JP2013218900A - 電極付絶縁体及び点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸線と中心電極の中心軸との間における軸ずれや耐電圧性能の低下を招くことなく、中心電極のうち絶縁体から露出する部位の体積を増大させ、耐久性を向上させる。
【解決手段】電極付絶縁体31は、軸線CL1方向に延びる軸孔4を有する絶縁碍子2と、軸孔4の先端側に挿通され、自身の先端部が絶縁碍子2の先端から露出する中心電極5とを備える。また、中心電極5のうち絶縁碍子2の先端から露出する部位には、自身の外径が軸孔4の最小径よりも大きい大径部5Bが設けられる。電極付絶縁体31は、軸孔4の内周面に形成された段部4Aに係止される鍔部29Aを有してなる係止部材29を具備し、軸孔4内において、中心電極5及び係止部材29が接合される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁体に対して中心電極が挿通されてなる電極付絶縁体、及び、電極付絶縁体を備えてなる点火プラグに関する。
点火プラグは、内燃機関等の燃焼装置に使用され、混合気への着火のために用いられるものである。一般に点火プラグは、絶縁性セラミックにより形成され軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、軸孔の先端側に挿通され自身の先端部が絶縁体の先端から露出する中心電極とを有する電極付絶縁体を具備している。また、点火プラグは、前記電極付絶縁体の外周に設けられる筒状の主体金具と、主体金具に固定され、前記中心電極との間で間隙を形成する接地電極とを備えている。そして、間隙に所定の電圧を印加し、間隙において火花放電を生じさせることで、混合気への着火がなされるようになっている。
加えて、一般に中心電極は、軸孔に対してその後端側開口から挿入され、自身の後端側に形成された径方向外側に膨出する鍔部が、軸孔の内周に設けられた段部に対して係止されている。ここで、中心電極の先端部を絶縁体の先端から露出させるべく、中心電極のうち絶縁体の先端から露出する部位の外径は、軸孔の最小径よりも小さなものとされる。
ところで、火花放電等に伴い中心電極は消耗し、前記間隙の大きさは徐々に増大する。そのため、火花放電を発生させるために必要な電圧(放電電圧)も徐々に増大することとなり、放電電圧が過度に大きくなってしまうと、火花放電を発生させることができなくなってしまう(いわゆる失火を招いてしまう)。
そこで、耐久性の向上を図るべく、中心電極のうち絶縁体の先端から露出する部位(中心電極のうち前記間隙を形成する部位)の外径を増大させ、失火に至るまでの中心電極の消耗体積を増大させることが考えられる。中心電極のうち絶縁体から露出する部位の体積を増大させる手法としては、中心電極を絶縁体に挿通した後に、中心電極の先端部外周に環状のリング部材を接合する手法が考えられる(例えば、特許文献1等参照)。
特開2002−141154号公報
しかしながら、上記手法では、絶縁体に中心電極を挿通した後にリング部材を接合するため、リング部材を接合する際に、中心電極に傾きが生じ、軸線と中心電極の中心軸との間において径方向に沿った軸ずれが生じてしまいやすい。軸ずれが生じてしまうと、間隙を所定の大きさで形成することができなくなってしまったり、中心電極及び主体金具間において絶縁体の表面を這う異常な放電(いわゆる横放電)が生じやすくなってしまったりするおそれがある。
これに対して、中心電極を太くすることで、中心電極のうち絶縁体の先端から露出する部位の体積を増大させることが考えられる。ところが、この場合には、中心電極の外径の増大に対応すべく軸孔の最小径を増大させる必要が生じる。そのため、絶縁体を薄くせざるを得ず、絶縁体における耐電圧性能の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、軸線と中心電極の中心軸との間における軸ずれや耐電圧性能の低下を招くことなく、中心電極のうち絶縁体から露出する部位の体積を増大させることができ、耐久性を向上させることができる電極付絶縁体及び点火プラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の電極付絶縁体は、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に挿通され、自身の先端部が前記絶縁体の先端から露出する中心電極とを備え、
前記中心電極のうち前記絶縁体の先端から露出する部位に、自身の外径が前記軸孔の最小径よりも大きい大径部が設けられた電極付絶縁体であって、
前記軸孔の内周面に形成された段部に対して係止される鍔部を有してなる係止部材を具備し、
前記軸孔内において、前記中心電極及び前記係止部材が接合されていることを特徴とする。
上記構成1によれば、中心電極のうち絶縁体の先端から露出する部位には、自身の外径が軸孔の最小径よりも大きい大径部が設けられている。従って、失火に至るまでの中心電極の消耗体積を増大させることができ、耐久性の向上を図ることができる。
