JP2013199710A - 下半身衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の動作をスムーズにさせ、動作を美しく見せることができる下半身衣類を提供する。
【解決手段】下半身衣類1Aでは、着用状態において本体部2が伸縮起点部3Aを起点として伸びるため、本体部2が伸縮起点部3Aに向かって縮もうとする力によって着用者の皮膚を動かすことができる。下半身衣類1Aでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、下半身衣類1Aでは、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、下半身衣類に関する。
この種の分野に関連する技術として、例えば特許文献1に記載のアンダーシャツがある。この従来のアンダーシャツでは、緊締力の異なる3種類の素材が用いられ、最も緊締力の高い素材が上腕三頭筋の少なくとも一部に宛がわれ、最も緊締力の低い素材が肩甲骨周りの僧帽筋・広背筋・三角筋の少なくとも一部に宛がわれ、中間の緊締力を有する素材がその他の部位に宛がわれるようになっている。また、例えば特許文献2に記載のシャツでは、一方向にのみ伸縮性を有する素材を用い、後身頃の上部、下部、前身頃、上腕部、脇部〜肘部、袖部でそれぞれ伸縮方向が異なるように素材を配置している。
特開2004−044070号公報 特開2009−299239号公報
上述したような従来の衣類では、着用者が動作する際に関節や筋肉を安定化させることや動きを妨げないことに主眼が置かれている。このことも、着用者の動作をサポートする観点からは有意なことであるが、着用者の動作をスムーズにさせ、様々な動作を美しく見せる機能を持たせるには更なる工夫が必要である。新規な手法で着用者の動作がスムーズになり、動作が美しく見えるように誘導することは、結果として、テニス・ゴルフ・野球・ランニングといった各種のスポーツにおける運動能力の向上に資すると考えられる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、着用者の動作をスムーズにさせ、動作を美しく見せることができる下半身衣類を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本願発明者らは、鋭意研究を重ねていく過程で、人体の動作には、骨や筋肉だけでなくその表面を覆う皮膚の特性が密接に関係していることに着目した。ここで、図28及び図29は、人体の関節動作に伴う皮膚の本来の動きの例を示す図である(参考:福井勉「皮膚運動学」 三輪書店)。図28(a)に示すように、例えば膝関節の屈曲時には、膝の表側の皮膚は膝関節に集り、膝の裏側の皮膚は膝関節から離れる。また、図28(b)に示すように、例えば膝関節の伸展時には、屈曲時とは反対に、膝の表側の皮膚は膝関節から離れ、膝の裏側の皮膚は膝関節に集まる。
さらに、図29(a)に示すように、例えば股関節の外転時には、皮膚は大転子周辺から上下方向にそれぞれ遠ざかる方向へ動く。また、図29(b)に示すように、例えば股関節の内転時には、皮膚は大転子周辺へ集まるように動く。
しかしながら、このような本来の皮膚の動きとは異なり、人体の関節動作時に皮膚が集まって皺が寄ったり皮膚が離れて突っ張ったりすると、関節の可動域が狭くなったり、動作が阻害されたりすることが考えられる。
次に、本願発明者らは、人体の走る動作における下半身の様子に着目した。図30は、トレッドミル上で走る走行者の下半身の状態を示す図である。図30(a)は、通常の走行姿勢を実線で図示し、腰が体の外側方に流れた状態の走行姿勢を二点鎖線で模式的に示すものである。動きに無駄のある走行者の場合、図30(a)に示すように、地面に着いた脚に体重がかかって腰が体の外側方に流れる傾向がある。また、図30(b)に示すように、股関節と膝関節との動作のタイミングが合わず、体が前に進まずに上方に跳ね上がる傾向がある。
そこで、本願発明者らは、上述した皮膚の動きを考慮し、人体の動作時に生じる無駄な動きを抑制するように皮膚の動きをサポートする構成を衣類に付加すれば、筋肉に緊締力を作用させる手法とは全く異なる新規な手法で、着用者の動作をスムーズかつ美しく見せることができるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
本発明に係る下半身衣類は、伸縮性を有する素材によって形成され、着用者の下半身のうち大腿部及び脛部の少なくとも一方の部位の皮膚に密着し、皮膚を伸縮方向に付勢する本体部と、本体部よりも相対的に低い伸縮性を有し、着用状態において本体部の伸縮の起点となる伸縮起点部と、を備え、伸縮起点部は、本体部の正面側で、当該本体部を着用者の膝関節を覆う部分と、着用者の大腿部を覆う部分及び脛部を覆う部分の少なくとも一方を覆う部分とに隔てる第1の起点部、本体部の背面側で、当該本体部を着用者の膝関節を覆う部分と、着用者の大腿部を覆う部分及び脛部を覆う部分の少なくとも一方を覆う部分とに隔てる第2の起点部、本体部の外側面側で、少なくとも一部が着用者の膝関節を覆う部分よりも下方に延在する第3の起点部、及び、本体部の内側面側で、着用者の股部よりも下側部分で少なくとも一部が下方に向かって延在する第4の起点部、のうち少なくとも一つを有することを特徴としている。
この下半身衣類は、着用状態において本体部が伸縮起点部を起点として伸びるため、本体部が伸縮起点部に向かって縮もうとする力によって着用者の皮膚を動かすことができる。第1の起点部は、本体部の正面側において、膝関節を覆う本体部の生地と大腿部を覆う本体部の生地とを隔てることにより股部周辺の皮膚を膝関節側に伸ばす作用、又は膝関節を覆う本体部の生地と脛部を覆う本体部の生地とを隔てることによって足首部周辺の皮膚を膝関節側に伸ばす作用を有する。また、第2の起点部は、本体部の背面側において同様の作用を有する。これにより、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、体が上方に跳ね上がる動きが抑制される。
第3の起点部は、本体部の外側面側で、少なくとも一部が着用者の膝関節を覆う部分よりも下方に延在し、大転子周辺の本体部の生地を下方に引っ張ることにより、大転子周辺の皮膚を大腿部側に向かって伸ばすように作用する。このため、着用時の大腿部の運動領域を非着用時に比べて腰部の外側にシフトさせることができる。また、第4の起点部は、本体部の内側面側で、着用者の股部よりも下側部分で少なくとも一部が下方に向かって延在することにより、脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集めるように作用する。これにより、股関節が内転し難くする。
