JP5281837B2 - 曲率半径測定方法および装置 - Google Patents

曲率半径測定方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5281837B2
JP5281837B2 JP2008185977A JP2008185977A JP5281837B2 JP 5281837 B2 JP5281837 B2 JP 5281837B2 JP 2008185977 A JP2008185977 A JP 2008185977A JP 2008185977 A JP2008185977 A JP 2008185977A JP 5281837 B2 JP5281837 B2 JP 5281837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
wavefront
measurement
adjustment target
relative movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008185977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010025689A (ja
Inventor
俊樹 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2008185977A priority Critical patent/JP5281837B2/ja
Publication of JP2010025689A publication Critical patent/JP2010025689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5281837B2 publication Critical patent/JP5281837B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、曲率半径測定方法および装置に関する。
従来、曲面形状を有する被測定面、例えば、レンズ面やミラー面の曲率半径を測定するため、干渉計を用いた曲率半径測定方法および装置が知られている。
干渉計に配置された参照レンズから被測定面に向けて測定光を照射し、被測定面での反射光と参照レンズにより反射される参照光との干渉縞を観察する場合、被測定面からの反射光と参照光との干渉による干渉縞が明瞭に観察されるのは、測定光の集光位置が、被測定面の曲率中心位置に一致するコンフォーカル状態の位置の近傍と、被測定面の面頂と一致するキャッツアイ状態の位置の近傍にある場合である。コンフォーカル状態とキャッツアイ状態とでは、位置ずれによる干渉縞が発生しないため、干渉縞本数が最小となる。そこで、干渉縞を見ながら測定光の集光位置と被測定面とを相対移動させて、コンフォーカル状態とキャッツアイ状態との間の相対移動距離を測定して被測定面の曲率半径を求める曲率半径測定方法が知られている。
この測定方法では、曲率半径の測定精度は、検査者が干渉縞画像を見て行うコンフォーカル状態およびキャッツアイ状態への位置調整の精度に依存するため、調整に時間がかかり、また測定誤差も発生しやすくなっている。
このため、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態からわずかにずれた位置で取得した干渉縞画像を用いて曲率半径を求める技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、レンズ(参照レンズ)と被測定面との相対間隔を変化させる手段と相対間隔を検知する間隔検知手段、並びに干渉縞を画像として取り込むCCDカメラを設け、間隔検知手段からの出力をもとに仮想的に生成した形状と、レンズによる集光点を被測定面の頂点と略一致させたときに生じる干渉縞から求めた前記集光点との一致誤差に起因する仮想的に生成した形状と、レンズによる集光点を被測定面の曲率中心と略一致させたときに生じる干渉縞から求めた前記集光点と曲率中心との一致誤差に起因する仮想的に生成した形状とに基づき、曲率半径を求める曲率半径測定方法及び装置が記載されている。
ここで「仮想的に生成した形状」は、被測定面における照射光の反射高さを、CCD上の画素位置、レンズの曲率半径の設計値およびFナンバーから求めた比例計数を用いて換算して求めている。そして、略コンフォーカル状態および略キャッツアイ状態の干渉縞画像を収差関数解析して、それぞれデフォーカス係数を求める。これらの値からレンズの焦点と被測定面の頂点との一致誤差と、レンズの焦点と被測定面の曲率中心との一致誤差とを求め、レンズと被測定面との間隔の変化量からこれらの一致誤差を差し引いて、レンズの焦点と被測定面の頂点、あるいは被測定面の曲率中心との一致誤差の影響を除去した曲率半径を求めている。
特開2002−228426号公報
しかしながら、上記のような従来の曲率半径測定方法および装置には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術は、コンフォーカル状態あるいはキャッツアイ状態から光軸方向にずれたそれぞれの位置で観測される干渉縞画像の波面を解析することにより、コンフォーカル状態あるいはキャッツアイ状態からの位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を用いて被測定面の曲率半径を求めている。
このため、被測定面の曲率半径、Fナンバーなどの設計値や、被測定面や干渉縞を取得する結像レンズの光学特性などから、計算に必要な諸係数を予め求めておく必要があった。これらの諸係数は、検査対象が変更されると変えなくてはならないため、検査効率を低下させる原因になるという問題がある。
また、撮像素子上の距離を光線高さに換算するために被測定面の設計値を仮定するため、被測定面の製造誤差が、測定誤差に反映されてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、検査効率および測定精度を向上することができる曲率半径測定方法および装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、干渉計により、1つの光束を測定光と、該測定光と干渉させる参照光とに分割し、この分割された測定光を、曲面からなる被測定面に向けて集光位置に収束させて照射し、前記被測定面を前記測定光の集光位置に対して相対移動させ、前記被測定面での反射光と前記参照光とで形成される干渉縞の画像情報と、前記被測定面の相対移動距離の情報とから前記被測定面の曲率半径を求める曲率半径測定方法であって、前記測定光の集光位置を基準とした前記被測定面の光軸方向の相対位置を前記被測定面の相対移動位置と称し、前記測定光の集光位置が前記被測定面の曲率中心位置に一致するコンフォーカル状態と、前記測定光の集光位置が前記被測定面の面頂と一致するキャッツアイ状態とにおける前記被測定面の相対移動位置をそれぞれ調整目標位置と称するとき、前記コンフォーカル状態および前記キャッツアイ状態の調整目標位置ごとに、前記光軸方向における前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置で、前記干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定するとともに、該波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報を取得する波面測定工程と、該波面測定工程で測定された前記波面を解析して、該波面に対応する被測定面の相対移動位置の、前記調整目標位置からのずれ量に比例する位置ずれ評価値を算出する位置ずれ評価値算出工程と、前記波面測定工程で取得された、前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値算出工程で算出された前記位置ずれ評価値とにより、前記調整目標位置の推定値を算出する調整目標位置算出工程とを行い、前記調整目標位置算出工程でそれぞれ算出された、前記コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値と、前記キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値との差から前記曲率半径を求める方法とする。
この発明によれば、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態のうちの一方の調整目標位置の近傍の少なくとも2位置で、干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定するとともに、測定された波面に対応する被測定面の相対移動位置の情報を取得する。
次に、位置ずれ評価値算出工程では、波面測定工程で測定された波面を解析して、この波面に対応する被測定面の相対移動位置の、調整目標位置からのずれ量に比例する位置ずれ評価値を算出する。
次に、調整位置目標算出工程では、波面測定工程で取得された、波面に対応する被測定面の相対移動位置の情報と、位置ずれ評価値算出工程で算出された位置ずれ評価値とにより、調整目標位置の推定値、すなわち、調整目標位置からのずれ量0に対応する位置ずれ評価値が得られる被測定面の相対移動位置を算出する。
そして、以上の各工程を、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態のうちの他方の調整目標位置に対して繰り返す。これにより、調整目標位置算出工程でそれぞれ算出された、コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値と、キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値との差から曲率半径を求めることができる。
このように、調整目標位置近傍の前記光軸方向の少なくとも2位置で、複数枚の干渉縞の画像に基づく波面を解析することで、少なくとも2位置の位置ずれ評価値を算出し、これら少なくとも2位置の位置ずれ評価値から調整目標位置の推定値をそれぞれ算出して曲率半径を求めるので、被測定面の相対移動位置を調整目標位置に移動調整することなく、また位置ずれ量そのものは求めることなく曲率半径を測定することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の曲率半径測定方法において、前記位置ずれ評価値算出工程では、前記波面を、次式で表される2次式で近似し、該2次式の2次項の近似係数を、前記位置ずれ評価値とする方法とする。
