JP2013201334A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を気流によって処理室内に漂う処理液の飛散ミストやパーティクルなどの異物から保護し、基板の清浄度を高めること。
【解決手段】気体吐出ノズル7は、環状の気体吐出口24、25と、気体吐出口24、25に気体を供給する筒状の気体流路28とを含む。気体流路28は、気体が供給される筒状の第1バッファ部29と、第1バッファ部29よりも下流側に配置されており、第1バッファ部29よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路30と、第1狭流路30よりも下流側に配置されており、第1狭流路30よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部31と、第2バッファ部31よりも下流側に配置されており、第2バッファ部31よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路32とを含む。
【選択図】図2
【解決手段】気体吐出ノズル7は、環状の気体吐出口24、25と、気体吐出口24、25に気体を供給する筒状の気体流路28とを含む。気体流路28は、気体が供給される筒状の第1バッファ部29と、第1バッファ部29よりも下流側に配置されており、第1バッファ部29よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路30と、第1狭流路30よりも下流側に配置されており、第1狭流路30よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部31と、第2バッファ部31よりも下流側に配置されており、第2バッファ部31よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路32とを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、基板を処理する基板処理装置および基板処理方法に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板を処理する基板処理装置が用いられる。特許文献1に記載の枚葉式の基板処理装置は、基板を水平に保持して回転させるスピンチャックと、基板の中央部の上方で気体を放射状に吐出する気体吐出ノズルとを備えている。
特許文献1では、気体吐出ノズルに設けられた環状の気体吐出口から放射状に気体が吐出される。気体吐出口から吐出された気体は、吐出された位置から径方向外方に直線的に流れる。そのため、気体吐出ノズルを中心に放射状に広がる環状の気流が基板の上方に形成され、この環状の気流によって基板の上面が処理室内に漂う処理液の飛散ミストやパーティクルなどの異物から保護される。しかしながら、気流の線速度(径方向外方への流速)が全周に亘って均一でないと、基板の上面が確実に保護されず、ミストや異物が基板に付着してしまう場合がある。
そこで、本発明の目的は、基板を気流によってミストや異物から保護でき、基板の清浄度を高めることができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)を保持する基板保持手段(4)と、環状の気体吐出口(24、25)と、前記気体吐出口に気体を供給する気体流路(28)とを含み、前記基板保持手段に保持されている基板の中央部近傍に配置されており、前記気体吐出口から気体を放射状に吐出することにより、前記基板の一方の主面に沿って流れる気流を形成する気体吐出ノズル(7)とを含み、前記気体流路は、気体が供給される筒状の第1バッファ部(29)と、前記第1バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第1バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路(30)と、前記第1狭流路よりも下流側に配置されており、前記第1狭流路よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部(31)と、前記第2バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第2バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路(32)とを含む、基板処理装置(1)である。なお、流路面積は、気体の流通方向に直交する平面で流路を切断したときの面積を意味する。
この構成によれば、基板保持手段によって保持されている基板の一方の主面が、気体吐出ノズルから放射状に吐出された気体によって保護される。気体吐出ノズルは、基板の中央部近傍に配置されている。気体吐出ノズルは、環状の気体吐出口と、気体吐出口に気体を供給する気体流路とを含む。気体流路は、第1バッファ部と、第1狭流路と、第2バッファ部と、第2狭流路とを含む。第1バッファ部に供給された気体は、第1バッファ部から第1狭流路に流れ、その後、第1狭流路から第2バッファ部に流れる。そして、第2バッファ部に供給された気体は、第2バッファ部から第2狭流路に流れ、その後、気体吐出口の全周から放射状に吐出される。気体吐出口から吐出された気体は、径方向外方に流れ、基板の一方の主面を覆う環状の気流を形成する。
