JP2013199286A - ホログラムフィルム貼着金属缶およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造工程に容易に適用できるとともに、自由度の高い印刷ができ、かつ外観の装飾性を向上させることができるホログラムフィルム貼着金属缶およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 缶体1の外面に樹脂系接着剤4を介して印刷が施された樹脂製フィルム2が接着され、樹脂系接着剤4と樹脂製フィルム2との間に、着色顔料を含有した色インキ3aと、金属蒸着剥離片を含有した鏡面インキ3bとを含む印刷層3が形成されているホログラムフィルム貼着金属缶において、樹脂製フィルム2における缶体1側の面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムが形成され、そのホログラム形成面2aに、色インキ3aおよび鏡面インキ3bによる印刷が施され、色インキ3aは、極微細な凹凸を埋めており、鏡面インキ3bは、極微細な凹凸を埋めずに印刷層3を形成している。
【選択図】図1
【解決手段】 缶体1の外面に樹脂系接着剤4を介して印刷が施された樹脂製フィルム2が接着され、樹脂系接着剤4と樹脂製フィルム2との間に、着色顔料を含有した色インキ3aと、金属蒸着剥離片を含有した鏡面インキ3bとを含む印刷層3が形成されているホログラムフィルム貼着金属缶において、樹脂製フィルム2における缶体1側の面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムが形成され、そのホログラム形成面2aに、色インキ3aおよび鏡面インキ3bによる印刷が施され、色インキ3aは、極微細な凹凸を埋めており、鏡面インキ3bは、極微細な凹凸を埋めずに印刷層3を形成している。
【選択図】図1
Description
この発明は、樹脂製フィルムを金属板に接着させたフィルム貼着金属缶に関し、特に、缶体の外観を装飾する印刷層およびホログラム形成面を有するホログラムフィルム貼着金属缶およびその金属缶の製造方法に関するものである。
従来、飲料を内容物とする容器として、その内容物の種類に応じ、金属製の缶体(金属缶)が用いられており、その金属缶の外面部分には、その内容物を表示するための印刷や、標章を表示するための印刷などが施され、それら印刷表示が商品の識別力を発揮する役割を果たしている。さらに、そのような単に内容物を表示する印刷に留まらず、金属缶の外面部分にデザイン性の高い画像を印刷し、視覚上の効果を発揮するために様々な装飾を施すなど、商品イメージや顧客吸引力の向上を目的として印刷表示が使用されている。
そのような印刷表示は、フレキソ印刷やグラビア印刷やオフセット印刷などの印刷方法により画像が印刷された樹脂フィルムを、金属缶に接着させるものが周知である。また、金属片を含有する顔料を用いて印刷を施し、金属的な光沢による装飾効果を得る方法が知られている。さらに、極微細な凹凸を形成してなるレリーフ型ホログラム(エンボスホログラム)を有することで、金属缶の外観を見る角度によって光の干渉縞が変化するような視覚上の効果を発揮するものが知られている。
例えば、特許文献1には、缶胴側の面に印刷が施された熱可塑性樹脂フィルムを缶胴に接着してある金属缶であって、最表面部分にホログラムが形成された金属缶が開示されている。特許文献2には、缶胴側の面の一部に印刷が施された熱可塑性樹脂フィルムを缶胴に接着してある金属缶であって、基材である熱可塑性樹脂フィルムに接着剤が接触し、トップコート層の表面側に形成されたレリーフ型ホログラムの一部を被覆するようにトップコート層が形成された金属缶が開示されている。さらに、特許文献3には、印刷された部分を避けるようにしてトップコート層が形成された金属缶が開示されている。
また、特許文献4には、着色顔料を含有し缶体の外観に文字やデザインを表示するために第1印刷層と、リーフ状に形成されたアルミフレークが混入された鏡面シルバー顔料である第2印刷層とが互いに積層するように印刷された熱可塑性樹脂フィルムを接着させたフィルム貼着金属缶が開示されている。特許文献5には、パール顔料を含有したパールインキと、着色顔料を含有した印刷インキとが互いに積層するように印刷された熱可塑性樹脂フィルムを接着させたフィルム貼着金属缶が開示されている。
しかしながら、特許文献1,2,3に記載された発明では、水滴などの外因により最表面部分に形成されたレリーフ型ホログラムの凹凸が埋められ、そのため光の干渉縞による装飾効果が発揮されない虞があった。また、缶胴の表面部分をトップコートとレリーフ型ホログラムとで取り合うことになる。そのため、フィルム貼着金属缶の表面平滑性と外観の装飾性とのどちらかを犠牲することが避けられず、それらを両立させることが望まれている。
