示す。以下の説明において、図2に示した第1実施形態に係るマイコン15の処理と同様の処理を行うマイコン17の処理については図4中に図2と同符号を付すことにより説明を省略する。
(1)〜VB(4)の入力があると判定する(S9;YES)と、ステップS10の処理
に進む。ステップS9の処理にて、マイコン17は、マイコン17に対して所定の時間内にVA(1)〜VA(4)およびVB(1)〜VB(4)の入力がないと判定する(S9;NO)と、ステップS7の処理に進む。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
《第3実施形態》
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態の変形例に係るものである。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態の変形例に係るものである。図6は、本発明の第4実施形態の受信機のブロック図である。第1実施形態の受信機では、図1に示すように、アンテナ1A、および、アンテナ1Bが備えられていたが、図6に示す第4実施形態の受信機では、これらの構成要素の代わりに、アンテナ21Aと、アンテナ21Aと接続された分配器22Aと、アンテナ21Bと、アンテナ21Bと接続された分配器22Bと、スイッチ23と、スイッチ23の接点23aと、スイッチ23の接点23bと、スイッチ24と、スイッチ24の接点24aと、スイッチ24の接点24bとが備えられている。
接点23b及び24aをそれぞれ選択する。この場合、アンテナ21Bの受信信号に対する処理が、各チューナ101及び102で実行される。このとき、異常診断モジュール103は、第1実施形態で説明したような異常検出処理を実行する。このようにして、異常診断時には、チューナ101及び102が1つのアンテナで受信される受信信号に対する処理を並列して行うようにスイッチの切替動作が行われ、異常診断モジュール103による異常診断が行われる。
実施形態4において、スイッチ23,24の切替を利用することにより、受信機100は、以下に例示するような、チューナ101及び102における異常な動作を示す構成要素の特定を行える。まず、スイッチの切替の組み合わせが第1の場合に、RF部2Aが受信する信号がRF部2Bが受信する信号と比べられ、RF部2Aが受信する信号を処理する構成要素のうちのどれかが異常を起こしているとマイコン15により判定された場合、マイコン15はスイッチの切替の組み合わせを第4の場合にする。そのとき、マイコン15は、チューナの異常(故障)診断の判定結果として、次の2通りを示す。
波部5A、Vco部6A、および、PLL部7Aのうちのどれかが異常であると判断される。
図6に示す本発明の第4実施形態において、例えば、Mixer部3AとIF部4Aの間、お
よび、Mixer部3BとIF部4Bの間に、スイッチ23およびスイッチ24のようなスイッ
チを設置した場合、スイッチを切替えることにより、IF部4A、検波部5A、IF部4B、および、検波部5Bのうちのどれかが異常であるのか、もしくは、それ以外の構成要素が異常であるのかを判断することができる。
第1実施形態では、受信機が、IF部4Aからの信号、IF部4Bからの信号、検波部5Aからの信号、および、検波部5Bからの信号をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて、マイコン15が異常(故障)診断を実施した。
が所定の範囲外のとき、アンテナ1、RF部2A、アンテナ1B、および、RF部2Bのうちの一つが故障したと判定する。
本発明の実施形態では、アンテナ1A、RF部2A、Mixer部3A、IF部4A、検波部5
A、Vco部6A、および、PLL部7Aが1つのチューナを、アンテナ1B、RF部2B、Mixer部3B、IF部4B、検波部5B、Vco部6B、および、PLL部7Bがもう1つのチューナ
を構成していた。すなわち、本発明の実施形態では、2つのチューナを備える受信機が扱われた。しかし、本発明の受信機は、2つのチューナを持つことに限定されず、2以上のチューナを備えていても、チューナの所定の構成要素から、それぞれ信号を得、得られた信号を比較することにより、チューナの異常(故障)診断を実施できる。
第1実施形態において、マイコン15は、図2に示すステップS7の処理にて、アンテナ1A、RF部2A、Mixer部3A、IF部4A、検波部5A、Vco部6A、および、PLL部7
Aからなるチューナと、アンテナ1B、RF部2B、Mixer部3B、IF部4B、検波部5B
、Vco部6B、および、PLL部7Bとからなるチューナとを交互に、チューナを構成する各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力した。この変形例では、ステップS7の処理にて、次の(a)または(b)の処理を実行する。
B、IF部4B、検波部5B、Vco部6B、および、PLL部7Bの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。マイコン15は、所定の設定データが入力された後、異常(故障)診断の処理を終了する。
A、IF部4A、検波部5A、Vco部6A、および、PLL部7Aの各構成要素の電圧を一度0Vにし(または、各構成要素に対する供給電力を切り)、それから、それら各構成要素に供給電力を入れ、所定の設定データを入力する。マイコン15は、所定の設定データが入
力された後、異常(故障)診断の処理を終了する。
図2又は図4を用いて示した異常(故障)診断の処理は、受信機の電源が入れられた直後に、所定の回数行われてもよい。また、この異常診断の処理は、この受信機が動作している間中、繰り返されてもよい。また、この異常診断の処理は、ある一定時間毎に実行されてもよい。
