JP2013210594A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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【課題】画像流れが生じにくい電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供する。
【解決手段】電子写真感光体の表面が、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部と、該凹部以外の部分と、から形成されており、電子写真感光体の表面の任意の位置に、一辺500μmの正方形領域を配置したとき、一辺500μmの正方形領域における凹部の面積が10000μm以上90000μm以下であり、凹部以外の部分に含まれる平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真感光体の表面には、帯電やクリーニングなどの電気的外力や機械的外力が加えられるため、これらの外力に対する耐久性(耐摩耗性など)が要求される。
この要求に対して、従来から、電子写真感光体の表面層に耐摩耗性の高い樹脂(硬化性樹脂など)を用いるなどの改良技術が用いられている。
一方、電子写真感光体の表面の耐摩耗性を高めることによって生じる課題として、画像流れが挙げられる。画像流れは、電子写真感光体の表面の帯電によって生じるオゾンや窒素酸化物などの酸化性ガスにより、電子写真感光体の表面層に用いられている材料が劣化したり、水分の吸着によって電子写真感光体の表面が低抵抗化したりすることが原因であると考えられている。そして、電子写真感光体の表面の耐摩耗性が高くなるほど、電子写真感光体の表面のリフレッシュ(劣化した材料や吸着した水分などの画像流れ原因物質の除去)がなされにくくなり、画像流れが発生しやすくなる。
画像流れを改善する技術として、特許文献1には、乾式ブラスト処理または湿式ホーニング処理によって電子写真感光体の表面にディンプル形状の凹部を付与する技術が開示されている。特許文献1によれば、電子写真感光体の表面に複数のディンプル形状の凹部を設けることによって、初期から5000枚程度までの画像流れを抑制することができる。
また、特許文献2には、電子写真感光体の表面に、開口部の平均長軸径が3.0μmより大きく14.0μm以下の凹部を100μm四方あたり76個以上1000個以下設けることによって、高温高湿環境下でも初期から50000枚程度までのドット再現性を良好に維持する、すなわち画像流れを抑制する技術が開示されている。
また、特許文献3には、パターニングされた表面を有するイメージング部材が開示されている。
特許第3938209号公報 特開2007−233355号公報 特開2011−22578号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、比較的初期の画像流れが抑制されるに留まるうえ、帯電装置近傍で顕著に発生する画像流れに対しては改善の余地がある。また、高温高湿環境下で電子写真装置を数日間放置した場合に生じやすい起動直後の画像流れに対しても改善の余地が残っている。
また、特許文献2に開示された技術でも、帯電装置近傍で顕著に発生する画像流れに対しては、いまだ改善の余地があり、高温高湿環境下で電子写真装置を数日間放置した場合に生じやすい起動直後の画像流れに対しても改善の余地が残っている。
また、特許文献3に開示された技術を用いても、帯電装置近傍で発生する画像流れや、高温高湿環境下で電子写真装置を数日間放置した場合に生じやすい起動直後の画像流れを抑制する効果は十分に得られなかった。
本発明の目的は、画像流れが生じにくい電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面が、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部と、該凹部以外の部分と、から形成されており、
該電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺500μmの正方形領域を配置したとき、該一辺500μmの正方形領域における該凹部の面積が10000μm以上90000μm以下であり、該凹部以外の部分に含まれる平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下である
ことを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域が、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部と、該凹部以外の部分と、から形成されており、
該クリーニング部材との接触領域の任意の位置に一辺500μmの正方形領域を配置したとき、該一辺500μmの正方形領域における該凹部の面積が10000μm以上90000μm以下であり、該凹部以外の部分に含まれる平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下である
ことを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、および、該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、画像流れが生じにくい電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
(A)および(B)は、基準面、平坦部、凹部などの関係を模式的に示す図である。 (A)〜(G)は、電子写真感光体の表面の凹部の開口部の形状の例を示す図である。 (A)〜(G)は、電子写真感光体の表面の凹部の断面形状の例を示す図である。 電子写真感光体の表面に凹部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の例を示す図である。 (A)〜(D)は、電子写真感光体の製造例で用いたモールドを示す図である。 フィッティングの例を示す図である。 電子写真感光体の表面層付近の断面観察を行った結果を示す図である。 乾式ブラスト装置の例を示す図である。 狭小部分を説明するための図である。
本発明の特許文献1に対する特徴は、電子写真感光体の表面における平坦部の面積の割合が多い点である。乾式ブラスト処理や湿式ホーニング処理を用いて電子写真感光体の表面にディンプル形状の凹部を設ける場合、電子写真感光体の表面に対してランダムに粒子を衝突させることになるため、凹部以外の部分のうち、平坦部の面積の割合はきわめて少なくなる。
また、本発明の特許文献3に対する特徴についても、特許文献1に対する特徴と同様に、電子写真感光体の表面における平坦部の面積の割合が多い点である。
また、本発明の特許文献2に対する特徴は、開口部最長径(長軸径)の大きな凹部が電子写真感光体の表面に設けられている点と、この凹部の面積率が少ない点である。
なお、本発明において、凹部の面積とは、電子写真感光体の表面を上から見たときの凹部の面積であり、凹部の開口部の面積を意味する。平坦部や凸部に関しても同様である。
本発明者らの検討の結果、開口部最長径の大きな凹部(好ましくは、開口部最短径も大きな凹部)を電子写真感光体の表面に疎に配置し、かつ、当該凹部以外の部分の中でも特に平坦部の面積を多くとることによって、画像流れの抑制効果が飛躍的に向上することがわかった。
開口部最長径の大きな凹部を疎に配置することによって、クリーニングブレードのビビリが適度に抑制され、電子写真感光体の表面とクリーニングブレードの安定的な摺擦状態が作り出される。それとともに、凹部に対するクリーニングブレードの圧力は相対的に低くなるため、凹部以外の部分に対する圧力が相対的に高くなる。そして、圧力が高くなる凹部以外の中でも、電子写真感光体の表面の効率的なリフレッシュが行われやすい平坦部が多くなるようにすることによって、電子写真感光体の表面に付着した画像流れ原因物質の除去が行われやすくなる。本発明者らは、このようなメカニズムによって、画像流れの抑制効果が飛躍的に向上していると考えている。
