JP2013199568A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013199568A JP2013199568A JP2012068225A JP2012068225A JP2013199568A JP 2013199568 A JP2013199568 A JP 2013199568A JP 2012068225 A JP2012068225 A JP 2012068225A JP 2012068225 A JP2012068225 A JP 2012068225A JP 2013199568 A JP2013199568 A JP 2013199568A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- coating
- meth
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の組成物は、式(1)のエタノールアミン変性ポリエーテル(メタ)アクリレート、(B)1分子中に2以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート、(C)光重合開始剤、及び(D)セルロース繊維を含み、成分(A)の水酸基の個数(a)と成分(B)のイソシアネート基の個数(b)との比(a/b)が0.5〜1.2の範囲にあり、成分(D)の量が、成分(A)100質量部に対し、0.1〜200質量部である。
【選択図】なし
Description
(ここで、R1およびR2は各々、1以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するポリエーテル(メタ)アクリレート残基であり、R1における(メタ)アクリロイルオキシ基の数とR2における(メタ)アクリロイルオキシ基の数の合計が3以上である)を有するエタノールアミン変性ポリエーテル(メタ)アクリレート、
(B)1分子中に2以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート、
(C)光重合開始剤、および
(D)セルロース繊維
を含み、成分(A)の水酸基の個数(a)と成分(B)のイソシアネート基の個数(b)との比(a/b)が0.5〜1.2の範囲にあり、成分(D)の量が、成分(A)100質量部に対し、0.1〜200質量部であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物である。
本発明の組成物における成分(A)は、下記式(1)を有するエタノールアミン変性ポリエーテル(メタ)アクリレートである。
上記式中、R1およびR2は各々、1以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するポリエーテル(メタ)アクリレート残基であり、R1における(メタ)アクリロイルオキシ基の数とR2における(メタ)アクリロイルオキシ基の数の合計が3以上、好ましくは3〜9であり、より好ましくは4である。上記式(1)において、R1における(メタ)アクリロイルオキシ基の数とR2における(メタ)アクリロイルオキシ基の数の合計が2以下であると、塗膜の耐傷付性、耐磨耗性および耐汚染性に劣る。R1とR2は互いに同じでも異なっていてもよいが、R1とR2が同じであるのが好ましい。
R1−O−C(=O)−CH=CH2 (3)
R2−O−C(=O)−CH=CH2 (4)
ここで、R1およびR2は上記で定義した通りである。
成分(A)が上記式(2)を有する化合物であるとき、得られる組成物は、保存安定性、耐折り曲げ性、三次元成形性、耐傷付性、耐磨耗性および耐汚染性のバランスが非常に良い。また、基材フィルムに上記組成物を塗布して得られる積層体を製造する製造ラインでは、積層体をロールに巻き取るときに積層体同士がブロッキングするのを防ぐために、上記塗布された組成物を硬化して得られる塗膜の上にセパレータを置くのが通常であるが、成分(A)が上記式(2)の化合物である場合には、硬化反応が非常に速いので、セパレータを使用する必要がないという利点がある。
成分(B)は、1分子中に2以上のイソシアネート基(−N=C=O)を有する化合物である。具体的には、メチレンビス−4−シクロヘキシルイソシアネート、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体およびヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体等のポリイソシアネート、および上記ポリイソシアネートのブロック型イソシアネート等のウレタン架橋剤を挙げることができる。また、架橋の際には、必要に応じてジブチルスズジラウレートおよびジブチルスズジエチルヘキソエート等の触媒を添加してもよい。
成分(C)はラジカル重合型の光重合開始剤であり、公知のものを使用することができる。例えば、トリアジン系化合物、アセトフェノン系化合物、ビイミダゾール化合物、ベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、アントラセン系化合物、アルキルフェノン系化合物、アシルフォスフィンオキサイド系化合物、チタノセン系化合物、オキシムエステル系化合物、オキシムフェニル酢酸エステル系化合物、ヒドロキシケトン系化合物およびアミノベンゾエート系化合物などの光重合開始剤が挙げられる。これらをそれぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中ではベンゾフェノン系化合物が、その反応機構が水素引抜によるラジカル発生型であるため好ましく、具体的には、ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエート、4−メチルベンゾフェノン、4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンおよび2,4,6−トリメチルベンゾフェノンなどを挙げることができる。
