JP2013218863A - 点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁体と主体金具との間の距離が小さく、かつ、テーパ部及び段部間の距離が大きな点火プラグにおいて、絶縁体と主体金具との軸合わせ精度を飛躍的に向上させる。
【解決手段】点火プラグ1は、絶縁碍子2、主体金具3、及び、滑石26を備え、絶縁碍子2は、滑石26と接触するテーパ部11と、主体金具3が係止される段部14とを有する。主体金具3と絶縁碍子2との間の距離Kが1.5mm以下とされ、テーパ部11から段部14までの距離Lが22.5mm以上とされる。軸線CL1を含む断面において、テーパ部11の外形線OL1と軸線CL1に直交する直線SL1とのなす角の角度をαとし、段部14の外形線OL2と軸線CL1に直交する直線SL2とのなす角の角度をβとしたとき、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たす。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関等に使用される点火プラグに関する。
点火プラグは、例えば、内燃機関(エンジン)に取付けられ、燃焼室内の混合気への着火のために用いられる。一般的に点火プラグは、軸線方向に延びる筒状の絶縁体と、絶縁体の内部に挿通される中心電極と、絶縁体の外周に設けられる主体金具と、主体金具の先端部に設けられ、中心電極との間で火花放電間隙を形成する接地電極とを備えている。また、絶縁体は、その外周に、先端側に向けて拡径するテーパ部と、当該テーパ部よりも先端側において、先端側に向けて縮径する段部とを備えている。そして、絶縁体は、前記段部において直接又は間接的に主体金具に係止されている。
加えて、主体金具と絶縁体との間における気密性を向上させるべく、主体金具と絶縁体との間に滑石が設けられる。当該滑石は、主体金具の後端側において、絶縁体の前記テーパ部に接触している(例えば、特許文献1等参照)。尚、一般に滑石は、気密性のより確実な向上を図るべく、主体金具及び絶縁体間に配置された後に、所定のプレス用治具により押圧されることでその充填密度が高められる。
特開2006−92955号公報
ところで、滑石を充填(押圧)する際には、絶縁体の前記テーパ部や前記段部に対して力が加わることとなる。そのため、テーパ部や段部が径方向に沿って移動してしまい、主体金具の中心軸に対して絶縁体の軸線がずれてしまったり、傾いてしまったりするおそれがある。軸ずれや傾きが生じてしまうと、中心電極と主体金具との間で横飛火等の異常な火花放電が生じやすくなってしまうおそれがある。特に、小径化の要求に応えるべく、絶縁体の先端部と主体金具の先端内周との間の径方向に沿った距離が比較的小さく設定された点火プラグにおいては、軸ずれや傾きが軽微なものであっても、異常な火花放電の発生が懸念される。
また近年では、点火プラグの長尺化を図るべく、軸線に沿ったテーパ部及び段部間の距離が大きくされ得るが、このような点火プラグにおいては、テーパ部や段部の移動量が微小なものであっても、軸ずれや傾きが大きなものとなってしまう。すなわち、絶縁体の先端部と主体金具の先端内周との間の径方向に沿った距離が比較的小さく、かつ、軸線に沿ったテーパ部及び段部間の距離が比較的大きな点火プラグにおいては、その製造時において、軸ずれや傾きが大きなものとなりやすいにも関わらず、異常放電の抑制のために軸ずれや傾きを非常に小さく抑える必要があり、高い軸合わせの精度が要求される。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁体の先端部と主体金具の先端内周との間の径方向に沿った距離が比較的小さく、かつ、軸線に沿ったテーパ部及び段部間の距離が比較的大きな点火プラグにおいて、絶縁体の軸線と主体金具の中心軸との軸合わせ精度を飛躍的に向上させることにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の点火プラグは、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
前記絶縁体の外周に配設された筒状の主体金具と、
前記絶縁体と前記主体金具との間に充填された滑石とを備え、
前記絶縁体は、
前記軸線方向先端側に向けて拡径し、前記滑石と接触するテーパ部と、
前記テーパ部よりも前記軸線方向先端側に位置するとともに、前記軸線方向先端側に向けて縮径し、前記主体金具が直接又は間接的に係止される段部とを有し
前記軸線と直交する方向に沿った、前記主体金具の先端内周と前記絶縁体との間の距離が1.5mm以下であり、
前記軸線に沿った、前記テーパ部の先端から前記段部の後端までの距離が22.5mm以上の点火プラグであって、
前記軸線を含む断面において、