第1狭流路の流路面積が第1バッファ部よりも狭いので、第1バッファ部から第1狭流路への気体の移動が滞り、第1バッファ部に供給された気体が第1バッファ部の全周に拡散する。そのため、第1狭流路の全周に気体が供給される。さらに、第1狭流路の流路面積が第1バッファ部よりも狭いので、第1バッファ部に供給された気体は、第1狭流路を通過する際の圧力損失によって流速が低下する。そのため、流速の均一性が高まる。同様に、第2狭流路の流路面積が第2バッファ部よりも狭いので、第2バッファ部に供給された気体が第2バッファ部の全周に拡散し、流速の均一性がさらに高まる。したがって、気体が、全周に亘って均一な流量で第2狭流路から気体吐出口に供給される。そのため、気体吐出口から外方に流れる気流の速度分布の幅を狭めることができる。よって、基板の主面上のいずれの領域でも均一に気体を流通させることができる。これにより、基板を処理液のミストやパーティクルなどの異物から確実に保護できる。したがって、基板の清浄度を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1狭流路の下流端は、前記第2バッファ部の内壁面(31a)に対向している、請求項1に記載の基板処理装置である。この構成によれば、第1狭流路を通過した気体は、第2バッファ部の内壁面に衝突し、流速がさらに低下する。そのため、流速の均一性がさらに高まる。したがって、気体吐出口から外方に流れる気流の速度分布の幅をさらに狭めることができる。
請求項3に記載の発明は、基板保持手段によって基板を保持する基板保持工程と、前記基板の中央部近傍に位置する気体吐出ノズルに設けられており、気体が供給される筒状の第1バッファ部と、前記第1バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第1バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路と、前記第1狭流路よりも下流側に配置されており、前記第1狭流路よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部と、前記第2バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第2バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路とを含む気体流路に、前記基板保持工程と並行して気体を供給する気体供給工程と、前記気体流路に供給された気体を、前記気体吐出ノズルに設けられている環状の気体吐出口から放射状に吐出することにより、前記基板の一方の主面を気流によって覆う被覆工程とを含む基板処理方法である。この方法によれば、請求項1の発明に関して述べた効果と同様な効果を奏することができる。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の内部を水平方向から見た模式図である。
基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、基板処理装置1に備えられた装置の動作やバルブの開閉を制御する制御装置3とを含む。処理ユニット2は、基板Wを水平に保持して基板Wの中心を通る鉛直な回転軸線A1まわりに回転させるスピンチャック4と、基板Wの上面に薬液を供給する薬液ノズル5と、基板Wの上面にリンス液を供給するリンス液ノズル6と、基板Wの上方で気体を吐出する気体吐出ノズル7とを含む。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の内部を水平方向から見た模式図である。
基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、基板処理装置1に備えられた装置の動作やバルブの開閉を制御する制御装置3とを含む。処理ユニット2は、基板Wを水平に保持して基板Wの中心を通る鉛直な回転軸線A1まわりに回転させるスピンチャック4と、基板Wの上面に薬液を供給する薬液ノズル5と、基板Wの上面にリンス液を供給するリンス液ノズル6と、基板Wの上方で気体を吐出する気体吐出ノズル7とを含む。
スピンチャック4は、水平な姿勢に保持された円盤状のスピンベース8と、スピンベース8上に配置された複数のチャックピン9と、スピンベース8の中心を通る鉛直な軸線(回転軸線A1)まわりにスピンベース8およびチャックピン9を回転させるスピンモータ10とを含む。スピンチャック4は、複数のチャックピン9を基板Wの周端面に接触させることにより当該基板Wを挟持して、スピンベース8の上方で水平な姿勢で基板Wを保持する。スピンチャック4は、挟持式のチャックに限らず、基板Wの下面(裏面)を吸着することにより保持するバキューム式のチャックであってもよい。スピンチャック4は、基板Wを保持している状態でスピンモータ10によってスピンベース8を回転させる。これにより、基板Wが回転軸線A1まわりに回転する。
薬液ノズル5は、吐出口が下方に向けられた状態でスピンチャック4よりも上方に配置されている。薬液ノズル5には、薬液バルブ11が介装された薬液配管12を介して図示しない薬液供給源からの薬液が供給される。薬液供給源から薬液ノズル5に供給された薬液は、スピンチャック4に保持されている基板Wの上面中央部に向けて吐出される。薬液ノズル5に供給される薬液としては、たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえばクエン酸、蓚酸など)、有機アルカリ(たとえば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドなど)、界面活性剤、腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液が挙げられる。
