JP2013202706A - 切断装置、切断装置の制御プログラム、及び制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

切断装置、切断装置の制御プログラム、及び制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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啓 川瀬
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正彦 永井
Junnosuke Matsuda
準之輔 松田
Tomoyasu Niizeki
友康 新関
Shinji Tashiro
慎治 田代
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Abstract

【課題】保持部材の使用回数が増えることに伴う性能劣化を抑制することができる切断装置、その制御プログラム、及び制御プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】切断装置では、保持部材における被切断物の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して設定し、前記切断可能領域内での切断刃による模様の切断回数を部分領域毎にカウントする(ステップS12)。また、切断装置では、そのカウント値が部分領域毎に記憶手段に記憶され、当該記憶手段のカウント値に基づいて、切断可能領域における部分領域毎の切断回数に関する情報が報知される(ステップS3)。
【選択図】図11

Description

本発明は、切断刃と被切断物とを相対的に移動させることにより、被切断物から所望の模様を切断する切断装置、その制御プログラム、及び制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来より、例えば紙等のシートを自動的に切断するカッティングプロッタが知られている。前記シートは、表面に粘着層を有する保持部材としての基材に貼り付けられる。そして、カッティングプロッタは、基材の両端部分を駆動機構の駆動ローラ及びピンチローラで上下方向から挟んで第1方向へ移動させると共に、切断刃を有するキャリッジを前記第1方向と直交する第2方向へ移動させて前記シートから所望の模様を切断する(例えば特許文献1参照)。
カッティングプロッタは、模様の切断を終えると、駆動ローラ及びピンチローラにより基材を第1方向へ移動させて排出する。シートから切り抜かれた模様とその残余(不要部分)のシートは、ユーザの手作業によって基材から剥がされる。続けて模様を切断する場合、新たにシートを基材に貼り付ける。このように、基材は繰り返し使用される。
特開2005−205539号公報
前記カッティングプロッタは、シートの切断時に、切断刃の刃先がシートを貫通して基材の表面まで到達しているので、基材に切断跡が残る。このため、基材が繰り返し使用されるにつれて、切断刃による切断跡が蓄積され、シートが徐々に綺麗に切断できなくなる。また、基材の粘着力が徐々に低下してシートを十分に保持できなくなる。このように、基材は、使用可能回数の限度がある消耗品である為、基材の使用可能回数をできるだけ多くしたいという要望がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持部材の使用回数が増えることに伴う性能劣化を抑制することができる切断装置、その制御プログラム、及び制御プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の切断装置は、切断刃と被切断物とを相対的に移動させることにより、前記被切断物から所望の模様を切断する切断装置であって、前記被切断物を剥離可能に保持した状態で前記切断装置にセットされ、前記模様の切断に繰り返し使用される保持部材と、前記保持部材における前記被切断物の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して設定する部分領域設定手段と、前記切断可能領域内での前記切断刃による前記模様の切断回数を前記部分領域毎にカウントするカウント手段と、前記カウント手段でカウントされたカウント値を前記部分領域毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域における前記部分領域毎の切断回数に関する情報を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、模様の切断が行われると、カウント手段によって保持部材における切断回数が部分領域毎にカウントされる。そして、そのカウント値に基づいて、部分領域毎の切断回数に関する情報が報知手段により報知される。このため、ユーザは、切断装置の報知手段により報知された切断回数に関する情報をもとに、保持部材における切断回数が比較的少ない部分領域を使用して切断を行うことができる。これにより、保持部材において、切断跡が一部に集中することを防止できると共に、粘着力の局所的な低下を抑制することができる。従って、保持部材全体として性能劣化を抑制することができる。
請求項2の切断装置は、請求項1の発明において、前記記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域において前記模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定手段を備え、前記報知手段は、前記推奨領域特定手段による特定結果を報知することを特徴とする。
請求項3の切断装置は、請求項1または2の発明において、前記報知手段は、前記切断可能領域における前記複数の部分領域と前記切断回数に関する情報とを併せて表示する表示手段を備えることを特徴とする。
請求項4の切断装置は、請求項3の発明において、前記切断回数に関する情報は、各部分領域における前記カウント値の識別が可能な表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする。
請求項5の切断装置は、請求項4の発明において、前記表示態様は、数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される態様であることを特徴とする。
請求項6の切断装置の制御プログラムは、被切断物を保持した保持部材と切断刃とを相対的に移動させることにより、前記被切断物から所望の模様を切断する切断装置のコンピュータに実行させるものであり、前記コンピュータに、前記保持部材における前記被切断物の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して設定する部分領域設定ルーチンと、前記切断可能領域内での前記切断刃による前記模様の切断回数を前記部分領域毎にカウントするカウントルーチンと、前記カウントルーチンでカウントされたカウント値を前記部分領域毎に記憶する記憶ルーチンと、前記記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域における前記部分領域毎の切断回数に関する情報を報知する報知ルーチンと、を実行させることを特徴とする。
上記制御プログラムを切断装置のコンピュータに実行させることにより、模様の切断が行われると、カウントルーチンにおいて保持部材における切断回数が部分領域毎にカウントされる。そして、報知ルーチンにおいて、そのカウント値に基づき部分領域毎の切断回数に関する情報が報知される。このため、ユーザは、切断装置の報知ルーチンで報知された切断回数に関する情報をもとに、保持部材における切断回数が比較的少ない部分領域を使用して切断を行うことができる。これにより、保持部材において切断跡が一部に集中することを防止できると共に、粘着力の局所的な低下を抑制することができる。従って、保持部材全体として性能劣化を抑制することができる。
