JP2013216143A - コクピットモジュール取付構造 - Google Patents

コクピットモジュール取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】遮音性向上可能なコクピットモジュール取付構造を提供すること。
【解決手段】コクピットモジュール10において、ガイド機構40が、ガイド溝42に沿って設けられたガイド補助部材43と、このガイド補助部材43に設けられ、位置決め時にガイド溝42に沿って移動するガイドピン41と干渉可能な位置に配置されると共に、ガイドピン41の通過を許容する弾性変形が可能に形成され、かつ、ガイド溝42の延在方向において位置決め時のガイドピン41の逆行を規制可能な規制部としての第1規制部43aと、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インストルメントパネルなどを一体化して備えるコクピットモジュール取付構造に関する。
従来、コクピットモジュールを車体に取り付けるのにあたり、車体に設けたガイドピンと、コクピットモジュールに設けた溝構造と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の構造では、コクピットモジュールの取付時に、溝内にガイドピンを案内するようにしてコクピットモジュールを車両前方に移動させて、コクピットモジュールを所定の取付位置に案内する。
また、このコクピットモジュールの案内時に、コクピットモジュールから延びる配管を、ダッシュパネルにおいてエンジンルームと車室とを連通して形成された貫通穴に差し込むようにしている。
特許第4092505号公報
上述の従来技術では、溝が上下方向に傾斜したV字状に形成されており、コクピットモジュールを車両前方に移動させ所定の取付位置に達した際に、車体側のガイドピンが、V字状の溝の最も奥の上方位置に達し、車両前後方向への移動が制限された状態となる。
しかしながら、このように溝がV字状に形成されているため、コクピットモジュールを取付時の軌道が上下に変化する。
したがって、コクピットモジュールから、ダッシュパネルを貫通してエンジンルーム内へ延在させるパイプ類などの貫通部材が存在する場合、コクピットモジュールの取付時の軌道の上下に伴って、貫通部材も上下する。このため、ダッシュパネルの貫通穴は、この貫通部材の上下変位を許容できる大きさに形成する必要があり、遮音性能上好ましくない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、遮音性向上可能なコクピットモジュール取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
コクピットモジュールを車体の取付位置に案内し位置決めするガイド機構のガイド溝に沿って設けられたガイド補助部材と、
このガイド補助部材に設けられ、前記位置決め時に前記ガイド溝に沿って移動する前記ガイドピンと干渉可能な位置に配置されると共に、前記ガイドピンの通過を許容するよう弾性変形が可能に形成され、かつ、前記ガイド溝の延在方向において前記位置決めされた時の前記ガイドピンの逆行を規制可能な規制部と、
を備えたコクピットモジュール取付構造とした。
本発明では、コクピットモジュールを取り付ける際には、ガイド溝にガイドピンを進入させながら、コクピットモジュールを車両前方に位置決めする。この位置決めにより、ガイドピンがガイド溝に沿って移動し、ガイド補助部材の規制部を弾性変形させながら移動され、コクピットモジュールの位置決めが成される。この位置決め状態で、ガイドピンの逆行は、弾性変形状態から復元した規制部により規制される。
このように、本発明では、規制部を弾性変形しながら移動された位置決め状態でガイドピンのガイド溝の逆行が規制されてコクピットモジュールを位置決め状態に保持できるため、ガイド溝を上下に変位する形状として、位置決め状態に保持する必要がない。そのため、コクピットモジュールの位置決め時に、コクピットモジュールの車両上下方向への変位を抑制でき、コクピットモジュールから延びる貫通部材が貫通されるダッシュパネルの貫通穴を上下方向で小さくすることができるので、遮音性能が向上する。
図1は実施の形態1のコクピットモジュール取付構造を適用したコクピットモジュールの位置決め時を示す斜視図である。 図2は前記コクピットモジュールを車両前方側から見た状態の斜視図である。 図3は前記コクピットモジュールのサポートメンバを示す斜視図である。 図4は実施の形態1のコクピットモジュール取付構造のガイド機構の部分を拡大して示す分解斜視図である。 図5は実施の形態1のコクピットモジュール取付構造の要部を示す断面図であって、(a)は図4のS5−S5線の位置で切断した車両右側のガイド機構部分の断面を示し、(b)は車両左側のガイド機構部分における(a)と同位置の断面を示す。 図6は実施の形態1のコクピットモジュール取付構造における作用の説明図である。 図7は実施の形態2のコクピットモジュール取付構造におけるガイド機構の部分を示す分解斜視図である。
