JP2013205264A - センサ付車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸受部での検出荷重がブレーキ動作の影響を受けるのを補正して、様々な入力状態に応じて連続的で正確な荷重を検出できるセンサ付車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】 車輪用軸受100に、これに加わる荷重を検出するセンサ20を設け、その出力信号から信号ベクトルを生成する信号処理手段31と、前記信号ベクトルから車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段32を設ける。荷重演算処理手段32では、ブレーキON・OFFに対応した2種類の荷重値を荷重値演算部33で演算し、評価値出力部34から出力されるブレーキ状態判定の指標となる評価値Eをしきい値Cと比較した結果に基づき、荷重値出力部35により前記2種類の荷重値からブレーキ状態に対応した荷重値を選択出力する。評価値Eがしきい値Cを含む定められた領域内にあれば、出力荷重値補正部36により前記2種類の荷重値を所定の比率で合成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車輪の軸受部にかかる荷重を検出する荷重センサを備えたセンサ付車輪用軸受装置に関する。
自動車の各車輪にかかる荷重を検出する技術として、車輪用軸受の外輪外径面に歪みゲージを貼り付け、外輪外径面の歪みから荷重を検出するようにしたセンサ付車輪用軸受が提案されている(例えば特許文献1)。しかし、特許文献1に開示の技術では、車輪用軸受に作用する荷重を検出する場合、荷重に対する固定輪変形量が小さいため歪み量も小さく、検出感度が低くなり、荷重を精度良く検出できない。
この課題を解決するものとして、3つの接触固定部で固定される歪み発生部材と、その歪み発生部材の上に設けた2つのセンサとでなり、一つの歪み信号を出力するようにしたセンサユニットを軸受の外輪に設置して、前記2つの歪みセンサの出力信号の加算値、振幅値等をセンサユニットの出力として用い、入力荷重の推定演算処理を行うようにしたものや(例えば特許文献2)、以下の構成としたセンサ付車輪用軸受装置が提案されている(特許文献3)。
特許文献3に開示のセンサ付車輪用軸受装置における車輪用軸受は、複列の転走面が内周に形成された外方部材と、上記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する。上記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外径面には、その固定側部材の円周方向における180度の位相差をなす位置に配置された2つのセンサユニットからなるセンサユニット対を少なくとも一対設ける。各センサユニットは、前記固定側部材の外径面に接触して固定される2つ以上の接触固定部を有する歪み発生部材、およびこの歪み発生部材に取付けられて歪み発生部材の歪みを検出するセンサを有するものとする。
この構成において、前記センサユニット対における2つのセンサユニットのセンサ出力信号の差分を基に、径方向荷重推定手段で、車輪用軸受の径方向に作用する径方向荷重を推定する。また、前記センサユニット対における2つのセンサユニットのセンサ出力信号の和を基に、軸方向荷重推定手段で、車輪用軸受の軸方向に作用する軸方向荷重を推定する。そして、少なくとも1対のセンサユニット対の2つのセンサユニットは、タイヤ接地面に対して上下位置となる前記固定側部材の外径面の上面部と下面部に配置する。このセンサユニット対のセンサの出力信号振幅を基に、軸方向荷重方向判別手段で、前記軸方向荷重の方向を判別する。
前記センサユニットにおける歪み発生部材の接触固定部を、車輪用軸受における固定側部材の転走面付近に配置すると、車輪の回転に伴ってセンサ出力信号に正弦波に近い変動が見られる。これは、転動体の通過による歪みの変化が検出されたものである。上記構成では、上下に配置した2つのセンサユニットのセンサ出力信号における振幅値(転動体の公転運動に伴う振動成分)の差分により、軸方向荷重を判別し、軸方向荷重の正負に応じて、それぞれに適した荷重推定パラメータを用いて荷重を演算するので、荷重を感度良く推定できる。
特表2003−530565号公報 特開2009−270711号公報 特開2010−43901号公報
しかし、特許文献3の構成の場合、最適な荷重推定パラメータを選択するために、センサ出力信号の振幅値を算出する必要があり、振幅値を算出できない場合に対応することができない。
この課題を解決するものとして、以下の構成としたセンサ付車輪用軸受装置が考えられる。この構成では、上記固定側部材に、この固定側部材に接触して固定される3つ以上の接触固定部を有する歪み発生部材、およびこの歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する2つ以上のセンサからなるセンサユニットを設ける。前記2つ以上のセンサの出力信号の平均値を用いて車輪用軸受に作用する荷重を演算・推定する第1の荷重推定手段と、前記2つ以上のセンサの出力信号の平均値と振幅値とを用いて車輪用軸受に作用する荷重を演算・推定する第2の荷重推定手段と、これら第1および第2の荷重推定手段が出力する演算結果を車輪回転速度に応じた比率で合成して推定荷重値を出力する推定荷重出力手段とを設ける。
この構成によると、荷重推定演算処理による検出時間遅れを最小限に押さえることができ、得られる推定荷重値にも不連続変化がない。また、静止状態あるいは極低速状態では前記平均値のみによる推定荷重値が出力されるようにできるため、車両が静止した状態であっても、タイヤと路面間に作用する荷重状態を検出できる。
しかし、この構成では、ブレーキ力の検出荷重値への影響が考慮されていない。そこで、ブレーキ力の影響を補償するものとして、以下の構成としたセンサ付車輪用軸受装置が考えられる。この構成では、車輪用軸受に加わる荷重を検出する1つ以上のセンサと、これらセンサの出力信号を処理して信号ベクトルを生成する信号処理手段と、前記信号ベクトルから車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段とを設ける。荷重演算処理手段は、前記荷重の演算結果に影響するブレーキのON・OFFを判別して、そのON・OFFに対応した2種類の演算処理を行う機能を有する。
この構成によると、車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段が、荷重の演算結果に影響するブレーキのON・OFFを判別して、そのON・OFFに対応した2種類の演算処理を行うので、軸受部での検出荷重がブレーキのON・OFFの影響を受けるのを補正して、ブレーキのON・OFFに左右されることなく正確な荷重を検出することができる。