Z(X,Y)=C+C・X+C・Y+C・(X+Y) ・・・(1)
ここで、(X,Y,Z)は、光軸方向をZ軸方向とするXYZ直角座標系における波面の座標値であり、Cは定数項、C、Cは1次項、Cは2次項の近似係数である。
この発明によれば、光軸方向の測定基準位置からの位置ずれ量と式(1)の2次項の近似係数Cで表される波面のパワー成分との関係から位置ずれ量を評価することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の曲率半径測定方法において、前記波面測定工程では、前記被測定面の相対移動位置を前記光軸方向の一方向に移動させ、
この移動中に、一定の位相増分をΔφとして、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)が少なくとも2組選択可能な複数枚の干渉縞画像を、時系列画像として取得するとともに、該時系列画像のそれぞれの取得時の前記被測定面の相対移動位置の情報を取得する工程を備え、該工程の終了後、前記時系列画像から前記少なくとも2組の前記n枚の干渉縞画像を選択し、選択された前記n枚の干渉縞画像の画像情報に基づいて、前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置での波面を測定するようにした方法とする。
この発明によれば、被測定面の相対移動位置を前記光軸方向の一方向に移動させて、この移動中に、波面の測定を行うためのn枚の干渉縞画像を少なくとも2組み選択可能な複数枚の干渉縞画像を、時系列画像として取得するとともに、各時系列画像の被測定面の相対移動位置の情報とを取得することができる。このため、1回の相対移動によって、調整目標位置近傍の少なくとも2位置での波面の測定に必要なすべての干渉縞の画像情報と波面に対応する被測定面の相対移動位置とを同時に取得してから、位置ずれ評価値算出工程、調整目標位置算出工程を行うことができるので、機械的な動作が少なくてすみ、曲率半径の測定を迅速に行うことができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の曲率半径測定方法において、前記波面測定工程では、前記一定の位相増分Δφよりも小さい位相増分に対応する移動ピッチで前記被測定面の相対移動位置を移動させて、前記時系列画像を取得するようにした方法とする。
この発明によれば、一定の位相増分Δφよりも小さい位相増分に対応する移動ピッチで被測定面の相対移動位置を移動させるので、少なくとも2位置での波面を測定する位置を細かいピッチで測定することができるため、調整目標位置算出工程での調整目標位置の推定値の推定精度を向上することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1または2に記載の曲率半径測定方法において、前記波面測定工程では、前記被測定面の相対移動位置を前記光軸方向に移動させ、一定の位相増分をΔφとして、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)を取得するとともに、少なくともK=0に対応する干渉縞画像が取得された際の前記被測定面の相対移動位置の情報を取得し、前記n枚の干渉縞画像の画像情報に基づいて、1つの波面を測定する工程を備え、該工程を、前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置で繰り返すようにした方法とする。
この発明によれば、n枚の干渉縞画像の画像情報に基づいて、波面を精度よく測定することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の曲率半径測定方法において、前記調整目標位置算出工程では、前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値とを回帰分析することで、前記調整目標位置の推定値を算出する方法とする。
この発明によれば、位置ずれ評価値を回帰分析することで調整目標位置の推定値を算出するので、推定値を高精度に算出することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の曲率半径測定方法において、前記調整目標位置算出工程では、前記回帰分析により回帰式を求めた後、前記回帰分析に用いたデータの前記回帰式に対する乖離が大きいデータが発生した場合に、該乖離が大きいデータを除外して、再度、回帰分析を行う方法とする。
この発明によれば、何らかの原因で、回帰式に対する乖離が大きいデータが発生した場合に、このデータを除外して、再度、回帰分析を行うので、異常測定値による推定誤差の影響を低減することができる。
請求項8に記載の発明では、干渉計により、1つの光束を測定光と、該測定光と干渉させる参照光とに分割し、この分割された測定光を、曲面からなる被測定面に向けて集光位置に収束させて照射し、前記被測定面を前記測定光の集光位置に対して相対移動させ、前記被測定面での反射光と前記参照光とで形成される干渉縞の画像情報と、前記被測定面の相対移動距離の情報とから前記被測定面の曲率半径を求める曲率半径測定装置であって、前記測定光の集光位置を基準とした前記被測定面の光軸方向の相対位置を前記被測定面の相対移動位置と称し、前記測定光の集光位置が前記被測定面の曲率中心位置に一致するコンフォーカル状態と、前記測定光の集光位置が前記被測定面の面頂と一致するキャッツアイ状態とにおける前記被測定面の相対移動位置をそれぞれ調整目標位置と称するとき、前記コンフォーカル状態および前記キャッツアイ状態の前記調整目標位置の前記光軸方向におけるそれぞれの近傍の少なくとも2位置に前記被測定面の相対移動位置を相対移動させる相対移動機構と、前記被測定面の相対移動位置を測定する相対移動位置測定部と、前記相対移動機構によって前記被測定面の相対移動位置を前記調整目標位置の近傍の前記光軸方向の少なくとも2位置に相対移動させ、前記干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定し、該波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報とともに記憶させる波面測定部と、該波面測定部で測定された前記波面を解析して、該波面に対応する被測定面の相対移動位置の、前記調整目標位置からのずれ量に比例する位置ずれ評価値を算出する位置ずれ評価値算出部と、前記波面測定部で取得された、前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値算出部で算出された前記位置ずれ評価値とにより、前記調整目標位置の推定値を算出する調整目標位置算出部とを備え、該調整目標位置算出部で算出された前記コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値と、前記キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値との差から前記曲率半径を求める構成とする。
この発明によれば、請求項1に記載の曲率半径測定方法に用いることができる曲率半径測定装置になっているので、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を備える。
本発明の曲率半径測定方法および装置によれば、検査面の相対移動位置を調整目標位置に移動調整することなく、また位置ずれ量そのものは求めることなく曲率半径を測定することができるので、検査効率および測定精度を向上することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置の概略構成およびコンフォーカル状態の配置を示す模式構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置の制御手段の機能構成を示す機能ブロック図である。図3は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置のキャッツアイ状態の配置を示す模式構成図である。
本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置について説明する。
本実施形態の曲率半径測定装置50の概略構成は、図1に示すように、レーザー光源1、コリメートレンズ2、ビームスプリッタ3、フィゾーレンズ4、直動ステージ16(相対移動機構)、孔あきステージ8、被測定物保持部11、ピエゾ素子9(相対移動機構)、ピエゾ素子コントローラ10、レーザー測長器12(相対移動位置測定部)、集光レンズ6、CCD7、測定制御部13からなる。測定制御部13には、形状測定に必要な操作入力や設定情報の入力を行うため、例えば、キーボード、マウス等からなる操作部15と、CCD7によって撮像された画像や形状測定結果などを表示するためモニタ等からなる表示部14とが電気的に接続されている。
ここで、レーザー光源1、コリメートレンズ2、ビームスプリッタ3、フィゾーレンズ4、および集光レンズ6は、フィゾー型の光学系を有する干渉計51を構成する。
被測定面5aとしては、凸球面でもよいが、以下では、一例として、平凹レンズからなる被測定物5の凹球面からなる場合の例を用いて説明する。被測定面5aが凸球面からなる場合の、干渉計の配置、構成は当業者には容易に理解される。
レーザー光源1は、干渉縞を形成するためのコヒーレント光を発生する光源で、本実施形態では、一例として、波長λ=632.8(nm)のレーザー光を発散光として発生する光源を採用している。
レーザー光源1によって発生された発散光は、コリメートレンズ2によって平行光30aとされ、ビームスプリッタ3に入射される。
ビームスプリッタ3は、平行光30aを反射してフィゾーレンズ4の光軸C上に導くとともに、フィゾーレンズ4側から入射する後述の被測定面反射光30c、参照面反射光30dを透過する光分岐素子である。
フィゾーレンズ4は、光軸C上に入射された平行光30aの一部をフィゾー面4aで反射して、参照面反射光30d(参照光)を形成し、光軸C上に入射された平行光30aの他の部分を透過光30bとして透過し、透過光30bを集光するレンズであり、平行光30a(1つの光束)を分割する機能を有する。
フィゾー面4aの形状は、精度よく仕上げられた球面である。このため、フィゾー面4aは、被測定面5aで反射された被測定面反射光30cの波面を変換して参照面反射光30dとの干渉縞を形成するための参照面を構成している。
