JP2013206935A - 太陽電池モジュール用封止材シート及び太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池の各種構成材料と高い接着性を有する保存安定性の高い封止材及び、太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】透明樹脂と添加剤からなる封止材シートであって、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも1種を含有し、少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物1aを樹脂シート1bの少なくとも1方の面に塗布して含有または膜形成する封止材シート。また、該封止材シートを用いた太陽電池モジュール。
【選択図】図1
【解決手段】透明樹脂と添加剤からなる封止材シートであって、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも1種を含有し、少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物1aを樹脂シート1bの少なくとも1方の面に塗布して含有または膜形成する封止材シート。また、該封止材シートを用いた太陽電池モジュール。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池モジュール等の製造工程で太陽電池セルを封止するために使用される封止材シート及び当該封止材シートを用いた太陽電池モジュールに関する。
太陽光を利用するクリーンな発電技術として、太陽電池が近年注目を集めている。太陽電池には、結晶シリコン、非晶シリコン、化合物半導体、有機色素等、多様な方式が存在する。中でも、結晶シリコン系太陽電池は耐候性、耐久性に優れ、比較的高い光電変換効率を有しているため、最も普及が進んでいる。
一般的な結晶シリコン太陽電池モジュールは、前面ガラス、バックシート、光電変換セル、封止材からなり、前面ガラスとバックシートの間に配置される光電変換セルが封止材で完全に封止された構造となっている。
このような太陽電池を構成する材料には、長期使用に耐え得る高い耐候性が求められている。特に変換効率の維持及び各構成材料間の接着性は重要であり、封止材は、前面ガラス、バックシート、光電変換セル、そしてセルに施された金属配線類と強固に接着する必要がある。
現在主流として用いられている封止材は、透明性や接着性に優れるエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(以下EVA)にラジカル発生剤等を添加した架橋反応性の樹脂である。
しかし、上述した樹脂系は、モジュール化工程での分解ガスの発生や、屋外での長期使用時に熱や水分などで分解して生成する酢酸や分解ガスを生じ、変換効率低下や材料間剥離など一因となっている。
そのため、特許文献1、2に挙げるような酸や分解性ガスの発生を低減した太陽電池封止材が提案されている。
しかしながら、従来技術に示されるような封止材では、各構成材料との接着力において必ずしも満足できるものではなく、バックシート、ガラス、セル表面の金属配線などとの接着力、特にPETなどの樹脂との接着力には改善の余地がある。
本発明は上記のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、バックシート、ガラス及び金属配線との接着力が高く、また、製造後の保存安定性の高い封止材シート及び太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
請求項1に係る封止材シートは、樹脂シートとコート層とから構成された太陽電池モジュール用封止材シートであって、
前記樹脂シートが、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも1種を含有する透明樹脂を含有するシートであり、
前記コート層が、少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物を含有し、前記樹脂シートの少なくとも1方の面に塗布して形成されたコート層であり、
この多官能イソシアネート化合物が、そのイソシアネートをブロックされたブロックイソシアネート化合物であって、その解離温度が80〜150℃であることを特徴とする。
前記樹脂シートが、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも1種を含有する透明樹脂を含有するシートであり、
前記コート層が、少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物を含有し、前記樹脂シートの少なくとも1方の面に塗布して形成されたコート層であり、
この多官能イソシアネート化合物が、そのイソシアネートをブロックされたブロックイソシアネート化合物であって、その解離温度が80〜150℃であることを特徴とする。