しかし、この構成においても、ブレーキのON・OFF切り替えにおいて、推定荷重値に不連続が発生することがある。また、ブレーキのON・OFF切り替えを例えば前後方向についての推定荷重値から判断するものとすると、判断基準となる推定荷重値がしきい値付近となる状況が継続した場合、ブレーキ力の微妙な変動により頻繁に切り替え動作が実施され、推定荷重値が不連続に変化する。その結果、出力される推定荷重値の誤差が大きくなったり、本来とは異なる特性の推定荷重となるなどの不具合が生じる。検出した推定荷重値に基づいて各種の操作を実行する車両などの制御システムでは、推定荷重値にこのような不連続な変化が発生することは好ましくない。
この発明の目的は、軸受部での検出荷重がブレーキ動作の影響を受けるのを補正して、検出誤差を低減させながら様々な入力状態に応じて連続的で正確な荷重を検出できるセンサ付車輪用軸受装置を提供することである。
この発明のセンサ付車輪用軸受装置は、複列の転走面が内周に形成された外方部材1、前記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材2、および両部材1,2の対向する転走面間に介在した複列の転動体5を有し、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受と、軸受に加わる荷重を検出する1つ以上のセンサ(20)と、前記各センサ(20)の出力信号を処理して信号ベクトルを生成する信号処理手段31と、前記信号ベクトルから前記車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段32とを備える。
前記荷重演算処理手段32は、ブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する荷重値演算部33と、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値を出力する評価値出力部34と、前記評価値を定められたしきい値と比較し、その比較結果に基づき前記荷重値演算部33で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する荷重値出力部35とでなる。前記荷重値出力部35は、前記評価値が前記しきい値を含む定められた領域内にあるとき、前記荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とする出力荷重値補正部36を有する。
この構成によると、車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段32が、ブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する荷重値演算部33と、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値を出力する評価値出力部34と、前記評価値を定められたしきい値と比較し、その比較結果に基づき前記荷重値演算部33で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する荷重値出力部35とでなる。そのため、軸受部での検出荷重がブレーキ動作の影響を受けるのを補正して、ブレーキ中でも正確な荷重を検出できる。
特に、荷重値出力部35では、前記評価値が前記しきい値を含む定められた領域内にあるとき、出力荷重値補正部36が、前記荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とするようにしているので、検出誤差を低減させながら様々な入力状態に応じて連続的で正確な荷重を検出できる。
この発明において、前記評価値出力部34は、前記荷重値演算部33で演算される前後方向に作用する荷重値Fx を評価値として出力するものとしても良い。
この発明において、前記評価値出力部34は、前記荷重値演算部33で演算される前後方向に作用する荷重値Fx の現在までの履歴から評価値を算出するようにしても良い。
この発明において、前記評価値出力部34は、前記荷重値演算部33で演算される前後方向に作用する荷重値Fx と、外部から取得されるブレーキのON・OFF情報との組合せに基づき評価値を出力するようにしても良い。この構成の場合、ブレーキのON・OFF状態を精度良く判断することができる。
この発明において、前記荷重値出力部35の出力荷重値補正部36が出力荷重値を補正する前記評価値の前記しきい値を含む定められた領域は、しきい値を超える所定幅の領域と、しきい値に至る所定幅の領域を合わせた領域であっても良い。
この発明において、前記荷重値出力部35の出力荷重値補正部36が前記しきい値を含む定められた領域で前記荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成して行う出力荷重値の補正は、前記2種類の荷重値の線形和を求める処理であっても良い。
この発明において、前記荷重値出力部35の出力荷重値補正部36が前記しきい値を含む定められた領域で前記荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成して行う出力荷重値の補正は、前記2種類の荷重値の合成を2次以上の関数を用いて行う処理であっても良い。
この発明において、軸受に加わる荷重を検出する前記センサ(20)を3つ以上設け、前記荷重演算処理手段32は、前記3つ以上のセンサ(20)の出力信号から、車輪用軸受に作用する垂直方向荷重Fz 、前後方向の荷重Fx 、および軸方向荷重Fy を演算するものとしても良い。
この発明において、前記センサ(20)は、前記外方部材1および内方部材2のうちの固定側部材の外径面に設けたセンサユニット20であり、このセンサユニット20は、前記固定側部材の外径面に接触して固定される歪み発生部材と、この歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する1つ以上の歪検出素子とを有するものとしても良い。
この発明において、前記センサユニット20を、タイヤ接地面に対して上下位置および左右位置となる前記固定側部材の外径面の上面部、下面部、右面部および左面部に円周方向90度の位相差で4つ等配しても良い。
このように4つのセンサユニット20を配置することで、車輪用軸受に作用する垂直方向荷重Fz 、前後方向の荷重Fx 、軸方向荷重Fy を推定することができる。
この発明において、前記信号処理手段31は、前記センサユニット20の出力信号の一定時間内の平均値および振幅値を算出し、これらの値から信号ベクトルを生成するものとしても良い。
この発明において、前記センサユニット20は、前記固定側部材の外径面に接触して固定される3つ以上の接触固定部を有する歪み発生部材と、この歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する2つ以上の歪検出素子を有するものとしても良い。
このセンサユニット20において、前記歪検出素子を、前記歪み発生部材の隣り合う第1および第2の接触固定部の間、および隣り合う第2および第3の接触固定部の間にそれぞれ設け、隣り合う前記接触固定部の間隔、もしくは隣り合う前記歪検出素子の間隔を、転動体5の配列ピッチの{n+1/2(n:整数)}倍に設定しても良い。
