JP2014065322A - エアガイドの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が容易に行えるエアガイドの取付構造を提供する。
【解決手段】ロアアブソーバ2の上部に配置されるエアガイド本体41と、エアガイド本体41の車両後方側の端部に形成されて、熱交換器1のファンシュラウド12の下部に当接するリップ部42とを備え、ロアアブソーバ2には、第1の固定孔21が形成され、エアガイド本体41には、第2の固定孔43が形成され、エアガイド本体41は、第2の固定孔43よりも車両後方側の個所が熱交換器1に係止され、エアガイド本体41は、第1の固定孔21および第2の固定孔43に差し込まれるタッピングねじ3によってロアアブソーバ2に固定されるエアガイドの取付構造であって、エアガイド本体41の車両後方側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に、支持部46を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】ロアアブソーバ2の上部に配置されるエアガイド本体41と、エアガイド本体41の車両後方側の端部に形成されて、熱交換器1のファンシュラウド12の下部に当接するリップ部42とを備え、ロアアブソーバ2には、第1の固定孔21が形成され、エアガイド本体41には、第2の固定孔43が形成され、エアガイド本体41は、第2の固定孔43よりも車両後方側の個所が熱交換器1に係止され、エアガイド本体41は、第1の固定孔21および第2の固定孔43に差し込まれるタッピングねじ3によってロアアブソーバ2に固定されるエアガイドの取付構造であって、エアガイド本体41の車両後方側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に、支持部46を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアガイドの取付構造に関する。
従来、車両に搭載される熱交換器と、熱交換器の下側に設置される部材の間に、車両幅方向に延びる下部エアガイド(以下、ロアエアガイドと呼称する)を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。ロアエアガイドは、車両走行時に、車両前方側から熱交換器へ冷風を導く役割を担い、車両停車時に、エンジン側から熱交換器への熱風の回り込みを防ぐ役割を担っている。
ロアエアガイドは、車体の構成部材に、締結部材により固定されるようになっている。車体の構成部材およびロアエアガイドには、締結部材を差し込むための固定孔が形成されている。
しかしながら、従来のロアエアガイドおいては、車体の構成部材にロアエアガイドを固定するときに、ロアエアガイドに形成した固定孔が、ロアアブソーバに形成した固定孔に対してずれてしまう場合がある。
このため、ロアエアガイドに形成した固定孔に締結部材を差し込みにくくなって、ロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が困難になるという課題があった。
そこで、本発明は、従来のものと比較して、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が容易に行えるエアガイドの取付構造を提供することを目的としている。
本発明に係るエアガイドの取付構造は、上記目的を達成するため、(1)ロアアブソーバの上部に配置されるエアガイド本体と、前記エアガイド本体の一端側の端部に形成されて、熱交換器のファンシュラウドの下部に当接する当接部とを備え、前記ロアアブソーバには、上下に貫通する第1の固定孔が形成され、前記エアガイド本体には、前記第1の固定孔に対応して上下に貫通する第2の固定孔が形成され、前記エアガイド本体は、前記第2の固定孔よりも一端側の個所が前記熱交換器に係止され、前記エアガイド本体は、前記第1の固定孔および前記第2の固定孔に差し込まれる締結部材によって前記ロアアブソーバに固定されるエアガイドの取付構造であって、前記エアガイド本体の一端側の下部と前記ロアアブソーバの上部の間に、支持部を設けている。
この構成により、本発明のエアガイドの取付構造は、エアガイド本体の一端側の下部とロアアブソーバの上部との間に支持部を設けているため、当接部がファンシュラウドの下部に当接しても、ロアエアガイドの車両前方側の端部がロアアブソーバから離れない。
よって、ロアエアガイドに形成した第2の固定孔が、ロアアブソーバに形成した第1の固定孔に対してずれることがなく、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が容易に行える。
なお、上記(1)に記載のエアガイドの取付構造において、(2)前記支持部は、エアガイド本体と一体に形成してもよい。
この構成により、本発明のエアガイドの取付構造は、支持部をエアガイド本体と一体に形成しているため、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が速やかに行える。
