JP2009173476A - カーボンナノチューブ構造体、その製造方法、及びこれを用いたエネルギーデバイス - Google Patents

カーボンナノチューブ構造体、その製造方法、及びこれを用いたエネルギーデバイス Download PDF

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    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Abstract

【課題】 基板上に垂直配向したCNTの間隔を制御でき、触媒活性度を向上させることができ、CNTと基板間の抵抗を低減させることができるCNT構造体を提供する。
【解決手段】基板11と、基板11上に設けられた複数の導電性粒子(第1粒子)12と、基板11上に設けられた複数の触媒粒子(第2粒子)13と、基板11上に立設された複数のカーボンナノチューブ14とからなり、各触媒粒子12は基板11に接触し、かつ各触媒粒子13は導電性粒子12と接触するように配置され、カーボンナノチューブ14は、触媒粒子13を介して基板11上に合成され、導電性粒子12の融点は、触媒粒子13の融点より高い、カーボンナノチューブ構造体10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブ構造体及びその製造方法、並びにこの構造体を用いたエネルギーデバイスに関し、特に、基板上に高密度にカーボンナノチューブを立設させたカーボンナノチューブ構造体に関するものである。
カーボンナノチューブ(CNT)は、優れた物性を有しており、その物性を利用して電界放出型電子放出素子、走査型プローブ顕微鏡(SPM)のプローブ、触媒、構造強化材料、放熱素子、電池の電極、トランジスタ材料、センサ材料など各種の応用が期待されている。
CNTは、一層又は複数層のグラフェンシートが筒状に巻かれた構造を有している。このグラフェンシートが、SP2結合によって6角形状につながった炭素原子によって構成される。単層カーボンナノチューブ(SWNT)は、1枚のグラフェンシートが筒状に巻かれた構造を有する。SWNTの直径は最小で0.4nmであり、長さは現状で最大3mmに達する。SWNTは、直径、カイラル角(螺旋の角度)および螺旋方向(右巻きか左巻きか)の3つのパラメータによって規定される。該3つのパラメータの中でも、直径およびカイラル角によって、物性が金属と半導体との間で変化するため、直径とカイラル角とを制御することが重要である。
CNTの製造方法としては、アーク放電法、レーザ蒸発法、熱CVD法、プラズマCVD法などが知られている。これらの方法によって、SWNT及び複数のグラフェンシートからなる多層CNT(MWNT)が製造される。CNTの製造方法の一例としては、熱CVD法やプラズマCVD法を用いて、触媒金属膜上にCNTを成長させる方法である。この方法では、触媒金属膜がCVD時の熱処理によって微粒子形状になり、この微粒子化した触媒金属に原料ガスを供給することでCNTが成長する。この微粒子直径によってCNTの直径が変化すると考えられている。さらに、この触媒微粒子を高密度に配置することによって、CNT成長時にCNT間に相互作用が働き、基板に対し垂直に成長した垂直配向CNTを成長することができる。このように、CNTの成長にとって、触媒は、CNTの形状や物性を制御する上で重要な役割を果たすと考えられている。
近年、SWNTを基板に対し垂直配向に形成することが可能になった。Co-Mo酢酸溶液を石英基板上にディップコートし、合成温度800℃でエタノールを炭素供給源として基板上に垂直配向のSWNTを成長させることに成功したことが報告されている(非特許文献1)。この方法では、欠陥の少ないSWNTが得られている。しかしながら、CNT成長用触媒として、Co-Mo酢酸溶液を用いた熱還元により形成しているため、触媒の粒度分布や密度の制御をすることは、困難である。
また、高密度な垂直配向CNTを成長たせるために、基板上にアルミニウムの自然酸化膜(AlxOy)又はアルミナ(Al23)が形成され、この上に触媒金属が配置された基板を用いることが、有効であると報告されている。このAlxOyやアルミナは、基板表面に凹凸を形成し、基板表面の凹部に触媒粒子が配置されるため、基板と接触する表面積が増加し、触媒の活性度が増加すると考えられている。しかしながら、上記方法では、触媒と基板の間に形成されるAlxOyやアルミナが電気的な導電性が低いため、基板とCNTの界面抵抗が増大するという問題がある。さらに、AlxOyやアルミナの表面の凹凸部は、ランダムに形成されるため、粒子間隔を制御することは困難である。
近年、エネルギーデバイスにCNTを導入し、高性能化する試みがなされている。電気二重層キャパシタ(EDLC)においては、電極のエネルギー蓄積層に従来の活性炭をCNTに置き換え、高エネルギー密度化、高パワー密度化する研究開発がなされている(特許文献1)。これらの要求を満たすために、電極上のCNTの高密度化、CNTと基板間の界面抵抗の低減をする必要がある。
特開2000−124079号公報 S. Maruyama, Chem. Phys. Lett., 2005, 403, 4-6, 320-323.
