JP2013199755A - 水切構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも床下浸水を防止又は抑制することができる水切構造及び建物を得る。
【解決手段】建物10における外壁パネル50の外側の下端側には、当該外壁パネル50と対向して土台水切14が配設されており、当該土台水切14は建物10の全周に亘って設けられている。この土台水切14の下端部14Aと布基礎16とは封止部材64によって繋げられ、土台水切14の下端部14Aと布基礎16との間の隙間66は封止された状態となっている。このため、洪水等により床下の高さまで水位が上がったとしても、床下空間26への水の浸入を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、土台水切を備えた水切構造及び建物に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、基礎水切り(土台水切)の断面形状がL字状を成し、当該基礎水切りの下辺部に換気口が設けられている。また、基礎の外側角部にはシール部材が配設されており、当該シール部材は上方へ向かって起立している。このシール部材に基礎水切りにおける下辺部の先端部が装着されるようになっている。そして、これにより、強風下において雨水の床下空間への浸入を防止して床下空間の換気を図るというものである。
特開2010−133173号公報
しかしながら、上記先行技術では、洪水等により床下まで水位が上がった場合、基礎水切りの下辺部に設けられた換気口から水が浸入し、当該水がシール部材の先端部を越えて床下空間へ浸入する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも床下浸水を防止又は抑制することができる水切構造及び建物を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る水切構造は、建物における外壁の下部において前記外壁と対向して配置され、前記建物の全周に取り付けられる土台水切と、前記土台水切の下端部と当該建物の全周に配置された基礎との間の隙間を封止する封止部材と、を有している。
請求項1に記載の発明に係る水切構造では、建物における外壁の下部に、当該外壁と対向して土台水切が配置されている。この土台水切は建物の全周に取り付けられており、土台水切の下端部と建物の全周に配置された基礎との間の隙間が封止部材によって封止されている。
一般的に、土台水切と基礎との間の隙間は開口とされ、当該開口を通じて外気が導入・導出可能とされている。つまり、洪水等により床下まで水位が上がった場合、この開口を通じて床下空間には水が浸入することになる。しかし、本発明では、土台水切と基礎との間の隙間が封止部材によって封止されているため、洪水等により床下の高さまで水位が上がったとしても、床下空間への水の浸入を防止することができる。
請求項2に記載の発明に係る水切構造は、請求項1に記載の水切構造において、前記土台水切の上部側に通気口が形成されている。
一般的に、外壁の下端面と基礎の上端面の間には隙間が設けられており、この隙間が床下空間と連通している。請求項2に記載の発明に係る水切構造では、土台水切の上部側に通気口が形成されているため、当該通気口を通じて、土台水切と外壁との間に設けられた空間へ外気を導入させ、外壁の下端面と基礎の上端面の間に設けられた隙間を通じて床下空間へ外気を導入させることができる。また、逆に床下空間内の空気を当該通気口から導出させることができる。つまり、これによって、床下空間が換気される。
請求項3に記載の発明に係る水切構造は、請求項2に記載の水切構造において、前記通気口は前記建物の室内の床面よりも高い位置となるように設定されている。
請求項3に記載の発明に係る水切構造は、通気口は建物の室内の床面よりも高い位置となるように設定されているため、洪水等により床面の高さまで水位が上がったとしても、当該通気口への水の浸入を防止することができる。
請求項4に記載の発明に係る水切構造では、請求項2又は3に記載の水切構造において、前記土台水切には、当該土台水切の前方側に配置され前記通気口の前面を覆うカバーが設けられている。
請求項4に記載の発明に係る水切構造では、土台水切の前方側に配置されるカバーが土台水切に設けられ、通気口の前面を覆うように設定されることで、通気口が外部へ露出しないようにすることができる。
請求項5に記載の発明に係る水切構造は、請求項1〜4の何れか1項に記載の水切構造において、前記土台水切の上端部に前記外壁との間に隙間を設けるシールポケットが形成され、前記シールポケット内にコーキング材が充填されている。
外壁の下部に当該外壁と対向するようにして土台水切を設けるため、当該土台水切は外壁の表面に取り付けられることになる。このとき、土台水切の上端部と外壁との間に隙間が設けられた場合、当該隙間を通じて外壁の表面には雨水が浸入することになる。