以上により、この下半身衣類では、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
なお、ここでいう脛部とは、膝部から足首部にかけての部位を指すものである。
また、伸縮起点部は、第1の起点部〜第4の起点部のうち少なくとも二つを有すると共にライン状をなしていることが好ましい。この場合、各起点部の協働により、起点部の作用が更に強化される。
また、伸縮起点部は、本体部の側面側から見た場合に、本体部の前後方向について略対称となるライン状部分を含んでいることが好ましい。ここで、側面側には、外側面側と内側面側が含まれる。このような態様により、起点部による本体部の生地の引っ張る力を強化できる。
また、第1の起点部は、本体部の正面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方の少なくとも一方で本体部を周方向に横断するように形成されていることが好ましい。このような構成により、第1の起点部の作用をより確実に生じさせることができる。
また、第2の起点部は、本体部の背面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方の少なくとも一方で本体部を周方向に横断するように形成されていることが好ましい。このような構成により、第2の起点部の作用をより確実に生じさせることができる。
また、第1の起点部は、本体部の正面側における着用者の膝関節を覆う部分を囲うように形成されていることが好ましい。このような構成により、第1の起点部の作用をより確実に生じさせることができる。
また、第2の起点部は、本体部の背面側における着用者の膝関節を覆う部分を囲うように形成されていることが好ましい。このような構成により、第2の起点部の作用をより確実に生じさせることができる。
また、第1の起点部は、上記構成に代えて、着用者の膝関節を覆うように形成されていてもよい。このような構成によっても第1の起点部の作用を生じさせることができる。
また、伸縮起点部は、本体部の編み組織を部分的に変更することによって形成されていることが好ましい。これにより、伸縮起点部を簡易に形成できる。
また、伸縮起点部は、本体部に樹脂を塗布することによって形成されていることが好ましい。これにより、伸縮起点部を簡易に形成できる。
また、伸縮起点部は、本体部に当て布を取り付けることによって形成されていることが好ましい。これにより、伸縮起点部を簡易に形成できる。
伸縮起点部は、本体部に抜蝕加工を施すことによって形成されていることが好ましい。これにより、伸縮起点部を簡易に形成できる。
本発明によれば、着用者の動作をスムーズにさせ、動作を美しく見せることができる。
本発明の第1実施形態に係る下半身衣類の着用状態を正面側から見た図である。 図1に示した下半身衣類の着用状態を背面側から見た図である。 図1に示した下半身衣類の着用状態を所定の動作時において一方の側面側から見た図である。 図1に示した下半身衣類の着用状態を別の動作時において一方の側面側から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第9実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第10実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第11実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第12実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第13実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第14実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第15実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第16実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第17実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第18実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第19実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第20実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第21実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第22実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 本発明の第23実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。 伸縮起点部の変形例を示す図である。 膝関節の屈曲・伸展動作と皮膚の動きの関係を示す図である。 股関節の外旋・内旋動作と皮膚の動きの関係を示す図である。 トレッドミル上で走行する被験者の状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る下半身衣類の好適な実施形態について詳細に説明する。
実施形態の説明に先立ち、まず、本発明の知見について説明する。本願発明者らは、鋭意研究を重ねる過程で、皮膚を動かすことで人体の動作に変化を与えられることに着目した。例えば屈曲・伸展又は外転・内転に関する関節動作によって皺ができる部位の皮膚は関節から離れる傾向にあり、伸長される部位の皮膚は、関節に集まる傾向にある。
これらの動きは本来の皮膚の動きの向きであり、この動きを促進する構成を衣類に付加すれば、関節の可動域を広げたり、動作をスムーズにさせたりできるという知見を見出した。
