JP2013204502A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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賢 廣谷
Isao Takagishi
勲 高岸
Masaki Nanko
政樹 南光
Koichi Kondo
功一 近藤
Ryota Iwano
亮太 岩乃
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Abstract

【課題】大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
【解決手段】複数のポート穴Pが設けられたプランジャバレル112と、一つのリード溝Rが設けられたプランジャ111と、を備え、前記プランジャ111の摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプ100において、前記プランジャバレル112を前記プランジャ111の摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータ(電磁ソレノイド131)と、大気圧を検出する気圧センサPSと、を具備し、大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータ(電磁ソレノイド131)が前記プランジャバレル112を回転させて、前記リード溝Rと連通する前記ポート穴Pを前記リード溝Rと最も早く連通する位置に設けられた他の前記ポート穴Pに変更して燃料の圧送量を減らす、とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料噴射ポンプの技術に関する。より詳細には、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプの技術に関する。
従来より、ディーゼルエンジンの燃焼室へ燃料を圧送する燃料噴射ポンプが公知となっている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の範囲内にある場合に、ディーゼルエンジンが目標とする性能を発揮できるように設計されている。
しかし、大気圧が所定の値よりも低い場合においては、燃料噴射ポンプから圧送される燃料に対して燃焼室内の空気が不足するため、排気に含まれる粒子状物質が増加するという問題を生じていた。つまり、大気圧が所定の値よりも低い場合においては、燃料噴射ポンプによる燃料の圧送量に対して吸入される空気量が少ないために不完全燃焼が発生し、排気に含まれる粒子状物質が増加するという問題を生じていたのである。
特開2008−38849号公報 特開2009−209802号公報
本発明は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
一つのリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャバレルを前記プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータと、
大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記プランジャバレルを回転させて、前記リード溝と連通する前記ポート穴を前記リード溝と最も早く連通する位置に設けられた他の前記ポート穴に変更して燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項2においては、
複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
一つのリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャバレルを前記プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする気圧アクチュエータを具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記プランジャバレルを回転させて、前記リード溝と連通する前記ポート穴を前記リード溝と最も早く連通する位置に設けられた他の前記ポート穴に変更して燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項3においては、
一つのポート穴が設けられたプランジャバレルと、
複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャを該プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータと、
大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記プランジャを回転させて、前記ポート穴と連通する前記リード溝を前記ポート穴と最も早く連通する位置に設けられた他の前記リード溝に変更して燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項4においては、
一つのポート穴が設けられたプランジャバレルと、
複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャを該プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする気圧アクチュエータを具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記プランジャを回転させて、前記ポート穴と連通する前記リード溝を前記ポート穴と最も早く連通する位置に設けられた他の前記リード溝に変更して燃料の圧送量を減らす、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、リード溝と連通するポート穴を変更して燃料の圧送終了時期を早める。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
請求項2に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、リード溝と連通するポート穴を変更して燃料の圧送終了時期を早める。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。また、気圧センサ等が不要となるために簡素な構成で実現できる。
請求項3に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴と連通するリード溝を変更して燃料の圧送終了時期を早める。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