セルロース繊維はD−グルコースがβ−1,4−グルコシド結合した多糖類であり、通常は、綿、麻、木本植物等から得られ、パルプと呼称されることもある。本発明の成分(D)として使用するセルロース繊維は、一種のフィラーとして使用するものであり、メカニカルパルプおよびケミカルパルプのいずれであってもよい。付与しようとする意匠によっては、白色度の高いもの、即ち高純度のケミカルパルプが好ましい場合もある。また、グルコース残基の水酸基の全て又は一部を化学修飾したものを使用することもできる。化学修飾の種類としては、アセチル化、メチル化、エチル化およびカルボキシメチル化などを挙げることができる。
本発明の樹脂組成物は希釈のために必要に応じて溶剤を含んでいてもよい。溶剤は、成分(A)、(B)および(C)と相溶性であり、かつ、これらの成分及び成分(D)と反応したり、これらの成分の自己反応を触媒したりしないものであれば、特に制限されない。例えば、1−メトキシ−2−プロパノール、酢酸nブチル、トルエンおよびメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、ダイアセトンアルコールなどの公知のものを使用することができる。中でも、1−メトキシ−2−プロパノールを40質量%以上、より好ましくは80質量%以上含む溶剤が好ましく、基材フィルムが、無延伸のポリエステル系樹脂フィルム等の耐溶剤性の低い樹脂フィルムの場合には特にそうである。無延伸のポリエステル系樹脂フィルムは、三次元成形性に優れるため、化粧フィルムの基材フィルムとして広く使用されているが、耐溶剤性に劣る。そのため、溶剤を含む組成物を基材フィルム表面に塗布すると、基材フィルムが膨潤して化粧フィルムが得られなくなることがあるという問題がある。溶剤が、1−メトキシ−2−プロパノールを40質量%以上含むものであると、基材フィルムの膨潤を生じさせたりすることなく、基材フィルムの表面に塗布することができる。
ダイセル・サイテック株式会社製のOTA480(製品名、上記式(5)のグリセリンプロポキシトリアクリレート)と2−アミノエタノールとを前者2モルに対し後者1モルの割合の量でガラス製のビーカーに仕込み、温度23℃で72時間反応させて、上記式(2)の構造を有する、4個のアクリロイルオキシ基を有するエタノールアミン変性ポリエーテルアクリレート(A−1)を得た。成分(A−1)の単位量当たりの水酸基の個数は、上述した方法により測定したところ、1.09モル/kgであった。
上記合成例1において、OTA480(ダイセル・サイテック株式会社製、商品名)に替えてトリプロピレングリコールジアクリレート(ダイセル・サイテック社製)を使用したこと以外は上記合成例1と同様にして、2個のアクリロイルオキシ基を有するエタノールアミン変性ポリエーテルアクリレート(A−2)を合成した。成分(A−2)の単位量当たりの水酸基の個数は、1.51モル/kgであった。
成分(A)としての上記成分(A−1)100質量部、成分(B)としての日本ポリウレタン工業株式会社製のコロネートHX(商品名、上記式(6)のポリイソシアネート)(B−1)25質量部、成分(C)としてのベンゾフェノン(C−1)7質量部、成分(D)として日本製紙ケミカル株式会社製のKCフロックW−50S(商品名、高純度ケミカルパルプ、平均粒子径50μm)(D−1)3.5質量部および成分(E)としての1-メトキシ−2−プロパノール200質量部を、他の任意成分としてのはじき防止剤(共栄社株式会社製のポリフロー75(商品名))0.3質量部とともに混合、攪拌して活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。なお、上記成分(B−1)の単位量当たりのイソシアネート基の個数は、上述した方法により測定したところ、5.12モル/kgであった。したがって、成分(A−1)100質量部における水酸基の個数(a)と成分(B−1)25質量部におけるイソシアネート基の個数(b)の比(a/b)は、1.09×100/(5.12×25)=109/128=0.85である。
成分(B)として、住化バイエルウレタン株式会社のスミジュールHT(商品名、上記式(7)のポリイソシアネート、単位量当たりのイソシアネート基の個数:3.10モル/kg)(B−2)を42質量部の量で使用したこと以外は、実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
実施例1において成分(B−1)の量を表1のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
実施例6において、成分(A)として合成例2で得た成分(A−2)を使用したこと以外は実施例6と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。このときのライン速度は実施例6と同様に50m/分であったが、ロールへの巻取りにはセパレータが必要であった。結果を表1に示す。
実施例1において、成分(A)として、トリプロピレングリコールジアクリレート(ダイセル・サイテック社製、単位量当たりの水酸基の個数:0モル/kg)(A−3)を使用し、成分(C)として、アルキルフェノン系光重合開始剤(チバ・ジャパン株式会社のダロキュア1173(商品名)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)(C−2)を5質量部の量で使用したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。このときのライン速度は30m/分であった。成分(C)としてベンゾフェノン(C−1)を使用しなかったのは、成分(A)が上記(A−3)であるとき、上記(C−1)では硬化速度が遅いためである。上記(A−3)と上記(B−1)との硬化が、ゲル化することなく速い速度で進むように、成分(C)として上記(C−2)を使用した。下記比較例5および6についても同様である。なお、成分(C)の量が5質量部であるのは、7質量部では多過ぎてゲル化を生じるからである。結果を表1に示す。
実施例1において、成分(A)として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬株式会社製、単位量当たりの水酸基の個数:0.63モル/kg)(A−4)を使用し、また、比(a/b)が0.85になるように成分(B)の量を変え、成分(C)として上記(C−2)を5質量部使用したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。なお、上記(A−4)は、構造上は水酸基を有しないが、アクリロイルオキシ基の一部が加水分解された成分を含むために水酸基が存在する。下記比較例6における(A−5)についても同様である。