前記テーパ部の外形線と前記軸線に直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をαとし、前記段部の外形線と前記軸線に直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をβとしたとき、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たすことを特徴とする。
尚、軸線を含む断面において、テーパ部の外形線が湾曲線状となっていたり、異なる方向に延びる複数の線分により形成されていたりする(すなわち、直線状でない)場合、角度αとあるのは、テーパ部の後端及び先端を結んだ直線と、軸線と直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をいう。また、軸線を含む断面において、段部の外形線が直線状でない場合、角度βとあるのは、段部の後端及び先端を結んだ直線と、軸線と直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をいう。
上記構成1によれば、滑石が接触するテーパ部の角度αが、63°≦αを満たすように構成されている。従って、滑石の充填時に、滑石の上側(軸線方向後端側)に加えて、滑石の下側(軸線方向先端側)も十分に崩れることとなり、滑石の粒径を全体的に小さなものとすることができる。これにより、滑石の充填密度を均一化させることができ、充填時の押圧力が滑石により拡散してしまったり、吸収されてしまったりすることをより確実に防止できる。その結果、充填時の押圧力をテーパ部や段部へとより確実に伝達することができる。
そして、滑石の充填に伴いテーパ部へと加わる押圧力は、テーパ部に沿う力とテーパ部と直交しテーパ部を軸線側に向けて押圧する力とに分解される(図9参照)。上記構成1によれば、テーパ部の角度αが、α≦73°を満たすように構成されているため、テーパ部を軸線側へと押圧する力をより大きなものとすることができる。その結果、上述の通り、63°≦αを満たしテーパ部へとより確実に押圧力が伝達されることと相俟って、テーパ部における径方向に沿った移動を極めて効果的に抑制することができる。
さらに、滑石の充填に伴い段部へと加わる押圧力は、段部に直交する力と段部に沿い段部を軸線側に向けて押圧する力とに分解される(図10参照)。上記構成1によれば、23°≦β≦45°を満たすように構成されているため、段部を軸線側へと押圧する力をより大きなものとすることができる。その結果、段部に対してより確実に押圧力が伝達されることと相俟って、段部における径方向に沿った移動を極めて効果的に抑制することができる。
加えて、上記構成1によれば、93°≦α+β≦115°を満たすように構成されている。そのため、テーパ部を軸線側へと押圧する力と、段部を軸線側へと押圧する力との双方をより確実に増大させることができる。従って、テーパ部及び段部の双方において径方向に沿った移動をより一層確実に抑制することができる。
以上のように、上記構成1によれば、上述した作用効果が相乗的に作用することで、絶縁体の軸線と主体金具の中心軸との軸合わせ精度を飛躍的に向上させることができる。
構成2.本構成の点火プラグは、上記構成1において、前記絶縁体と前記主体金具との間において、前記テーパ部及び前記滑石に接触する環状の先端側パッキンを備え、
前記軸線に沿った前記テーパ部の長さをL2(mm)とし、前記先端側パッキンのうち前記テーパ部に接触する部位の後端から前記テーパ部の先端までの前記軸線に沿った距離をL3(mm)としたとき、L3≦0.8×L2を満たすことを特徴とする。
上記構成2によれば、L3≦0.8×L2を満たすように構成されているため、テーパ部のより広範囲に対して滑石を接触させることができる。従って、テーパ部を軸線側へと押圧する力を一層大きなものとすることができ、テーパ部における径方向に沿った移動を一層効果的に抑制することができる。その結果、軸合わせ精度の更なる向上を図ることができる。
構成3.本構成の点火プラグは、上記構成2において、前記絶縁体と前記主体金具との間において、前記先端側パッキンとの間で前記滑石を挟んで配置される環状の後端側パッキンを備え、
前記軸線を含む断面において、前記先端側パッキン及び前記後端側パッキンは断面円形状をなし、前記先端側パッキンの直径が、前記後端側パッキンの直径よりも小さいことを特徴とする。
尚、滑石の充填などに伴い、パッキンに変形が生じている場合において、「パッキンの直径」とあるのは、パッキンの断面面積と同一の面積を有する円の直径をいう。
上記構成3によれば、先端側パッキンの直径が比較的小さくされるため、テーパ部のより一層広範囲に滑石を接触させることができる。従って、テーパ部における径方向に沿った移動を一段と抑制することができ、軸合わせ精度をさらに向上させることができる。