フィゾーレンズ4の光軸Cは、干渉計51の光軸を構成している。
直動ステージ16は、曲率半径測定装置50の装置本体に固定され、孔あきステージ8を光軸Cに沿う方向に、直動移動可能に保持する相対移動機構であり、例えば、光軸Cに沿う移動をガイドするリニアガイドと、ボールネジやリニアモータ等の駆動手段とからなる構成を採用することができる。
また、直動ステージ16は、測定制御部13に電気的に接続され、測定制御部13によって移動量が制御される。
直動ステージ16の移動可能範囲は、被測定面5aの曲率半径よりも大きな範囲に設定される。
孔あきステージ8は、後述する測長用のレーザー光12aが透過可能の大きさの貫通孔8aを、中心部に備えた板状部材であり、直動ステージ16によって、光軸Cに沿う方向に移動可能に支持されている。
孔あきステージ8上に形成された光軸Cに直交する平面8b上には、被測定物保持部11が、ピエゾ素子9を介して取り付けられている。
被測定物保持部11は、被測定物5を被測定面5aの裏面側で保持するものである。
被測定物保持部11には、被測定物5を光軸Cに沿う方向および光軸Cに直交する方向に位置決めして保持するため、適宜の位置決め機構および位置調整機構(いずれも不図示)が設けられている。これにより、被測定面5aの光軸が、干渉計51の光軸Cに合わされた状態で保持できるようになっている。
また、被測定物保持部11の被測定物5の保持位置の裏面側には、貫通孔8aを通過して、光軸Cに平行に入射する光を反射する測長光反射部11aが設けられている。
ピエゾ素子9は、孔あきステージ8の平面8bと被測定物保持部11との間で、光軸Cに沿う方向に伸縮可能に設けられ、孔あきステージ8に対して、被測定物保持部11を光軸Cに沿う方向に微小移動させる相対移動機構である。
これにより、被測定物保持部11上に保持される被測定面5aと、フィゾーレンズ4のフィゾー面4aとの間の距離を、λ/8に比べて十分小さな微小量ずつ変化させることができるようになっている。
ピエゾ素子9の移動量は、ピエゾ素子9に電気的に接続されたピエゾ素子コントローラ10によって印加電圧を変化させることで制御される。
ピエゾ素子コントローラ10は、測定制御部13からの制御信号に基づいて、ピエゾ素子9に印加する電圧を制御し、ピエゾ素子9の伸縮量を制御し、これにより被測定面5aのフィゾー面4aに対する光軸Cに沿う方向の相対位置を制御するものである。
ピエゾ素子コントローラ10の概略構成は、図2に示すように、演算部35、タイマー36、D/A変換部37、およびアンプ部38からなる。
演算部35は、測定制御部13から送出される立ち上がり時間、指令電圧の制御信号に応じて、立ち上がり時間内に印加電圧を0Vから指令電圧まで直線的に増大する印加電圧データを生成し、測定制御部13からの移動開始信号によって、印加電圧データを順次D/A変換部37に供給するものである。
タイマー36は、演算部35から適宜周期で印加電圧データを送出するための基準クロックを供給するものである。
D/A変換部37は、演算部35によって供給される印加電圧データを電圧信号に変換するものである。この電圧信号は、アンプ部38により増幅されて、ピエゾ素子9を駆動する印加電圧としてピエゾ素子9に出力される。
このように、本実施形態のピエゾ素子コントローラ10によれば、測定制御部13からの移動開始信号に応じて、ピエゾ素子9を一定方向に連続的に駆動する印加電圧が供給することができるようになっている。
直動ステージ16とピエゾ素子9とは、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態の調整目標位置のそれぞれの近傍に前記被測定面5aの相対移動位置を移動させるとともに、被測定面5aの相対移動位置を、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態、それぞれの調整目標位置の近傍で光軸方向に相対移動させる相対移動機構を構成している。
レーザー測長器12は、被測定物保持部11の測長光反射部11aに対して、光軸Cに沿う方向に進むレーザー光12aを照射して、適宜の基準位置から測長光反射部11aの光軸C方向の距離を測長し、測長結果を座標zとして、測定制御部13に送出するものである。座標zは、被測定物保持部11に保持された被測定面5aと一定の位置関係にあるため、光軸Cに沿う方向における被測定面5aの相対移動位置を表している。
レーザー測長器12は、被測定面5aの相対移動位置を測定する相対移動位置測定部を構成する。
レーザー測長器12の装置構成としては、λ/8の数分の1以下の精度で、測長できるものであれば、適宜の構成を採用することができるが、例えば、レーザー光12aの干渉縞をカウントして測長する構成を好適に採用することができる。
フィゾーレンズ4を透過した透過光30bは、集光位置Qに集光される。
集光位置Qは、本実施形態では、フィゾーレンズ4に入射する光が平行光30aであるため、フィゾーレンズ4の焦点位置に一致している。
以下では、フィゾー面4aと被測定面5aとの位置関係について、集光位置Qが被測定面5aの曲率中心Qに一致する状態(図1参照)をコンフォーカル状態と称し、集光位置Qが被測定面5aの面頂Qと一致する状態(図3参照)をキャッツアイ状態と称する。
また、コンフォーカル状態の被測定面5aの相対移動位置およびキャッツアイ状態の被測定面5aの相対移動位置を、それぞれコンフォーカル状態およびキャッツアイ状態の調整目標位置、あるいは単に調整目標位置と称する。
コンフォーカル状態の位置関係の場合、図1に示すように、集光位置Qから発散して、被測定面5aに入射された透過光30bは、被測定面反射光30cとして反射される。このとき、透過光30bの光線が被測定面5aの法線に沿って入射し、被測定面反射光30cは、透過光30bと同一の光路を逆進して、フィゾーレンズ4に再入射し、ビームスプリッタ3に向けて透過される。被測定面反射光30cと、フィゾー面4aによって反射された参照面反射光30dとは、平行光30aがフィゾー面4aによって分割された光束となっているため互いに干渉して干渉縞が形成される。
被測定面反射光30cは、被測定面5aで反射されることで被測定面5aの形状に応じた波面を有する測定光となっている。一方、参照面反射光30dは、フィゾー面4aで反射されることでフィゾー面4aの形状に対応した波面を有する参照光となっている。また、被測定面反射光30cは、被測定面5aで反射されて略同一光路を逆進することで、参照面反射光30dに対して、フィゾー面4aと被測定面5aとの間の光路長の2倍の光路差を有している。
フィゾー面4aは被測定面5aに比べて十分高精度に製作されているので、干渉縞画像は、被測定面5aの収差を表している。同様に、キャッツアイ状態では干渉計自体の有する内部収差を表す干渉縞画像が得られる。
集光レンズ6は、被測定面反射光30c、参照面反射光30dによる干渉縞を、CCD7の撮像面7a上に投影する光学素子である。
CCD7は、撮像面7a上に投影された干渉縞画像を所定のビデオレートで光電変換する撮像素子である。ビデオレートとしては、必要に応じて適宜の値を採用することができるが、例えば、30fpsのものを好適に採用することができる。
CCD7は、測定制御部13に電気的に接続されており、測定制御部13によって撮像動作を制御され、CCD7で撮像した画像信号は測定制御部13に送出される。
測定制御部13の機能ブロック構成は、図2に示すように、信号変換部20、波面測定部21、位置ずれ評価値算出部22、記憶部23、調整目標位置算出部24、曲率半径算出部25、および表示制御部27からなる。
信号変換部20は、CCD7から送出される画像信号を、波面測定部21から指示されたタイミングで画像フレームごとに取り込んで、輝度データに変換し、2次元の画像データとして波面測定部21、表示制御部27に送出するものである。
波面測定部21は、直動ステージ16とピエゾ素子9とによって被測定面5aの相対移動位置を調整目標位置の近傍の前記光軸方向の少なくとも2位置に相対移動させ、干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定し、この波面に対応する被測定面5aの相対移動位置の情報とともに記憶部23に記憶させるものである。
そのため、本実施形態の波面測定部21は、操作部15から測定開始の操作入力を受けると、予め設定された移動距離、移動速度などの測定条件に基づいて、直動ステージ16およびピエゾ素子コントローラ10に制御信号を送出して、被測定物保持部11の移動量を制御し、被測定物保持部11を測定開始位置zに位置づけ、直動ステージ16の位置を固定して、ピエゾ素子9の伸縮量を光軸Cに沿う方向に連続的に変化させる制御を行う。そして、各移動位置において、レーザー測長器12から座標zを取得できるようになっている。
ここで、測定開始位置zは、被測定面5aの曲率半径の設計値から決まる設計上のコンフォーカル状態、キャッツアイ状態に対応する被測定物保持部11のそれぞれの位置座標z0cf、z0ceの近傍であり、この近傍で予め被測定面5aを光軸Cに沿う方向に移動して、干渉縞画像を取得し、干渉縞画像の解析が可能となる程度にコントラストを有する移動範囲δの位置を予め調べておき、この移動範囲δの範囲内で、δの中心位置から離間した適宜位置を測定開始位置zとして採用することができる。
本実施形態では、一例として、δの範囲において、被測定面5aが最もフィゾー面4aから遠ざかる位置を測定開始位置zとし、図1において、被測定物保持部11を図示下側からδの範囲内で、被測定面5aをフィゾー面4a側に向かって近づけながら測定を行うものとして説明する。
このような測定開始位置zは、同様の曲率半径を有する被測定面5aであれば、被測定面5aを代えるたびに設定し直す必要はなく、一度設定した後は、同一の設定を採用することができる。
また、波面測定部21は、信号変換部20に干渉縞画像の取り込み開始信号を送出し、信号変換部20によって画像取り込みが開始されると、信号変換部20から送出される干渉縞画像の各画像データ(以下、時系列画像と称する)をそれらの取り込み順序の情報(以下、時系列上の位置情報と称する)に関連づけて記憶部23に記憶させる。
例えば、時系列上のi番目に信号変換部20から取得された時系列画像をF(ただし、i=1,…,m)、レーザー測長器12から取得された座標をzとしたとき、i、F、zが記憶部23に記憶される。