具体的には、本発明の電子写真感光体の表面には、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部が設けられる。深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部を、以下「特定凹部」ともいう。そして、本発明において、特定凹部は、電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺500μmの正方形領域(面積が250000μm)を配置したとき(すなわち、電子写真感光体の表面のどの位置に一辺500μmの正方形領域を配置しても)、その一辺500μmの正方形領域における特定凹部の面積が10000μm以上90000μm以下になるように、電子写真感光体の表面に設けられる。あるいは、本発明において、特定凹部は、電子写真感光体の表面のクリーニング部材との接触領域の任意の位置に一辺500μmの正方形領域(面積が250000μm)を配置したとき(すなわち、電子写真感光体の表面のクリーニング部材との接触領域のどの位置に一辺500μmの正方形領域を配置しても)、その一辺500μmの正方形領域における特定凹部の面積が10000μm以上90000μm以下になるように、電子写真感光体の表面に設けられる。なお、電子写真感光体の表面が曲面である場合(例えば、電子写真感光体が円筒状である場合、電子写真感光体の表面(周面)は周方向に曲がった曲面となっている。)、「電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺500μmの正方形領域(面積が250000μm)を配置」するとは、その曲面を平面に補正した場合に、その平面において正方形になるような領域(面積が250000μm)を電子写真感光体の表面の任意の位置に配置するということを意味する。同様に、「電子写真感光体の表面のクリーニング部材との接触領域の任意の位置に一辺500μmの正方形領域(面積が250000μm)を配置」するとは、その曲面を平面に補正した場合に、その平面において正方形になるような領域(面積が250000μm)を電子写真感光体の表面のクリーニング部材との接触領域の任意の位置に配置するということを意味する。後述の一辺10μmの正方形領域に関しても同様である。
また、本発明の電子写真感光体の表面には、特定凹部に加えて平坦部が設けられる。そして、本発明において、平坦部は、電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺500μmの正方形領域を配置したとき、その一辺500μmの正方形領域における平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下になるように、電子写真感光体の表面に設けられる。
電子写真感光体の表面の特定凹部や平坦部などは、例えば、レーザー顕微鏡、光学顕微鏡、電子顕微鏡、原子力間顕微鏡などの顕微鏡を用いて観察することができる。
レーザー顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製の超深度形状測定顕微鏡VK−8550、超深度形状測定顕微鏡VK−9000、超深度形状測定顕微鏡VK−9500、VK−X200
(株)菱化システム製の表面形状測定システムSurface Explorer SX−520DR型機
オリンパス(株)製の走査型共焦点レーザー顕微鏡OLS3000
レーザーテック(株)製のリアルカラーコンフォーカル顕微鏡オプリテクスC130
光学顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX−500、デジタルマイクロスコープVHX−200
オムロン(株)製の3DデジタルマイクロスコープVC−7700
電子顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製の3Dリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−9800、3Dリアルサーフェスビュー顕微鏡VE−8800
エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製の走査型電子顕微鏡コンベンショナル/Variable Pressure SEM
(株)島津製作所製の走査型電子顕微鏡SUPERSCAN SS−550
原子力間顕微鏡としては、例えば、以下の機器が利用可能である。
(株)キーエンス製のナノスケールハイブリッド顕微鏡VN−8000
エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製の走査型プローブ顕微鏡NanoNaviステーション
(株)島津製作所製の走査型プローブ顕微鏡SPM−9600
上記一辺500μmの正方形領域の観察や、後述の一辺10μmの正方形領域の観察は、一辺500μmの正方形領域が収まるような倍率で行ってもよいし、より高い倍率で部分的な観察を行った後、ソフトを用いて複数の部分画像を連結するようにしてもよい。
一辺500μmの正方形領域における特定凹部および平坦部の判定(定義)などについて説明する。
まず、電子写真感光体の表面を顕微鏡で拡大観察する。例えば、電子写真感光体が円筒状である場合のように電子写真感光体の表面(周面)が周方向に曲がった曲面となっている場合は、その曲面の断面プロファイルを抽出し、曲線(電子写真感光体が円筒状であれば円弧)をフィッティングする。図7に、フィッティングの例を示す。図7に示す例は、電子写真感光体が円筒状である場合の例である。図7中、実線の701は電子写真感光体の表面(曲面)の断面プロファイルであり、破線の702は断面プロファイル701にフィッティングした曲線である。その曲線702が直線になるように断面プロファイル701の補正を行い、得られた直線を電子写真感光体の長手方向(周方向に直交する方向)に拡張した面を基準面とする。電子写真感光体が円筒状でない場合も、円筒状である場合と同様にして基準面を得る。
得られた基準面の0.2μm下方に位置し、基準面に平行な面を第二基準面とし、基準面の0.2μm上方に位置し、基準面に平行な面を第三基準面とする。上記一辺500μmの正方形領域のうち、第二基準面と第三基準面に挟まれる部分を当該正方形領域における平坦部とする。第三基準面よりも上に位置する部分を当該正方形領域における凸部とする。第二基準面よりも下に位置する部分を当該正方形領域における凹部とする。第二基準面から凹部の最低点までの距離を凹部の深さとする。第二基準面による凹部の断面を凹部の開口部とし、開口部を横切る線分のうち、最も長い線分の長さを凹部の開口部最長径とする。このようにして求めた深さが0.5μm以上5μm以下の範囲にあり、開口部最長径が20μm以上80μm以下の範囲にあるものが、凹部の中でも上記特定凹部に該当する。本発明における特定凹部の深さは、1μm以上5μm以下の範囲にあることが好ましい。また、凹部の開口部を挟む2本の平行線の距離が最も短くなるときの距離を凹部の開口部最短径とする。本発明における特定凹部の開口部最短径は、20μm以上80μm以下の範囲にあることが好ましい。
図1の(A)および(B)に、基準面1−1、平坦部(第二基準面1−2と第三基準面1−3に挟まれる部分)、凹部1−4(特定凹部)、凸部1−5などの関係を模式的に示す。図1の(A)および(B)は、上記補正後の断面プロファイルである。
図2(A)〜(G)に、特定凹部の開口部の形状(特定凹部を上から見たときの形状)の例を示す。また、図3(A)〜(G)に、特定凹部の断面形状の例を示す。
特定凹部の開口部の形状としては、例えば、図2(A)〜(G)に示すような、円、楕円、正方形、長方形、三角形、四角形、六角形などが挙げられる。また、特定凹部の断面形状としては、例えば、図3(A)〜(G)に示すような、三角形、四角形、多角形などのエッジを有するものや、連続した曲線からなる波型や、三角形、四角形、多角形のエッジの一部または全部を曲線に変形したものなどが挙げられる。
電子写真感光体の表面に設けられる複数の特定凹部は、すべてが同一の形状、開口部最長径、深さであってもよいし、異なる形状、開口部最長径、深さのものが混在していてもよい。
上記特定凹部は、電子写真感光体の表面の全域に形成されていてもよいし、電子写真感光体の表面の一部分に形成されていてもよい。特定凹部が電子写真感光体の表面の一部分に形成されている場合は、少なくともクリーニング部材との接触領域の全域には特定凹部が形成されていることが好ましい。
また、本発明において、電子写真感光体の表面に設けられる平坦部は、画像流れ原因物質の除去性を高める観点から、ある程度の大きさを持っていることが好ましく、狭小な平坦部(狭小部分)は少ないことが好ましい。具体的には、電子写真感光体の表面の任意の位置に配置される一辺500μmの正方形領域における平坦部のうち、一辺10μmの正方形領域を配置することができない狭小部分の面積の割合が、当該一辺500μmの正方形領域における平坦部の全面積に対して30%以下であることが好ましい。
図10は、狭小部分を説明するための図である。図10は、本発明の電子写真感光体の表面の一部を上から見たときの形状の例を示している。図10では、説明のしやすさのため、特定凹部でない部分がすべて平坦部である場合を例として挙げている。図10中、1001は電子写真感光体の表面の特定凹部であり、1002は電子写真感光体の表面の平坦部に配置された一辺10μmの正方形領域であり、1003は狭小部分(図中の黒く塗り潰している部分)である。正方形領域1002は、図中の破線の正方形で示すように、平坦部においてどのような向きに配置してもよい。平坦部において正方形領域1002をどのような向きにしても配置することができない部分が、平坦部における狭小部分1003となる。