ところで、中心電極の先端部に大径部を設ける場合には、上述の通り、軸ずれや耐電圧性能の低下が懸念される。この点、上記構成1によれば、中心電極は、軸孔内において、係止部材に対して接合されるように構成されている。従って、中心電極を、軸孔に対してその先端側開口から挿入した上で、軸孔内に位置する係止部材に対して接合することにより、絶縁体に対して挿設することができる。すなわち、中心電極のうち絶縁体の先端から露出する部位に大径部を設けた上で、中心電極を絶縁体に挿設することができる。そのため、絶縁体に対する中心電極の挿通後に、リング部材を接合するといった手法において懸念される軸ずれの発生をより確実に防止することができ、軸線と中心電極の中心軸とを精度よく合わせることができる。また、上記構成1によれば、大径部の形成に合わせて、中心電極のうち軸孔内に挿入される部位の外径を増大させる必要はない。従って、絶縁体の肉厚を十分に維持することができ、優れた耐電圧性能を実現することができる。
構成2.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1において、前記軸孔は、
前記段部よりも前記軸線方向先端側に位置する先端側軸孔と、
前記先端側軸孔の前記軸線方向後端側と隣接し、自身の内径が前記先端側軸孔の内径よりも大きい後端側軸孔とを有し、
前記後端側軸孔内に、前記中心電極と前記係止部材との接合部分の少なくとも一部が位置することを特徴とする。
上記構成2によれば、先端側軸孔よりも大径の後端側軸孔内に、中心電極と係止部材との接合部分の少なくとも一部が位置するように構成されている。従って、中心電極及び係止部材の接合面積をより大きなものとすることができ、両者の接合信頼性を高めることができる。また、中心電極及び係止部材の接合が容易となり、加工性を向上させることができる。
尚、絶縁体は、一般に軸線方向先端側に向けて外径が徐々に小さくなる縮径部を有しており、当該縮径部は、主体金具に対して直接又は間接的に係止される。そして、絶縁体の先端部の熱は縮径部及びその近傍を伝わって主体金具側へと引かれる。従って、絶縁体のうち縮径部よりも先端側の部位は比較的高温となりやすく、絶縁体のうち縮径部よりも後端側の部位は比較的低温となりやすい。
この点を鑑みて、縮径部を、段部(すなわち、後端側軸孔の先端部)よりも軸線方向先端側に設けることが好ましい。この場合には、縮径部よりも後端側に位置する後端側軸孔の内部を比較的低温とすることができる。従って、後端側軸孔(段部を含む)内に位置する前記接合部分の受熱量を低減させることができる。その結果、中心電極及び係止部材の接合信頼性をより高めることができる。
構成3.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1又は2において、前記軸孔内には、前記絶縁体と前記係止部材とを固定する封着部材が設けられ、
前記封着部材に対して前記中心電極が接触していることを特徴とする。
上記構成3によれば、係止部材と絶縁体とを固定するための封着部材に対して中心電極が接触するように構成されている。従って、絶縁体に対して中心電極をより確実に固着することができる。その結果、長期間に亘って軸線と中心電極の中心軸とを精度よく合わせておくことができる。
構成4.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記大径部は、前記絶縁体に接触することを特徴とする。
上記構成4によれば、大径部を絶縁体に接触させることで、軸線方向における絶縁体に対する中心電極の相対位置を一義的に定めることができる。従って、軸線方向における中心電極の位置ずれをより確実に防止することができる。その結果、前記間隙を所望の位置に対して所望の大きさで設けることが一層容易に可能となる。
尚、大径部は、自身の外径が軸孔の最小径よりも大きなものであればよく、軸線方向に沿って外径が異なっていてもよい。従って、例えば、大径部を、第1大径部と、当該第1大径部よりも後端側に位置し、第1大径部よりも小径の第2大径部とから構成し、前記第2大径部を絶縁体に接触させることとしてもよい。
構成5.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記絶縁体の先端には、前記軸孔が前記軸線方向先端側に拡径する拡径部を有し、
前記大径部は、前記拡径部に係止されていることを特徴とする。
上記構成5によれば、大径部を拡径部に接触させることで、軸線方向における絶縁体に対する中心電極の相対位置を一義的に定めることができる。従って、軸線方向における中心電極の位置ずれをより確実に防止することができ、前記間隙を所望の位置に対して所望の大きさで設けることが一層容易に可能となる。
また、大径部を拡径部に係止することで、大径部の外周に対して軸線側に向けた押圧力を加えることができる。従って、軸線と中心電極の中心軸とを一層精度よく合わせることができる。
構成6.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1乃至5のいずれかにおいて、前記中心電極及び前記係止部材は、ねじ接合されていることを特徴とする。
上記構成6によれば、中心電極及び係止部材はねじ接合されている。従って、中心電極及び係止部材を容易に接合することができるとともに、両者間において優れた接合信頼性を実現することができる。
構成7.本構成の電極付絶縁体は、上記構成6において、前記中心電極の後端部には、前記係止部材に対する自身の相対回転を規制する電極回転規制部が設けられることを特徴とする。