リンス液ノズル6は、吐出口が下方に向けられた状態でスピンチャック4よりも上方に配置されている。リンス液ノズル6には、リンス液バルブ13が介装されたリンス液配管14を介して図示しないリンス液供給源からのリンス液が供給される。リンス液供給源からリンス液ノズル6に供給されたリンス液は、スピンチャック4に保持されている基板Wの上面中央部に向けて吐出される。リンス液ノズル6に供給されるリンス液としては、たとえば、純水(脱イオン水:Deionzied Water)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水などが挙げられる。
気体吐出ノズル7は、基板Wよりも小径の円柱状の部材である。気体吐出ノズル7は、ノズルアーム15によって、スピンチャック4よりも上方で鉛直な姿勢に保持されている。気体吐出ノズル7は、第1気体バルブ16が介装された第1気体配管17と、第2気体バルブ18が介装された第2気体配管19とに接続されている。図示しない気体供給源からの気体は、第1気体配管17を介して気体吐出ノズル7に供給され、第2気体配管19を介して気体吐出ノズル7に供給される。第1気体配管17を介して気体吐出ノズル7に供給された気体は、気体吐出ノズル7の周囲に放射状に吐出される。さらに、第2気体配管19を介して気体吐出ノズル7に供給された気体は、気体吐出ノズル7の下方に吐出される。気体吐出ノズル7に供給される気体としては、たとえば、窒素ガスなどの不活性ガス、乾燥空気、および清浄空気などが挙げられる。
気体吐出ノズル7は、ノズルアーム15を介してノズル移動機構20に連結されている。ノズル移動機構20は、スピンチャック4の周囲に設けられた鉛直な揺動軸線A2まわりにノズルアーム15を揺動させる。さらに、ノズル移動機構20は、ノズルアーム15を上下方向に移動させる。気体吐出ノズル7は、ノズルアーム15と共に移動する。したがって、ノズル移動機構20がノズルアーム15を揺動させると、気体吐出ノズル7は、基板Wの上方を含む水平面内で移動する。また、気体吐出ノズル7が基板Wの上方に位置している状態で、ノズル移動機構20がノズルアーム15を昇降させると、気体吐出ノズル7が基板Wの上方で昇降し、基板Wと気体吐出ノズル7との間の距離が変化する。ノズル移動機構20は、たとえば、退避位置、上位置(図3Cに示す位置)、および近接位置(図3Dに示す位置)のいずれかに気体吐出ノズル7を位置させる。退避位置は、気体吐出ノズル7がスピンチャック4の周囲に退避する位置であり、上位置および近接位置は、気体吐出ノズル7が基板Wの中央部の上方に配置される位置である。上位置は、近接位置の上方の位置であり、近接位置は、上位置よりも気体吐出ノズル7の下面が基板Wの上面中央部に近接する位置である。
処理ユニット2は、さらに、気体吐出ノズル7に取り付けられた処理液ノズル21を含む。処理液ノズル21の一部は、気体吐出ノズル7の内部に配置されている。処理液ノズル21には、処理液バルブ22が介装された処理液配管23を介して図示しない処理液供給源からの処理液が供給される。処理液ノズル21に供給された処理液は、気体吐出ノズル7から下方に吐出される。処理液ノズル21に供給される処理液は、薬液またはリンス液であってもよいし、純水よりも揮発性の高い有機溶剤を含む液体であってもよい。このような有機溶剤としては、たとえば、IPA(イソプロピルアルコール)、HFE(ハイドロフロロエーテル)、メタノール、エタノール、アセトンおよびTrans-1,2ジクロロエチレンのうちの少なくとも一つを含む液が挙げられる。具体的には、IPAと純水の混合液や、IPAとHFEの混合液が、処理液ノズル21に供給されてもよい。IPAは、純水よりも揮発性が高く、純水を容易に溶け込ませることができる有機溶剤の一例である。
図2は、気体吐出ノズル7の模式的な縦断面図である。図2では、気体吐出ノズル7が一体の部材によって構成されている場合が示されている。しかし、気体吐出ノズル7は、複数の部材によって構成されていてもよい。
気体吐出ノズル7は、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口する環状の上側気体吐出口24と、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口する環状の下側気体吐出口25と、気体吐出ノズル7の下面で下向きに開口する中心気体吐出口26とを含む。上側気体吐出口24は、下側気体吐出口25よりも上方に配置されている。中心気体吐出口26は、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25よりも下方で、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25よりも内方(気体吐出ノズル7の中心軸線A3側)に配置されている。上側気体吐出口24および下側気体吐出口25は、気体吐出ノズル7の中心軸線A3を中心として気体吐出ノズル7の側面の全周に亘って取り囲むスリット状の吐出口である。上側気体吐出口24の外径は、下側気体吐出口25の外径と等しくてもよいし、下側気体吐出口25の外径よりも大きいまたは小さくてもよい。
気体吐出ノズル7は、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口する環状の上側気体吐出口24と、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口する環状の下側気体吐出口25と、気体吐出ノズル7の下面で下向きに開口する中心気体吐出口26とを含む。上側気体吐出口24は、下側気体吐出口25よりも上方に配置されている。中心気体吐出口26は、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25よりも下方で、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25よりも内方(気体吐出ノズル7の中心軸線A3側)に配置されている。上側気体吐出口24および下側気体吐出口25は、気体吐出ノズル7の中心軸線A3を中心として気体吐出ノズル7の側面の全周に亘って取り囲むスリット状の吐出口である。上側気体吐出口24の外径は、下側気体吐出口25の外径と等しくてもよいし、下側気体吐出口25の外径よりも大きいまたは小さくてもよい。
