JP2013210255A - 3次元形状測定装置及び3次元形状測定方法 - Google Patents

3次元形状測定装置及び3次元形状測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被測定物に対して高精度な形状測定が可能な3次元形状測定装置及び3次元形状測定方法を提供すること。
【解決手段】プローブ球23cでレンズ10を走査して、レンズ10の3次元形状データを取得する形状測定装置1において、プローブ23を駆動するXY軸ステージ20と、プローブ球23c上のプローブ走査軌跡14を作成する走査軌跡生成部30と、プローブ走査軌跡14を接触させつつ球面原器12を走査して、第1測定データを取得する第1測定データ保存部40aと、第1測定データと球面原器12の設計データとの差分から、プローブ走査軌跡14におけるプローブ球23cの校正データを取得する校正データ処理部41と、プローブ走査軌跡14を接触させつつレンズ10を走査し、第2測定データを取得する第2測定データ保存部40bと、第2測定データを校正データで補正して、レンズ10の3次元形状データを取得する校正部42と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査して、被測定物の3次元形状データを取得する3次元形状測定装置に関する。
近年、レンズやミラー等の光学素子やこれらの金型等の表面形状の測定においては、光学素子の微細化に伴い、ナノレベルでの測定精度が望まれている。このようなナノレベルでの精度を達成するための評価装置としては、プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査する接触式の3次元形状測定装置(以下、単に「形状測定装置」という)が知られている。
形状測定装置は、プローブの先端曲面で被測定物の表面を倣うように走査し、プローブの後端を光学的に測定することで被測定物の3次元形状データを取得する。しかし、被測定物の表面と接触するプローブの先端曲面は真球ではないため、このままでは、取得した被測定物の3次元形状データは、プローブの先端曲面の表面形状が上乗せされた値となってしまう。そのため、精度の高い被測定物の3次元形状データを取得できないという問題があった。
これに対しては、プローブの先端曲面の校正用の表面形状を作成し、被測定物の測定データから作成したプローブの校正用表面形状を分離させることで精度の高い被測定物の3次元形状データを取得可能な測定装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平08−285570号公報
しかしながら、特許文献1に記載の測定装置は、プローブの先端曲面で等間隔に測定した球面原器の各測定点での法線方向への差分量のスプライン曲面を作成して校正形状を求めている。そのため、スプライン曲面の作成時に補間された部分は、近傍データからの推定値となり、測定精度を低下させてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、被測定物に対して高精度な形状測定が可能な3次元形状測定装置及び3次元形状測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査して、前記被測定物の3次元形状データを取得する3次元形状測定装置において、前記プローブを駆動するプローブ駆動手段と、前記プローブの先端曲面におけるプローブ走査軌跡を作成する走査軌跡作成手段と、前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ校正用の球面原器を走査し、前記球面原器の第1測定データを取得する第1測定データ取得手段と、前記第1測定データと前記球面原器のデータとの差分から、前記プローブ走査軌跡における前記プローブの先端曲面の校正データを取得する校正データ取得手段と、前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ前記被測定物を走査し、前記被測定物の第2測定データを取得する第2測定データ取得手段と、前記第2測定データを前記校正データで補正して、前記被測定物の3次元形状データを取得する形状データ取得手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査して、前記被測定物の3次元形状データを取得する3次元形状測定方法において、前記プローブの先端曲面におけるプローブ走査軌跡を作成する走査軌跡作成工程と、前記プローブを駆動するプローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ校正用の球面原器を走査し、前記球面原器の第1測定データを取得する第1測定データ取得工程と、前記第1測定データと前記球面原器のデータとの差分から、前記プローブ走査軌跡における前記プローブの先端曲面の校正データを取得する校正データ取得工程と、前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ前記被測定物を走査し、前記被測定物の第2測定データを取得する第2測定データ取得工程と、前記第2測定データを前記校正データで補正して、前記被測定物の3次元形状データを取得する形状データ取得工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、被測定物を測定する際のプローブ先端上のプローブ走査軌跡を接触させつつ、プローブ走査軌跡に沿って球面原器を走査してプローブの先端曲面の校正データを取得することで、精度の高い校正データを取得することができる。これにより、被測定物に対して高精度な形状測定を行うことができる。