この構成の場合、2つの歪検出素子の信号は略180度の位相差を有することになり、それら信号の和である平均値は転動体通過による変動成分をキャンセルした値となる。また、前記2つの歪検出素子の信号の差分である振幅値は温度の影響やナックル・フランジ面などの滑りの影響をより確実に排除した正確なものとなる。
この場合に、前記信号処理手段31が、前記センサユニット20における2つの歪検出素子の出力信号の和を、センサユニット20の出力信号の平均値として求め、この平均値から信号ベクトルを生成するものとしても良い。
この発明において、前記各センサユニット20に温度センサを設け、この温度センサの出力信号に基づき、センサユニット20の出力信号を補正するものとしても良い。この構成の場合、センサユニット20の出力信号の温度ドリフトを補正することができ、より一層精度良く、荷重の推定が行える。
この発明のセンサ付車輪用軸受装置は、複列の転走面が内周に形成された外方部材、前記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材、および両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体を有し、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受と、軸受に加わる荷重を検出する1つ以上のセンサと、前記各センサの出力信号を処理して信号ベクトルを生成する信号処理手段と、前記信号ベクトルから前記車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段とを備え、前記荷重演算処理手段は、ブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する荷重値演算部と、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値を出力する評価値出力部と、前記評価値を定められたしきい値と比較し、その比較結果に基づき前記荷重値演算部で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する荷重値出力部とでなり、前記荷重値出力部は、前記評価値が前記しきい値を含む定められた領域内にあるとき、前記荷重値演算部で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とする出力荷重値補正部を有するものとしたため、軸受部での検出荷重がブレーキ動作の影響を受けるのを補正して、検出誤差を低減させながら様々な入力状態に応じて連続的で正確な荷重を検出できる。
この発明の一実施形態にかかるセンサ付車輪用軸受装置の軸受の断面図とその検出系の概念構成のブロック図とを組み合わせて示す図である。 同軸受の外方部材をアウトボード側から見た正面図である。 同センサ付車輪用軸受装置におけるセンサユニットの拡大平面図である。 図3におけるIV−IV矢視断面図である。 センサユニットの他の設置例を示す断面図である。 センサユニットの出力信号に対する転動体位置の影響の説明図である。 検出荷重へのブレーキ力の影響の説明図である。 車輪用軸受とブレーキ機構の位置関係を示す説明図である。 荷重演算処理ユニットの参考構成例を示すブロック図である。 参考構成例の荷重演算処理ユニットを用いた場合の出力荷重値の不連続性を示すグラフである。 評価値におけるしきい値を含む定められた領域の説明図である。 前記領域における評価値と推定演算式のパラメータを補正する補正係数の一例を示すグラフである。 前記領域における評価値と推定演算式のパラメータを補正する補正係数の他の例を示すグラフである。 この実施形態での荷重演算処理ユニットから得られる出力荷重値の時間変化を示すグラフである。
この発明の一実施形態を図1ないし図14と共に説明する。この実施形態は、第3世代型の内輪回転タイプで、駆動輪支持用の車輪用軸受100に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
このセンサ付車輪用軸受装置における車輪用軸受100は、図1に断面図で示すように、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を外周に形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受100は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、ボール接触角が背面合わせとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、一対のシール7,8によってそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定側部材となるものであって、車体の懸架装置(図示せず)におけるナックル16に取付ける車体取付用フランジ1aを外周に有し、全体が一体の部品とされている。フランジ1aには周方向複数箇所にナックル取付用のねじ孔14が設けられ、インボード側よりナックル16のボルト挿通孔17に挿通したナックルボルト(図示せず)を前記ねじ孔14に螺合することにより、車体取付用フランジ1aがナックル16に取付けられる。
内方部材2は回転側部材となるものであって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これらハブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪9のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が嵌合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔15が設けられている。ハブ輪9のハブフランジ9aの根元部付近には、車輪および制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。
図2は、この車輪用軸受100の外方部材1をアウトボード側から見た正面図を示す。なお、図1は、図2におけるI−I矢視断面図を示す。前記車体取付用フランジ1aは、図2のように、各ねじ孔14が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片1aaとされている。
固定側部材である外方部材1の外径面には、荷重検出用センサである4つのセンサユニット20が設けられている。ここでは、これらのセンサユニット20が、タイヤ接地面に対して上下位置および前後位置となる外方部材1の外径面における上面部、下面部、右面部、および左面部に設けられている。