上記構成7によれば、中心電極の後端部に設けられた電極回転規制部により、係止部材に対する中心電極の相対回転を規制することができる。従って、中心電極及び係止部材間においてねじの緩みが生じてしまうことをより確実に防止でき、両者の接合信頼性を一層向上させることができる。
構成8.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1乃至7のいずれかにおいて、前記係止部材には、前記絶縁体に対する自身の相対回転を規制する係止部材回転規制部が設けられることを特徴とする。
上記構成8によれば、係止部材に設けられた係止部材回転規制部により、絶縁体に対する係止部材の相対回転を規制することができる。従って、係止部材と絶縁体(段部)との接触状態を安定化させることができ、中心電極の受けた熱を係止部材を介して絶縁体側へと効率よく伝導させることができる。その結果、中心電極の耐消耗性を向上させることができ、耐久性の更なる向上を図ることができる。
また、係止部材と絶縁体(段部)との接触状態を安定化させることで、係止部材と絶縁体(軸孔)との間における気密性の向上を図ることができる。
さらに、中心電極及び係止部材がねじ接合される場合においては、係止部材回転規制部を利用することで、中心電極及び係止部材を容易にねじ接合することができる。
構成9.本構成の電極付絶縁体は、上記構成1乃至8のいずれかにおいて、前記軸孔内には、前記絶縁体と前記係止部材とを固定する封着部材が設けられ、
前記中心電極の後端部は、前記係止部材の後端よりも前記軸線方向後端側に突出し、前記封着部材に接触していることを特徴とする。
上記構成9によれば、封着部材に対する中心電極の接触面積を増大させることができる。従って、絶縁体に対する中心電極の固着性を一層向上させることができる。また、中心電極及び係止部材をねじ接合する場合においては、ねじの緩みをより一層確実に防止することができ、中心電極及び係止部材の接合信頼性をさらに高めることができる。
構成10.本構成の電極付絶縁体は、上記構成3又は9において、前記封着部材は、ガラス成分を含むガラスシールであることを特徴とする。
上記構成10によれば、封着部材は、ガラス成分を含むガラスシールにより構成されている。従って、絶縁体に対する中心電極の固着性をより一層向上させることができる。
構成11.本構成の点火プラグは、上記構成1乃至10のいずれかに記載の電極付絶縁体と、
前記電極付絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記中心電極との間で間隙を形成する接地電極とを備えることを特徴とする。
上記構成11によれば、基本的には上記構成1等と同様の作用効果が奏されることとなる。
構成12.本構成の点火プラグは、上記構成11において、前記間隙は、前記大径部の側周面と前記接地電極との間に形成されることを特徴とする。
点火プラグとしては、中心電極の先端面と接地電極との間で、軸線にほぼ沿った方向で火花放電を生じさせるタイプ(いわゆる平行電極タイプ)のものと、中心電極の側周面と接地電極との間で軸線と交差する方向で火花放電を生じさせるタイプ(いわゆる横放電タイプや斜め放電タイプ)のものが知られている。ここで、横放電タイプや斜め放電タイプの点火プラグにおいては、軸線と中心電極の中心軸との間に軸ずれが生じたときに、軸ずれ量が微小なものであっても、間隙の大きさが大きく変動してしまいやすい。換言すれば、横放電タイプや斜め放電タイプの点火プラグにおいては、軸線に対して中心電極の中心軸をより高精度で合わせることが要求される。
ここで、上記構成12の点火プラグは、大径部の側周面と接地電極との間に間隙が形成されており、軸ずれに伴い間隙の大きさが著しく変動してしまうことが懸念される。しかしながら、上記構成1等の電極付絶縁体を用いることで、軸線と中心電極の中心軸とを高精度で合わせることができ、前述の懸念を払拭することができる。換言すれば、上記構成1等の電極付絶縁体は、大径部の側周面と接地電極との間に間隙が形成される点火プラグにおいて、特に有意である。
点火プラグの構成を示す一部破断正面図である。 係止部材や中心電極の構成を示す部分拡大断面図である。 (a)は、係止部材に接合された中心電極を示す断面図であり、(b)は、係止部材に接合された中心電極を示す平面図である。 (a)は、係止部材の構成を示す平面図であり、(b)は、係止部材の構成を示す斜視図である。 別の実施形態における、係止部材の構成を示す斜視図である。 別の実施形態における、中心電極等の構成を示す断面図である。 別の実施形態における、中心電極等の構成を示す断面図である。 別の実施形態における、中心電極等の構成を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における、中心電極及び係止部材の接合手法を説明するための部分拡大断面図である。 別の実施形態における、中心電極及び係止部材の接合手法を説明するための部分拡大断面図である。 別の実施形態における、中心電極及び係止部材の接合位置を説明するための部分拡大断面図である。 別の実施形態における、接地電極及び間隙の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態における、接地電極及び間隙の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態における、接地電極及び間隙の構成を示す一部破断拡大正面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、点火プラグ1の一部破断正面図である。尚、図1では、点火プラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