本発明の実施形態に係る形状測定装置の全体構造を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る形状測定装置で走査するレンズ、プローブ球及び球面原器の走査軌跡を示す図である。 第1実施形態に係る形状測定装置によるレンズの形状測定方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る形状測定装置によるレンズの形状測定方法を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る形状測定装置で走査するレンズ、プローブ球及び球面原器の走査軌跡を示す図である。 第3実施形態に係る形状測定装置によるレンズの形状測定方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る接触式の3次元形状測定装置(以下、単に「形状測定装置」という)について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の本実施形態においては、被測定物として、平面視略楕円形状の楕円体レンズ(以下、単に「レンズ」という)10を用いて説明する。また、レンズ10を固定するベース11の設置面11aは、略水平に保持された平面であり、この設置面11a上のX軸とY軸とが直交する平面をXY平面とし、XY平面と直交する軸をZ軸とする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る形状測定装置1について、図1から図3を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係る形状測定装置1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る形状測定装置1の全体構造を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る形状測定装置1は、プローブ23でレンズ10の表面形状の測定を行うプローブ移動機構2と、プローブ移動機構2を駆動制御するプローブ制御部3と、測定されたデータの処理を行うデータ処理部4と、を備えている。
プローブ移動機構2は、X軸方向及びY軸方向に移動可能なプローブ駆動手段としてのXY軸ステージ20と、Z軸方向に移動可能なZ軸ステージ21と、プローブユニット22と、を備えている。プローブユニット22は、Z軸ステージ21に取り付けられており、Z軸ステージ21は、XY軸ステージ20にZ軸方向に移動自在に支持されている。プローブユニット22は、XY軸ステージ20及びZ軸ステージ21を駆動することで、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向(3次元的)に移動可能となる。
プローブユニット22は、プローブ23と、プローブ23を保持するハウジング24と、ハウジング24に取り付けられた力発生部25と、ハウジング24を支持する移動部材26と、を備えている。
プローブ23は、プローブシャフト23aと、プローブシャフト23aの下端に取り付けられた略円錐状のプローブチップ23bと、プローブチップ23bの先端に取り付けられたプローブの先端曲面としてのプローブ球23cと、を備えている。プローブシャフト23aは、縦剛性は低く、横剛性は高くなるように、軸受を介してハウジング24に保持されている。そのため、プローブ23は、X軸方向及びY軸方向に移動する際には、例えば、プローブユニット22の下方(Z軸方向)に配置されたベース11に固定されたレンズ10(又は球面原器12)の表面に、プローブ球23cが接触しながら移動する。
また、プローブ23は、プローブシャフト23aの上端に取り付けられたプローブミラー23dを備えている。プローブ23は、プローブミラー23dと、プローブミラー23dの上方に対向配置された不図示の基準ミラーと、の距離を不図示の干渉計が測定することで3次元位置が測定されるようになっている。なお、ここで測定されたプローブ23の位置は、プローブ制御部3で利用される。
力発生部25は、ハウジング24とプローブシャフト23aとの間に介在されており、ハウジング24に保持されたプローブシャフト23aをZ軸方向に移動可能に構成されている。つまり、プローブ23は、力発生部25によりZ軸方向に移動自在となっている。移動部材26は、Z軸ステージ21に取り付けられており、移動部材26の上部には、移動部材ミラー26aが取り付けられている。移動部材26は、移動部材ミラー26aと、移動部材ミラー26aの上方に配置された不図示の基準ミラーと、の距離を不図示の干渉計が測定することで3次元位置が測定されるようになっている。なお、ここで測定された移動部材26の位置は、プローブ制御部3で利用される。
プローブ制御部3は、走査軌跡を作成する走査軌跡作成手段としての走査軌跡生成部30と、XY軸ステージ20を制御するXY軸制御部31と、Z軸ステージ21を制御するZ軸制御部32と、インプット部33と、を備えている。