各センサユニット20の歪検出素子22は、図1の荷重演算処理ユニット30に接続される。荷重演算処理ユニット30は、前記各センサユニット20の出力信号を処理して信号ベクトルを生成する信号処理手段31と、前記信号ベクトルから車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段32とでなる。信号処理手段31および荷重演算処理手段32は、必ずしも荷重演算処理ユニット30として一体化しなくても良く、互いに分離して設けて良い。また、これら信号処理手段31や荷重演算処理手段32や、荷重演算処理ユニット30は、車輪用軸受100に搭載しても良く、また車輪用軸受100とは離れて車両に、メインのECU(電気制御ユニット)の近傍等に位置して、あるいはECUの統括制御部の下位制御部等として設置しても良い。
荷重演算処理手段32は、荷重値演算部33と、評価値出力部34と、荷重値出力部35とでなる。荷重値演算部33は、荷重の演算結果に影響するブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する機能を有する。評価値出力部34は、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値Eを出力する機能を有する。荷重値出力部35は、前記評価値Eを定められたしきい値Cと比較し、その比較結果に基づき前記荷重演算部33で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する機能を有する。
図8に示すような機械的なブレーキ90を備えた車輪99において、ブレーキキャリパ91が車輪用軸受100の外方部材1と車体側のナックル16と連なって固定される構成のとき、ブレーキキャリパ91で発生するブレーキ力はナックル16を介して車輪用軸受100に入力される。そのため、軸受にセンサを設けて路面からの入力荷重(路面反力)を検出する場合、ブレーキ操作時にブレーキ力が入力荷重に重畳する状態となるため、ブレーキONの状態では路面反力だけを検出することができない。少なくとも、検出する荷重成分が、前後方向に作用する荷重成分Fx や垂直方向に作用する荷重成分Fz に関しては、ブレーキ力の影響が発生してしまう。
この原理を、図7を参照して以下に説明する。ブレーキディスク等のブレーキロータ92(図8)における、ブレーキパッドの位置を進行方向から角度θ上方、半径RB の位置とし、ブレーキ力FB が作用している状態とする。また、車輪半径をRW とし、駆動力からは入力トルクTdrive が作用している状態とする。このとき、路面から受けている路面反力の荷重成分をFx ,Fz とすると、軸受の検出する荷重Fxb,Fzbは次式(1−1),(1−2)のように表現される。
Fxb=Fx −FB ・sin θ ……(1−1)
Fzb=Fz +FB ・cos θ ……(1−2)
ただし、
Fx ,Fz :路面反力(路面からタイヤに作用する荷重)
Fxb,Fzb:軸受作用力(軸受回転輪に作用する荷重でブレーキの干渉分を含む)
ここで、駆動軸から入力される駆動トルクをTdrive 、ブレーキ動作によるブレーキトルクをFB ・RB とすると、車輪に作用するトルク関係式は次式(2)のように表現される。
Fx ・Rw =Tdrive −FB ・RB ……(2)
この関係式から、ブレーキ力FB は、次式(3)のように表現される。
FB =(Tdrive −Fx ・Rw )/RB ……(3)
すなわち、軸受にセンサを設けて路面からの入力荷重(路面反力)を検出する場合、式(1−1),(1−2)のように、ブレーキ力FB に比例する荷重成分が、求めたい路面荷重に加算されて検出されることになる。したがって、路面に作用する荷重成分Fx ,Fz を正しく求めるには、ブレーキ力を求めて補正する必要がある。
しかし、ブレーキ力を検出するセンサを別に設ける場合、配線や処理回路が増加するだけでなく、検出部位を設けるための構造を追加するための重量増加など、足回り部品にとって好ましくない状態となる。
以下に説明するこの発明の実施形態では、できる限り簡単な構成でブレーキの影響を最小限にして、ブレーキ動作中であっても路面荷重を正確に検出することができる。
この実施形態では、車輪に加わる各方向の荷重を検出するセンサとして、図2〜図6に示した前記センサユニット20が用いられる。各センサユニット20は、後に詳述するように、3つの接触固定部21a(図5)で外方部材1に固定された歪み発生部材21(図5)と、この歪み発生部材2に取付けられて歪み発生部材2の歪みを検出する2つの歪検出素子22(22A,22B)とでなる。図1の信号処理手段31は、これら2つの歪検出素子22の信号の加算値、振幅値等を算出し、これらの値から荷重演算処理手段32での荷重演算に用いる信号ベクトルSを生成する。
荷重検出用のセンサは、上記図2〜図6の形態のものに限定されるものではなく、例えば、変位センサ(渦電流センサ、磁気センサ、リラクタンスセンサ、など)を、外方部材1および内方部材2のうちの固定側部材に設置し、検出ターゲットを回転輪に配置して外方部材1と内方部材2間の相対変位量を求め、あらかじめ求めておいた荷重と変位との関係から、印加されている荷重を求めるものとしても良い。すなわち、この実施形態の構成は、軸受の内方部材2と外方部材1間に作用している力を、固定側部材に設けたセンサによって直接的・間接的に検出し、演算によって入力荷重を演算で推定する方式の荷重センサに適用されるものである。
なお、X,Y,Z方向の3方向の各荷重Fx 、Fy 、Fz 、あるいはそれぞれの方向のモーメント荷重を算出するためには、少なくとも3つ以上のセンサ情報(センサの出力信号)を用いた演算処理構成が必要となる。すなわち、複数のセンサ信号を必要に応じて加工・信号処理して抽出したセンサ信号ベクトルS(={S0, S1, …, Sn})を生成し、これを用いて荷重推定演算処理を実行して入力荷重F(={Fx, Fy, Fz, …} )を求める荷重演算処理ユニット30を備えた構成となる。
このような構成の荷重検出手段においては、線形近似が成立する範囲において、センサ信号ベクトルSを入力とし、F=M・S+Moの関係式を満たすように、数値解析や実験によって演算係数行列MとオフセットMoを決定することにより、荷重推定演算処理が可能になる。
ここで、図8のように車輪99に設けられたブレーキ90が動作している場合には、軸受100で検出したセンサ信号にブレーキ90の影響が重畳し、本来検出したい路面荷重とは異なる値が演算結果として出力されてしまうという問題が発生する。そのため、上記のように求めた荷重演算式では、ブレーキ90が動作している場合には正確な推定荷重を算出できない。
そこで、この実施形態では、ブレーキOFF状態で決定した通常の演算処理方法に加えて、ブレーキON状態用の荷重演算処理機能を搭載し、ブレーキの状態によって通常の荷重演算処理方法から切り替える構成を採る。
荷重演算処理手段32は、前後方向の荷重Fx 、軸方向の荷重Fy 、および垂直方向の荷重Fz 、あるいはそれぞれの方向のモーメント荷重を演算するが、これらの演算のためには、少なくとも3つ以上のセンサ情報を用いた演算処理が必要になる。すなわち、前記信号処理手段31において、入力されるセンサ出力信号を必要に応じて加工・信号処理して抽出したセンサ信号ベクトルS(={S0 ,S1 ,…,Sn })を生成する。これを用いて、荷重演算処理手段32では荷重演算処理を実行して作用荷重F(={Fx ,Fy ,Fz ,…})を求める。ここで言うセンサ信号ベクトルSは、前記した各センサユニット20に対応して信号処理手段31で生成される平均値や振幅値などである。