気体吐出ノズル7は、気体が導入される第1導入口27と、第1導入口27と上側気体吐出口24および下側気体吐出口25とを接続する筒状の第1気体流路28とを含む。第1気体配管17内を流れる気体は、第1導入口27から気体吐出ノズル7内に導入され、第1気体流路28を介して上側気体吐出口24および下側気体吐出口25に供給される。第1導入口27は、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口している。第1導入口27は、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25より上方で、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25より内方に配置されている。第1導入口27は、気体吐出ノズル7の外周面から第1気体流路28まで内方に延びている。
第1気体流路28は、第1導入口27に接続された筒状の第1バッファ(buffer)部29と、第1バッファ部29に接続された筒状の第1狭流路30と、第1狭流路30に接続された筒状の第2バッファ部31と、第2バッファ部31に接続された筒状の第2狭流路32とを含む。さらに、第1気体流路28は、第2狭流路32に接続された筒状の第3バッファ部33と、第3バッファ部33と上側気体吐出口24とを接続する環状の上側接続路34と、第3バッファ部33と下側気体吐出口25とを接続する環状の下側接続路35とを含む。
第1バッファ部29、第1狭流路30、第2バッファ部31、第2狭流路32、第3バッファ部33、上側接続路34、および下側接続路35は、気体吐出ノズル7の中心軸線A3を全周に亘って取り囲んでおり、同軸的に配置されている。第1狭流路30の流路面積(気体の流通方向に直交する平面で流路を切断したときの面積)は、第1バッファ部29、第2バッファ部31、および第3バッファ部33のうちのいずれの部分の流路面積よりも狭い。第2狭流路32の流路面積についても同様である。上側接続路34および下側接続路35の流路面積は、第3バッファ部33の流路面積よりも狭い。したがって、第1気体流路28の流路面積は、交互に増減している。
第1バッファ部29、第1狭流路30、第2バッファ部31、第2狭流路32、および第3バッファ部33は、上からこの順番で配置されている。上側接続路34は、第3バッファ部33から上側気体吐出口24まで外方に延びており、下側接続路35は、第3バッファ部33から下側気体吐出口25まで外方に延びている。第1バッファ部29、第1狭流路30、第2バッファ部31、および第2狭流路32は、第3バッファ部33よりも上方に配置されている。したがって、第1バッファ部29、第1狭流路30、第2バッファ部31、および第2狭流路32は、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25よりも上方に配置されている。
第1導入口27は、気体吐出ノズル7の側面である外周面から第1バッファ部29の内壁面の外周部まで内方に延びている。第1導入口27は、第1バッファ部29の内壁面の外周部で開口しており、第1バッファ部29の内壁面の内周部に水平方向に対向している。第2バッファ部31の少なくとも一部は、第1バッファ部29の下方に配置されている。第1狭流路30は、第1バッファ部29の内壁面の底部から第2バッファ部31の内壁面の上部まで下方に延びている。第1狭流路30の上端(上流端)は、第1バッファ部29の内壁面の上部に上下方向に対向しており、第1狭流路30の下端(下流端)は、第2バッファ部31の内壁面の底部31aに上下方向に対向している。第3バッファ部33の少なくとも一部は、第2バッファ部31の下方に配置されている。第2狭空間は、第2バッファ部31の内壁面の底部31aから第3バッファ部33の内壁面の上部まで下方に延びている。第2狭流路32の上端(上流端)は、第2バッファ部31の内壁面の上部に上下方向に対向しており、第2狭流路32の下端(下流端)は、第3バッファ部33の内壁面の底部33aに上下方向に対向している。第2狭流路32は、第1狭流路30よりも外方に配置されている。
第1導入口27から第1バッファ部29内に導入された気体は、第1バッファ部29の内壁面の内周部との衝突によって流速が低下し、流速が低下した状態で第1バッファ部29内を周方向に拡散する。これにより、第1バッファ部29内に気体が充満する。第1バッファ部29内に充満した気体は、第1狭流路30を通過して、第2バッファ部31内に流入する。第1狭流路30の流路面積が狭いので、第2バッファ部31内に流入する気体は、圧力損失によって流速がさらに低下する。さらに、気体が第1バッファ部29内に充満しているので、第1狭流路30の全周に気体が均一に供給される。そのため、第2バッファ部31の全周に気体が均一に供給される。