請求項4に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴と連通するリード溝を変更して燃料の圧送終了時期を早める。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。また、気圧センサ等が不要となるために簡素な構成で実現できる。
燃料噴射ポンプの全体構成を示す図。 (A)燃料圧送機構の構造を示す図。(B)燃料圧送機構を構成するプランジャの動作を示す図。 (A)ガバナ機構によって燃料の圧送量が増える場合の動作を示す図。(B)ガバナ機構によって燃料の圧送量が減る場合の動作を示す図。 (A)コントロールレバーの操作によって燃料の圧送量を増やす場合の動作を示す図。(B)コントロールレバーの操作によって燃料の圧送量を減らす場合の動作を示す図。 (A)第一実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)燃料圧送機構を構成するプランジャバレルの動作を示す図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。 (A)第二実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)燃料圧送機構を構成するプランジャの動作を示す図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。
まず、従来の燃料噴射ポンプFPについて簡単に説明する。
図1は、燃料噴射ポンプFPの全体構成を示す図である。燃料噴射ポンプFPは、主に圧送装置1と、調速装置2と、で構成されている。なお、燃料噴射ポンプFPの上下方向及び前後方向を定義して図中に示す。
圧送装置1は、供給された燃料を圧送する部分である。圧送装置1は、主に燃料圧送機構11と、カムシャフト12と、で構成されている。なお、本燃料噴射ポンプFPは、直列3気筒エンジンに搭載されるものであるため、三つの燃料圧送機構11を備えている。燃料圧送機構11は、ディーゼルエンジンの動力を受けて回転するカムシャフト12によって駆動される。つまり、カムシャフト12によって燃料圧送機構11を構成するプランジャ111が摺動される(図2(B)参照)。
調速装置2は、燃料の圧送量を調節する部分である。調速装置2は、主にガバナ機構21と、リンク機構22と、で構成されている。ガバナ機構21は、カムシャフト12の回転速度に基づいてリンク機構22を駆動する。リンク機構22は、ガバナ機構21からの入力やオペレータからの指示に基づいて燃料圧送機構11を駆動する。つまり、ガバナ機構21やリンク機構22によって燃料圧送機構11を構成するプランジャ111が回転される(図2(B)参照)。
次に、燃料圧送機構11の構造と作動態様について説明する。
図2(A)は、燃料圧送機構11の構造を示す図である。図2(B)は、燃料圧送機構11を構成するプランジャ111の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、プランジャ111の動作方向を示している。
図2(A)に示すように、燃料圧送機構11は、主にプランジャ111と、プランジャバレル112と、デリベリバルブ113と、コントロールスリーブ114と、スプリング115と、で構成されている。
プランジャ111は、プランジャバレル112に摺動可能に内設されている。プランジャ111は、スプリング115によってカムシャフト12側へ付勢されており、該カムシャフト12の回転によって摺動される。プランジャ111の上下方向の中途部には、該プランジャ111と一体となって回転するコントロールスリーブ114が外嵌されている。そして、コントロールスリーブ114の外周に設けられたピニオンギヤは、リンク機構22を構成するコントロールラック224のラックギヤと歯合されている。
燃料の圧送は、プランジャ111がプランジャバレル112のポート穴Pを塞ぐことで開始される。詳細に説明すると、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pを塞ぐと、燃料室Fc内の圧力が上昇する。そして、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると、デリベリバルブ113が開弁して燃料の圧送が開始される。
また、燃料の圧送は、プランジャ111に設けられたリード溝Rとプランジャバレル112のポート穴Pが連通することで終了する。詳細に説明すると、プランジャ111が上方向へ摺動してリード溝Rとポート穴Pが連通すると、燃料がポート穴Pから逃げて燃料室Fc内の圧力が低下する。そして、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると、デリベリバルブ113が閉弁して燃料の圧送が終了する。
なお、燃料の圧送量の調節は、「プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期」を変更することで実現される。詳細に説明すると、プランジャ111の上端面には、上下方向に対して所定の角度となるように傾斜面Spが設けられている。従って、プランジャ111を回転させることで「プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期」を変更できる。また、燃料の圧送量の調節は、「リード溝Rとポート穴Pが連通する時期」を変更することでも実現できる。リード溝Rは、プランジャ111の上下方向に対して所定の角度となるように該プランジャ111の中途部に設けられている。従って、プランジャ111を回転させることで「リード溝Rとポート穴が連通する時期」を変更できる。こうすることで、デリベリバルブ113の開弁時期と閉弁時期を変化させて、燃料の圧送量を調節しているのである。
次に、ガバナ機構21及びリンク機構22の構造と作動態様について説明する。
図3(A)は、ガバナ機構21によって燃料の圧送量が増える場合の動作を示す図である。図3(B)は、ガバナ機構21によって燃料の圧送量が減る場合の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、ガバナ機構21及びリンク機構22を構成する各部材の動作方向を示している。
また、図4(A)は、コントロールレバー221の操作によって燃料の圧送量を増やす場合の動作を示す図である。図4(B)は、コントロールレバー221の操作によって燃料の圧送量を減らす場合の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、リンク機構22を構成する各部材の動作方向を示している。
