JP2013204501A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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JP2013204501A JP2012074008A JP2012074008A JP2013204501A JP 2013204501 A JP2013204501 A JP 2013204501A JP 2012074008 A JP2012074008 A JP 2012074008A JP 2012074008 A JP2012074008 A JP 2012074008A JP 2013204501 A JP2013204501 A JP 2013204501A
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勲 高岸
Masaki Nanko
政樹 南光
Koichi Kondo
功一 近藤
Ryota Iwano
亮太 岩乃
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Abstract

【課題】大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
【解決手段】ポート穴Pが設けられたプランジャバレル112と、前記プランジャバレル112に内設されたプランジャ111と、を備え、前記プランジャ111の摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプ100において、前記ポート穴Pを開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータ(電磁ソレノイド131)と、大気圧を検出する気圧センサPSと、を具備し、大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータ(電磁ソレノイド131)が前記ポート穴Pを開状態にして燃料の圧送量を減らす、とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料噴射ポンプの技術に関する。より詳細には、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプの技術に関する。
従来より、ディーゼルエンジンの燃焼室へ燃料を圧送する燃料噴射ポンプが公知となっている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の範囲内にある場合に、ディーゼルエンジンが目標とする性能を発揮できるように設計されている。
しかし、大気圧が所定の値よりも低い場合においては、燃料噴射ポンプから圧送される燃料に対して燃焼室内の空気が不足するため、排気に含まれる粒子状物質が増加するという問題を生じていた。つまり、大気圧が所定の値よりも低い場合においては、燃料噴射ポンプによる燃料の圧送量に対して吸入される空気量が少ないために不完全燃焼が発生し、排気に含まれる粒子状物質が増加するという問題を生じていたのである。
特開2008−38849号公報 特開2009−209802号公報
本発明は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことができる燃料噴射ポンプを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータと、
大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項2においては、
ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする気圧アクチュエータを具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項3においては、
複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
一つ又は複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記リード溝に最初に連通する前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータと、
大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項4においては、
複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
一つ又は複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記リード溝に最初に連通する前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする気圧アクチュエータを具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、としたものである。
請求項5においては、請求項1から請求項4のいずれかに記載の燃料噴射ポンプにおいて、
前記ポート穴に連通したピストンバレルと、
前記ピストンバレルに内設されたピストンと、を具備し、
前記電動アクチュエータ又は前記空気アクチュエータが前記ピストンを摺動させて前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替る、としたものである。
請求項6においては、
ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャの端面に圧電素子と、
大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記圧電素子を収縮させて燃料の圧送量を減らす、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴から燃料を逃がして燃料の圧送開始時期を遅らせることができる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
請求項2に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴から燃料を逃がして燃料の圧送開始時期を遅らせることができる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。また、気圧アクチュエータを用いるために大気圧に応じてポート穴の開度を変更できる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、燃料の圧送量を大気圧に応じた最適な値に調節することが可能となる。更に、気圧センサ等が不要となるため簡素な構成で実現できる。
請求項3に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴から燃料を逃がして燃料の圧送終了時期を早めることができる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