第1狭流路30から第2バッファ部31内に流入した気体は、第2バッファ部31の内壁面の底部31aとの衝突によって流速がさらに低下し、流速が低下した状態で第2バッファ部31内を周方向に拡散する。これにより、第2バッファ部31内に気体が充満する。第2バッファ部31内に充満した気体は、第2狭流路32を通過して、第3バッファ部33内に流入する。第2狭流路32の流路面積が狭いので、第3バッファ部33内に流入する気体は、圧力損失によって流速がさらに低下する。さらに、気体が第2バッファ部31内に充満しているので、第2狭流路32の全周に気体が均一に供給される。そのため、第3バッファ部33の全周に気体が均一に供給される。
第2狭流路32から第3バッファ部33内に流入した気体は、第3バッファ部33の内壁面の底部33aとの衝突によって流速がさらに低下し、流速が低下した状態で第3バッファ部33内を周方向に拡散する。これにより、第3バッファ部33内に気体が充満する。第3バッファ部33内に充満した気体は、上側接続路34および下側接続路35を通過した後、気体吐出ノズル7の周囲に向けて上側気体吐出口24および下側気体吐出口25から放射状に吐出される。気体が第3バッファ部33内に充満しているので、上側接続路34および下側接続路35の全周に気体が均一に供給される。そのため、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25の全周に気体が均一な供給圧で供給される。これにより、上側気体吐出口24の全周から均一な吐出流量で気体が吐出される。同様に、下側気体吐出口25の全周から均一な吐出流量で気体が吐出される。上側気体吐出口24からの気体の吐出方向は、水平方向であってもよいし、水平面に対して上または下に傾いた方向であってもよい。下側気体吐出口25についても同様である。また、上側気体吐出口24からの気体の吐出方向は、下側気体吐出口25からの気体の吐出方向と平行であってもよいし、非平行であってもよい。
また、気体吐出ノズル7は、気体が導入される第2導入口36と、第2導入口36と中心気体吐出口26とを接続する第2気体流路37とを含む。第2気体配管19内を流れる気体は、第2導入口36から気体吐出ノズル7内に導入され、第2気体流路37を介して中心気体吐出口26に供給される。第2導入口36は、気体吐出ノズル7の側面である外周面で外向きに開口している。第2導入口36は、中心気体吐出口26より上方に配置されている。第1導入口27および第1気体流路28は、第2導入口36よりも下方に配置されている。第2導入口36は、気体吐出ノズル7の外周面から第2気体流路37まで内方に延びている。
第2気体流路37は、気体吐出ノズル7の中心軸線A3に沿って上下方向に延びている。第2気体流路37は、第2導入口36に接続された筒状流路38と、筒状流路38に接続された中心バッファ部39と、中心バッファ部39に接続された複数の貫通孔40と、複数の貫通孔40に接続された開放部41とを含む。筒状流路38、中心バッファ部39、貫通孔40、および開放部41は、上下方向に延びており、上からこの順番で配置されている。筒状流路38、中心バッファ部39、および開放部41は、同軸的に配置されている。処理液ノズル21の一部は、第2気体流路37内に配置されている。処理液ノズル21は、第2気体流路37内で気体吐出ノズル7の中心軸線A3に沿って上下方向に延びている。処理液ノズル21は、第2気体流路37を上下に仕切る仕切部42を貫通している。処理液ノズル21の下端は、仕切部42よりも下方で、気体吐出ノズル7の下面よりも上方の高さに配置されている。処理液ノズル21に供給された処理液は、処理液ノズル21の下面に設けられた吐出口から下方に吐出される。
筒状流路38は、処理液ノズル21を取り囲んでいる。筒状流路38の上端は、第2導入口36よりも上方に配置されている。第2導入口36は、筒状流路38の内壁面で開口している。第2導入口36は、処理液ノズル21の側面である外周面に水平方向に対向している。筒状流路38の上端は、塞がれており、筒状流路38の下端(下流端)は、中心バッファ部39の内壁面の上部で開口している。筒状流路38の下端は、仕切部42の上面に上下方向に対向している。筒状流路38の流路面積は、中心バッファ部39および開放部41のうちのいずれの部分の流路面積よりも狭い。貫通孔40の流路面積についても同様である。複数の貫通孔40は、仕切部42の全域に設けられている。複数の貫通孔40は、仕切部42を上下方向に貫通している。中心バッファ部39および開放部41は、仕切部42によって仕切られている。開放部41は、複数の貫通孔40を介して中心バッファ部39に連通している。開放部41の下端は、下向きに開口している。中心気体吐出口26は、開放部41の下端によって形成されている。中心気体吐出口26は、気体吐出ノズル7の中心軸線A3上に中心を有する円形であり、気体吐出ノズル7の下面は、中心気体吐出口26と同軸の円環状である。
第2導入口36から筒状流路38内に導入された気体は、処理液ノズル21の外周面との衝突によって流速が低下し、流速が低下した状態で筒状流路38内を周方向に拡散する。これにより、筒状流路38内に気体が充満する。筒状流路38内に充満した気体は、筒状流路38の下端から中心バッファ部39内に流入する。中心バッファ部39の流路面積が、筒状流路38の流路面積よりも広いので、筒状流路38から中心バッファ部39に流れる気体の流速が低下する。さらに、中心バッファ部39と開放部41とが仕切部42によって仕切られているので、中心バッファ部39内に流入した気体が、中心バッファ部39内に拡散する。これにより、中心バッファ部39内に気体が充満する。そして、中心バッファ部39内に充満した気体は、複数の貫通孔40を通過して、開放部41内に流入する。貫通孔40の流路面積が狭いので、開放部41内に流入する気体は、圧力損失によって流速がさらに低下する。さらに、複数の貫通孔40が、仕切部42の全域に形成されているので、開放部41の全域に気体が均一に供給される。そのため、開放部41の下端、すなわち、中心気体吐出口26から気体が均一に吐出される。