より具体的には、膝関節周辺では、膝関節が屈曲したときに正面側の皮膚の皺が伸ばされ、皮膚が突っ張った状態になり易い状態が生じる。一方、膝関節の背面側では、地面を蹴るとき等、膝関節が伸びた状態のときに、皮膚が突っ張り易い状態が生じる。これらの皮膚の突っ張り状態によって、膝関節の可動域が狭くなったり、動作が阻害されていると考えられる。このため、これらの皮膚の突っ張り状態を緩和させることで、膝関節の可動域を広げたり、動作をスムーズにすることが考えられる。
また、一般に、走行時等において、骨格の形状等の影響により股関節は内転し易い(特に、男性よりも女性の方が、内転し易い)ことが知られている。
そこで、発明者らが検討を重ねたところ、外側面側の大転子周辺の皮膚を伸ばして突っ張りやすい状態とすることにより、股関節の内転を抑制することができるとの知見を得た。また、内側面側では、股部側へ皺が寄り易くなるように皮膚を集めることによって、股関節の内転を抑制できるとの知見を得た。
上記のように、股関節周辺では、大転子周辺の皮膚を突っ張り易くするか、内側面側の皮膚を股部周辺に集めることによって、走行時においても股関節が内転し難く、走行フォームを美しくすることができる。
また、股関節周辺では、鼠蹊部(太股の付け根)や臀溝周辺に皺が生じることによっても股関節の前後方向の可動範囲が狭まったり、動作が阻害されると考えられる。このため、鼠蹊部や臀溝の皺を伸ばすことで、股関節の可動域を広げたり、動作をスムーズにするといったことも考えられる。
上述の知見を人体の下半身の動作に対して適用し、図30に示したように、腰が体の外側方に流れてしまう動きや、体が上方に跳ね上がる動きを抑える構成を下半身衣類に付加すれば、着用者の動作をスムーズにさせ、動作を美しく見せることができるとの結論を得るに至った。
以下に示す下半身衣類の各実施形態は、上記効果の具現化のため、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める作用(作用A)、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める作用(作用B)、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす作用(作用C)、及び着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める作用(作用D)のうち、少なくとも一つを奏するように形成されている。作用A〜Dは、図中において矢印A〜Dで示している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る下半身衣類の着用状態を正面側から見た図であり、図2は、下半身衣類の着用状態を背面側から見た図である。また、図3は、下半身衣類の着用状態を所定の動作時において一方の側面側から見た図であり、図4は、別の動作時において一方の側面側から見た図である。図1〜図4に示す下半身衣類1Aは、例えばテニス・ゴルフ・野球・ランニングといった各種のスポーツを行う際に、運動能力を向上させる目的で着用されるロングタイプのスパッツとして構成され、上述した作用A〜Dの全てを奏するタイプ(ABCD型)である。
下半身衣類1Aは、着用者の下半身のうち大腿部及び脛部の少なくとも一方の部位の皮膚に密着するように伸縮性を有する素材によって形成され、接触する皮膚を伸縮方向に付勢する本体部2と、本体部2よりも相対的に低い伸縮性を有し、着用状態において本体部2の伸縮の起点となる伸縮起点部3Aとを備えている。本体部2は、例えば前身頃と後身頃とによって構成され、これらが互いに縫着されることによって形成されている。また、伸縮起点部3Aは、着用者の両脚に対応するように左右対称にそれぞれ形成されている。
本体部2を構成する素材には、例えばポリエステル及びポリウレタンを混糸してなるベア天竺を用いることができる。このような素材を用いることにより、着用者の下半身に対する本体部2の密着性が良好なものとなる。
伸縮起点部3Aを構成する素材には、例えばナイロン及びポリウレタンを混糸してなるパワーネットを用いることができる。伸縮起点部3Aの形状は、後述するように種々の形態を取り得るが、所定幅でライン状に延在させる場合には、長手方向の伸縮性よりも幅方向の伸縮性が低くなっていることが好ましい。
伸縮起点部3Aの伸縮性が本体部2の伸縮性よりも低くなっていることにより、着用状態において、伸び易い本体部2が伸び難い伸縮起点部3Aを起点として伸び、着用状態では本体部2が伸縮起点部3A側に向かって常に縮もうとする。したがって、この本体部2の縮もうとする力によって、着用者の皮膚を伸縮起点部3A側に向かって動かすことができる。
本実施形態では、伸縮起点部3Aは、着用者の股部から足首部にかけて幅数cm程度のライン状に設けられている。より具体的には、伸縮起点部3Aは、本体部2の内側面側で着用者の股部付近を上下方向に伸び、下側で本体部2の正面側と背面側とに分岐している。分岐部分より下側では、一方のラインが本体部2の正面側に回って着用者の膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って着用者の足首部まで延在している。また、他方のラインが本体部2の背面側に回って着用者の膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って一方のラインと並列に着用者の足首部まで延在している。伸縮起点部3Aは、本体部2の側面側から見た場合に、本体部2の前後方向について略対称となるようなラインとなっている(図3参照)。なお、本実施形態では、本体部2は、着用者の足首部までを覆うように形成されているが、少なくとも着用者の腰部から膝関節までを覆うように形成されていれば良い。例えば、図1に2点鎖線で示す仮想線L1の位置、すなわち膝関節の直下方に本体部2の下端側の裾口が設けられるようにしてもよい。また、上記裾口の位置は、仮想線L1より下側であれば、いずれの位置としても良い。但し、上記裾口の位置が膝関節寄りの位置となると、伸縮起点部を脛部に設けることができないため、裾口の位置は足首寄りの位置とする方が好ましい。
この伸縮起点部3Aは、本体部2の正面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている(図1参照)。また、本体部2の背面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている(図2参照)。