このような演算構成において、荷重演算処理手段32の荷重値演算部33での演算処理を可能にするために、荷重値演算部33では演算式としてF=M・S+Mo の関係式が用いられ、線形近似が成立する範囲において、この関係式を満たすように数値解析や実験によって係数MとオフセットMo が決定される。
先述したように、車輪99に設けられたブレーキ90が動作している場合には、軸受100で検出したセンサ信号にはブレーキ90の影響が重畳し、本来検出したい路面荷重とは異なる値が荷重演算処理手段32から出力されてしまう。そのため、上記した演算式をそのまま採用すると、ブレーキが動作しているとき正確な推定荷重を算出できない。
そこで、この実施形態では、上記荷重演算処理手段32の荷重値演算部33において、ブレーキOFF状態で決定した通常の演算式に加えて、ブレーキON状態用の演算式を用意し、ブレーキON・OFFの両方の場合について演算処理を同時に行う。荷重値出力部34ではどちらの演算結果を出力するか、評価値出力部34で出力される評価値Eが示すブレーキ状態に応じて選択する。これにより、ブレーキON状態においても、センサ出力信号に重畳するブレーキの影響分を考慮した演算処理が適用されるため、所望の路面荷重値が正確に算出されるようになる。
ブレーキON状態での演算式は、ブレーキOFFの状態で求めた演算式を基にして用意することができる。その演算式の導出方法を、図7を参照して以下に説明する。
前述の式(3)と式(1−1),(1−2)から、検出したい路面荷重は次のようになる。
Fx =Fxb/(1+α・sin θ)+(Tdrive /RB )・sin θ/(1+α・sin θ ) ……(4−1)
Fz =Fzb+Fxb・α・cos θ/(1+α・sin θ)−(Tdrive /RB )・α・cos θ/(1+α・sin θ) ……(4−2)
ただし、α=Rw /RB :半径比
ここで、Fdrive =Tdrive /RB
A=1/(1+α・sin θ)
B=A・sin θ
C=A・α・cos θ
と置くと、式(4−1),(4−2)は次のようになる。
Fx =A・Fxb+B・Fdrive ……(5−1)
Fz =Fzb+C・Fxb−C・Fdrive ……(5−2)
ブレーキOFFの状態で、センサ信号ベクトルSを入力とし、演算係数行列MとオフセットMo を用いて、軸受荷重Fxb,Fzbが次のように算出できるとする。
Fxb=Mx ・S+Mox ……(6−1)
Fzb=Mz ・S+Moz ……(6−2)
すると、ブレーキONの演算式(5−1),(5−2)は、
Fx =A・Mx ・S+A・Mox+B・Fdrive =Mx ’・S+Mox’+B・Fdrive ……(7−1)
Fz =(Mz +C・Mx )・S+(Moz+C・Mox)−C・Fdrive
=Mz ’・S+Moz’−C・Fdrive ……(7−2)
となる。
Fdrive =0と近似できる場合、式(7−1),(7−2)は、
Fx =A・Mx ・S+A・Mox=Mx ’・S+Mox’ ……(8−1)
Fz =(Mz +C・Mx )・S+(Moz+C・Mox)=Mz ’・S+Moz’
……(8−2)
となり、式(6−1),(6−2)の演算係数行列MをM’で置き換えた形で表現される。
ブレーキON状態の演算係数行列M’は、ブレーキOFF状態での演算係数行列Mを用いて下記の変換式で算出できる。
Mx ’=A・Mx ……(9−1)
Mox’=A・Mox ……(9−2)
Mz ’=Mz +C・Mx ……(9−3)
Moz’=Moz+C・Mox ……(9−4)
ここでは、ブレーキOFF状態での荷重演算処理が式(6−1),(6−2)で実施できるように、演算係数行列Mが決定されている。すなわち、予め数値解析や測定によってセンサ信号と検出荷重との関係が求められており、少なくとも線形関係の成立する範囲においては、式(6−1),(6−2)を用いて推定荷重を算出できる状態になっている。なお、非線形な特性については、計算領域をいくつかの線形範囲に分割して近似する方法を採用すれば良い。
ここで、荷重値出力部35で評価値Eとの比較に用いられるしきい値Cとしては、ブレーキ状態の誤判断が発生しないような適当な値を、車両走行に伴って得られる荷重演算結果を評価して決めることができる。このような構成により、ブレーキ状態を判別して、ブレーキ状態に影響されない正確な荷重値を算出することが可能となる。
以上の説明では、図9に参考構成例として示すように、荷重演算処理手段32において、荷重値演算部33でブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算し、荷重値出力部34では評価値出力部34の出力する評価値Eが指標するブレーキ状態に応じて、荷重演算部33で演算された2種類の荷重値から1つの荷重値を選択して出力することになる。
しかし、ブレーキのON・OFF状態の指標となる評価値Eが、ブレーキのON・OFFに対応した2種類の荷重値の選択切り替え付近となっている状態では、評価値Eの微妙な変動により出力切り替えが発生し、ブレーキON・OFFの判断を誤ってしまう可能性がある。例えば、図10(B)に示すようにブレーキのON・OFFが行われるとき、ブレーキON・OFFの切り替え付近において、図10(A)に示すように荷重値出力部34からの出力荷重値Fout に不連続が発生してしまい、本来とは異なる特性の推定荷重値が出力されてしまうことがある。このような不連続な変化や誤差の拡大は、荷重センサの出力値に基づいて各種操作を実行する車両の制御システムにおいては好ましくない。
そこで、この実施形態では、荷重値出力部35に出力荷重値補正部36を設けた構成としている。この出力荷重値補正部36は、評価値出力部34の出力する評価値Eがしきい値Cを含む定められた領域内にあるとき、荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とする機能を有する。しきい値Cを含む評価値Eの前記領域として、例えば図11に示すように、幅2×hの境界領域[C−h,C+h]を設け、出力荷重値補正部36では、この領域内において、両側での推定荷重値の不連続性を考慮した荷重値を算出する。
すなわち、評価値Eがしきい値Cを含む定められた領域内にあるときにも、荷重値演算部33では、ブレーキのON・OFFに対応した2種類の荷重値Fb ,Fn を演算するが、荷重値出力部34では、出力荷重値補正部36が、評価値E、しきい値C、および前記境界領域幅hを使用して2種類の荷重値Fb ,Fn の合成比率を決定し、荷重値Fb ,Fn を適切に合成して出力する。