しかしながら、従来のCNTを垂直配向させた基板では、垂直配向CNTを高密度で基板上に配置し、かつCNT間の間隔の制御と触媒の活性度を共に向上させることが困難であった。また、垂直配向CNTの基板を電極として用いたエネルギーデバイスにおいては、基板とCNTの間にある界面抵抗を低減することが困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑み、基板上に垂直配向したCNTの間隔を制御できるCNT構造体、さらにはCNTの間隔を制御できるとともに触媒活性度をも向上させることができ、CNTと基板間の抵抗を低減させることができるCNT構造体を提供することを目的とする。そして、このようなCNT構造体を電極として用いたエネルギーデバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のカーボンナノチューブ構造体は、基板と、基板上に設けられた複数の第1粒子と、基板上に設けられた複数の第2粒子と、前記基板上に立設された複数のカーボンナノチューブとからなり、各第1粒子は前記基板に接触し、かつ各第2粒子は第1粒子と接触するように配置され、前記カーボンナノチューブは、前記第2粒子を触媒として前記基板上に合成され、前記第1粒子の融点は、前記第2粒子の融点より高い。
前記複数の第2粒子の前記基板上における配置が、前記複数の第1粒子の配置によって規定される構成が好ましい。
上記カーボンナノチューブ構造体の一形態において、前記第2粒子は、互いに隣接する複数の第1粒子によって形成される窪み内に、複数の第1粒子に接触して配置される。
また、上記カーボンナノチューブ構造体の他の一形態において、各第2粒子は前記基板に接触するように配置される。
上記カーボンナノチューブ構造体において、さらに、前記基板上に設けられた複数の第3粒子を備え、前記第3粒子は前記第2粒子に接触するように配置されるような構成であってもよい。この場合、第3粒子の融点は、第2粒子の融点より高いことが好ましい。また、前記第3粒子はカーボンナノチューブを合成する触媒とはならないことが好ましい。
前記第1粒子は、好ましくは導電性である。
前記第1粒子は、好ましくはチタン元素及び/又はバナジウム元素を含む。
前記第1粒子は、好ましくは酸素元素及び/又は炭素元素を含む。
前記第2粒子は、好ましくは、鉄元素、コバルト元素、及びニッケル元素の少なくとも一種を含む。
前記カーボンナノチューブの密度は、好ましくは1×1010本/cm2以上である。
前記各カーボンナノチューブの直径は、好ましくは1〜7nmである。
前記基板は、好ましくはアルミニウムを主成分とする材料からなる。
また、本発明は、少なくとも一対の電極体を備え、前記一対の電極体のうち少なくとも一方の電極体が上記カーボンナノチューブ構造体であるエネルギーデバイスである。
また、本発明は、上記カーボンナノチューブ構造体の製造方法であって、第1粒子が分散された第1粒子分散溶液を前記基板上に塗布する工程(a)、第2粒子が分散された第2粒子分散溶液を前記基板上に塗布する工程(b)、及び前記基板上に前記カーボンナノチューブを成長させる工程(c)を有する。
また、本発明は、上記カーボンナノチューブ構造体の製造方法であって、第1粒子及び第2粒子が分散された分散溶液を前記基板上に塗布する工程(A)、及び前記基板上に前記カーボンナノチューブを成長させる工程(B)を有する。
本発明のCNT構造体によると、触媒粒子の配置を制御することができるので、CNTの立設位置を制御することができる。また、導電性粒子を介して触媒粒子を基板上に配置する構成においては、基板表面と触媒粒子の接触面積を増加させることができるため、触媒の活性度が向上し、高密度且つ長尺なCNTが立設されたCNT構造体を提供することができる。さらに、この導電性粒子を配置することにより、基板とCNT間の界面抵抗の低減をも可能となり、良好な電極を形成することができる。
以下、本発明に係るCNT構造体を図面を用いて、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるCNT構造体の断面図である。CNT構造体10は、基板11と、基板11上に設けられた複数の導電性粒子(第1粒子)12と、基板11上に設けられた複数の触媒粒子(第2粒子)13と、触媒粒子13を介して基板11上に立設された複数のカーボンナノチューブ(CNT)14とからなる。CNT14合成時に触媒粒子13を活性化させる温度において、導電性粒子12が融解しないように、導電性粒子12は触媒粒子13より融点が高い。
より具体的には、複数の導電性粒子12が基板11上に基板11に接触するように配置されている。そして、これら複数の導電性粒子12によって、その上に配置される複数の触媒粒子13の位置が制御される。図1では、隣接する複数の導電性粒子12によって形成される導電性粒子12上の窪み12a内に配置されている。CNT14は触媒粒子13を介して基板11上に垂直配向するように形成されている。なお、ここでいう「垂直配向」とは、基板11から離れていく方向に成長している形態であればいずれも含まれる。また、隣接するCNT14同士がいずれかの部位で接続しているような形態であっても構わない。