以下、本発明のコクピットモジュール取付構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のコクピットモジュール取付構造を適用したコクピットモジュール10は、図1の斜視図に示すように、インストルメントパネル11やステアリング機構12および図2に示す空調ユニット13が、一体的に組み付けられている。
これらインストルメントパネル11、ステアリング機構12、空調ユニット13は、図3に示すサポートメンバ20に組み付けられている。
なお、サポートメンバ20は、円筒状の本体21と、この本体21の左右に固定されて上下方向に長く、表裏面が車幅方向を向いた板状の取付ブラケット22,22を備えている。
また、空調ユニット13は、図2に示すように、図示を省略したエンジンルーム側に配置されたコンデンサ、コンプレッサなどに接続されるパイプなどのダッシュパネル31(図1参照)を貫通する貫通部材15が、矢印FRで示す車両前方に向けて延在されている。なお、貫通部材15においてダッシュパネル31への当接部分には、シール材16が設けられている。
以上のように構成されたコクピットモジュール10は、車体30への組付時には、図1に示すように、車体30において車室(図示省略)とエンジンルーム(図示省略)とを区画するダッシュパネル31の車両後方から車両前方(矢印FR方向)に向けて移動して位置決めされる。
そして、コクピットモジュール10は、予め設定された取付位置に位置決めされた状態で、左右のフロントピラー32,32の間に掛け渡され、ガイドピン41に支持された状態で仮止保持され、その位置で、後述するボルト51により車体30に固定される。
また、ダッシュパネル31には、貫通部材15(図2参照)が貫通する貫通穴33が形成されている。すなわち、コクピットモジュール10を車体30に位置決めした状態では、貫通部材15が、貫通穴33を貫通してその先端がダッシュパネル31の車両前方側のエンジンルーム内に配置される。
コクピットモジュール10と車体30との間には、上述のようにコクピットモジュール10を車両前方に移動させ位置決めする際に、取付位置に案内して位置決めするガイド機構40が設けられている。
このガイド機構40は、図3に示す、前述のガイドピン41と、サポートメンバ20の左右の取付ブラケット22に設けられたガイド溝42と、を備えている。
ガイドピン41は、各フロントピラー32,32から、車幅方向で車両中央方向に突出されている。
ガイド溝42は、フロントピラー32に対向して設置される取付ブラケット22において、図4に示すように、車両前方に開口して車両後方向に延在して形成されており、ガイドピン41が車両前後方向に移動可能な上下方向幅を有している。そして、ガイドピン41が、ガイド溝42の後端に最奥部42aに突き当たったときに、コクピットモジュール10が前述の取付位置に位置決めされる。
さらに、本実施の形態1では、ガイド溝42に沿ってガイド補助部材43が設けられている。
このガイド補助部材43は、車両前後方向にガイド溝42に沿って延在される長さを有した車両前後方向に長く、上下方向に幅を有した帯板状の樹脂製の板により形成された本体430を備えている。
そして、本体430は、第1規制部43a、第2規制部43b、変形促進長穴43c、係合ピン43dを備えている。
係合ピン43dは、ガイド補助部材43を取付ブラケット22に取り付けるためのもので、本体430の前後方向両端部から車幅方向に突出されている。この係合ピン43d、43dを、取付ブラケット22に形成された係合穴22a,22aに差し込んで、ガイド補助部材43を取付ブラケット22に固定する。なお、係合ピン43d,43dの先端には、係合穴22aの幅寸法よりも幅広に拡がった係合爪43e,43eが形成され、内側には、係合爪43e,43eが係合穴22aを通過する変形を可能とするスリットが形成されている。
第1規制部43aおよび第2規制部43bは、ガイドピン41がガイド溝42に沿って移動する際に、ガイドピン41の移動に対して抵抗を与えると共に、ガイドピン41が位置決め時の位置からガイド溝42を逆行するのを規制するものである。
これら両規制部43a,43bは、図4において二点鎖線により示すガイド補助部材43の取付ブラケット22への取付状態で、ガイドピン41と干渉可能にガイド溝42の下端縁よりも上方に突出している。また、両規制部43a,43bの下方位置には、ガイドピン41の通過時に両規制部43a,43bが下方に弾性変位するのを促進させる変形促進長穴43cが車両前後方向に沿って形成されている。