このため、請求項5に記載の発明に係る水切構造では、土台水切の上端部に外壁との間に隙間を設けるシールポケットを形成して、当該シールポケット内にコーキング材を充填することで、土台水切の上端部と外壁との間の隙間を塞ぐことができる。
請求項6に記載の発明に係る水切構造は、請求項1〜5の何れか1項に記載の水切構造において、前記封止部材は予め設定された耐圧性を有すると共に水密性を有する接着剤で接着されている。
洪水等による水には泥や塩などが混ざっているため、単なる水よりも比重が高くなりその分水圧も高くなってしまう。このため、請求項6に記載の発明に係る水切構造では、封止部材が予め設定された耐圧性を有すると共に水密性を有する接着剤で接着されることで、洪水等により床下の高さまで水位が上がったとしても、土台水切の下端部と基礎との間の隙間が封止された状態が維持される。
請求項7に記載の発明に係る水切構造は、請求項1〜6の何れか1項に記載の水切構造において、前記土台水切は金属又は樹脂で形成されている。
洪水等による水は水圧も高くなっているため、請求項7に記載の発明に係る水切構造では、当該土台水切を金属又は樹脂で形成することによって、本発明における土台水切としての必要な強度及び剛性が確保されるようにしている。
請求項8に記載の発明に係る建物は、請求項1〜7の何れか1項に記載の水切構造が適用されている。
請求項8に記載の発明に係る建物では、水切構造を構成する土台水切は、外壁の対向して取り付けられるため、外壁の外側に取り付けられることになる。このため、当該土台水切は新築時において建物の外壁に取り付けることもできるし、既存の建物に取り付けることもできる。
請求項9に記載の発明に係る建物では、請求項8に記載の建物において、基礎が布基礎であり、床下の地盤面の全面が土間コンクリートで覆われている。
基礎が布基礎の場合、布基礎の下端部に位置するフーチングが建物の外側と内側とで繋がっていないため、建物の外側に設けられたフーチングと内側に設けられたフーチングとの間には地盤面が露出している場合がある。この場合、洪水等により水位が上がると、当該地盤を浸透して床下空間へ水が浸入する可能性がある。
このため、請求項9に記載の発明に係る建物では、床下の地盤面の全面を土間コンクリートで覆うことで、当該地盤面が塞がれ、床下空間への浸水を防止することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る水切構造は、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも床下浸水を防止又は抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る水切構造は、土台水切と基礎との間の隙間が封止されると共に、床下換気を行うことができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る水切構造は、床下換気を行うことができると共に床下浸水を防止又は抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る水切構造は、床下換気を行うための通気口へ雨水などが直接吹き込まないようにする、という優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る水切構造は、土台水切の上端部と外壁との間の隙間に雨水が浸入しないようにすることができる、という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る水切構造は、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも、土台水切の下端部と基礎との間の隙間が封止された状態を維持することができる、という優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る水切構造は、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも、土台水切の変形等を防止し、土台水切と基礎との間の隙間が封止された状態を維持することができる、という優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係る建物は、既存の建物において本発明の水切構造を適用させることができる、という優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る建物は、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも床下浸水を防止又は抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る土台水切が適用された建物を示す要部拡大断面図である。 本実施の形態に係る土台水切が適用された建物を示す断面図である。