実施例1において、成分(A)として、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(日本化薬株式会社製、単位量当たりの水酸基の個数:0.35モル/kg)(A−5)を使用し、また、比(a/b)が0.85になるように成分(B)の量を変え、成分(C)として上記(C−2)を5質量部使用したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
実施例1において、塗膜厚みを2μmにしたこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。このときのライン速度は40m/分であった。実施例1よりもライン速度が遅いのは、塗膜が薄いと、酸素ラジカルの影響が塗膜の内部にまで及び、その結果、塗膜全体の硬化速度が遅くなるためである。結果を表1に示す。
実施例1において、塗膜厚みを50μmにしたこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。このときのライン速度は50m/分であった。結果を表1に示す。
実施例1において、成分(E)としてメチルエチルケトンを使用したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。このときのライン速度は50m/分であった。結果を表1に示す。
実施例1において、成分(D)の量を表1のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
成分(D)として日本製紙ケミカル株式会社製のサンローズSLD-F1(商品名、カルボキシメチルセルロースナトリウム、平均粒子径55μm)(D−2)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
成分(D)として日本製紙ケミカル株式会社製のKCフロックW−100GK(商品名、高純度ケミカルパルプ、平均粒子径37μm)(D−3)を使用し、その配合量を30質量部としたこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
成分(D)として日本製紙ケミカル株式会社製のKCフロックW−250(商品名、高純度ケミカルパルプ、平均粒子径30μm)(D−4)を使用し、その配合量を75質量部としたこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
成分(D)として日本製紙ケミカル株式会社製のKCフロックW−400G(商品名、高純度ケミカルパルプ、平均粒子径24μm)(D−5)を使用し、その配合量を120質量部としたこと以外は実施例1と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
実施例10において、成分(D)として二酸化珪素(東ソー・シリカ株式会社のNipsil E−200(商品名))を使用したこと以外は実施例10と同様にして、艶消調の塗膜を有する積層体を製造した。結果を表1に示す。
(1)鉛筆硬度
JIS K 5600−5−4に従い、200g荷重の条件で、鉛筆{三菱鉛筆株式会社の「ユニ」(商品名)}を用いて、塗膜表面の硬度を評価した。
上記で得られた積層体を長さ200mm×幅25mmの大きさに切り出して試験片とし、これを塗膜面が表面になるようにJIS L 0849の学振試験機に置いた。続いて、学振試験機の摩擦端子に#0000のスチールウールを取り付けた後、荷重1Kgを載せ、試験片の表面を5往復擦った。上記表面を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:傷がない
○:1〜3本の傷がある
△:4〜10本の傷がある
×:11本以上の傷がある
上記で得られた積層体を長さ150mm×幅75mmの大きさに切り出して試験片とし、これを塗膜面が表面になるように硝子板上に置いた。仲屋ブラシ工業製の4行真鍮ブラシ(荷重500gf)を用いて、試験片の表面を片道100mmの距離で10往復擦った。上記表面を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:傷がない
○:1〜3本の傷がある
△:4〜10本の傷がある
×:11本以上の傷がある
上記で得られた積層体の塗膜表面を油性赤マジックによりスポット汚染した後、汚染部分を時計皿で被覆し、室温で24時間放置した。次いで、汚染部分を、イソプロピルアルコールを十分含ませたキムワイプ(商品名)を用いて、キムワイプに新たに汚れが付かなくなるまで拭いて洗浄した後、上記部分を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:汚染無し
○:汚染が僅かに残っている
△:汚染がかなり残っている
×:汚染が著しく残っている
上記で得られた積層体の塗膜表面を水性赤マジックによりスポット汚染した後、汚染部分を時計皿で被覆し、室温で24時間放置した。次いで、汚染部分を、流水で十分洗浄した後、水道水を十分含ませたキムワイプ(商品名)を用いて、キムワイプに新たに汚れが付かなくなるまで拭いて洗浄した後、上記部分を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:汚染無し
○:汚染が僅かに残っている
△:汚染がかなり残っている
×:汚染が著しく残っている
上記で得られた積層体を100mm×50mmの大きさに切り出し、これを、日東電工製の両面テープNo.500Aを用いて厚さ0.3mmのアルミ板に塗膜面が表面になるように貼り付けて試験片とした。この試験片を、直径2mmのマンドレルを取り付けたJIS K 5600−5−1タイプ1の折り曲げ試験装置を用いて、塗膜面が外側になる様に2秒をかけて均等な速度で180°に折り曲げた。折り曲げ終了後、折り曲げた箇所の中央30mm部分について、塗膜の割れ(クラック)の有無を確認し、以下の基準で評価した。