そして、第1規制部43aは、ガイドピン41がガイド溝42の最奥部に配置されてコクピットモジュール10の位置決めが成されたときに、このガイドピン41がガイド溝42を開口の方へ逆行するのを制限可能な位置に配置されている。
一方、第2規制部43bは、第1規制部43aよりも車両前方であって、コクピットモジュール10の組み付け時に、貫通部材15が貫通穴33に差し込まれる直前の時点で、ガイドピン41が当接する位置に配置されている。
さらに、ガイド補助部材43,43は、図3に示すように、左右の取付ブラケット22,22に対し、それぞれ、同一のものが取り付けられている。そこで、左右のガイド補助部材43,43において、両規制部43a,43bが、車両前後方向で同一位置に配置させるために、以下のような取付構造としている。すなわち、図3および図5に示すように、車両右側の取付ブラケット22には、車室内側の側面221に対して、車両の中央側から車幅方向外方向へ係合ピン43d,43dを差し込んで、取り付けられている。一方、車両左側の取付ブラケット22には、車外側の側面222に対して、車幅方向で車両外方向から車両中央方向へ係合ピン43d,43dを差し込んで、取り付けられている。これにより、ガイド溝42、係合穴22a,22aを同一形状に形成すると共に、車両前後方向の同位置に配置し、左右のガイド補助部材43,43の共通化を図っている。
(実施の形態1の作用)
次に、実施の形態1の作用について説明する。
コクピットモジュール10を車体30に取り付ける場合、図1に示すように、コクピットモジュール10を、ダッシュパネル31の車両後方から、車両前方の取付位置に向けて移動して位置決めする。
この位置決め時には、サポートメンバ20の取付ブラケット22,22のガイド溝42,42にガイドピン41,41を開口側から差し込み、各ガイドピン41が、各ガイド溝42内を移動するように、コクピットモジュール10を車両前方に向けて移動する。
そして、ガイドピン41,41がガイド溝42,42の最奥部42aに達した時点で、コクピットモジュール10が取付位置に位置決めされて仮保持される。したがって、この取付位置に仮保持された状態で、取付ブラケット22,22を、それぞれ、図5に示すボルト51、ナット52によりにフロントピラー32,32に締結することで、コクピットモジュール10が車体30に本固定される。
このような取付作業において、前述のコクピットモジュール10の位置決め時に、ガイド機構40では、左右のガイドピン41が、まず、ガイド補助部材43の第2規制部43bに当接する。ガイドピン41が、さらにガイド溝42の奥へ進むには、第2規制部43bに対して所定以上の力を加え、ガイド補助部材43の第2規制部43bの部分を、図6に示すように弾性変形させる必要がある。
このため、コクピットモジュール10の位置決め途中で、ガイド溝42に対するガイドピン41の差込代に左右で違いが生じていても、差込代が大きい側の第2規制部43bが先にガイドピン41に当接して抵抗を受けてそれ以上の差し込みを抑制される。これにより、左右のガイド溝42におけるガイドピン41の左右の差込代の均等化を図り、コクピットモジュール10の姿勢を車幅方向に沿うように調整できる。
よって、コクピットモジュール10は、貫通部材15を、貫通穴33に差し込まれる前の時点で、貫通穴33に対して車両前後方向に傾くことなく、真っ直ぐに正面に配置することができる。
この状態から、コクピットモジュール10を車両前方に移動させて位置決めすることにより、貫通部材15が貫通穴33に差し込まれ、このとき、貫通部材15が貫通穴33と干渉するのが抑制される。
さらに、コクピットモジュール10を車両前方へ移動させると、ガイドピン41は、第1規制部43aを弾性変形させながら移動した後に、ガイド溝42の最奥部42aに達し、取付位置に位置決めされる。
このとき、第1規制部43aは、ガイドピン41が通過した後に弾性変形状態から復元し、図6に示すようにガイドピン41の車両前方に配置される。したがって、コクピットモジュール10は、取付位置に位置決めされるとともに、この最奥部42aからガイド溝42を出口側に逆行するのが、第1規制部43aにより規制される。
以上のように、ガイドピン41は、車両前後方向に真っ直ぐに延びるガイド溝42に案内されるため、コクピットモジュール10は位置決め時に上下動することが無い。よって、貫通部材15も、貫通穴33に挿入された後も、上下すること無く、貫通穴33の周縁との干渉が抑制される。