気体吐出ノズル7が基板Wの中央部の上方に配置されている状態(気体吐出ノズル7が近接位置に配置されている状態)で、気体が第1導入口27に供給されると、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25が、気体吐出ノズル7の周囲に向けて気体を放射状に吐出する。上側気体吐出口24から吐出された気体は、基板Wの上面に沿って径方向外方に流れる。そのため、気体吐出ノズル7を中心に放射状に広がる環状の気流が基板Wの上方に形成され、この気流によって基板Wの上面全域が覆われる。同様に、下側気体吐出口25から吐出された気体は、基板Wの上面に沿って径方向外方に流れる。そのため、気体吐出ノズル7を中心に放射状に広がる環状の気流が基板Wの上方に形成され、この気流によって基板Wの上面全域が覆われる。したがって、気体吐出ノズル7が近接位置に配置されている状態で、気体が第1導入口27に供給されると、上下方向に重なる2つの環状気流が基板Wの上方に形成され、この2つの環状気流によって基板Wの上面が保護される。
また、気体吐出ノズル7が近接位置に配置されている状態では、気体吐出ノズル7の下面が基板Wの上面中央部に対向している。気体吐出ノズル7が近接位置に配置されている状態で、気体が第2導入口36に供給されると、中心気体吐出口26が、基板Wの上面中央部に向けて気体を下方に吐出する。中心気体吐出口26から吐出された気体は、基板Wの上面に吹き付けられた後、基板Wの上面と気体吐出ノズル7の下面とによって径方向外方に案内される。そのため、気体が、基板Wの上面と気体吐出ノズル7の下面との間を径方向外方に流れ、基板Wの上面と気体吐出ノズル7の下面との間から外方に吐出される。基板Wと気体吐出ノズル7との間から吐出された気体は、基板Wの上面に沿って径方向外方に流れる。そのため、気体吐出ノズル7を中心に放射状に広がる環状の気流が基板Wの上方に形成され、この気流によって基板Wの上面全域が覆われる。したがって、気体吐出ノズル7が近接位置に配置されている状態で、気体が第1導入口27および第2導入口36の両方に供給されると、上下方向に重なる3つの環状気流が基板Wの上方に形成され、この3つの環状気流によって基板Wの上面が保護される。
図3A〜図3Eは、処理ユニット2によって行われる基板Wの処理の一例について説明するための模式図である。図3Eは、気体吐出ノズル7が基板Wの中央部の上方に配置されている状態で基板Wを上方から見た模式的な平面図である。
基板Wが処理されるときには、処理ユニット2内に基板Wを搬入する搬入工程が行われる。具体的には、制御装置3は、気体吐出ノズル7等の処理ユニット2内の構成をスピンチャック4の上方から退避させる。すなわち、制御装置3は、ノズル移動機構20を制御して、気体吐出ノズル7を退避位置に位置させる。この状態で、制御装置3は、搬送ロボット(図示せず)によって処理ユニット2内に基板Wを搬入させる。その後、制御装置3は、搬送ロボットによってスピンチャック4上に基板Wを載置させる。そして、制御装置3は、スピンチャック4によって基板Wを保持させる。制御装置3は、スピンチャック4上に基板Wが載置された後、搬送ロボットを処理ユニット2内から退避させる。
基板Wが処理されるときには、処理ユニット2内に基板Wを搬入する搬入工程が行われる。具体的には、制御装置3は、気体吐出ノズル7等の処理ユニット2内の構成をスピンチャック4の上方から退避させる。すなわち、制御装置3は、ノズル移動機構20を制御して、気体吐出ノズル7を退避位置に位置させる。この状態で、制御装置3は、搬送ロボット(図示せず)によって処理ユニット2内に基板Wを搬入させる。その後、制御装置3は、搬送ロボットによってスピンチャック4上に基板Wを載置させる。そして、制御装置3は、スピンチャック4によって基板Wを保持させる。制御装置3は、スピンチャック4上に基板Wが載置された後、搬送ロボットを処理ユニット2内から退避させる。
次に、図3Aに示すように、基板Wの表面を薬液の一例であるフッ酸によって処理する薬液処理工程が行われる(ステップS1)。具体的には、制御装置3は、スピンモータ10を制御して、スピンチャック4に基板Wを回転させる。その後、制御装置3は、薬液バルブ11を開いて、薬液ノズル5にフッ酸を吐出させる。薬液ノズル5から吐出されたフッ酸は、基板Wの上面中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力によって基板W上を外方に広がる。これにより、基板Wの上面全域にフッ酸が供給され、基板Wの上面全域を覆うフッ酸の液膜が形成される。制御装置3は、薬液処理工程が所定時間に亘って行われた後、薬液バルブ11を閉じて、薬液ノズル5からのフッ酸の吐出を停止させる。
次に、図3Bに示すように、基板Wの表面をリンス液の一例である純水によって洗い流すリンス工程が行われる(ステップS2)。具体的には、制御装置3は、リンス液バルブ13を開いて、リンス液ノズル6に純水を吐出させる。リンス液ノズル6から吐出された純水は、基板Wの上面中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力によって基板W上を外方に広がる。基板W上のフッ酸は、純水によって押し流されて、基板W上から排出される。これにより、基板W上のフッ酸の液膜が、基板Wの上面全域を覆う純水の液膜に置換される。このようにして、基板Wの表面に対するリンス工程が行われる。制御装置3は、リンス工程が所定時間に亘って行われた後、リンス液バルブ13を閉じて、リンス液ノズル6からの純水の吐出を停止させる。
次に、図3Cに示すように、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の一例であるIPAによって基板W上の純水の液膜を置換する置換工程が行われる(ステップS3)。具体的には、制御装置3は、ノズル移動機構20を制御して、気体吐出ノズル7を退避位置から上位置に移動させる。その後、制御装置3は、気体吐出ノズル7を上位置に位置させた状態で、処理液バルブ22を開いて、処理液ノズル21にIPAを吐出させる。処理液ノズル21から吐出されたIPAは、基板Wの上面中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力によって基板W上を外方に広がる。基板W上の純水は、IPAに溶け込みながらIPAによって押し流されて、基板W上から排出される。これにより、基板W上の純水の液膜が、基板Wの上面全域を覆うIPAの液膜に置換される。制御装置3は、置換工程が所定時間に亘って行われた後、処理液バルブ22を閉じて、処理液ノズル21からのIPAの吐出を停止させる。
次に、図3Dおよび図3Eに示すように、基板Wを乾燥させる乾燥工程(スピンドライ工程)が行われる(ステップS4)。具体的には、制御装置3は、スピンモータ10を制御して、基板Wの回転速度を上昇させる。これにより、基板W上のIPAが外方に振り切られて、基板W上のIPAの膜厚が減少する。制御装置3は、IPAの膜厚が減少した後、ノズル移動機構20を制御して、気体吐出ノズル7を上位置から近接位置に移動させる。そのため、基板W上のIPAの液膜と、気体吐出ノズル7の下面との接触が防止される。制御装置3は、気体吐出ノズル7を近接位置に移動させた後、第1気体バルブ16および第2気体バルブ18を開いて、気体の一例である窒素ガスを3つの気体吐出口(上側気体吐出口24、下側気体吐出口25、および中心気体吐出口26)から吐出させる。これにより、上下方向に重なる3つの環状気流が基板Wの上方に形成され、この3つの環状気流によって基板Wの上面が保護される。
制御装置3は、3つの気体吐出口からの窒素ガスの吐出を開始させた後、スピンモータ10を制御して、基板Wを高速回転させる(たとえば数千rpmの回転速度で回転させる)。これにより、基板W上のIPAが外方に振り切られ、基板Wが乾燥していく。また、基板Wの上面が3つの環状気流によって覆われている状態で基板Wの乾燥が行われるので、処理ユニット2内を浮遊するパーティクルなどの異物や処理液のミストが乾燥工程中に基板Wに付着することを抑制または防止できる。さらに、基板W上からIPAが除去された後は、3つの気体吐出口から吐出された窒素ガスが基板Wの上面に沿って流れていくので、基板W上の酸素濃度が低下した状態で基板Wの乾燥が行われる。そのため、ウォーターマークなどの乾燥不良の発生が抑制または防止される。
制御装置3は、基板Wの高速回転を所定時間に亘って行った後、スピンチャック4による基板Wの回転を停止させる。また、制御装置3は、スピンチャック4による基板Wの回転を停止させた後、第1気体バルブ16および第2気体バルブ18を閉じて、3つの気体吐出口からの窒素ガスの吐出を停止させる。そして、制御装置3は、3つの気体吐出口からの窒素ガスの吐出を停止させた後、ノズル移動機構20を制御して、気体吐出ノズル7をスピンチャック4の周囲に退避させる。その後、制御装置3は、基板Wを搬入したときと同様に、搬送ロボットによって基板Wを処理ユニット2内から搬出させる。
以上のように本実施形態では、第1狭流路30の流路面積が第1バッファ部29よりも狭いので、第1バッファ部29に供給された気体は、第1バッファ部29の全周に拡散する。そのため、第1狭流路30の全周に気体が供給される。さらに、第1狭流路30の流路面積が第1バッファ部29よりも狭いので、第1バッファ部29に供給された気体は、第1狭流路30を通過する際の圧力損失によって流速が低下する。そのため、流速の均一性が高まる。同様に、第2狭流路32の流路面積が第2バッファ部31よりも狭いので、第2バッファ部31に供給された気体が第2バッファ部31の全周に拡散し、流速の均一性がさらに高まる。したがって、気体が、全周に亘って均一な流量で第2狭流路32から第3バッファ部33に供給され、その後、全周に亘って均一な流量で第3バッファ部33から上側気体吐出口24および下側気体吐出口25に供給される。そのため、上側気体吐出口24および下側気体吐出口25から外方に流れる気流の速度分布の幅を狭めることができる。よって、基板W上方のいずれの領域でも均一に気体を流通させることができる。これにより、基板Wをパーティクルなどの異物から確実に保護できる。具体的には、従来の気体吐出ノズルを用いて前述の基板Wの処理を行ったときは、0.04μmよりも大きいパーティクルの増加数が数万個であったのに対し、図4に示すように、本実施形態に係る気体吐出ノズル7を用いた場合には、処理された10枚の基板Wのいずれにおいても、パーティクルの増加数が3個以下であった。したがって、基板Wの清浄度を高めることができる。
本発明の実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述の実施形態では、上側気体吐出口および下側気体吐出口が、気体吐出ノズルの外周面に設けられている場合について説明したが、上側気体吐出口および下側気体吐出口のいずれか一方が省略されてもよい。当然、3つ以上の気体吐出口が、気体吐出ノズルの外周面に設けられてもよい。
たとえば、前述の実施形態では、上側気体吐出口および下側気体吐出口が、気体吐出ノズルの外周面に設けられている場合について説明したが、上側気体吐出口および下側気体吐出口のいずれか一方が省略されてもよい。当然、3つ以上の気体吐出口が、気体吐出ノズルの外周面に設けられてもよい。