請求項7の切断装置の制御プログラムは、請求項6の発明において、前記記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域において前記模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定ルーチンを備え、前記報知ルーチンにおいて、前記推奨領域特定ルーチンでの前記推奨領域の特定結果を報知するように構成されていることを特徴とする。
請求項8の切断装置の制御プログラムは、請求項6または7の発明において、各種の切断情報を表示可能な表示装置に、前記切断可能領域における前記複数の部分領域と前記切断回数に関する情報とを併せて表示する表示ルーチンを備えることを特徴とする。
請求項9の切断装置の制御プログラムは、請求項8の発明において、前記表示ルーチンにおける前記切断回数に関する情報を、各部分領域における前記カウント値の識別が可能な表示態様で前記表示装置に表示するように構成されていることを特徴とする。
請求項10の切断装置の制御プログラムは、請求項9の発明において、前記表示ルーチンにおける前記表示態様は、数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される態様とされていることを特徴とする。
請求項11の記録媒体は、請求項6から請求項10の何れかに記載の制御プログラムを切断装置のコンピュータに読取り可能に記録したものである。よって、上記した請求項6から請求項10の何れかの発明と同様の効果を奏する。
請求項1の切断装置によれば、模様の切断が行われると、カウント手段によって保持部材における切断回数が部分領域毎にカウントされる。そして、そのカウント値に基づいて、部分領域毎の切断回数に関する情報が報知手段により報知される。このため、ユーザは、切断装置の報知手段により報知された切断回数に関する情報をもとに、保持部材における切断回数が比較的少ない部分領域を使用して切断を行うことができる。これにより、保持部材において、切断跡が一部に集中することを防止できると共に、粘着力の局所的な低下を抑制することができる。従って、保持部材全体として性能劣化を抑制することができる。
請求項2の切断装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、報知手段は、推奨領域特定手段により特定した模様の切断が推奨される部分領域を報知する。これにより、ユーザは、保持部材において推奨された部分領域を容易に知ることができ、推奨領域を使用して好適に模様の切断を行うことができる。
請求項3の切断装置によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、切断回数に関する情報が、表示手段により切断可能領域における各部分領域と併せて表示されるため、ユーザは、表示された部分領域を容易に視認することができる。
請求項4の切断装置によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、表示手段によって、各部分領域におけるカウント値を識別することができるので、ユーザは、保持部材における使用状況をより具体的に把握することができる。
請求項5の切断装置によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、表示手段において、各部分領域のカウント値が数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される。従って、カウント値を数字や文字で表示することで保持部材の交換の目安としたり、各部分領域の色をカウント値で異ならせて、保持部材の使用状況を分かりやすく表示することができる。
請求項6の制御プログラムを切断装置のコンピュータに実行させることにより、模様の切断が行われると、カウントルーチンにおいて保持部材における切断回数が部分領域毎にカウントされる。そして、報知ルーチンにおいて、そのカウント値に基づき部分領域毎の切断回数に関する情報が報知される。このため、ユーザは、切断装置の報知ルーチンで報知された切断回数に関する情報をもとに、保持部材における切断回数が比較的少ない部分領域を使用して切断を行うことができる。これにより、保持部材において切断跡が一部に集中することを防止できると共に、粘着力の局所的な低下を抑制することができる。従って、保持部材全体として性能劣化を抑制することができる。
請求項7の切断装置の制御プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項6に記載の発明の効果に加え、請求項2の発明の効果と同様の効果を奏する。
請求項8の切断装置の制御プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項6または7に記載の発明の効果に加え、請求項3の発明の効果と同様の効果を奏する。
請求項9の切断装置の制御プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項8に記載の発明の効果に加え、請求項4の発明の効果と同様の効果を奏する。
請求項10の切断装置の制御プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項9に記載の発明の効果に加え、請求項5の発明の効果と同様の効果を奏する。
請求項11の記録媒体は、請求項6から請求項10の何れかに記載の制御プログラムを切断装置のコンピュータに読取り可能に記録したものである。よって、上記した請求項6から請求項10の何れかの発明と同様の効果を奏する。
切断装置の内部構造を示す斜視図 切断装置の正面図 (a)及び(b)は、キャリッジと共に示すカッタホルダの正面図及び平面図、(c)は、(b)のIIIc−IIIc線に沿う断面図 切断時におけるカッタ先端の近傍部の拡大図 (a)は保持シートの平面図、(b)はディスプレイに表示される切断可能領域を(a)の保持シートと対応させて示す図 電気的構成を示すブロック図 (a)は模様の切断データのデータ構造を示す図、(b)は模様の切断データを説明するための図 部分領域に対応して記憶される切断回数を説明するための図 切断履歴表示画面の一例を示す図 模様の切断後の被切断物を保持シートと共に示す図 切断時における切断回数のカウント処理及びカウント値に関する表示処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、切断装置1は、筐体としての本体カバー2と、本体カバー2内に配設されたプラテン3と、カッタ4(図3(c)参照)を保持するカッタホルダ5と、カッタホルダ5を支持するキャリッジ22とを備えると共に、カッタ4と被切断物6とを相対的に移動させるための第1及び第2移動手段7,8を備えている。本体カバー2は横長な矩形箱状をなしており、前面部には、プラテン3上面部に被切断物6を保持した保持シート10をセットするための横長な開口部2aが形成されている。なお、以下の説明では、切断装置1に対しユーザが位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。そして、前後方向をY方向とし、Y方向と直交する左右方向をX方向とする。