以下、図1を用いて、本発明に係る建物の一実施形態について説明する。
(建物の構成)
図1には、本実施形態に係る土台水切14が適用された建物10の一階の外壁12の下端側を示す要部拡大断面図が示されており、当該外壁12を含め、外壁12に取り付けられた土台水切14及び布基礎16の上部が示されている。また、図2には本実施形態に係る土台水切14が適用された建物10が示されている。
図2に示されるように、布基礎16の場合、布基礎16の下端部に位置するフーチング16A、16Bは建物10の外側と内側とで繋がっていないため、本実施形態では、床下の地盤面18Aの全面が土間コンクリート20で覆われている。
一方、図1に示されるように、建物10の床部22の一部を構成する床大梁24は、断面が略コ字状に形成された溝形鋼とされており、床大梁24の下フランジ24Aには、図示はしないが床大梁24の延在方向に沿って所定のピッチでボルト挿通孔が形成されている。
布基礎16には、図示はしないが当該布基礎16の上端面から突出するようにしてアンカーボルトが埋設されており、スペーサを介して床大梁24の下フランジ24Aが布基礎16上に配置される。そして、ボルト挿通孔にアンカーボルトが挿通されて下フランジ24Aの上方側からナットが螺合されることにより、建物10の床大梁24が布基礎16に固定される。
なお、図1では、床大梁24において、隣接して形成されたボルト挿通孔とボルト挿通孔の間の位置における断面図が示されている。このため、床大梁24の下フランジ24Aと布基礎16の上端面16Cの間には、床下空間26へ外気(矢印で示す)を導入(床下空間26から外気を導出)させるための隙間28が図示されている。
また、床大梁24の上フランジ24Bの上部には、対向して配置された床大梁24同士を架け渡すようにして根太30が固定されており、根太30の上には床下地材32が敷設され、当該床下地材32の上には床仕上げ材34が敷設されている。床下地材32の端部側には、外壁12の一部を構成する内壁パネル36が鉛直方向に沿って立設されている。
この内壁パネル36の室内38側の下端部には、床仕上げ材34上において水平方向に沿って巾木40が配設されている。また、床下地材32の端部には、内壁パネル36の屋外42側の下端部と接触して木質部材44が固定されており、当該木質部材44の上には、内壁パネル36に沿って断熱部材46が配設されている。
一方、床大梁24のウェブ24Cの外面には、断面形状が逆U字状を成す取付部材48が固定されており、当該取付部材48における一方の側壁48Aが、例えば図示しないボルト及びナットによってウェブ24Cに固定されている。また、取付部材48における奥壁48Bには、連通口48B1が形成されている。さらに、取付部材48における一方の側壁48Aと対向する他方の側壁48Cには、外壁12の一部を構成する外壁パネル50が内壁パネル36と略平行に配置された状態で取り付けられている。
外壁パネル50と断熱部材46の間(外壁12の内部)には、外気を導入・導出させるための外壁空間52が設けられており、外壁パネル50の下端面50Aと布基礎16の上端面16Cとの間には、外気を導入・導出させるための隙間54が設けられている(後述する)。
ここで、外壁パネル50の外側の下端側には、外壁パネル50と対向して鉛直方向に沿って、金属製又は樹脂製の土台水切14が図示しないスクリューなどによって外壁パネル50に固定されており、当該土台水切14は建物10の全周に亘って設けられている。
土台水切14の上部には、外壁パネル50の下方へ向かうにつれて当該外壁パネル50から離間する方向へ傾斜する傘部56が備えられている。この傘部56の一端部には当接片58が設けられており、外壁パネル50に当接可能とされている。この当接片58を介して、土台水切14が外壁パネル50に固定される。また、当接片58の上方には、断面形状がL字状を成すシールポケット60が形成されており、当該シールポケット60内にはシーリング材62が充填されている。
また、土台水切14の下端部は、布基礎16の上端面16Cよりも下方へ延びており、土台水切14の下端部14Aと布基礎16の上端面16Cとは、金属製又は樹脂製の封止部材64によって封止されている。この封止部材64の一端部は土台水切14の下端部14Aに接着され、封止部材64の他端部は布基礎16の上端面16Cに接着されている。
ここで、封止部材64は勿論のことであるが、接着剤(図示省略)もまた、予め設定された耐圧性を有すると共に水密性を有している。なお、ここでの耐圧の基準は、例えば、洪水等によって封止部材64を介して接着剤が受ける水圧が想定されるが、建物10が建てられている場所などによって異なる。
また、土台水切14における傘部56の下方(土台水切14の上部側)には通気口14Bが形成されている。通気口14Bの上方には、傘部56の他端部から張り出す逆L字状のカバー68が設けられており、このカバー68によって通気口14Bの前面が覆われ、通気口14Bが外部へ露出しないようになっている。