また、平坦部における狭小部分の面積の割合は、画像流れ原因物質の除去性を均一にする観点から、電子写真感光体の表面においてある程度一様になっていることが好ましい。具体的には、電子写真感光体の表面の任意の50箇所に配置される一辺500μmの正方形領域において上記狭小部分の面積の割合をそれぞれ測定したときに、50個の測定値の標準偏差(狭小部分の標準偏差)が5%以下であることが好ましい。
〈電子写真感光体の表面に凹部を形成する方法〉
形成するべき凹部に対応した凸部を有するモールドを電子写真感光体の表面に圧接し、形状転写を行うことにより、電子写真感光体の表面に凹部を形成することができる。
図4に、電子写真感光体の表面に凹部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す。
図4に示す圧接形状転写加工装置によれば、被加工物である電子写真感光体4−1を回転させながら、その表面(周面)に連続的にモールド4−2を接触させ、加圧することにより、電子写真感光体4−1の表面に凹部や平坦部を形成することができる。
加圧部材4−3の材質としては、例えば、金属、金属酸化物、プラスチック、ガラスなどが挙げられる。これらの中でも、機械的強度、寸法精度、耐久性の観点から、ステンレス鋼(SUS)が好ましい。加圧部材4−3は、その上面にモールドが設置される。また、下面側の支持部材(不図示)および加圧システム(不図示)により、支持部材4−4に支持された電子写真感光体4−1の表面に、モールド4−2を所定の圧力で接触させることができる。また、支持部材4−4を加圧部材4−3に対して所定の圧力で押し付けてもよいし、支持部材4−4および加圧部材4−3を互いに押し付けてもよい。
図4に示す例は、加圧部材4−3を移動させることにより、電子写真感光体4−1が従動または駆動回転しながら、その表面を連続的に加工する例である。さらに、加圧部材4−3を固定し、支持部材4−4を移動させることにより、または、支持部材4−4および加圧部材4−3の両者を移動させることにより、電子写真感光体4−1の表面を連続的に加工することもできる。
なお、形状転写を効率的に行う観点から、モールド4−2や電子写真感光体4−1を加熱することが好ましい。
モールドとしては、例えば、微細な表面加工された金属や樹脂フィルムや、シリコンウエハーなどの表面にレジストによりパターニングをしたものや、微粒子が分散された樹脂フィルムや、微細な表面形状を有する樹脂フィルムに金属コーティングを施したものなどが挙げられる。
また、電子写真感光体に押し付けられる圧力を均一にする観点から、モールドと加圧部材との間に弾性体を設置することが好ましい。
〈電子写真感光体の構成〉
本発明の電子写真感光体は、支持体および支持体上に形成された感光層を有する。
電子写真感光体の形状としては、例えば、円筒状、ベルト(エンドレスベルト)状、シート状などが挙げられる。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であってもよいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層であってもよい。電子写真特性の観点から、積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層は、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層であってもよいし、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層であってもよい。電子写真特性の観点から、順層型感光層が好ましい。また、電荷発生層を積層構成としてもよいし、電荷輸送層を積層構成としてもよい。
支持体としては、導電性を示すもの(導電性支持体)であることが好ましい。支持体の材質としては、例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属(合金)が挙げられる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを用いて真空蒸着によって形成した被膜を有する金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子をプラスチックや紙に含浸してなる支持体や、導電性結着樹脂製の支持体を用いることもできる。
支持体の表面は、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などを施してもよい。
支持体と、後述の下引き層または感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆などを目的として、導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、導電性顔料、抵抗調節顔料などを結着樹脂とともに分散処理することによって得られる導電層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、導電層用塗布液には、加熱、紫外線照射、放射線照射などにより硬化重合する化合物を添加してもよい。導電性顔料や抵抗調節顔料などを分散させてなる導電層は、その表面が粗面化される傾向にある。
導電層の膜厚は、0.2μm以上40μm以下であることが好ましく、1μm以上35μm以下であることがより好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体や、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
導電性顔料および抵抗調節顔料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレスなどの金属(合金)の粒子や、これらをプラスチックの粒子の表面に蒸着したものなどが挙げられる。また、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズがドープされている酸化インジウム、アンチモンやタンタルがドープされている酸化スズなどの金属酸化物の粒子を用いることもできる。これらは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせて用いる場合は、混合するだけでもよいし、固溶体や融着の形にしてもよい。
支持体または導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護などを目的として、バリア機能や接着機能を有する下引き層(中間層)を設けてもよい。
下引き層は、樹脂(結着樹脂)を溶剤に溶解させることによって得られる下引き層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
下引き層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシメチル化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ、ゼラチンなどが挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.05μm以上7μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。
感光層に用いられる電荷発生物質としては、例えば、ピリリウム、チアピリリウム染料や、各種の中心金属および各種の結晶形(α、β、γ、ε、X型など)を有するフタロシアニン顔料や、アントアントロン顔料や、ジベンズピレンキノン顔料や、ピラントロン顔料や、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料や、インジゴ顔料や、キナクリドン顔料や、非対称キノシアニン顔料や、キノシアニン顔料などが挙げられる。これら電荷発生物質は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
感光層に用いられる電荷輸送物質としては、例えば、ピレン化合物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散処理することによって得られた電荷発生層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
電荷発生物質と結着樹脂の質量比は、1:0.3〜1:4の範囲であることが好ましい。
分散処理方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミルなどを用いる方法が挙げられる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、単独で成膜性を有する電荷輸送物質を用いる場合は、結着樹脂を用いずに電荷輸送層を形成することもできる。
