JP2013203861A - ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】混練押出装置内での色調の悪化、製品の品質振れを抑制し、得られるポリカーボネート樹脂組成物の品質を保持することを目的とする。
【解決手段】溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤等とを、混練押出装置に供給して混練する際の比エネルギーを0.03kWh/kg以上、0.08kWh/kg以下とし、前記混練押出装置のL/Dを30以下とする。
【選択図】なし

Description

この発明は、ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法に関し、詳しくは、溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤とを、押出機に供給して混練するポリカーボネート樹脂組成物の製造方法に関する。
ポリカーボネート樹脂の製造方法として、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを重縮合させる溶融法等が知られている。
この方法で製造されたポリカーボネート樹脂は、特許文献1に記載されているように、溶融状態で重縮合装置から出てきて、混練押出装置に送られ、そこで、含有する揮発分を排ガスとして除去すると共に、各種の添加剤が混練され、製品であるポリカーボネート樹脂組成物が得られる。
特開2005−146050号公報
ところで、前記の混練押出装置は、溶融ポリカーボネート樹脂の供給部、添加剤の供給部、混練部、排ガス処理を行うベント部、安定部を少なくとも有する。このため、溶融ポリカーボネート樹脂が混練押出装置を通過するのに、時間がかかりすぎて長時間高温にさらされたり、または熱がかかりすぎるため、樹脂温度が上がりすぎて劣化が生じ、品質(色調)の悪化が生じる傾向がある。
一方、この混練押出装置が有するスクリューの回転をあげることにより、混練押出装置に滞留する時間を減らすことができる。しかし、この場合は、スクリューの剪断が強くなりすぎ、却って樹脂温度が上昇し、結果的に品質の悪化につながることとなる。
そこで、この発明は、得られるポリカーボネート樹脂の品質を保持することを目的とする。
この発明は、溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤とを、混練押出装置に供給して混練するポリカーボネート樹脂組成物の製造方法であって、前記混練押出装置の、ポリカーボネート樹脂組成物単位質量あたり混練に要した比エネルギーが0.03kWh/kg以上0.08kWh/kg以下とし、前記混練押出装置のL/D(L;スクリュー長、D;シリンダー内径)を30以下とすることにより、前記課題を達成したのである。
この発明によると、混練押出装置のL/D(スクリュー長/シリンダー内径)を所定値以下とし、かつ、混練押出装置の混練に要した比エネルギー、すなわち、混練押出装置のスクリューの回転によって、混練対象の溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤への仕事を所定範囲内としたので、品質、特に色調が安定し、かつ、色調の経時的変化の少ないポリカーボネート樹脂組成物を安定的に製造することができる。
この発明で使用される混練押出装置の例を示す模式図
以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。
この発明は、溶融したポリカーボネート樹脂と添加剤とを、混練押出装置に供給して混練するポリカーボネート樹脂組成物の製造方法についての発明である。
(ポリカーボネート樹脂)
前記のポリカーボネート樹脂とは、炭酸ジエステル及びジヒドロキシ化合物を重縮合反応(エステル交換反応)することにより製造されるポリマー化合物であることが好ましい。
(炭酸ジエステル)
前記の炭酸ジエステルとしては、例えば、ジフェニルカーボネート(DPC)、ジトリルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等のジアルキルカーボネートが挙げられる。これらの炭酸ジエステルは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
これら炭酸ジエステルは、前記芳香族ジヒドロキシ化合物に対して過剰に用いられる。すなわち、炭酸ジエステルは、芳香族ジヒドロキシ化合物に対して、1.01〜1.30倍量(モル比)、好ましくは1.02〜1.20倍量(モル比)で用いられる。モル比が小さすぎると、得られる芳香族ポリカーボネートの末端水酸基が多くなり、ポリカーボネート樹脂組成物の熱安定性が悪化する傾向となる。また、モル比が大きすぎると、エステル交換反応の反応速度が低下し、所望の分子量を有するポリカーボネート樹脂の生産が困難となったり、ポリカーボネート樹脂組成物中の炭酸ジエステルの残存量が多くなり、成形加工時や成形品としたときの臭気の原因となる場合がある。
(ジヒドロキシ化合物)
前記のジヒドロキシ化合物は、分子内に二つの水酸基を有する化合物であり、この発明においては、ジヒドロキシ化合物の中でも、分子内に一つ以上の芳香環を有し、二つの水酸基がそれぞれ芳香環に結合された芳香族ジヒドロキシ化合物を用いるのが好ましい。