また、前述のように、コクピットモジュール10の位置決め時に、ガイドピン41が、第2規制部43bによる抵抗により左右の差込代のずれが矯正され、その後、第1規制部43aに当接された時点でも、左右の差込代のずれが矯正される。したがって、コクピットモジュール10は、その位置決め途中において、左右への移動も小さく抑えられ、よって、貫通部材15と貫通穴33とは、車幅方向でも干渉が抑制される。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、以下に列挙する効果を奏する。
a)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
コクピットモジュール10と、
このコクピットモジュール10の左右側部と車体30との間に設けられ、コクピットモジュール10と車体30との一方である車体30に設けられたガイドピン41、および他方であるコクピットモジュール10に設けられてコクピットモジュール10を車体30の取付位置に位置決めする際にガイドピン41を案内し位置決めするガイド溝42を備えたガイド機構40と、
ガイド溝42に沿って設けられたガイド補助部材43と、
このガイド補助部材43に設けられ、前記位置決め時にガイド溝42に沿って移動するガイドピン41と干渉可能な位置に配置されると共に、ガイドピン41の通過を許容するよう弾性変形が可能に形成され、かつ、ガイド溝42の延在方向において前記位置決めされた時のガイドピン41の逆行を規制可能な規制部としての第1規制部43aと、
を備えていることを特徴とする。
したがって、ガイド機構40にあっては、コクピットモジュール10の位置決め時には、従来と同様にガイドピン41をガイド溝42により案内して、コクピットモジュール10を取付位置に位置決めすることができる。
そして、コクピットモジュール10の位置決め時には、ガイドピン41は、規制部としての第1規制部43aを弾性変形させて通過するには、第1規制部43aの弾性に基づく規制力を超えて弾性変形させる必要がある。
よって、コクピットモジュール10の位置決め時に、ガイドピン41が左右でガイド溝42に対する差込代が異なる場合に、第1規制部43aによる規制力により、差込代の均等化を図って、コクピットモジュール10の車体30に対する左右位置の均等化を図ることができる。
その後、コクピットモジュール10を取付位置に位置決めした際には、前述の第1規制部43aによりガイドピン41が逆行することが規制され、コクピットモジュール10を位置決めした取付位置に保持することができる。
よって、コクピットモジュール10を取付位置に保持するためにガイド溝42を上下方向に変位させた形状とする必要が無くなり、車両前後方向に真っ直ぐな形状とすることが可能となる。
これにより、本実施の形態1では、位置決め時にコクピットモジュール10が車両上下方向および前後方向に変位するのを抑えることができ、その分、貫通穴33と貫通部材15との間に、両者の干渉防止のための寸法を車両上下方向および左右方向に小さくできる。よって、遮音性能の向上を図ることが可能となる。
b)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
ガイド補助部材43は、規制部としての第1規制部43aよりもガイド溝42の延在方向においてガイド溝42の開口側の位置に配置されて、前記位置決め時にガイド溝42に沿って移動するガイドピン41と干渉可能な位置に配置されると共に、ガイドピン41の通過を許容する弾性変形が可能に形成された第2の規制部43bを備えていることを特徴とする。
したがって、上記a)に記載した位置決め時における第1規制部43aの規制力により、左右のガイドピン41の差込代の均等化を図る作用を、ガイドピン41が第1規制部43aに達する手前の位置で、第2規制部43bにより得ることができる。
よって、コクピットモジュール10の位置決め初期にあっても、左右のガイドピン41の差込代の均等化を図り、コクピットモジュール10の車体30に対する左右位置の均等化を図ることができる。
これにより、貫通穴33と貫通部材15との間における、両者の干渉防止のための寸法を、さらに車幅方向に小さくすることができる。これにより、遮音性能の向上をさらに図ることが可能となる。
c)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
第2の規制部としての第2規制部43bは、コクピットモジュール10を取付位置に位置決めしたときに車体30のダッシュパネル31に形成された貫通穴33を貫通した状態となる貫通部材15が、貫通穴33に差し込まれる前の時点で、ガイドピン41と干渉する位置に配置されていることを特徴とする。
したがって、貫通部材15が貫通穴33に差し込まれる前に、第2規制部43bによりコクピットモジュール10の左右位置のバラツキが抑制される。