各触媒粒子13は、複数の導電性粒子12によって形成される窪み12aに配置されるため、複数の導電性粒子12と接触し、導電性粒子12を介して基板11と接続する。したがって、1点で基板11と接触する場合と比べて、基板11との接続面積を増大させることができ、触媒粒子13の活性度を向上させることができる。同様に、触媒粒子13を介して垂直配向するCNT14の基板11との界面抵抗を低減させることができる。本実施形態によると、導電性粒子12の配置、粒径を制御することで触媒粒子13の配置を制御することができる。例えば、導電性粒子12の粒径を小さくすることで、触媒粒子13の間隔を小さくすることができる。
基板11は、シリコン基板、サファイア基板などの半導体基板、ガラス、金属基板(アルミニウム、銅、ステンレスからなる)などのCNT成長温度よりも融点の高い任意の基板を用いることができる。
導電性粒子12は、チタン元素(Ti)及び/又はバナジウム元素(V)を含むことが好ましい。これらは、基板との密着性がよく、化学的に安定な元素だからである。さらに好ましくは、酸素元素及び/又は炭素元素を含有し、例えば酸化チタン、炭化チタン、酸化バナジウム、または炭化バナジウムを含む。
触媒粒子13は、鉄(Fe)、ルテニウム(Ru)、オスミニウム(Os)の8族、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)の9族、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、白金(Pt)の10族の群から選択される少なくとも1種類以上の元素を含む金属微粒子から形成されていることが好ましい。
CNT14は、例えば、単層CNT(SWNT)、2層CNT(DWNT)及び多層CNTによって形成されている。図1のCNT14では、CNT14の先端(触媒粒子13と反対側)にキャップが形成されているが、キャップが除去されていてもよい。CNT14の長さは、例えば、1μm〜5mm程度であり、その直径は、例えば、0.3〜20nm程度、好ましくは1〜7nmである。
導電性粒子12及び触媒粒子13の平均粒径は、例えば、0.3〜20nm程度、好ましくは1〜7nmである。導電性粒子12の断面は、典型的に円または楕円に近い形状を有しているが、多角形を含む様々な形状や層状を有していてもよい。CNT14の密度は、好ましくは、1×1010本/cm2以上である。これは、CNTが垂直配向するために好ましい密度だからである。
なお、図1に示した例では、基板11の片面上にのみ垂直配向したCNT14が配置された構造を示したが、基板11の両面上に垂直配向したCNTが配置されている構造でもよい。
本発明の好ましい例では、導電性粒子12がCNT14と基板11主面の間に位置しており、導電性粒子12間に形成される窪み12aの位置を反映した触媒粒子13の配置が可能になるため、触媒粒子13の間隔(密度)を制御することが可能となる。また、導電性粒子12と触媒粒子13の接触面積が増加するため、触媒活性度の向上が期待でき、高密度化が可能となる。さらに、基板11に導電性基板を用いた場合、基板11とCNT14の間にある界面抵抗を低減することができる。
次に、図2を参照しながら、本実施形態のCNT構造体の製造方法の一例を説明する。図2(a)〜(d)は、本実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図である。まず、図2(a)に示すように、CNT成長用の基板11を準備する。基板11表面の不純物(例えば、有機物など)を除去する工程を加えてもよい。有機物を除去する方法としては、例えば、超音波処理されたアセトン溶液中に浸漬する。また、基板11上に、有機分子を表面修飾又は基板表面を改質してもよい。
次に、図2(b)に示すように、基板11上に導電性粒子12を配置する。配置する方法としては、例えば、金属コロイド溶液(導電性粒子分散溶液)をスピンコート法によって塗布する方法で基板11上に配置することができる。
次に、図2(c)に示すように、導電性粒子12上に触媒粒子13を配置する。配置する方法としては、例えば、金属コロイド溶液(触媒粒子分散溶液)をスピンコート法によって塗布する方法で基板11上に配置することができる。
次に、導電性粒子12及び触媒粒子13を配置した基板11をCVD装置などのCNT成長装置に導入する。CNTの成長は公知の方法である気相−液相−固相(VLS)成長機構によって成長することができる。例えば、CVD装置を用いてCNTを成長する場合、CNTを構成する元素を含む原料ガスをチャンバ内に導入し、所定の圧力に保つ。この基板11は、ランプやヒーターなどで加熱し任意の温度に基板11を保つ。このような状況において、原料ガスは、触媒粒子13の近傍においてのみ選択的に分解する。触媒粒子13は、この分解した原料ガスと反応することにより、触媒粒子13とCNTを構成する元素との合金を形成する。
次に、原料ガスが分解することにより生成したCNTを構成する元素は、触媒粒子13とCNTを構成する元素との合金に溶解し、過飽和状態となる。この過飽和状態となった触媒粒子22とCNTを構成する元素との合金からCNTを構成する元素が析出し、析出した元素が凝集することにより図2(d)に示すようにCNT14が成長する。