このような芳香族ジヒドロキシ化合物の具体例としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール類;4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル等のビフェノ−ル類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(すなわち、ビスフェノールA(BPA))が好ましい。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
(エステル交換触媒)
前記のエステル交換反応においては、エステル交換触媒が用いられる。このエステル交換触媒としては、通常、エステル交換法によりポリカーボネート樹脂を製造する際に用いられる触媒が挙げられ、特に限定されない。一般的には、例えば、第1族元素(水素を除く)の化合物、第2族元素の化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物又はアミン系化合物等の塩基性化合物が挙げられる。
これらのエステル交換触媒の中でも、実用的には第1族元素(水素を除く)の化合物及び第2族元素の化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が好ましい。これらのエステル交換触媒は、単独で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
このエステル交換触媒の使用量は、通常、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して0.2マイクロモル〜2.0マイクロモル、好ましくは0.5マイクロモル〜1.0マイクロモルの範囲で用いられる。
前記の第1族元素(水素を除く)の化合物としては、第1族元素(水素を除く)の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素化合物等の無機化合物;第1族元素(水素を除く)のアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等の有機化合物等が挙げられる。ここで、第1族元素(水素を除く)としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げられる。これらの第1族元素(水素を除く)の化合物の中でも、セシウム化合物が好ましく、特に、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、水酸化セシウムが好ましい。
また、前記の第2族元素の化合物としては、例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の水酸化物、炭酸塩等の無機化合物;これらのアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等が挙げられる。
前記の塩基性ホウ素化合物としては、ホウ素化合物のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、ストロンチウム塩等が挙げられる。ここで、ホウ素化合物としては、例えば、テトラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジルホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素等が挙げられる。
また、前記の塩基性リン化合物としては、例えば、トリエチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等の3価のリン化合物、又はこれらの化合物から誘導される4級ホスホニウム塩等が挙げられる。
前記の塩基性アンモニウム化合物としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラエチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキサイド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルメチルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキサイド、ベンジルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド、メチルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド等が挙げられる。
また、前記のアミン系化合物としては、例えば、4−アミノピリジン、2−アミノピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン、2−ヒドロキシピリジン、2−メトキシピリジン、4−メトキシピリジン、2−ジメチルアミノイミダゾール、2−メトキシイミダゾール、イミダゾール、2−メルカプトイミダゾール、2−メチルイミダゾール、アミノキノリン等が挙げられる。
(ポリカーボネート樹脂組成物の製造)
次に、ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法について説明する。
ポリカーボネート樹脂は、原料である前記のジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステル化合物の混合物を原料調製装置で調製し(原料調製工程)、これらの原料混合物を、前記エステル交換反応触媒の存在下、重縮合反応装置で重縮合反応をさせる(重縮合工程)、及び重縮合工程で得られたポリカーボネート樹脂に添加物等を加えてポリカーボネート樹脂組成物とする(混練工程)ことによって行われる。