請求項2に係る封止材シートは、前記請求項1に記載の封止材シートを前提として、前記透明樹脂がエチレン−不飽和カルボン酸共重合体であることを特徴とする。
請求項3に係る封止材シートは、前記請求項1に記載の封止材シートを前提として、前記エチレン−不飽和カルボン酸共重合体の不飽和カルボン酸に由来する構成成分が3〜20wt%であることを特徴とする。
請求項4に係る封止材シートは、前記請求項1〜3に記載の封止材シートを前提として、前記透明樹脂のメルトフローレートが、3〜30g/10分であることを特徴とする。
請求項5に係る封止材シートは、前記請求項1〜4に記載の封止材シートを前提として、前記樹脂シートが複数のエポキシ基を含有するエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を含み、そのグリシジルメタクリレートに由来する構成成分が4〜70wt%であることを特徴とする。
請求項6に係る太陽電池モジュールは、請求項1〜5に記載の封止材シートを用いたことを特徴とする。
本発明によれば、特定の透明樹脂シートの少なくとも1方の面に、イソシアネートをブロックした多官能のブロックイソシアネート化合物であって、その解離温度が80〜150℃である多官能イソシアネート化合物を塗布して形成されたコート層を有している。
そして、後述する実施例から明らかなように、このコート層を太陽電池モジュールの前面側のガラスや裏面側の保護シートに向けて接着することにより、極めて耐候性に優れ、したがって、保存安定性に優れた太陽電池モジュールを製造することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、重複する説明は省略する。
本発明の実施の形態に係る封止材シート1は、図1の断面図に示すように、樹脂シート1aとコート層1bからなるものである。
樹脂シート1aは透明樹脂を主成分として構成されるもので、その他、添加剤を含んでいてもよい。この透明樹脂としては、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水
物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも一種は含有する樹脂単独、または混合樹脂を用いることができる。例えば、エチレンビニルアルコール、ポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のα−オレフィンと不飽和カルボン酸の共重体、またその一部金属中和物、またはそのエステル、エチレン−無水マレイン酸グラフト重合体、エチレン−アルコキシシラングラフト重合体、ポリ乳酸等が挙げられる。特にエチレン−不飽和カルボン酸共重合体が好ましく用いられる。より好ましくは、不飽和カルボン酸に由来する構成成分が3〜20wt%であるエチレン−不飽和カルボン酸共重合体が用いられる。また、前記透明樹脂と別の透明性の高い樹脂の混合樹脂を用いても良い。
物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも一種は含有する樹脂単独、または混合樹脂を用いることができる。例えば、エチレンビニルアルコール、ポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のα−オレフィンと不飽和カルボン酸の共重体、またその一部金属中和物、またはそのエステル、エチレン−無水マレイン酸グラフト重合体、エチレン−アルコキシシラングラフト重合体、ポリ乳酸等が挙げられる。特にエチレン−不飽和カルボン酸共重合体が好ましく用いられる。より好ましくは、不飽和カルボン酸に由来する構成成分が3〜20wt%であるエチレン−不飽和カルボン酸共重合体が用いられる。また、前記透明樹脂と別の透明性の高い樹脂の混合樹脂を用いても良い。
前記透明樹脂のメルトフローレート(JIS K7210、190℃、2160g荷重)は、3〜30g/10分であることが好ましい。3g/分以下では、封止材シート製造工程においてゲルを発生する可能性があり、30g/10分では、太陽電池モジュールのラミネート工程においてセルずれを起こす可能性がある。
この透明樹脂に添加して前記樹脂シート1aの一部を構成する前記添加剤としては、加工安定性、耐候性付与や接着性補助のため、多官能エポキシ化合物、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、シランカップリング剤等が好ましく用いられる。このほか、意匠性の観点から着色剤を添加してもよい。