第1実施形態について、受信機100に入力された差分値V(1)〜V(4)が、所定の許容範囲を超えたか否かを判定するために使用される所定の値は、アンテナ1Aまたはアンテナ1B、または、アンテナ1Aおよびアンテナ1Bからの受信信号強度(アンテナ入力レベル(電界強度))に依存してもよい。
本実施形態においては、チューナ101とチューナ102とが同一の構成を持つとした。しかしながら、チューナ101とチューナ102とが同一の構成を持たない場合にも本発明による実施は可能である。以下に、その二つの例を本発明による実施形態の変形例として述べる。
2A,2B RF部
3A,3B Mixer部
4A,4B IF部
5A,5B 検波部
6A,6B Vco部
7A,7B PLL部
8A,8B 測定部
9A,9B 測定部
10A,10B シグナルメータ
11A,11B 周波数カウンタ
12A,12B シグナルメータ
13A,13B 周波数カウンタ
14 比較器
15 マイコン
16 メモリ
17 マイコン
18 メモリ
19 アンテナ
20 分配器
21A アンテナ
21B アンテナ
22A 分配器
22B 分配器
23 スイッチ
23a 接点
23b 接点
24 スイッチ
24a 接点
24b 接点
25 アンテナ
26 RF部
27 Mixer部
28 Vco部
29 PLL部
30 IF部
31 検波部
32 シグナルメータ
33 マイコン
100 受信機
101 チューナ
102 チューナ
103 異常診断モジュール
Claims (6)
- 同一放送の受信信号に対する処理を並列に実行可能な複数のチューナを備える受信機の異常診断装置であって、
各チューナにおける受信信号に対する処理過程で生成される第1の信号の品質情報と、前記第1の信号から生成される第2の信号の品質情報とをそれぞれ取得する取得手段と、
前記取得された各品質情報で示される品質を比較する比較手段と、
前記品質の比較結果に基づき、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第1の信号の生成又は処理過程に至るまでの過程で異常が生じていると判定し、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超えないが、前記第2の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第2の信号の生成又は処理過程で異常が生じていると判定する判定手段と
を含む受信機の異常診断装置。 - チューナの異常と判定した場合に、この判定に使用した差分値の元となる各品質情報と、各品質情報に対応するチューナの識別情報とを記憶手段に格納する手段をさらに含む
請求項1に記載の受信機の異常診断装置。 - 同一放送の受信信号に対する処理を並列に実行可能な複数のチューナと、
各チューナにおける受信信号に対する処理過程で生成される第1の信号の品質情報と、前記第1の信号から生成される第2の信号の品質情報とをそれぞれ取得する取得手段、前記取得された各品質情報で示される品質を比較する比較手段、及び前記品質の比較結果に基づき、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第1の信号の生成又は処理過程に至るまでの過程で異常が生じていると判定し、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超えないが、前記第2の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第2の信号の生成又は処理過程で異常が生じていると判定する判定手段を含む異常診断手段と、
を含む受信機。 - 前記各チューナは、複数のアンテナでそれぞれ受信された受信信号が対応する各チューナに入力される第1の状態と、前記複数のアンテナの一つで受信された受信信号が各チューナに入力される第2の状態との間で切替動作を行う切替手段を介して、前記複数のアンテナに接続されている
請求項3記載の受信機。 - 同一放送の受信信号に対する処理を並列に実行可能な複数のチューナを備える受信機について、
各チューナにおける受信信号に対する処理過程で生成される第1の信号の品質情報と、前記第1の信号から生成される第2の信号の品質情報とをそれぞれ取得し、
前記取得された各品質情報で示される品質を比較し、
前記品質の比較結果に基づき、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第1の信号の生成又は処理過程に至るまでの過程で異常が生じていると判定し、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超えないが、前記第2の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第2の信号の生成又は処理過程で異常が生じていると判定する
ことを含む受信機の異常診断方法。 - 同一放送の受信信号に対する処理を並列に実行可能な複数のチューナを備える受信機について、
情報処理装置に、
各チューナにおける受信信号に対する処理過程で生成される第1の信号の品質情報と、前記第1の信号から生成される第2の信号の品質情報とをそれぞれ取得するステップと、
前記取得された各品質情報で示される品質を比較するステップと、
前記品質の比較結果に基づき、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第1の信号の生成又は処理過程に至るまでの過程で異常が生じていると判定し、前記第1の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超えないが、前記第2の信号の品質情報に基づく差分が所定の許容範囲を超える場合に、前記チューナにおける第2の信号の生成又は処理過程で異常が生じていると判定するステップと
を実行させるプログラム。
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