また、特許文献2,3に記載された発明では、最外表面にトップコートを有するために金属缶の平滑性を確保でき、あるいは表面の摩擦力(摩擦係数)を低減でき、ホログラム形成面上にトップコートを塗布するため、レリーフ型ホログラムの凹凸が屈折率の近いトップコートを構成する樹脂により埋められてホログラムによる装飾効果が十分に発揮されない虞があった。
さらに、特許文献4,5に記載された発明では、鏡面シルバー顔料やパール顔料を含有するインキを用いることで金属的な光沢による装飾効果を得られるものの、光の干渉縞による装飾効果を得るためのレリーフ型ホログラムを有するフィルム貼着金属缶を想定したものではなかった。それら従来技術は、レリーフ型ホログラムによる装飾効果と、金属的な光沢による装飾効果とを共に発揮するフィルム貼着金属缶ではなかった。
さらに、単に金属缶の外観における装飾効果が十分に発揮されればよいわけではなく、製造工程や製造コストなどを考慮して、従来の製造工程に適用できるようなフィルム貼着金属缶であることが望まれる。
そこで、この発明は、上述の技術的課題に着目してなされたものであり、製造工程に容易に適用できるとともに、自由度の高い印刷および装飾が可能であり、かつ装飾性を向上させることができるホログラムフィルム貼着金属缶およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の技術的課題を解決するために、請求項1の発明は、缶体の外面に樹脂系接着剤を介して印刷が施された樹脂製フィルムが接着され、前記樹脂系接着剤と前記樹脂製フィルムとの間に、着色顔料を含有した樹脂組成物からなる色インキと、金属蒸着剥離片を含有した樹脂組成物からなる鏡面インキとを含む印刷層が形成されているホログラムフィルム貼着金属缶において、前記樹脂製フィルムにおける前記缶体側の面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムが形成され、そのレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成面に、前記色インキおよび鏡面インキによる印刷が施され、前記色インキは、前記極微細な凹凸を埋めており、前記鏡面インキは、前記極微細な凹凸を埋めずに前記印刷層を形成していることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加え、前記金属蒸着剥離片は、表面が平滑であるリーフ状のアルミニウム蒸着剥離片であり、前記ホログラム形成面のうち前記鏡面インキが印刷された部分は、前記鏡面インキが前記極微細な凹凸の凹部を埋めずに当該凹部を被うように構成されていることを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明に加え、前記樹脂製フィルムの前記缶体側の面に硬化性樹脂製のホログラム層が形成されており、前記ホログラム形成面は、前記ホログラム層における前記缶体側の面に形成され、前記ホログラム層と前記印刷層とが積層するように構成された前記樹脂製フィルムであることを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶である。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかの発明に加え、潤滑剤を含有する透明な硬化性樹脂からなるクリヤコートが、前記樹脂製フィルムにおける前記缶体側とは反対側の面を全体的に被覆するように形成されている前記樹脂製フィルムであることを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶である。
請求項5の発明は、長尺の透明な樹脂製フィルムの一方の表面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムを形成するホログラム形成工程と、前記樹脂製フィルムの前記ホログラムの形成された面にインキによる印刷層を施す印刷工程と、乾燥させた前記印刷層に接着剤による接着層を施して缶体貼着用の樹脂製フィルムを形成する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムをその接着層を介して長尺の缶胴用金属板に加熱接着する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムを貼着させた前記缶胴用金属板を一缶分の大きさの缶胴用ブランクに切断する工程と、前記缶胴用ブランクを円筒形状の缶胴部を成形する工程とを備えたホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法において、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムの前記印刷工程で、前記色インキ用の複数の印刷ユニットと、前記鏡面インキ用の印刷ユニットとを含むグラビア印刷装置により、前記ホログラムの形成された面であって前記缶体に貼着された際に前記缶体側となる面に、前記色インキおよび前記鏡面インキを順次印刷し前記印刷層を形成することを特徴とする。