さらに、伸縮起点部3Aは、本体部2の外側面側で足首部の上方に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっており(図3及び図4参照)、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている(図3及び図4参照)。なお、本実施形態では、第3の起点部3c、第4の起点部3dがそれぞれ側面視において略対称となるように形成されているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、第3の起点部3c、第4の起点部3dのうち、いずれか一方のみ上記のように略対称となるよう形成しても良い。また、第3の起点部3c、第4の起点部3dのいずれも上記のように略対称に形成されていなくとも良い。
以上のように、下半身衣類1Aでは、着用状態において本体部2が伸縮起点部3を起点として伸びるため、本体部2が伸縮起点部3Aに向かって縮もうとする力によって着用者の皮膚を動かすことができる。下半身衣類1Aでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。
すなわち、第1の起点部3aは、鼠蹊部(太股の付け根)周辺の皺を伸ばし、第2の起点部3bは、臀溝周辺の皺を伸ばす。これにより、ヌード状態で皺の寄りやすい鼠蹊部及び臀溝周辺の皺を低減し、股関節の可動範囲を広げることができる。特に、股関節の屈曲時に鼠蹊部の皺や、股関節の伸展時に臀溝部に生じる皺を軽減することができる。
これに対し、膝関節周辺の皮膚は、走行時や歩行時等の運動の際に突っ張り易い傾向があり、特に脚を前に出すときに突っ張り易くなることが知られている。上記のように、皮膚の突っ張りによって緊張状態が生じることが、膝関節の動作が悪くなる1つの要因であると考えられている。
そこで、第1の起点部3aは、膝周辺の皮膚を膝側に付勢して、膝関節の屈曲時の皮膚の突っ張りを軽減し、第2の起点部3bは、膝関節の背面側部分へ周辺の皮膚を集めて膝関節の伸展時の皮膚の突っ張りを軽減する。第1の起点部3a及び第2の起点部3bによって、膝の正面側(膝蓋周辺とも表現できる)及び膝の背面側(膝窩周辺とも表現できる)に皺を集め、膝関節の皮膚の突っ張りによる緊張状態を緩和する。
これにより、上記のように股関節及び膝関節の動きをスムーズなものとすることができる。
また、下半身衣類1Aでは、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Bは、上述した作用Aのみを奏するタイプ(A型)である点で第1実施形態と異なっている。すなわち、下半身衣類1Bには、本体部2の正面側において、着用者の膝部に重なる位置に略円形の伸縮起点部3Bが設けられている。
伸縮起点部3Bは、本体部2の正面側において着用者の膝部に重なるように位置する全体部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。
このような下半身衣類1Bでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Cは、上述した作用A及び作用Bを奏するタイプ(AB型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Cには、着用者の膝部の上方及び下方となる位置に、円環状の伸縮起点部3Cが膝部周りに互いに離間して設けられている。
伸縮起点部3Cは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、本体部2の正面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方で本体部2を周方向に横断し、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、円環状の部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、本体部2の背面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方で本体部2を周方向に横断し、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。
このような下半身衣類1Cでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Dは、上述した作用A及び作用Bを奏するタイプ(AB型)の変形例である。この下半身衣類1Dには、本体部2の正面側及び背面側のそれぞれにおいて、着用者の膝関節を囲むような位置に円環状の伸縮起点部3Dが設けられている。また、正面側の円環と背面側の円環とは、本体部2の外側面側及び内側面側で互いに連結されている。
伸縮起点部3Dは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、円環状の部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。
このような下半身衣類1Dでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Eは、上述した作用A及び作用Bを奏するタイプ(AB型)の別の変形例である。この下半身衣類1Eには、本体部2の正面側及び背面側のそれぞれにおいて、着用者の膝関節を囲むような位置に菱形状の伸縮起点部3Eが設けられている。また、正面側の菱形と背面側の菱形とは、本体部2の外側面側及び内側面側で互いに連結されている。
伸縮起点部3Eは、菱形部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、菱形部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。
このような下半身衣類1Eでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第6実施形態]
図9は、本発明の第6実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Fは、上述した作用A及び作用Bを奏するタイプ(AB型)の更なる変形例である。この下半身衣類1Fには、第3実施形態と同様に着用者の膝部の上方及び下方で膝部周りに形成された円環状の部分と、本体部2の外側面側及び内側面側において着用者の股部側から足首側にかけて直線状に延在する部分とからなる伸縮起点部3Fが設けられている。