この場合、評価値出力部35は、荷重値演算部33で演算される荷重値Fb ,Fn における前後方向に作用する荷重値Fx を評価値Eとして出力しても良いし、荷重演算部33で演算される荷重値Fx の現在までの履歴から評価値Eを算出しても良い。例えば、評価値Eを、過去の荷重値Fx (n,n−1,…,n−m)の平均値とする場合、フィルタ効果によりノイズ量を低減できるため、誤動作防止に繋がる。また、2種類の荷重値Fb ,Fn を合成した荷重値における前後方向に作用する荷重値Fx を評価値Eとして用いても良い。
2種類の荷重値Fb ,Fn の合成処理の一例を、図12を参照して説明する。同図において、しきい値Cの左側領域をブレーキOFFモードの荷重値Fn 、右側領域をブレーキONモードの荷重値Fb とする。前記境界領域内では、2種類の荷重値Fb ,Fn を次式のように合成して補正された荷重値Fout を生成する。
Fout =αFn +βFb ……(10)
α=1/2h・(x+h) ……(11−1)
β=1−α ……(11−2)
ここで、α,βは、(11−1),(11−2)の関係を満たし、荷重値Fb の割合と荷重値Fn の割合を示すパラメータである。xは、評価値Eのしきい値Cからの増分を示す。αとβは、例えば図12のように、境界領域内で直線状に変化するものとしても良い。
2種類の荷重値Fb ,Fn の合成処理の他の一例を、図13を参照して説明する。この例では、2種類の荷重値Fb ,Fn の合成割合が曲線となるように、α,βが三角関数で表した次式(12−1),(12−2)の関係を満たす。
α=cos2((h+x)・π/4h) ……(12−1)
β=sin2((h+x)・π/4h) ……(12−2)
このような合成割合を用いると、前記境界領域で不連続であった荷重値出力部35からの出力荷重値Fout は、図14(A),(B)で示すように滑らかになる。なお、図14(A)は出力荷重値Fout の変化をグラフで示したものであり、図14(B)は対応する評価値Eの変化をグラフで示したものである。
なお、この実施形態において、ブレーキのON・OFF情報を上位ECUなどの外部から取得しても良い。この場合、取得したブレーキ情報と評価値Eを組み合わせて演算結果を合成することで、ブレーキのON・OFF状態を精度良く判断することが可能となる。例えば,下記の〔表1〕のような条件を設定して出力荷重値Fout を変える構成とすることで、ブレーキON・OFFの誤判断を減少させることができる。
Figure 2013205264
以上の構成により、ブレーキ状態に対応させた2種類の荷重値を切り替え選択して出力しながらも、出力荷重値Fout に不連続な部分がなくなるため、推定した荷重値に基づいて各種の操作を実行する制御システムにも適合しやすいものとなる。
この発明の実施形態により得られる効果を整理して次に示す。
・ 新しい部品やECUへ入力する情報量を増やすことなく、ブレーキ時の荷重検出誤差を減少させることができる。
・ ブレーキON・OFFモードの荷重推定結果を合成することで、出力荷重値を切り替える切り替え領域における出力荷重値の不連続な部分に連続性を持たせることが可能となる。
・ 上位ECUなどから入力するブレーキON・OFF情報も加えて判断すると、さらに誤判定が減少する。
・ 上記合成を2次以上の関数で表すことによって、よりスムーズな出力荷重値の切り替えが可能となる。
・ 出力荷重値に不連続部分がなくなるため、推定した荷重値に基づいた各種操作を実行する制御システムに適合しやすい。また、より安定した制御を実現できる。
次に、図1のセンサユニット20および信号処理手段31の具体例を説明する。図2の4箇所に設けられた各センサユニット20は、図3および図4に拡大平面図および拡大断面図で示すように、歪み発生部材21と、この歪み発生部材21に取付けられて歪み発生部材21の歪みを検出する2つの歪検出素子22とでなる。歪み発生部材21は、鋼材等の弾性変形可能な金属製で2mm以下の薄板材からなり、平面概形が全長にわたり均一幅の帯状である。また、歪み発生部材21は、外方部材1の外径面にスペーサ23を介して接触固定される3つの接触固定部21aを有する。3つの接触固定部21aは、歪み発生部材21の長手方向に向けて1列に並べて配置される。2つの歪検出素子22のうち1つの歪検出素子22Aは、図4において、左端の接触固定部21aと中央の接触固定部21aとの間に配置され、中央の接触固定部21aと右端の接触固定部21aとの間に他の1つの歪検出素子22Bが配置される。図3のように、歪み発生部材21の両側辺部における前記各歪検出素子22A,22Bの配置部に対応する2箇所の位置にそれぞれ切欠き部21bが形成されている。切欠き部21bの隅部は断面円弧状とされている。歪検出素子22は切欠き部21b周辺の周方向の歪みを検出する。なお、歪み発生部材21は、固定側部材である外方部材1に作用する外力、またはタイヤと路面間に作用する作用力として、想定される最大の力が印加された状態においても、塑性変形しないものとするのが望ましい。塑性変形が生じると、外方部材1の変形がセンサユニット20に伝わらず、歪みの測定に影響を及ぼすからである。想定される最大の力は、例えば、その力が作用しても車輪用軸受100は損傷せず、その力が除去されると車輪用軸受100の正常な機能が復元される範囲で最大の力である。
前記センサユニット20は、その歪み発生部材21の3つの接触固定部21aが、外方部材1の軸方向の同寸法の位置で、かつ各接触固定部21aが互いに円周方向に離れた位置に来るように配置され、これら接触固定部21aがそれぞれスペーサ23を介してボルト24により外方部材1の外径面に固定される。前記各ボルト24は、それぞれ接触固定部21aに設けられた径方向に貫通するボルト挿通孔25からスペーサ23のボルト挿通孔26に挿通し、外方部材1の外周部に設けられたねじ孔27に螺合させる。このように、スペーサ23を介して外方部材1の外径面に接触固定部21aを固定することにより、薄板状である歪み発生部材21における切欠き部21aを有する各部位が外方部材1の外径面から離れた状態となり、切欠き部21bの周辺の歪み変形が容易となる。
接触固定部21aが配置される軸方向位置として、ここでは外方部材1のアウトボード側列の転走面3の周辺となる軸方向位置が選ばれる。ここでいうアウトボード側列の転走面3の周辺とは、インボード側列およびアウトボード側列の転走面3の中間位置からアウトボード側列の転走面3の形成部までの範囲である。外方部材1の外径面へセンサユニット20を安定良く固定する上で、外方部材1の外径面における前記スペーサ23が接触固定される箇所には平坦部1bが形成される。
このほか、図5に断面図で示すように、外方部材1の外径面における前記歪み発生部材21の3つの接触固定部21aが固定される3箇所の各中間部に溝1cを設けることで、前記スペーサ23を省略し、歪み発生部材21における切欠き部21bが位置する各部位を外方部材1の外径面から離すようにしても良い。
歪検出素子22としては、種々のものを使用することができる。例えば、歪検出素子22を金属箔ステレインゲージで構成することができる。その場合、通常、歪み発生部材21に対しては接着による固定が行なわれる。また、歪検出素子22を歪み発生部材21上に厚膜抵抗体にて形成することもできる。