よって、貫通部材15の貫通穴33に対する左右方向のブレを抑制でき、さらに貫通穴33の車幅方向に小さくすることができ、これにより、遮音性能の向上をさらに図ることが可能となる。
d)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
コクピットモジュール10は、左右端部に一対の取付ブラケット22を備え、
ガイド補助部材43は、各取付ブラケット22の車幅方向で同方向を向いた側面221,222に取り付けられていることを特徴とする。
したがって、ガイド補助部材43を、左右で共通のものを用いることができ、左右で異なる形状のものを用いるものと比較して、部品型費の低減および生産効率向上による部品費の低減を図ることができる。
e)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
ガイド補助部材43は、第1規制部43aおよび第2規制部43bを形成すると共に、両規制部43a,43bの弾性変形を促進させる変形促進長穴43cを形成した。
したがって、変形促進長穴43cを設けないものと比較して、ガイド補助部材43における本体430の強度を確保しつつ、両規制部43a,43bの復元性能を含む弾性変形性能を確保できる。
f)実施の形態1のコクピットモジュール取付構造は、
ガイド補助部材43は、本体430から、係合穴22aに抜け止め状態で差し込まれる係合ピン43dを形成した。
したがって、ネジ止めなどと比べて、ガイド補助部材43を取付ブラケット22に取り付ける作業の効率化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2のコクピットモジュール取付構造について説明する。
なお、実施の形態2は、実施の形態1の変形例であるため、実施の形態1と共通する構成には実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
実施の形態2は、図7に示すように、実施の形態1とは異なるガイド補助部材243を用いた例である。
すなわち、ガイド補助部材243は、ワイヤスプリングにより形成され、山形に形成されて、ガイド溝42と上下方向で重なる位置に配置された第1規制部243aおよび第2規制部243bを備えている。なお、両規制部243a,243bの配置は、実施の形態1と同様の位置に配置されている。
このガイド補助部材243は、実施の形態2では、ボルト243dにより取付ブラケット22に固定されている。なお、ガイド補助部材243は、図示は省略するが、実施の形態1と同様に、取付ブラケット22の、車幅方向で同一の方向を向いた側面に取り付けられているものとする。
したがって、実施の形態2にあっても、実施の形態1と同様に、コクピットモジュール10の位置決め時に、ガイドピン41の移動が、第2規制部243bの弾性力により抵抗を受けることにより、左右のガイドピン41,41の差込代の均等化を図ることができる。
また、ガイドピン41が、ガイド溝42の最奥部に達したコクピットモジュール10の位置決め後は、ガイドピン41が、ガイド溝42を逆行するのが、第1規制部243aにより規制され、位置決め状態を保持できる。
よって、実施の形態2にあっても、実施の形態1において説明した上記a)b)c)d)の効果を奏する。
また、実施の形態2では、ガイド補助部材243を、安価なワイヤスプリングにより形成したため、製造コストを抑えることが可能である。
以上、本発明のコクピットモジュール取付構造を実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、ガイド補助部材として、第1規制部および第2規制部を備えたものを示したが、これに限定されず、位置決め時のガイドピンが逆行するのを規制する第1規制部のみの構成としても、所期の効果を奏する。さらに、第1規制部のみの構成としても、この第1規制部を、ガイド溝の延在方向に長い凸形状とすることにより、この第1規制部の開口側の端部を、第2規制部の配置として、第2規制部の機能を持たせることもできる。あるいは、これら規制部を3以上の複数設けることにより、ガイドピンの差込代の左右の均等性を図る性能を高めることも可能である。
また、実施の形態1において、ガイド補助部材の取り付けを、係合ピン43dにより行なう例を示したが、実施の形態2で示したような、ボルトやネジ、あるいはガイド補助部材とは別体のクリップなどを用いてもよい。同様に、実施の形態2のように、ワイヤスプリングを用いたガイド補助部材にあっても、その取り付けは、ボルト以外の、ネジ、クリップなどの取付手段を用いてもよい。