電荷発生層および電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体や、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は、5μm以下であることが好ましく、0.1〜2μmであることがより好ましい。
電荷輸送層の膜厚は、5〜50μmであることが好ましく、10〜35μmであることがより好ましい。
また、電子写真感光体の耐久性の向上の観点から、電子写真感光体の表面層を架橋有機高分子で構成することが好ましい。
本発明においては、例えば、電荷発生層上の電荷輸送層を電子写真感光体の表面層として架橋有機高分子で構成することができる。また、電荷発生層上の電荷輸送層上に第二電荷輸送層または保護層として架橋有機高分子で構成された表面層を形成することができる。また、架橋有機高分子で構成された表面層に要求される特性は、膜の強度と電荷輸送能力の両立であり、その観点から、電荷輸送物質または導電性粒子と、架橋重合性のモノマー/オリゴマーとを用いて表面層を形成することが好ましい。
電荷輸送物質としては、上述の電荷輸送物質を用いることができる。架橋重合性のモノマー/オリゴマーとしては、例えば、アクリロイルオキシ基やスチリル基などの連鎖重合性官能基を有する化合物や、水酸基、アルコキシシリル基、イソシアネート基などの逐次重合性官能基を有する化合物などが挙げられる。
また、膜の強度と電荷輸送能力の両立の観点から、同一分子内に電荷輸送性構造(好ましくは正孔輸送性構造)およびアクリロイルオキシ基の両方を有する化合物を用いることがより好ましい。
架橋硬化させる方法としては、例えば、熱、紫外線、放射線を用いる方法が挙げられる。
架橋有機高分子で構成された表面層の膜厚は、0.1〜30μmであることが好ましく、1〜10μmであることがより好ましい。
電子写真感光体の各層には、添加剤を添加することができる。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの劣化防止剤や、フッ素原子含有樹脂粒子、アクリル樹脂粒子などの有機樹脂粒子や、シリカ、酸化チタン、アルミナなどの無機粒子などが挙げられる。
〈プロセスカートリッジおよび電子写真装置の構成〉
図5に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の例を示す。
図5において、円筒状の本発明の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、回転過程において、帯電手段3(一次帯電手段:例えば、帯電ローラーなど)により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、露光手段(画像露光手段)(不図示)から照射される露光光(画像露光光)4を受ける。このようにして、電子写真感光体1の表面には、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。
本発明は、放電を利用した帯電手段を用いた場合において、効果が特に大きい。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、次いで現像手段5内のトナー(不定形トナーまたは球形トナー)で現像(正規現像または反転現像)されてトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像が、転写手段(例えば、転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材上に転写されていく。このとき、転写材Pは、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送される。また、転写手段には、トナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧がバイアス電源(不図示)から印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、電子写真感光体の表面から分離されて定着手段8へ搬送されてトナー像の定着処理を受けることにより、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、電子写真感光体1の表面に接触配置(当接)されたクリーニング部材(クリーニングブレードなど)を有するクリーニング手段7によって転写残トナーなどの付着物の除去を受けて清浄面化される。さらに、前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図5に示すように、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
本発明においては、電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7などから選択される構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成してもよい。また、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図5では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
露光光4は、電子写真装置が複写機やプリンターである場合、原稿からの反射光や透過光、または、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイや液晶シャッターアレイの駆動などにより照射される光である。
以下、具体的な実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。また、電子写真感光体を、以下単に「感光体」ともいう。また、以下のすべての例において、電子写真感光体の表面に形成された凹部の開口部の形状は、開口部最長径と開口部最短径が等しい円状である。
(感光体A−1の製造例)
直径30.7mm、長さ370mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
次に、酸化スズで被覆されている硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン粒子(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)15部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%)43部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)(旧・東レシリコーン(株))製)0.015部、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社(旧・東芝シリコーン(株))製)3.6部、2−メトキシ−1−プロパノール50部、および、メタノール50部を、ボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を1時間140℃で加熱し、硬化させることによって、膜厚15μmの導電層を形成した。
次に、共重合ナイロン(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)10部およびメトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス(株)(旧・帝国化学産業(株))製)30部を、メタノール400部/n−ブタノール200部の混合溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚0.45μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部、下記構造式(1)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、
Figure 2013210594
ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部、および、シクロヘキサノン600部を、直径1mmガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル700部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚0.17μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(2)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))70部、