また、上記(1)に記載のエアガイドの取付構造において、(3)前記支持部は、ロアアブソーバと一体に形成してもよい。
この構成により、本発明のエアガイドの取付構造は、支持部をロアアブソーバと一体に形成しているため、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が速やかに行える。
本発明によれば、従来のものと比較して、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が容易に行えるエアガイドの取付構造を提供することができる。
以下、本発明に係るエアガイドの取付構造の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図1〜図4において、Fは車両前方を表し、Rは車両後方を表している。
車両のエンジンルームには、図1に示すように、熱交換器1が搭載され、熱交換器1の下側には、歩行者保護装置としてのロアアブソーバ2が設置されるようになっている。
熱交換器1は、コンデンサ11、図示されていないラジエータ、図示されていない電動ファン、およびファンシュラウド12を含んで構成されている。これらコンデンサ11、ラジエータ、電動ファン、およびファンシュラウド12は、図2に示すようなラジエータサポート13に組み付けられている。
ラジエータサポート13は、金属によって形作られており、車体骨格の一部をなすものである。ラジエータサポート13は、車両幅方向に延びるラジエータサポートロアクロス14と、上下方向に延びる一対のラジエータサポートサイド15と、車両幅方向に延びる図示されていないラジエータサポートアッパクロスとを有している。
ラジエータサポートロアクロス14の一端部には、一方のラジエータサポートサイド15の下端部が固着され、ラジエータサポートロアクロス14の他端部には、他方のラジエータサポートサイド15の下端部が固着されている。
一方のラジエータサポートサイド15の上端部には、ラジエータサポートアッパクロスの一端部が固着され、他方のラジエータサポートサイド15の上端部には、ラジエータサポートアッパクロスの他端部が固着されている。
ロアアブソーバ2は、樹脂によって形作られており、車体に組み付けられる。このロアアブソーバ2には、上下に貫通する第1の固定孔21が、車両幅方向に間隔を置いて2つ形成されている。
第1の固定孔21には、タッピングねじ3が差し込まれるようになっている。第1の固定孔21は、前述した熱交換器1の構成部材であるファンシュラウド12よりも車両前方F側に位置している。
本実施の形態に係るロアエアガイド4は、樹脂によって形作られている。このロアエアガイド4は、図1〜図3に示すように、車両幅方向に延びるエアガイド本体41と、エアガイド本体41の車両後方R側の端部に形成した複数のリップ部42とを備えており、前述した熱交換器1の構成部材であるラジエータサポート13、およびロアアブソーバ2に組み付けられるようになっている。
ロアエアガイド4におけるエアガイド本体41には、上下に貫通する第2の固定孔43が、ロアアブソーバ2の第1の固定孔21に対応するように2つ形成されている。第2の固定孔43には、グロメット44が嵌め込まれている。グロメット44には、タッピングねじ3が差し込まれるようになっている。
エアガイド本体41の車両幅方向の中央部には、ブラケット45が一体に形成されている。ブラケット45は、図示されていないピンにより、前述したラジエータサポート13におけるラジエータサポートロアクロス14に係止されるようになっている。
エアガイド本体41の一端部は、図示されていないピンにより、ラジエータサポートロアクロス14の一端部に係止され、エアガイド本体41の他端部は、図示されていないピンにより、ラジエータサポートロアクロス14の他端部に係止されるようになっている。
ロアエアガイド4におけるリップ部42は、エアガイド本体41と比較して剛性が低くなるよう、エアガイド本体41よりも厚みが薄く形成されている。
リップ部42は、エアガイド本体41をラジエータサポートロアクロス14に係止すると、前述した熱交換器1の構成部材であるファンシュラウド12の下部にリップ部42の車両後方R側の縁部が当接して、弾性により全体的に撓むよう構成されている。リップ部42は、エンジン側から熱交換器1への熱風の回り込みを防ぐ役割を担っている。
さらに、本実施の形態に係るエアガイドの取付構造の特徴部分は、ロアエアガイド4におけるエアガイド本体41の車両後方R側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に、支持部46を設けた点にある。
この支持部46は、予め形成しておいた板状の部材をエアガイド本体41、あるいはロアアブソーバ2のいずれか一方に接着等の手法により取り付けてもよいし、また、エアガイド本体41、あるいはロアアブソーバ2のいずれか一方と一体に形成してもよい。エアガイド本体41、あるいはロアアブソーバ2にいずれかに支持部46を一体に形成する場合、支持部46をリブ状とすることもできる。