耐候性向上、耐候接着性補助のために用いられる多官能エポキシ化合物としては、グリシジルメタクリレート共重合体やリシジルアクリレート共重合体が挙げられる。例えば、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−グリシジルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸エステル−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸エステル−グリシジルアクリレート共重合体等のグリシジルメタクリレート共重合体、グリシジルアクリレート共重合体などである。特にエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体が好ましく用いられる。より好ましくは、グリシジルメタクリレートに由来する構成成分が4〜70wt%の範囲にあるエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体が用いられる。グリシジルメタクリレート含有量が4wt%より低いと反応性が乏しく、充分な接着性・耐候接着性が得られず、70wt%より高いと封止材製造工程においてゲルを発生し、生産性を低下させる可能性がある。
耐候性向上のために用いられる紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。
耐候性向上のために用いられる光安定化剤としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート等が挙げられる。
熱安定性向上のために用いられる酸化防止剤としては、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
接着性補助のために用いられるシランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリメトキシメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリクロロプロピルシラン、トリエトキシフェニルシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
次に、コート層1bは少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物を含有し、前記樹脂シートの少なくとも1方の面に塗布して形成されたものである。
この多官能イソシアネート化合物は、そのイソシアネートをブロックされたブロックイソシアネート化合物であって、その解離温度が80〜150℃である必要がある。イソシアネート基をブロックすることで、環境中に存在する水分等との反応を抑制し、前記封止材シートの保存安定性を高めることができる。
ブロックされる前の多官能イソシアネート化合物としては、芳香族ジイソシアネート類、脂環ジイソシアネート類、脂肪族ジイソシアネート類、またこれらをトリメチロールプロパン、イソシアヌレート、ビュレット、アロファネート等に付加させたポリイソシアネート類等を用いることができる。芳香族ジイソシアネート類としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート等が例示できる。脂環ジイソシアネート類としては、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルジイソシアネート等が例示できる。脂肪族ジイソシアネート類としては、6−ヘキサメチレンジイソシアネート等が例示できる。
多官能イソシアネート化合物は、例えば、ジメチルピラゾール、メチルエチルオキシム、ジメチルマロネート等の化合物を使用してブロックすることができ、これらの化合物を使用してブロックした場合、その解離温度が80〜150℃にすることができる。解離温度が80℃より低くなると封止材シートの保存安定性が低下する可能性があり、150℃より高いと太陽電池モジュール製造工程において、反応の進行が妨げられて充分な接着力を発現しない可能性がある。
封止材シート1の製造方法の一例としては、主材料・添加剤を混合して加熱溶融させた樹脂を、直線状スリットを有するTダイを用いて、押し出し法にて成膜し、樹脂シート1aの製造を行う。
また、ブロッキング防止のため、該成膜工程の中で、加熱溶融した状態の樹脂シート1aを表面に凹凸パターンが施されているロール(金属またはゴム製)にかけることにより、樹脂シート1aの片面もしくは両面に該ロールの凹凸パターンを転写させるエンボス加工を施しても良い。
コート層1bの塗布方法としては、イソシアネート化合物を有機溶媒に溶解させた塗布液をバーコート、スプレーコート等の塗布プロセスで透明樹脂層1aに塗布・含浸させ、続く乾燥プロセスで溶媒を除去することで樹脂シート1aに固定化することで、コート層1bを形成することができる。
次に、図2及び図3に示すように、本発明の実施に係る太陽電池モジュールは、表面保
護部材2、複数の光電変換セル3、2枚の封止材シート1、裏面保護部材4からなるものである。
護部材2、複数の光電変換セル3、2枚の封止材シート1、裏面保護部材4からなるものである。
表面保護材2の材料としては、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ETFE、PCTFE等が挙げられる。透明性、耐候性、難燃性の点からガラスが好ましく用いられる。また、耐久性や耐候性、透明性の高い他の材料を用いても構わない。また、これら材料に耐久性や耐候性を付与するために、ハードコート層、UV吸収層、水蒸気バリア層等を積層しても構わない。