また、実施の形態1,2では、ガイド補助部材は、取付ブラケットの、車幅方向で同方向を向いた側面に取り付けた例を示した。これにより、左右のガイド補助部材の共用化が可能となったが、これに限定されず、取付ブラケットの、車幅方向で異なる面、例えば、車両中央側を向いた面に取り付けるようにしてもよい。この場合、ガイド補助部材を左右で異なる形状としてもよいが、ガイド溝の長さと、貫通部材および貫通穴との位置関係を調節することにより、左右のガイド補助部材として、同じ部材を用いても実施の形態と同様に、貫通部材が貫通穴に差し込まれる前に左右の規制部がガイドピンと当接し、また、位置決め時に、左右の規制部がガイドピンの逆行を規制するようにすることも可能である。
また、コクピットモジュールの貫通部材としては、空調関係の配管を例示したが、これに限定されず、例えば、給電用の配線のように、硬質で太い配線など、ダッシュパネルの貫通穴との干渉を避けたい貫通部材であれば、他の部材であってもよい。
また、ガイド補助部材は、ガイド溝の下側に取り付けた例を示したが、ガイド溝の上側に取り付けることも可能である。また、規制部は、車両前後方向に弾性変形してガイドピンが通過することを可能としたが、ガイド溝に対して、車幅方向に出入りして、ガイドピンの移動に規制力を与えると共に、ガイドピンの通過を可能とすることもできる。
また、実施の形態において、各規制部の変形を容易とする変形促進長穴を示したが、この変形促進用の穴の形状は、実施の形態にて示した長穴形状に限られず、例えば、各規制部において独立して変形促進穴を形成してよい。
10 コクピットモジュール
15 貫通部材
20 サポートメンバ
22 取付ブラケット
30 車体
31 ダッシュパネル
33 貫通穴
40 ガイド機構
41 ガイドピン
42 ガイド溝
43 ガイド補助部材
43a 第1規制部
43b 第2規制部
43c 変形促進長穴
43d 係合ピン
43e 係合爪
221 側面
222 側面
243 ガイド補助部材
243a 第1規制部
243b 第2規制部

Claims (4)

  1. コクピットモジュールと、
    このコクピットモジュールの左右側部と車体との間に設けられ、前記コクピットモジュールと車体との一方に設けられたガイドピン、および他方に設けられて前記コクピットモジュールを車体の取付位置に位置決めする際に前記ガイドピンを案内し位置決めするガイド溝を備えたガイド機構と、
    前記ガイド溝に沿って設けられたガイド補助部材と、
    このガイド補助部材に設けられ、前記位置決め時に前記ガイド溝に沿って移動する前記ガイドピンと干渉可能な位置に配置されると共に、前記ガイドピンの通過を許容するよう弾性変形が可能に形成され、かつ、前記ガイド溝の延在方向において前記位置決めされた時の前記ガイドピンの逆行を規制可能な規制部と、
    を備えていることを特徴とするコクピットモジュール取付構造。
  2. 請求項1に記載のコクピットモジュール取付構造において、
    前記ガイド補助部材は、前記規制部よりも前記ガイド溝の延在方向において前記ガイド溝の開口側の位置に配置されて、前記位置決め時に前記ガイド溝に沿って移動する前記ガイドピンと干渉可能な位置に配置されると共に、前記ガイドピンの通過を許容する弾性変形が可能に形成された第2の規制部を備えていることを特徴とするコクピットモジュール取付構造。
  3. 請求項2に記載のコクピットモジュール取付構造において、
    前記第2の規制部は、前記コクピットモジュールを前記取付位置に位置決めしたときに前記車体のダッシュパネルに形成された貫通穴を貫通した状態となる貫通部材が、前記貫通穴に差し込まれる前の時点で、前記ガイドピンと干渉する位置に配置されていることを特徴とするコクピットモジュール取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコクピットモジュール取付構造において、
    前記コクピットモジュールは、左右端部に一対の取付ブラケットを備え、
    前記ガイド補助部材は、各取付ブラケットの車幅方向で同方向を向いた側面に取り付けられていることを特徴とするコクピットモジュール取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015519238A (ja) * 2012-02-09 2015-07-09 ルノー エス.ア.エス. 車両の運転席を設置するための構造
FR3103452A1 (fr) * 2019-11-25 2021-05-28 Renault S.A.S Dispositif de fixation d’une traverse d’un poste de conduite à une structure de caisse d’un véhicule automobile

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