JP2013206744A - 導体と導体との電気的接続構造 - Google Patents

導体と導体との電気的接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、製造工程が簡略化された、導体と導体との電気的接続構造を提供することを目的とする。
【解決手段】第1導体10と第2導体11との電気的接続構造であって、第1導体10と、第1導体10に重ねられた第2導体11と、第1導体10及び第2導体11の少なくとも一方に、第1導体10及び第2導体11の他方に向かって圧縮された低圧縮部12と、低圧縮部12に隣接して形成されると共に低圧縮部12よりも高圧縮された高圧縮部13と、を備え、{(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義された圧縮率について、低圧縮部12の圧縮率は50%よりも大きく設定されており、高圧縮部13の圧縮率は50%よりも小さく設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、導体と導体との電気的接続構造に関する。
従来、導体と導体とを電気的に接続するための構造として、特許文献1に記載のものが知られている。この電気的接続構造は、束ねられた複数の導体(特許文献1に係る素線に相当)に超音波振動を与えることにより、導体の表面に形成された、電気抵抗が比較的に大きな酸化膜等の被膜を剥がし、被膜が剥がされることにより露出された金属表面同士が互いに接触するようになっている。これにより、複数の導体間が電気的に接続されるようになっている。
特開2011−82127号公報
しかしながら上記の構成によると、導体に対して超音波振動を与えるための工程が必要となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、製造工程が簡略化された、導体と導体との電気的接続構造を提供することを目的とする。
本発明は、導体と導体との電気的接続構造であって、第1導体と、前記第1導体に重ねられた第2導体と、前記第1導体及び前記第2導体の少なくとも一方に、前記第1導体及び前記第2導体の他方に向かって圧縮された低圧縮部と、前記低圧縮部に隣接して形成されると共に前記低圧縮部よりも高圧縮された高圧縮部と、を備え、{(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義された圧縮率について、前記低圧縮部の圧縮率は50%よりも大きく設定されており、前記高圧縮部の圧縮率は50%よりも小さく設定されている。
本発明によれば、低圧縮部と、この低圧縮部に隣接して形成された高圧縮部との間の領域において、第1導体と第2導体とが強くこすれ合う。これにより、第1導体の表面に形成された酸化膜と、第2導体の表面に形成された酸化膜とが剥がれて、第1導体及び第2導体の金属面が露出する。この金属面同士が互いに接触することにより、第1導体と第2導体との間の電気的抵抗を小さくすることができる。
また、第1導体と第2導体とを重ねて、一方を他方に向かって圧縮するという簡易な手法により第1導体と第2導体とを電気的に接続することができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記高圧縮部の圧縮率は、35%以下に設定されていることが好ましい。上記の態様によれば、第1導体と、第2導体とが少なくとも部分的に凝着するので、第1導体と第2導体との間の電気的抵抗を更に小さくすることができる。
前記高圧縮部の圧縮率は、25%以下に設定されていることが好ましい。上記の態様によれば、第1導体と、第2導体とが凝着して金属結合するので、第1導体と第2導体との間の電気的抵抗を更に小さくすることができる。
前記高圧縮部の圧縮率は、20%以下に設定されていることが好ましい。上記の態様によれば、第1導体と、第2導体とが確実に凝着して金属結合するので、第1導体と第2導体との間の電気的抵抗を確実に小さくすることができる。
前記第1導体及び前記第2導体の少なくとも一つがアルミニウム又はアルミニウム合金である場合には、アルミニウムの表面には酸化膜が形成されやすいので、特に有効である。
前記第1導体及び前記第2導体の双方がアルミニウム又はアルミニウム合金である場合には、アルミニウムの表面には酸化膜が形成されやすいので、特に有効である。
前記第1導体及び前記第2導体の双方に、前記低圧縮部及び前記高圧縮部が形成されている事が好ましい。上記の態様によれば、第1導体と第2導体との間の電気的な抵抗を更に小さくすることができる。
本発明によれば、導体と導体との電気的接続構造につき、製造工程を簡略化することができる。
