JP2013199403A - カーボンナノチューブシート及びその製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブシート及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 カーボンナノチューブシート及びその製造方法に関し、基板からの剥離容易性と高熱伝導性を両立する。
【解決手段】 基板上に下地層を介して触媒微粒子を形成し、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させ、前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填したのち、前記充填層を冷却固化する際に、冷却固化時に生じる圧縮歪みを利用して前記第1下地層と前記基板とを剥離する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブシート及びその製造方法に関するものであり、例えば、半導体チップなどの発熱源とヒートスプレッダなど放熱部との間を機械的、熱的に接続するカーボンナノチューブシート及びその製造方法に関する。
サーバーやパーソナルコンピュータの中央処理装置(CPU:CentralProcessing Unit)などに用いられる電子部品には、半導体素子から発する熱を効率よく放熱することが求められる。
そのため、半導体素子を実装する際には、半導体素子の直上に設けられたインジウムシートなどの熱伝導性シートを介して、銅などの高い熱伝導度を有する材料のヒートスプレッダが配置された構造を採用している。
しかしながら、近年におけるレアメタルの大幅な需要増加によりインジウム価格は高騰しており、インジウムよりも安価な代替材料が待望されている。また、物性的に見てもインジウムの熱伝導度(50W/m・K)は高いとはいえず、半導体素子から生じた熱をより効率的に放熱させるために更に高い熱伝導度を有する材料が望まれている。
このような背景から、インジウムよりも高い熱伝導度を有する材料として、カーボンナノチューブに代表される炭素元素の線状構造体が注目されている。カーボンナノチューブは、非常に高い熱伝導度(1500W/m・K)を有するだけでなく、柔軟性や耐熱性に優れた材料であり、放熱材料として高いポテンシャルを有している。
カーボンナノチューブ(CNT)を用いた熱伝導シートとしては、樹脂中にカーボンナノチューブを分散した熱伝導シートや、基板上に配向成長したカーボンナノチューブ束を樹脂等によって埋め込んだ熱伝導シートが提案されている。
特開2003−249613号公報 特開2006−295120号公報 特開2007−040777号公報
しかし、CNT樹脂シートのシート化工程において、基板上に垂直配向したCNTに熱可塑性樹脂を含浸させる際に、熱可塑性樹脂が基板まで到達してしまうと、熱可塑性樹脂を固化させた時に、基板と樹脂シートが接着してしまう。その結果、CNT樹脂シートの剥離が困難になってしまうという問題がある。
このような問題を回避するために、樹脂を半分まで含浸させてから剥離しても良いが、これは、熱可塑性樹脂の融解温度と時間によって制御しているため技術的にも難しい上、工数的にもあまり有効な技術ではない。
また、いずれの製造工程を採用しても、共通して言える一番の問題点は、CNTシートを基板から剥離する際に、CNTが切れて基板側に残ってしまうというケースが多く見受けられるという点である。これは熱伝導に寄与するCNTが減少することを意味しており、CNTシート作製の際、大きな課題となっている。
また、現状のCNT樹脂シートのもう1つの問題点としては、CNT樹脂シートと発熱体との間及びCNT樹脂シートと放熱体との間の接触熱抵抗が高いという点が挙げられる。
したがって、カーボンナノチューブシート及びその製造方法において、基板からの剥離容易性と高熱伝導性を両立することを目的とする。
開示する一観点からは、導電性の第1下地層と、前記第1下地層上に設けた酸化物からなる第2下地層と、前記第2下地層の表面に設けた触媒微粒子と、前記触媒微粒子を成長核として成長したカーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブの間隙を充填する充填層とを備えたことを特徴とするカーボンナノチューブシートが提供される。
また、開示する別の観点からは、基板上に下地層を介して触媒微粒子を形成し、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填する工程と、前記充填層を冷却固化する際に、冷却固化時に生じる圧縮歪みを利用して前記第1下地層と前記基板とを剥離する剥離工程とを有することを特徴とするカーボンナノチューブシートの製造方法が提供される。
開示のカーボンナノチューブシート及びその製造方法によれば、基板からの剥離容易性と高熱伝導性を両立することが可能になる。