◎:クラック無し
○:クラックが1本ある
△:クラックが2〜3本ある
×:クラックが4本以上ある
上記で得られた積層体を100mm×100mmの大きさに切り出し、塗膜面が上側になるように、水平に配置した平滑なガラス板上に載せた。積層体の四隅のカールをガラス平面からの垂直な距離で測定し、その平均値を求め、以下の基準で評価した。
◎:2mm未満
○:2mm以上 5mm未満
△:5mm以上 10mm未満
×:10mm以上
積層体の塗膜面の上にエチレン・プロピレンゴムシート(クレハエラストマー株式会社のEB270N(商品名)、黒色、厚み1mm)を重ねて互いに接触させ、ゴムシートの上から500g/cm2の荷重をかけた状態で、塗膜面とゴムシート表面が互いに擦り合うようにゴムシートを片道10cmの距離で10往復させた。ゴムシート表面(塗膜との接触面)の傷の有無を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:傷は確認できない
△:擦られた箇所が白味を帯びているが、傷を明確に確認することはできない
×:傷を確認できる
実施例1において、基材フィルムとして、リケンテクノス株式会社製のSET329 FZ26401(商品名、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート(PETG樹脂)フィルム、厚み100μm)であって、アンカーコート処理をしていないものを使用したこと以外は実施例1と同様にして積層体を製造した。このときのライン速度は50m/分であった。得られた積層体について、上記(1)〜(7)の試験を行った。結果を表2に示す。
実施例18において、成分(D)としてメチルエチルケトン:1−メトキシ−2−プロパノール=50:50(体積比)の混合溶剤を使用したこと以外は実施例18と同様にして積層体を製造した。結果を表2に示す。
実施例18において、成分(D)としてメチルエチルケトンを使用したこと以外は実施例18と同様にして積層体の製造を行ったが、基材フィルムが膨潤し、積層体を得ることができなかった。
Claims (7)
- (A)下記式(1):
(ここで、R1およびR2は各々、1以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するポリエーテル(メタ)アクリレート残基であり、R1における(メタ)アクリロイルオキシ基の数とR2における(メタ)アクリロイルオキシ基の数の合計が3以上である)を有するエタノールアミン変性ポリエーテル(メタ)アクリレート、
(B)1分子中に2以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート、
(C)光重合開始剤、および
(D)セルロース繊維
を含み、成分(A)の水酸基の個数(a)と成分(B)のイソシアネート基の個数(b)との比(a/b)が0.5〜1.2の範囲にあり、成分(D)の量が、成分(A)100質量部に対し、0.1〜200質量部であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。 - 上記成分(B)が、1分子中に3個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートである、請求項1又は2に記載の組成物。
- (E)溶剤
をさらに含み、成分(E)の量が成分(A)100質量部に対して150〜250質量部である、請求項1〜3の何れか1項に記載の組成物。 - 成分(E)が、1-メトキシ−2−プロパノールを40質量%以上含む溶剤である、請求項4に記載の組成物。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の組成物からなる塗料。
- 請求項6に記載の塗料からなる塗膜が熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に直接又はアンカーコート層を介して積層された積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012068225A JP5937394B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012068225A JP5937394B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013199568A true JP2013199568A (ja) | 2013-10-03 |
JP5937394B2 JP5937394B2 (ja) | 2016-06-22 |
Family
ID=49520046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012068225A Active JP5937394B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-03-23 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5937394B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014162833A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Riken Technos Corp | ポリエステル系樹脂組成物シート |
JP2020026466A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 化粧材用コーティング剤 |
JP2021147502A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | リケンテクノス株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及び化粧シート |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5447751A (en) * | 1977-09-02 | 1979-04-14 | Bayer Ag | Stable suspension dispersing inorganic filler in organic polyhydroxy compound |