構成4.本構成の点火プラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記絶縁体のうち、少なくとも前記滑石が外周に位置する部位の表面は、釉薬層で覆われることを特徴とする。
上記構成4によれば、絶縁体のうち滑石が外周に位置する部位の表面は、釉薬層で覆われている。従って、滑石の充填時において、絶縁体及び滑石間で生じる摩擦力を低減させることができ、滑石を下側(軸線方向先端側)へとより流れ込みやすくすることができる。これにより、滑石の充填密度をより均一化させることができ、充填時の押圧力をテーパ部や段部へと一層確実に伝達させることができる。その結果、軸合わせ精度のより一層の向上を図ることができる。
点火プラグの構成を示す一部破断正面図である。 (a)は、テーパ部の構成等を示す部分拡大断面図であり、(b)は、段部の構成等を示す部分拡大断面図である。 (a),(b)は、テーパ部の別例を示す部分拡大断面図である。 (a),(b)は、段部の別例を示す部分拡大断面図である。 長さL2や距離L3等を示す部分拡大断面図である。 滑石充填工程の一過程を示す一部破断正面図である。 滑石充填工程の一過程を示す一部破断正面図である。 ずれ量Xを説明するための点火プラグ先端部の底面模式図である。 テーパ部に加わる力を説明するための断面模式図である。 段部に加わる力を説明するための断面模式図である。 L3/L2を種々変更した場合における、芯出し精度評価試験の結果を示すグラフである。 釉薬層の有無を変更した場合における、芯出し精度評価試験の結果を示すグラフである。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、点火プラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、点火プラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
点火プラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10の先端から先端側に向けて延び、軸線CL1方向先端側に向けて拡径するテーパ部11と、当該テーパ部11よりも先端側において径方向外側に突出形成された大径部12と、当該大径部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部13と、当該中胴部13の先端から先端側に向けて延び、軸線CL1方向先端側に向けて縮径する段部14と、当該段部14よりも先端側に形成された脚長部15とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、テーパ部11、大径部12、中胴部13、段部14、及び、大部分の脚長部15は、主体金具3の内部に収容されている。また、前記段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1方向に延びる軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。中心電極5は、熱伝導性に優れる金属〔例えば、銅や銅合金、純ニッケル(Ni)など〕からなる内層5Aと、Niを主成分とする合金からなる外層5Bとを備えている。また、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端部分が絶縁碍子2の先端から突出している。
加えて、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面には点火プラグ1を内燃機関や燃料電池改質器等の燃焼装置に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)16が形成されている。また、ねじ部16の後端側には座部17が外周側に向けて膨出形成されており、ねじ部16後端のねじ首18にはリング状のガスケット19が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、点火プラグ1を燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部20が設けられている。また、主体金具3の後端部には、径方向内側に向けて屈曲する加締め部21が設けられている。