図1は本発明の実施形態1に係る第1導体と第2導体との電気的接続構造を示す断面図である。 図2は第1導体と第2導体とを重ね合わせた状態を示す斜視図である。 図3は第1導体と第2導体とを重ね合わせた状態を示す平面図である。 図4は重ね合わされた第1導体と第2導体を、上下から下側金型及び上側金型で加圧加工する前の状態を示す断面図である。 図5は重ね合わされた第1導体と第2導体を、上下から下側金型及び上側金型で加圧加工している状態を示す断面図である。 図6は実験例8につき、重ね合わされた第1導体と第2導体を、上下から下側金型及び上側金型で加圧加工している状態を示す断面図である。 図7は圧縮率と引張強度との関係を示すグラフである。 図8は実験例1に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図9は実験例1に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図10は実験例2に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図11は実験例2に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図12は実験例3に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図13は実験例3に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図14は実験例4に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図15は実験例4に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図16は実験例5に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図17は実験例5に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図18は実験例6に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図19は実験例6に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図20は実験例7に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図21は実験例7に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図22は実験例8に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率30倍のSEM写真である。 図23は実験例8に係る第1導体と第2導体との電気的接続部分を示す、倍率200倍のSEM写真である。 図24は本発明の実施形態2に係る第1導体と第2導体との電気的接続構造を示す断面図である。 図25は本発明の実施形態3に係る第1導体と第2導体との電気的接続構造を示す断面図である。 図26は本発明の実施形態4に係る第1導体と第2導体との電気的接続構造を示す断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1ないし図7を参照しつつ説明する。本実施形態は、金属製であって板状をなす第1導体10及び第2導体11が、互いに重ねられた状態で電気的に接続されている。第1導体10及び第2導体11は、アルミニウム又はアルミニウム合金製である。第1導体10及び第2導体11は、断面形状が矩形状をなす板状に形成されている。図1における下側に位置する第1導体10の上には第2導体11が重ねられている。
第1導体10を構成する金属と、第2導体11を構成する金属は、同じであってもよく、また、異なっていてもよい。第1導体10又は第2導体11を構成する金属は、アルミニウム、銅、鉄、チタニウム、錫、亜鉛、ニッケル等の、任意の金属又はこれらの少なくとも一種を含む合金から、必要に応じて適宜に選択することができる。
第1導体10の下面には、第2導体11側(上方)に圧縮された低圧縮部12が形成されている。この低圧縮部12の中央付近には、低圧縮部12に隣接すると共に低圧縮部12よりも高圧縮された高圧縮部13が形成されている。
また、第2導体11の上面には、第1導体10側(下方)に低圧縮部12が形成されている。この低圧縮部12の中央付近には、低圧縮部12に隣接すると共に低圧縮部12よりも高圧縮された高圧縮部13が形成されている。