図3、図4に示すように、ガバナ機構21は、主にガバナスリーブ211と、ガバナウエイト212と、で構成されている。また、リンク機構22は、主にコントロールレバー221と、テンションレバー222と、ガバナレバー223と、コントロールラック224と、で構成されている。
ガバナスリーブ211は、カムシャフト12に摺動可能に外嵌されている。ガバナスリーブ211は、爪部がガバナウエイト212の凹部に掛けられているため、該ガバナウエイト212が回動することによってカムシャフト12の軸方向へ摺動される。なお、ガバナレバー223は、ガバナスリーブ211の一端部と当接しているため、該ガバナスリーブ211が摺動することによって回動軸SH2を中心に回動される。
コントロールレバー221は、回動軸SH1を中心として回動自在に支持されている。コントロールレバー221は、オペレータによって操作されるコントロールワイヤによって回動される。テンションレバー222は、回動軸SH2を中心として回動自在に支持されている。テンションレバー222は、スプリングを介してコントロールレバー221と連結されており、該コントロールレバー221によって回動される。ガバナレバー223は、同じく回動軸SH2を中心として回動自在に支持されている。ガバナレバー223は、テンションレバー222と連結されており、該テンションレバー222によって回動される。そして、ガバナレバー223の一端部には、ガバナリンクを介してコントロールラック224が取り付けられている。
図3(A)に示すように、カムシャフト12の回転速度が減速した場合には、ガバナウエイト212にはたらく遠心力が低下するため、該ガバナウエイト212は互いに近接する閉方向に回動する。すると、ガバナスリーブ211は、ガバナウエイト212の回動によって一方向に摺動するため、ガバナレバー223が回動されてコントロールラック224を引くのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が増えることになる(図2(B)参照)。
一方、図3(B)に示すように、カムシャフト12の回転速度が増速した場合には、ガバナウエイト212にはたらく遠心力が増加するため、該ガバナウエイト212は互いに離間する開方向に回動する。すると、ガバナスリーブ211は、ガバナウエイト212の回動によって他方向に摺動するため、ガバナレバー223が回動されてコントロールラック224を押すのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が減ることになる(図2(B)参照)。
このような構成により、燃料噴射ポンプFPは、ディーゼルエンジンにかかる負荷の変化、即ち、カムシャフト12の回転速度の変化に応じて燃料の圧送量を調節でき、ディーゼルエンジンの運転状態を安定させることを可能としている。
また、図4(A)に示すように、オペレータがコントロールレバー221を一方向に回動した場合には、該コントロールレバー221によってテンションレバー222が回動される。すると、ガバナレバー223は、テンションレバー222に連結されているため、該テンションレバー222とともに回動されてコントロールラック224を引くのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が増えることになる(図2(B)参照)。
一方、図4(B)に示すように、オペレータがコントロールレバー221を他方向に回動した場合には、該コントロールレバー221によってテンションレバー222が回動される。すると、ガバナレバー223は、テンションレバー222に連結されているため、該テンションレバー222とともに回動されてコントロールラック224を押すのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が減ることになる(図2(B)参照)。
このような構成により、燃料噴射ポンプFPは、オペレータの要求に応じて燃料の圧送量を調節でき、ディーゼルエンジンの運転状態を変更することを可能としている。
次に、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ100について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFPと同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図5(A)は、第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ100の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図5(B)は、燃料圧送機構11を構成するプランジャバレル112の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、プランジャバレル112の動作方向を示している。
また、図6(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図6(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ100は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、プランジャバレル112に二つのポート穴P(第一ポート穴P1・第二ポート穴P2)が設けられている点で相違する。また、本燃料噴射ポンプ100は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、圧送量変更装置13を備える点で相違する。圧送量変更装置13は、プランジャバレル112をプランジャ111の摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータを備える。圧送量変更装置13は、電動アクチュエータである電磁ソレノイド131のほか、コントロールスリーブ132と、コントロールラック133と、で構成されている。なお、電動アクチュエータは、例えば電動モータ等であっても良い。
燃料噴射ポンプ100のプランジャバレル112は、プランジャ111の摺動方向を中心として回転可能に構成されている。プランジャバレル112の上下方向の中途部には、該プランジャバレル112と一体となって回転するコントロールスリーブ132が外嵌されている。そして、コントロールスリーブ132の外周に設けられたピニオンギヤは、電磁ソレノイド131によって駆動されるコントロールラック133のラックギヤと歯合されている。