(重縮合工程)
原料調製工程で得られる原料混合物を、バッチ式、連続式、これらの組合せ等の方式で重縮合を行うことにより、ポリカーボネート樹脂が得られる。この重縮合工程の例としては、多段方式の重縮合反応装置を用い、多段階に重縮合反応を行う方法があげられる。この段数としては、2段階以上、好ましくは3段〜7段が好ましい。具体的な重縮合反応条件としては、温度:150℃〜320℃、圧力:常圧〜0.01Torr(1.3Pa)、平均滞留時間:5分〜300分の範囲である。
多段方式においては、重縮合反応装置で、重縮合反応の進行とともに副生するフェノール等のモノヒドロキシ化合物をより効果的に系外に除去するために、前記の反応条件内で、段階的により高温、より高真空に設定する。なお、得られるポリカーボネート樹脂の色相等の品質低下を防止するためには、できるだけ低温、短滞留時間の設定が好ましい。
重縮合工程を多段方式で行う場合は、通常、複数基の竪型反応器とそれに続く1基〜2基の横型反応器を設けて、ポリカーボネート樹脂の平均分子量を増大させることが好ましい。通常、設置される全反応器数としては、3基〜6基、好ましくは4基〜5基があげられる。
一群の重縮合反応装置における後段の反応器として横型反応器が用いられるのは、重縮合反応が進行するにつれ、粘度が上昇するので、最後においては、高粘度となっており、この高粘度での撹拌をより容易にするためである。
前記の竪型及び横型の反応器としては、例えば、攪拌槽型反応器、薄膜反応器、遠心式薄膜蒸発反応器、表面更新型二軸混練反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応器、自由落下させながら重合する多孔板型反応器、ワイヤーに沿わせて落下させながら重合するワイヤー付き多孔板型反応器等が用いられる。
また、前記竪型反応器の撹拌翼の形式としては、例えば、タービン翼、パドル翼、ファウドラー翼、アンカー翼、フルゾーン翼(神鋼パンテック(株)製)、サンメラー翼(三菱重工業(株)製)、マックスブレンド翼(住友重機械工業(株)製)、ヘリカルリボン翼、ねじり格子翼(日立製作所(株)製)等が挙げられる。
ところで、横型反応器とは、攪拌翼の回転軸が横型(水平方向)であるものをいう。横型反応器の攪拌翼としては、例えば、円板型、パドル型等の一軸タイプの撹拌翼やHVR、SCR、N−SCR(三菱重工業(株)製)、バイボラック(住友重機械工業(株)製)、あるいはメガネ翼、格子翼(日立製作所(株)製)等の二軸タイプの撹拌翼が挙げられる。
なお、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの重縮合に使用するエステル交換触媒は、通常、予め水溶液として準備される。触媒水溶液の濃度は特に限定されず、触媒の水に対する溶解度に応じて任意の濃度に調整される。また、水に代えて、アセトン、アルコール、トルエン、フェノール等の他の溶媒を選択することもできる。
触媒の溶解に使用する水の性状は、含有される不純物の種類ならびに濃度が一定であれば特に限定されないが、通常、蒸留水や脱イオン水等が好ましく用いられる。
(混練工程)
前記の重縮合工程で得られたポリカーボネート樹脂Aは、溶融状態のまま、図1に示すような混練押出装置11に送られ、添加物等と混練され、ポリカーボネート樹脂組成物が得られる。この混練押出装置11としては、2軸押出機、単軸押出機等があげられるが、混練性が良好であるため2軸押出機が好ましい。
この混練押出装置11は、少なくとも前記溶融ポリカーボネート樹脂を供給する樹脂供給部12、添加剤供給部13、混練を行う混練部14、未反応原料や反応副生物等を含む揮発成分等の脱揮を行うベント部15、及び安定部16から構成される。
前記添加剤供給部13では、添加剤等が供給される。この添加剤としては、エステル交換触媒の失活剤、離型剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤、帯電防止剤、難燃剤、熱線遮蔽剤、蛍光染料(蛍光増白剤含む)、顔料、光拡散剤、強化充填剤等が挙げられ、その他、回収されたポリカーボネート樹脂やポリカーボネート樹脂組成物を再利用する場合にも、添加剤と共に供給される。この添加剤としては、粉状、固体状の添加剤のみならず、液状あるいは加温溶融状態の添加剤を用いてもよい。
離型剤としては、アルコールと脂肪酸のエステル化合物からなるものが挙げられる。アルコールと脂肪酸のエステル化合物としては、具体的には一価アルコールと脂肪酸のエステル化合物および/または多価アルコールと脂肪酸との部分エステル化合物あるいは全エステル化合物が挙げられる。前記一価アルコールと脂肪酸のエステル化合物とは、炭素原子数1〜20の一価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸とのエステル化合物が好ましい。また、多価アルコールと脂肪酸との部分エステルあるいは全エステル化合物とは、炭素原子数1〜25の多価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステル化合物または全エステル化合物が好ましい。
具体的に一価アルコールと飽和脂肪酸とのエステル化合物としては、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロピルパルミテート等があげられ、ステアリルステアレートが好ましい。