本発明の製造方法によれば、導電性粒子12及び触媒粒子13をスピンコート法などにより基板11上に配置することができ、真空プロセスを用いる必要がない。また、従来の蒸着法やスパッタ法により触媒層を形成する方法では、堆積膜厚と触媒粒子の粒径に強い相関があるため、プロセスマージンが狭いという問題があった。本発明の製造方法では、既に粒径の揃った粒子をコーティングするだけで粒径や密度に対するプロセスマージンを拡大することができる。
(実施例1)
実施例1は、第1の実施形態のCNT構造体の実施例である。本実施例のCNT構造体10は、基板11としてAl基板(Al箔)、導電性粒子12としてTiを含む粒子、触媒粒子13としてFeを含む粒子によって構成されている。
図1に示すように、CNT構造体10は、Tiを主成分として含む粒子12(Ti粒子13と称す)がAl基板11とCNT14を成長させるFeを主成分として含む粒子13(Fe粒子13と称す)との間に位置する構成である。CNT構造体10は、Al基板11主面上にTi粒子12を有し、CNT14はFe粒子13とTi粒子12を介してAl基板11と接続した構成を有している。CNT14は、基板11主面に対して、垂直配向している。
より具体的には、Ti粒子12は、酸化チタンや炭化チタンのように酸素元素や炭素元素を含有した化合物となっており、電気的に導電性である。導電率としては、1Ωcm以下となっていることが好ましい。また、Fe粒子13は、粒子の一部または全体が酸化鉄(FeOx、Fe2O3、Fe3O4)によって形成されていてもよい。Fe粒子13は炭素を含有していてもよい。
また、Ti粒子12とFe粒子13の粒径及び基板上の平均密度は、CNT構造体10において要求されるCNT14の直径及び密度によって設計すればよい。
図3は、基板11上にTi粒子12及びFe粒子13が配置された状態の一例を示す上面図である。Al基板11上にTi粒子12が形成され、その上部にFe粒子13が形成された構造を有している。図3では、Fe粒子13は隣接する4個のTi粒子12で形成されるTi粒子上の窪みに配置している。なお、Ti粒子12とFe粒子13の表面状態を変化させることで、Fe粒子13の配置されやすい位置を制御できることが考えられる。Fe粒子13をTi粒子12に対する親和性を低下させると、Fe粒子13がTi粒子12との接触面積が小さくなるような配置をとりやすく、Fe粒子13は一つのTi粒子12の頂部の一点で接触するように配置される場合がある。
Ti粒子12の粒径を小さくするとFe粒子13の間隔が小さくなり、高密度化される。Ti粒子12の充填率(密度)は、10〜100%(最密充填を100%としたときの値)程度にすることが好ましい。また、Fe粒子13の密度は、要求される密度によって設定すればよいが、例えば、Fe粒子13の平均粒径が4〜5nm程度場合、密度は1×1010から1×1013個/cm2程度に設定することが好ましい。
CNT14は、例えば、SWNT、2層CNT(DWNT)、多層CNTなどによって形成され得る。図1のCNT14では、CNTの先端(触媒と反対側)にキャップが形成されているが、キャップが除去されていてもよい。CNT14の長さ、直径や層数は、適応するデバイスによってデザインすればよい。例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)へ適応する場合、層数は1〜3層、長さは、10μm〜1mm、直径は2〜10nm程度のCNT14を成長させることが好ましい。
本実施例では、隣接する4個のTi粒子12によって形成される窪み内に触媒粒子13が配置されるため、Ti粒子12の配列を制御することにより触媒粒子13の間隔(密度)を制御することが可能となる。また、触媒粒子13は4個のTi粒子12と接触するため、触媒粒子13のTi粒子12との接触面積が大きく、触媒粒子13の触媒活性度の向上を期待でき、CNT14の高密度化が可能となる。
次に、本実施例におけるCNT構造体の製造方法を説明する。全体の流れは、図2を用いて説明した第1の実施形態の製造方法と同様である。
まず、Ti粒子分散溶液をAl基板(厚さ300μm)に塗布し、Al基板上にTi粒子を配置する。Ti粒子分散溶液は、液相還元法などの方法によって合成することができる。このTi粒子を配置する方法としては、ラングミュア・ブロジェット法(LB法)、浸漬法、スピンコート法、ディップ法のような方法を用いるとよい。例えば、浸漬法を用いる場合、Al基板上に配置されたTi粒子の密度は、Ti粒子分散溶液の濃度、浸漬時間、Al基板とTi粒子の親和性を制御するような表面処理を行うことで制御することが可能となる。
次に、Fe粒子分散溶液を塗布し、Ti粒子の配置されたAl基板上にFe粒子を配置する。このFe粒子分散溶液の合成方法は、逆ミセル法や液相還元法などの方法によって合成することができる。Fe粒子を配置する方法としては、ラングミュア・ブロジェット法(LB法)、浸漬法、スピンコート法、ディップ法のような方法を用いるとよい。Fe粒子を高密度に配置するためには、Fe粒子とTi粒子との親和性が高くなるような表面設計を行うとよい。