Figure 2013210594
および、ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部を、モノクロロベンゼン600部/ジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚15μmの電荷輸送層を形成した。
次に、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)20部/1−プロパノール20部の混合溶剤を、ポリフロンフィルター(商品名:PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過した。その後、下記構造式(3)で示される正孔輸送性化合物90部、
Figure 2013210594
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン70部、および、1−プロパノール70部を上記混合溶剤に加えた。これをポリフロンフィルター(商品名:PF−020、アドバンテック東洋(株)製)で濾過することによって、第二電荷輸送層(保護層)用塗布液を調製した。この第二電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を大気中において10分間50℃で乾燥させた。その後、窒素中において加速電圧150kV、ビーム電流3.0mAの条件で支持体(被照射体)を200rpmで回転させながら、1.6秒間電子線を塗膜に照射した。なお、このときの電子線の吸収線量を測定したところ、15kGyであった。引き続いて、窒素中において25℃から125℃まで30秒かけて昇温させ、塗膜の加熱を行った。電子線照射およびその後の加熱時の雰囲気の酸素濃度は15ppm以下であった。次に、大気中において25℃まで塗膜を自然冷却し、大気中において30分間100℃で加熱処理を行うことによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、表面に凹部を形成する前の円筒状の電子写真感光体(凹部形成前の電子写真感光体)を作製した。
・モールド圧接形状転写による凹部の形成
概ね図4に示す構成の圧接形状転写加工装置に、モールドとして概ね図6(A)に示す形状のモールド(本例においては、最長径(モールド上の凸部を上から見たときの最長径のこと。以下同じ。)Xm:50μm、距離(間隔)Y1:64μm、距離(間隔)Y2:77μm、高さH:2.0μmのドーム型形状)を設置し、作製した凹部形成前の電子写真感光体に対して表面加工を行った。加工時には、電子写真感光体の表面の温度が110℃になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御し、3.0MPaの圧力で電子写真感光体と加圧部材を押し付けながら、電子写真感光体を周方向に回転させて、電子写真感光体の表面(周面)の全面に凹部を形成した。
このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体A−1」とする。
・電子写真感光体の表面の観察
得られた電子写真感光体(感光体A−1)の表面を、レーザー顕微鏡((株)キーエンス製、商品名:VK−9500)で50倍レンズにより拡大観察し、上述のようにして電子写真感光体の表面に設けられた特定凹部および平坦部の判定を行った。観察時には、電子写真感光体の長手方向に傾きが無いように、また、周方向については、電子写真感光体の円弧の頂点にピントが合うように、調整を行った。一辺500μmの正方形領域は、拡大観察を行った画像を画像連結アプリケーションによって連結して得た。また、得られた結果については、付属の画像解析ソフトにより、画像処理高さデータを選択し、フィルタタイプメディアンでフィルタ処理を行った。
上記観察によって特定凹部の深さ、開口部最長径および面積ならびに平坦部の面積、平坦部における狭小部分の面積の割合およびその標準偏差などを求めた。結果を表1に示す。
なお、電子写真感光体(感光体A−1)の表面を、他のレーザー顕微鏡((株)キーエンス製、商品名:X−200)を用い、上記と同様の方法で観察を行ったところ、上記のレーザー顕微鏡(株)キーエンス製、商品名:VK−9500)を用いた場合と同様の結果が得られた。以下の例では、電子写真感光体(感光体A−1)の表面の観察に、レーザー顕微鏡((株)キーエンス製、商品名:VK−9500)および50倍レンズを用いた。
(感光体A−2〜A−4の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−2」〜「感光体A−4」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−5の製造例)
感光体A−1の製造例において、支持体(円筒状支持体)として直径84mm、長さ370mmのアルミニウムシリンダーを用い、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−5」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−6〜A−22の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−6」〜「感光体A−22」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−23の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。
次に、アルミナ粒子(平均粒径:0.1μm、商品名:LS−231、日本軽金属(株)製)10部、および、クロロベンゼン90部を混合して得られた混合液を、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、Microfluidics社製)に入れ、600kgf/cmの圧力で3回の分散処理を施した。さらに、この分散処理を行った混合液をポリフロンフィルター(商品名:PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過を行い、分散液を調製した。
次に、上記構造式(2)で示される構造を有する化合物70部、ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)100部、上記分散液200部、モノクロロベンゼン400部、および、ジメトキシメタン200部を混合することによって、第二電荷輸送層(保護層)用塗布液を調製した。この第二電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を20分間130℃で乾燥させることによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、凹部形成前の電子写真感光体を作製した。
その後、モールドとして表1に示すモールドを用い、それ以外は感光体A−1の製造例と同様にして、凹部形成前の電子写真感光体の表面(周面)の全面に凹部を形成した。このようにして得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−23」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−24の製造例)
感光体A−1の製造例において、支持体(円筒状支持体)として直径24mm、長さ260.5mmのアルミニウムシリンダーを用い、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−24」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−25の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−25」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−26の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層まで形成した。
次に、モールドとして表1に示すモールドを用いて電荷輸送層の表面に凹部を形成した後、感光体A−1の製造例と同様の方法で、膜厚2μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体A−26」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−27の製造例)