圧縮率を、{{圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)と定義する。このように圧縮率を定義した場合、高圧縮とは圧縮率が小さいことを意味し、低圧縮12とは圧縮率が大きいことを意味する。
(作用、効果)
続いて、歩実施形態の作用、効果について説明する。まず、低圧縮部12の圧縮率は、50%よりも大きいことが好ましい。50%よりも大きく設定することにより、第1導体10及び第2導体11が圧縮されることにより与えられるダメージを軽減することができる。
高圧縮部13の圧縮率は、50%よりも小さいことが好ましい。圧縮率を50%よりも小さく設定することにより、第1導体10と第2導体11との間の電気的抵抗を小さくすることができる。これは、以下の理由による。つまり、第1導体10と第2導体11とを圧縮すると、圧縮された領域において、第1導体10及び第2導体11が流動するように変形する。このとき、低圧縮部12と、この低圧縮部12に隣接して形成された高圧縮部13との間において、第1導体10と第2導体11とが強くこすれ合う。すると、第1導体10の表面に形成された酸化膜と、第2導体11の表面に形成された酸化膜とがこすれ合うことによって剥がれる。これにより、第1導体10を構成する金属表面が露出すると共に、第2導体11を構成する金属表面が露出する。そして、第1導体10の金属表面と、第2導体11の金属表面とが接触することにより、第1導体10と第2導体11との電気的抵抗が低減されるようになっている。
また、高圧縮部13の圧縮率は、35%以下であることが、より好ましい。圧縮率を35%以下に設定することにより、低圧縮部12と高圧縮部13との間の領域において、第1導体10と、第2導体11とが少なくとも部分的に凝着する。これにより、第1導体10と第2導体11との間の電気的抵抗を更に小さくすることができる。
更に、高圧縮部13の圧縮率は、25%以下であることが、特に好ましい。圧縮率を25%以下に設定することにより、第1導体10と、第2導体11とが凝着して金属結合する。これにより、第1導体10と第2導体11との間の電気的抵抗を更に小さくすることができる。
更に、高圧縮部13の圧縮率は、20%以下であることが、特に好ましい。圧縮率を20%以下に設定することにより、第1導体10と、第2導体11とが確実に凝着して金属結合する。これにより、第1導体10と第2導体11との間の電気的抵抗を確実に小さくすることができる。
また、第1導体10と第2導体11とを重ねて、一方を他方に向かって圧縮するという簡易な手法により第1導体10と第2導体11とを電気的に接続することができる。
(実験例)
続いて、本発明の効果を確かめるための実験を以下に説明する。図2及び図3に示すように、板状をなす第1導体10及び第2導体11の端部を重ねる。第1導体10及び第2導体11の幅寸法Wは10mmであり、厚さ寸法Tは2mmである。
(実験例1〜7)
図4に示すように、上下に重ねられた第1導体10及び第2導体11を、一対の金型14,16によって上下から圧縮する。下側に位置する下側金型14の上面には、上方に突出する突起15が形成されている。下側金型14の上面は、10mm四方の正方形状をなしている。突起15は、下側金型14の上面の中央付近に形成されている。突起15は、上面から見て、4mm四方の正方形状をなしている。
一方、上側に位置する上側金型16の下面には、下方に突出する突起15が形成されている。上側金型16の下面は、10mm四方の正方形状をなしている。突起15は、上側金型16の下面の中央付近に形成されている。突起15は、下面から見て、4mm四方の正方形状をなしている。
図5に示すように、下側金型14及び上側金型16によって上下から第1導体10及び第2導体11を挟み付けて圧縮する。これにより、第1導体10及び第2導体11には、低圧縮部12と、この低圧縮部12に隣接する高圧縮部13とが形成される。
詳細には、第1導体10には、下側金型14の上面に対応する位置に低圧縮部12が形成されると共に、下側金型14の突起15に対応する位置に高圧縮部13が形成される。また、第2導体11には、上側金型16の下面に対応する位置に低圧縮部12が形成されると共に、上側金型16の突起15に対応する位置に高圧縮部13が形成される。
第1導体10に形成された低圧縮部12及び高圧縮部13の圧縮率は、以下のようにして測定される。まず、圧縮前の第1導体10の厚さ寸法を測定する。続いて、圧縮後において低圧縮部12及び高圧縮部13の厚さ寸法を測定する。低圧縮部12の圧縮率は、{(圧縮後における低圧縮部12の厚さ寸法)/(圧縮前の第1導体10の厚さ寸法)}×100(%)で算出される。また、高圧縮部13の圧縮率は、{(圧縮後における高圧縮部13の厚さ寸法)/(圧縮前の第1導体10の厚さ寸法)}×100(%)で算出される。