点火プラグ1は、絶縁碍子2及び中心電極5を有する電極付絶縁体31と、これを保持する筒状の主体金具3と、接地電極27とを備えている。
絶縁碍子2は、筒状をなし、アルミナ等の絶縁性セラミックを焼成することで形成されている。また、絶縁碍子2は、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された膨出部11と、当該膨出部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。さらに、中胴部12と脚長部13との間には、脚長部13の軸線CL1方向後端側に隣接し、軸線CL1方向先端側に向けて外径が小さくなる縮径部14が形成されている。そして、当該縮径部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。尚、本実施形態において、縮径部14は、後述する段部4Aよりも軸線CL1方向先端側に設けられている。また、脚長部13の後端部の肉厚は、少なくとも所定値(例えば、1.0mm)以上とされており、絶縁碍子2は、良好な耐電圧性能を有するように構成されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って延びる軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側に前記中心電極5が挿通されている。中心電極5は、ニッケル(Ni)を主成分とする金属からなり、その先端部が絶縁碍子2の先端から露出している。尚、中心電極5の内部に、熱伝導性に優れる金属(例えば、銅や銅合金、純Ni等)からなる内層を設け、中心電極5における耐久性の向上を図ることとしてもよい。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。また、軸孔4内において、抵抗体7は、それぞれガラス成分を含んでなる導電性のガラスシール8(本発明の「封着部材」に相当する)、及び、ガラスシール9で挟まれている。そして、中心電極5及び端子電極6間は、抵抗体7及びガラスシール8,9を介して電気的に接続されている。また、ガラスシール8により、絶縁碍子2と後述する係止部材29とが固定されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により形成されており、軸線CL1方向に延びる筒状をなしている。また、主体金具3の先端側外周には点火プラグ1を燃焼装置(例えば、内燃機関等)の取付孔に取付けるためのねじ部15が形成されている。さらに、ねじ部15の後端側の外周面には径方向外側に突出する鍔状の座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。加えて、座部16よりも後端側には、点火プラグ1を前記燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具が係合される断面六角形状の工具係合部19が設けられている。また、工具係合部19よりも後端側には、絶縁碍子2を保持するための加締め部20が径方向内側に向けて屈曲形成されている。
さらに、主体金具3の内周面には、軸線CL1方向先端側に向けて内径が小さくなるテーパ部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3に対してその後端側から先端側に向かって挿入され、自身の縮径部14が前記テーパ部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって主体金具3に固定されている。尚、縮径部14及びテーパ部21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13の後端部と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端部26には、Ni合金からなる複数(本実施形態では、3本)の接地電極27が接合されている。接地電極27は、主体金具3の周方向に沿って等間隔に設けられており、その先端面が中心電極5の側周面と対向するように曲げ返されている。尚、接地電極27の内部に、熱導電性に優れる金属(例えば、銅や銅合金など)からなる内層を設け、接地電極27の耐久性向上を図ることとしてもよい。
加えて、中心電極5の先端部と各接地電極27の先端面との間のそれぞれには、間隙28が形成されており、当該間隙28にて軸線CL1にほぼ直交する方向で火花放電が行われるようになっている。尚、本実施形態において、間隙28は、後述する大径部5Bの側周面と各接地電極27の先端面との間に形成されている。
次いで、軸孔4、軸孔4に挿通される中心電極5、及び、中心電極5に接合される係止部材29等の構成について説明する。