さらに、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するための突部22が径方向内側に向けて突出形成されている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3に対してその後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が前記突部22に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部21を形成することによって主体金具3に固定されている。尚、段部14及び突部22間には、円環状の板パッキン23が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部15と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側において、主体金具3と絶縁碍子2との間には、それぞれ所定の金属(例えば、鉄等)により環状に形成された先端側パッキン24と後端側パッキン25とが設けられ、両パッキン24,25間には滑石(タルク)26の粉末が充填されている。
先端側パッキン24は、前記テーパ部11に接触するとともに、軸線CL1を含む断面において断面円形状をなしている。また、後端側パッキン25は、先端側パッキン24よりも後端側において、主体金具3の加締め部21の内周面と絶縁碍子2の後端側胴部10とに接触しており、軸線CL1を含む断面において断面円形状をなしている。加えて、滑石26は、両パッキン24,25間に配置された上で、後述する筒状の滑石プレス治具46により軸線CL1方向先端側に向けて押圧されることで、圧縮・充填されている。
また、主体金具3の先端部には、略中間部分が曲げ返されて、その先端側側面が中心電極5の先端部と対向する接地電極27が接合されている。そして、中心電極5の先端部と接地電極27の先端部との間には、火花放電間隙28が形成されており、当該火花放電間隙28において、軸線CL1にほぼ沿った方向で火花放電が行われるようになっている。
尚、本実施形態においては、点火プラグ1の小径化を図るべく、主体金具3が小径化されている。そのため、ねじ部16のねじ径は比較的小径(例えば、M12以下)とされており、その結果、主体金具3の先端内周と絶縁碍子2の先端部との間の軸線CL1と直交する方向に沿った距離Kが1.5mm以下とされている。すなわち、主体金具3の中心軸に対して絶縁碍子2の軸線CL1が傾いてしまったり、ずれてしまったりしたときには、主体金具3の先端内周と絶縁碍子2との間の最短距離が非常に小さなものとなり、絶縁碍子2の表面を這った中心電極5と主体金具3の先端部との間における異常放電(いわゆる横飛火)が生じやすくなる構成となっている。
加えて、本実施形態における点火プラグ1は、軸線CL1に沿った長さが比較的大きなものとされており、軸線CL1に沿ったテーパ部11の先端から段部14の後端までの距離Lが22.5mm以上とされている。すなわち、滑石26の充填時におけるテーパ部11や段部14の移動量が微小なものであっても、軸ずれや傾きが比較的大きなものとなってしまう構成となっている。
上記のように、本実施形態の点火プラグ1は、その製造時において、軸ずれや傾きが大きなものとなりやすいにも関わらず、異常放電の抑制のために軸ずれや傾きを非常に小さく抑える必要があり、高い軸合わせの精度が要求される。
この点を鑑みて、本実施形態では、主体金具3に対する絶縁碍子2の軸ずれ等をより確実に防止すべく、絶縁碍子2や前記パッキン24,25等が次のように構成されている。
すなわち、図2(a),(b)(尚、図2〜4においては、図示の便宜上、絶縁碍子2のハッチングを省略している)に示すように、軸線CL1を含む断面において、テーパ部11の外形線OL1と軸線CL1に直交する直線SL1とのなす角のうち鋭角の角度をαとし、段部14の外形線OL2と軸線CL1に直交する直線SL2とのなす角のうち鋭角の角度をβとしたとき、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たすように構成されている。
尚、図3(a),(b)に示すように、軸線CL1を含む断面において、テーパ部31の外形線が湾曲線状となっていたり、テーパ部32の外形線が異なる方向に延びる複数の線分により形成されていたりする(すなわち、直線状でない)場合、角度αとあるのは、テーパ部31(32)の後端及び先端を結んだ直線VL1(VL2)と、軸線CL1に直交する直線SL1とのなす角のうち鋭角の角度をいう。
また、図4(a),(b)に示すように、軸線CL1を含む断面において、段部33の外形線が湾曲線状となっていたり、段部34の外形線が異なる方向に延びる複数の線分により形成されていたりする(すなわち、直線状でない)場合、角度βとあるのは、段部33(34)の後端及び先端を結んだ直線VL3(VL4)と、軸線CL1に直交する直線SL2とのなす角のうち鋭角の角度をいう。
加えて、本実施形態では、図5に示すように、軸線CL1に沿ったテーパ部11の長さをL2(mm)とし、先端側パッキン24のうちテーパ部11に接触する部位の後端からテーパ部11の先端までの軸線CL1に沿った距離をL3(mm)としたとき、L3≦0.8×L2を満たすように構成されている。すなわち、テーパ部11のうち滑石26が接触する部位の軸線CL1に沿った長さL4が、前記長さL2に対して十分に大きなものとなるように構成されている。