走査軌跡生成部30は、走査軌跡としてのレンズ測定用走査軌跡13と、プローブ走査軌跡14と、球面原器測定用走査軌跡15と、を作成する。レンズ測定用走査軌跡13は、レンズ10を走査する際のレンズ10上のプローブ球23cとの接触軌跡である。プローブ走査軌跡14は、プローブ球23cをレンズ測定用走査軌跡13に接触させつつ移動させた場合のプローブ球23c上のレンズ10との接触軌跡である。球面原器測定用走査軌跡15は、プローブ球23c上のプローブ走査軌跡14を校正用の球面原器12に接触させつつ球面原器12を走査する際の球面原器12上のプローブ球23cとの接触軌跡である。
形状測定装置1は、プローブ走査軌跡14を作成し、プローブ走査軌跡14を球面原器12に接触させつつ球面原器12を走査することで、レンズ10と球面原器12とを走査する際のプローブ球23c上の走査軌跡点列を共通にすることができる。つまり、プローブ球23c上の同じ走査軌跡点列でレンズ10と球面原器12とを走査することが可能になる。
ここで、走査軌跡生成部30によるレンズ測定用走査軌跡13、プローブ走査軌跡14及び球面原器測定用走査軌跡15の作成方法について、図2を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る形状測定装置1で走査するレンズ10、プローブ球23c及び球面原器12の走査軌跡を示す図である。
走査軌跡生成部30は、まず、レンズ10を走査する際のレンズ測定用走査軌跡13を設定する。レンズ測定用走査軌跡13は、例えば、図2(a)に示す等間隔の直線走査軌跡として設定される。次に、レンズ10の設計データとプローブ球23cの設計データとから、設定されたレンズ測定用走査軌跡13でプローブ球23cとレンズ10とが接触する接触軌跡を、プローブ球23c上のプローブ走査軌跡14として作成する。具体的には、まず、設定されたレンズ測定用走査軌跡13の走査軌跡点列を定め、レンズ10の設計データ等を用いて走査軌跡点列の法線ベクトルを求める。レンズ10とプローブ球23cとの接触点において、それぞれの法線ベクトルはおおよそ一致する。そのため、法線ベクトルとプローブ球23cの設計データ等とを用いてレンズ10のレンズ測定用走査軌跡13の走査軌跡点列全点で対応するプローブ球23cの表面上の接触点座標を求めることができる。プローブ走査軌跡14は、求められた接触点座標を繋げることで作成され、例えば、図2(a)に示すレンズ測定用走査軌跡13に対して、図2(b)に示す軌跡となる。
次に、作成されたプローブ走査軌跡14を球面原器12に対応させた球面原器測定用走査軌跡15を作成する。具体的には、作成されたプローブ走査軌跡14の走行軌跡点列を定め、プローブ球23cの設計データ等を用いて走査軌跡点列の法線ベクトルを求める。プローブ球23cと球面原器12との接触点において、それぞれの法線ベクトルはおおよそ一致する。そのため、法線ベクトルと球面原器12の設計データ等とを用いてプローブ球23cのプローブ走査軌跡14の走査軌跡点列全点で対応する球面原器12の表面上の接触座標を求めることができる。球面原器測定用走査軌跡15は、求められた接触座標を繋げることで作成され、例えば、図2(b)に示すプローブ走査軌跡14に対して、図2(c)に示す軌跡となる。
なお、球面原器測定用走査軌跡15の作成は、プローブ走査軌跡14を接触させつつ球面原器12を走査するように、XY軸制御部31でXY軸ステージ20を駆動制御することで、予め作成することを省略することができる。つまり、球面原器12に対してプローブ球23c上のプローブ走査軌跡14を接触させつつ走査できれば、球面原器測定用走査軌跡15は作成しなくてもよいこととなる。
XY軸制御部31は、走査軌跡生成部30で作成されたレンズ測定用走査軌跡13、プローブ走査軌跡14及び球面原器測定用走査軌跡15に基づき、XY軸ステージ20を制御する。つまり、XY軸制御部31は、レンズ測定用走査軌跡13、プローブ走査軌跡14及び球面原器測定用走査軌跡15に基づき、XY軸ステージ20を介してプローブ23を移動制御する。Z軸制御部32は、プローブ球23cのレンズ10に対する圧力が所定の値となるように、プローブ23の位置と移動部材26の位置とから調整量を算出し、Z軸ステージ21を駆動させる。インプット部33は、必要なデータ等を入力する際に用いられるものであり、例えば、走査軌跡生成部30にレンズ10や球面原器12等の設計データ等を入力する際に用いられる。
データ処理部4は、測定データを保存する測定データ保存部40と、校正データを処理する校正データ取得手段としての校正データ処理部41と、形状データ取得手段としての校正部42と、取得した測定データ等を出力するアウトプット部43と、を備えている。
測定データ保存部40は、第1測定データ取得手段としての第1測定データ保存部40aと、第2測定データ取得手段としての第2測定データ保存部40bと、を備えている。第1測定データ保存部40aは、球面原器12を球面原器測定用走査軌跡15で走査して得られる測定データである第1データを保存する。言い換えると、プローブ球23cのプローブ走査軌跡14を球面原器12に接触させつつ走査して得られる第1測定データを保存する。第2測定データ保存部40bは、レンズ10をレンズ測定用走査軌跡13で走査して得られる測定データである第2測定データを保存する。言い換えると、プローブ球23cのプローブ走査軌跡14をレンズ10に接触させつつ走査して得られる第2測定データを保存する。