通気口14Bの高さは、建物10の室内38における床仕上げ材34の床面34Aよりも高い位置となるように設定されており、当該通気口14Bを通じて建物10内へ外気が導入可能、又は建物10内から外気が導出可能とされている。
(建物の作用・効果)
次に、本実施形態に係る建物の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態では、建物10における外壁パネル50の外側の下端側には、当該外壁パネル50と対向して土台水切14が配設されており、当該土台水切14は建物10の全周に亘って設けられている。この土台水切14の下端部14Aと布基礎16の側面16D及び上端面16Cとは封止部材64によって繋げられ、土台水切14の下端部14Aと布基礎16の側面16Dとの間の隙間66は封止された状態となっている。
一般的に、土台水切14の下端部14Aと布基礎16の側面16Dとの間の隙間66は開口とされ、当該隙間66を通じて外気が導入可能とされている。このため、洪水等により床下まで水位が上がった場合、この隙間66及び床大梁24の下フランジ24Aと布基礎16の上端面16Cとの間に設けられた隙間28を通じて床下空間26には水が浸入することになる。
しかし、本実施形態では、土台水切14の下端部14Aと布基礎16の側面16Dとの間の隙間66が封止部材64によって封止されているため、洪水等により床下(布基礎16の上端面16Cよりも上)の高さまで水位が上がったとしても、床下空間26への水の浸入を防止することができる。
ここで、洪水等による水には泥や塩などが混ざっているため、単なる水よりも比重が高くなりその分水圧も高くなってしまう。このため、本実施形態では、封止部材64を接着する接着剤として、予め設定された耐圧性を有すると共に水密性を有する部材を用いることで、洪水等により床下の高さまで水位が上がったとしても、土台水切14の下端部と布基礎16との間の隙間66が封止部材64によって封止された状態が維持される。
また、本実施形態では、土台水切14における傘部56の下方に通気口14Bが形成されており、当該通気口14Bを通じて建物10内へ外気が導入・導出可能とされている。例えば、通気口14Bを通じて導入された外気は、土台水切14と外壁パネル50との間に設けられた空間53を経て、外壁パネル50の下端面50Aと布基礎16の上端面16Cとの間に設けられた隙間54へ案内される。
そして、この外気は、取付部材48の奥壁48Bに形成された連通口48B1を通じて、外壁パネル50と断熱部材46との間に設けられた(外壁12の内部に設けられた)外壁空間52内へ導入される。また、逆に当該外壁空間52内の空気は、通気口14Bを通じて屋外42へ導出される。これによって、外壁通気がなされる。
また、通気口14Bを通じて建物10内へ導入され隙間54案内された外気は、外壁空間52内へ導入されると共に、床大梁24の下フランジ24Aと布基礎16の上端面16Cとの間に設けられた隙間28を通じて床下空間26へ導入される。また、逆に床下空間26内の空気が当該通気口14Bを通じて導出される。これによって、床下換気がなされる。
ここで、土台水切14に形成された通気口14Bは、建物10の室内38の床面34Aよりも高い位置となるように設定されている。これにより、洪水等により床面34Aの高さまで水位が上がったとしても、この水位よりも高い位置に通気口14Bは形成されているため、当該通気口14Bへの水の浸入を防止することができる。
一方、土台水切14にはカバー68が設けられており、このカバー68によって通気口14Bの前面が覆われ、通気口14Bが外部へ露出しないようになっている。これにより、当該通気口14Bへ雨水などが直接吹き込まないようにしている。
ところで、本実施形態では、外壁パネル50の下部に当該外壁パネル50と対向するようにして土台水切14を設けるため、当該土台水切14は外壁パネル50の表面に取り付けられることになる。このとき、図示はしないが、土台水切14の上端部と外壁パネル50との間に隙間が設けられた場合、当該隙間を通じて外壁パネルの表面には雨水が浸入することになる。
このため、本実施形態では、土台水切14の上端部にシールポケット60が形成されており、当該シールポケット60内にシーリング材62を充填している。これにより、土台水切14の上端部と外壁パネル50との間の隙間を塞いでいる。
また、本実施形態では、金属製又は樹脂製の土台水切14が用いられている。洪水等による水は水圧も高くなっているため、本実施形態における土台水切14としての必要な強度及び剛性が確保されるようにしている。これにより、洪水等により床下の高さまで水位が上がった場合でも、土台水切14の変形等を防止し、土台水切14と布基礎16との間の隙間66が封止された状態を維持することができる。