次に、Ti粒子とFe粒子とを配置した上記Al基板をCNTを成長させるプラズマCVD装置に導入する。CNTを成長する方法の一例として、先端放電型プラズマCVD装置を用いた成長方法について説明する。初期真空度<3x10-4Paまで真空引きした後、H2ガス45sccmとCH4ガス5sccmの混合ガスを20Torr圧下で流入させ、抵抗加熱により620℃アニールを5min間実施し、Fe粒子の還元を行う。続けて、2.45GHzマイクロ波を60W印加し、600℃で30min間のCNT成長を行うことで、約100μm程度の長さのCNTを成長することができる。
本実施例の製造方法では、予め粒径の揃った粒子を均一な密度に配置させることができるため、従来の蒸着法などに比べて、CNTの径や密度のムラを低減することができる。また、本実施例の製造方法では、真空装置を用いることなく製造することができるため、プロセスコストを低減でき、さらに、大面積への展開も可能とする。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態のCNT構造体の断面図を示す。第1の実施形態のカーボンナノチューブ構造体とは、基板上における導電性粒子と触媒粒子との位置関係のみ異なる。導電性粒子と触媒粒子との位置関係は、図1に示すような隣接する複数の導電性粒子によって形成される窪み内に触媒粒子が配置される構成のみに限定されない。以下、本実施形態において、第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図4において、CNT構造体30は、基板31と、基板31上に配置された複数の導電性粒子32と、基板31上に配置された複数の触媒粒子33と、基板31上に立設された複数のCNT34とからなる。導電性粒子32は基板31に接触するように配置され、触媒粒子33は導電性粒子32に接触するように導電性粒子32の上方に配置される。本実施形態において、触媒粒子33は、導電性粒子32との接触面積が最小となるように、または最大となるように配置されるものではなく、接触面積はそれぞれの触媒粒子33によって異なる。
本実施形態のCNT構造体も、第1の実施形態において示したCNT構造体と同様の製造方法で製造することができる。導電性粒子と触媒粒子の位置関係は、粒子の大きさ、粒子間の親和性等によって制御することができる。
(第3の実施形態)
図5を参照しながら、本発明によるCNT構造体の第3の実施形態を説明する。図5(a)〜(c)は、本実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図である。本実施形態は、基板上に導電性粒子及び触媒粒子を一度に配置させる製造方法により得られるCNT構造体である。したがって、複数の導電性粒子及び複数の触媒粒子がともに基板に接触するように基板主面上に配置される。本実施形態にかかるCNT構造体の製造方法は、上述の第1の実施形態の製造方法とは、導電性粒子及び触媒粒子を一度に配置させる点のみが異なる。
まず、図5(a)に示すように基板50を用意する。そして、導電性粒子51及び触媒粒子52の混合分散液を第1の実施形態と同様の方法により形成し、これを図5(b)に示すように、基板50上に塗布する。前記混合分散溶液中の導電性粒子51と触媒粒子52の混合比を制御することで、触媒粒子52の密度を制御することができる。すなわち、触媒粒子52の混合比が導電性粒子51より低い場合、基板50上における触媒粒子52の密度が導電性粒子51の密度より低くなり、触媒粒子52の混合比が導電性粒子51より高い場合、基板50上における触媒粒子52の密度が導電性粒子51の密度より高くなる。
次に、この導電性粒子51及び触媒粒子52を配置した基板50をCVD装置などのCNT成長装置に導入する。原料ガスが分解することにより生成したCNTを構成する元素は、触媒粒子52とCNTを構成する元素との合金に溶解し、過飽和状態となる。この過飽和状態となった触媒粒子52とCNTを構成する元素との合金からCNTを構成する元素が析出し、析出した元素が凝集することによりCNT53が成長する。
本実施形態にかかる製造方法によれば、導電性粒子51及び触媒粒子52をスピンコート法などの真空プロセスを用いることなく基板50上に配列することができる。また、従来の触媒粒子形成方法である蒸着法やスパッタ法では、堆積膜厚と粒径に強い相関があるため、プロセスマージンが小さかったが、本実施形態にかかる製造方法では、既に粒径の揃った粒子をコーティングするだけで粒径や密度に対するプロセスマージンを拡大することができる。さらに、本実施形態にかかる製造方法によれば、導電性粒子51及び触媒粒子52を一括で形成することができるため、プロセスコストの低減及び大面積化が可能となる。
(第4の実施形態)