ここで、時系列画像Fは、波面を測定するための波面測定用画像Fの候補になっているとともに、波面測定用画像Fとして選択された干渉縞画像に対して、一定の位相増分をΔφとしたとき、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)の候補となる候補画像を構成している。
波面測定部21がピエゾ素子コントローラ10に設定する移動動作の条件は、本実施形態では、一定の立ち上がり時間T内に、光軸Cに沿う方向にδだけ移動するように、ピエゾ素子9に対する指令電圧を一定速度で変化させる、といった条件を設定する。
波面測定部21は、この立ち上がり時間Tの間に、m枚(ただし、mは4以上の整数)の候補画像を取得するため、サンプリング周期ΔTは、ΔT=T/(m−1)となる。サンプリング周期ΔTの最小値は、CCD7のビデオレートの逆数になる。
また、波面測定部21では、波面測定手法として、フリンジスキャン法、位相シフト法などとして知られる周知の測定手法に基づく波面測定が行えるようになっている。
すなわち、本実施形態では、波面測定部21は、取得された時系列画像Fのうちから波面を測定するための時系列画像Fを波面測定用画像として選択し、この波面測定用画像Fに対して、一定の位相増分をΔφとしたとき、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)を用いて波面測定を行う。以下では、このn枚の干渉縞画像を波面測定用画像群Gと称する。
本実施形態では、Δφ=π/2、n=5の例で説明する。このΔφ=π/2は、被測定面5aの相対移動距離としてはλ/8に対応する。また、時系列画像Fの枚数mは、光軸方向における少なくとも2位置で波面を測定できるように設定するとともに、波面測定用画像群G中のn枚の干渉縞画像間の位相増分のΔφに対する誤差が十分小さくなるように選定する。本実施形態では、一例としてm=40の場合で説明する。
波面測定の計算方法としては、一例として、P・ハリハラン(P.Hariharan)、B・F・オレブ(B.F.Oreb)、T・エイジュ(T.Eiju)、「アプライドオプティックス」("Applied Optics")、(米国)、1987年、26巻、pp.2504−2506、に開示されている、いわゆる5バケット法を採用している。
この5バケット法について簡単に説明する。例えば、波面測定用画像群Gが、G={Fj2−,Fj1−,F,Fj1+,Fj2+}であったとする。ここで、添字jk±(k=1,2)は、それぞれ、Fに対する位相差が±kΔφ(複合同順)となると見なすことができる時系列画像Fの添字を表す。
それぞれの干渉縞画像Fj2−、Fj1−、F、Fj1+、Fj2+の一定位置(画像上の座標(x,y)で表す)での輝度をそれぞれ位置強度データg(x,y)(ただし、k=−2,−1,0,1,2)と表すと、座標(x,y)における位相θ(x,y)は、次式から算出することができる。ただし、式(2)では、簡単のため、θ(x,y)、g(x,y)を、それぞれ、θ、gで表している。
Figure 0005281837
このため、波面測定用画像群Gから算出される波面h(x,y)は、式(2)で表される位相θ(x,y)を用いて、次式で表すことができる。なお、以下では、誤解のおそれのない場合には、(x,y)を省略して、単に波面h、位相θと称する場合がある。
(x,y)=λ・θ(x,y)/4π ・・・(3)
記憶部23は、波面測定部21から送出された時系列上の位置情報i、時系列画像Fおよび座標zを記憶するものである。
位置ずれ評価値算出部22は、波面測定部21で波面測定用画像群Gごとに測定された波面hを解析して、波面hjに対応する被測定面5aの相対移動位置の、調整目標位置からのずれ量に対応する位置ずれ評価値Pを算出するものである。
本実施形態の位置ずれ評価値Pは、式(3)から求められる波面hを下記式(1)で近似したときのパワー成分である近似係数Cを採用している。パワー成分は、コンフォーカル状態、キャッツアイ状態では0となる。
Z(X,Y)=C+C・X+C・Y+C・(X+Y) ・・・(1)
ここで、(X,Y,Z)は、光軸方向をZ軸方向とするXYZ直角座標系における波面の座標値であり、Cは定数項、C、Cは1次項、Cは2次項の近似係数である。
位置ずれ評価値Pは、コンフォーカル状態、キャッツアイ状態からの位置ずれ量が0となるときの対応値が分かっていれば、他の評価値を用いてもよい。
また、式(1)は、2次式による曲面の近似式であり、被測定面5aの光学特性、例えば、曲率半径、Fナンバーなどを仮定していない。したがって、被測定面5aの形状が変わっても、全く同様にして位置ずれ評価値Pを算出することができる。その結果、被測定面5aの製作誤差によって、光学特性にバラツキがある場合にも、位置ずれ評価値には影響しない。
調整目標位置算出部24は、波面測定部21で取得された座標zと、位置ずれ評価値算出部22で算出された各取得時の位置ずれ評価値Pとにより、コンフォーカル状態およびキャッツアイ状態の調整目標位置の推定値をそれぞれzcf、zceとして算出するものである。
本実施形態では、調整目標位置の推定値zcf(zce)は、(P,z)のデータを回帰分析して、回帰式z=f(P)を算出し、zcf=f(0)(zce=f(0))を採用している。
曲率半径算出部25は、調整目標位置算出部24で算出された調整目標位置の推定値zcf、zceから、曲率半径Rを次式から算出し、算出結果を表示制御部27に送出するものである。
R=|zcf−zce| ・・・(4)
表示制御部27は、信号変換部20から送出される画像データを、例えば、NTSC信号などに変換し表示部14に送出して、表示部14に干渉縞画像を表示したり、調整目標位置算出部24によって算出される近似曲線のグラフや、曲率半径算出部25から算出される曲率半径の値などの測定結果の画像情報および文字情報を表示部14に表示させたりするものである。
測定制御部13の装置構成は、上記各機能を専用のハードウェアを用いて実現してもよいが、本実施形態では、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータで構成され、このコンピュータにより適宜の制御プログラムを実行することでこれらの機能を実現している。
次に、曲率半径測定装置50の動作について、本実施形態の曲率半径測定方法を中心として説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の測定フローを示すフローチャートである。図5は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の波面測定工程の動作について説明するフローチャートである。図6は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の波面測定工程で取得された時系列画像の模式図である。図7(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の位置ずれ算出工程で選出される波面測定用画像群の一例および他例の選出方法について説明するための模式的なグラフである。横軸は時系列上の位置情報i、縦軸は位相変化量を示す。図8は、本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の位置ずれ算出工程における回帰分析結果を示すグラフである。横軸は位置ずれ評価値P、縦軸は被測定面の相対移動位置を表す座標zを示す。
曲率半径測定装置50に用いるフィゾー型の光学系では、図1に示すコンフォーカル状態では、レーザー光源1を発振させると波長λの発散光が発生し、コリメートレンズ2によって平行光30aが形成され、ビームスプリッタ3で反射されてフィゾーレンズ4の光軸上に入射する。
平行光30aは、フィゾー面4aによって分割され、一部はフィゾー面4aによってビームスプリッタ3の側に反射されて参照面反射光30dとして進む。その他の光は、透過光30bとして透過し、フィゾーレンズ4のレンズ作用により集光され、集光位置Qに集光されてから、被測定面5aに導かれ、被測定面5aの法線方向に入射することにより、被測定面反射光30cとして反射される。そして、被測定面反射光30cは、透過光30bと同一光路を逆進し、フィゾーレンズ4を透過して、ビームスプリッタ3側に出射される。その際、フィゾー面4a上には、被測定面反射光30cと参照面反射光30dとの光路差に応じた干渉縞画像が形成される。
この干渉縞画像は、集光レンズ6によりCCD7の撮像面7a上に投影される。そして、この干渉縞画像は、CCD7で光電変換されて画像信号として測定制御部13に送出され、表示制御部27を介して表示部14に表示される。
また、図3に示すキャッツアイ状態では、同様にしてフィゾーレンズ4に入射する透過光30bは、フィゾーレンズ4のレンズ作用により集光され、被測定面5aの面頂Qに集光される。そして、被測定面5aによって反射された被測定面反射光30cは、フィゾーレンズ4を透過して、平行光としてビームスプリッタ3側に出射される。その際、フィゾー面4a上には、被測定面反射光30cと参照面反射光30dとの光路差に応じた干渉縞画像が形成される。
この干渉縞画像は、コンフォーカル状態の場合と同様にして、表示部14に表示される。
被測定面5aの相対移動位置が、コンフォーカル状態、キャッツアイ状態から光軸C方向にずれている場合、位置ずれ量、光線高さに応じて異なる光路差が発生し、コンフォーカル状態、キャッツアイ状態に比べて干渉縞本数が増大した干渉縞画像が形成される。
本実施形態の曲率半径測定方法は、被測定面5aをコンフォーカル状態およびキャッツアイ状態のそれぞれの調整目標位置の近傍に相対移動し、波面測定工程、位置ずれ評価値算出工程、および調整目標位置算出工程を順次行い、各調整目標位置算出工程で算出された調整目標位置の推定値zcfとzceとの差から被測定面5aの曲率半径Rを求める方法である。以下、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1では、被測定面5aの相対移動位置zがコンフォーカル状態の調整目標位置の近傍位置となるように被測定面5aを相対移動させる。
すなわち、測定者は、操作部15を通してピエゾ素子9の長さを最短の初期値に設定し、かつ直動ステージ16の移動量を調整して、被測定物保持部11を測定開始位置zに移動させる。
これにより、被測定面5aの曲率中心Qは集光位置Qの近傍に配置される。
なお、測定開始位置zが予め知られていない場合には、本ステップの最初に、測定者は、表示部14に示される干渉縞画像を見ながら直動ステージ16を駆動して、δの範囲を実測して測定開始位置zを求める動作を行う。