本体カバー2の右側には、フルカラー表示が可能な液晶カラーディスプレイ(以下、ディスプレイ9aと称す)が設けられると共に、ユーザにより操作される複数の操作スイッチ9b(図6参照)が設けられている。ディスプレイ9aは、種々の模様や、ユーザに対して必要なメッセージ等を表示する表示手段として構成されている。複数の操作スイッチ9bは、ディスプレイ9aに表示された模様の選択や、各種パラメータの設定、機能の指示、入力の操作等が可能に構成されている。
前記プラテン3は、前後一対の板材3a,3bからなり、上面部が水平面たるXY平面をなすように構成されている。プラテン3には、被切断物6を保持する保持シート10が載置されるようにセットされ、被切断物6の切断の際、保持シート10をプラテン3で受ける。詳しくは後述するが、保持シート10の上面には、左右両方の縁部101,102を除いた部分に粘着剤が塗布された粘着層10v(図4、図5(a)参照)が形成されており、粘着層10vに被切断物6が貼り付けられて保持される。
前記第1移動手段7は、プラテン3の上面側で保持シート10をY方向(第1方向)へ移動させるものである。即ち、切断装置1における左右の側壁部11a,11bには、プラテン3の板材3a,3bの間に位置させて、駆動ローラ12とピンチローラ13が設けられている。駆動ローラ12とピンチローラ13は、X方向に延びて、側壁部11a,11bに対して回動可能に支持されている。また、駆動ローラ12とピンチローラ13は、前記XY平面に対して平行で、且つ上下方向に並ぶように配置されている。下側が駆動ローラ12で、上側がピンチローラ13である。図2に示すように、右側壁部11bには、駆動ローラ12右端部の後側に位置させて、クランク状の第1取付フレーム14が設けられている。第1取付フレーム14の内側には、Y軸モータ15が固定されている。
Y軸モータ15は例えばステッピングモータ(パルスモータ)からなり、回転軸15aは第1取付フレーム14を貫通しており、先端部に駆動ギヤ16aが固定されている。駆動ローラ12の右端部には、駆動ギヤ16aと噛合する従動ギヤ16bが固着されている。駆動ギヤ16aと従動ギヤ16bにより第1減速ギヤ機構16が構成される。
Y軸モータ15の左部には後述するY軸エンコーダ67(図6参照)が設けられている。また、左右の側壁部11a,11bには、ピンチローラ13の両端部を覆うバネ掛部材17a,17bが夫々設けられている。バネ掛部材17a,17bと、側壁部11a,11bの外面に突設されたバネ取付部18a(図1に左側の取付部18aのみ図示)との間には、引張コイルバネ19a,19bが掛け渡されるように設けられている。それゆえ、ピンチローラ13は、引張コイルバネ19a,19bにより、常時下方へ付勢されている。ピンチローラ13には、側壁部11a,11b寄りの部位に、左右一対の押圧部13a,13bが設けられている。押圧部13a,13bは、ピンチローラ13の他の部分よりも外径が少し大きく形成されており、保持シート10の左右両方の縁部101,102に接触して押圧する。同様に、駆動ローラ12にも、押圧部13a,13bに対応する位置に押圧部12a,12bが形成されている。また、ピンチローラ13における押圧部13a,13b間では、カッタホルダ5を支持するキャリッジ20がピンチローラ13上を摺動する。
ここで、駆動ローラ12とピンチローラ13は、引張コイルバネ19a,19bの付勢力とキャリッジ20等の自重により、保持シート10を上下方向から押圧挟持する。そして、Y軸モータ15を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動が第1減速ギヤ機構16を介して駆動ローラ12に伝わることで、保持シート10を被切断物6と共に後方或いは前方へ移動させる。これら駆動ローラ12、ピンチローラ13、Y軸モータ15、第1減速ギヤ機構16、引張コイルバネ19a,19b等は、第1移動手段7を構成する。
前記第2移動手段8は、キャリッジ20をカッタホルダ5ごとX方向(第2方向)へ移動させるものである。詳細には、図1、図2に示すように、左右の側壁部11a,11b間には、上端部に位置させて、左右方向に延びるガイド軸21が設けられている。ガイド軸21は、駆動ローラ12及びピンチローラ13と平行に配置されている。ガイド軸21は、キャリッジ20上部(後述の挿通孔部22)を貫通しており、キャリッジ20を左右方向へ摺動可能にガイドする。
図1、図2に示すように、切断装置1の後部には、左側壁部11aにL字状の第2取付フレーム24が設けられている。第2取付フレーム24には、X軸モータ26及び第2減速ギヤ機構27が配設されている。X軸モータ26は、例えばステッピングモータからなり、第2取付フレーム24の下面部に固定されている。図1に示すように、X軸モータ26の回転軸26aは第2取付フレーム24を貫通しており、先端部に、駆動ギヤ27aが固定されている。駆動ギヤ27aの前方には、従動ギヤ27bが配置される。従動ギヤ27bは、第2取付フレーム24に回転可能に支持されており、駆動ギヤ27aと噛合する。駆動ギヤ27aと従動ギヤ27bにより、第2減速ギヤ機構27が構成される。従動ギヤ27bの上面にはプーリ28が設けられており、従動ギヤ27bとプーリ28は一体的に回転する。X軸モータ26の下部には、後述するX軸エンコーダ68が設けられている。図2において右側の第1取付フレーム14上面には、プーリ29が回転自在に取付けられている。これらプーリ28とプーリ29との間には、キャリッジ20の後端部(後述の取付部30(図3(b)参照))に連結された無端状のタイミングベルト31が掛装されている。
ここで、X軸モータ26を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動が第2減速ギヤ機構27及びプーリ28を介してタイミングベルト31に伝わることで、キャリッジ20をカッタホルダ5ごと左方或いは右方へ移動させる。こうして、キャリッジ20とカッタホルダ5は、被切断物6の移動方向であるY方向と直交するX方向に移動する。上記のガイド軸21、X軸モータ26、第2減速ギヤ機構27、プーリ28,29、タイミングベルト31、キャリッジ20等は、第2移動手段8を構成する。
前記カッタホルダ5は、キャリッジ20に対して前面側に配置され、Z方向たる上下方向(第3方向)への移動が可能に支持されている。図3(a)(b)に示すように、キャリッジ20は、略矩形板状をなす前壁部20cと、前壁部20cの上端及び下端を後方へ折り返すように形成した上縁部20a及び下縁部20bとを一体に有する。キャリッジ20の上縁部20aには、ガイド軸21に挿通される左右一対の挿通孔部22,22が上方へ張出すように設けられている。キャリッジ20の下縁部20bには、下面側が開放された断面略U字状の被ガイド体23が一体に設けられている。被ガイド体23は、左右方向に延びており、ピンチローラ13に対し上側から左右方向へ摺動可能に係合する。また、キャリッジ20の前壁部20cの後面側には、前記タイミングベルト31に連結される取付部30(図3(b)にのみ図示)が後方へ突出するように設けられている。こうして、キャリッジ20は、挿通孔部22,22に挿通されるガイド軸21によって左右方向へ摺動可能に支持されると共に、被ガイド体23をピンチローラ13に摺動可能に係合することで、ガイド軸21の回りに回転しないように姿勢が保持される。
図3(b)に示すように、キャリッジ20の前壁部20cには、第1係合部32a及び第2係合部32bが設けられている。これら第1係合部32a及び第2係合部32bは、前壁部20cにて上下方向に延びるように形成されており、後述するカッタホルダ5の第1被係合部33a及び第2被係合部33bに係合する。