JPH0687804A (ja) * | 1992-08-05 | 1994-03-29 | Bayer Ag | アミノアクリレートおよびその製造方法 |
JP2001064577A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Sanyu Paint Kk | 上塗り塗料およびその硬化方法 |
JP2003522248A (ja) * | 2000-02-02 | 2003-07-22 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 物理的、熱的又は熱及び化学線によって硬化可能な水性被覆剤及びその使用 |
JP2004285011A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Riken Technos Corp | ウレア結合含有アクリレート系誘導体の製造方法、電離放射線感応型塗料組成物及びそれを用いた積層体 |
JP2006188016A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Lintec Corp | 反射防止フィルム |
US20090098304A1 (en) * | 2005-06-10 | 2009-04-16 | Vincent Stone | Low extractable radiation curable compositions containing aminoacrylates |
JP2009114248A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 硬化性組成物及び硬化皮膜を有する樹脂板 |
JP2009545664A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | フジフィルム マニュファクチャリング ユーロプ ビー.ブイ. | 多孔性膜およびこれを含む記録媒体 |
JP2011144363A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-07-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | セルロース繊維複合体及びその製造方法 |
JP2012025807A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | アクリル系粘着剤、粘着シート、アクリル系樹脂組成物 |
JP2013177510A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Riken Technos Corp | 粘着剤組成物 |
JP2013199295A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Riken Technos Corp | ラップフィルム収納箱 |
JP5882756B2 (ja) * | 2011-09-01 | 2016-03-09 | リケンテクノス株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
-
2012
- 2012-03-23 JP JP2012068225A patent/JP5937394B2/ja active Active
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5447751A (en) * | 1977-09-02 | 1979-04-14 | Bayer Ag | Stable suspension dispersing inorganic filler in organic polyhydroxy compound |
JPH0687804A (ja) * | 1992-08-05 | 1994-03-29 | Bayer Ag | アミノアクリレートおよびその製造方法 |
JP2001064577A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Sanyu Paint Kk | 上塗り塗料およびその硬化方法 |
JP2003522248A (ja) * | 2000-02-02 | 2003-07-22 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | 物理的、熱的又は熱及び化学線によって硬化可能な水性被覆剤及びその使用 |
JP2004285011A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Riken Technos Corp | ウレア結合含有アクリレート系誘導体の製造方法、電離放射線感応型塗料組成物及びそれを用いた積層体 |
JP2006188016A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Lintec Corp | 反射防止フィルム |
US20090098304A1 (en) * | 2005-06-10 | 2009-04-16 | Vincent Stone | Low extractable radiation curable compositions containing aminoacrylates |
JP2009545664A (ja) * | 2006-08-04 | 2009-12-24 | フジフィルム マニュファクチャリング ユーロプ ビー.ブイ. | 多孔性膜およびこれを含む記録媒体 |
JP2009114248A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 硬化性組成物及び硬化皮膜を有する樹脂板 |