ステップS2〜S4では、コンフォーカル状態の調整目標位置における波面測定工程を行う。本工程は、光軸方向における調整目標位置近傍の少なくとも2位置で、干渉縞の画像情報に基づいて波面hを測定し、この波面hに対応する被測定面5aの相対移動位置の情報である座標zを取得する工程である。
ステップS2では、立ち上がり時間Tの間に、ピエゾ素子9を用いて被測定物保持部11を測定開始位置zから距離δだけ集光位置Q側に向かって連続的に移動させ、サンプリング周期ΔTごとに、m枚の干渉縞画像を順次取得し、記憶部23に、それらの取得順序を表す時系列上の位置情報iとともに、時系列画像F、F、…、F(図6参照)として記憶する。
本ステップの動作について、図5を参照して説明する。本実施形態では、一例として、δ=1.3λ/2、T=1.3(s)の場合で説明する。
サンプリング周期ΔTは、本実施形態のCCD7のビデオレート30fpsに合わせて、ΔT=1/30(s)としている。すなわち、時間Tの間の各フレーム画像を取り込んで、m=40の時系列画像を取得する場合の例になっている。
まず、図5に示すように、ステップS20では、移動制御部22からピエゾ素子コントローラ10の演算部35に対して、立ち上がり時間Tでピエゾ素子9をδだけ伸長させる指令電圧を送出してから、移動開始信号100を送出する。そして、測定制御部13側では、ステップS21に移行する。
ピエゾ素子コントローラ10側では、移動制御部22から立ち上がり時間T、指令電圧の情報を受け取ると、ステップS23を実行する。
ステップS23では、演算部35によって、立ち上がり時間T内に、0Vから指令電圧まで時間に比例する印加電圧データを出力する設定を行う。そして、移動開始信号を受信すると、タイマー36を初期化し、ステップS24を実行する。
ステップS24では、タイマー36の値に応じて、印加電圧データをD/A変換部37により電圧信号に変換し、アンプ部38で適宜増幅して、ピエゾ素子9に印加する。
ステップS25では、タイマー36の値が、立ち上がり時間Tを超えたかどうか判定し、立ち上がり時間Tを超えていない場合は、ステップS24に移行する。
立ち上がり時間Tを超えた場合は、移動制御部22に、移動終了信号101を送出して移動終了を通知し、電圧出力を停止して、ピエゾ素子9の位置を初期状態に復帰させる。
ステップS21では、波面測定部21は、サンプリング周期ΔTに同期して、CCD7から干渉縞画像を取得するとともに、レーザー測長器12から座標zを取得し、画像取得順序を表すカウンタiの値とともに、記憶部23に記憶する。
ステップS22では、ピエゾ素子コントローラ10からの移動終了信号101の有無を判定し、移動終了信号101が受信されていない場合は、ステップS21に戻る。
移動終了信号101が受信されている場合は、図4のステップS2の動作を終了し、ステップS3に移行する。
このようにして、ステップS21を繰り返すことにより、被測定物保持部11がピエゾ素子9によって移動され、被測定面5aがフィゾー面4aに対して相対移動している間に、時系列上の位置情報であるカウンタi、座標zの値とともに、時系列画像Fがm枚、記憶部23に順次記憶されていく。
次に、ステップS3では、ステップS2で取得されたm枚の時系列画像F、F、…、Fから、まず波面測定用画像Fを選択し、さらにこの波面測定用画像Fに対して位相差が−π、−π/2、+π/2、+πだけ位相がずれたと見なすことができる干渉縞画像を選択し、波面測定用画像群G={Fj2−,Fj1−,F,Fj1+,Fj2+}を選出する。
ここで、添字jk±(ただし、k=1,2)は、座標zにおけるλ/8の変化がπ/2の位相変化になる関係を用いて取得する。例えば、z(j,k)=z±k・(λ/8)を計算し、z(j,k)と記憶部23に記憶された各座標zとを比較し、|z−z(j,k)|が、許容値以下の最小となるiの値をjk±に設定する。
|z−z(j,k)|が許容値以下となるiの値が見つからない場合には、そのjに対して、波面測定用画像群Gは選出できないと判定する。
例えば、時系列上の位置情報iと位相変化量との関係を表す位相変化曲線が、図7(a)、(b)に示す位相変化曲線41で表される場合、波面測定用画像をF16とすると、座標z16と、各座標zとを比較し、j2−=1、j1−=10、j1+=21、j2+=26が求められ(図7(a)参照)、G16={F,F10,F16,F21,F26}である。
また、波面測定用画像をF29とすると、座標z29と、各zとを比較し、j2−=20、j1−=25、j1+=34、j2+=38が求められ(図7(b)参照)、G29={F20,F25,F29,F34,F38}である。
また、図7(a)、(b)から分かるように、本実施形態では、波面測定用画像群Gは、G16〜G29までの14組を選出することができる。
なお、上記の波面測定用画像群Gの選出方法は、一例であって、例えば、添字j2−を1からmまで変えたときに、zj2−と、略π/2、π、3π/2、2πだけの位相差を有すると見なすことができるzから、添字j1−、j、j1+、j2+を求めることによってそれぞれに対応するFj1−、F、Fj1+、Fj2+を選出するといった方法でもよい。
本実施形態の例では、π/2、すなわちλ/8の移動距離が9〜4分割されているため、個々の時系列画像Fの測定位置精度は、λ/8の1/18〜1/8、すなわち、4.4nm〜9.9nm程度になっているが、これは一例であって、ビデオレートがより高いCCDを用いるか、ピエゾ素子9の駆動の立ち上がり時間Tを増加させるかして、サンプリング周期ΔTを小さくすれば、波面測定用画像群Gにおける位相増分のバラツキをより低減することができる。
次に、ステップS4では、ステップS3で選出した各波面測定用画像群Gから測定される波面hを求める。
波面測定部21では、G={Fj2−,Fj1−,F,Fj1+,Fj2+}を用い、5バケット法によって波面hを算出する。すなわち、位置(x,y)ごとに、上記式(2)、(3)を用いて、波面hを算出し、波面hと、波面hに対応する座標zをそれぞれ対応づけて記憶部23に記憶する。
以上で、波面測定工程が終了する。
次のステップS5、S6では、コンフォーカル状態の調整目標位置における位置ずれ評価値算出工程を行う。本工程は、波面測定工程で測定された波面hを解析して、波面hに対応する被測定面5aの相対移動位置の、調整目標位置からのずれ量に対応する位置ずれ評価値Pを算出する工程である。
まず、ステップS5では、各波面hを上記式(1)に当てはめて近似し、jに対応する近似係数C0j、C1j、C2j、C3jを求める。
次に、ステップS6では、ステップS5で求められた近似係数から位置ずれ評価値Pを算出し、波面hおよび座標zに対応づけて記憶部23に記憶する。本実施形態では、次式(5)のように、2次項の各近似係数C3jを位置ずれ評価値Pとする。
=C3j ・・・(5)
近似係数C3jは、上記式(1)の2次項の係数であり、波面測定用画像群Gから算出される波面のパワー成分になっている。
以上で、位置ずれ評価値算出工程が終了する。
次に、ステップS7、S8では、調整目標位置算出工程を行う。本工程は、波面hに対応する被測定面5aの相対移動位置の情報である座標zと、位置ずれ評価値算出工程で算出された波面hに対応する位置ずれ評価値Pとにより、調整目標位置の推定値を算出する工程である。
まず、ステップS7では、調整目標位置算出部24によって、記憶部23に記憶された座標zと位置ずれ評価値Pとからなる、データ群(P,z)を回帰分析して回帰式を求める。
本実施形態では、データ群(P,z)は回帰直線によって良好に近似される。そこで、回帰係数をα、βとして、次式(6)のような回帰式を求める。
z=f(P)=β・P+α ・・・(6)
調整目標位置算出部24は、図8に一例を示すように、得られた回帰直線と、データ群(P,z)とをグラフ上にプロットした画像を表示制御部27に送出し、表示部14に表示させる。回帰直線は、例えば直線42として表示される。なお、図8は、図示を簡単にするため、(P、z)の添字jは、上記の説明例とは異なり、改めてj=1,…,Mに振り直して表示している。
これにより、測定者は、直線40が、データ群(P,z)を良好に近似する回帰直線となっているかどうか判断することができる。
例えば、図8に示す例では、点(P10、z10)が、他の測定値の分布から著しく乖離していることが分かる。この結果、直線42は大部分のデータに対して良好な近似直線になっていない。
本実施形態では、このような場合、測定者は、操作部15を通して、点(P10、z10)のような異常値をデータ群から除外して、再度、回帰分析を行うための、操作入力が行えるようになっている。図8に示す直線43は、点(P10、z10)を除外して得られた回帰直線を示す。
次に、ステップS8では、必要に応じて回帰分析をやり直した最終的な回帰分析結果に基づく上記式(6)において、P=0として、コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値zcfを算出し、zcf=f(0)を曲率半径算出部25に送出する。
以上で、調整目標位置算出工程が終了する。
次にステップS9〜S16は、上記ステップS1〜S8においてコンフォーカル状態の調整目標位置の推定値zcfを求めるために行った各工程を、キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値zceを求めるために行うものである。そこで、上記ステップS1〜S8と異なる点を中心に説明する。
ステップS9は、被測定面5aの相対移動位置zがキャッツアイ状態の調整目標位置の近傍位置となるように被測定面5aを相対移動させる工程であり、測定開始位置zが異なるのみで、上記ステップS1と同様である。この測定開始位置zは、ステップS1と同様に干渉縞の十分なコントラストが得られる範囲を実測して決めてもよいが、本実施形態では、ステップS1における測定開始位置zに被測定面5aの設計上の曲率半径を加えた値を用いている。また、δはステップS1と同様の値を採用することができる。
これにより、被測定面5aの面頂Qは集光位置Qの近傍に配置される。
次にステップS10〜S12は、波面測定工程であり、上記ステップS2〜S4と同様の工程である。
次に行うステップS13、S14は、位置ずれ評価値算出工程であり、上記ステップS5、S6と同様の工程である。
ただし、ステップS10、S12、S14で取得された、時系列画像F、波面hと、波面hに対応する座標z、位置ずれ評価値Pなどの各データは、ステップS2、S4、S6で取得された各データと区別して、記憶部23に記憶される。