本発明の実施の形態のカーボンナノチューブシートの説明図である。 本発明の実施例1のカーボンナノチューブシートの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のカーボンナノチューブシートの製造工程の図2以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のカーボンナノチューブシートの製造工程の図3以降の説明図である。 本発明の実施例2のカーボンナノチューブシートの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2のカーボンナノチューブシートの製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2のカーボンナノチューブシートの製造工程の図6以降の説明図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態のカーボンナノチューブシートを説明する。図1は、本発明の実施の形態のカーボンナノチューブシートの説明図であり、図1(a)は、基板から剥離前の側面図であり、図1(b)はカーボンナノチューブシートを用いた実装構造を示す断面図である。カーボンナノチューブシート1は、下地層の上に触媒微粒子4を設け、この触媒微粒子4を触媒として成長させた複数のカーボンナノチューブ5の間隙を充填層6で充填したものである。この場合、充填層6の冷却固化時に発生する圧縮歪によりカーボンナノチューブシート1は基板7から自然と剥離する。
この場合の基板7としては、表面にSiO膜等の絶縁膜8を設けたシリコン基板、Al基板、MgO基板或いはガラス基板を用いる。また、下地層は第1下地層2と第2下地層3の2層構造とすることが望ましい。
第1下地層2としては、熱伝導性に優れ且つ酸化膜が形成されづらいAu,Ag或いはPtが好適である。また、第2下地層3としては、カーボンナノチューブ5を成長させるためにSiO或いはAl等の酸化物が好適であり、特に、熱伝導性の観点からはAlが好適である。また、第2下地層3を絶縁物とすることで、発熱体となる半導体ベアチップ等の電子デバイス11の薄層化に伴って結晶欠陥が発生してもカーボンナノチューブシート1を介して放熱体14にリーク電流が流れることがない。
この場合の第1下地層2の厚さは、50nm〜100nm以上とし、第2下地層3の厚さは1nm〜50nmとする。また、成膜方法としては、蒸着法、スパッタ法、或いは、ALD法等を用いることができる。
触媒微粒子4は、触媒金属膜を形成したのち加熱により微粒子化しても良いし、或いは、微分型静電分級器(DMA:differentialmobility analyzer)等を用い、予めサイズを制御して作製した金属微粒子を用いても良い。触媒微粒子4の材料としては、Fe、Co、Ni、Au、Ag、Pt又はこれらのうち少なくとも一つの材料を含む合金を用いても良い。
カーボンナノチューブ5は、ホットフィラメントCVD法、熱CVD法或いはリモートプラズマCVD法などにより形成しても良い。また、成長するカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブでも良い。また、炭素原料としては、アセチレンのほか、メタン、エチレン等の炭化水素類や、エタノール、メタノール等のアルコール類などを用いても良い。
カーボンナノチューブの密度は、放熱性の観点から、1×1010本/cm以上であることが望ましい。カーボンナノチューブ5の長さ、即ち、カーボンナノチューブシート1の厚さは、熱拡散装置の用途によって決まり、特に限定されるものではないが、好ましくは5μm〜500μm程度の値に設定する。
充填層6としては、加熱により可塑化してカーボンナノチューブ5の間隙に充填が可能な熱可塑性樹脂が好適であり、熱可塑性樹脂としては、例えば、Micromelt6239ホットメルト充填材(ヘンケルジャパン社製品名)を用いることができる。この熱可塑性樹脂が冷却固化する際に収縮により発生する圧縮歪によりカーボンナノチューブシート1が基板7から自然に剥離する。
また、カーボンナノチューブ5の成長側の先端部を金属膜で被覆しても良い。この金属膜としては、熱伝導性に優れたCu、Ni、Au、In、或いは、低融点はんだ等を用いることができる。また、金属膜は、単層構造である必要はなく、例えば、TiとAuとの積層構造など、2層或いは3層以上の積層構造であっても良い。
図1(b)は、カーボンナノチューブシートを用いた実装構造を示す断面図であり、カーボンナノチューブシート1は、発熱部となる電子デバイス11と放熱体14との間に配置され、加熱、加圧する。この時、充填層6より、カーボンナノチューブ5の先端を露出させて、カーボンナノチューブ5と放熱体とを熱的に接続すると同時に、下地層を介して、カーボンナノチューブ5と電子デバイス11とを熱的に接続する。なお、電子デバイス11がバンプ12を介して実装基板13に接続・固定され、また、放熱体14は接着層15によって実装基板13に固着される。
このように、本発明の実施の形態においては、充填層の冷却・固化時に発生する圧縮歪を利用しているので、充填層の充填工程における温度や時間による制御も必要なく、カーボンナノチューブシート1を基板7から容易に剥離することができる。
また、カーボンナノチューブシート1を剥離した後の基板7には、充填層となる樹脂やカーボンナノチューブ5が残らないので、基板7を再利用することができ、コスト面でのメリットもある。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1のカーボンナノチューブシートの製造工程を説明する。まず、図2(a)に示すように、表面に300nmのSiO膜22を形成したシリコン基板21を用意する。
次いで、図2(b)に示すように、蒸着法を用いてSiO膜22上に、第1下地層となる厚さが100nmのAu膜23を堆積させる。次いで、図3(c)に示すように、スパッタ法を用いて厚さが10nmの第2下地層となるAl膜24を堆積させる。
次いで、図2(d)に示すように、スパッタ法を用いてAl膜24上にカーボンナノチューブ成長工程において触媒となる厚さが2.5nmのFe膜25を成膜する。次いで、図2(e)に示すように、ホットフィラメントCVD法の初期過程でFe膜25を微粒子化してFe微粒子26を形成する。