具体的に多価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステル化合物または全エステル化合物としては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレート、ビフェニルビフェネ−ト、ソルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサステアレート等のジペンタエリスリトールの全エステル化合物または部分エステル化合物等が挙げられる。
これらのエステル化合物のなかでも、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートの混合物が好ましく用いられる。
離型剤中の前記エステルの量は、離型剤を100重量%とした時、90重量%以上が好ましく、95重量%以上がより好ましい。
ポリカーボネート樹脂組成物中の離型剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.005重量部〜2.0重量部の範囲が好ましく、0.01重量部〜0.6重量部の範囲がより好ましく、0.02重量部〜0.5重量部の範囲がさらに好ましい。
熱安定剤としては、リン系熱安定剤、硫黄系熱安定剤またはヒンダードフェノール系熱安定剤が挙げられる。
リン系熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル化合物等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト等が挙げられる。
なかでも、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイトが使用され、特に好ましくはテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトが使用される。
ポリカーボネート樹脂組成物中のリン系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001重量部〜0.2重量部が好ましい。
硫黄系熱安定剤としては、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート等が挙げられ、なかでもペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネートが好ましい。特に好ましくはペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)である。該チオエーテル系化合物は住友化学工業(株)からスミライザーTP−D(商品名)およびスミライザーTPM(商品名)等として市販されており、容易に利用できる。
ポリカーボネート樹脂組成物中の硫黄系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001重量部〜0.2重量部が好ましい。
ヒンダードフェノール系熱安定剤としては、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートおよび3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどが挙げられ、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが特に好ましく用いられる。
ポリカーボネート樹脂組成物中のヒンダードフェノール系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001重量部〜0.3重量部が好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、環状イミノエステル系紫外線吸収剤およびシアノアクリレート系紫外線吸収剤からなる群より選ばれた少なくとも1種の紫外線吸収剤が好ましい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルが挙げられ、これらを単独あるいは2種以上の混合物で用いることができる。
好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルであり、より好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンソフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン等が挙げられる。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(オクチル)オキシ]−フェノール等が挙げられる。
環状イミノエステル系紫外線吸収剤としては、2,2’−ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−m−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(4,4’−ジフェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2,6−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(1,5−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2−メチル−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2−ニトロ−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)および2,2’−(2−クロロ−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)などが例示される。