校正データ処理部41は、球面原器12を走査した第1測定データと、球面原器12の設計データと、の差分からプローブ球23cの校正データを算出し、これを保存する。なお、球面原器12は、高精度に仕上げられており、理想球面とみなせるため、球面原器12の設計データと第1測定データとの差分は、プローブ球23cの校正データとみなすことができる。校正部42は、レンズ10を走査して取得された第2測定データをプローブ球23cの校正データで補正して、レンズ10の3次元測定データとして保存する。アウトプット部43は、例えば、レンズ10の3次元測定データ等を不図示の表示部に表示したり、不図示の外部機器(PC等)に出力する。
次に、上述のように構成された第1実施形態に係る形状測定装置1によるレンズ10の測定方法について図3を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る形状測定装置1によるレンズ10の形状測定方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、第1実施形態に係る形状測定装置1は、まず、レンズ10を走査するレンズ測定用走査軌跡13を設定する(ステップST1)。レンズ測定用走査軌跡13が設定されると、次に、レンズ測定用走査軌跡13に基づいてレンズ10を走査した場合の、プローブ球23c上の接触軌跡となるプローブ走査軌跡14を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST2)。プローブ走査軌跡14が作成されると、次に、プローブ走査軌跡14を接触させながら球面原器12を走査した場合の接触軌跡である球面原器測定用走査軌跡15を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST3)。なお、ステップST3は、前述したように省略可能である。
次に、XY軸制御部31がXY軸ステージ20を駆動制御して、所定の走査速度とサンプリング間隔でレンズ測定用走査軌跡13に沿ってレンズ10を走査(測定)し、レンズ10の第2測定データを取得する(第2測定データ取得工程、ステップST4)。言い換えると、プローブ走査軌跡14をレンズ10に接触させつつプローブ23を移動させることでレンズ10を走査(測定)して、レンズ10の第2測定データを取得する。取得された第2測定データは、第2測定データ保存部40bに保存される。
同様に、XY軸制御部31がXY軸ステージ20を駆動制御して、所定の走査速度とサンプリング間隔で球面原器測定用走査軌跡15に沿って球面原器12を走査(測定)し、球面原器12の第1測定データを取得する(第1測定データ取得工程、ステップST5)。言い換えると、プローブ走査軌跡14を球面原器12に接触させつつプローブ23を移動させることで球面原器12を走査(測定)して、球面原器12の第1測定データを取得する(ステップST3を省略した場合)。取得された第1測定データは、第1測定データ保存部40aに保存される。
次に、校正データ処理部41が、ステップST5で取得した第1測定データと、球面原器12の設計データと、の差分からプローブ球23cの校正データを算出する(校正データ取得工程、ステップST6)。算出された校正データは、校正データ処理部41に保存される。校正データが算出されると、次に、校正部42がレンズ10の第2測定データをプローブ球23cの校正データで補正して、レンズ10の3次元形状データを算出する(形状データ取得工程、ステップST7)。算出された3次元形状データは、アウトプット部により出力され、レンズ10の測定が終了する。
なお、レンズ10を走査して第2測定データを取得する第2測定データ取得工程は、レンズ測定用走査軌跡13を設定した後、形状データ取得工程が行われる前であれば、どのタイミングで行われてもよい。
以上説明したように、第1実施形態に係る形状測定装置1は、被測定物としてのレンズ10を走査する際のプローブ球23c上の同じ走査軌跡(接触軌跡点列)で校正用の球面原器12を測定して、プローブ球23cの校正データを算出する。そのため、測定するレンズ10に対するプローブ球23cの高精度の校正データを取得することができる。これにより、測定するレンズ10に対して、精度の高い形状測定を行うことができる。その結果、信頼性の高い測定結果を提供することが可能となる。
また、このとき、球面原器12の設計データ等を用いてプローブ走査軌跡14を作成するため、実物に近い走査軌跡(接触軌跡点列)を作成することができる。