図1、図3(b)等に示すように、キャリッジ20における前壁部20cの左部に、クランク状の第3取付フレーム35が設けられている。第3取付フレーム35には、Z軸モータ34及び第3減速ギヤ機構36が配設されている。Z軸モータ34は、例えばステッピングモータからなり、第3取付フレーム35における前側の取付片35aの前面部に固定されている。図3(b)に示すように、Z軸モータ34の回転軸34aは取付片35aを貫通しており、先端部に駆動ギヤ34bが固定されている。一方、第3取付フレーム35における後側の取付片35bには、ギヤ軸37が前方へ突出するように設けられている。ギヤ軸37には、駆動ギヤ34bと噛合する中間ギヤ38と、当該中間ギヤ38と一体的に形成された小径のピニオン39とが回転可能に装着され、ギヤ軸37前端部に係止された止め輪40により抜け止めされている。これら駆動ギヤ34b、中間ギヤ38、及びピニオン39により第3減速ギヤ機構36が構成される。
図3(a)〜(c)に示すように、カッタホルダ5のホルダ本体43は、上下方向に延びる左半部の軸収容部44と右半部の段落ちした筒状部45とを一体に有している。図3(b)に示すように、軸収容部44の後壁側には第1被係合部33aが設けられ、筒状部45の後壁側には第2被係合部33bが設けられている。ホルダ本体43は、キャリッジ20に対して、第1被係合部33aを第1係合部32aに、第2被係合部33bを第2係合32bに夫々係合させながら、上方から下方に向かって差し込むようにして、組み付けられる。これによりホルダ本体43は、キャリッジ20に対して上下方向への移動が可能に支持される。
図3(c)に示すように、ホルダ本体43の軸収容部44には、その底壁部44aと棚部44bとを上下に貫通する取付軸48が設けられている。取付軸48は、軸収容部44の底壁部44aと棚部44bを上下両側から挟むように配置された一対の止め輪49により、ホルダ本体43に対して固定されている。取付軸48の左方には、ラック形成部材41のラック41aが第3減速ギヤ機構36のピニオン39と噛合するように配置されている。ラック形成部材41は、取付軸48に沿って上下方向に延びるラック41aと、その上端部及び中間部から夫々右側に延出する一対の取付片41b,41cとを一体に有している。ラック形成部材41は、中間部の取付片41cを棚部44bの下側に位置させた状態で、両取付片41b,41cを貫通する取付軸48に対して、軸方向への移動が可能に取付けられている。また、取付軸48には、ラック形成部材41の取付片41cと軸収容部44の底壁部44aとの間に、圧縮コイルバネ50が外装されている。
ラック形成部材41のラック41aは、第3減速ギヤ機構36のピニオン39と噛合する。従って、Z軸モータ34を正転駆動、或は逆転駆動させると、その駆動力が駆動ギヤ34b、中間ギヤ38、及びピニオン39を介してラック形成部材41に伝わることにより、ホルダ本体43を上方或いは下方へ昇降させる。これによって、ホルダ本体43(カッタホルダ5)は、カッタ4の刃先4bが被切断物6を貫通する下降位置(図4参照)と、刃先4bが被切断物6から所定距離、離間する上昇位置(図2、図3参照)との間で移動する。カッタホルダ5の下降位置では、圧縮コイルバネ50がラック形成部材41の取付片41cで下方へ圧縮された状態となる。このため、圧縮コイルバネ50の付勢力(弾性力)により所定のカッタ圧(カッタ4が被切断物6を押圧する力)が得られる一方、当該付勢力に抗してカッタホルダ5(カッタ4)の上方への移動を許容する。上記した第3減速ギヤ機構36、Z軸モータ34、ラック形成部材41等は、カッタホルダ5を上下方向へ移動させる第3移動手段42を構成する。
こうして、カッタホルダ5は、第1移動手段7、第2移動手段8及び第3移動手段42により、被切断物6に対して相対的に移動される。カッタホルダ5は、前記ホルダ本体43の筒状部45に、カッタ4をZ軸の回りに回動可能に支持する支持装置46を備えると共に、被切断物6を押圧するための押圧装置47を備える。
図3(c)に示すように、支持装置46は、ホルダ本体43の筒状部45の内部に配置される略筒状の支持ベース部材51を備える。支持ベース部材51の上端部には、筒状部45の上端で支持されるフランジ部51aが径方向外側へ張出すように形成されている。支持ベース部材51は、筒状部45の上方から収容された状態で、筒状部45のやや上寄りの部位を径方向に貫通するネジ52により、ホルダ本体43に固定されている。支持ベース部材51の内部には、下端部に軸受部材54が固定されると共に、上寄りの位置に、カッタ4のカッタ軸55外周面と摺接する軸受部51bが一体形成されている。これら軸受部材54及び軸受部51bは、カッタ4をその中心軸線4zの回りに回動可能に支持する軸受手段として構成される。
前記カッタ4は、丸棒状をなすカッタ軸55と、先端部(下端部)の刃先4bとを一体に形成してなる。カッタ4の刃先4bは、図4に示すように被切断物6に対して傾斜した先細状をなしており、最下端の切先4aがカッタ軸55の中心軸線4zから距離dだけ偏心した位置に形成されている。カッタ4は、カッタホルダ5が下降位置へ移動された時に、刃先4bが被切断物6を貫通して保持シート10の表面に到達し、且つプラテン3の板材3b上面に到達しない高さに設定してある。
カッタ4における下側の刃先4b寄りの部位には、嵌合支持部材53が装着されている。嵌合支持部材53は、図3(c)に示すように段付円筒状をなしており、その中心を軸線方向に貫通する挿通孔58を備える。嵌合支持部材53は、その挿通孔58に対してカッタ軸55が圧入されることにより、カッタ4と一体をなすように組み付けられる。
嵌合支持部材53の上端部は、軸受部材54に嵌挿されている。これにより、カッタ4は、嵌合支持部材53に嵌合された状態で、支持ベース部材51に対して軸受部材54及び軸受部51bにより回動可能に支持されている。嵌合支持部材53における挿通孔58の外周側には、挿通孔58と同心状のバネ収容溝53aが設けられている。バネ収容溝53aは、嵌合支持部材53の下面側から上方へ延びるように形成されており、後述する圧縮コイルバネ60の上半部が収容される。上記した支持ベース部材51、軸受部材54及び嵌合支持部材53は、カッタ4を中心軸線4zの回りに回動可能に支持する支持装置46を構成する。
前記押圧装置47は、被切断物6を押える押え部材61と、押え部材61を被切断物6側へ弾性付勢する圧縮コイルバネ60を備えている。押え部材61は樹脂材料からなり、嵌合支持部材53の下部を収容する有底円筒容器状に形成されている。押え部材61の底部には、その中心部を下方に突出させた接触部63が設けられている。接触部63の下端面は、円形をなす水平な平坦面であり、被切断物6に対して面接触する。図4に示すように、接触部63には、上下方向に貫通する貫通孔63aが形成されている。貫通孔63aは、カッタ4の刃先4b側の断面よりも若干大きな寸法に設定されており、刃先4bがスムーズに挿通されるようになっている。
図3(c)に示すように、前記圧縮コイルバネ60は、押え部材61の上部と嵌合支持部材53のバネ収容溝53aとの間に配置されている。押え部材61は、嵌合支持部材53に対して抜け止め状態に係止される図示しない係止部を備え、圧縮コイルバネ60と共に嵌合支持部材53に対して下側から装着される。これにより、カッタホルダ5の上昇位置では、図3(a)(c)に示すように、押え部材61内にカッタ4の刃先4bが露出しないように収容される。一方、カッタホルダ5の下降位置では、押え部材61は、圧縮コイルバネ60により被切断物6側へ付勢されることにより、所定の付勢力で被切断物6を押圧する。