感光体A−1の製造例において、支持体(円筒状支持体)として直径30mm、長さ260.5mmのアルミニウムシリンダーを用い、モールドとして表1に示すモールドを用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−27」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−28〜A−30の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表1に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表1に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−28」〜「感光体A−30」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−31の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。
次に、モールドとして表1に示すモールドを用いて電荷輸送層の表面に凹部を形成した後、感光体A−1の製造例と同様の方法で、膜厚2μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体A−31」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
(感光体A−32の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。
次に、分散剤としてのフッ素原子含有樹脂(商品名:GF−300、東亞合成(株)社製)0.5部を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)30部/1−プロパノール30部の混合溶剤に溶解させた後、潤滑剤としてのポリテトラフルオロエチレン(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)10部を加えた。これを高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics社製)に入れ、600kgf/cmの圧力で、4回の分散処理を施した。これをポリフロンフィルター(商品名:PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過することによって、潤滑剤分散液を得た。その後、上記構造式(3)で示される正孔輸送性化合物90部、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン70部、および、1−プロパノール70部を上記潤滑剤分散液に加えた。これをポリフロンフィルター(商品名:PF−020、アドバンテック東洋(株)製)で濾過することによって、第二電荷輸送層(保護層)用塗布液を調製した。この第二電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を大気中において10分間50℃で乾燥させた。その後、窒素中において加速電圧150kV、ビーム電流3.0mAの条件で支持体を200rpmで回転させながら、1.6秒間電子線を塗膜に照射した。なお、このときの電子線の吸収線量を測定したところ、15kGyであった。引き続いて、窒素中において25℃から125℃まで30秒かけて昇温させ、塗膜の加熱を行った。電子線照射およびその後の加熱硬化反応時の雰囲気の酸素濃度は15ppm以下であった。次に、大気中において25℃まで塗膜を自然冷却し、大気中において30分間100℃で加熱処理を行うことによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、凹部形成前の電子写真感光体を作製した。
その後、モールドとして表1に示すモールドを用い、それ以外は感光体A−1の製造例と同様にして、凹部形成前の電子写真感光体の表面の全面に凹部を形成した。このようにして得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−32」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1に示す。
また、感光体A−32の表面層である第二電荷輸送層の近傍の断面観察を行ったところ、図8の(A)に示すように、第二電荷輸送層の表面だけでなく、電荷輸送層の表面(電荷輸送層と第二電荷輸送層との界面)にも対応する凹部が形成されていた。なお、感光体A−1〜A−31、ならびに、後述の感光体B−1〜B−10、感光体C−1〜C−3、感光体D−1、感光体E−1〜E−15、感光体E−17、および、感光体E−18〜E−25にも、第二電荷輸送層の表面だけでなく、電荷輸送層の表面にも対応する凹部が形成されていた。また。感光体A−32の表面には、図8の(B)に示すような凹部が形成されていた。図8の(B)中の白線の四角形は、一辺500μmの正方形領域である。
(感光体A−33〜感光体A−80の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表1〜3に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表1〜3に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体A−33」〜「感光体A−80」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表1〜3に示す。
(感光体B−1の製造例)
感光体A−1の製造例において、支持体(円筒状支持体)として直径84mm、長さ370mmのアルミニウムシリンダーを用い、モールドとして概ね図6(B)に示す形状のランダム(誤差拡散法(Floyd&Steinberg法)による。)な凸部を配置したモールド(詳細は表4に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体B−1」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表4に示す。
(感光体B−2〜B−6の製造例)
感光体A−1の製造例において、概ね図6(B)に示す形状のランダム(誤差拡散法(Floyd&Steinberg法)による。)な凸部を配置したモールド(詳細は表4に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体B−2」〜「感光体B−6」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表4に示す。
(感光体B−7の製造例)
感光体A−24の製造例において、概ね図6(B)に示す形状のランダム(誤差拡散法(Floyd&Steinberg法)による。)な凸部を配置したモールド(詳細は表4に示す。)を用いた以外は、感光体A−24の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体B−7」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表4に示す。
(感光体B−8の製造例)
感光体A−1の製造例において、概ね図6(B)に示す形状のランダム(誤差拡散法(Floyd&Steinberg法)による。)な凸部を配置したモールド(詳細は表4に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体B−8」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表4に示す。
(感光体B−9〜感光体B−10の製造例)
感光体A−1の製造例において、概ね図6(B)に示す形状のランダム(誤差拡散法(Floyd&Steinberg法)による。)な凸部を配置したモールド(詳細は表4に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体B−9」〜「感光体B−10」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表4に示す。
(感光体C−1〜C−3の製造例)
感光体A−1の製造例において、概ね図6(C)に示す形状の500μmピッチで凸部の配置が異なる領域を有するモールド(A領域の凸部:最長径Xm、距離(間隔)Y1、距離(間隔)Y2、B領域の凸部:最長径Xm、距離(間隔)Y3、距離(間隔)Y4を表5に示すようにそれぞれ配置した。詳細は表5に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体C−1」〜「感光体C−3」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表5に示す。