次に行うステップS15、S16は、調整目標位置算出工程であり、上記ステップS7、S8と同様の工程である。
これにより、ステップS10、S14で取得された波面hに対応する座標z、位置ずれ評価値Pを用いて、上記式(6)の回帰式を求め、この回帰式から、キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値zceを、zce=f(0)として算出し、曲率半径算出部25に送出する。
次に、ステップS17では、曲率半径算出部25において、ステップS8、S16で算出された推定値zcf、zceを用いて、上記式(4)から被測定面5aの曲率半径Rを算出する。そして、算出された曲率半径Rの情報を表示制御部27に送出し、表示部14に表示させる。
以上で、本実施形態の曲率半径測定装置50を用いた曲率半径測定方法が終了する。
このように、本実施形態の曲率半径測定装置50によれば、被測定面5aの相対移動位置をコンフォーカル状態およびキャッツアイ状態の調整目標位置の近傍に相対移動して、被測定面5aを光軸Cに沿う方向にδ移動させる間に、m枚の時系列画像Fを取得し、これらの取得時の座標zを取得し、これら複数のデータから、調整目標位置の推定値zcf、zceを算出し、上記式(4)から曲率半径Rを算出することができる。
推定値zcf、zceは、複数のデータ群(P,z)から、回帰分析によって誤差を最小化する値として推定されるため、曲率半径の測定精度を向上することができる。
また、干渉縞画像を見ながら、調整目標位置に向けて被測定面5aの相対移動位置を相対移動させる場合のような厳密な位置調整を行う必要がないため、測定開始位置を決める程度の簡単な位置調整で済み、位置調整の手間が格段に低減される。そのため、検査効率を向上させることができる。
また、調整目標位置からずれた位置の干渉縞画像からデフォーカス係数などを算出して位置ずれ量の絶対値を求める場合のように、被測定面5aの光学特性の情報を用いたり、干渉縞画像上の距離を実距離に換算したりすることは、本実施形態では必要ないため、例えば製作誤差などによって被測定面5aの光学特性値が設計値と異なる場合や、干渉縞画像上の距離の換算値に含まれる誤差の影響を排除することができ、高精度な測定を行うことができる。また同様の理由で、異なる形状の被測定面5aの測定に切り替える場合でも、移動工程における測定開始位置zを変更するのみで、演算処理の条件は変更する必要がないので、段取り替えする手間がかからず、検査効率を向上することができる。
次に本実施形態の第1変形例に係る曲率半径測定装置について説明する。
図9は、本発明の実施形態の第1変形例に係る曲率半径測定装置の概略構成を示す模式構成図である。図10は、本発明の第1変形例に係る曲率半径測定装置の制御手段の機能構成を示す機能ブロック図である。
本変形例の曲率半径測定装置50Aは、図9、10に示すように、上記実施形態の曲率半径測定装置50のピエゾ素子9、ピエゾ素子コントローラ10、測定制御部13に代えて、ピエゾ素子9A(相対移動機構)、ピエゾ素子コントローラ10A、測定制御部13Aを備え、孔あきステージ8を削除し、歪みゲージ9a(相対移動位置測定部)、支持板17を追加したものである。
測定制御部13Aは、上記実施形態の測定制御部13の波面測定部21を波面測定部21Aに代えたものである。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
支持板17は、被測定物5とフィゾーレンズ4との間において不図示の曲率半径測定装置50の装置本体に固定され、フィゾーレンズ4側に光軸Cに直交する平面状の支持面17bに形成されるとともに、光軸Cを中心として透過光30b、被測定面反射光30cを透過させる大きさの貫通孔17aが設けられた環状の平板部材である。
ピエゾ素子9Aは、貫通孔17aを取り囲むリング状とされ一端が支持板17の支持面17b上に固定され、光軸Cに沿う方向に伸縮可能とされたものである。ピエゾ素子9Aの他端には、フィゾーレンズ4を保持する保持部が設けられ、フィゾーレンズ4を光軸Cに沿う方向の移動できるようになっている。
ピエゾ素子9Aの材質や構成は、上記実施形態のピエゾ素子9と同様の材質や構成を採用することができる。これによりフィゾーレンズ4は、光軸Cに沿う方向に、λ/8に比べて十分小さな微小移動が可能となっている。
ピエゾ素子9Aには、光軸Cに沿う方向の歪みを測定するための歪みゲージ9aが設けられている。
ピエゾ素子9Aは、図10に示すように、ピエゾ素子コントローラ10Aのアンプ部38に電気的に接続され、歪みゲージ9aは、ピエゾ素子コントローラ10Aの移動量測定部39に電気的に接続されている。
ピエゾ素子コントローラ10Aは、上記実施形態のピエゾ素子コントローラ10の演算部35に代えて、演算部35Aを備え、移動量測定部39を追加したものである。
移動量測定部39は、歪みゲージ9aの抵抗変化を検出して、歪み変化を算出し、ピエゾ素子9の伸縮量を算出し、演算部35Aに送出するものである。
演算部35Aは、波面測定部21Aおよび移動量測定部39に電気的に接続され、上記実施形態の演算部35と同様な機能に加えて、移動量測定部39によって測定されたピエゾ素子9の伸縮量の情報を、例えば、予め歪みと移動量との関係を示す校正曲線を求めておくなどして、フィゾー面4aの光軸Cに沿う方向の移動位置の座標zに換算し、測定された座標zを波面測定部21に送出できるようになっている。
このように本変形例ではフィゾーレンズ4が微小移動可能に設けられているため、図9に示すように、被測定物保持部11は、直動ステージ16のみによって移動可能に保持されている。このため、レーザー測長器12によって測定される測長光反射部11aの座標zは、被測定物5の移動位置のみを示しており、上記実施形態における被測定面5aの相対移動位置を表すものではない。そこで、以下では、レーザー測長器12による座標zを改めて、座標zと称する。
波面測定部21Aは、上記実施形態の波面測定部21と、被測定面5aの相対移動位置の算出方法のみが異なっている。
波面測定部21Aでは、レーザー測長器12から取得される座標zと、ピエゾ素子コントローラ10Aから取得される座標zを用いて、被測定面5aの相対移動位置を表す座標zを次式のように算出する。
z=z−z ・・・(10)
ここで、座標z、zの正方向は一致させておくものとする。
このような構成の曲率半径測定装置50Aの動作は、上記実施形態の座標zを、波面測定部21Aによって上記式(10)から算出する点のみが異なるのみで、上記実施形態と同様にして、被測定面5aの曲率半径を測定することができる。
すなわち、曲率半径測定装置50Aは、直動ステージ16、ピエゾ素子9Aによって、それぞれ被測定面5a、フィゾー面4aを別個に光軸Cに沿う方向に移動させて、それぞれの間の距離を変更し、互いに相対移動させる場合の例になっている。
次に、本実施形態の第2変形例について説明する。
上記実施形態の説明では、位置ずれ評価値Pとして、上記式(5)のように、波面を式(1)を用いて近似したときのパワー成分である近似係数C3jを用いたが、位置ずれ量の評価はこれには限定されない。
例えば、特許第2951366号公報に開示された技術(同文献の式(1)、(2)参照)を用いて、波面を下記式(11)で近似し、これら近似係数のうち、下記式(12)のように、デフォーカス量を表す近似係数である(2C−6C)を位置ずれ評価値Pとして採用してもよい。
Figure 0005281837
ただし、(ρ,θ)は、X=ρcosθ、Y=ρsinθと表した場合の極座標である。
また、式(12)の添字jは、上記式(5)と同様の意味である。
次に、波面測定工程の変形例である本実施形態の第3変形例について説明する。
上記実施形態の説明では、光軸方向の調整目標位置の近傍で、時系列画像F、座標zを一方向への1回の相対移動によって取得し、取得した時系列画像Fから2位置以上のM位置の波面hと、それに対応するz座標zを測定した。
本変形例は、光軸方向の調整目標位置の近傍の2位置以上のM位置それぞれで、例えば、特開2000−275007号公報等に開示されているように、位相増分Δφに対応してステップ状に相対移動位置を変えることで、位相シフトされたn枚の干渉縞画像を取得して波面hを測定するとともに、波面hに対応するz座標zを測定することで、2位置以上のM位置の波面hとそれに対応するz座標zを測定するようにしたものである。
z座標zは、波面hと対応する位置のz座標を実測して取得する(例えば5バケット法であれば、3枚目の画像取得時の瞬間のz座標を実測する)ことが望ましいが、装置構成的に難しい場合は位相シフト開始時や終了時のz座標を実測し、それらのz座標を波面hに対する位相差に相当する距離によって換算して、z座標zを取得してもよい。
次に、波面測定工程の変形例である本実施形態の第4変形例について説明する。
本変形例は、波面測定に、フリンジスキャン法ではなく、空間的位相シフト法に分類されるキャリアメソッド(空間キャリア法)を採用したものである。このキャリアメソッドは、参照レンズであるフィゾーレンズ4を図示しないチルトステージにより、干渉縞が例えば20本〜30本の所定本数出るように光軸に対して傾けた状態で調整し、干渉縞画像を取得し、これをフーリエ変換して1枚の干渉縞画像から波面を測定する手法である。キャリアメソッドは、例えば、特開2007−86057号公報等に開示されている。
本変形例によれば、2位置以上のM位置の波面を測定する場合でも、M枚の干渉縞画像を取得するだけよいので、波面を迅速に測定することができる。
なお、上記の説明では、干渉計として、フィゾー型干渉計を用いた例で説明したが、位相シフトされた干渉縞画像が取得できれば、干渉計の種類は、これらの干渉計には限定されない。例えば、トワイマングリーン型干渉計、マッハツェンダー型干渉計などを好適に採用することができる。
また、上記の説明では、波面を算出する際、n=5のいわゆる5バケット法を用いて算出する場合の例で説明したが、n=7,9,13とした7バケット法、9バケット法、13バケット法を採用してもよい。また、nが3以上であれば、フリンジスキャン法、位相シフト法で用いられる周知の算出方法はすべて同様に採用することができる。
また、上記の説明では、回帰分析の回帰式として回帰直線を採用しているが、位置ずれ評価値の特性によっては、特性に合わせた適宜の回帰式を採用することができる。例えば、2次式、3次式などの高次多項式や、多項式以外の関数を用いてもよい。すなわち、位置ずれ評価値は、位置ずれ量と線形の関係になくてもよい。
また、上記の説明では、位置調整目標位置の近傍で、14組の波面測定用画像群Gから、14個の波面hを求め、これらに対応する14組のデータ群(P,z)を回帰分析して、位置調整目標位置を推定したが、これは一例であり、波面hや、座標zの測定精度等に応じて、個数はより多くても少なくてもよい。
また、位置調整目標位置の推定値は、必ずしも、回帰分析を行うことなく推定してもよい。例えば、光軸方向における位置調整目標位置の近傍の2位置での波面hを求めれば、2組の(P,z)から直線が決まるため、この直線とz=0との交点として、位置調整目標位置の推定値が得られる。したがって、波面の測定は、光軸方向における位置調整目標位置の近傍の少なくとも2位置で行えばよい。
また、上記の説明では、時系列画像Fを互いの位相差が、Δφよりも小さいm枚の画像として取得する場合の例で説明したが、時系列画像Fは、少なくとも2位置の波面測定用画像に対して、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像を取得することができればよく、例えば、位相増分Δφに対応するサンプリング周期でサンプリングされた(n+1)枚以上の干渉縞画像であってもよい。
また、上記の説明では、波面測定を効率的に行うため、波面測定工程での被測定面の相対移動を、一方向に連続的に行う場合の例で説明したが、高精度に移動させることが送ることができれば、適宜の移動ピッチで間欠的に相対移動を行ってもよい。
また、上記の第1変形例の説明では、フィゾー面4aの相対移動位置を測定するための相対移動位置測定部として、歪みゲージ9aを用いた場合の例で説明したが、被測定面の光軸方向移動量を検出できれば、これに限定されない。例えば、静電容量センサ、ガラススケール、レーザー測長器などを採用してもよい。
また、上記の説明では、微小移動を行う相対移動機構として、圧電素子であるピエゾ素子9、9Aを用いた場合の例で説明したが、圧電素子のみで構成された機構には限定されず、一部に圧電素子を用いた機構でもよいし、圧電素子以外の微小駆動機構を採用してもよい。
また、上記の実施形態および第3変形例の説明では、被測定面5aの相対移動位置を移動して位相差を有する干渉縞画像を取得する場合の例で説明したが、n個のCCD7を光学的に位相がπ/2ずつずれた位置に配置して、n枚の干渉縞画像を同時に取得して、nバケット法により波面を測定するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置の概略構成およびコンフォーカル状態の配置を示す模式構成図である。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置の制御手段の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定装置のキャッツアイ状態の配置を示す模式構成図である。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の測定フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の波面測定工程の動作について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の波面測定工程で取得された時系列画像の模式図である。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の位置ずれ算出工程で選出される波面測定用画像群の一例および他例の選出方法について説明するための模式的なグラフである。 本発明の実施形態に係る曲率半径測定方法の位置ずれ算出工程における回帰分析結果を示すグラフである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る曲率半径測定装置の概略構成を示す模式構成図である。 本発明の第1変形例に係る曲率半径測定装置の制御手段の機能構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 レーザー光源
2 コリメートレンズ
3 ビームスプリッタ
4 フィゾーレンズ
4a フィゾー面
5a 被測定面
6 集光レンズ
7 CCD
7a 撮像面
9、9A ピエゾ素子(相対移動機構)
9a 歪みゲージ(相対移動位置測定部)
10、10A ピエゾ素子コントローラ
11 被測定物保持部
12 レーザー測長器(相対移動位置測定部)
13、13A 測定制御部
16 直動ステージ(相対移動機構)
21、21A 波面測定部
22 位置ずれ評価値算出部
23 記憶部
24 調整目標位置算出部
25 曲率半径算出部
30a 平行光
30b 透過光
30c 被測定面反射光(測定光)
30d 参照面反射光(参照光)
50、50A 曲率半径測定装置
51 干渉計
、F 時系列画像
波面測定用画像群
位置ずれ評価値
曲率中心
面頂
集光位置
z、z 座標(被測定面の相対移動位置)
測定開始位置

Claims (8)

  1. 干渉計により、1つの光束を測定光と、該測定光と干渉させる参照光とに分割し、この分割された測定光を、曲面からなる被測定面に向けて集光位置に収束させて照射し、前記被測定面を前記測定光の集光位置に対して相対移動させ、前記被測定面での反射光と前記参照光とで形成される干渉縞の画像情報と、前記被測定面の相対移動距離の情報とから前記被測定面の曲率半径を求める曲率半径測定方法であって、
    前記測定光の集光位置を基準とした前記被測定面の光軸方向の相対位置を前記被測定面の相対移動位置と称し、前記測定光の集光位置が前記被測定面の曲率中心位置に一致するコンフォーカル状態と、前記測定光の集光位置が前記被測定面の面頂と一致するキャッツアイ状態とにおける前記被測定面の相対移動位置をそれぞれ調整目標位置と称するとき、 前記コンフォーカル状態および前記キャッツアイ状態の調整目標位置ごとに、
    前記光軸方向における前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置で、前記干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定するとともに、該波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報を取得する波面測定工程と、
    該波面測定工程で測定された前記波面を解析して、該波面に対応する被測定面の相対移動位置の、前記調整目標位置からのずれ量に比例する位置ずれ評価値を算出する位置ずれ評価値算出工程と、
    前記波面測定工程で取得された、前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値算出工程で算出された前記位置ずれ評価値とにより、前記調整目標位置の推定値を算出する調整目標位置算出工程とを行い、
    前記調整目標位置算出工程でそれぞれ算出された、前記コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値と、前記キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値との差から前記曲率半径を求めることを特徴とする曲率半径測定方法。
  2. 前記位置ずれ評価値算出工程では、
    前記波面を、次式で表される2次式で近似し、該2次式の2次項の近似係数を、前記位置ずれ評価値とすることを特徴とする請求項1に記載の曲率半径測定方法。
    Z(X,Y)=C+C・X+C・Y+C・(X+Y) ・・・(1)
    ここで、(X,Y,Z)は、光軸方向をZ軸方向とするXYZ直角座標系における波面の座標値であり、Cは定数項、C、Cは1次項、Cは2次項の近似係数である。
  3. 前記波面測定工程では、
    前記被測定面の相対移動位置を前記光軸方向の一方向に移動させ、
    この移動中に、一定の位相増分をΔφとして、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)が少なくとも2組選択可能な複数枚の干渉縞画像を、時系列画像として取得するとともに、該時系列画像のそれぞれの取得時の前記被測定面の相対移動位置の情報を取得する工程を備え、
    該工程の終了後、前記時系列画像から前記少なくとも2組の前記n枚の干渉縞画像を選択し、選択された前記n枚の干渉縞画像の画像情報に基づいて、前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置での波面を測定するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の曲率半径測定方法。
  4. 前記波面測定工程では、
    前記一定の位相増分Δφよりも小さい位相増分に対応する移動ピッチで前記被測定面の相対移動位置を移動させて、前記時系列画像を取得するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の曲率半径測定方法。
  5. 前記波面測定工程では、
    前記被測定面の相対移動位置を前記光軸方向に移動させ、一定の位相増分をΔφとして、位相差が±Δφ・Kを有すると見なすことができるn枚の干渉縞画像(ただし、Kは、Nを1以上の整数として、0≦K≦Nの整数、nは、n=2N+1)を取得するとともに、少なくともK=0に対応する干渉縞画像が取得された際の前記被測定面の相対移動位置の情報を取得し、前記n枚の干渉縞画像の画像情報に基づいて、1つの波面を測定する工程を備え、
    該工程を、前記調整目標位置近傍の少なくとも2位置で繰り返すようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の曲率半径測定方法。
  6. 前記調整目標位置算出工程では、
    前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値とを回帰分析することで、前記調整目標位置の推定値を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の曲率半径測定方法。
  7. 前記調整目標位置算出工程では、
    前記回帰分析により回帰式を求めた後、前記回帰分析に用いたデータの前記回帰式に対する乖離が大きいデータが発生した場合に、該乖離が大きいデータを除外して、再度、回帰分析を行うことを特徴とする請求項6に記載の曲率半径測定方法。