本実施形態において、前記軸孔4は、軸線CL1方向先端側に向けて内径が小さくなる段部4Aと、段部4Aよりも軸線CL1方向先端側に位置する先端側軸孔4Bとを備えている。さらに、軸孔4は、先端側軸孔4Bの軸線CL1方向後端側と隣接し、その先端部に前記段部4Aが形成されてなる後端側軸孔4Cを備えており、後端側軸孔4Cの内径は、先端側軸孔4Bの内径よりも大きくされている。尚、本実施形態では、軸線CL1に沿った、段部4Aの先端から絶縁碍子2の先端までの距離Lが15mm以上とされている。
さらに、図2に示すように、軸孔4(後端側軸孔4C)内には、前記段部4Aに係止される鍔部29Aを有してなる係止部材29Aが配設されている。係止部材29Aは、筒状をなし、その内周に雌ねじ部29Bを備えている。また、図4(a),(b)に示すように、係止部材29Aは、その後端部に径方向に沿って延びる溝部(本発明の「係止部材回転規制部」に相当する)29Cを備えている。そして、前記溝部29Cに対してガラスシール8が入り込むことで、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転が規制されるようになっている。
図1に戻り、中心電極5は、先端側軸孔4Bに挿入される本体部5Aと、絶縁碍子2の先端から露出し、自身の外径が軸孔4の最小径よりも大きい鍔状の大径部5Bとを備えている。さらに、図2及び図3(a)に示すように、中心電極5は、前記本体部5Aの後端から後端側に向けて延びるとともに、本体部5Aよりも小径であり、かつ、前記雌ねじ部29Bへと螺合可能な雄ねじを外周に有する雄ねじ部5Cを備えている。そして、当該雄ねじ部5Cが係止部材29の雌ねじ部29Bに螺合されることで、軸孔4内において、中心電極5及び係止部材29がねじ接合されている。尚、本実施形態では、前記後端側軸孔4C内に、中心電極5と係止部材29との接合部分の少なくとも一部が位置するように構成されている。また、前記大径部5Bは、本体部5Aに対して別部材を接合することにより設けられるものではなく、本体部5A及び大径部5Bは1つの金属部材から形成されている。
また、図3(a),(b)に示すように、中心電極5の最後端部には、軸線CL1方向後端側に向けて突出する突出部(本発明の「電極回転規制部」に相当する)5Dが設けられている。本実施形態において、突出部5Dは、径方向に沿って延びる平板状をなし、係止部材29の後端よりも軸線CL1方向後端側に突出している。そして、突出部5Dは、ガラスシール8に対して埋入した状態でガラスシール8に接触している。これにより、ガラスシール8ひいてはガラスシール8に固定される係止部材29に対する中心電極5の相対回転が規制されるようになっている。
次に、上記のように構成されてなる点火プラグ1の製造方法について説明する。
まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えば、鉄系素材やステンレス素材)に対して冷間鍛造加工等を施すことで概形を形成するとともに、貫通孔を形成する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金等からなる直棒状の接地電極27を抵抗溶接する。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。また、接地電極27の溶接された主体金具3には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性の向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理を施すこととしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。すなわち、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用素地造粒物を調製するとともに、当該成形用素地造粒物を用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体を得る。そして、研削加工が施すことで、得られた成形体を整形するとともに、整形されたものを焼成炉で焼成することにより、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、Ni合金に鍛造加工や転造加工を施すことで、大径部5Bや雄ねじ部5C等を有する中心電極5を製造しておく。
次いで、予め作製した係止部材29を、軸孔4に対してその後端側から挿入し、軸孔4の段部4A上に載置する。そして、中心電極5を、軸孔4に対してその先端側から中心電極5を挿入し、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転を規制した上で、中心電極5の雄ねじ部5Cを係止部材29の雌ねじ部29Bに螺合する。このとき、雌ねじ部29Bに対する雄ねじ部5Cの螺合量が調節されることで、中心電極5の先端部(大径部5B)は、絶縁碍子2の先端部に対して所定の相対位置に配置される。
次に、絶縁碍子2、中心電極5、及び、係止部材29と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール8,9によって封着固定される。ガラスシール8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱することにより焼き固められる。尚、このとき、中心電極5の突出部5Dはガラスシール8に対して埋入し、係止部材29の溝部29Cに対してガラスシール8が入り込むこととなる。