なかでも2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(4,4’−ジフェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)および2,2’−(2,6−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適であり、特に2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適である。かかる化合物は竹本油脂(株)からCEi−P(商品名)として市販されており、容易に利用できる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、1,3−ビス−[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル)プロパン、および1,3−ビス−[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]ベンゼンなどが例示される。
紫外線吸収剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して好ましくは0.01重量部〜3.0重量部であり、より好ましくは0.02重量部〜1.0重量部であり、さらに好ましくは0.05重量部〜0.8重量部である。かかる配合量の範囲であれば、用途に応じ、ポリカーボネート樹脂成形品に十分な耐候性を付与することが可能である。
ブルーイング剤としては、バイエル社のマクロレックスバイオレットB、マクロレックスブルーRR、クラリアント社のポリシンスレンブル−RLS等が挙げられる。
ブルーイング剤は、ポリカーボネート樹脂の黄色味を消すために有効である。特に耐候性を付与したポリカーボネート樹脂組成物の場合は、一定量の紫外線吸収剤が配合されているため、紫外線吸収剤の作用や色によってポリカーボネート樹脂組成物が黄色味を帯びやすい現実があり、特にシートやレンズに自然な透明感を付与するためにはブルーイング剤の配合は非常に有効である。
ブルーイング剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂に対して好ましくは0.05〜1.5ppmであり、より好ましくは0.1〜1.2ppmである。
添加剤供給部13においては、図1に示すように、サイドフィーダー17を介して、前記の添加剤等を、混練押出装置11に供給してもよい。すなわち、押出機等からなるサイドフィーダー17を用いて、前記添加剤等のうちの固形状添加剤や回収されたポリカーボネート樹脂やポリカーボネート樹脂組成物等の固形状添加物等B、前記添加剤等のうちの液状添加剤や、触媒の失活剤等の液状添加物等Cを混合・混練し、混練押出装置11に定量供給することにより、混練押出装置11における混練がより容易となる。
上記サイドフィーダー17に供給される固形状添加物等Bの移送配管は、その内面がバフ鏡面加工仕上げされることが好ましい。この加工仕上げを施すことにより、移送時の固形状添加物等Bが配管内で閉塞したり、供給ムラを招いたり、得られるポリカーボネート樹脂組成物の品質ムラを引き起こしたりすることを防止できる可能性があり、好ましい。
さらに、上記移送配管の設置角度、すなわち、前記サイドフィーダー17のホッパーまでの移送角度は、鉛直方向を基準にして±20°以内であることが好ましく、より好ましくは±10°以内、さらに好ましくは±0°(鉛直)である。上記設置角度(鉛直度)が±20°より大きくなると、移送時の固形状添加物等Bの配管内閉塞という問題点を生じる場合がある。
前記混練部14において、前記の溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤等が混練されるが、この混練部14が、順送りニーディングスクリューと逆送りニーディングスクリューとを少なくとも有すると、混練をより確実に行うことができるので、好ましい。
また、前記逆送りニーディングスクリューは、1.0D以上であることが好ましく、1.5D以上であることがより好ましい。1.0D未満だと、ポリカーボネート樹脂と各種添加剤との混合分散が不十分となり品質のムラが発生するという問題点を生じる場合がある。一方、上限は、3.0Dであることが好ましく、2.5Dであることがより好ましい。3.0Dより大きいと、混練時のせん断が強くなりすぎて樹脂の色調が経時的に悪化していくという問題点を生じる場合がある。なお、「D」はシリンダー内径を示し、「1.0D」とは、シリンダー内径(D)の1.0倍であることを示す。
前記混練押出装置11の温度及び圧力は後述する範囲を有するので、前記のベント部15において、この条件下でガス化する成分Dが系外に除去される。
前記安定部16において、混練されたポリカーボネート樹脂組成物を定常的に安定して押し出し、混練押出装置内の樹脂充満率を安定化させ、ベントアップ等を防ぐ効果がある。
前記混練押出装置で混練されたポリカーボネート樹脂組成物は、次工程のペレット化工程に送られてペレット化されて、製品化される。
(混練工程における各条件)