伸縮起点部3Fは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、本体部2の正面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方で本体部2を周方向に横断し、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、円環状の部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、本体部2の背面側における着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方で本体部2を周方向に横断し、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。
このような下半身衣類1Fでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
なお、本体部2の外側面側及び内側面側において着用者の股部側から足首側にかけて直線状に延在する部分3eは、本発明の作用とは異なるが、着用者の脚を安定化させる効果を奏する。本実施形態のように、伸縮起点部には、上述した作用A〜作用Dを阻害しない範囲で、異なる目的を有する部分を更に形成してもよい。
[第7実施形態]
図10は、本発明の第7実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Gは、上述した作用A及び作用Cを奏するタイプ(AC型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Gには、本体部2の正面側において膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って着用者の足首部まで延在するライン状の伸縮起点部3Gが設けられている。
伸縮起点部3Gは、本体部2の正面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、本体部2の外側面側で足首部の上方に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Gでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第8実施形態]
図11は、本発明の第8実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Hは、上述した作用A及び作用Cを奏するタイプ(AC型)の変形例である。この下半身衣類1Hには、本体部2の正面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分に連結され、本体部2の外側面側で着用者の足首部まで延在する部分とからなる伸縮起点部3Hが設けられている。
伸縮起点部3Hは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、本体部2の外側面側で足首部の上方に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Hでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第9実施形態]
図12は、本発明の第9実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Iは、上述した作用A及び作用Cを奏するタイプ(AC型)の別の変形例である。この下半身衣類1Iには、本体部2の正面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分とは分離し、本体部2の外側面側で着用者の足首部付近にのみ延在する部分とからなる伸縮起点部3Iが設けられている。
伸縮起点部3Iは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、本体部2の外側面側で足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Iでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第10実施形態]
図13は、本発明の第10実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Jは、上述した作用A及び作用Dを奏するタイプ(AD型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Jには、本体部2の正面側において膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の内側面側に回って着用者の股部まで延在するライン状の伸縮起点部3Jが設けられている。
伸縮起点部3Jは、本体部2の正面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Jでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第11実施形態]
図14は、本発明の第11実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Kは、上述した作用A及び作用Dを奏するタイプ(AD型)の変形例である。この下半身衣類1Kには、本体部2の正面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分に連結され、本体部2の内側面側において着用者の股部まで延在する部分とからなる伸縮起点部3Kが設けられている。
伸縮起点部3Kは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Kでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第12実施形態]
図15は、本発明の第12実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Lは、上述した作用A及び作用Dを奏するタイプ(AD型)の別の変形例である。この下半身衣類1Lには、本体部2の正面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分とは分離し、本体部2の内側面側において着用者の股部付近に延在する部分とからなる伸縮起点部3Lが設けられている。