その後、中心電極5や係止部材29、端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが固定される。より詳しくは、主体金具3に絶縁碍子2を挿通した上で、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって絶縁碍子2と主体金具3とが固定される。
そして最後に、接地電極27を中心電極5側に屈曲させるとともに、大径部5Bの側周面と接地電極27の先端面との間に形成された間隙28の大きさを調整することで、上述した点火プラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、中心電極5のうち絶縁碍子2の先端から露出する部位には、自身の外径が軸孔4の最小径よりも大きい大径部5Bが設けられている。従って、失火に至るまでの中心電極5の消耗体積を増大させることができ、耐久性の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態において、中心電極5は、軸孔4に対してその先端側開口から挿入された上で、軸孔4内において係止部材29に対して接合されている。すなわち、中心電極5のうち絶縁碍子2の先端から露出する部位に大径部5Bを設けた上で、中心電極5が絶縁碍子2に挿設されている。そのため、絶縁碍子に対する中心電極の挿通後に、大径部を設ける場合に懸念される軸ずれの発生をより確実に防止することができ、軸線CL1と中心電極5の中心軸とを精度よく合わせることができる。また、本実施形態によれば、大径部5Bの形成に合わせて、中心電極5のうち軸孔4内に挿入される部位の外径を増大させる必要はない。従って、絶縁碍子2(脚長部13の後端部)の肉厚を十分に維持することができ、優れた耐電圧性能を実現することができる。
加えて、本実施形態では、後端側軸孔4C内に、中心電極5と係止部材29との接合部分の少なくとも一部が位置するように構成されている。従って、中心電極5及び係止部材29の接合面積をより大きなものとすることができ、両者の接合信頼性を高めることができる。また、中心電極5及び係止部材29の接合が容易となり、加工性を向上させることができる。
さらに、縮径部14は、段部4A(すなわち、後端側軸孔4Cの先端部)よりも軸線CL1方向先端側に設けられており、縮径部14よりも後端側に位置する後端側軸孔4Cの内部が比較的低温となるように構成されている。従って、後端側軸孔4C内に位置する中心電極5及び係止部材29の接合部分の受熱量を低減させることができる。その結果、中心電極5及び係止部材29の接合信頼性をより高めることができる。
加えて、中心電極5の後端部(突出部5D)は、係止部材29の後端よりも軸線CL1方向後端側に突出し、かつ、ガラスシール8に対して接触するように構成されている。従って、絶縁碍子2に対して中心電極5をより確実に固着することができる。その結果、長期間に亘って軸線CL1と中心電極5の中心軸とを精度よく合わせておくことができる。
さらに、中心電極5及び係止部材29はねじ接合されている。従って、中心電極5及び係止部材29を容易に接合することができるとともに、両者間において優れた接合信頼性を実現することができる。さらに、係止部材29(雌ねじ部29B)に対する中心電極5(雄ねじ部5C)の螺合量を変更することで、軸線CL1方向における絶縁碍子2に対する中心電極5の相対位置を調節することができ、絶縁碍子2に対する中心電極5の相対位置にバラツキが生じてしまうことを防止できる。
併せて、本実施形態では、中心電極5の後端部に設けられた突出部5Dがガラスシール8に埋入することで、係止部材29に対する中心電極5の相対回転が規制されるように構成されている。従って、中心電極5及び係止部材29間においてねじの緩みが生じてしまうことをより確実に防止することができ、両者の接合信頼性を一層向上させることができる。
また、係止部材29に設けられた溝部29Cに対してガラスシール8が入り込むことで、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転が規制されるように構成されている。従って、係止部材29と絶縁碍子2(段部4A)との接触状態を安定化させることができ、中心電極5の受けた熱を係止部材29を介して絶縁碍子2側へと効率よく伝導させることができる。その結果、中心電極5の耐消耗性を向上させることができ、耐久性の更なる向上を図ることができる。また、係止部材29と絶縁碍子2(段部4A)との接触状態を安定化させることで、係止部材29と絶縁碍子2(軸孔4)との間における気密性の向上を図ることができる。