光電変換セル3の材料としては、結晶シリコン、アモルファスシリコン、CIS、CIGS、CdTe等が挙げられる。
裏面保護部材4の材料としては、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ETFE、PCTFE、ポリビニルフロライド、EVA、アルミ箔及び、これらの積層体が挙げられる。耐久性や耐候性の高い他の材料を用いても構わない。また、水蒸気や酸素バリア性を付与するバリア層を積層しても構わない。
太陽電池モジュールの製造方法としては、表面保護部材2、表面保護部材2とコート層1bが接するように設置された封止材シート1、光電変換セル3、裏面保護部材4にコート層1bが接するように設置された封止材シート1、裏面保護部材4を順次積層し、真空ラミネートする方法を用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1の封止材シート1では、メルトフローレートが25g/10分のエチレン−メタクリル酸共重合体(メタクリル酸成分15wt%)100質量部に対し、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体(グリシジルメタクリレート含有量50質量%)0.5質量部、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン0.1質量部、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート0.1質量部配合した組成物を用いて、Tダイ法により樹脂シート1aを作製した。続いて、ブロックイソシアネート(1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体をメチルエチルオキシムでブロック化したもの)を酢酸エチルで固形分5wt%になるように調整した溶液を、バーコート法でウェット膜厚6μm塗布し、80℃5分乾燥してコート層1bを形成し、封止材シート1とした。
実施例1の封止材シート1では、メルトフローレートが25g/10分のエチレン−メタクリル酸共重合体(メタクリル酸成分15wt%)100質量部に対し、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体(グリシジルメタクリレート含有量50質量%)0.5質量部、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン0.1質量部、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート0.1質量部配合した組成物を用いて、Tダイ法により樹脂シート1aを作製した。続いて、ブロックイソシアネート(1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体をメチルエチルオキシムでブロック化したもの)を酢酸エチルで固形分5wt%になるように調整した溶液を、バーコート法でウェット膜厚6μm塗布し、80℃5分乾燥してコート層1bを形成し、封止材シート1とした。
(実施例2)
エチレン−メタクリル酸共重合体のメルトフローレートが3g/分である以外は実施例1と同様にして作製した。
エチレン−メタクリル酸共重合体のメルトフローレートが3g/分である以外は実施例1と同様にして作製した。
(実施例3)
ブロックイソシアネートのブロック化剤がピラゾールである以外は実施例1と同様にして作製した。
ブロックイソシアネートのブロック化剤がピラゾールである以外は実施例1と同様にして作製した。
(実施例4)
エチレン−メタクリル酸共重合体のメルトフローレートが3g/分である以外は実施例3と同様にして作製した。
エチレン−メタクリル酸共重合体のメルトフローレートが3g/分である以外は実施例3と同様にして作製した。
(比較例1)
イソシアネートコート層1bを形成せず、またエチレン−グリシジルメタクリレートを配合しない以外は実施例1と同様にして作製した。
イソシアネートコート層1bを形成せず、またエチレン−グリシジルメタクリレートを配合しない以外は実施例1と同様にして作製した。
(比較例2)
ブロックイソシアネートのブロック化剤がカプロラクタムである以外は実施例1と同様にして作製した。
ブロックイソシアネートのブロック化剤がカプロラクタムである以外は実施例1と同様にして作製した。
(比較例3)
ブロックイソシアネートに代わりブロック化していない1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体をコート層に用いる以外は実施例1と同様にして作製した。
ブロックイソシアネートに代わりブロック化していない1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体をコート層に用いる以外は実施例1と同様にして作製した。
(太陽電池モジュールの作製)