プランジャバレル112は、電磁ソレノイド131の作動によって回転される。このため、電磁ソレノイド131が作動していない状態では、プランジャ111の摺動によってリード溝Rが第一ポート穴P1と連通する。一方、電磁ソレノイド131が作動している状態では、プランジャ111の摺動によってリード溝Rが第二ポート穴P2と連通する。つまり、電磁ソレノイド131は、プランジャバレル112を回転させることによってリード溝Rと連通するポート穴Pを変更可能とする。なお、リード溝Rと第二ポート穴P2が連通する時期は、リード溝Rと第一ポート穴P1が連通する時期よりも早いとされる。
また、電磁ソレノイド131は、制御装置ECUと接続されている。制御装置ECUは、気圧センサPSから検出信号を受信するとともに、検出信号に応じた制御信号を作成して電磁ソレノイド131を制御する。具体的に説明すると、制御装置ECUは、気圧センサPSからの検出信号に基づいて大気圧を把握する。そして、制御装置ECUは、大気圧の値が予め定められている閾値よりも低い場合に電磁ソレノイド131を作動させる。従って、本燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも高い場合にリード溝Rと第一ポート穴P1が連通し、大気圧が所定の値よりも低い場合にリード溝Rと第二ポート穴P2が連通する。
図6(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、電磁ソレノイド131が作動せず、プランジャバレル112は回転しない。燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してリード溝Rが第一ポート穴P1と連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(A−3)参照)。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ100では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図6(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、電磁ソレノイド131が作動してプランジャバレル112を180°回転させる。燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(B−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してリード溝Rが第二ポート穴P2と連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(B−2)参照)。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、リード溝Rと連通するポート穴Pを変更して燃料の圧送終了時期を早めることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態に係る燃料噴射ポンプ200について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFPと同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図7(A)は、第二実施形態に係る燃料噴射ポンプ200の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図7(B)は、燃料圧送機構11を構成するプランジャ111の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、プランジャバレル112の動作方向を示している。
また、図8(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図8(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ200は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、プランジャ111に二つのリード溝R(第一リード溝R1・第二リード溝R2)が設けられている点で相違する。また、本燃料噴射ポンプ200は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、圧送量変更装置13を備える点で相違する。圧送量変更装置13は、プランジャ111を該プランジャ111の摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータを備える。圧送量変更装置13は、電動アクチュエータである電磁ソレノイド131のほか、コントロールスリーブ132と、コントロールラック133と、で構成されている。なお、電動アクチュエータは、例えば電動モータ等であっても良い。
燃料噴射ポンプ200のプランジャ111は、該プランジャ111の摺動方向を中心として回転可能に構成されている。プランジャ111の上下方向の中途部には、該プランジャ111と一体となって回転するコントロールスリーブ132が外嵌されている。そして、コントロールスリーブ132の外周に設けられたピニオンギヤは、電磁ソレノイド131によって駆動されるコントロールラック133のラックギヤと歯合されている。
ここで、電磁ソレノイド131がプランジャ111を回転させる動作は、ガバナ機構21及びリンク機構22がプランジャ111を回転させる動作を妨げないように構成されている。また、ガバナ機構21及びリンク機構22がプランジャ111を回転させる動作は、電磁ソレノイド131がプランジャ111を回転させる動作を妨げないように構成されている。これは、コントロールスリーブ114及びコントロールスリーブ132に電磁クラッチを内臓することで実現している。
プランジャ111は、電磁ソレノイド131の作動によって回転される。このため、電磁ソレノイド131が作動していない状態では、プランジャ111の摺動によってポート穴Pと第二リード溝R2が連通する。一方、電磁ソレノイド131が作動している状態では、プランジャ111の摺動によってポート穴Pと第一リード溝R1が連通する。つまり、電磁ソレノイド131は、プランジャ111を回転させることによってポート穴Pと連通するリード溝Rを変更可能とする。なお、ポート穴Pと第一リード溝R1が連通する時期は、ポート穴Pと第二リード溝R2が連通する時期よりも早いとされる。
また、電磁ソレノイド131は、制御装置ECUと接続されている。制御装置ECUは、気圧センサPSから検出信号を受信するとともに、検出信号に応じた制御信号を作成して電磁ソレノイド131を制御する。具体的に説明すると、制御装置ECUは、気圧センサPSからの検出信号に基づいて大気圧を把握する。そして、制御装置ECUは、大気圧の値が予め定められている閾値よりも低い場合に電磁ソレノイド131を作動させる。従って、本燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも高い場合にポート穴Pと第二リード溝R2が連通し、大気圧が所定の値よりも低い場合にポート穴Pと第一リード溝R1が連通する。