図6を参照しながら、本発明によるCNT構造体の第4の実施形態を説明する。図6(a)〜(e)は、本実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図である。本実施形態は、上述の第1の実施形態の製造方法とは、触媒粒子の上にさらに保護粒子(第3粒子)を堆積させる点が異なる。まず、図6(a)に示すように基板40を用意し、基板40上に導電性粒子41、触媒粒子42を順に第1の実施形態と同様の方法により配置する。次に、導電性粒子41や触媒粒子42の配置と同様の方法を用いて、導電性粒子41及び触媒粒子42が配置された基板40上に複数の保護粒子44を配置する。保護粒子44は、触媒粒子42に接触するように配置される。保護粒子44は、CNT成長前の熱処理や成長中に、熱によって触媒粒子42がマイグレーションし、触媒粒子42間の凝集を防止する機能を有する。
保護粒子44を構成する材料としては、CNT成長に対して、活性な触媒機能を有していないことが好ましい。例えば、アルミナ、アルミニウム、チタン、金、白金などを用いるとよい。
次に、この導電性粒子41、触媒粒子42及び保護粒子44を配置した基板40をCVD装置などのCNT成長装置に導入する。原料ガスが分解することにより生成したCNTを構成する元素は、触媒粒子42とCNTを構成する元素との合金に溶解し、過飽和状態となる。この過飽和状態となった触媒粒子42とCNTを構成する元素との合金からCNTを構成する元素が析出し、析出した元素が凝集することによりCNT43が成長する。
本実施形態の製造方法によれば、導電性粒子41及び触媒粒子42をスピンコート法などの真空プロセスを用いることなく基板上に配置することができる。また、従来の触媒粒子の形成方法である蒸着法やスパッタ法では、堆積膜厚と粒径に強い相関があるため、プロセスマージンが狭いという問題があった。本実施形態の製造方法では、既に粒径の揃った粒子をコーティングするだけで粒径や密度に対するプロセスマージンを拡大することができる。さらに、本実施形態の製造方法によれば、保護粒子44によりCNT成長の際の触媒粒子42の凝集を抑制することができるため、CNT43の径の均一性や基板内での密度のムラを抑制することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、本発明に係るCNT構造体を電極として用いた電気二重層キャパシタ(EDLC)(以下、「CNTキャパシタ」と称する)である。本実施形態は、本発明にかかるエネルギーデバイスの一形態として示す。
図7は、本実施形態にかかるCNTキャパシタ60の概略図を示す。CNTキャパシタ60は、円筒形状をした、アルミニウムやSUSからなる金属製容器61を備えており、その中に電解液(図示せず)が収容され、封口体62によってその上面が閉じられている。金属製容器61内に、帯状の正電極63及び負電極64が収納されている。正電極63と負電極64は、それぞれ上電極63aと正極集電体63bと下電極63c、上電極64aと負極集電体64bと下電極64cにより構成されている。正電極63と負電極64は、正電極63の外側にセパレータ65が、正電極63と負電極64の間にセパレータ66が積層されて捲回され、電解液中に浸されている。正極集電体63bと負極集電体64bには、それぞれ正極リード67と負極リード68が接続され、封口体62を通過して金属製容器61外に引き出されている。
図8は、図7中に領域Aで示したCNTキャパシタ60の電極部分の詳細を模式的に示す断面図である。正電極63は、上電極63a/正極集電体63b/下電極63cの構成となっている。また、負電極64は、上電極64a/負極集電体64b/下電極64cの構成となっている。正電極63の金属製容器61側の表面にはセパレータ65が配置され、正電極63と負電極64の間にはセパレータ66が配置されている。
本実施形態において、正電極63と負電極64の上電極63a、64aおよび下電極63c、64cはともにCNTを主体とする材料から構成し、正極集電体63bと負極集電体64bはAlを主体とする材料から構成することが好ましい。ここで、正電極63及び負電極64の上電極63a、64aおよび下電極63c、64cとして、本発明に係るCNT構造体を用いることができ、具体的には第1〜第4の実施形態にかかるCNT構造体を用いることができる。そして、正電極63及び負電極64において、上電極63a、64aおよび下電極63c、64cのCNTがそれぞれ正反対の方向に立設されているように構成されるようにする。なお、正極集電体63bおよび負極集電体64bは、CNT構造体と一体であってもよく、この場合、CNT構造体の基板が正極集電体63b、または負極集電体64bとして機能する。一体である場合、正極集電体63b、または負極集電体64bの両面に複数のCNTが立設されているようなCNT構造体を用いる。
図7に示すような電極を捲回させる構成のエネルギーデバイスにおいては、正極集電体63bと負極集電体64bにある程度の柔軟性を持たせることが必要となる。加えて、印加した電極電圧により集電体の金属イオンの流出などが起きる可能性があるため、イオン化傾向に応じた最適な材料を選択する必要がある。このため通常は、Alや銅の箔、もしくは導電性ゴムが用いられる。