伸縮起点部3Lは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Lでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第13実施形態]
図16は、本発明の第13実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Mは、上述した作用A及び作用Dを奏するタイプ(AD型)の別の変形例である。この下半身衣類1Mには、本体部2の正面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に円環状の伸縮起点部3Mが設けられている。また、本体部2は、足首部回りが浮かない(捲れ上がらない)程度に裾部2aの径が広げられている。
伸縮起点部3Mは、円環状の部分のうち、本体部2の正面側に位置する部分が、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。
このような下半身衣類1Mでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、本体部2の裾部2aの径が広げられていることにより、本体部2の内側面側における股部付近の密着度が足首部付近における密着度よりも高くなり、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める作用が生じる。これにより、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第14実施形態]
図17は、本発明の第14実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Nは、上述した作用B及び作用Cを奏するタイプ(BC型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Nには、本体部2の背面側において膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って着用者の足首部まで延在するライン状の伸縮起点部3Nが設けられている。
伸縮起点部3Nは、本体部2の背面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。また、本体部2の外側面側で足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Nでは、第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第15実施形態]
図18は、本発明の第15実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Oは、上述した上述した作用B及び作用Cを奏するタイプ(BC型)の変形例である。この下半身衣類1Oには、本体部2の背面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分に連結され、本体部2の外側面側で着用者の足首部まで延在する部分とからなる伸縮起点部3Oが設けられている。
伸縮起点部3Oは、円環状の部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっており、本体部2の外側面側で足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Oでは、第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第16実施形態]
図19は、本発明の第16実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Pは、上述した上述した作用B及び作用Dを奏するタイプ(BD型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Pには、本体部2の背面側において膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の内側面側に回って着用者の股部まで延在するライン状の伸縮起点部3Pが設けられている。
伸縮起点部3Pは、本体部2の背面側で膝部の上方に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Pでは、第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第17実施形態]
図20は、本発明の第17実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Qは、上述した上述した作用B及び作用Dを奏するタイプ(BD型)の変形例である。この下半身衣類1Qには、本体部2の背面側において、着用者の膝関節を囲むような位置に形成された円環状の部分と、当該円環状の部分に連結され、本体部2の内側面側において着用者の股部まで延在する部分とからなる伸縮起点部3Qが設けられている。
伸縮起点部3Qは、円環状の部分のうち、本体部2の背面側に位置する部分が、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Qでは、第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。また、第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第18実施形態]
図21は、本発明の第18実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Rは、上述した上述した作用C及び作用Dを奏するタイプ(CD型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Rには、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に延在する部分と、本体部2の内側面側において着用者の股部付近に延在する部分とからなる伸縮起点部3Rが設けられている。
伸縮起点部3Rは、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Lでは、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第19実施形態]