また、実際にレンズと接触する接触軌跡点列のみを走査してプローブ球23cの校正データを算出するため、例えば、従来技術にあるような走査間隔を密にすることで精度を向上させる場合に比べて、測定時間を短縮することが可能となる。これにより、例えば、長時間測定によるドリフトの影響を小さくすることが可能になり、測定精度の信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る形状測定装置1Aについて、図1を援用すると共に、図4を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係る形状測定装置1Aによるレンズ10の形状測定方法を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る形状測定装置1Aは、プローブ走査軌跡の作成方法が第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点、すなわち、プローブ走査軌跡の作成方法を中心に説明し、第1実施形態に係る形状測定装置1と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態に係る形状測定装置1Aは、まず、レンズ10を走査するレンズ測定用走査軌跡13を設定する(ステップST11)。レンズ測定用走査軌跡13が設定されると、次に、レンズ測定用走査軌跡13に基づいてレンズ10を走査(測定)し、レンズ10の測定データとしての第2測定データを取得する(第2測定データ取得工程、ステップST12)。取得された第2測定データは、第2測定データ保存部40bに保存される。
第2測定データが取得されると、第2測定データからレンズ測定用走査軌跡13に基づいてレンズ10を走査した場合の、プローブ球23c上の接触軌跡となるプローブ走査軌跡14を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST13)。プローブ走査軌跡14が作成されると、次に、プローブ走査軌跡14を接触させながら球面原器12を走査した場合の接触軌跡である球面原器測定用走査軌跡15を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST14)。なお、ステップST14は、前述したように省略可能である。
ステップ15からステップST17は、第1実施形態のステップST5からステップST7と同様であるため、ここではその説明は省略する。
レンズ10の設計形状を用いてプローブ走査軌跡14等を作成する場合、設計形状と実形状の差が小さければ計算上のプローブ接触軌跡点列と実際の接触軌跡点列とは、ほぼ同じ部分で接触する。しかし、両者に差があった場合、計算上では球面原器12の測定時と接触点が一致するが、実際は異なる部分で接触することになる。この場合、プローブ球23cの校正データに誤差が発生してしまい、信頼性の低い測定結果となってしまう。しかし、第2実施形態においては、レンズ10の形状を先に測定し、測定した形状に基づいてプローブ走査軌跡14等を作成する。そのため、プローブ走査軌跡14等を作成する際の接触軌跡点列のズレを低減させることができる。これにより、使用するプローブ球23cに対して高精度の校正データを取得することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る形状測定装置1Bについて、図1を援用すると共に、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係る形状測定装置1Bで走査するレンズ10、プローブ球23c及び球面原器12の走査軌跡を示す図である。図6は、第3実施形態に係る形状測定装置1Aによるレンズ10の形状測定方法を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る形状測定装置1Bは、プローブ走査軌跡の作成方法が第1実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と異なる点、すなわち、プローブ走査軌跡の作成方法を中心に説明し、第1実施形態に係る形状測定装置1と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、第3実施形態に係る形状測定装置1Bは、まず、球面原器12を走査する図5(a)に示す球面原器測定用走査軌跡16を設定する(ステップST21)。球面原器測定用走査軌跡16が設定されると、次に、球面原器測定用走査軌跡16に基づいて球面原器12を走査した場合の、プローブ球23c上の接触軌跡となる図5(b)に示すプローブ走査軌跡17を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST22)。プローブ走査軌跡17が作成されると、次に、プローブ走査軌跡17を接触させながらレンズ10を走査した場合の接触軌跡であるレンズ測定用走査軌跡18を作成する(走査軌跡作成工程、ステップST23)。
ステップ24からステップST27は、第1実施形態のステップST4からステップST7と同様であるため、ここではその説明は省略する。
以上説明したように、第3実施形態に形状測定装置1Bは、球面原器12を走査する球面原器測定用走査軌跡16を設定し、球面原器測定用走査軌跡16に基づいてプローブ走査軌跡17を作成する。第3実施形態に形状測定装置1Bのように、球面原器12を走査する球面原器測定用走査軌跡16に基づいてプローブ走査軌跡17を作成した場合においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
1、1A、1B 形状測定装置(3次元形状測定装置)
2 プローブ移動機構
3 プローブ制御部
4 データ処理部
10 レンズ(被測定物)
12 球面原器
13 レンズ測定用走査軌跡(走査軌跡)
14 プローブ走査軌跡
15 球面原器測定用走査軌跡
20 XY軸ステージ(プローブ駆動手段)
23 プローブ
23c プローブ球(先端曲面)
30 走査軌跡生成部(走査軌跡作成手段)