ところで、本実施形態に係る土台水切14は、外壁パネル50の外側に取り付けられるため、新築時において建物の外壁パネル50に取り付けることもできるし、既存の建物に取り付けることもできる。
一方、基礎が布基礎16の場合、図2に示されるように、布基礎16の下端部に位置するフーチング16A、16Bが建物10の外側と内側とで繋がっていない。このため、建物10の外側に設けられたフーチング16Aと内側に設けられたフーチング16Bとの間に地盤面18Aが露出している場合、洪水等により水位が上がると、当該地盤18を浸透して床下空間26へ水が浸入する可能性がある。したがって、本実施形態では、図2に示されるように、床下の地盤面18Aの全面を土間コンクリート20で覆うことで、当該地盤面18Aが塞がれ、床下空間26への浸水を防止することができる。
ところで、本実施形態では、土台水切14の下端部14Aと布基礎16の側面16Dとの間の隙間66は封止された状態となっている。このため、当該隙間66を通じて床下や室内に導入される配管は、土台水切14に形成された通気口14Bから導入されるようにしても良い。
(実施形態の補足)
なお、本実施形態では、建物10の基礎として布基礎16が適用されているが、べた基礎が適用されても良いのは勿論のことである。
また、ここでは、土台水切14と布基礎16との間の隙間66を封止するため封止部材64が用いられたが、当該隙間66を封止することができれば良いため、隙間66が狭い場合は、直接接着剤によって当該隙間66を封止しても良い。さらに、ここでは、封止部材64が、接着剤によって土台水切14及び布基礎16に接着されているが、少なくとも布基礎16の上端面16Cと封止部材64とのつなぎ目部分においては、当該接着剤による接着に加えて、コーキング剤によるシールを行っても良い。
また、本実施形態では、土台水切14に形成された通気口14Bの高さは、建物10の室内38における床仕上げ材34の床面34Aよりも高い位置となるように設定されているが、必ずしも床仕上げ材34の床面34Aよりも高い位置に通気口14Bを設ける必要はない。少なくとも、洪水等により予測される被害水位Hよりも高い位置に通気口14Bが設けられていれば良く、建物10が建てられた場所によっては、外壁パネル50の下端面50Aよりも少し高い位置に通気口14Bが設けられる場合もある。
また、本実施形態では、当該通気口14Bの上方に設けられた傘部56は、外壁パネル50の下方へ向かうにつれて当該外壁パネル50から離間する方向へ傾斜しているが、傘部56の形状については特に限定されるものではない。そして、ここでは、当該傘部56の端部から張り出す逆L字状のカバー68が設けられ、このカバー68によって通気口14Bの前面が覆われるようになっている。しかし、雨や雪が降っている際に、外壁パネル50を伝って流れる雨なども含め、当該通気口14B内へ雨や雪が入りにくい構成となっていれば良いため、通気口14Bの前面を覆うカバー68は必ずしも必要ではない。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 建物
12 外壁
14 土台水切
14A 下端部
14B 通気口
16 布基礎(基礎)
18 地盤面
20 土間コンクリート
34A 床面
38 室内
60 シールポケット
62 シーリング材
64 封止部材
66 隙間
68 カバー

Claims (9)

  1. 建物における外壁の下部において前記外壁と対向して配置され、前記建物の全周に取り付けられる土台水切と、
    前記土台水切の下端部と当該建物の全周に配置された基礎との間の隙間を封止する封止部材と、
    を有する水切構造。
  2. 前記土台水切の上部側に通気口が形成されている請求項1に記載の水切構造。
  3. 前記通気口は前記建物の室内の床面よりも高い位置となるように設定されている請求項2に記載の水切構造。
  4. 前記土台水切には、当該土台水切の前方側に配置され前記通気口の前面を覆うカバーが設けられている請求項2又は3に記載の水切構造。
  5. 前記土台水切の上端部に前記外壁との間に隙間を設けるシールポケットが形成され、前記シールポケット内にコーキング材が充填されている請求項1〜4の何れか1項に記載の水切構造。
  6. 前記封止部材は予め設定された耐圧性を有すると共に水密性を有する接着剤で接着されている請求項1〜5の何れか1項に記載の水切構造。
  7. 前記土台水切は金属又は樹脂で形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の水切構造。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の水切構造が適用された建物。
  9. 前記基礎が布基礎であり、床下の地盤面の全面が土間コンクリートで覆われている請求項8に記載の建物。
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