請求項4に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴から燃料を逃がして燃料の圧送終了時期を早めることができる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。また、気圧アクチュエータを用いるために大気圧に応じてポート穴の開度を変更できる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、燃料の圧送量を大気圧に応じた最適な値に調節することが可能となる。更に、気圧センサ等が不要となるため簡素な構成で実現できる。
請求項5に記載の燃料噴射ポンプは、ピストンの摺動によってポート穴を開状態又は閉状態に切替できる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、燃料の圧送量を高い精度で調節することが可能となる。
請求項6に記載の燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴から燃料を逃がして燃料の圧送開始時期を遅らせることができる。これにより、本実施形態に係る燃料噴射ポンプは、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
燃料噴射ポンプの全体構成を示す図。 (A)燃料圧送機構の構造を示す図。(B)燃料圧送機構を構成するプランジャの動作を示す図。 (A)ガバナ機構によって燃料の圧送量が増える場合の動作を示す図。(B)ガバナ機構によって燃料の圧送量が減る場合の動作を示す図。 (A)コントロールレバーの操作によって燃料の圧送量を増やす場合の動作を示す図。(B)コントロールレバーの操作によって燃料の圧送量を減らす場合の動作を示す図。 (A)第一実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)ポート穴が閉状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。(C)ポート穴が開状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。 (A)第二実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)ポート穴が閉状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。(C)ポート穴が開状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。 (A)第三実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)ポート穴が閉状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。(C)ポート穴が開状態であるときの圧送量変更装置を拡大した図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。 (A)第四実施形態に係る燃料噴射ポンプの燃料圧送機構の構造を示す図。(B)圧電素子が伸張しているときの燃料圧送機構を拡大した図。(C)圧電素子が収縮しているときの燃料圧送機構を拡大した図。 (A)大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図。(B)大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図。
まず、従来の燃料噴射ポンプFPについて簡単に説明する。
図1は、燃料噴射ポンプFPの全体構成を示す図である。燃料噴射ポンプFPは、主に圧送装置1と、調速装置2と、で構成されている。なお、燃料噴射ポンプFPの上下方向及び前後方向を定義して図中に示す。
圧送装置1は、供給された燃料を圧送する部分である。圧送装置1は、主に燃料圧送機構11と、カムシャフト12と、で構成されている。なお、本燃料噴射ポンプFPは、直列3気筒エンジンに搭載されるものであるため、三つの燃料圧送機構11を備えている。燃料圧送機構11は、ディーゼルエンジンの動力を受けて回転するカムシャフト12によって駆動される。つまり、カムシャフト12によって燃料圧送機構11を構成するプランジャ111が摺動される(図2(B)参照)。
調速装置2は、燃料の圧送量を調節する部分である。調速装置2は、主にガバナ機構21と、リンク機構22と、で構成されている。ガバナ機構21は、カムシャフト12の回転速度に基づいてリンク機構22を駆動する。リンク機構22は、ガバナ機構21からの入力やオペレータからの指示に基づいて燃料圧送機構11を駆動する。つまり、ガバナ機構21やリンク機構22によって燃料圧送機構11を構成するプランジャ111が回転される(図2(B)参照)。
次に、燃料圧送機構11の構造と作動態様について説明する。
図2(A)は、燃料圧送機構11の構造を示す図である。図2(B)は、燃料圧送機構11を構成するプランジャ111の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、プランジャ111の動作方向を示している。
図2(A)に示すように、燃料圧送機構11は、主にプランジャ111と、プランジャバレル112と、デリベリバルブ113と、コントロールスリーブ114と、スプリング115と、で構成されている。
プランジャ111は、プランジャバレル112に摺動可能に内設されている。プランジャ111は、スプリング115によってカムシャフト12側へ付勢されており、該カムシャフト12の回転によって摺動される。プランジャ111の上下方向の中途部には、該プランジャ111と一体となって回転するコントロールスリーブ114が外嵌されている。そして、コントロールスリーブ114の外周に設けられたピニオンギヤは、リンク機構22を構成するコントロールラック224のラックギヤと歯合されている。
燃料の圧送は、プランジャ111がプランジャバレル112のポート穴Pを塞ぐことで開始される。詳細に説明すると、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pを塞ぐと、燃料室Fc内の圧力が上昇する。そして、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると、デリベリバルブ113が開弁して燃料の圧送が開始される。
また、燃料の圧送は、プランジャ111に設けられたリード溝Rとプランジャバレル112のポート穴Pが連通することで終了する。詳細に説明すると、プランジャ111が上方向へ摺動してリード溝Rとポート穴Pが連通すると、燃料がポート穴Pから逃げて燃料室Fc内の圧力が低下する。そして、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると、デリベリバルブ113が閉弁して燃料の圧送が終了する。
なお、燃料の圧送量の調節は、「プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期」を変更することで実現される。詳細に説明すると、プランジャ111の上端面には、上下方向に対して所定の角度となるように傾斜面Spが設けられている。従って、プランジャ111を回転させることで「プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期」を変更できる。また、燃料の圧送量の調節は、「リード溝Rとポート穴Pが連通する時期」を変更することでも実現できる。リード溝Rは、プランジャ111の上下方向に対して所定の角度となるように該プランジャ111の中途部に設けられている。従って、プランジャ111を回転させることで「リード溝Rとポート穴が連通する時期」を変更できる。こうすることで、デリベリバルブ113の開弁時期と閉弁時期を変化させて、燃料の圧送量を調節しているのである。