また、前述の実施形態では、中心気体吐出口が、気体吐出ノズルの下面に設けられている場合について説明したが、中心気体吐出口が省略されてもよい。
また、前述の実施形態では、第1気体流路が、気体を溜める3つのバッファ部を備える場合について説明したが、バッファ部は2つであってもよい。また、第1気体流路は、4つ以上のバッファ部を備えていてもよく、この場合、3つ以上の狭流路が、第1気体流路に設けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、第1気体流路が、気体を溜める3つのバッファ部を備える場合について説明したが、バッファ部は2つであってもよい。また、第1気体流路は、4つ以上のバッファ部を備えていてもよく、この場合、3つ以上の狭流路が、第1気体流路に設けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、上側接続路34および下側接続路35の流路面積は、第3バッファ部33の流路面積よりも狭い場合について説明したが、第3バッファ部33の流路面積と同じであってもよい。
また、前述の実施形態では、第1狭流路の下流端が、第2バッファ部の内壁面の底部に対向している場合について説明したが、第1狭流路の下流端と第2狭流路の上流端とが同一直線状に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、第1狭流路の下流端が、第2バッファ部の内壁面の底部に対向している場合について説明したが、第1狭流路の下流端と第2狭流路の上流端とが同一直線状に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、処理液ノズルが、気体吐出ノズルに保持されている場合について説明したが、処理液ノズルは、気体吐出ノズルの外に配置されており、気体吐出ノズル以外の部材に保持されていてもよい。
また、前述の実施形態では、基板処理装置が、円形基板を処理する装置である場合について説明したが、基板処理装置は、液晶表示装置用基板などの多角形基板を処理する装置であってもよい。
また、前述の実施形態では、基板処理装置が、円形基板を処理する装置である場合について説明したが、基板処理装置は、液晶表示装置用基板などの多角形基板を処理する装置であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :基板処理装置
4 :スピンチャック(基板保持手段)
7 :気体吐出ノズル
24 :上側気体吐出口(気体吐出口)
25 :下側気体吐出口(気体吐出口)
28 :第1気体流路(気体流路)
29 :第1バッファ部
30 :第1狭流路
31 :第2バッファ部
31a :内壁面の底部
32 :第2狭流路
33 :第3バッファ部
33a :内壁面の底部
W :基板
4 :スピンチャック(基板保持手段)
7 :気体吐出ノズル
24 :上側気体吐出口(気体吐出口)
25 :下側気体吐出口(気体吐出口)
28 :第1気体流路(気体流路)
29 :第1バッファ部
30 :第1狭流路
31 :第2バッファ部
31a :内壁面の底部
32 :第2狭流路
33 :第3バッファ部
33a :内壁面の底部
W :基板
Claims (3)
- 基板を保持する基板保持手段と、
環状の気体吐出口と、前記気体吐出口に気体を供給する筒状の気体流路とを含み、前記基板保持手段に保持されている基板の中央部近傍に配置されており、前記気体吐出口から気体を放射状に吐出することにより、前記基板の一方の主面に沿って流れる気流を形成する気体吐出ノズルとを含み、
前記気体流路は、気体が供給される筒状の第1バッファ部と、前記第1バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第1バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路と、前記第1狭流路よりも下流側に配置されており、前記第1狭流路よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部と、前記第2バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第2バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路とを含む、基板処理装置。 - 前記第1狭流路の下流端は、前記第2バッファ部の内壁面に対向している、請求項1に記載の基板処理装置。
- 基板保持手段によって基板を保持する基板保持工程と、
前記基板の中央部近傍に位置する気体吐出ノズルに設けられており、気体が供給される筒状の第1バッファ部と、前記第1バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第1バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第1狭流路と、前記第1狭流路よりも下流側に配置されており、前記第1狭流路よりも流路面積が広い筒状の第2バッファ部と、前記第2バッファ部よりも下流側に配置されており、前記第2バッファ部よりも流路面積が狭い筒状の第2狭流路とを含む気体流路に、前記基板保持工程と並行して気体を供給する気体供給工程と、
前記気体流路に供給された気体を、前記気体吐出ノズルに設けられている環状の気体吐出口から放射状に吐出することにより、前記基板の一方の主面を気流によって覆う被覆工程とを含む、基板処理方法。
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