前記混練押出装置における、ポリカーボネート樹脂組成物単位質量あたり混練に要した比エネルギー(Esp)は、0.03kWh/kg以上であり、0.04kWh/kg以上が好ましい。0.03kWh/kgより小さいと、混練が不十分になる恐れがある。一方、混練に要した比エネルギーの上限は、0.08kWh/kgであり、0.07kWh/kgが好ましい。0.08kWh/kgより大きいと、混練押出装置のスクリューの剪断が強くなりすぎ、樹脂温度が上昇し、色調が悪化する恐れがある。
なお、前記のポリカーボネート樹脂組成物単位質量あたり混練に要した比エネルギーとは、原料に対して混練押出装置で行った仕事を単位押出質量当たりで表した値をいい、電動機効率及び機械効率を加味した押出機電動機消費電力量を押出質量、すなわち、単位時間に押し出される樹脂の質量で除して求めることができる。
また、混練押出装置のシリンダー内径(D)に対するスクリュー長(L)の比(L/D)は、30以下が好ましく、25以下がより好ましく、20以下が更に好ましい。30より大きいと、混練押出装置内で樹脂温度が上昇して滞留熱劣化が生じ、品質(色調)が経時的に悪化していく虞がある。一方、L/Dの下限は、10が好ましく、14がより好ましい。10より小さいと、混練が不十分になる虞がある。
ところで、上記の比エネルギー(Esp)を前記の範囲内に調整する方法としては、ポリカーボネート樹脂温度(押出機入口)を調整する方法、押出機入口におけるポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)を調整する方法、押出機のL/Dを調整する方法、スクリュー構成(特にニーディング、混練部)の構成を調整する方法、混練部の長さを調整する方法、スクリューの回転数Nや押出量Qを調整する方法等が挙げられ、これらを適宜組合せて最適化することにより、Espを特定の範囲に制御でき、品質の良い(色調の良好な)、かつ、安定した(経時的な色ブレが少ない)ポリカーボネート樹脂組成物製品を得ることができる。
前記のポリカーボネート樹脂温度(押出機入口)の調整については、この温度が低すぎると、分散不十分となる傾向(樹脂粘度が高過ぎ、低粘度の添加剤と上手く分散できない等)があるため、Espを上げる必要が生じるが、押出機モーターが過大になる傾向となる。一方、この温度が高すぎると、Espは抑えられるが、色調は悪化傾向となる。この目的を満たす温度としては、270℃以上がよく、280℃以上が好ましい。一方、この温度の上限は、310℃がよく、290℃が好ましい。
次に、前記の押出機入口におけるポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)の調整については、Mvが大きすぎると、分散不十分となる傾向(樹脂粘度が高過ぎ、低粘度の添加剤と上手く分散できない等)があるため、Espを上げる必要が生じるが、押出機モーターが過大になる傾向となる。一方、Mvは、低すぎてもよいが、目的のポリカーボネート樹脂組成物が得られない場合が生じる場合がある。
この目的を満たすポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)としては、20,000以上がよく、20,500以上が好ましい。一方、Mvの上限は、24,000がよく、23,500が好ましい。
次に、前記の押出機のL/Dの調整については、この値が小さ過ぎると、Espが低く、分散不良、品質振れが発生する虞がある。一方、この値が大きすぎると、せん断発熱アップで色調不良になる虞がある。このL/Dの範囲は、上記の通りである。
次いで、前記のスクリュー構成、特にニーディング、混練部の構成の調整については、混練に最も影響するスクリューは逆送りニーディングスクリューであるので、混練を効率的に実施するためには、前記の通り、順送りニーディングと逆送りニーディングのスクリューを組み合わせることが有効である。このスクリューゾーンが無かったり、短すぎると、Espも上がらず、分散不良で品質振れが発生するおそれがある。逆に長すぎると、色調が悪化するおそれがある。この順送りニーディングと逆送りニーディングのスクリューの長さ、特に逆送りニーディングの長さの範囲については、上記したとおりである。
次に、前記の混練部の長さの調整については、特に逆送りニーディングの長さを調整することで行われる。この長さが、短すぎると、Espも上がらず、分散不良で品質振れが発生するおそれがある。一方、長過ぎると、色調が悪化するおそれがある。
次いで、スクリューの回転数Nや押出量Qを調整するのは、次の理由による。回転数Nが小さすぎると、Espが小さく、分散不十分で、かつ、ベントアップするリスクも出てくる場合があるからであり、一方、回転数Nが大きすぎると、分散性は良好となる(品質ブレは安定する)が、色調自身が悪くなる傾向がある。
また、押出量Qが少なすぎると、Espが大きくなりすぎ、滞留時間がアップして熱劣化が進み、色調が悪化する傾向がある。一方、押出量Qが大きすぎると、混練が不十分となり、ひどい場合はベントアップする虞がある。
さらにまた、これらの比Q/Nについても、調整することが好ましい。Q/Nが低すぎると、Espが高くなり、ポリカーボネート樹脂の温度がアップし、色調が悪化するおそれがある。一方、Q/Nが高すぎると、混練不十分となり、ひどい場合はベントアップするおそれがある。具体的には、このQ/Nは、混練押出装置の能力に応じて適切に選定することが好ましい。
前記混練押出装置内における溶融ポリカーボネート樹脂の温度は、270℃以上が好ましく、280℃以上がより好ましい。ポリカーボネート樹脂の融点が250℃付近なので、270℃より低いと、ポリカーボネート樹脂の結晶化や粘度上昇に伴う押出機の電動機サイズアップが必要になる可能性があり、さらに添加剤との分散不良という問題点を生じる場合がある。加えて温度が低いと高粘度となる溶融ポリカーボネート樹脂と、粘度の低い添加剤との混練は、お互いの粘度差が大きすぎると困難となる場合が多い。一方、当該装置に供給される樹脂温度の上限は、310℃が好ましく、290℃がより好ましい。310℃より高いと、樹脂の色調悪化やヤケ発生という問題点を生じる場合がある。