  8. 干渉計により、1つの光束を測定光と、該測定光と干渉させる参照光とに分割し、この分割された測定光を、曲面からなる被測定面に向けて集光位置に収束させて照射し、前記被測定面を前記測定光の集光位置に対して相対移動させ、前記被測定面での反射光と前記参照光とで形成される干渉縞の画像情報と、前記被測定面の相対移動距離の情報とから前記被測定面の曲率半径を求める曲率半径測定装置であって、
    前記測定光の集光位置を基準とした前記被測定面の光軸方向の相対位置を前記被測定面の相対移動位置と称し、前記測定光の集光位置が前記被測定面の曲率中心位置に一致するコンフォーカル状態と、前記測定光の集光位置が前記被測定面の面頂と一致するキャッツアイ状態とにおける前記被測定面の相対移動位置をそれぞれ調整目標位置と称するとき、 前記コンフォーカル状態および前記キャッツアイ状態の前記調整目標位置の前記光軸方向におけるそれぞれの近傍の少なくとも2位置に前記被測定面の相対移動位置を相対移動させる相対移動機構と、
    前記被測定面の相対移動位置を測定する相対移動位置測定部と、
    前記相対移動機構によって前記被測定面の相対移動位置を前記調整目標位置の近傍の前記光軸方向の少なくとも2位置に相対移動させ、前記干渉縞の画像情報に基づいて波面を測定し、該波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報とともに記憶させる波面測定部と、
    該波面測定部で測定された前記波面を解析して、該波面に対応する被測定面の相対移動位置の、前記調整目標位置からのずれ量に比例する位置ずれ評価値を算出する位置ずれ評価値算出部と、
    前記波面測定部で取得された、前記波面に対応する前記被測定面の相対移動位置の情報と、前記位置ずれ評価値算出部で算出された前記位置ずれ評価値とにより、前記調整目標位置の推定値を算出する調整目標位置算出部とを備え、
    該調整目標位置算出部で算出された前記コンフォーカル状態の調整目標位置の推定値と、前記キャッツアイ状態の調整目標位置の推定値との差から前記曲率半径を求めることを特徴とする曲率半径測定装置。
JP2008185977A 2008-07-17 2008-07-17 曲率半径測定方法および装置 Active JP5281837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185977A JP5281837B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 曲率半径測定方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185977A JP5281837B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 曲率半径測定方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010025689A JP2010025689A (ja) 2010-02-04
JP5281837B2 true JP5281837B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=41731673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008185977A Active JP5281837B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 曲率半径測定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5281837B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2667323C1 (ru) * 2017-07-05 2018-09-18 Некоммерческое партнерство "Научный центр "Лазерные информационные технологии" Сокращенное название: НП НЦ "ЛИТ" Способ и устройство дифференциального определения радиуса кривизны крупногабаритных оптических деталей с использованием датчика волнового фронта

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4959828B2 (ja) * 2010-05-27 2012-06-27 合資会社アイレッツ 遊技台特性取得装置、遊技台特性取得システム、遊技台特性取得プログラム
CN102147240B (zh) * 2010-12-24 2012-08-22 北京理工大学 差动共焦干涉元件多参数测量方法与装置
JP6083954B2 (ja) * 2011-06-06 2017-02-22 キヤノン株式会社 現像剤補給容器及び現像剤補給システム
DE102015119274B4 (de) * 2015-11-09 2018-07-12 Björn Habrich Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der räumlichen Position eines Gegenstandes mittels interferometrischer Längenmessung
CN105758336B (zh) * 2016-05-11 2018-06-26 北京理工大学 反射式激光差动共焦曲率半径测量方法与装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02156106A (ja) * 1988-12-07 1990-06-15 Kyocera Corp 球面計
JPH0464030A (ja) * 1990-07-03 1992-02-28 Konica Corp 焦点位置検出方法
JP2942972B2 (ja) * 1991-05-09 1999-08-30 コニカ株式会社 干渉計測システム
JPH07332952A (ja) * 1994-06-03 1995-12-22 Fuji Photo Optical Co Ltd 干渉計による球面測定解析方法
JP2002228426A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Ricoh Co Ltd 曲率半径測定方法及び装置
JP5153120B2 (ja) * 2006-11-02 2013-02-27 オリンパス株式会社 フリンジスキャン干渉縞計測方法および干渉計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2667323C1 (ru) * 2017-07-05 2018-09-18 Некоммерческое партнерство "Научный центр "Лазерные информационные технологии" Сокращенное название: НП НЦ "ЛИТ" Способ и устройство дифференциального определения радиуса кривизны крупногабаритных оптических деталей с использованием датчика волнового фронта

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010025689A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5281837B2 (ja) 曲率半径測定方法および装置
KR20140031294A (ko) 표면을 비접촉 측정하기 위한 방법 및 디바이스
EP2306144A1 (en) Surface shape measurement apparatus
EP2420796B1 (en) Shape measuring method and shape measuring apparatus using white light interferometry
JP2012093166A (ja) 干渉対物レンズユニット及び当該干渉対物レンズユニットを備えた光干渉測定装置
JPWO2013084557A1 (ja) 形状測定装置
JP2009162539A (ja) 光波干渉測定装置
JP2008076221A (ja) 微細形状測定装置
US20150077759A1 (en) Compact, Slope Sensitive Optical Probe
JP5057848B2 (ja) 透明膜の屈折率測定方法およびその装置並びに透明膜の膜厚測定方法およびその装置
JP5037432B2 (ja) 波面測定方法および装置
JP5704150B2 (ja) 白色干渉装置及び白色干渉装置の位置及び変位測定方法
JP2008268054A (ja) 焦点位置測定装置
JP6185701B2 (ja) 形状測定装置
WO2016084195A1 (ja) 白色干渉装置及び白色干渉装置による位置及び変位測定方法
JP2009145068A (ja) 表面形状の測定方法および干渉計
JP5153120B2 (ja) フリンジスキャン干渉縞計測方法および干渉計
TWI575221B (zh) 表面粗度檢測系統及其方法
JP2005024505A (ja) 偏心測定装置
JP3998844B2 (ja) フリンジスキャンを用いた干渉計装置
JP2014002026A (ja) レンズ形状測定装置およびレンズ形状測定方法
JP2011123018A (ja) フリンジスキャン干渉縞計測方法および干渉計
KR100903264B1 (ko) 파면 수차 측정 장치 및 방법
JP2015210241A (ja) 波面計測方法、波面計測装置、及び光学素子の製造方法
JP6714917B2 (ja) 観察システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5281837

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250