(感光体D−1の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして概ね図6(D)に示す形状の最長径の異なる凸部が配置されたモールド(第一の凸部:最長径Xm:70μm、距離(間隔)Y1:126μm、距離(間隔)Y2:149μm、第二の凸部:最長径Xm:50μm、距離(間隔)Y3:90μm、距離(間隔)Y4:107μmとなるようにそれぞれ配置した。詳細は表6に示す。)を用いた以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体D−1」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表6に示す。
Figure 2013210594
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(電子写真感光体の実機評価)
(実施例1)
感光体A−1を、評価装置であるキヤノン(株)製の電子写真装置(複写機)(商品名:iR−ADV C7055)の改造機のシアンステーションに装着し、以下のように試験および評価を行った。
まず、30℃/80%RH環境下で、電子写真感光体の暗部電位(Vd)が−700V、明部電位(Vl)が−200Vになるように帯電装置および画像露光装置の条件を設定し、電子写真感光体の初期電位を調整した。
次に、硬度77°のポリウレタンゴム製クリーニングブレードを、電子写真感光体の表面に対して当接角28°、当接圧30g/cmとなるように設定した。電子写真感光体用のヒーター(ドラムヒーター)をOFFにした状態で、30℃/80%RH環境下で、A4横の5%画像の評価用チャートを連続で50000枚出力し、電源を切った状態で30℃/80%RH環境下で3日間放置した。
3日間放置後、電子写真装置を起動し、A4横の出力解像度600dpiの1ドット−1スペースの画像形成を行い、帯電装置近傍の画像濃度とA4全面の画像再現性を以下のように評価した。結果を表7に示す。
A:帯電装置近傍において、ドットの乱れや飛び散りが無く(すなわち画像流れが無く)、画像再現性が良好である。
B:帯電装置近傍において、拡大観察した際にわずかにドットの乱れが見られるが、飛び散りは無く、その他の部分については画像再現性が良好である。
C:帯電装置近傍において、拡大観察した際にややドットの乱れや飛び散りを生じているが、その他の部分については画像再現性が良好である。
D:帯電装置近傍において、拡大観察した際にドットの乱れや飛び散りを生じているが、その他の部分については画像再現性が良好である。
E:帯電装置近傍については画像上白ぬけが発生しており、その他の部分についてもやや画像再現性が低い。
(実施例2〜384)
電子写真感光体として表7〜16に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表7〜16に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表7〜16に示す。
(実施例1001〜1020)
評価装置としてキヤノン(株)製の電子写真装置(POD機)(商品名:image PRESS C7000VP(コロナ帯電方式))の改造機を用い(電子写真感光体はシアンステーションに装着。)、電子写真感光体として表17に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表17に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表17に示す。
(実施例2001〜2019)
評価装置としてヒューレット・パッカード社製の電子写真装置(レーザービームプリンター)(商品名:Color LaserJet Enterprise CP4525dn)の改造機を用い(電子写真感光体はシアンステーションに装着。)、評価環境および3日間放置環境を30℃/80%RH環境から35℃/85%RH環境に変更し、評価用チャートの連続出力枚数を50000枚から10000枚に変更し、電子写真感光体として表18に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表18に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表18に示す。
(実施例3001〜3009)
評価装置としてヒューレット・パッカード社製の電子写真装置(レーザービームプリンター)(商品名:LaserJet Enterprise P3015dn)の改造機を用い(電子写真感光体はシアンステーションに装着。)、評価環境および3日間放置環境を30℃/80%RH環境から35℃/85%RH環境に変更し、評価用チャートの連続出力枚数を50000枚から10000枚に変更し、電子写真感光体として表19に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表19に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表19に示す。
Figure 2013210594
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(感光体E−1の製造例)
感光体A−1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層および第二電荷輸送層(保護層)を形成して、凹部形成前の電子写真感光体を作製した。
次に、概ね図9に示す構成の乾式ブラスト装置を用いて乾式ブラスト処理を行い、電子写真感光体の表面(周面)の全面に複数のディンプル形状の凹部を形成した。図9中、101は粒子(研磨粒子)105の噴射ノズルであり、102は噴射ノズル101を固定するためのノズル固定治具であり、103はエア(圧縮空気)の導入経路であり、104は容器に貯留されている粒子(研磨粒子)105を噴射ノズル101に導くための経路であり、105は粒子(研磨粒子)であり、106はワーク107を支持するためのワーク支持部材であり、107はワーク(表面に凹部を形成する対象の電子写真感光体)であり、108は噴射ノズル101を支持するための噴射ノズル支持部材であり、109は噴射ノズル101を固定するための噴射ノズル固定治具である。
このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体E−1」とする。
・乾式ブラスト処理の条件
粒子(研磨粒子):平均粒径が30μmの球状ガラスビーズ(商品名:UB−01L(株)、ユニオン製)
エア(圧縮空気)吹き付け圧力:0.343MPa(3.5kgf/cm)噴射ノズル移動速度:430mm/s(図9中の上下矢印方向)
ワークの自転速度:288rpm(図9中の回転矢印方向)
噴射ノズルの吐出口とワークとの距離:100mm
粒子(研磨粒子)の吐出角度:90°
粒子(研磨粒子)の供給量:200g/min
ブラストの回数:片道×2回
なお、乾式ブラスト処理後、ワークの周面に残存付着した粒子(研磨粒子)を、圧縮エアの吹き付けにより除去した。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−2〜E−9およびE−17の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表20に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表20に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体E−2」〜「感光体E−9」および「感光体E−17」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−10〜E−11の製造例)
感光体A−5の製造例において、モールドとして表20に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表20に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−5の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体E−10」〜「感光体E−11」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−12〜E−13の製造例)
感光体A−24の製造例において、モールドとして表20に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表20に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−24の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体E−12」〜「感光体E−13」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−14〜E−15の製造例)