引き続いて、図3(f)に示すようにFe微粒子26を成長核としてカーボンナノチューブ27を成長させる。カーボンナノチューブ27の成長条件は、例えば、原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用い、成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を1000℃、成長時間を20分とする。これにより、層数が3〜6層(平均4層程度)、直径が4〜8nm(平均6nm)、長さが80μm(成長レート:4μm/min)の多層カーボンナノチューブが成長する。
次いで、図3(g)に示すように、熱可塑性樹脂からなる樹脂シート28をカーボンナノチューブ27上に載置する。熱可塑性樹脂としては、Micromelt6239ホットメルト充填材(ヘンケルジャパン社製商品名、融解温度:135〜145℃、融解時粘度:5.5〜8.5Pa・s@225℃)を用いる。
次いで、図3(h)に示すように、225℃で溶融させて、Al膜24に達するまで完全に樹脂層29で充填する。
次いで、図4(i)に示すように、樹脂層29を冷却固化させる工程において圧縮歪が発生して、端部において剥離が発生する。次いで、図4(j)に示すように、剥離が発生した部分から機械的に引き剥がす。図4(k)は、このようにして基板から引き離したカーボンナノチューブシートの概念的側面を示している。
このカーボンナノチューブシートをヒートスプレッダとして用いる場合には、上記の図1(b)に示したように、カーボンナノチューブシートを発熱体である半導体チップと放熱体との間に配置し、加熱しながら加圧する。このような加熱・加圧により、樹脂層29よりカーボンナノチューブ27の先端を露出させ、放熱体と熱的に接続させる。
一方、発熱体とは下地層であるAl膜24及びAu膜23を介して熱的に接続される。この場合、Al膜24は熱伝導性に優れているので、発熱体からの発熱をカーボンナノチューブ27を介して効率的に放熱体に伝達することができる。
また、Al膜24は優れた絶縁体であるので、放熱体との間を完全に電気的に絶縁することができ、発熱体が半導体ベアチップである場合、薄層化により非常に薄くなっても、欠陥等を介してリーク電流が放熱体に流れることはない。
このように、本発明の実施例1においては、自発的な剥離が発生する下地構造を採用しているので、温度や時間による制御も必要なく、カーボンナノチューブが抜け落ちすることなくカーボンナノチューブシートを基板から容易に剥離することができる。
また、剥離した後の基板には、樹脂やCNTが残らないので、基板を再利用することができ、カーボンナノチューブシートの製造コストを低減することができるとともに、廃棄物の発生量を大幅に低減することができる。
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例2のカーボンナノチューブシートの製造工程を説明する。まず、実施例1と同様に、図5(a)に示すように、表面に300nmのSiO膜22を形成したシリコン基板21を用意する。
次いで、図5(b)に示すように、スパッタ法、蒸着法或いは、ALD法を用いてSiO膜22上に、第1下地層となる厚さが100nmのAu膜23を堆積させる。次いで、図5(c)に示すように、スパッタ法を用いて厚さが10nmの第2下地層となるAl膜24を堆積させる。
次いで、図5(d)に示すように、スパッタ法を用いてAl膜24上にカーボンナノチューブ成長工程において触媒となる厚さが2.5nmのFe膜25を成膜する。次いで、図5(e)に示すように、ホットフィラメントCVD法の初期過程でFe膜25を微粒子化してFe微粒子26を形成する。
引き続いて、図6(f)に示すようにFe微粒子26を成長核としてカーボンナノチューブ27を成長させる。カーボンナノチューブ27の成長条件は、例えば、原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用い、成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を1000℃、成長時間を20分とする。これにより、層数が3〜6層(平均4層程度)、直径が4〜8nm(平均6nm)、長さが80μm(成長レート:4μm/min)の多層カーボンナノチューブが成長する。
次いで、図6(g)に示すように、蒸着法を用いて、カーボンナノチューブ27の先端部をAu被覆膜30で被覆する。次いで、図6(h)に示すように、熱可塑性樹脂からなる樹脂シート28をカーボンナノチューブ27上に載置する。熱可塑性樹脂としては、Micromelt6239ホットメルト充填材(ヘンケルジャパン社製商品名、融解温度:135〜145℃、融解時粘度:5.5〜8.5Pa・s@225℃)を用いる。
次いで、図7(i)に示すように、225℃で溶融させて、Al膜24に達するまで完全に樹脂層29で充填する。この時、カーボンナノチューブ27の先端部はAu被覆膜30で被覆されているが、図6(g)の拡大図に示すように間隙があるので熱可塑性樹脂はカーボンナノチューブ27の間隙に入り込んでAl膜24に達する。
次いで、図7(j)に示すように、樹脂層29を冷却固化させる工程において圧縮歪が発生して、端部において剥離が発生する。次いで、剥離が発生した部分から機械的に引き剥がすことによって、図7(k)に示した基板から引き離したカーボンナノチューブシートが得られる。
このように、本発明の実施例2においては、カーボンナノチューブの先端部をAu被覆膜で被覆しているので、放熱体との接触部における熱の広がりを良好にすることができる。その他の作用効果は上記の実施例1と全く同様である。
ここで、実施例1及び実施例2を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)導電性の第1下地層と、前記第1下地層上に設けた酸化物からなる第2下地層と、前記第2下地層の表面に設けた触媒微粒子と、前記触媒微粒子を成長核として成長したカーボンナノチューブと、前記カーボンナノチューブの間隙を充填する充填層とを備えたことを特徴とするカーボンナノチューブシート。
(付記2)前記カーボンナノチューブの成長側の先端部が金属膜により被覆されていることを特徴とする付記1に記載のカーボンナノチューブシート。
(付記3)基板上に下地層を介して触媒微粒子を形成し、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填する工程と、前記充填層を冷却固化する際に、冷却固化時に生じる圧縮歪みを利用して前記第1下地層と前記基板とを剥離する剥離工程とを有することを特徴とするカーボンナノチューブシートの製造方法。
(付記4)前記基板上に下地層を介して触媒微粒子を形成し、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程が、前記下地層上に触媒金属膜を形成したのち、ホットフィラメント化学気相成長法により、前記触媒金属膜を微粒子化して触媒微粒子を形成するとともに、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程であることを特徴とする付記3に記載のカーボンナノチューブの製造方法。
(付記5)前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填する工程の前に、前記複数のカーボンナノチューブの成長側の先端部を金属膜で被覆する工程を備えていることを特徴とする付記3または付記4に記載のカーボンナノチューブシートの製造方法。
(付記6)前記下地層が、前記基板に接する導電性の第1下地層と、前記第1下地層に接する酸化物からなる第2下地層の2層構造からなることを特徴とする付記3乃至付記5のいずれか1に記載のカーボンナノチューブシートの製造方法。
(付記7)前記基板が、表面にSiO膜を備えたシリコン基板、Al基板、MgO基板或いはガラス基板のいずれかからなり、前記第1下地層がAu、Ag或いはPtのいずれかからなり、前記第2下地層がAlからなり、前記充填層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする付記3乃至付記6のいずれか1に記載のカーボンナノチューブシートの製造方法。
(付記8)付記1または付記2に記載のカーボンナノチューブシートを発熱部と放熱部との間に配置し、加熱及び加圧することにより、前記熱可塑性樹脂の表面から前記カーボンナノチューブの先端を露出させ、前記カーボンナノチューブを前記発熱部または前記放熱部の一方とを熱的に接続させるとともに、前記下地層と前記発熱部または前記放熱部の他方とを熱的に接続させることを特徴とする熱拡散装置の製造方法。
1 カーボンナノチューブシート
2 第1下地層
3 第2下地層
4 触媒微粒子
5 カーボンナノチューブ
6 充填層
7 基板
8 絶縁膜
11 電子デバイス
12 バンプ
13 実装基板
14 放熱体
15 接着層
21 シリコン基板
22 SiO
23 Au膜
24 Al
25 Fe膜
26 Fe微粒子
27 カーボンナノチューブ
28 樹脂シート
29 樹脂層
30 Au被覆膜

Claims (5)

  1. 導電性の第1下地層と、
    前記第1下地層上に設けた酸化物からなる第2下地層と、
    前記第2下地層の表面に設けた触媒微粒子と、
    前記触媒微粒子を成長核として成長したカーボンナノチューブと、
    前記カーボンナノチューブの間隙を充填する充填層と
    を備えたことを特徴とするカーボンナノチューブシート。
  2. 前記カーボンナノチューブの成長側の先端部が金属膜により被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブシート。
  3. 基板上に下地層を介して触媒微粒子を形成し、前記触媒微粒子を触媒として前記下地層上に複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
    前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填する工程と、
    前記充填層を冷却固化する際に、冷却固化時に生じる圧縮歪みを利用して前記第1下地層と前記基板とを剥離する剥離工程と
    を有することを特徴とするカーボンナノチューブシートの製造方法。
  4. 前記複数のカーボンナノチューブの間隙を充填層で充填する工程の前に、
    前記複数のカーボンナノチューブの成長側の先端部を金属膜で被覆する工程を備えていることを特徴とする請求項3に記載のカーボンナノチューブシートの製造方法。
  5. 前記下地層が、前記基板に接する導電性の第1下地層と、前記第1下地層に接する酸化物からなる第2下地層の2層構造からなることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカーボンナノチューブシートの製造方法。
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