電解液は、デバイスの種類に応じた材料を選ぶことが必要である。まず、溶媒は使用電圧範囲によって電気化学的に分解しないような電位窓を有することが必要であり、一般にプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、又はそれらの混合溶媒を用いることができるが、リフロー対応が必要な場合は、リフロー時に電解液が沸騰しないように、例えばスルフォラン等の高沸点溶媒を用いることが必要である。また、電解質としては、本実施形態にかかるような電気二重層キャパシタ用として、例えば、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを用いることができ、他の応用として後述するリチウムイオン二次電池用として、例えば、リチウムペンタフルオロフォスフェートを用いることができる。
セパレータには、デバイスの種類に依存せず、ポリプロピレン等を用いることができるが、例えば、リフロー対応が必要な場合は、耐熱性のある材料、例えば、セルロース系の材料を用いることが必要である。
本実施形態のCNTキャパシタ60は、例えば、次のように製造することができる。本発明の基板としてAl基板を用いてCNT構造体を製造した後、常温で30分、次いで真空オーブン中で105℃ で1時間乾燥する。続いて、Al基板の一部を剥ぎ取り、ここにリードをカシメにより接続して、リード付きCNT構造体を作製する。
続いて、このリード付きCNT構造体を2つ用意し、ビスコースレーヨン製セパレータを介在させて円筒型に捲回し、さらに真空オーブン中、15 0℃で約24時間乾燥した後、この捲回物をテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート(電解質)のプロピレンカーボネート溶液(1.0mol/l)に浸漬し、さらに減圧して捲回物に電解質を含浸させる。
得られた捲回物を、2箇所にリード用の穴を開けておいたブチルゴム製の封口体62に取り付け、さらに、Al製の円筒型容器61内に封入し、さらに通常の方法に従うことにより、本実施形態のCNTキャパシタ60が得られる。
本実施形態のCNTキャパシタ60は、Al基板とCNTの間の界面抵抗を低減することができるため、高パワー密度化することが可能となる。また、本発明にかかるCNT構造体は、触媒粒子を高密度化でき、さらに触媒活性度を向上させることができるため、EDLCのエネルギー密度を向上させることが可能となる。
ここでは、CNTキャパシタ60の構造の一例として円筒型構造について説明したが、コイン型構造や積層型構造においても、同様に構成することができ、同様の効果が得られることは言うまでもない。
なお、本実施形態では、本発明にかかるCNT構造体をEDLCの電極に用いた例について示したが、電気化学キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池、有機電池等のエネルギー蓄積デバイス全般において適用可能である。
また、電気化学キャパシタでは、正負極ともに、本発明にかかるCNT構造体を用いることが可能である。また、リチウムイオン二次電池では、通常、正極の活物質としてコバルト酸リチウム等のリチウム酸化金属、シリコン化合物、又は、リチウム金属が用いられ、負極の活物質としてグラファイト等が用いられている。この場合、負極の活物質に用いられているグラファイトの代わりにCNTを使用することができる。すなわち負極として本発明にかかるCNT構造体を使用することができる。また、正極では活物質の担持材料としてCNTを用いることが可能である。すなわち、正極に本発明にかかるCNT構造体を用い、かかるCNTに活物質が担持されるような構成とすることができる。
また、リチウムイオンキャパシタでは、正負極ともに活物質として本発明にかかるCNT構造体のCNTを用いることが可能である。さらに、他のエネルギーデバイスの形態において、CNTそのものが電極活物質として機能するものであってもよいし、他の電極活物質のための担持材料として機能するものであってもよい。いずれの場合にも、本発明にかかるCNT構造体を用いることができる。
本発明のCNT構造体は、電気二重層キャパシタ、電気化学キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池、有機電池等のエネルギー蓄積デバイス全般の電極として有用である。
第1の実施形態のCNT構造体の断面図。 第1の実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図。 実施例1において基板上にTi粒子及びFe粒子が配置された状態を示す上面図。 第2の実施形態のCNT構造体の断面図。 第3の実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図。 第4の実施形態のCNT構造体の製造方法を示す工程図。 第5の実施形態のCNTキャパシタの概略図。 図7のCNTキャパシタの電極部分の詳細を模式的に示す断面図。
符号の説明
10,30 CNT構造体
11,31,40,50 基板
12,32,41,51 導電性粒子
13,33,42,52 触媒粒子
14,34,43,53 CNT
44 保護粒子
60 CNTキャパシタ
61 金属製容器
62 封口体
63 正電極
63a 上電極
63b 正極集電体
63c 下電極
64 負電極
64a 上電極