感光体A−27の製造例において、モールドとして表20に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表20に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した以外は、感光体A−27の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体E−14」〜「感光体E−15」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−16の製造例)
感光体A−1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層および第二電荷輸送層(保護層)を形成し、表面に凹部を有さない電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体E−16」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−18〜E−25の製造例)
感光体A−1の製造例において、モールドとして表20に示すモールドを用い、加工時に電子写真感光体の表面の温度が表20に示す温度になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御し、2.5MPaの圧力で電子写真感光体と加圧部材を押し付けながら、電子写真感光体を周方向に回転させて、電子写真感光体の表面(周面)の全面に凹部を形成した以外は、感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。得られた表面に凹部を有する電子写真感光体を「感光体E−18」〜「感光体E−25」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
(感光体E−26の製造例)
感光体A−1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層まで形成した。
次に、アクリルポリオール(商品名:JONCRYL−587、Johonson Polymers製)1.5部、メラミン樹脂(商品名:CYMEL−303、CytecIndustries製)2.1部、電荷輸送成分としてのN,N,N’,N’−テトラキス−[(4−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(THM−TBD)1.16部/N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−テルフェニル−ジアミン(DHTER)1.93部、および、酸触媒(商品名:Nacure5225、King Chemical Industries製)0.05部を、1−メトキシ−2−プロパノール20.9部に溶解させることによって、第二電荷輸送層(保護層)用塗布液を調製した。この第二電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を硬化させる前に、表20に示すモールドを用い、塗膜の表面温度を常温(25℃)に保った状態で、塗膜の表面にモールドの形状を転写した。次に、40分間140℃で熱硬化させることによって、膜厚6μmの第二電荷輸送層(保護層)を形成した。
このようにして、表面に凹部を有する電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を「感光体E−26」とする。
感光体A−1の製造例と同様にして、得られた電子写真感光体の表面の観察を行った。結果を表20に示す。
Figure 2013210594
(比較例1〜25)
電子写真感光体として表21に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表21に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表21に示す。
(比較例26〜27)
電子写真感光体として表21に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表21に示すようにした以外は、実施例1001と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表21に示す。
(比較例28〜29)
電子写真感光体として表21に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表21に示すようにした以外は、実施例2001と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表21に示す。
(比較例30〜31)
電子写真感光体として表21に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表21に示すようにした以外は、実施例3001と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表21に示す。
(比較例32〜85)
電子写真感光体として表21〜23に示すものを用い、クリーニングブレードの硬度および設定(当接角および当接圧)を表21〜23に示すようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体の実機評価を行った。結果を表21〜23に示す。
Figure 2013210594
Figure 2013210594
Figure 2013210594
上記特定凹部は、電子写真感光体の表面の全域に形成されていてもよいし、電子写真感光体の表面の一部分に形成されていてもよい。特定凹部が電子写真感光体の表面の一部分に形成される場合は、少なくともクリーニング部材との接触領域の全域には特定凹部が形成され

Claims (8)

  1. 支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
    該電子写真感光体の表面が、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部と、該凹部以外の部分と、から形成されており、
    該電子写真感光体の表面の任意の位置に一辺500μmの正方形領域を配置したとき、該一辺500μmの正方形領域における該凹部の面積が10000μm以上90000μm以下であり、該凹部以外の部分に含まれる平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記一辺500μmの正方形領域における前記平坦部のうち一辺10μmの正方形領域を配置することができない狭小部分の面積の割合が、前記一辺500μmの正方形領域における前記平坦部の全面積に対して30%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記電子写真感光体の表面の任意の50箇所に配置される一辺500μmの正方形領域において前記狭小部分の面積の割合をそれぞれ測定したとき、50個の測定値の標準偏差が5%以下である請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
    該電子写真感光体の表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域が、深さ0.5μm以上5μm以下かつ開口部最長径20μm以上80μm以下の複数の凹部と、該凹部以外の部分と、から形成されており、
    該クリーニング部材との接触領域の任意の位置に一辺500μmの正方形領域を配置したとき、該一辺500μmの正方形領域における該凹部の面積が10000μm以上90000μm以下であり、該凹部以外の部分に含まれる平坦部の面積が80000μm以上240000μm以下である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  5. 前記一辺500μmの正方形領域における前記平坦部のうち一辺10μmの正方形領域を配置することができない狭小部分の面積の割合が、前記一辺500μmの正方形領域における前記平坦部の全面積に対して30%以下である請求項4に記載の電子写真感光体。
  6. 前記クリーニング部材との接触領域の任意の50箇所に配置される一辺500μmの正方形領域において前記狭小部分の面積の割合をそれぞれ測定したとき、50個の測定値の標準偏差が5%以下である請求項5に記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、および、該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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