図22は、本発明の第19実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Sは、上述した上述した作用C及び作用Dを奏するタイプ(CD型)の変形例である。この下半身衣類1Sには、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に延在し、上側が本体部2の正面側と背面側とに分岐する部分と、本体部2の内側面側において着用者の股部付近に延在し、下側が本体部2の正面側と背面側とに分岐する部分とからなる伸縮起点部3Sが設けられている。
伸縮起点部3Sは、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Sでは、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第20実施形態]
図23は、本発明の第20実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Tは、上述した作用A、作用B、及び作用Cを奏するタイプ(ABC型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Tには、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に延在し、着用者の膝部の上側で膝部周りを通って再び本体部2の外側面側で着用者の足首部付近に至るライン状の伸縮起点部3Tが設けられている。
伸縮起点部3Tは、本体部2の正面側で膝部の上側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、本体部2の背面側で膝部の上側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において臀溝周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。さらに、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Tでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第21実施形態]
図24は、本発明の第21実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Uは、上述した作用A、作用B、及び作用Cを奏するタイプ(ABC型)の変形例である。この下半身衣類1Uには、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に延在し、着用者の膝部の下側で膝部周りを通って再び本体部2の外側面側で着用者の足首部付近に至るライン状の伸縮起点部3Uが設けられている。
伸縮起点部3Uは、本体部2の正面側で膝部の下側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の脛部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、本体部2の背面側で膝部の下側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の脛部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。さらに、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっている。
このような下半身衣類1Uでは、第1の起点部3a及び第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。また、第3の起点部3cの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第22実施形態]
図25は、本発明の第22実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Vは、上述した作用A、作用C、及び作用Dを奏するタイプ(ACD型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Vには、本体部2の内側面側において着用者の股部付近に延在し、本体部2の正面側に回って着用者の膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って着用者の足首部まで延在するライン状の伸縮起点部3Vが設けられている。
伸縮起点部3Vは、本体部2の正面側で膝部の上側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の正面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第1の起点部3aとなっている。また、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Vでは、第1の起点部3aの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。また、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
[第23実施形態]
図26は、本発明の第22実施形態に係る下半身衣類の着用状態を示す図である。同図に示す下半身衣類1Wは、上述した作用B、作用C、及び作用Dを奏するタイプ(BCD型)である点で第1実施形態と異なっている。この下半身衣類1Wには、本体部2の内側面側において着用者の股部付近に延在し、本体部2の背面側に回って着用者の膝部の上方を斜めに通り、更に本体部2の外側面側に回って着用者の足首部まで延在するライン状の伸縮起点部3Wが設けられている。
伸縮起点部3Wは、本体部2の背面側で膝部の上側に位置する部分が、本体部2を着用者の膝関節を覆う部分と着用者の大腿部を覆う部分とに隔てており、着用者の背面側において股部周辺の皮膚を膝部側に伸ばしつつ膝部周辺の皮膚を膝部側に集める第2の起点部3bとなっている。また、本体部2の外側面側において着用者の足首部付近に位置する部分が、着用者の大転子周辺の皮膚を大腿部側に伸ばす第3の起点部3cとなっており、本体部2の内側面側で股部付近に位置する部分が、着用者の脚の内側面側の皮膚を股部側に向かって集める第4の起点部3dとなっている。