さらに、軸線CL1を含む断面において、先端側パッキン24の直径D1は、後端側パッキン25の直径D2よりも小さなものとされている。尚、滑石26の充填などに伴い、先端側パッキン24や後端側パッキン25に変形が生じている場合において、「パッキンの直径」とあるのは、パッキンの断面面積と同一の面積を有する円の直径をいう。
また、本実施形態において、前記後端側胴部10の表面全域は、釉薬層で覆われている。尚、絶縁碍子2のうち滑石26が外周に位置する部位の表面のみを釉薬層で覆うこととしてもよい。
次に、上記のように構成されてなる点火プラグ1の製造方法について説明する。
まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えば、鉄系素材やステンレス素材)に対して冷間鍛造加工等により概形を形成するとともに、貫通孔を形成する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金からなる直棒状の接地電極27が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部16が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。尚、得られた主体金具3の後端部は、円筒状(すなわち、加締め部21が未形成の状態)となっている。
次いで、接地電極27の溶接された主体金具3に、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用素地造粒物を調製するとともに、当該成形用素地造粒物を用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。そして、得られた成形体に対し、研削加工が施され整形されるとともに、整形されたものが焼成炉で焼成されることにより、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、中央部に放熱性向上を図るための銅合金等を配置したNi合金に鍛造加工を施すことで中心電極5を作製する。
次に、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9は、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されたものが、抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱されることで焼成される。また、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面に釉薬層が同時に焼成される。尚、後端側胴部10の表面に、事前に釉薬層を形成することとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された絶縁碍子2と主体金具3とが、滑石押圧工程を経て固定される。
詳述すると、滑石押圧工程においては、図6に示すように、主体金具3に絶縁碍子2を挿入した上で、金属製で筒状をなす受台41により、軸線CL1が鉛直方向に沿って延びるようにして主体金具3を支持する。このとき、主体金具3は、自身の中心軸が受台41の中心軸と一致するようにして配置される。
さらに、受台41の内周下方側には、それぞれ筒状をなす金具ガイド42と絶縁体ガイド43とが取付けられている。
金具ガイド42は、所定の金属材料により形成されるとともに、自身の下方に設けられた鉛直方向に沿って伸縮可能な第1の弾性部材44により上方へと付勢された状態となっている。また、金具ガイド42の上面42Aのうち少なくとも内周側は、外周側に向けて徐々に低くなるテーパ状となっており、受台41により主体金具3を支持した際には、前記上面42Aのテーパ状部分に対して主体金具3の先端部内周が接触する。主体金具3の先端部が、上方に向けて付勢された金具ガイド42の上面42A(テーパ状部分)に接触することで、受台41に対する主体金具3の先端部の径方向に沿った相対移動が規制される。尚、金具ガイド42の上面42Aには、接地電極27を収容可能な凹部(図示せず)が設けられており、金具ガイド42により主体金具3を支持する際には、前記凹部に接地電極27が収容される。