64b 負極集電体
64c 下電極
65,66 セパレータ
67 正極リード
68 負極リード

Claims (16)

  1. 基板と、基板上に設けられた複数の第1粒子と、基板上に設けられた複数の第2粒子と、前記基板上に立設された複数のカーボンナノチューブとからなり、
    各第1粒子は前記基板に接触し、かつ各第2粒子は第1粒子と接触するように配置され、
    前記カーボンナノチューブは、前記第2粒子を触媒として前記基板上に合成され、
    前記第1粒子の融点は、前記第2粒子の融点より高い、カーボンナノチューブ構造体。
  2. 前記複数の第2粒子の前記基板上における配置が、前記複数の第1粒子の配置によって規定されている、請求項1に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  3. 前記第2粒子は、互いに隣接する複数の第1粒子によって形成される窪み内に、複数の第1粒子に接触して配置される、請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  4. 各第2粒子は前記基板に接触するように配置されている、請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  5. さらに、前記基板上に設けられた複数の第3粒子を備え、
    前記第3粒子は前記第2粒子に接触するように配置され、
    前記第3粒子の融点は、前記第2粒子の融点より高い、請求項1乃至4いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  6. 前記第3粒子はカーボンナノチューブを合成する触媒とはならない、請求項5に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  7. 前記第1粒子は導電性である、請求項1乃至6いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  8. 前記第1粒子はチタン元素及び/又はバナジウム元素を含む、請求項7に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  9. 前記第1粒子は酸素元素及び/又は炭素元素を含む、請求項8に記載のカーボンナノチューブ構造体。
  10. 前記第2粒子は鉄元素、コバルト元素、及びニッケル元素の少なくとも一種を含む、請求項1乃至9いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  11. 前記カーボンナノチューブの密度は、1×1010本/cm2以上である、請求項1乃至10いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  12. 前記各カーボンナノチューブの直径は、1〜7nmである、請求項1乃至11いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  13. 前記基板は、アルミニウムを主成分とする材料からなる、請求項1乃至12いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体。
  14. 少なくとも一対の電極体を備え、
    前記一対の電極体のうち少なくとも一方の電極体が請求項1乃至13いずれかに記載のカーボンナノチューブ構造体である、エネルギーデバイス。
  15. 基板と、基板上に設けられた複数の第1粒子と、基板上に設けられた複数の第2粒子と、前記基板上に立設された複数のカーボンナノチューブとからなり、
    各第1粒子は前記基板に接触し、かつ各第2粒子は第1粒子と接触するように配置され、
    前記カーボンナノチューブは、前記第2粒子を触媒として前記基板上で合成され、
    前記第1粒子の融点は、前記第2粒子の融点より高い、カーボンナノチューブ構造体の製造方法であって、
    第1粒子が分散された第1粒子分散溶液を前記基板上に塗布する工程(a)、
    第2粒子が分散された第2粒子分散溶液を前記基板上に塗布する工程(b)、及び
    前記基板上に前記カーボンナノチューブを成長させる工程(c)を有する、カーボンナノチューブ構造体の製造方法。
  16. 基板と、基板上に設けられた複数の第1粒子と、基板上に設けられた複数の第2粒子と、前記基板上に立設された複数のカーボンナノチューブとからなり、
    各第1粒子は前記基板に接触し、かつ各第2粒子は第1粒子と接触するように配置され、
    前記カーボンナノチューブは、前記第2粒子を触媒として前記基板上に合成され、
    前記第1粒子の融点は、前記第2粒子の融点より高い、カーボンナノチューブ構造体の製造方法であって、
    第1粒子及び第2粒子が分散された分散溶液を前記基板上に塗布する工程(A)、及び
    前記基板上に前記カーボンナノチューブを成長させる工程(B)を有する、カーボンナノチューブ構造体の製造方法。
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