続いて、保持シート10について、図5も参照しながら説明する。保持部材としての保持シート10は、例えば樹脂材料からなり、全体として平板矩形状に形成されている。保持シート10は、カッタ4との対向面つまり上面に粘着層10vを有する(図4参照)。粘着層10vは、保持シート10における外縁から所定距離内側(図5(a)のW1,W2参照)の領域に形成されており、平面視にて矩形形状をなす。粘着層10vは、透明の粘着材料からなり、各種の被切断物6を剥離可能に保持する。粘着層10vの粘着力は、被切断物6を粘着層10vから剥がす際、当該被切断物6が破れることがなく且つ簡単に剥がせるよう比較的小さい値に設定されている。また、被切断物6は、切断装置1にて切断する際、粘着層10vの粘着力と前記押え部材61の押圧力とによって、保持シート10に対して移動不能に保持される。
保持シート10の周縁部には、粘着層10vの無い領域として左縁部101及び右縁部102と、後縁部103及び前縁部104とが設けられている。左縁部101及び右縁部102は、駆動ローラ12とピンチローラ13の押圧部12a〜13bによって上下両側から挟まれて支持される被支持部である。保持シート10には、粘着層10vの領域を区画する基線65が設けられている。基線65は、粘着層10vの外縁に沿って囲う矩形形状の第1基線65aと、粘着層10vを所定の大きさで分割する第2基線65bとからなる。これら基線65a,65bは、例えば保持シート10の上面に印刷されており、透明の粘着層10vを透かして視認される。
粘着層10vの領域は切断可能領域とされ、前記基線65a,65bによって、前後方向にn個の領域に分割されると共に、左右方向にm個の領域に分割されてn×m個の第(1,1)部分領域〜第(n、m)部分領域に区画されている。具体的には、図5(a)に例示するように、前記第2基線65bは、第1基線65a内つまり粘着層10vの領域を、前後方向に5分割し且つ左右方向に3分割するように等間隔で形成されている。これにより形成された15個の部分領域は、相互に大きさや形状が同じ第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域とされている(図5(b)参照)。こうして、保持シート10において、基線65は格子状の分割パターンを形成し、被切断物6を粘着層10vに貼り付ける際の位置或は大きさの目安となる。なお、保持シート10の形状や分割パターンは、同図に示すものに限定するものではなく、切断可能領域において任意の分割パターンを形成してもよい。
切断装置1は、その開口部2aからセットされた保持シート10を検出する検出センサ66(図6参照)を備えている。切断装置1の制御回路71は、当該検出センサ66の検出信号に基づいて、セットされた保持シート10の点「O」(図5(a)参照)を原点(X0、Y0)として設定する。こうして、切断装置1の座標系は保持シート10の原点Oを基準点とし、後述の切断データに基づいて、第1移動手段7のY軸モータ15及び第2移動手段8のX軸モータ26によりカッタ4と被切断物6とのX−Y座標系における相対移動が行われる。切断装置1の座標系では、保持シート10の左から右に向かう方向がX軸プラス方向であり、保持シート10の後から前に向かう方向(つまり保持シート10が後方へ移動する方向)がY軸プラス方向である。
また、カッタ4の現在位置の座標は、前記X軸エンコーダ68及びY軸エンコーダ67の検出信号に基づき算出される。X軸エンコーダ68及びY軸エンコーダ67は、周知構成のエンコーダであり、詳しい説明は省略する。X軸エンコーダ68は、X軸モータ26の回転量及び回転方向を検出する。Y軸エンコーダ67は、Y軸モータ15の回転量及び回転方向を検出する。X軸エンコーダ68及びY軸エンコーダ67の検出信号は、制御回路71に出力される。制御回路71は、夫々の検出信号に基づいて、第2移動手段8によるカッタ4のX方向の移動量、及び第1移動手段7による保持シート10のY方向の移動量を算出する。
こうして、制御回路71は、保持シート10におけるカッタ4の現在位置の座標を算出すると共に、そのX,Y方向への移動量を監視しながら各モータ15,26を制御する。なお、各モータ15,26について、本実施形態ではステッピングモータ(パルスモータ)を用いることから、両モータ15,26へ夫々送られる指令値としての駆動パルスのパルス数に基づきカッタ4の現在位置を検知するように構成してもよい。この場合には、各エンコーダ67,68を省略した簡単な構成とすることができる。
次に、切断装置1の制御系の構成について図6のブロック図を参照しながら説明する。
切断装置1全体の制御を司る制御回路(制御手段)71は、コンピュータ(CPU)を主体に構成されており、ROM72、RAM73、EEPROM74、外部メモリ75が接続されている。ROM72には、切断装置1における切断動作を制御するためのプログラムや、ディスプレイ9aの表示を制御するプログラム等、各種の制御プログラムが記憶されている。RAM73には、各種処理に必要なデータやプログラムが一時的に記憶される。また、詳しくは後述するように、外部メモリ75は、模様を切断装置1で切断するための切断データを記憶し、EEPROM74は、模様の切断回数を前記部分領域毎に記憶する。
制御回路71には、各種の操作スイッチ9bや検出センサ66が接続されると共に、駆動回路79を介してディスプレイ9aが接続されている。ディスプレイ9aの画面には、後述する模様選択画面(図示略)、切断履歴表示画面(図9参照)等が表示される。ユーザは、ディスプレイ9aの画面を見ながら、各種操作スイッチ9bを操作することで所望する模様等を選択する。また、制御回路71には、Y軸モータ15、X軸モータ26、Z軸モータ34を夫々駆動する駆動回路76,77,78が接続されている。制御回路71は、切断制御プログラムの実行により、Y軸モータ15、X軸モータ26、Z軸モータ34を制御し、保持シート10上の被切断物6に対する切断動作を自動で実行させる。
前記外部メモリ75に記憶された切断データは、図7(a)に示すように基本サイズ情報及び切断ラインデータと、表示用のデータとを含む。基本サイズ情報は、模様の縦横の大きさを表す値で、模様を四角形で囲んだ仮想矩形枠のデータである。例えば、図7(b)に示す「星」の模様Sは、その頂点P〜P10に接して模様Sを囲う矩形枠Fの大きさで表わされる。
前記切断ラインデータは、複数の線分からなる切断ラインの頂点を夫々XY座標によって示した座標値のデータからなり、切断装置1の座標系で規定されている。具体的には、図7(b)に示すように、模様Sの切断ラインは、線分S1〜S10からなり、切断開始点Pと切断終了点P10が一致する閉じた星形をなす。切断ラインデータとしては、切断開始点P、頂点P1、頂点P2、頂点P3、…、切断終了点P10の夫々に対応する第1座標値(X1、Y1)、第2座標値(X2、Y2)、第3座標値(X3、Y3)、…、第11座標値のデータを有する。これら座標値は、例えば図7(b)の矩形枠Fの左上の点Wを座標原点とし、その座標原点が保持シート10の原点Oに対応するものとして、切断ラインデータに基づき切断が行われる。
即ち、切断装置1では、模様Sを切断する場合、Y軸モータ15の駆動による保持シート10(被切断物6)のY方向への移動と、X軸モータ26の駆動によるカッタホルダ5のX方向への移動とにより、模様Sの切断開始点PのXY座標へカッタ4を相対的に移動させる。次いで、Z軸モータ34の駆動によりカッタ4の刃先4bを被切断物6の切断開始点Pに貫通させて、X軸及びY軸モータ15,26により線分S1の終点Pの座標へ向けて相対的に移動させ、線分S1に沿って被切断物6を切断する。続く線分S2は、先の線分S1の終点Pを始点として、線分S1と同様の切断が連続的に実行される。こうして、線分S2〜S10についても、順次連続して切断が行われることで、模様S、即ち「星」の切断ラインが切断ラインデータに基づき切断される。