請求項6の発明は、長尺の透明な樹脂製フィルムの一方の表面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムを形成するホログラム形成工程と、前記樹脂製フィルムの前記ホログラムの形成された面にインキによる印刷層を施す印刷工程と、乾燥させた前記印刷層に接着剤による接着層を施して缶体貼着用の樹脂製フィルムを形成する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムを一缶分の大きさに切断する工程と、缶体製造用金属円板から側面継目部のない缶体を製造する工程と、前記側面継目部のない缶体を加熱した後、前記切断した一缶分の缶体貼着用印刷フィルムを、その接着層が缶体と接触するように当該缶体の胴部に巻き付けて圧力を加えることにより、当該缶体貼着用の樹脂製フィルムを前記缶体の胴部に貼着する工程とを備えたホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法において、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムの印刷工程で、前記色インキ用の複数の印刷ユニットと、前記鏡面インキ用の印刷ユニットとを含むグラビア印刷装置により、前記ホログラムの形成された面であって前記缶体に貼着された際に前記缶体側となる面に、前記色インキおよび前記鏡面インキを順次印刷し前記印刷層を形成することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成面に鏡面インキを印刷した場合であっても、その凹凸が鏡面インキにより埋まらないように形成されているので、金属缶の外観に表示されるホログラム装飾表示が鮮明になる。また、ホログラム形成面が金属缶の最外表面を構成していないので、結露の水滴により凹凸が埋まるなどの外因によりホログラム再現部が消失しもしくは不十分な表示となることを防止できる。さらに、樹脂製フィルムのホログラム形成面に色インキおよび鏡面インキを印刷することができるので、従来の製造工程に容易に導入することができる。また、鏡面インキをホログラム形成面に印刷すれば金属缶の外見におけるホログラム再現部による表示が十分な装飾効果を発揮できるため、その鏡面インキがない場合に従来は必要であったアルミ蒸着による鏡面層の形成や、その鏡面層を積層させるための接着剤層の形成を省くことができ、製造工程の容易かと製造コスト削減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、鏡面インキに含有されるアルミニウム蒸着剥離片がリーフ状であるため、ホログラム形成面の凹凸を鏡面インキが埋めることを防止することができ、鏡面光沢による装飾効果を十分に発揮する外観を有する金属缶とすることができる。また、印刷層を樹脂製フィルムのホログラム形成面に印刷する際に、各インキの印刷順序を考慮する必要がなく自由度の高い印刷を実現することができる。さらに、属缶の外観から視認できる部分にのみ各インキを使用すればよく、製造コストを抑えることもできる。
請求項3の発明によれば、熱可塑性樹脂フィルムの片面全体を被覆するようにレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム層を設ければよいので、例えば円筒状のロール式ホログラムスタンパーで樹脂製フィルムを圧接すればよく、樹脂製フィルムの作製が容易である。具体的には、従来のような印刷層における色インキが印刷されている絵柄部に関連するようにレリーフ型ホログラムを配置させた樹脂製フィルムを作製する必要がなく、ホログラム形成面を有する樹脂製フィルムの汎用性を確保することができる。加えて、印刷層における各インキによる印刷範囲の自由度が向上する。
請求項4の発明によれば、熱可塑性樹脂フィルムにおけるホログラム層が形成された面とは反対側の面に、クリヤコートを全体的に被覆することできるので、樹脂製フィルムを貼着済みの金属缶における最外表面の平滑性を十分に確保することができる。加えて、裏面にホログラム形成面を備えるため、従来のように平滑性を確保するために、レリーフ型ホログラムと鏡面インキによる装飾性を損なわせることがなく、外観の装飾性と最外表面の平滑性を両立することができる。