図8(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、電磁ソレノイド131が作動せず、プランジャ111は回転しない。燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pを塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pが第二リード溝R2と連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(A−3)参照)。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ200では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図8(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、電磁ソレノイド131が作動してプランジャ111を180°回転させる。燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pを塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(B−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pが第一リード溝R1と連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(B−2)参照)。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴Pと連通するリード溝Rを変更して燃料の圧送終了時期を早めることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
なお、本燃料噴射ポンプ200では、電磁ソレノイド131がコントロールラック133等を介してプランジャ111を回転させる構成であるが、例えばコントロールスリーブ114にロータリソレノイドを内臓し、該ロータリソレノイドがプランジャ111を回転させる構成であっても良い。
また、本発明に係る燃料噴射ポンプ100・200は、電磁ソレノイド131に代えて気圧アクチュエータを備えた構成であっても良い。気圧アクチュエータは、大気圧によって真空容器が膨張又は収縮する原理(アネロイド気圧計等に用いられる原理)を利用したものが予定される。
このような構成により、燃料噴射ポンプ100・200は、気圧センサPS等が不要となるために簡素な構成で実現できる。
100 燃料噴射ポンプ
200 燃料噴射ポンプ
1 圧送装置
11 燃料圧送機構
111 プランジャ
112 プランジャバレル
113 デリベリバルブ
114 コントロールスリーブ
115 スプリング
12 カムシャフト
13 圧送量変更装置
131 電動アクチュエータ(電磁ソレノイド)
132 コントロールスリーブ
133 コントロールラック
2 調速装置
21 ガバナ機構
211 ガバナスリーブ
212 ガバナウエイト
22 リンク機構
221 コントロールレバー
222 テンションレバー
223 ガバナレバー
224 コントロールラック
ECU 制御装置
PS 気圧センサ
P ポート穴
P1 第一ポート穴
P2 第二ポート穴
R リード溝
R1 第一リード溝
R2 第二リード溝
L1 有効ストローク
L2 有効ストローク

Claims (4)

  1. 複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    一つのリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記プランジャバレルを前記プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータと、
    大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記プランジャバレルを回転させて、前記リード溝と連通する前記ポート穴を前記リード溝と最も早く連通する位置に設けられた他の前記ポート穴に変更して燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    一つのリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記プランジャバレルを前記プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする気圧アクチュエータを具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記プランジャバレルを回転させて、前記リード溝と連通する前記ポート穴を前記リード溝と最も早く連通する位置に設けられた他の前記ポート穴に変更して燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  3. 一つのポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記プランジャを該プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする電動アクチュエータと、
    大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記プランジャを回転させて、前記ポート穴と連通する前記リード溝を前記ポート穴と最も早く連通する位置に設けられた他の前記リード溝に変更して燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  4. 一つのポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記プランジャを該プランジャの摺動方向を中心として回転可能とする気圧アクチュエータを具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記プランジャを回転させて、前記ポート穴と連通する前記リード溝を前記ポート穴と最も早く連通する位置に設けられた他の前記リード溝に変更して燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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