絶縁体ガイド43は、自身の中心軸と金具ガイド42の中心軸とが一致した状態で金具ガイド42に挿通されるとともに、所定の樹脂材料により形成されている。また、絶縁体ガイド43の下方には、鉛直方向に沿って伸縮可能な第2の弾性部材45が設けられており、当該第2の弾性部材45により絶縁体ガイド43は上方へと付勢された状態となっている。さらに、絶縁体ガイド43の上面43Aは、外周側に向けて徐々に高くなるテーパ状をなっており、受台41により主体金具3を支持した際には、前記上面43Aに対して絶縁碍子2の先端部外周が接触する。絶縁碍子2の先端部が、上方に向けて付勢された絶縁体ガイド43の上面43Aに接触することで、受台41に対する絶縁碍子2の先端部の径方向に沿った相対移動が規制される。尚、絶縁体ガイド43の下方側であって、金具ガイド42から露出する部位には、径方向外側に向けて突出し、金具ガイド42の内径よりも外径の大きい突出部43Bが設けられている。当該突出部43Bにより、金具ガイド42に対する絶縁体ガイド43の上限位置が設定されている。一方で、金具ガイド42に対する絶縁体ガイド43の下限位置はある程度調節可能となるため、主体金具3の先端に対する絶縁碍子2の先端の突出量が異なる点火プラグ1を製造する場合であっても、金具ガイド42及び絶縁体ガイド43を共通に利用可能となっている。尚、金具ガイド42の外周面は、受台41に対してほぼ隙間なく接触しており、金具ガイド42及び絶縁体ガイド43は、受台41に対して自身の径方向に沿って相対移動不能となっている。
製造方法の説明に戻り、主体金具3を受台41により支持した後、絶縁碍子2(後端側胴部10、及び、テーパ部11)と主体金具3との間に形成された環状の空間51に、先端側パッキン24、及び、滑石26をこの順序で配置する。
次いで、図7に示すように、軸線CL1(鉛直)方向に沿って移動可能な筒状の滑石プレス治具46を下方へと移動させ、滑石プレス治具46の先端部で滑石26を押圧する。尚、滑石26上に予め後端側パッキン25を配置しておき、当該後端側パッキン25を介して滑石26を押圧することとしてもよい。
滑石押圧工程の後、滑石26の軸線CL1方向後端側に位置する部位が削られた上で、滑石26上に後端側パッキン25が配置される。次いで、絶縁碍子2と主体金具3とが固定される。より詳しくは、主体金具3の後端側の開口部に対して軸線CL1方向先端側に向けた荷重を加えて、当該開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部21を形成することによって絶縁碍子2と主体金具3とが固定される。
そして最後に、接地電極27を中心電極5側に屈曲させるとともに、中心電極5及び接地電極27間に形成される火花放電間隙28の大きさを調節することで、上述した点火プラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、滑石26が接触するテーパ部11の角度αが、63°≦αを満たすように構成されている。従って、滑石26の充填時に、滑石26の上側(軸線CL1方向後端側)に加えて、滑石26の下側(軸線CL1方向先端側)も十分に崩れることとなり、滑石26の粒径を全体的に小さなものとすることができる。これにより、滑石26の充填密度を均一化させることができ、充填時の押圧力が滑石26により拡散してしまったり、吸収されてしまったりすることをより確実に防止できる。その結果、充填時の押圧力をテーパ部11や段部14へとより確実に伝達することができる。
また、本実施形態では、テーパ部11の角度αが、α≦73°を満たすように構成されているため、テーパ部11を軸線CL1側へと押圧する力をより大きなものとすることができる。その結果、63°≦αを満たしテーパ部11へとより確実に押圧力が伝達されることと相俟って、テーパ部11における径方向に沿った移動を極めて効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、23°≦β≦45°を満たすように構成されているため、段部14を軸線CL1側へと押圧する力をより大きなものとすることができる。その結果、段部14へとより確実に押圧力が伝達されることと相俟って、段部14における径方向に沿った移動を極めて効果的に抑制することができる。
加えて、本実施形態では、93°≦α+β≦115°を満たすように構成されている。そのため、テーパ部11を軸線CL1側へと押圧する力と、段部14を軸線CL1側へと押圧する力との双方をより確実に増大させることができる。従って、テーパ部11及び段部14の双方において径方向に沿った移動をより一層確実に抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、上述した作用効果が相乗的に作用することで、絶縁碍子2の軸線CL1と主体金具3の中心軸との軸合わせ精度を飛躍的に向上させることができる。
また、L3≦0.8×L2を満たすように構成されているため、テーパ部11のより広範囲に対して滑石26を接触させることができる。従って、テーパ部11を軸線CL1側へと押圧する力を一層大きなものとすることができ、テーパ部11における径方向に沿った移動を一層効果的に抑制することができる。その結果、軸合わせ精度の更なる向上を図ることができる。
加えて、軸線CL1を含む断面において、先端側パッキン24及び後端側パッキン25は断面円形状をなし、先端側パッキン24の直径D1が、後端側パッキン25の直径D2よりも小さくされている。このため、テーパ部11のより一層広範囲に滑石26を接触させることができる。従って、テーパ部11における径方向に沿った移動を一段と抑制することができ、軸合わせ精度をさらに向上させることができる。