前記の混練押出装置で混練されて得られる溶融ポリカーボネート樹脂組成物の温度は、350℃以下が好ましく、330℃以下がより好ましく、310℃以下が更に好ましい。350℃より高いと、色調悪化という問題点を生じる場合がある。一方、温度の下限は、280℃が好ましく、290℃がより好ましい。280℃より低いと、混錬に要する比エネルギーが小さいために添加剤の分散不良に伴う品質振れという問題点を生じる場合がある。
前記の混練押出装置内の圧力は、4kPa−Abs.〜常圧が好ましく、20kPa−Abs.〜80kPa−Abs.がより好ましい。この範囲より大きすぎると、脱揮が困難となりやすく、一方、この範囲より小さくしてもよいが、装置上の問題で、この範囲の下限で十分である。
以下、この発明を、実験例を用いて説明する。
まず、各評価の測定方法について、説明する。
<評価方法>
(Espの測定)
混練押出装置のモーター出力P(kW)を測定し、モーター効率0.9を乗じて、押出機電動機消費電力量を算出し、その消費電力量をポリカーボネート樹脂の押出量Q(kg/h)で除して求めた。
Esp=(P×0.9)/Q
(粘度平均分子量(Mv)の測定)
ポリカーボネート樹脂の濃度(C) が0.6g/dlの塩化メチレン溶液を用いて、ウベローデ型粘度計により温度20℃で測定した比粘度(ηsp)から、下記の両式を用いて、粘度平均分子量(Mv)を算出した。
ηsp/C=[η](1+0.28ηsp)
[η]=1.23×10-4(Mv)0.83
(色調(初期YI値、△YI)の測定)
[見本板の成形]
実施例により得られたポリカーボネート樹脂組成物ペレットを、射出成形機(株式会社日本製鋼所、製品名JSW J75EII)を用い、360℃で可塑化後、シリンダー内で180秒滞留させ、厚さ3.2mm、60mm角の見本板を成形した。該成形で1ショット目と10ショット目の見本板のYI値を測定し、その差(△YI)を熱安定性の尺度とした。
[色調の測定]
上記見本板について、色差計(コニカミノルタセンシング株式会社製、製品名CM−3700D)を用いて、色調(YI値)を測定した。測定値のうち、1ショット目のYI値が小さいのは、定常成型時の色調が良好であることを示し、1ショット目と10ショット目のYI値の差(ΔYI)が小さいのは、高温における熱安定性が良好であることを示す。
〔DPCの製造例〕
溶融した市販フェノールとピリジン触媒を反応器へ連続供給しながら、150℃の混合下、ホスゲンガスを連続供給した。ホスゲン化反応に伴って副生される塩化水素ガスは10℃まで冷却し、凝縮液は反応器に戻され、未凝縮ガスはアルカリ水溶液で中和後排出した。一方、反応器からはDPCが約91重量%含有する反応液を連続的に抜き出した。反応工程でのホスゲンの反応率はほぼ100%であった。
次いで、前記反応液と約5重量%の水酸化ナトリウム水溶液を、それぞれテフロンライニング製の中和混合槽に供給し、80℃下で約10分間混合し、pH8.5に調整した。中和後の有機相は静置分離後、水洗混合槽に移送した。水洗混合槽では有機相に対して約30重量%に相当する温水で洗浄され、水相を分離して、粗製DPC(水1重量%、ピリジン2重量%、フェノール8重量%、DPC89重量%含有)を得た。
次に、前記粗製DPCを約30kg/hrで低沸蒸留塔の中段に連続供給した。低沸蒸留塔は内径150mm、高さ4.0mで、上部に還流装置、中央に原料供給部があり、濃縮部および回収部にスルザーパッキング(住友重機械工業株式会社製)を充填した、理論段数8段の連続蒸留塔を使用した。真空度20torr、熱媒オイル温度約220℃、トップ温度80℃〜100℃、塔中段温度160℃、還流比1の条件で蒸留してDPCより低沸点物質である水、ピリジン、フェノールを蒸留留去した。塔底からは、約26kg/hrでDPC(水10重量ppm以下、ピリジン1重量ppm以下、フェノール50重量ppm)が連続的に抜き出された。
更に、このDPC(低沸蒸留塔の缶出液)を高沸蒸留塔に連続供給した。高沸蒸留塔は内径200mm、高さ4.0mで、上部に還流装置、中央に原料供給部があり、濃縮部および回収部にスルザーパッキング(住友重機械工業株式会社製)を充填した、理論段数8段の連続蒸留塔を使用した。真空度20torr、熱媒オイル温度約240℃、トップ温度約180℃、還流比0.5の条件で蒸留して、トップより精製DPCを得た。
[ポリカーボネート樹脂の製造例]
上記の精製DPCと市販BPA(ビスフェノール−A)とをモル比で1.07:1.00となるように混合し、温度150℃、圧力常圧〜900Torrで原料混合物の溶融液を得、これに炭酸セシウム水溶液をBPA1モルに対して0.6マイクロモル相当となるように添加し、重縮合反応装置に供した。重縮合反応装置としては、竪型反応器3器、横型反応器1器を直列に繋いだ装置を用いた。条件は、第1反応器−第2反応器−第3反応器−第4反応器の順で、220℃・100Torr−260℃・30Torr−270℃・1Torr−285℃・0.7Torrの条件下で順番に原料混合物の重縮合を行い、溶融状態のポリカーボネート樹脂(Mv=21,400)を得た。
(実施例1〜5、比較例1〜5)