尚、本実施形態のように、距離Lが比較的大きい(15mm以上の)場合には、中心電極5の傾きが微小なものであっても、点火プラグ1(電極付絶縁体31)の先端部では、軸線CL1に対して中心電極5の中心軸が大きくずれてしまいやすい。また、本実施形態のように、大径部5Bの側周面と接地電極27との間に間隙28が形成される場合には、軸ずれに伴い間隙28の大きさが著しく変動してしまいやすい。しかしながら、本実施形態によれば、軸線CL1と中心電極5の中心軸とを精度良く合わせることができる。換言すれば、本発明は、距離Lが15mm以上とされたり、大径部5Bの側周面と接地電極27との間に間隙28が形成されたりする点火プラグ1(電極付絶縁体31)において、特に有意である。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、係止部材回転規制部として溝部29Cが設けられているが、係止部材回転規制部は、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転を規制可能なものであればよく、その構成は特に限定されるものではない。従って、例えば、係止部材回転規制部として、軸線CL1を中心とする周方向に沿って間欠的に設けられ、軸線CL1方向後端側に向けて突出する複数の突部を設け、前記突部をガラスシール8に対して埋入させることで、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転を規制することとしてもよい。また、係止部材回転規制部として、係止部材29の外周に、軸線CL1方向に延びる複数の溝を設け、当該溝にガラスシール8を入り込ませることで、絶縁碍子2に対する係止部材29の相対回転を規制することとしてもよい。尚、図5に示すように、係止部材回転規制部(溝部29C)を省略することとしてもよい。
(b)上記実施形態では、電極回転規制部として、径方向に沿って延びる突出部5Dが設けられているが、電極回転規制部は、係止部材29に対する中心電極5の相対回転を規制可能なものであればよく、その構成は特に限定されるものではない。従って、例えば、電極回転規制部として、中心電極5の後端面に、径方向に沿って延びる溝を形成し、当該溝にガラスシール8を入り込ませることで、係止部材29に対する中心電極5の相対回転を規制することとしてもよい。尚、図6に示すように、電極回転規制部(突出部5D)を省略することとしてもよい。
(c)上記実施形態において、中心電極5の後端部(突出部5D)は、係止部材29の後端よりも軸線CL1方向後端側に突出するように構成されているが、中心電極5の後端部と係止部材29の後端との相対位置関係は、特に限定されるものではない。従って、例えば、図7に示すように、中心電極5の後端部(突出部5D)が、係止部材29の後端よりも軸線CL1方向先端側に位置するように構成してもよい。尚、この場合においても、絶縁碍子2に対する中心電極5の固着性を向上させるべく、突出部5Dをガラスシール8に接触させることが好ましい。
(d)上記実施形態では特に記載していないが、絶縁碍子2の先端に、軸孔4が軸線CL1方向先端側に拡径する拡径部4Dを設け、拡径部4Dに対して大径部5Bが係止される(絶縁碍子2に対して大径部5Bが接触する)ように構成してもよい。従って、例えば、図8に示すように、中心電極5のうち、絶縁碍子2の先端から露出する部位に、自身の外径が軸孔4の最小径よりもそれぞれ大きい第1大径部40A及び第2大径部40Bを備えてなる大径部40を設け、大径部40(第2大径部40B)を拡径部4Dに係止することとしてもよい。この場合には、軸線CL1方向における絶縁碍子2に対する中心電極5の相対位置を一義的に定めることができ、軸線CL1方向における中心電極5の位置ずれをより確実に防止することができる。また、大径部40は、拡径部4Dに接触することにより軸線CL1側へと押圧された状態となるため、中心電極5の中心軸と軸線CL1とをさらに精度よく合わせることができる。尚、図8において、大径部40は、外径の異なる第1大径部40A及び第2大径部40Bを備えており、第2大径部40Bが拡径部4Dに係止されているが、例えば、大径部を一定の外径を有する形状とし、当該大径部が拡径部4Dに係止されるように構成してもよい。すなわち、大径部は、自身の外径が軸孔4の最小径よりも大きなものであればよい。
(e)上記実施形態において、中心電極5及び係止部材29が相互にねじ接合されているが、両者の接合手法はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図9及び図10に示すように、中心電極5及び係止部材29を抵抗溶接により接合することとしてもよい。また、中心電極5は、図9に示すように、ガラスシール8に接触させることとしてもよいし、図10に示すように、ガラスシール8に接触させないこととしてもよい。
(f)上記実施形態では、後端側軸孔4C内に、中心電極5と係止部材29との接合部分の少なくとも一部が位置するように構成されている。これに対して、図11に示すように、中心電極5と係止部材29との接合部分(図11中、太線で示す部位)が、先端側軸孔4B内に位置するように構成してもよい。すなわち、中心電極5と係止部材29とは、軸孔4内で接合されていればよく、軸孔4内における両者の接合位置は特に限定されるものではない。
(g)上記実施形態では、接地電極27が複数設けられるとともに、大径部4Bの側周面と各接地電極27の先端面との間に間隙28が形成されている。これに対して、図12に示すように、接地電極41を1本のみ設け、当該接地電極41の側面と大径部4Bの先端面との間に間隙42を形成することとしてもよい。この場合においても、失火に至るまでの中心電極5の消耗体積を増大させることができ、優れた耐久性を実現することができる。また、図13及び図14に示すように、接地電極43(44)を、その先端部が軸線CL1方向に延びるように屈曲させ、接地電極43(44)の先端部側面と大径部4Bの側周面との間に間隙45(46)を形成することとしてもよい。この場合には、接地電極43(44)のうち間隙45(46)を形成する面の面積を増大させることができる。その結果、中心電極5に大径部5Bが形成されることと相俟って、耐久性をより一層向上させることができる。