さて、本実施形態では、保持シート10における切断可能領域でのカッタ4による模様の切断回数を、部分領域毎にカウントする。「切断可能領域」は、保持シート10の粘着層10vに貼り付けられた被切断物6の切断が可能な領域であり、切断装置1においても、前述した複数の部分領域に分割して規定されている。
即ち、図5(b)に示す矩形状の領域は、ディスプレイ9aに表示される切断可能領域Aを示しており、EEPROM74には、各部分領域を特定するための部分領域情報が記憶されている。具体的には、部分領域情報は、保持シート10の基線65に対応するように設定された、同図で縦方向に延びる基線L0,L1,L2,L3の線分データと、横方向に延びる基線L00,L10,L20,L30,L40,L50の線分データで構成している。或は、これら基線L0〜L3と基線L00〜L50との夫々の交点の座標値のデータ、つまり第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域の四隅の座標点で構成してもよい。また、部分領域情報は、保持シート10の原点Oに対応する点OLを座標原点とし、表示用のデータを含んだものとされる。
こうして、保持シート10の第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域は、切断可能領域Aを画する基線L0〜L3,L00〜L50に係る座標値で表わされ、保持シート10の原点Oを基準点とする切断装置1の座標系で規定される。なお、部分領域情報は、前述した分割数(n×m)に合わせて、切断可能領域Aの分割数を適宜設定してもよい。また、切断可能領域Aは、ディスプレイ9a上で適当な縮尺で表示される(図9参照)。
ここで、図8は、第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域における模様の切断回数をcnt1〜cnt15で示している。詳細には、制御回路71は、上記した模様の切断の際、エンコーダ67,68の検出信号に基づいて、カッタ4の現在位置の座標を算出する。このとき、制御回路71は、そのカッタ4の座標値について前記部分領域情報を参照することにより、例えば模様Sの切断が第(1,1)部分領域で行われたと判断した場合、該当する切断回数cnt1を1つインクリメントする。このように、切断回数cnt1〜cnt15は、第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域に対応する部分領域毎に制御回路71によりカウントされ、切断回数の累積値としてEEPROM74に記憶される。また、切断回数cnt1〜cnt15に関する情報は、切断可能領域Aにおける第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域と併せてディスプレイ9aの画面に表示されるようになっており、ユーザが、模様の切断位置を指定する際の目安とすることができる。具体的には、以下の作用説明で述べるように、制御回路71は、切断回数cnt1〜cnt15を照合して、切断可能領域Aにおいて模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する。推奨領域は、切断履歴表示画面において、図9に示すように他の部分領域とは異なる色を用いて強調した表示態様で表示し、以ってユーザに対し保持シート10における被切断物6の好適な切断位置を報知する。
上記した制御回路71は、模様の切断回数cnt1〜cnt15を部分領域毎にカウントするカウント手段に相当し、EEPROM74は、そのカウント値を部分領域毎に対応させて記憶する不揮発性の記憶手段を構成する。また、制御回路71は、ディスプレイ9a及び駆動回路79と共に、部分領域毎の切断回数に関する情報を報知する報知手段及び表示手段を構成する。
次に上記構成の作用について、図11も参照しながら説明する。図11のフローチャートは、制御回路71が実行する制御プログラムの処理の流れを示している。
切断装置1では、主電源投入により制御プログラムの処理が開始される。ユーザは、操作スイッチ9bを操作して、ディスプレイ9aに模様を選択するための模様選択画面(図示略)を表示させると共に、所望する模様(例えば「星」の模様S)を選択する(ステップS1)。これにより、選択された模様Sの切断データが外部メモリ75から読み出されてRAM73のメモリに展開される。
また、ディスプレイ9aには、保持シート10に関して「新品を使用する」或は「既に使用したものを再使用する」等の選択項目を含む入力画面(図示略)が表示される。ここで、ユーザは手持ちの保持シート10について、操作スイッチ9bの操作により対応する項目を選択する。ここで、制御回路71は、保持シート10に係る入力に基づいて、保持シート10が新品でないと判断した場合(ステップS2にてNO)、EEPROM74に記憶された切断回数cnt1〜cnt15を照合して、切断可能領域Aにおいて最も切断回数が少ない部分領域を、模様Sの切断が推奨される推奨領域として特定する。例えば、図5(b)、図8に示す第(4,2)部分領域の切断回数cnt11が、他の部分領域の切断回数cnt1〜cnt10,cnt12〜cnt15よりも少ないとき、当該第(4,2)部分領域が推奨領域として特定される。
そして、特定した第(4,2)部分領域は、ディスプレイ9aに図9に示すような切断履歴表示画面を表示することにより報知する(ステップS3)。切断履歴表示画面では、切断可能領域Aについて、保持シート10の基線65に対応する基線L0〜L3,L00〜L50で区画した第(1,1)部分領域〜第(5,3)部分領域が適当な縮尺で表示される。また、切断可能領域Aにおいて、第(4,2)部分領域内は、他の部分領域とは異なる色彩を付すことで、カウント値たる切断回数cnt11が少ない領域であることの識別が可能に表示される。これにより、ユーザは、手持ちの保持シート10において、模様Sの切断を行うべき領域を一目で把握することができる。なお、手持ちの保持シート10が新品の場合(ステップS2にてYES)、EEPROM74に記憶された切断回数cnt1〜cnt15は、何れも初期値として「0」が書き込まれることで初期化される(ステップS4)。
次いで、ユーザは、被切断物6として紙、布、樹脂フィルム等、各種のシート材を保持シート10の粘着層10vに貼り付ける。この場合、図1に示すように粘着層10vの全領域を覆う大きさの被切断物6を用いてもよいし、模様Sに合う大きさの被切断物6(図10参照)を用いて、第(4,2)部分領域を覆うように貼り付けてもよい。こうして、ユーザは、被切断物6を保持した保持シート10を、切断装置1の開口部2aから挿入して、操作スイッチ9bの操作により「セット」を指示する。これにより、制御回路71は、Y軸モータ15を駆動させて保持シート10を後方へ送ると共に、検出センサ66による保持シート10の検出信号に基づいて、保持シート10の原点Oを設定する処理を行う(ステップS5)。
一方、ディスプレイ9aには、模様Sの切断位置を設定するための部分領域選択画面(図示略)が表示される。部分領域選択画面では、例えば切断履歴表示画面と同様に、保持シート10の基線65に対応する適当な縮尺の切断可能領域Aを表示し、併せて各部分領域に対応する(1,1)〜(5,3)の領域番号を表示してもよい。ユーザは、部分領域選択画面を見ながら操作スイッチ9bを操作して、領域番号(1,1)〜(5,3)のうち、第(4,2)部分領域の領域番号を指定する(ステップS6)。これにより、制御回路71は、指定された第(4,2)部分領域に対応させて、被切断物6に対する模様Sの配置位置を設定する。この場合、制御回路71は、前記部分領域情報に基づいて、第(4,2)部分領域内に模様Sの仮想矩形枠Fが収まるように切断データの座標値を変換し、その変換後の座標値をRAM73に記憶させる。
ここで、ユーザは操作スイッチ9bの操作により、切断の開始を指示する(ステップS7にてYES)。切断動作にあっては、先ず、Y軸モータ15とX軸モータ26を駆動させ、カッタホルダ5を一旦、原点に復帰させることにより、カッタ4の刃先4bを原点O上に位置させる(ステップS8)。次に、カッタ4の刃先4bを、被切断物6の切断開始点Pに移動させるべく(図7(b)参照)、Y軸モータ15及びX軸モータ26を駆動させる。この場合、カッタ4と被切断物6は互いに上下方向へは離間した状態で、XY方向に相対移動する(ステップS9)。
このとき、制御回路71は、X軸及びY軸エンコーダ67,68の検出信号に基づいてカッタ4の座標を算出すると共に、X軸及びY軸モータ15,26を駆動制御する。そして、制御回路71は、切断開始点P上にカッタ4が移動した時点で(ステップS10にてYES)、Z軸モータ34を駆動させて、カッタホルダ5を下降位置に移動させる。これにより、押え部材61の接触部63で被切断物6を押圧し、カッタ4の刃先4bを、接触部63の貫通孔63aから下方へ突出させて被切断物6の切断開始点Pに貫通させる(図4参照)。そして、X軸及びY軸モータ15,26を駆動させることにより、カッタ4を、線分S1の終点Pの座標(図7(b)参照)へ向けて相対的に移動させて線分S1に沿って切断を開始する(ステップS11)。
この模様Sの切断ラインにおける線分S1、及び線分S2〜S10について順次連続して切断が行われるとき、部分領域毎に切断回数がカウントされる。即ち、制御回路71は、EEPROM74から予め設定された部分領域情報を読取り、その部分領域情報とカッタ4の座標値に基づいて切断が行われた部分領域を判定する。制御回路71は、模様Sの切断について切断終了点P10に至るまで、第(4,2)部分領域内で切断が行われたと判定した場合、該当する切断回数cnt11を1つカウントアップする。そして、EEPROM74に記憶されている切断回数cnt11を、模様Sを切断した後の最新の切断回数cnt11に書き換えることにより更新する(ステップS12)。こうして、前記ステップS1で選択した「星」の模様S全部が切り抜かれると(ステップS13にてYES、図10参照)、カッタホルダ5を上昇位置に移動させ、保持シート10を前方へ送って排紙して、この処理を終了する。
前記ステップS1において模様S以外に他の模様が選択された場合、前記ステップS13で全ての模様の切断が完了していないと判断される(NO)。続くステップS14では、Z軸モータ34の駆動によりカッタホルダ5が上昇位置に移動され、ステップS9にリターンする。そして、他の模様が、例えば前記模様Sの隣の第(4,3)部分領域に並べて形成される「星」の模様の場合、ステップS9〜S13が実行されることにより、該当する切断回数cnt12がカウントアップされてEEPROM74に保存されることとなる。なお、制御回路71は、各エンコーダ67,68の検出信号を監視しながら切断に係る制御を実行するため、実際に切断が行われた部分領域を正確且つ確実に判定することができる。
切断作業を繰り返し行うと、保持シート10の表面にカッタ4の切断跡が蓄積されるので、次第に被切断物6を綺麗に切断することができなくなる。また、粘着層10vの粘着力も徐々に低下して被切断物6シートを十分に保持できなくなる。このように、保持シート10は、使用可能回数の限度(例えば10回)がある消耗品である。しかしながら、本実施形態では、上記したように、ステップS3で特定される推奨領域に対応させて、保持シート10上の被切断物6に対する模様Sの切断位置を設定し、或は模様Sの大きさに合う大きさの被切断物を保持させて、模様Sの切断を行うことができる。これにより、保持シート10において、切断跡が一部に集中することがなく、且つ粘着力が局所的に低下することもない。即ち、当該保持シート10の使用可能回数を増加させることができる。
前記ステップS3,S12は、保持シート10における被切断物6の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して表示(或は設定)する部分領域設定ルーチンに相当する。前記ステップS12は、切断可能領域内でのカッタ4による模様の切断回数cntを部分領域毎にカウントするカウントルーチンに相当すると共に、そのカウント値を部分領域毎に記憶する記憶ルーチンに相当する。前記ステップS3は、記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、切断回数cntに関する情報を報知する報知ルーチン、模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定ルーチンに夫々相当する。また、ステップS3は、表示装置としてのディスプレイ9aに、切断可能領域における複数の部分領域と切断回数cntに関する情報とを併せて表示する表示ルーチンに相当する。
以上のように本実施形態の制御回路71は、部分領域設定手段及びカウント手段に相当し、切断可能領域を複数の部分領域に分割して設定する部分領域設定ルーチン、及び模様の切断回数cntを部分領域毎にカウントするカウントルーチンを実行すると共に、カウントルーチンでカウントされたカウント値を部分領域毎に記憶する記憶ルーチンを実行する。そして、制御回路71は、記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、部分領域毎の切断回数cntに関する情報を前記報知手段により報知する報知ルーチンを実行する。
これによれば、模様の切断が行われると、カウントルーチンにおいて保持シート10における切断回数cntが部分領域毎にカウントされる。そして、そのカウント値に基づいて、部分領域毎の切断回数cntに関する情報が報知手段により報知される。このため、ユーザは、切断装置1により報知された切断回数cntに関する情報をもとに、保持シート10の切断回数cntが比較的少ない部分領域を使用して切断を行うことができる。これにより、保持シート10において、切断跡が一部に集中することを防止できると共に、粘着力の局所的な低下を抑制することができる。従って、保持シート10全体として性能劣化を抑制することができる。
制御回路71は推奨領域特定手段に相当し、記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、切断可能領域において模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定ルーチンを実行する。そして、報知ルーチンにおいて、推奨領域特定ルーチンでの推奨領域の特定結果を報知する。
これによれば、ユーザは、保持シート10において推奨された部分領域を容易に知ることができ、推奨領域を使用して好適に模様の切断を行うことができる。
制御回路71は、上記した各種の切断情報を表示可能な表示装置に、切断可能領域における複数の部分領域と切断回数cntに関する情報とを併せて表示する表示ルーチンを実行する。これによれば、切断回数cntに関する情報が、表示装置に切断可能領域における各部分領域と併せて表示されるため、ユーザは、表示された部分領域を容易に視認することができる。
前記表示ルーチンにおいて、切断回数cntに関する情報を、各部分領域におけるカウント値の識別が可能な表示態様で前記表示装置に表示する。これによれば、ユーザは、各部分領域におけるカウント値を識別することができるので、保持シート10における使用状況をより具体的に把握することができる。
また、表示ルーチンにおいて、前記表示態様は、各部分領域のカウント値が色で表現される。このため、各部分領域の色をカウント値で異ならせて、保持シート10の使用状況を分かりやすく表示することができる。
前記表示態様は、各部分領域のカウント値が数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される態様であればよい。例えば、切断履歴表示画面において、図5(b)に示す切断可能領域Aの基線L0〜L3,L00〜L50を表示すると共に、各部分領域の領域番号(1,1)〜(5,3)に代えて、各部分領域毎の切断回数cnt1〜cnt15を数字で表示してもよい。この場合、切断回数cnt1〜cnt15は、「多い」「少ない」等のように程度を表わす文字でもよい。また、各部分領域毎の切断回数cnt1〜cnt15に応じて、3色以上の色彩を付して表示するように構成してもよい。
なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明は、上記したカッティングプロッタとしての切断装置1に限られず、切断機能を備えた各種の装置に適用できるものである。前記報知手段は、ディスプレイ9aに限定するものではなく、スピーカを設けて音声を出力することにより切断回数cntに関する情報を報知してもよい。切断回数cntに関する情報は、上記した表示態様に限定するものではなく、例えば切断可能領域Aを表わす基線L0〜L3,L00〜L50に代えて、図8に示したような表と文字で各部分領域を区別し、併せて各部分領域毎の切断回数cnt1〜cnt15を数字で表示してもよい。
前記部分領域設定手段は、切断可能領域について、予め複数個(n×m個)に分割して設定された複数の部分領域の情報をEEPROM74から読取るように構成したが、その分割数つまり「n」「m」の値をユーザによる設定が可能に構成してもよい。模様の選択や、切断位置を設定する手段は、ディスプレイ9aの前面に設けられ、透明電極からなる複数のタッチキーを有するタッチパネル(図示略)とディスプレイ9aとで構成してもよい。この場合、タッチキーをユーザの指又はタッチペンで押圧操作することで、模様の選択や切断位置の設定のみならず、各種パラメータの設定や機能の指示等を行うようにしてもよい。
前記制御プログラムを記録した記録媒体は、切断装置1のROM72に限定されるものではなく、CD−ROM、フレキシブルディスク、DVD、メモリカード等の各種の記録媒体であってもよい。この場合、その記録媒体の制御プログラムを、切断機能を備えた各種の装置のコンピュータにより読み込んで実行させることにより、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。また、前記カウント値を記憶する記憶手段は、EEPROM74に限らず、フラッシュメモリ等の各種の記憶媒体であってもよい。
1 切断装置
4 カッタ(切断刃)
6 被切断物
9a ディスプレイ(表示手段、報知手段)
10 保持部材
71 部分領域設定手段、カウント手段、表示手段、報知手段、推奨領域特定手段
72 記録媒体
74 記憶手段
79 駆動回路(表示手段、報知手段)

Claims (11)

  1. 切断刃と被切断物とを相対的に移動させることにより、前記被切断物から所望の模様を切断する切断装置であって、
    前記被切断物を剥離可能に保持した状態で前記切断装置にセットされ、前記模様の切断に繰り返し使用される保持部材と、
    前記保持部材における前記被切断物の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して設定する部分領域設定手段と、
    前記切断可能領域内での前記切断刃による前記模様の切断回数を前記部分領域毎にカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段でカウントされたカウント値を前記部分領域毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域における前記部分領域毎の切断回数に関する情報を報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする切断装置。
  2. 前記記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域において前記模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定手段を備え、
    前記報知手段は、前記推奨領域特定手段による特定結果を報知することを特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 前記報知手段は、前記切断可能領域における前記複数の部分領域と前記切断回数に関する情報とを併せて表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の切断装置。
  4. 前記切断回数に関する情報は、各部分領域における前記カウント値の識別が可能な表示態様で前記表示手段に表示することを特徴とする請求項3記載の切断装置。
  5. 前記表示態様は、数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される態様であることを特徴とする請求項4記載の切断装置。
  6. 被切断物を保持した保持部材と切断刃とを相対的に移動させることにより、前記被切断物から所望の模様を切断する切断装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記保持部材における前記被切断物の切断可能領域を、複数の部分領域に分割して設定する部分領域設定ルーチンと、
    前記切断可能領域内での前記切断刃による前記模様の切断回数を前記部分領域毎にカウントするカウントルーチンと、
    前記カウントルーチンでカウントされたカウント値を前記部分領域毎に記憶する記憶ルーチンと、
    前記記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域における前記部分領域毎の切断回数に関する情報を報知する報知ルーチンと、
    を実行させるための切断装置の制御プログラム。
  7. 前記制御プログラムは、前記記憶ルーチンで記憶されたカウント値に基づいて、前記切断可能領域において前記模様の切断が推奨される部分領域を推奨領域として特定する推奨領域特定ルーチンを備え、
    前記報知ルーチンにおいて、前記推奨領域特定ルーチンでの前記推奨領域の特定結果を報知するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の切断装置の制御プログラム。
  8. 前記制御プログラムは、各種の切断情報を表示可能な表示装置に、前記切断可能領域における前記複数の部分領域と前記切断回数に関する情報とを併せて表示する表示ルーチンを備えることを特徴とする請求項6または7記載の切断装置の制御プログラム。
  9. 前記制御プログラムは、前記表示ルーチンにおいて、前記切断回数に関する情報を、各部分領域における前記カウント値の識別が可能な表示態様で前記表示装置に表示するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の切断装置の制御プログラム。
  10. 前記表示ルーチンにおいて、前記表示態様は、数字と文字と色とのうち少なくとも1つで表現される態様とされていることを特徴とする請求項9記載の切断装置の制御プログラム。
  11. 請求項6から請求項10の何れかに記載の制御プログラムを切断装置のコンピュータに読取り可能に記録した記録媒体。
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