このような下半身衣類1Wでは、第2の起点部3bの作用により、股関節及び膝関節の動きがスムーズになり、着用者の体が上方に跳ね上がる動きを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。また、第3の起点部3c及び第4の起点部3dの作用により、着用者の股関節の動作が安定し、腰が体の外側方に流れることを抑制できる。したがって、着用者の動作の無駄が抑えられ、動作を美しく見せることができる。
なお、上記実施形態では、スパッツとして本発明に係る下半身衣類として実現する例を挙げて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、アウターパンツ等のボトム衣類やスイムウェアとしても良いし、またはガードル等のファンデーション衣類にとしても良い。
また、上記実施形態ではスパッツの外観に伸縮起点部が表れる例を挙げて説明したが、例えば、伸縮起点部が下半身衣類の肌側に設け、着用状態において外観に表れないものとしても良い。
[伸縮起点部の変形例]
伸縮起点部3を本体部2に付与する方法としては、本体部2を構成する素材に伸縮起点部3を構成する当て布を重ね合わせて縫着してもよく、樹脂プリント等を接着してもよい。また、伸縮起点部3の形状を除いた本体部2の所定形状のパーツを用意し、これらを接ぎ合わせてもよい。このほか、本体部2の編み組織を部分的に変更して伸縮起点部3を形成してもよく、本体部2に抜蝕加工を施すことによって伸縮起点部3を形成してもよい。さらに、上述した各実施形態では、所定幅を有するライン状・環状の連続的な伸縮起点部3を主に示しているが、伸縮起点部3は、一部が途切れていてもよく、破線状・点線状に断続的に配置してもよい。また、図27に示すように、例えば円形の素材をドット状に所定の領域に配置することによって伸縮起点部3を形成してもよい。この場合、素材は円形に限られず、矩形、三角形、半円形、その他の形状であってもよい。
なお、上記実施形態の下半身衣類1B〜1E、1J〜1L、1Qは、下端部が着用者の足首部までを覆うように形成される例を挙げているが、例えば、丈を短くしてもよい。より具体的には、下半身衣類1B〜1E、1J〜1L、1P、1Qそれぞれに設けられている伸縮起点部の下端部と同程度か、これよりも下方となる位置が下半身衣類の下端部、すなわち裾口となるようにしても良い。但し、足首部分まで覆うように下半身衣類を形成する方が、より広い範囲から皮膚を引き寄せることができるので好ましい。
1(1A〜1W)…下半身衣類
2…本体部
3(3A〜3W)…伸縮起点部
3a…第1の起点部
3b…第2の起点部
3c…第3の起点部
3d…第4の起点部

Claims (12)

  1. 伸縮性を有する素材によって形成され、着用者の下半身のうち大腿部及び脛部の少なくとも一方の部位の皮膚に密着し、前記皮膚を伸縮方向に付勢する本体部と、
    前記本体部よりも相対的に低い伸縮性を有し、着用状態において前記本体部の伸縮の起点となる伸縮起点部と、を備え、
    前記伸縮起点部は、
    前記本体部の正面側で、当該本体部を前記着用者の膝関節を覆う部分と、前記着用者の大腿部を覆う部分及び脛部を覆う部分の少なくとも一方を覆う部分とに隔てる第1の起点部、
    前記前記本体部の背面側で、当該本体部を前記着用者の膝関節を覆う部分と、前記着用者の大腿部を覆う部分及び脛部を覆う部分の少なくとも一方を覆う部分とに隔てる第2の起点部、
    前記本体部の外側面側で、少なくとも一部が前記着用者の膝関節を覆う部分よりも下方に延在する第3の起点部、及び、
    前記本体部の内側面側で、前記着用者の股部よりも下側部分で少なくとも一部が下方に向かって延在する第4の起点部、
    のうち少なくとも一つを有することを特徴とする下半身衣類。
  2. 前記伸縮起点部は、前記第1の起点部〜前記第4の起点部のうち少なくとも二つを有すると共にライン状をなしていることを特徴とする請求項1記載の下半身衣類。
  3. 前記伸縮起点部は、前記本体部の側面側から見た場合に、前記本体部の前後方向について略対称となるライン状部分を含んでいることを特徴とする請求項1又は2記載の下半身衣類。
  4. 前記第1の起点部は、前記本体部の正面側における前記着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方の少なくとも一方で前記本体部を周方向に横断するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の下半身衣類。
  5. 前記第2の起点部は、前記本体部の背面側における前記着用者の膝関節を覆う部分の上方及び下方の少なくとも一方で前記本体部を周方向に横断するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の下半身衣類。
  6. 前記第1の起点部は、前記本体部の正面側における前記着用者の膝関節を覆う部分を囲うように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の下半身衣類。
  7. 前記第2の起点部は、前記本体部の背面側における前記着用者の膝関節を覆う部分を囲うように形成されている請求項1〜6のいずれか一項記載の下半身衣類。
  8. 前記第1の起点部は、上記構成に代えて、前記着用者の膝関節を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1記載の下半身衣類。
  9. 前記伸縮起点部は、前記本体部の編み組織を部分的に変更することによって形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の下半身衣類。
  10. 前記伸縮起点部は、前記本体部に樹脂を塗布することによって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の下半身衣類。
  11. 前記伸縮起点部は、前記本体部に当て布を取り付けることによって形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項記載の下半身衣類。
  12. 前記伸縮起点部は、前記本体部に抜蝕加工を施すことによって形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項記載の下半身衣類。
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