(h)上記実施形態では、封着部材としてガラスシール8を示しているが、封着部材として、例えば、セメントや滑石などを用いることとしてもよい。
(i)上記実施形態において、本体部5A及び大径部5Bは1つの金属部材により形成されているが、本体部5A及び大径部5Bを異なる金属部材により構成し、両者を接合することで、中心電極5を形成することとしてもよい。尚、両金属部材の接合は、軸孔4に対する中心電極5の挿通前に行われる。
(j)上記実施形態では、主体金具3の先端部に接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(k)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状は、このような形状に限定されるものではない。従って、例えば、工具係合部19を、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等としてもよい。
1…点火プラグ、2…絶縁碍子(絶縁体)、3…主体金具、4…軸孔、4A…段部、4B…先端側軸孔、4C…後端側軸孔、4D…拡径部、5…中心電極、5B…大径部、5D…突出部(電極回転規制部)、8…ガラスシール(封着部材)、13…脚長部、14…縮径部、27…接地電極、28…間隙、29…係止部材、29A…鍔部、29C…溝部(係止部材回転規制部)、31…電極付絶縁体、CL1…軸線。

Claims (12)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に挿通され、自身の先端部が前記絶縁体の先端から露出する中心電極とを備え、
    前記中心電極のうち前記絶縁体の先端から露出する部位に、自身の外径が前記軸孔の最小径よりも大きい大径部が設けられた電極付絶縁体であって、
    前記軸孔の内周面に形成された段部に対して係止される鍔部を有してなる係止部材を具備し、
    前記軸孔内において、前記中心電極及び前記係止部材が接合されていることを特徴とする電極付絶縁体。
  2. 前記軸孔は、
    前記段部よりも前記軸線方向先端側に位置する先端側軸孔と、
    前記先端側軸孔の前記軸線方向後端側と隣接し、自身の内径が前記先端側軸孔の内径よりも大きい後端側軸孔とを有し、
    前記後端側軸孔内に、前記中心電極と前記係止部材との接合部分の少なくとも一部が位置することを特徴とする請求項1に記載の電極付絶縁体。
  3. 前記軸孔内には、前記絶縁体と前記係止部材とを固定する封着部材が設けられ、
    前記封着部材に対して前記中心電極が接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電極付絶縁体。
  4. 前記大径部は、前記絶縁体に接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電極付絶縁体。
  5. 前記絶縁体の先端には、前記軸孔が前記軸線方向先端側に拡径する拡径部を有し、
    前記大径部は、前記拡径部に係止されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電極付絶縁体。
  6. 前記中心電極及び前記係止部材は、ねじ接合されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電極付絶縁体。
  7. 前記中心電極の後端部には、前記係止部材に対する自身の相対回転を規制する電極回転規制部が設けられることを特徴とする請求項6に記載の電極付絶縁体。
  8. 前記係止部材には、前記絶縁体に対する自身の相対回転を規制する係止部材回転規制部が設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電極付絶縁体。
  9. 前記軸孔内には、前記絶縁体と前記係止部材とを固定する封着部材が設けられ、
    前記中心電極の後端部は、前記係止部材の後端よりも前記軸線方向後端側に突出し、前記封着部材に接触していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電極付絶縁体。
  10. 前記封着部材は、ガラス成分を含むガラスシールであることを特徴とする請求項3又は9に記載の電極付絶縁体。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電極付絶縁体と、
    前記電極付絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記中心電極との間で間隙を形成する接地電極とを備えることを特徴とする点火プラグ。
  12. 前記間隙は、前記大径部の側周面と前記接地電極との間に形成されることを特徴とする請求項11に記載の点火プラグ。
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