次に太陽電池モジュールの作製方法を説明する。図2に示すように表面保護部材2として厚さ3mmの白板ガラスを、封止材シート1として実施例及び比較例の封止材シートを、光電変換セル3として多結晶シリコンセルを、裏面保護部材4として白色のポリエチレンテレフタレート(白色PET)を順次積層させた積層体を、上蓋側とラミネート室内でそれぞれ真空引き可能なラミネーター内に配置し、ラミネート室内の温度を150℃に維持しながら上蓋とラミネート室内の両方で90秒間真空引きを行い、前期積層体内部を脱気しながら仮圧着した(真空脱気・仮圧着)。
次に太陽電池モジュールの作製方法を説明する。図2に示すように表面保護部材2として厚さ3mmの白板ガラスを、封止材シート1として実施例及び比較例の封止材シートを、光電変換セル3として多結晶シリコンセルを、裏面保護部材4として白色のポリエチレンテレフタレート(白色PET)を順次積層させた積層体を、上蓋側とラミネート室内でそれぞれ真空引き可能なラミネーター内に配置し、ラミネート室内の温度を150℃に維持しながら上蓋とラミネート室内の両方で90秒間真空引きを行い、前期積層体内部を脱気しながら仮圧着した(真空脱気・仮圧着)。
上記仮圧着完了後、ラミネーター上蓋側の真空状態を解除して、該積層体を大気圧により10分間熱圧着させた(本圧着)。
(接着強度評価サンプルの作製)
以上の実施例・比較例について、封止材とガラス、PETフィルムとの接着強度を測定するためのサンプルを作製した。封止材と各材料は、上記太陽電池モジュールのラミネートと同様の条件で作製した。
以上の実施例・比較例について、封止材とガラス、PETフィルムとの接着強度を測定するためのサンプルを作製した。封止材と各材料は、上記太陽電池モジュールのラミネートと同様の条件で作製した。
(接着強度評価)
実施例及び比較例の各材料との密着強度は、ORIENTEC製TENSILON(RTC−1250)を用いた。カッターナイフで剥離きっかけとして切込みを入れ、裏面保護部材を密着強度測定機のチャックに固定し、180°の角度、剥離速度300mm/分、サンプル幅10mmの条件で測定を行った。
実施例及び比較例の各材料との密着強度は、ORIENTEC製TENSILON(RTC−1250)を用いた。カッターナイフで剥離きっかけとして切込みを入れ、裏面保護部材を密着強度測定機のチャックに固定し、180°の角度、剥離速度300mm/分、サンプル幅10mmの条件で測定を行った。
(保存安定性評価)
実施例及び比較例で作製した封止材シートを25℃湿度50%の環境に14日間静置した後に、前記接着強度評価方法で接着強度の測定を行った。
実施例及び比較例で作製した封止材シートを25℃湿度50%の環境に14日間静置した後に、前記接着強度評価方法で接着強度の測定を行った。
各評価結果を下の表1に示す。
1 封止材シート
1a 透明樹脂層
1b イソシアネートコート層(含有層)
2 表面保護部材
3 光電変換セル
4 裏面保護部材
1a 透明樹脂層
1b イソシアネートコート層(含有層)
2 表面保護部材
3 光電変換セル
4 裏面保護部材
Claims (6)
- 樹脂シートとコート層とから構成された太陽電池モジュール用封止材シートであって、
前記樹脂シートが、ヒドロキシル基、カルボキシル基、カルボン酸無水物、エステル結合、アルコキシ基の少なくとも1種を含有する透明樹脂を含有するシートであり、
前記コート層が、少なくとも2個以上のイソシアネート基を含有する多官能イソシアネート化合物を含有し、前記樹脂シートの少なくとも1方の面に塗布して形成されたコート層であり、
この多官能イソシアネート化合物が、そのイソシアネートをブロックされたブロックイソシアネート化合物であって、その解離温度が80〜150℃であることを特徴とする太陽電池モジュール用封止材シート。 - 前記透明樹脂がエチレン−不飽和カルボン酸共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用封止材シート。
- 前記エチレン−不飽和カルボン酸共重合体の不飽和カルボン酸に由来する構成成分が3〜20wt%であることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール用封止材シート。
- 前記透明樹脂のメルトフローレートが、3〜30g/10分であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用封止材シート。
- 前記樹脂シートが複数のエポキシ基を含有するエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体を含み、そのグリシジルメタクリレートに由来する構成成分が4〜70wt%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池モジュール用封止材シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の封止材シートを用いたことを特徴とする太陽電池モジュール。
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