次に、ガバナ機構21及びリンク機構22の構造と作動態様について説明する。
図3(A)は、ガバナ機構21によって燃料の圧送量が増える場合の動作を示す図である。図3(B)は、ガバナ機構21によって燃料の圧送量が減る場合の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、ガバナ機構21及びリンク機構22を構成する各部材の動作方向を示している。
また、図4(A)は、コントロールレバー221の操作によって燃料の圧送量を増やす場合の動作を示す図である。図4(B)は、コントロールレバー221の操作によって燃料の圧送量を減らす場合の動作を示す図である。なお、図中の矢印は、リンク機構22を構成する各部材の動作方向を示している。
図3、図4に示すように、ガバナ機構21は、主にガバナスリーブ211と、ガバナウエイト212と、で構成されている。また、リンク機構22は、主にコントロールレバー221と、テンションレバー222と、ガバナレバー223と、コントロールラック224と、で構成されている。
ガバナスリーブ211は、カムシャフト12に摺動可能に外嵌されている。ガバナスリーブ211は、爪部がガバナウエイト212の凹部に掛けられているため、該ガバナウエイト212が回動することによってカムシャフト12の軸方向へ摺動される。なお、ガバナレバー223は、ガバナスリーブ211の一端部と当接しているため、該ガバナスリーブ211が摺動することによって回動軸SH2を中心に回動される。
コントロールレバー221は、回動軸SH1を中心として回動自在に支持されている。コントロールレバー221は、オペレータによって操作されるコントロールワイヤによって回動される。テンションレバー222は、回動軸SH2を中心として回動自在に支持されている。テンションレバー222は、スプリングを介してコントロールレバー221と連結されており、該コントロールレバー221によって回動される。ガバナレバー223は、同じく回動軸SH2を中心として回動自在に支持されている。ガバナレバー223は、テンションレバー222と連結されており、該テンションレバー222によって回動される。そして、ガバナレバー223の一端部には、ガバナリンクを介してコントロールラック224が取り付けられている。
図3(A)に示すように、カムシャフト12の回転速度が減速した場合には、ガバナウエイト212にはたらく遠心力が低下するため、該ガバナウエイト212は互いに近接する閉方向に回動する。すると、ガバナスリーブ211は、ガバナウエイト212の回動によって一方向に摺動するため、ガバナレバー223が回動されてコントロールラック224を引くのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が増えることになる(図2(B)参照)。
一方、図3(B)に示すように、カムシャフト12の回転速度が増速した場合には、ガバナウエイト212にはたらく遠心力が増加するため、該ガバナウエイト212は互いに離間する開方向に回動する。すると、ガバナスリーブ211は、ガバナウエイト212の回動によって他方向に摺動するため、ガバナレバー223が回動されてコントロールラック224を押すのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が減ることになる(図2(B)参照)。
このような構成により、燃料噴射ポンプFPは、ディーゼルエンジンにかかる負荷の変化、即ち、カムシャフト12の回転速度の変化に応じて燃料の圧送量を調節でき、ディーゼルエンジンの運転状態を安定させることを可能としている。
また、図4(A)に示すように、オペレータがコントロールレバー221を一方向に回動した場合には、該コントロールレバー221によってテンションレバー222が回動される。すると、ガバナレバー223は、テンションレバー222に連結されているため、該テンションレバー222とともに回動されてコントロールラック224を引くのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が増えることになる(図2(B)参照)。
一方、図4(B)に示すように、オペレータがコントロールレバー221を他方向に回動した場合には、該コントロールレバー221によってテンションレバー222が回動される。すると、ガバナレバー223は、テンションレバー222に連結されているため、該テンションレバー222とともに回動されてコントロールラック224を押すのである。そして、コントロールラック224によってプランジャ111が回転すると、燃料の圧送量が減ることになる(図2(B)参照)。
このような構成により、燃料噴射ポンプFPは、オペレータの要求に応じて燃料の圧送量を調節でき、ディーゼルエンジンの運転状態を変更することを可能としている。
次に、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ100について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFPと同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図5(A)は、第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ100の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図5(B)は、ポート穴Pが閉状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。図5(C)は、ポート穴Pが開状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。
また、図6(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図6(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ100は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、圧送量変更装置13を備える点で相違する。圧送量変更装置13は、ポート穴Pを開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータを備える。圧送量変更装置13は、電動アクチュエータである電磁ソレノイド131のほか、ピストン132と、ピストンバレル133と、スプリング134と、で構成されている。なお、電動アクチュエータは、例えば電動モータ等であっても良い。
ピストン132は、ピストンバレル133に摺動可能に内設されている。ピストン132は、スプリング134によって電磁ソレノイド131側へ付勢されており、該電磁ソレノイド131の作動によって摺動される。このため、電磁ソレノイド131が作動していない状態では、該電磁ソレノイド131側へ付勢された状態のピストン132によってポート穴Pが塞がれる。一方、電磁ソレノイド131が作動している状態では、該電磁ソレノイド131によって摺動されたピストン132の通路を介してポート穴Pが連通される。つまり、電磁ソレノイド131は、ピストン132を摺動させることによってポート穴Pを開状態又は閉状態に切替可能とする。
また、電磁ソレノイド131は、制御装置ECUと接続されている。制御装置ECUは、気圧センサPSから検出信号を受信するとともに、検出信号に応じた制御信号を作成して電磁ソレノイド131を制御する。具体的に説明すると、制御装置ECUは、気圧センサPSからの検出信号に基づいて大気圧を把握する。そして、制御装置ECUは、大気圧の値が予め定められている閾値よりも低い場合に電磁ソレノイド131を作動させる。従って、本燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも高い場合にポート穴Pを閉状態とし(図5(B)参照)、大気圧が所定の値よりも低い場合にポート穴Pを開状態とする(図5(C)参照)。
図6(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、ポート穴Pが閉状態となっているため、該ポート穴Pから燃料は逃げない。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動することで、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる。この場合、プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期よりも早い時点で燃料の圧送が開始される(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111の摺動が停止して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(A−3)参照)。また、別途のポート穴とリード溝Rが連通して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了するとしても良い。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ100では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図6(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、ポート穴Pが開状態となっているため、該ポート穴Pから燃料が逃げる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動してポート穴Pを塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる。この場合、プランジャ111がポート穴Pを塞ぐ時期よりも遅い時点で燃料の圧送が開始される(図(B−2)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111の摺動が停止して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(B−3)参照)。また、別途のポート穴とリード溝Rが連通して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了するとしても良い。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴Pから燃料を逃がして燃料の圧送開始時期を遅らせることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ100は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態に係る燃料噴射ポンプ200について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFP及び燃料噴射ポンプ100と同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図7(A)は、第二実施形態に係る燃料噴射ポンプ200の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図7(B)は、ポート穴Pが閉状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。図7(C)は、ポート穴Pが開状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。
また、図8(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図8(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ200は、第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ100と比較して、プランジャバレル112に二つのポート穴P(第一ポート穴P1・第二ポート穴P2)が設けられ、プランジャ111に二つのリード溝R(第一リード溝R1・第二リード溝R2)が設けられている点で相違する。第一ポート穴P1は、プランジャ111の摺動によって第一リード溝R1と連通する。また、第二ポート穴P2は、プランジャ111の摺動によって第二リード溝R2と連通する。なお、第一ポート穴P1と第一リード溝R1が連通する時期は、第二ポート穴P2と第二リード溝R2が連通する時期よりも早いとされる。そして、圧送量変更装置13は、第一ポート穴P1を開状態又は閉状態に切替可能とする電磁ソレノイド131を備える。
図8(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、第一ポート穴P1が閉状態となっているため、該第一ポート穴P1から燃料は逃げず、第二ポート穴P2のみから逃げる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第二ポート穴P2を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第二ポート穴P2と第二リード溝R2が連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される。この場合、第一ポート穴P1と第一リード溝R1が連通する時期よりも遅い時点で燃料の圧送が終了される(図(A−3)参照)。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ200では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図8(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、第一ポート穴P1が開状態となっているため、該第一ポート穴P1と第二ポート穴P2から燃料が逃げる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1と第二ポート穴P2を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(B−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1と第一リード溝R1が連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される。この場合、第二ポート穴P2と第二リード溝R2が連通する時期よりも早い時点で燃料の圧送が終了される(図(B−2)参照)。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、第一ポート穴P1から燃料を逃がして燃料の圧送終了時期を早めることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ200は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
次に、本発明の第三実施形態に係る燃料噴射ポンプ300について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFP、燃料噴射ポンプ100及び燃料噴射ポンプ200と同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図9(A)は、第三実施形態に係る燃料噴射ポンプ300の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図9(B)は、ポート穴Pが閉状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。図9(C)は、ポート穴Pが開状態であるときの圧送量変更装置13を拡大した図である。
また、図10(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図10(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ300は、第二実施形態に係る燃料噴射ポンプ200と比較して、プランジャ111に一つのリード溝Rが設けられている点で相違する。第一ポート穴P1は、プランジャ111の摺動によってリード溝Rと連通する。また、第二ポート穴P2も、プランジャ111の摺動によってリード溝Rと連通する。なお、第一ポート穴P1と第一リード溝R1が連通する時期は、第二ポート穴P2と第二リード溝R2が連通する時期よりも早いとされる。そして、圧送量変更装置13は、第一ポート穴P1を開状態又は閉状態に切替可能とする電磁ソレノイド131を備える。
図10(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、第一ポート穴P1が閉状態となっているため、該第一ポート穴P1から燃料は逃げず、第二ポート穴P2のみから逃げる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第二ポート穴P2を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第二ポート穴P2とリード溝Rが連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される。この場合、第一ポート穴P1とリード溝Rが連通する時期よりも遅い時点で燃料の圧送が終了される(図(A−3)参照)。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ300では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図10(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、第一ポート穴P1が開状態となっているため、該第一ポート穴P1と第二ポート穴P2から燃料が逃げる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1と第二ポート穴P2を塞いた後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる(図(B−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111が上方向へ摺動して第一ポート穴P1とリード溝Rが連通し、燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される。この場合、第二ポート穴P2とリード溝Rが連通する時期よりも早い時点で燃料の圧送が終了される(図(B−2)参照)。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ300は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、第一ポート穴P1から燃料を逃がして燃料の圧送終了時期を早めることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ300は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ300は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
また、本発明に係る燃料噴射ポンプ100・200・300は、電磁ソレノイド131に代えて気圧アクチュエータを備えた構成であっても良い。気圧アクチュエータは、大気圧によって真空容器が膨張又は収縮する原理(アネロイド気圧計等に用いられる原理)を利用したものが予定される。
このような構成により、燃料噴射ポンプ100・200・300は、大気圧に応じてポート穴P(第一ポート穴P1)の開度を変更できる。これにより、燃料噴射ポンプ100・200・300は、燃料の圧送量を大気圧に応じた最適な値に調節することが可能となる。また、気圧センサPS等が不要となるため簡素な構成で実現できる。
更に、上述したように、本発明に係る燃料噴射ポンプ100・200・300は、ピストン132を摺動させることによってポート穴Pを開状態又は閉状態に切替可能としている。このような構造を採用したのは、燃料の圧送量を高い精度で調節可能とするためである。
次に、本発明の第四実施形態に係る燃料噴射ポンプ400について説明する。但し、上述した燃料噴射ポンプFPと同じ部分については説明を省き、異なる部分を中心に説明する。
図11(A)は、第四実施形態に係る燃料噴射ポンプ400の燃料圧送機構11の構造を示す図である。図11(B)は、圧電素子116が伸張しているときの燃料圧送機構11を拡大した図である。図11(C)は、圧電素子116が収縮しているときの燃料圧送機構11を拡大した図である。
また、図12(A)は、大気圧が所定の値よりも高い場合における圧送動作を示す図である。図12(B)は、大気圧が所定の値よりも低い場合における圧送動作を示す図である。なお、図中の矢印は、燃料の流れ方向を示している。
本燃料噴射ポンプ400は、従来の燃料噴射ポンプFPと比較して、圧電素子116を備える点で相違する。圧電素子116は、電圧をかけると変形する、いわゆる圧電効果を発揮する。なお、圧電素子116は、ピエゾ素子ともいわれる。
圧電素子116は、プランジャ111の端面に取り付けられている。このため、圧電素子116に電圧がかけられている状態では、該圧電素子116が伸張してプランジャ111の寸法が長くなったのと同様の効果を奏する。一方、圧電素子116に電圧がかけられていない状態では、該圧電素子116が収縮してプランジャ111の寸法が短くなったのと同様の効果を奏する。
また、圧電素子116は、制御装置ECUと接続されている。制御装置ECUは、気圧センサPSから検出信号を受信するとともに、検出信号に応じた制御信号を作成して圧電素子116を制御する。具体的に説明すると、制御装置ECUは、気圧センサPSからの検出信号に基づいて大気圧を把握する。そして、制御装置ECUは、大気圧の値が予め定められている閾値よりも低い場合に圧電素子116にかけていた電圧を停止する。従って、本燃料噴射ポンプ400は、大気圧が所定の値よりも高い場合にプランジャ111の寸法が長くなり(図11(B)参照)、大気圧が所定の値よりも低い場合にプランジャ111の寸法が短くなる(図11(C)参照)。
図12(A)に示すように、大気圧が所定の値よりも高い場合は、プランジャ111の寸法が長くなっているため、比較的に早い時期にプランジャ111がポート穴Pを塞ぐことができる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111がポート穴Pを塞いだ後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる。この場合、圧電素子116が収縮している状態のプランジャ111によってポート穴Pが塞がれる時期よりも早い時点で燃料の圧送が開始される(図(A−1)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111の摺動が停止して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(A−3)参照)。また、別途のポート穴とリード溝Rが連通して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了するとしても良い。
なお、図中のL1は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。本燃料噴射ポンプ400では、有効ストロークを上述した燃料噴射ポンプFPの有効ストロークと略同一とすることで同じ圧送特性を確保している。
一方、図12(B)に示すように、大気圧が所定の値よりも低い場合は、プランジャ111の寸法が短くなっているため、比較的に遅い時期にプランジャ111がポート穴Pを塞ぐことができる。このため、燃料の圧送は、プランジャ111がポート穴Pを塞いだ後に、燃料室Fc内の圧力が所定の値を超えると開始されることとなる。この場合、圧電素子116が伸張している状態のプランジャ111によってポート穴Pが塞がれる時期よりも遅い時点で燃料の圧送が開始される(図(B−2)参照)。そして、燃料の圧送は、プランジャ111の摺動が停止して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了される(図(B−3)参照)。また、別途のポート穴とリード溝Rが連通して燃料室Fc内の圧力が所定の値よりも下がると終了するとしても良い。
なお、図中のL2は、燃料の圧送開始時期から圧送終了時期までのプランジャ111の摺動距離(有効ストローク)を示している。
このように、本実施形態に係る燃料噴射ポンプ400は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、ポート穴Pから燃料を逃がして燃料の圧送開始時期を遅らせることができる。即ち、本燃料噴射ポンプ400は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、有効ストロークを短縮させることができる(L1>L2)。これにより、燃料噴射ポンプ400は、大気圧が所定の値よりも低い場合に、燃料の圧送量を減らすことが可能となる。従って、ディーゼルエンジンの排気に含まれる粒子状物質を低減させることが可能となる。
100 燃料噴射ポンプ
200 燃料噴射ポンプ
300 燃料噴射ポンプ
400 燃料噴射ポンプ
1 圧送装置
11 燃料圧送機構
111 プランジャ
112 プランジャバレル
113 デリベリバルブ
114 コントロールスリーブ
115 スプリング
116 圧電素子
12 カムシャフト
13 圧送量変更装置
131 電動アクチュエータ(電磁ソレノイド)
132 ピストン
133 ピストンバレル
134 スプリング
2 調速装置
21 ガバナ機構
211 ガバナスリーブ
212 ガバナウエイト
22 リンク機構
221 コントロールレバー
222 テンションレバー
223 ガバナレバー
224 コントロールラック
ECU 制御装置
PS 気圧センサ
P ポート穴
P1 第一ポート穴
P2 第二ポート穴
R リード溝
R1 第一リード溝
R2 第二リード溝
L1 有効ストローク
L2 有効ストローク

Claims (6)

  1. ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータと、
    大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする気圧アクチュエータを具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  3. 複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    一つ又は複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記リード溝に最初に連通する前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする電動アクチュエータと、
    大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記電動アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  4. 複数のポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    一つ又は複数のリード溝が設けられたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記リード溝に最初に連通する前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替可能とする気圧アクチュエータを具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記気圧アクチュエータが前記ポート穴を開状態にして燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  5. 前記ポート穴に連通したピストンバレルと、
    前記ピストンバレルに内設されたピストンと、を具備し、
    前記電動アクチュエータ又は前記空気アクチュエータが前記ピストンを摺動させて前記ポート穴を開状態又は閉状態に切替る、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。
  6. ポート穴が設けられたプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルに内設されたプランジャと、を備え、
    前記プランジャの摺動運動によって燃料を圧送する燃料噴射ポンプにおいて、
    前記プランジャの端面に圧電素子と、
    大気圧を検出する気圧センサと、を具備し、
    大気圧が所定の値よりも低い場合に、前記圧電素子を収縮させて燃料の圧送量を減らす、ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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