次に、ロアエアガイド4を、ラジエータサポート13、およびロアアブソーバ2に組み付ける手順を説明する。
車両のエンジンルームに熱交換器1を搭載した後、車体にロアアブソーバ2を組み付けるのに先立って、エアガイド本体41の車両幅方向の中央部のブラケット45を、図示されていないピンにより、ラジエータサポートロアクロス14に係止するとともに、エアガイド本体41の両端部を、図示されていないピンにより、ラジエータサポートロアクロス14の両端部に係止する。
エアガイド本体41をラジエータサポートロアクロス14に係止すると、リップ部42は、ファンシュラウド12の下部に当接して弾性により撓み、そして、図3に示すように、エアガイド本体41の車両後方R側の端部に下向きの反力fが作用する。
このとき、車体には、ロアアブソーバ2が組み付けられていないため、エアガイド本体41は、ラジエータサポートロアクロス14に係止されている個所の付近を支点Sとして、エアガイド本体41の車両前方F側の端部が上昇する方向(図中時計回り)に回動することになる。
そして、ロアアブソーバ2を車体に組み付けると、エアガイド本体41の車両後方R側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に、支持部46が介在することになり、エアガイド本体41の車両後方R側の端部は、前述した反力fに抗して押し上げられる。
この結果、エアガイド本体41は、ラジエータサポートロアクロス14に係止されている個所の付近を支点Sとして、車体にロアアブソーバ2を組み付ける前の位置から、エアガイド本体41の車両前方F側の端部が下降する方向(図中反時計回り)に回動することになる。
これにより、エアガイド本体41に形成した第2の固定孔43が、ロアアブソーバ2に形成した第1の固定孔21に対してずれることがなく、第1の固定孔21、および第2の固定孔43に嵌め込まれたグロメット44に、タッピングねじ3を支障なく差し込むことができる。
したがって、図1〜図3に示すエアガイドの取付構造においては、タッピングねじ3によりロアエアガイド4をロアアブソーバ2に固定する作業が容易に行える。
図4は、ロアエアガイド4の変形例を用いた本発明の実施の形態に係るエアガイドの取付構造を示すものであり、図中、図1〜図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
図4におけるロアエアガイド4は、エアガイド本体41の車両後方R側の端部に、当接部47を設けている。当接部47は、エアガイド本体41の車両後方R側の端部に形成したブラケット48と、ブラケット48の上部に装着したスポンジ状のシール49とを有している。
ロアエアガイド4は、エアガイド本体41をラジエータサポートロアクロス14に係止すると、熱交換器1の構成部材であるファンシュラウド12の下部に当接部47のシール49が当接するようになっている。当接部47は、エンジン側から熱交換器1への熱風の回り込みを防ぐ役割を担っている。
なお、ロアエアガイド4におけるエアガイド本体41の車両後方R側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に支持部46を設ける点は、図1、図3に示すエアガイドの取付構造と同様である。
すなわち、エアガイド本体41をラジエータサポートロアクロス14に係止すると、当接部47のシール49は、ファンシュラウド12の下部に当接して圧縮され、エアガイド本体41の車両後方R側の端部に下向きの反力f(図3参照)が作用する。
このとき、車体には、ロアアブソーバ2が組み付けられていないため、エアガイド本体41は、ラジエータサポートロアクロス14に係止されている個所の付近を支点S(図3参照)として、エアガイド本体41の車両前方F側の端部が上昇する方向(図中時計回り)に回動することになる。
そして、ロアアブソーバ2を車体に組み付けると、エアガイド本体41の車両後方R側の下部とロアアブソーバ2の上部の間に、支持部46が介在することになり、エアガイド本体41の車両後方R側の端部は、前述した反力f(図3参照)に抗して押し上げられる。
この結果、エアガイド本体41は、車体にロアアブソーバ2を組み付ける前の位置から、ラジエータサポートロアクロス14に係止されている個所の付近を支点S(図3参照)として、エアガイド本体41の車両前方F側の端部が下降する方向(図中反時計回り)に回動することになる。
これにより、図4に示すエアガイドの取付構造においても、エアガイド本体41に形成した第2の固定孔43が、ロアアブソーバ2に形成した第1の固定孔21に対してずれることがなく、第1の固定孔21、および第2の固定孔43に嵌め込まれたグロメット44に、タッピングねじ3を支障なく差し込むことができる。
したがって、タッピングねじ3によりロアエアガイド4をロアアブソーバ2に固定する作業が容易に行える。