混練押出装置として、株式会社日本製鋼所製:二軸同方向回転式サイドフィーダーを具備した二軸押出機TEX65(L/D=17.5)を用いた。そして、サイドフィーダーへの固形状添加物の移送配管の設置鉛直角度を5°以内とした。また、混練押出装置は、溶融ポリカーボネート樹脂の供給部、添加剤の供給部、混練部、ベント部、及び安定部を有し、混練部は、順送りニーディングスクリューと逆送りニーディングスクリューとをそれぞれ有し、かつ、逆送りニーディングスクリューは1.0Dとした。
まず、前記溶融ポリカーボネート樹脂を混練押出装置の溶融ポリカーボネート樹脂供給部へ供給した。次いで、溶融ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、固形状添加物等として、ポリカーボネート樹脂ペレットを2.0重量部、熱安定剤としてアデカスタブ2112を0.01重量部、液状添加物として、触媒失活剤であるp−トルエンスルフォン酸ブチルを0.0006重量部、離型剤として予め溶融状態にしておいたユニスターH−476を0.35重量部をサイドフィーダーに仕込み、サイドフィーダーで混合した後、添加剤供給部へ供給した。より詳細には、固形状添加物をサイドフィーダーのホッパーの上流側に供給し、液状添加物を該ホッパーの下流側に滴下して、固形状添加物に液状添加物を展着させるように供給した。このとき、溶融ポリカーボネート樹脂の供給量は、得られる溶融ポリカーボネート樹脂組成物の押出量(kg/hr)が、表1に示す量となるように供給した。
このときの、混練押出装置の入口樹脂温度は、285℃とした。また、混練押出装置のスクリューの回転速度は、表1に示す値とした。
その結果、表1に示すように、実施例においては、適切な比エネルギー(Esp)を得ることができた。
得られた溶融ポリカーボネート樹脂組成物はカッターで切断してペレットとし、同一条件下で得られたペレットを経時(運転開始後10分、13分、16分、19分、22分、25分、28分、31分)で計8点採取し、前記方法により見本板を成形し、色調を測定した。経時のペレットの色調が安定しているかを標準偏差で整理し、それを添加剤等との混練分散状態が良好であるかを評価する尺度とした。
Figure 2013203861
11 混練押出装置
12 ポリカーボネート樹脂供給部
13 添加剤供給部
14 混練部
15 ベント部
16 安定部
17 サイドフィーダー
A 溶融ポリカーボネート樹脂
B 固形状添加物等
C 液状添加物等
D ガス化成分

Claims (11)

  1. 溶融ポリカーボネート樹脂と添加剤とを、混練押出装置に供給して混練するポリカーボネート樹脂組成物の製造方法であって、
    前記混練押出装置の、ポリカーボネート樹脂組成物単位質量あたり混練に要した比エネルギーが0.03kWh/kg以上0.08kWh/kg以下であり、かつ、前記混練押出装置のL/Dが30以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  2. 前記溶融ポリカーボネート樹脂が、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル化合物との重縮合反応により得られたものであり、溶融状態のまま混練押出装置に供給することを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  3. 前記混練押出装置が、溶融ポリカーボネート樹脂の供給部、添加剤の供給部、混練部、ベント部、及び安定部を少なくとも有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  4. 前記混練部が、順送りニーディングスクリューと逆送りニーディングスクリューとを少なくとも有し、かつ、逆送りニーディングスクリューが1.0D以上であることを特徴とする請求項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  5. 前記添加剤がサイドフィーダーを介して混練押出装置に供給されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  6. 前記添加剤は、前記サイドフィーダーにて前記ポリカーボネート樹脂又は前記ポリカーボネート樹脂組成物と混合され、この混合物を混練押出装置に供給することを特徴とする請求項5に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  7. 前記混合物に、更に液状添加剤を混合することを特徴とする請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  8. 前記添加剤の前記サイドフィーダーへの移送配管の内面がバフ鏡面加工仕上げされていることを特徴とする、請求項3乃至7のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  9. 前記添加剤の前記サイドフィーダーへの移送配管の鉛直方向に対する設置角度が鉛直角20°以内であることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  10. 前記溶融ポリカーボネート樹脂の温度が270℃以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
  11. 前記ポリカーボネート樹脂組成物の温度が350℃以下であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
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