併せて、後端側胴部10の表面は釉薬層で覆われているため、滑石26の充填時において、絶縁碍子2及び滑石26間で生じる摩擦力を低減させることができ、滑石26を下側(軸線CL1方向先端側)へとより流れ込みやすくすることができる。これにより、滑石26の充填密度をより均一化させることができ、充填時の押圧力をテーパ部11や段部14へと一層確実に伝達させることができる。その結果、軸合わせ精度のより一層の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、滑石押圧工程において、絶縁体ガイド43により、受台41に対する絶縁碍子2の先端部の径方向に沿った相対移動が規制されている。従って、絶縁碍子2の軸線CL1と、受台41に支持される主体金具3の中心軸とを一層精度よく合わせることができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、前記角度α及び前記角度βを種々変更した絶縁碍子について、芯出し精度評価試験を行った。芯出し精度評価試験の概要は次の通りである。すなわち、主体金具に対して絶縁碍子を挿入するとともに、主体金具及び絶縁碍子間に先端側パッキン及び滑石を配置した上で、滑石プレス治具により滑石を充填(押圧)した。そして、得られた点火プラグについて、図8に示すように、軸線方向先端側から見たときにおける絶縁碍子の軸線と主体金具の中心軸とのずれ量Xを測定し、ずれ量Xの2倍を偏芯量として算出した。ここで、偏芯量が0.10mm以下となった場合には、主体金具の中心軸に対して絶縁碍子の軸線を非常に精度良く合わせることができるとして「○」の評価を下すこととした。一方で、偏芯量が0.10mm超となった場合には、軸合わせの精度がやや低いとして「×」の評価を下すこととした。
表1に、当該試験の試験結果を示す。尚、表1において、カッコ内の数値は「α+β」の値を示す。また、当該試験においては、絶縁体ガイドを用いることなく(すなわち、絶縁碍子の先端部を保持することなく)、滑石を充填した(以下の試験においても同様)。
Figure 2013218863
表1に示すように、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たすように構成した場合に、絶縁碍子の軸線と主体金具の中心軸とが非常に精度よく合うことが明らかとなった。これは、次の理由(1)〜(4)が相乗的に作用したことによると考えられる。
(1)63°≦αとしたことで、滑石の充填時に、滑石プレス治具が接触する滑石の上側に加えて、滑石の下側も十分に崩れることとなり、滑石の粒径が全体的に小さなものとなったため、滑石の充填密度が均一化し、治具からの押圧力が滑石を介してテーパ部や段部へとより確実に伝達したこと。
(2)図9(図9及び図10においては、図示の便宜上、絶縁碍子及び主体金具のハッチングを省略している)に示すように、滑石の充填に伴いテーパ部へと加わる押圧力FAは、テーパ部に沿う力FA1とテーパ部を軸線側へと押圧する力FA2とに分解されるが、α≦73°としたことで、前記力FA2が十分に大きなものとなり、テーパ部における径方向に沿った移動が抑制されたこと。
(3)図10に示すように、滑石の充填に伴い段部へと加わる押圧力FBは、段部に直交する力FB1と段部を軸線側へと押圧する力FB2とに分解されるが、23°≦β≦45°としたことで、前記力FB2が十分に大きなものとなり、段部における径方向に沿った移動が抑制されたこと。
(4)93°≦α+β≦115°としたことで、滑石の押圧に伴い、テーパ部を軸線側へと押圧する力FA2と、段部を軸線側へと押圧する力FB2との双方が十分に大きなものとなったため、テーパ部及び段部の双方において径方向に沿った移動がより確実に抑制され、ひいては絶縁碍子の全域において傾きや移動が抑制されたこと。
上記試験の結果より、絶縁体の軸線と主体金具の中心軸との軸合わせ精度を飛躍的に向上させるためには、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たすように構成することが好ましいといえる。
次に、テーパ部に対する先端側パッキンの接触位置を変更することにより、前記長さL2に対する前記距離L3の割合(L3/L2)を種々変更したサンプルについて、上述の芯出し精度評価試験を行った。図11に、当該試験の試験結果を示す。
図11に示すように、L3/L2≦0.8(すなわち、L3≦0.8×L2)を満たすように構成した場合に、偏芯量が著しく減少し、軸合わせの精度がより一層向上することが分かった。これは、テーパ部のより広範囲に対して滑石が接触し、テーパ部における径方向に沿った移動が効果的に抑制されたためであると考えられる。
上記試験の結果より、主体金具の中心軸に対して絶縁碍子の軸線を一層精度良く合わせるという点から、L3≦0.8×L2を満たすように構成することが好ましいといえる。
次いで、少なくとも滑石が外周に位置する部位の表面を釉薬層で覆った絶縁碍子のサンプル(釉薬層あり)と、滑石が外周に位置する部位の表面を釉薬層で覆うことなく構成した絶縁碍子のサンプル(釉薬層なり)とを作製し、各サンプルについて上述の芯出し精度評価試験を行った。図12に、当該試験の試験結果を示す。
図12に示すように、絶縁碍子のうち滑石が外周に位置する部位の表面を釉薬層で覆った場合には、偏芯量をより一層低減できることが明らかとなった。これは、滑石の充填時において、絶縁碍子及び滑石間で生じる摩擦力が低減し、滑石が下側へとより流れ込みやすくなったため、滑石の充填密度がより均一化し、テーパ部に加わる力がより増大したことによると考えられる。
上記試験の結果より、主体金具の中心軸に対して絶縁碍子の軸線をより一層精度良く合わせるべく、絶縁碍子のうち少なくとも滑石が外周に位置する部位の表面を釉薬層で覆うことが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、段部14は、板パッキン23を介して間接的に主体金具3(突部22)に係止されているが、板パッキン23を設けることなく、段部14を直接的に主体金具3に係止することとしてもよい。
(b)上記実施形態では、軸線CL1を含む断面において、先端側パッキン24の直径D1が後端側パッキン25の直径D2よりも小さくなるように構成されているが、先端側パッキン24の直径D1を後端側パッキン25の直径D2以上としてもよい。
(c)上記実施形態では、主体金具3の先端部に接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(d)上記実施形態において、工具係合部20は断面六角形状とされているが、工具係合部20の形状は、このような形状に限定されるものではなく、例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等としてもよい。
1…点火プラグ
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
11…テーパ部
14…段部
24…先端側パッキン
25…後端側パッキン
26…滑石
CL1…軸線

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に配設された筒状の主体金具と、
    前記絶縁体と前記主体金具との間に充填された滑石とを備え、
    前記絶縁体は、
    前記軸線方向先端側に向けて拡径し、前記滑石と接触するテーパ部と、
    前記テーパ部よりも前記軸線方向先端側に位置するとともに、前記軸線方向先端側に向けて縮径し、前記主体金具が直接又は間接的に係止される段部とを有し
    前記軸線と直交する方向に沿った、前記主体金具の先端内周と前記絶縁体との間の距離が1.5mm以下であり、
    前記軸線に沿った、前記テーパ部の先端から前記段部の後端までの距離が22.5mm以上の点火プラグであって、
    前記軸線を含む断面において、
    前記テーパ部の外形線と前記軸線に直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をαとし、前記段部の外形線と前記軸線に直交する直線とのなす角のうち鋭角の角度をβとしたとき、63°≦α≦73°、23°≦β≦45°、及び、93°≦α+β≦115°を満たすことを特徴とする点火プラグ。
  2. 前記絶縁体と前記主体金具との間において、前記テーパ部及び前記滑石に接触する環状の先端側パッキンを備え、
    前記軸線に沿った前記テーパ部の長さをL2(mm)とし、前記先端側パッキンのうち前記テーパ部に接触する部位の後端から前記テーパ部の先端までの前記軸線に沿った距離をL3(mm)としたとき、L3≦0.8×L2を満たすことを特徴とする請求項1に記載の点火プラグ。
  3. 前記絶縁体と前記主体金具との間において、前記先端側パッキンとの間で前記滑石を挟んで配置される環状の後端側パッキンを備え、
    前記軸線を含む断面において、前記先端側パッキン及び前記後端側パッキンは断面円形状をなし、前記先端側パッキンの直径が、前記後端側パッキンの直径よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の点火プラグ。
  4. 前記絶縁体のうち、少なくとも前記滑石が外周に位置する部位の表面は、釉薬層で覆われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点火プラグ。
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