このセンサ付車輪用軸受装置では、荷重演算処理ユニット30の信号処理手段31において、各センサユニット20の出力信号として、これらセンサユニット20における2つの歪検出素子22A,22Bの信号の平均値や振幅値等を抽出する。この場合の平均値とは、2つの歪検出素子22A,22Bの信号を加算したものである。また、この場合の振幅値とは、2つの歪検出素子22A,22Bの信号の差分値を用いて算出した振幅値である。
センサユニット20は、外方部材1のアウトボード側列の転走面3の周辺となる軸方向位置に設けられるので、歪検出素子22A,22Bの信号a,bは、図6のようにセンサユニット20の設置部の近傍を通過する転動体5の影響を受ける。また、軸受の停止時においても、歪検出素子22A,22Bの信号a,bは、転動体5の位置の影響を受ける。すなわち、転動体5がセンサユニット20における歪検出素子22A,22Bに最も近い位置を通過するとき(または、その位置に転動体5があるとき)、歪検出素子22A,22Bの信号a,bは最大値となり、図6(A),(B)のように転動体5がその位置から遠ざかるにつれて(または、その位置から離れた位置に転動体5があるとき)低下する。軸受回転時には、転動体5は所定の配列ピッチPでセンサユニット20の設置部の近傍を順次通過するので、歪検出素子22A,22Bの信号a,bは、転送体5の配列ピッチPを周期として図6(C)に実線で示すように周期的に変化する正弦波に近い波形となる。また、歪検出素子22A,22Bの信号a,bは、温度の影響やナックル16と車体取付用フランジ1a(図1)の面間などの滑りによるヒステリシスの影響を受ける。ここでは、信号処理手段31において、上記したように2つの歪検出素子22A,22Bの信号a,bを加算したものを平均値とし、2つの歪検出素子22A,22Bの信号a,bの差分を用いて振幅値を抽出し、これをセンサユニット20の出力信号とする。これにより、平均値は転動体5の通過による変動成分をキャンセルした値となる。また,振幅値は、2つの歪検出素子22A,22Bの各信号a,bに現れる温度の影響やナックル・フランジ面間などの滑りの影響を相殺した値となる。したがって、この平均値や振幅値をセンサユニット20の出力信号とし、これを次段の荷重演算処理手段32の演算での変数として用いることにより、車輪用軸受100やタイヤ接地面に作用する荷重をより正確に演算・推定することができる。
図6では、固定側部材である外方部材1の外径面の円周方向に並ぶ3つの接触固定部21aのうち、その配列の両端に位置する2つの接触固定部21aの間隔を、転動体5の配列ピッチPと同一に設定している。この場合、隣り合う接触固定部21aの中間位置にそれぞれ配置される2つの歪検出素子22A,22Bの間での前記円周方向の間隔は、転動体5の配列ピッチPの略1/2となる。その結果、2つの歪検出素子22A,22Bの信号a,bは略180度の位相差を有することになり、その加算値として求められる平均値は転動体5の通過による変動成分をキャンセルしたものとなる。また、その差分値を用いて求められる振幅値は温度の影響やナックル・フランジ面間などの滑りの影響を相殺した値となる。
なお、図6では、接触固定部21aの間隔を、転動体5の配列ピッチPと同一に設定し、隣り合う接触固定部21aの中間位置に各1つの歪検出素子22A,22Bをそれぞれ配置することで、2つの歪検出素子22A,22Bの間での前記円周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチPの略1/2となるようにした。これとは別に、直接、2つの歪検出素子22A,22Bの間での前記円周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチPの1/2に設定しても良い。
この場合に、2つの歪検出素子22A,22Bの前記円周方向の間隔を、転動体5の配列ピッチPの{1/2+n(n:整数)}倍、またはこれらの値に近似した値としても良い。この場合にも、両歪検出素子22A,22Bの信号a,bの加算値として求められる平均値は転動体5の通過による変動成分をキャンセルした値となり、差分値を用いて求められる振幅値は温度の影響やナックル・フランジ面間などの滑りの影響を相殺した値となる。
さらに,図3のようにセンサユニット20に温度センサ37を取付け、この温度センサ37の検出信号により、各センサ出力信号を補正するようにしても良い。軸受回転による発熱や周辺環境などにより車輪用軸受100の温度が変化すると、荷重が変化しなくても、センサユニット20のセンサ出力信号は熱膨張などにより変動するので、検出された荷重に温度の影響が残る。そこで、上記したように温度センサ37の検出信号により各センサ出力信号を補正すると、温度による検出荷重誤差を低減することができる。
このように、このセンサ付車輪用軸受装置によると、軸受に加わる荷重を検出するセンサとして1つ以上(ここでは4つ)のセンサユニット20を設け、各センサユニット20の出力信号を信号処理手段31で処理して信号ベクトルSを生成し、その信号ベクトルSから車輪に加わる荷重を荷重演算処理手段32で演算するものとし、前記荷重演算処理手段32が、ブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する荷重値演算部33と、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値Eを出力する評価値出力部34と、前記評価値Eを定められたしきい値Cと比較し、その比較結果に基づき前記荷重値演算部33で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する荷重値出力部35とでなり、前記荷重値出力部35は、前記評価値Eが前記しきい値Cを含む定められた領域内にあるとき、前記荷重値演算部33で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とする出力荷重値補正部36を有するものとしたため、軸受部での検出荷重がブレーキ動作の影響を受けるのを補正して、検出誤差を低減させながら様々な入力状態に応じて連続的で正確な荷重を検出できる。
車輪のタイヤと路面間に荷重が作用すると、車輪用軸受100の固定側部材である外方部材1にも荷重が印加されて変形が生じる。この実施形態では、センサユニット20における歪み発生部材21の3つの接触固定部21aが、外方部材1に接触固定されているので、外方部材1の歪みが歪み発生部材21に拡大して伝達され易く、その歪みが歪検出素子22A,22Bで感度良く検出される。
また、この実施形態では前記センサユニット20を4つ設け、各センサユニット20を、タイヤ接地面に対して上下位置および左右位置となる外方部材1の外径面の上面部、下面部、右面部、および左面部に円周方向90度の位相差で等配しているので、車輪用軸受100に作用する垂直方向荷重Fz 、前後方向の荷重Fx 、軸方向荷重Fy を推定することができる。