以上のように、本発明に係るエアガイドの取付構造は、締結部材によりロアエアガイドをロアアブソーバに固定する作業が容易に行えるという効果を奏するもので、様々な車種の熱交換器に有用である。
1…熱交換器、2…ロアアブソーバ、3…タッピングねじ(締結部材)、12…ファンシュラウド、21…第1の固定孔、41…エアガイド本体、42…リップ部(当接部)、43…第2の固定孔、46…支持部、47…当接部
Claims (3)
- ロアアブソーバの上部に配置されるエアガイド本体と、
前記エアガイド本体の一端側の端部に形成されて、熱交換器のファンシュラウドの下部に当接する当接部とを備え、
前記ロアアブソーバには、上下に貫通する第1の固定孔が形成され、
前記エアガイド本体には、前記第1の固定孔に対応して上下に貫通する第2の固定孔が形成され、
前記エアガイド本体は、前記第2の固定孔よりも一端側の個所が前記熱交換器に係止され、
前記エアガイド本体は、前記第1の固定孔および前記第2の固定孔に差し込まれる締結部材によって前記ロアアブソーバに固定されるエアガイドの取付構造であって、
前記エアガイド本体の一端側の下部と前記ロアアブソーバの上部の間に、支持部を設けたことを特徴とするエアガイドの取付構造。 - 前記支持部は、エアガイド本体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアガイドの取付構造。
- 前記支持部は、ロアアブソーバと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアガイドの取付構造。
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---|---|---|---|
JP2012209714A JP2014065322A (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | エアガイドの取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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JP2012209714A Withdrawn JP2014065322A (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | エアガイドの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014065322A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110279227A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-27 | 贵州锦程铝业科技有限公司 | 一种铝合金型材柜体 |
CN110285118A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-27 | 贵州锦程铝业科技有限公司 | 一种应用于柜体型材连接的转角接驳件 |
FR3085643A1 (fr) | 2018-09-10 | 2020-03-13 | Psa Automobiles Sa | Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d’air vers l’echangeur de chaleur |
-
2012
- 2012-09-24 JP JP2012209714A patent/JP2014065322A/ja not_active Withdrawn
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FR3085643A1 (fr) | 2018-09-10 | 2020-03-13 | Psa Automobiles Sa | Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d’air vers l’echangeur de chaleur |
WO2020053498A1 (fr) | 2018-09-10 | 2020-03-19 | Psa Automobiles Sa | Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d'air vers l'echangeur de chaleur |
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CN110285118A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-27 | 贵州锦程铝业科技有限公司 | 一种应用于柜体型材连接的转角接驳件 |
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