下側金型14及び上側金型16で挟み付けることにより、第1導体10及び第2導体11は、圧縮されると共に、下側金型14及び上側金型16の外方に逃げるように変形する。本実施形態に係る圧縮率は、下側金型14及び上側金型16の外方に逃げた体積については考慮せず、少なくとも低圧縮部12又は高圧縮部13に残存して、第1導体10と第2導体12との接続に寄与する部分の体積のみを考慮したものである。このため、低圧縮部12及び高圧縮部13の厚さ寸法により圧縮率を算出しても問題はない。
また、圧縮率は例えば以下のようにして算出してもよい。まず、圧縮前の第1導体10及び第2導体12の断面をSEMにより観察した後に、公知の画像解析により第1導体10及び第2導体12の断面積を算出する。次いで、圧縮後の第1導体10及び第2導体12の断面を上記と同様にして画像解析により算出する。その後、圧縮率の定義に従って、圧縮率を算出してもよい。
実験例1〜7においては、低圧縮部12の圧縮率を55%で一定とし、高圧縮部13の圧縮率をそれぞれ異ならせた。具体的には、各実験例における高圧縮部13の圧縮率は、実験例1が10%であり、実験例2が15%であり、実験例3が20%であり、実験例4が25%であり、実験例5が30%であり、実験例6が35%であり、実験例7が50%とした。
(実験例8)
図6に示すように、上下に重ねられた第1導体10及び第2導体11を、一対の金型18,19によって上下から圧縮する。下側金型18の上面は、10mm四方の正方形状をなしている。一方、上側金型19の下面は、10mm四方の正方形状をなしている。
図6に示すように、下側金型18及び上側金型19によって上下から第1導体10及び第2導体11を挟み付けて圧縮する。この結果、実験例8においては、第1導体10には1つの圧縮部17が形成されると共に、第2導体11にも1つの圧縮部17が形成される。実験例8における圧縮部17の圧縮率は、20%に設定されている。
(引張試験)
上記の実験例1〜8に係る第1導体10及び第2導体11に対し、引張試験を行った。上側金型16及び下側金型14による圧縮工程が実行された後、第1導体10及び第2導体11をそれぞれチャックで把持し、100mm/分で引っ張ることにより引張試験を実行し、引張破断強度を測定した。測定機器は、島津製作所製の、オートグラフAG−ISとロードセルSLBL−1KNを用いた。結果を表1にまとめる。
Figure 2013206744
また、図6に、引張強度と圧縮率との関係を示した。実験例1〜7については高圧縮部13の圧縮率をプロットし、実験例8については圧縮部17の圧縮率をプロットした。
実験例1〜7につき、圧縮率が30%以上の場合には、第1導体10と第2導体11とは接合していなかった。このため、引張強度は0Nであった。一方、圧縮率が25%以下であると、第1導体10と第2導体11とが凝着して、金属結合していた。このため、引張強度は321.7N以上であった。更に、圧縮率が20%以下であると、第1導体10と第2導体11とが確実に凝着して金属結合していた。このため、引張強度は567.4N以上であった。詳細には、638.8N(実験例3)、567.4N(実験例2)、631.0N(実験例1)であった。
一方、高圧縮部13を有しない実験例8では、引張強度は0Nであった。すなわち、高圧縮部13が形成されない場合には、圧縮率を20%にしても、第1導体10と第2導体11とが凝着しないことが分かった。
(SEM観察)
上記の実験例1〜8に係る第1導体10及び第2導体11につき、上記の引張試験を実行した後の高圧縮部13又は圧縮部17をSEMにより観察した。第1導体10と第2導体11とが凝着したか否かにつき、SEM観察した結果を表1にまとめた。
(実験例1)
図8には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例1においては、第1導体10と第2導体11とは凝着して金属結合している。このため、引張試験後、第1導体10及び第2導体11の一方に、他方が固着して残存していた。図9には、同じ部分を200倍に拡大したSEM写真を示す。第1導体10と第2導体11とが固着している状態が示されている。
(実験例2)
図10には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例2においても、実験例1と同様に、第1導体10と第2導体11とは凝着して金属結合している。このため、引張試験後、第1導体10及び第2導体11の一方に、他方が固着して残存していた。図11には、同じ部分を200倍に拡大したSEM写真を示す。第1導体10と第2導体11とが固着している状態が示されている。
(実験例3)
図12には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例3においても、実験例1と同様に、第1導体10と第2導体11とは凝着して金属結合している。このため、引張試験後、第1導体10及び第2導体11の一方に、他方が固着して残存していた。図13には、同じ部分を200倍に拡大したSEM写真を示す。第1導体10と第2導体11とが固着している状態が示されている。
(実験例4)
図14には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例4においては、引張強度が321.7Nを示したことから、第1導体10と第2導体11とが少なくとも部分的には固着していたことが分かる。しかし、第1導体10及び第2導体11の一方に、他方が固着する程度にまで強固に固着していなかったと考えられる。このため、30倍に拡大された図14には、第1導体10と第2導体11とが固着した状態は示されていなかった。しかしながら、同じ部分を200倍に拡大した図15には、第1導体10又は第2導体11の表面が非常に荒れた状態が示されている。これは、高圧縮部13と低圧縮部12との間の領域において、第1導体10と第2導体11とが微視的には凝着していることを示している。
(実験例5)
図16には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例5においては、引張強度が0Nであったことから、第1導体10と第2導体11とは巨視的には固着していなかったことが分かる。また、30倍に拡大された図16には、第1導体10と第2導体11とが固着した状態は示されていなかった。しかしながら、同じ部分を200倍に拡大した図17には、第1導体10又は第2導体11の表面が非常に荒れた状態が示されている。これは、高圧縮部13と低圧縮部12との間の領域において、第1導体10と第2導体11とが微視的には凝着していることを示している。
(実験例6)
図18には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例6においては、引張強度が0Nであったことから、第1導体10と第2導体11とは巨視的には固着していなかったことが分かる。また、30倍に拡大された図18には、第1導体10と第2導体11とが固着した状態は示されていなかった。しかしながら、同じ部分を200倍に拡大した図19には、第1導体10又は第2導体11の表面が非常に荒れた状態が示されている。これは、高圧縮部13と低圧縮部12との間の領域において、第1導体10と第2導体11とが微視的には凝着していることを示している。
(実験例7)
図20には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例7においては、引張強度が0Nであったことから、第1導体10と第2導体11とは巨視的には固着していなかったことが分かる。また、30倍に拡大された図20には、第1導体10と第2導体11とが固着した状態は示されていない。また、同じ部分を200倍に拡大した図21には、第1導体10又は第2導体11の表面が荒れた状態は示されていない。このため、実験例7においては、高圧縮部13と低圧縮部12との間の領域において、第1導体10と第2導体11とが微視的にも凝着していなかったことが分かる。
(実験例8)
図22には、第1導体10と第2導体11の破断部分を30倍に拡大したSEM写真を示す。実験例8においては、引張強度が0Nであったことから、第1導体10と第2導体11とは巨視的には固着していなかったことが分かる。また、30倍に拡大された図22には、第1導体10と第2導体11とが固着した状態は示されていない。また、同じ部分を200倍に拡大した図23には、第1導体10又は第2導体11の表面が荒れた状態は示されていない。このため、実験例8においては、圧縮部17において、第1導体10と第2導体11とが微視的にも凝着していなかったことが分かる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図24を参照しつつ説明する。本実施形態においては、第1導体10の下面には、1つの圧縮部17が形成されている。一方、第2導体11の上面には、圧縮部17と対応する位置に、低圧縮部12が形成されている。この低圧縮部12の略中央位置には、低圧縮部12に隣接して高圧縮部13が形成されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においては、第2導体11に形成された低圧縮部12と高圧縮部13との間の領域において、第1導体10と第2導体11とが強くこすれ合う。これにより、第1導体10の表面に形成された酸化膜と、第2導体11の表面に形成された酸化膜とがこすれ合うことによって剥がれる。これにより、第1導体10を構成する金属表面が露出すると共に、第2導体11を構成する金属表面が露出する。そして、第1導体10の金属表面と、第2導体11の金属表面とが接触することにより、第1導体10と第2導体11との電気的抵抗が低減される。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を、図25を参照しつつ説明する。本実施形態においては、第2導体11の上面には低圧縮部12が形成されている。この低圧縮部12には、図25における左右方向に並んで2つの高圧縮部13が形成されている。
上記以外の構成については、実施形態2と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、複数の高圧縮部13が形成されているので、第1導体10と第2導体11との間の電気的な抵抗を一層小さくすることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を、図26を参照しつつ説明する。本実施形態においては、第1導体10の下面には、第1導体10の先端寄りの位置に、低圧縮部12が形成されている。低圧縮部12に対して先端と反対側の位置には、低圧縮部12に隣接して高圧縮部13が形成されている。
また、第2導体11の上面には、第2導体11の先端寄りの位置に、高圧縮部13が形成されている。高圧縮部13に対して先端と反対側の位置には、低圧縮部12が隣接して形成されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1導体10及び第2導体11は、断面形状が矩形状をなす板材としたが、これに限られず、第1導体10及び第2導体11の断面形状は、円形状、楕円形状としてもよく、また、三角形状、正方形状等の多角形状としてもよく、必要に応じて任意の形状を適宜に選択できる。
(2)第1導体10及び第2導体11の表面に、研磨処理、酸処理、アルカリ処理等の、公知の処理を実施してもよい。
(3)低圧縮部12に隣接して高圧縮部13が形成されていればよく、例えば、1つの低圧縮部12に複数の高圧縮部13が隣接して形成される構成としてもよく、また、1つの高圧縮部13に複数の低圧縮部12が隣接して形成される構成としてもよく、必要に応じて任意の形態とすることができる。
(4)複数の導体が積層された積層体を圧縮する構成としてもよい。すなわち、積層体を構成する複数の導体のうち、任意の一つを第1導体10とし、この第1導体10に重なる導体を第2導体11としてもよい。
(5)第1導体10と、第2導体11とは、異なる形状のものを用いてもよい。
10…第1導体
11…第2導体
12…低圧縮部
13…高圧縮部

Claims (7)

  1. 第1導体と、
    前記第1導体に重ねられた第2導体と、
    前記第1導体及び前記第2導体の少なくとも一方に、前記第1導体及び前記第2導体の他方に向かって圧縮された低圧縮部と、
    前記低圧縮部に隣接して形成されると共に前記低圧縮部よりも高圧縮された高圧縮部と、を備え、
    {(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義された圧縮率について、前記低圧縮部の圧縮率は50%よりも大きく設定されており、前記高圧縮部の圧縮率は50%よりも小さく設定されている、導体と導体との電気的接続構造。
  2. 前記高圧縮部の圧縮率は、35%以下に設定されている請求項1に記載の導体と導体との電気的接続構造。
  3. 前記高圧縮部の圧縮率は、25%以下に設定されている請求項2に記載の導体と導体との電気的接続構造。
  4. 前記高圧縮部の圧縮率は、20%以下に設定されている請求項3に記載の導体と導体との電気的接続構造。
  5. 前記第1導体及び前記第2導体の少なくとも一つがアルミニウム又はアルミニウム合金である請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の導体と導体との電気的接続構造。
  6. 前記第1導体及び前記第2導体の双方がアルミニウム又はアルミニウム合金である請求項5に記載の導体と導体との接続構造。
  7. 前記第1導体及び前記第2導体の双方に、前記低圧縮部及び前記高圧縮部が形成されている請求項1ないし6のいずれか一項に記載の導体と導体との電気的接続構造。
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