また、この実施形態で用いたセンサユニット20は、前記固定側部材の外径面に接触して固定される歪み発生部材21と、この歪み発生部材21に取付けられてこの歪み発生部材21の歪みを検出する2つの歪検出素子22A,22Bとで構成されたが、歪み発生部材21に1つの歪検出素子を設けた構成であっても良く、この場合には、その1つの歪検出素子の信号の平均値や振幅値を変数として荷重演算に用いるようにしても良い。
なお、この実施形態では、外方部材1が固定側部材である場合につき説明したが、この発明は、内方部材が固定側部材である車輪用軸受にも適用することができ、その場合、センサユニット20は内方部材の内周となる周面に設ける。
また、この実施形態では第3世代型の車輪用軸受100に適用した場合につき説明したが、この発明は、軸受部分とハブとが互いに独立した部品となる第1または第2世代型の車輪用軸受や、内方部材の一部が等速ジョイントの外輪で構成される第4世代型の車輪用軸受にも適用することができる。また、このセンサ付車輪用軸受装置は、従動輪用の車輪用軸受にも適用でき、さらに各世代形式のテーパころタイプの車輪用軸受にも適用することができる。
1…外方部材
2…内方部材
3,4…転走面
5…転動体
20…センサユニット
21…歪み発生部材
21a…接触固定部
22,22A,22B…歪検出素子
31…信号処理手段
32…荷重演算処理手段
33…荷重値演算部
34…評価値出力部
35…荷重値出力部
36…出力荷重値補正部
37…温度センサ
100…車輪用軸受

Claims (15)

  1. 複列の転走面が内周に形成された外方部材、前記転走面と対向する転走面が外周に形成された内方部材、および両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体を有し、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受と、
    軸受に加わる荷重を検出する1つ以上のセンサと、前記各センサの出力信号を処理して信号ベクトルを生成する信号処理手段と、前記信号ベクトルから前記車輪に加わる荷重を演算する荷重演算処理手段とを備え、
    前記荷重演算処理手段は、ブレーキのON・OFFに対応した2つの演算式から2種類の荷重値を演算する荷重値演算部と、ブレーキのON・OFF状態を判定する指標となる評価値を出力する評価値出力部と、前記評価値を定められたしきい値と比較し、その比較結果に基づき前記荷重値演算部で演算された荷重値からブレーキのON・OFF状態に対応した荷重値を選択して出力する荷重値出力部とでなり、前記荷重値出力部は、前記評価値が前記しきい値を含む定められた領域内にあるとき、前記荷重値演算部で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成した値を出力荷重値とする出力荷重値補正部を有することを特徴とするセンサ付車輪用軸受装置。
  2. 請求項1において、前記評価値出力部は、前記荷重値演算部で演算される前後方向に作用する荷重値Fx を評価値として出力するセンサ付車輪用軸受装置。
  3. 請求項1において、前記評価値出力部は、前記荷重値演算部で演算される前後方向に作用する荷重値Fx の現在までの履歴から評価値を算出するセンサ付車輪用軸受装置。
  4. 請求項1において、前記評価値出力部は、前記荷重値演算部で演算される前後方向に作用する荷重値Fx と、外部から取得されるブレーキのON・OFF情報との組合せに基づき評価値を出力するセンサ付車輪用軸受装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記荷重値出力部の出力荷重値補正部が出力荷重値を補正する前記評価値の前記しきい値を含む定められた領域は、しきい値を超える所定幅の領域と、しきい値に至る所定幅の領域を合わせた領域であるセンサ付車輪用軸受装置。
  6. 請求項5において、前記荷重値出力部の出力荷重値補正部が前記しきい値を含む定められた領域で前記荷重演算部で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成して行う出力荷重値の補正は、前記2種類の荷重値の線形和を求める処理であるセンサ付車輪用軸受装置。
  7. 請求項5において、前記荷重値出力部の出力荷重値補正部が前記しきい値を含む定められた領域で前記荷重値演算部で演算された2種類の荷重値を所定の比率で合成して行う出力荷重値の補正は、前記2種類の荷重値の合成を2次以上の関数を用いて行う処理であるセンサ付車輪用軸受装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、軸受に加わる荷重を検出する前記センサを3つ以上設け、前記荷重演算処理手段は、前記3つ以上のセンサの出力信号から、車輪用軸受に作用する垂直方向荷重Fz 、前後方向の荷重Fx 、および軸方向荷重Fy を演算するものとしたセンサ付車輪用軸受装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記センサは、前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外径面に設けたセンサユニットであり、このセンサユニットは、前記固定側部材の外径面に接触して固定される歪み発生部材と、この歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する1つ以上の歪検出素子とを有するものとしたセンサ付車輪用軸受装置。
  10. 請求項9において、前記センサユニットを、タイヤ接地面に対して上下位置および左右位置となる前記固定側部材の外径面の上面部、下面部、右面部および左面部に円周方向90度の位相差で4つ等配したセンサ付車輪用軸受装置。
  11. 請求項9において、前記信号処理手段は、前記センサユニットの出力信号の一定時間内の平均値および振幅値を算出し、これらの値から信号ベクトルを生成するものとしたセンサ付車輪用軸受装置。
  12. 請求項9において、前記センサユニットは、前記固定側部材の外径面に接触して固定される3つ以上の接触固定部を有する歪み発生部材と、この歪み発生部材に取付けられてこの歪み発生部材の歪みを検出する2つ以上の歪検出素子を有するセンサ付車輪用軸受装置。
  13. 請求項12において、前記歪検出素子を、前記歪み発生部材の隣り合う第1および第2の接触固定部の間、および隣り合う第2および第3の接触固定部の間にそれぞれ設け、隣り合う前記接触固定部の間隔、もしくは隣り合う前記歪検出素子の間隔を、転動体の配列ピッチの{n+1/2(n:整数)}倍に設定したセンサ付車輪用軸受装置。
  14. 請求項13において、前記信号処理手段は、前記センサユニットにおける2つの歪検出素子の出力信号の和を、センサユニットの出力信号の平均値として求め、この平均値から信号ベクトルを生成するものとしたセンサ付車輪用軸受装置。
  15. 請求項9ないし請求項14のいずれか1項において、前記各センサユニットに温度センサを設け、この温度センサの出力信号に基づき、センサユニットの出力信号を補正するものとしたセンサ付車輪用軸受装置。
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