40a 第1測定データ保存部(第1測定データ取得手段)
40b 第2測定データ保存部(第2測定データ取得手段)
41 校正データ処理部(構成データ取得手段)
42 校正部(形状データ取得手段)

Claims (8)

  1. プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査して、前記被測定物の3次元形状データを取得する3次元形状測定装置において、
    前記プローブを駆動するプローブ駆動手段と、
    前記プローブの先端曲面におけるプローブ走査軌跡を作成する走査軌跡作成手段と、
    前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ校正用の球面原器を走査し、前記球面原器の第1測定データを取得する第1測定データ取得手段と、
    前記第1測定データと前記球面原器のデータとの差分から、前記プローブ走査軌跡における前記プローブの先端曲面の校正データを取得する校正データ取得手段と、
    前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ前記被測定物を走査し、前記被測定物の第2測定データを取得する第2測定データ取得手段と、
    前記第2測定データを前記校正データで補正して、前記被測定物の3次元形状データを取得する形状データ取得手段と、を備えた、
    ことを特徴とする3次元形状測定装置。
  2. 前記走査軌跡作成手段は、前記被測定物を走査する際の走査軌跡を設定し、前記被測定物の設計データと前記プローブの先端曲面の設計データとから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記被測定物とが接触する接触軌跡を前記プローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置。
  3. 前記走査軌跡作成手段は、前記被測定物を走査する際の走査軌跡を設定し、前記被測定物を予め測定した測定データから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記被測定物とが接触する接触軌跡を前記プローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置。
  4. 前記走査軌跡作成手段は、前記球面原器を走査する際の走査軌跡を設定し、前記球面原器の設計データと前記プローブの先端曲面の設計データとから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記球面原器とが接触する接触軌跡をプローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置。
  5. プローブの先端曲面で被測定物の表面を走査して、前記被測定物の3次元形状データを取得する3次元形状測定方法において、
    前記プローブの先端曲面におけるプローブ走査軌跡を作成する走査軌跡作成工程と、
    前記プローブを駆動するプローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ校正用の球面原器を走査し、前記球面原器の第1測定データを取得する第1測定データ取得工程と、
    前記第1測定データと前記球面原器のデータとの差分から、前記プローブ走査軌跡における前記プローブの先端曲面の校正データを取得する校正データ取得工程と、
    前記プローブ駆動手段で前記プローブを駆動して、前記プローブ走査軌跡を接触させつつ前記被測定物を走査し、前記被測定物の第2測定データを取得する第2測定データ取得工程と、
    前記第2測定データを前記校正データで補正して、前記被測定物の3次元形状データを取得する形状データ取得工程と、を備えた、
    ことを特徴とする3次元形状測定方法。
  6. 前記走査軌跡作成工程は、前記被測定物を走査する際の走査軌跡を設定し、前記被測定物の設計データと前記プローブの先端曲面の設計データとから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記被測定物とが接触する接触軌跡を前記プローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定方法。
  7. 前記走査軌跡作成工程は、前記被測定物を走査する際の走査軌跡を設定し、前記被測定物を予め測定した測定データから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記被測定物とが接触する接触軌跡を前記プローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定方法。
  8. 前記走査軌跡作成工程は、前記球面原器を走査する際の走査軌跡を設定し、前記球面原器の設計データと前記プローブの先端曲面の設計データとから、設定された前記走査軌跡で前記プローブの先端曲面と前記球面原器とが接触する接触軌跡をプローブ走査軌跡として作成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定方法。
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