JP2011144363A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-07-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | セルロース繊維複合体及びその製造方法 |
JP2012025807A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | アクリル系粘着剤、粘着シート、アクリル系樹脂組成物 |
JP5882756B2 (ja) * | 2011-09-01 | 2016-03-09 | リケンテクノス株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2013177510A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Riken Technos Corp | 粘着剤組成物 |
JP2013199295A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Riken Technos Corp | ラップフィルム収納箱 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014162833A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Riken Technos Corp | ポリエステル系樹脂組成物シート |
JP2020026466A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 化粧材用コーティング剤 |
JP7119741B2 (ja) | 2018-08-10 | 2022-08-17 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 化粧材用コーティング剤 |
JP2021147502A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | リケンテクノス株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及び化粧シート |
JP7438801B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-02-27 | リケンテクノス株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及び化粧シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5937394B2 (ja) | 2016-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2018096921A1 (ja) | ハードコート積層フィルム | |
US9133289B2 (en) | Scratch-resistant film | |
JP5434568B2 (ja) | 成型用ハードコートフィルム | |
JP5937394B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 | |
KR20200012911A (ko) | 활성 에너지 경화성 수지 조성물, 하드 코트 적층 필름, 및 유리에 대한 적용을 위한 필름 | |
JP6247365B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物シート | |
JP7119741B2 (ja) | 化粧材用コーティング剤 | |
JP5882756B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 | |
JP6956102B2 (ja) | 艶消しハードコート形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート | |
JP6464652B2 (ja) | 水性樹脂組成物、コーティング剤及び光学フィルム | |
JP5951185B2 (ja) | 傷付き防止フィルム | |
TWI577733B (zh) | Active energy ray hardening resin composition | |
TW201802132A (zh) | 活性能量線硬化型組成物 | |
JP7314630B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシート | |
JP7109288B2 (ja) | 塗料、及びこれを用いた化粧シート | |
JP7109284B2 (ja) | 汚れ除去性塗膜形成用塗料、及びこれを用いた化粧シート | |
JP6049071B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物シート | |
JP6526725B2 (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP7032473B2 (ja) | 抗菌性ハードコート、及びその製造方法 | |
JP7270578B2 (ja) | 抗菌性ハードコート、及びその製造方法 | |
JP2022125559A (ja) | 建材用光硬化性塗料組成物、硬化被膜および硬化被膜付基材 | |
JP6765865B2 (ja) | 抗菌性ハードコート、及びその製造方法 | |
JP6765867B2 (ja) | 抗菌性ハードコート、及びその製造方法 | |
JP2014125855A (ja) | 被覆剤組成物及び床面被覆方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150916 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160415 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5937394 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |