JP5285442B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンに搭載される燃料噴射ポンプの技術に関する。詳しくはプランジャを往復運動させるカムに関する。
従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプは、エンジンと連動するカムによってバレルに内装されたプランジャを往復動させ、加圧室内の燃料を燃料噴射ノズルへ圧送する構成である。近年、このような燃料噴射ポンプにおいてディーゼルエンジンの燃料効率の向上や排気ガスエミッションの低減のために、燃料の噴射圧力を高圧化し、エンジンの状態に応じてパイロット噴射やメイン噴射等、複数回の燃料噴射や噴射量の変更を行い、燃焼効率をより向上させることが求められている。そこで、精度の高い燃料噴射を行うために、等速カムによってプランジャの圧送速度が等速となる区間を設け、燃料圧送量が一定となる等速区間でパイロット噴射やメイン噴射を行う燃料ポンプは知られている。前記燃料噴射ポンプは、パイロット噴射とメイン噴射等の複数の噴射を行うために等速期間を長くとる必要があり、カムの大型化や、パイロット噴射とメイン噴射との間隔に制約がある点で不利であった。
そこで、速度の異なる複数の等速区間を設けることでカムの大型化を抑制し、噴射の間隔の制約を広げるなどした燃料噴射ポンプの技術は公知である。たとえば特許文献1のごとくである。
しかし、上述した特許文献に開示された構成では、等速区間が設けられているために、カム速度を大きくし、燃料の噴射圧力を高くしようとするとカムの大型化が顕著であるため、更なる燃料の噴射圧力の高圧化が難しいという問題点があった。
特開2008−215147号広報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、カムを大型化することなく、燃料の噴射圧力を高圧化することができる燃料噴射ポンプの提供を目的とする。
請求項1においては、プランジャ(13)を往復運動させて燃料の吸入及び加圧を行うカム(16)と、燃料の噴射制御を行う電磁スピル弁(20)とを具備する燃料噴射ポンプ(1)において、
前記カム(16)は、カム角度の第一区間(a1)ではプランジャ(13)を加速しつつ一側方向へ移動させ、
プランジャ(13)の速度が最大速度となるカム角度(θ1)以後の第二区間(a2)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、
カム角度の第三区間(a3)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、
カム角度の第四区間(a4)ではプランジャ(13)を他側方向へ移動させ、プランジャ(13)を最も他側の位置で停止させ、
前記第二区間(a2)の加速度の絶対値は、前記第一区間(a1)の加速度の絶対値および第三区間(a3)の加速度の絶対値より小さく構成し、
前記電磁スピル弁(20)は、前記カム(16)が前記所定のカム角度の区間に到達したときに燃料を噴射するよう制御し、
エンジン負荷が通常負荷の場合は、前記カム(16)の第二区間(a2)でパイロット噴射とメイン噴射を行うように制御し、
エンジン負荷が小さい場合は、前記カム(16)の第一区間(a1)で最高速度のカム角度(θ1)に到達する前に、パイロット噴射とメイン噴射を行うように制御する構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く、請求項1においては、プランジャ(13)を往復運動させて燃料の吸入及び加圧を行うカム(16)と、燃料の噴射制御を行う電磁スピル弁(20)とを具備する燃料噴射ポンプ(1)において、前記カム(16)は、カム角度の第一区間(a1)ではプランジャ(13)を加速しつつ一側方向へ移動させ、プランジャ(13)の速度が最大速度となるカム角度(θ1)以後の第二区間(a2)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、カム角度の第三区間(a3)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、カム角度の第四区間(a4)ではプランジャ(13)を他側方向へ移動させ、プランジャ(13)を最も他側の位置で停止させ、前記第二区間(a2)の加速度の絶対値は、前記第一区間(a1)の加速度の絶対値および第三区間(a3)の加速度の絶対値より小さく構成したので、等速域を有さず、プランジャが最大速度に到達した後にすぐ減速を開始する。これにより、カムを大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することできる。
また、前記電磁スピル弁(20)は、前記カム(16)が前記所定のカム角度の区間に到達したときに燃料を噴射するよう制御し、エンジン負荷が通常負荷の場合は、前記カム(16)の第二区間(a2)でパイロット噴射とメイン噴射を行うように制御し、プランジャが最大速度に到達したときに燃料を噴射するので燃料の噴射圧力が上昇する。これにより、カムを大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することができる。
また、エンジン負荷が小さい場合は、前記カム(16)の第一区間(a1)で最高速度のカム角度(θ1)に到達する前に、パイロット噴射とメイン噴射を行うように制御する構成としたので、プランジャの最大速度を大きくしても、燃料の噴射量を抑制することができるので、エンジン負荷が小さくても安定した燃焼が可能になる。これにより、カムを大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することができる。
本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプを示す断面図。 本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプのカム角度に対するプランジャ速度のグラフを示す図。 本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプの低負荷時と通常負荷時のカム角度に対する燃料噴射時期のグラフを示す図。 本発明の実施形態に係る燃料噴射ポンプのカム形状を示す側面図。 本発明の別実施形態に係る燃料噴射ポンプを示す断面図。
次に、図1を用いて本発明に係る燃料噴射ポンプの第一実施形態である燃料噴射ポンプ1について説明する。
燃料噴射ポンプ1は、図示しない低圧ポンプ(フィードポンプ)と連結され、低圧ポンプからの燃料を燃料噴射ポンプ1で加圧し、図示しない燃料噴射ノズルへ供給してディーゼルエンジンの燃焼室へ噴射するものである。燃料噴射ポンプ1は、主にポンプ本体部10と、電磁スピル弁20と、等圧弁部30とから構成される。
ポンプ本体部10は、燃料噴射ポンプ1を構成する主な構造体である。ポンプ本体部10は、主にポンプ本体11と、バレル12と、プランジャ13と、プランジャばね14と、タペット15、カム16等を具備する。
ポンプ本体11は、ポンプ本体部10を構成する主な構造体である。ポンプ本体11は、略円筒状に形成される。ポンプ本体11は、軸心部の一側(反吐出口32a側、図1下側)にプランジャばね14およびタペット15等を内装するプランジャばね室11aが一側端部を開放して形成され、軸心部の他側(吐出口32a側)にバレル12を保持するバレル保持孔11bがプランジャばね室11aと連通するとともに他側端部を開放して形成される。また、ポンプ本体11は、燃料供給ポート11cが形成され、図示しない低圧ポンプと連結される。
バレル12は、プランジャ13を摺動自在に内装するものである。バレル12は、略円筒状で一側(反吐出口32a側、図1下側)をバレル保持孔11bに隙間なく挿入できる程度の外径に形成され、他側(吐出口32a側)端部にフランジを有する。バレル12は、バレル保持孔11bに挿入されフランジを介してポンプ本体11の他側端部にボルト等で固設される。また、バレル12は、軸心部にプランジャ13を内装するプランジャ孔12aが一側端部を開放して形成されるとともに他側端面とプランジャ孔12aとが燃料供給路12bで連通され、他側端面と燃料供給ポート11cとがバレル油排出路12cで連通される。
プランジャ13は、燃料を加圧するものである。プランジャ13は、略円柱状でプランジャ孔12aに隙間なく挿入でき、かつ摺動自在な程度の外径に形成され、バレル12に内装される。プランジャ13は、一側(反吐出口32a側、図1下側)端部にプランジャばね14が掛止され、他側(吐出口32a側)端部とプランジャ孔12aとで加圧室18を形成する。
プランジャばね14は、圧縮ばねでありプランジャ13を一側(反吐出口32a側、図1下側)に付勢するものである。プランジャばね14は、一側端部をプランジャばね受け14aを介してプランジャ13に掛止され、他側端部をプランジャばね受け14bを介してポンプ本体11に掛止される。プランジャばね14は、プランジャ13が最も一側に移動した位置においても、一側に付勢するように構成される。
タペット15は、カム16からの付勢力をプランジャ13に伝えるものである。タペット15は、一側(反吐出口32a側、図1下側)端部を閉口した略円筒状でプランジャばね室11aに隙間なく挿入でき、かつ摺動自在な程度の外径に形成され、内径にプランジャ13に掛止されたプランジャばね14を内装している。また、タペット15は、一側端部にローラ15aが回動自在に支持され、プランジャばね14の付勢力によってプランジャ13、ローラ15aを介してカム16に当接している。
カム16は、プランジャ13を往復運動させて燃料の吸入及び圧送を行うものである。カム16は、ポンプ本体11の一側に配置される図示しないカム室内に回転自在に支持されるカム軸16aに固設される。カム軸16aの一側端部は、図示しない駆動ギヤが設けられ、該駆動ギアを介して伝達される図示しないディーゼルエンジンの動力によって回動される。すなわち、カム軸16aに固設されたカム16は、図示しないディーゼルエンジンのクランク軸が回動される動力によって回動されることで、カム16に当接しているローラ15aを介してプランジャ13を往復運動させる。
ここで、図2および図4を用いてカム16の構成ついて説明する。
カム16は、プランジャ13を燃料が加圧される方向(一側方向)へ移動させる加圧行程において、カム角度θ0からカム角度θ1までの第一区間a1と、カム角度θ1からカム角度θ2までの第二区間a2と、カム角度θ2からカム角度θ3までの第三区間a3と、を有する。また、カム16は、プランジャ13を燃料が吸入される方向(他側方向)へ移動させる吸入行程としてカム角度θ3からカム角度θ0までの第四区間a4を有する。この際、第二区間a2の加速度の絶対値は、第一区間a1の加速度の絶対値および第三区間a3の加速度の絶対値より小さく構成される。
カム16は、第一区間a1においてプランジャ13を加速しつつ一側方向へ移動させる。カム16は、第二区間a2においてプランジャ13を減速しつつ一側方向へ移動させる。カム16は、第三区間a3においてプランジャ13を減速しつつ一側方向へ移動させる。カム16は、カム角度θ3においてプランジャ13を最も一側の位置で停止させた後、第四区間a4においてプランジャ13を他側方向へ移動させ、カム角度θ0においてプランジャ13を最も他側の位置で停止させる。
電磁スピル弁20は、燃料噴射ポンプ1の燃料噴射を制御するものである。電磁スピル弁20は、主に電磁スピル弁本体21と、スピル弁体22と、ソレノイド23等を具備する。
電磁スピル弁本体21は、電磁スピル弁20を構成する主な構造体である。電磁スピル弁本体21は、略直方体に形成される。電磁スピル弁本体21は、一側(反吐出口32a側、図1下側)端面の中心位置と他側(吐出口32a側)端面の中心位置とが燃料供給路21aで連通される。電磁スピル弁本体21は、スピル弁孔21bが燃料供給路21aと垂直に交差するように(図1で水平方向に)形成される。燃料供給路21aは、スピル弁孔21b、スピル油排出路21cおよびバレル油排出路12cを介して、燃料供給ポート11cと連通している。また、電磁スピル弁本体21は、他側端面の燃料供給路21aを中心とする位置に等圧弁ばね室21dが形成される。電磁スピル弁本体21は、一側端面とバレル12の他側端面とを密着させてボルト等で固設される。
スピル弁体22は、燃料供給路21aの圧力の加圧と放圧とのタイミングを制御するものである。スピル弁体22は、略円柱状でスピル弁孔21bに隙間なく挿入でき、かつ、摺動自在な程度の外径に形成され、電磁スピル弁本体21に内装される。スピル弁体22は一側端部に磁性体で構成されるアーマチュア22aが固設され、スピル弁ばね22bによって他側に付勢されている。また、スピル弁体22は、一側に移動している場合は燃料供給路21a内の燃料圧力を維持し、他側に移動している場合は燃料供給路21aが燃料噴射ポンプ1の外部と連通し、燃料供給路21a内の燃料圧力を放圧するように、途中部分の外径をスピル弁孔21bより小さく形成される。
ソレノイド23は、磁力を発生させるものである。ソレノイド23は、吸着面がスピル弁孔21bが形成されている電磁スピル弁本体21の端面と相対するように固設される。ソレノイド23は、図示しない制御装置からの信号を取得することにより磁力を発生するように構成される。
等圧弁部30は、燃料の吐出および噴射終了後の燃料圧力を所定の値に維持するものである。等圧弁部30は、等圧弁本体32と、吐出弁33と、等圧弁34等を具備する。また、等圧弁部30は、高圧管継手35が接続される。
等圧弁本体32は、等圧弁部30を構成する主な構造体である。等圧弁本体32は、一側(反吐出口32a側)端面形状を電磁スピル弁本体21の他側端面と略同一に形成され、他側の中心位置に高圧管継手35を締結するための雌ねじ部32bとが形成される。また、等圧弁本体32は、一側端面の等圧弁ばね室21dと重複する位置に吐出弁ばね室32cが等圧弁ばね室21dの内径より大きい内径で形成され、雌ねじ部32bと吐出弁ばね室32cとが吐出口32aで連通される。等圧弁本体32は、一側端面と電磁スピル弁本体21の他側端面とを密着させてボルト等で固設される。
吐出弁33は、吐出口32aから燃料を吐出するものである。吐出弁33は、吐出弁体33aおよび吐出弁ばね33bから構成される。吐出弁体33aは、略円筒状で吐出弁ばね室32cと吐出弁体33aとの間に高圧燃料が通過可能な隙間ができる程度の外径に形成され、吐出弁ばね室32cに内装される。吐出弁体33aは、一側(反吐出口32a側)端面を電磁スピル弁本体21の他側端面に着座して、他側端面を吐出弁ばね室32cに内装される吐出弁ばね33bによって一側方向に付勢されている。また、吐出弁体33aは、一側端面の中心位置に等圧弁室33cが形成され、他側端面と等圧弁室33cとが等圧弁通路33dで連通される。
等圧弁34は、等圧弁通路33dを開閉するものである。等圧弁34は、等圧弁体34aおよび等圧弁ばね34bから構成される。等圧弁体34aは、ボールと受部材で構成され、受部材は略円筒状で等圧弁室33cと等圧弁体34aとの間に燃料が通過可能な隙間が形成される程度の外径に形成され、等圧弁室33cに内装される。等圧弁体34aは、ボールを等圧弁室33cの他側(吐出口32a側)に着座して、一側(反吐出口32a側、図1下側)端面を受部材を介して等圧弁ばね室21dに内装される等圧弁ばね34bによって他側(吐出口32a側)に付勢されている。
高圧管継手35は、高圧燃料を図示しない燃料噴射ノズルへ供給するものである。高圧管継手35は、パイプ状部材の一側(吐出口32a側)に円柱状の雄ねじ部35aが形成される。高圧管継手35は、雄ねじ部35aの中心位置と他側(反吐出口32a側)端部とが燃料供給路35bで連通される。高圧管継手35は、雄ねじ部35aの端面と等圧弁本体32の他側端面とを密着させて、雄ねじ部35aが等圧弁本体32の雌ねじ部32bに脱着自在に螺合される。
このような構成により、燃料噴射ポンプ1が燃料を吐出する場合、燃料は、図示しない低圧ポンプから加圧室18に送給される。プランジャ13は、カム16の第一区間a1により一側方向に加速しつつ移動される。このとき、電磁スピル弁20のソレノイド23は励磁せずスピル弁体22は他側に移動している。すなわち電磁スピル弁20は開弁されているため、加圧室18内の燃料は、プランジャ13の移動に応じてスピル油排出路21cから排出される。プランジャ13の速度は、カム16がカム角度θ1に到達すると、カム16の当該回転速度における最大速度となる。このとき、電磁スピル弁20のソレノイド23が励磁してスピル弁体22は一側に移動する。すなわち電磁スピル弁20は閉弁され、加圧室18内の燃料は、プランジャ13の移動に応じて高圧に加圧される。続いて、プランジャ13は、カム16の第二区間a2により一側方向に減速しつつ移動される。このとき、電磁スピル弁20は閉弁されているため、加圧室18内の燃料は、プランジャ13の移動に応じて更に高圧に加圧される。吐出弁体33aは、燃料圧力が吐出弁体33aを一側方向に付勢している吐出弁ばね33bの付勢力より大きくなると、他側方向に移動して開弁する。その結果、高圧燃料は、吐出弁33を通過して吐出口32aから燃料供給路35bへ吐出される。この際、プランジャ13は、カム16の当該回転速度における最大速度から第一区間a1における加速度の絶対値より小さい加速度の絶対値で減速しつつ燃料を噴射するので、燃料圧力を高圧化し高い噴射率を維持しつつ安定したパイロット噴射やメイン噴射等を行う。
また、図示しないエンジンの負荷が小さい場合、例えばシリンダ内圧が基準値以下の場合や排気温度が基準値以下の場合は、カム16がカム角度θ1に到達するより前に電磁スピル弁20を閉弁する。つまり、プランジャ13がカム16の当該回転速度における最大速度に達する前(区間a1内)で燃料を噴射するように制御する(図3参照)。よって、プランジャ13は、カム16の当該回転速度における最大速度より小さい速度でパイロット噴射やメイン噴射等を行うので、エンジン出力に応じて噴射率を小さくした燃料噴射率を行う。ここで、エンジン負荷の検出は本実施形態に限定するものではない。
燃料噴射ポンプ1が燃料の吐出を停止する場合、電磁スピル弁20のソレノイド23は励磁を停止する。すなわちスピル弁体22は他側に移動して燃料供給路21aが燃料噴射ポンプ1の燃料供給ポート11cと連通し、加圧室18および燃料供給路12b・21a内の燃料圧力を放圧する。これにより燃料圧力によって吐出弁体33aに加わる力が、吐出弁体33aを一側方向に付勢している吐出弁ばね33bの付勢力より小さくなり、吐出弁体33aは吐出弁ばね33bの付勢力によって急激に閉弁する。その結果、高圧燃料は、吐出弁体33aを通過して吐出口32aから燃料供給路35bへ吐出されない。この際、吐出弁33より下流の燃料供給路35bから図示しない燃料噴射ノズルに残留している燃料圧力に脈動が発生する。発生した燃料圧力の脈動によって等圧弁体34aに加わる力が、等圧弁体34aを他側方向に付勢している等圧弁ばね34bの付勢力より大きい場合、等圧弁体34aが一側方向に移動して開弁する。これにより燃料圧力の脈動により昇圧した燃料圧力が放圧され、所定の値まで降圧される。
なお、本発明に係る燃料噴射ポンプの第一実施形態である燃料噴射ポンプ1は、燃料噴射ポンプ本体部10にタペット15およびローラ15aを具備するタイプの燃料噴射ポンプであるが当該ポンプに限定されるものではない。図5に示すように、燃料噴射ポンプ本体部10がポンプ取付け台15bを介して図示しないエンジンに固設され、タペット15およびローラ15aがエンジン側に具備されるタイプの燃料噴射ポンプ1でもよい。
以上の如く、プランジャ13を往復運動させて燃料の吸入及び加圧を行うカム16と、燃料の噴射制御を行う電磁スピル弁20と、を具備する燃料噴射ポンプ1において、カム16は、プランジャ13を燃料が加圧される方向へ所定のカム角度θ1まで加速させ、所定のカム角度θ1以降はプランジャ13を減速させることを特徴とするものである。このように構成することで、等速域を有さず、プランジャ13が最大速度に到達した後にすぐ減速を開始する。これにより、カム16を大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することができる。
また、電磁スピル弁20は、カム16が所定のカム角度θ1に到達したときに燃料を噴射するよう制御することを特徴とするものである。このように構成することで、プランジャ13が最大速度に到達したときに燃料を噴射するので燃料の噴射圧力が上昇する。これにより、カム16を大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することができる。
また、電磁スピル弁20は、エンジン負荷が小さい場合、カム16が所定のカム角度θ1に到達する前に燃料を噴射するよう制御することを特徴とするものである。このように構成することで、プランジャ13の最大速度を大きくしても燃料の噴射量を抑制することができるのでエンジン負荷が小さくても安定した燃焼が可能になる。これにより、カムを大型化することなく、プランジャ速度を大きくして燃料の噴射圧力を高圧化することができる。
1 燃料噴射ポンプ
13 プランジャ
16 カム
20 電磁スピル弁

Claims (1)

  1. プランジャ(13)を往復運動させて燃料の吸入及び加圧を行うカム(16)と、燃料の噴射制御を行う電磁スピル弁(20)とを具備する燃料噴射ポンプ(1)において、
    前記カム(16)は、カム角度の第一区間(a1)ではプランジャ(13)を加速しつつ一側方向へ移動させ、
    プランジャ(13)の速度が最大速度となるカム角度(θ1)以後の第二区間(a2)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、
    カム角度の第三区間(a3)ではプランジャ(13)を減速しつつ一側方向へ移動させ、
    カム角度の第四区間(a4)ではプランジャ(13)を他側方向へ移動させ、プランジャ(13)を最も他側の位置で停止させ、
    前記第二区間(a2)の加速度の絶対値は、前記第一区間(a1)の加速度の絶対値および第三区間(a3)の加速度の絶対値より小さく構成し、
    前記電磁スピル弁(20)は、前記カム(16)が前記所定のカム角度の区間に到達したときに燃料を噴射するよう制御し、
    エンジン負荷が通常負荷の場合は、前記カム(16)の第二区間(a2)でパイロット噴射とメイン噴射を行うように制御し、
    エンジン負荷が小さい場合は、前記カム(16)の第一区間(a1)で最高速度のカム角度(θ1)に到達する前に、パイロット噴射とメイン噴射を行うように制御する構成とした
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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