請求項5の発明によれば、いわゆる3ピース缶の製造工程に、この発明に係るホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法を容易に適用できる。また、既存のグラビア印刷装置に適用でき、その印刷ユニットにより鏡面インキと色インキとを樹脂製フィルムの裏面に印刷すればよく、印刷工程の自由度も確保することができる。
請求項6の発明によれば、いわゆる2ピース缶の製造工程に、この発明に係るホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法を容易に適用できる。また、既存のグラビア印刷装置に適用でき、その印刷ユニットにより鏡面インキと色インキと樹脂製フィルムの裏面に印刷すればよく、印刷工程の自由度も確保することができる。
以下、図面を参照して、この発明を具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態におけるホログラムフィルム貼着金属缶の缶胴部分の横断面を模式的に示した横断面図である。金属板により形成された缶体1における缶胴部分の外面に、その缶体1の外観を装飾するための印刷が施されている透明な熱可塑性樹脂フィルム2が樹脂系の接着剤4を介して接着させたホログラムフィルム貼着金属缶である。その缶体側(缶胴外面側)の面となる熱可塑性樹脂フィルム2の面上には、着色顔料を含有した樹脂組成物からなる色インキ3aと、金属蒸着剥離片31を含有した樹脂組成物からなる鏡面インキ3bとが、その缶体1の外観を装飾するために印刷されている。したがって、その接着剤4からなる接着剤層と熱可塑性樹脂フィルム2との間に、その色インキ3aと鏡面インキ3bとを含む印刷層が形成されている。また、その色インキ3aと鏡面インキ3bとが印刷される熱可塑性樹脂フィルム2の一方の表面には、極微細な凹凸からなるレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成面2aが形成されている。すなわち、そのホログラム形成面2aが、缶体1に貼着される熱可塑性樹脂フィルム2における内面、言い換えると缶体側(缶胴外面側)の面に形成され、そのホログラム形成面2aに色インキ3aと鏡面インキ3bとによる印刷が施されている。したがって、缶体1に貼着された際に缶体側(缶胴外面側)の面となる熱可塑性樹脂フィルム2の面上からその缶体側(缶胴外面側)となる方向に向けて積層するようにして印刷層と接着剤層とが形成された積層構造である。より具体的には、ホログラム形成面2aに色インキ3aと鏡面インキ3bとによる印刷が施されて印刷層が形成され、その印刷層の表面上(缶胴側の面上)に接着剤4が塗布されて接着剤層が形成されたものである。一方、熱可塑性樹脂フィルム2における外面、すなわち缶体側(缶胴外面側)の面と反対側の面もしくは印刷が施されない側の面に、熱硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂からなる透明なクリヤコート5が塗布されたクリヤコート層が形成されている。
それらインキ3a,3bによる印刷が施された熱可塑性樹脂フィルム2のホログラム形成面2aにおいて、色インキ3aが印刷された部分では、ホログラム形成面2aを形成している極微細な凹凸を色インキ3aが埋めるようにして印刷されており、鏡面インキ3bが印刷された部分では、その微細な凹凸を埋めないようにして印刷されている。色インキ3aが印刷された部分は、外観における絵柄表示部であり、熱可塑性樹脂フィルム2と色インキ3aとを構成する材料の屈折率が近いため、レリーフ型ホログラムの微細な凹凸が埋められることにより、ホログラムフィルム貼着金属缶の外観(絵柄表示部の範囲)におけるホログラム効果を喪失する。また、その印刷層は、色インキ3aと鏡面インキ3bとが積層せずに形成されている。
他方、鏡面インキ3bが印刷された部分は、外観におけるホログラム再現部であり、レリーフ型ホログラムの微細な凹凸が埋められないことにより、ホログラムフィルム貼着金属缶の外観(ホログラム再現部の範囲)におけるホログラム効果を維持する。その鏡面インキ3bが極微細な凹凸を埋めないのは、鏡面インキ3bが含有している金属蒸着剥離片31によるものである。金属蒸着剥離片31とは、表面を平滑に加工したリーフ状の金属蒸着剥離片である。例えば、金属蒸着剥離片31として、アルミニウムの蒸着薄膜の表面を平滑に加工しリーフ状にしたアルミニウム蒸着剥離片がある。なお、アルミニウムとは異なる金属の蒸着薄膜から加工した剥離片を、この発明に係る金属蒸着剥離片31に使用することができる。
より具体的には、図4を参照して、その金属蒸着剥離片31を含有する鏡面インキ3bの構成について説明する。図4は、印刷された鏡面インキ3aの断面図を拡大して模式的に示した図である。その図4に例示するように、印刷された鏡面インキ3aでは、含有する金属蒸着剥離片31の平滑な表面において入射光を反射し、その金属蒸着剥離片31が鏡面インキ3a内で平坦状に重なり合うようにして配列されている。なお図4では、金属蒸着剥離片の配列を模式的に示すため、表面側の金属蒸着剥離片31がより内部の金属蒸着剥離片31に陰を作る隙間が存在する状態を例示しているが、この発明に係る鏡面インキ3bは、そのような陰を作る隙間が生じないように積み重ねられ、かつ金属蒸着剥離片31同士が平坦状に配列されるように構成されている。また、図4では矢印により入射光と反射光を示す。したがって、鏡面インキ3bの表面は金属蒸着剥離片31により平坦に形成され、かつその表面は平滑に形成される。そのため、印刷された鏡面インキ3aの表面の平滑さが安定するとともに、その表面での乱反射が防止でき、入射光に対して鏡面状の表面により鏡面インキ3bが印刷された部分において全面反射ができ、反射光の輝度を安定させることができる。
ここで、図3を参照して、この発明に係るホログラム形成面2aとその面上に印刷された鏡面インキ3aとの関係についてより具体的に説明する。図3は、この発明におけるホログラム形成面2aに鏡面インキ3aを印刷した部分の断面図を拡大して模式的に示した図である。その鏡面インキ3bは、極微細な凹凸からなるレリーフ型ホログラムが形成されているホログラム形成面2a上に印刷される場合であっても、図4で例示するように含有する金属蒸着剥離片31同士が平坦状に重なり合って配列しており、ホログラム形成面2aの凹凸を埋めないように印刷されている。そのような平坦状に積み重なった金属蒸着剥離片31を鏡面インキ3bは含有していることにより、レリーフ型ホログラムの極微細な凹凸における凹部21を埋めないように構成されている。言い換えると、ホログラム形成面2aの凹凸における凹部21が、印刷された鏡面インキ3bにより埋められないように構成されている。すなわち、その凹凸における凸部22と鏡面インキ3bとが接触し、凹部21と鏡面インキ3bとは接触せずに凹部21を被うように印刷層が形成されている。その金属蒸着剥離片31の大きさ(粒径および高さ)は、レリーフ型ホログラムにおける凹凸のピッチよりも大きいもの、もしくはその凹部より大きいものであってもよい。また、ホログラム形成面2aにおける凹部21と接触しない部分における鏡面インキ3bの表面は、含有する金属蒸着剥離片31の表面が平滑であるために、平滑な状態で印刷層を形成し、凹部21を被っている。さらに、その金属蒸着剥離片31同士が平坦状に積み重なっているため、その部分における鏡面インキ3bの表面は、平坦状に凹部21を被っている。
また、熱可塑性樹脂フィルム2の一方の面上にレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成面2aとして説明したが、表面にホログラム形成面2aを有するホログラム層2bとして説明することができる。図1などに例示するように、ホログラム層2bは、熱可塑性樹脂フィルム2における缶体側の部分を形成し、缶体1に接着された際に印刷層3と積層するように構成されている。したがって、ホログラム層2bと印刷層3とが装飾層を形成し、ホログラムフィルム貼着金属缶の外観を装飾するものである。そのホログラム層2bと印刷層3とからなる装飾層において、ホログラム層2bと色インキ3aが印刷された部分とからなる範囲の装飾層が、外観においてホログラム効果を発揮しない絵柄部となり、ホログラム層2bと鏡面インキ3bが印刷された部分とからなる範囲の装飾層が、外観においてホログラム効果を発揮するホログラム再現部となる。したがって、ホログラム層2bを含む装飾層が、熱可塑性樹脂フィルム2の裏面側(缶体1に接着された際の缶胴外面と熱可塑性樹脂フィルム2との間)に形成される。
次に、この実施形態におけるホログラムフィルム貼着金属缶を構成する各部材の材料について説明する。缶体1の素材となる金属板には、アルミニウム板、ティンフリースチール、ステンレススチール、ブリキ、クロムメッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、その他の各種合金メッキ鋼板などの表面処理鋼板を用いることができる。また、金属板の表面を熱硬化型や電子線硬化型の塗料により被覆し、または熱可塑性樹脂により被覆した樹脂被覆金属板を用いることができる。
その缶体1は、絞り缶(絞り加工とストレッチ加工とを施した缶を含む)、絞りしごき缶、インパクト缶など、缶底と缶胴とが一体に成形された底付き缶体、すなわちツーピース缶とすることができる。さらに、缶体1として、例えば、スリーピース缶、ボトル型缶などの缶体を使用することができる。なお、そのボトル型である缶体1には、いわゆるミニボトル缶と呼ばれる金属缶が含まれる。したがって、缶体1を形成する缶底と缶胴と天蓋もしくはキャップは、金属板により形成されている。
透明な熱可塑性樹脂フィルム2については、10〜30μmの厚さのポリエステルフィルム,ナイロンフィルム,ポリプロピレンフィルム等、比較的透明性が高く、しかも耐熱性に優れた樹脂フィルムを使用することができて、例えば、ポリエステルフィルムとしては、エチレンテレフタレート,および,エチレンイソフタレートを主たる構成成分としたものが用いられる。
その熱可塑性樹脂フィルム2としてポリエステルフィルムを使用する場合、この発明の特性を損ねない範囲で他の成分を共重合しても良い。例えば、共重合するジカルボン酸成分としては、ナフタレンジカルボン酸,ジフェニルジカルボン酸,ジフェニルスルホンジカルボン酸,ジフェノキシエタンジカルボン酸,5−ナトリウムスルホイソフタル酸,フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸,コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,ダイマー酸,マレイン酸,フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等がある。
また、共重合するグリコール成分としては、プロパンジオール,ブタンジオール,ペンタンジオール,ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノールA,ビスフェノールS等の芳香族グリコール、ジエチレングリコール,ポリエチレングリコールなどのポリオキシエチレングリコール等がある。なお、上記のジカルボン酸成分、およびグリコール成分については、2種以上を併用してもよい。
熱可塑性樹脂フィルム2としてナイロンフィルムを使用する場合には、ナイロン66,ナイロン610,ナイロン612等のジアミンとジカルボン酸との縮重合物、あるいは、ナイロン6,ナイロン11,ナイロン12のようなラクタムの開環重合物などがある。
熱可塑性樹脂フィルム2における缶胴部分に接着される側の面に形成されている透明なホログラム層2bについては、その表面にレリーフ型ホログラムを形成するためのホログラム形成時(エンボス加工時)には、完全には硬化しておらず加圧成形又は熱成形可能である。また、ホログラム形成後の貼着等の加工時には、そのホログラム層2bにおける樹脂が完全に硬化していて、その加工の際の圧力又は熱圧力などに耐えるだけの耐性を有する。
そのホログラム層2bを形成する樹脂としては、紫外線硬化性樹脂,電子線硬化性樹脂,熱硬化性樹脂,自然硬化性樹脂等の反応性の硬化性樹脂がある。特に、この実施形態におけるホログラム層2bの樹脂は、紫外線若しくは電子線で硬化する樹脂が適している。なお、ホログラム層2bの材料として周知の硬化性樹脂を使用することができる。そのような透明な硬化性樹脂をホログラム層2bとして使用することにより、エンボスホログラムの加工が容易となり、生産効率が上がると共にホログラム版の耐久性が向上する。また、ホログラム貼着金属缶を製造する際に、缶体貼着用の樹脂製フィルムを缶体1に加熱接着させる場合、硬化したホログラム形成面2aの凹凸形状が維持される温度により、熱可塑性樹脂フィルム2と硬化性樹脂によるホログラム層2bとを含む樹脂製フィルムを、缶体1の缶胴外面に加熱接着することができる。
熱可塑性樹脂フィルム2の裏面(缶胴部分側の面)に施される印刷層3については、熱硬化性のウレタン系樹脂等からなるインキが使用される。その印刷方法としては、グラビア印刷,フレキソ印刷,オフセット印刷等、各種の印刷方法を適宜選択可能であるが、色数を豊富に使って色調豊かで美麗な文字や模様を印刷したい場合には、グラビア印刷により印刷層3を形成することが望ましい。この実施形態では、印刷層3はグラビア印刷方法により形成されるものとし、その印刷方法について後述にて詳細に説明する。
熱可塑性樹脂フィルム2に印刷された鏡面インキ3bは、含有する金属顔料である金属蒸着剥離片31の表面の反射特性によって、いわゆるメタリックシルバーやメタリックゴールドなどと呼ばれるような、高い光沢装飾性を外観に表示させるものである。
その金属蒸着剥離片31としては、例えばアルミニウム、チタン、タンタル、ハフニウム、ニオブ、ステンレスなどによる金属蒸着剥離片をリーフ状に形成したものが用いられる。また、その表面を平滑に加工したものである。さらに、ホログラム層2bと印刷層3とからなる装飾層による外観の装飾効果に優れた鏡面状の光沢感を備えた色調を付与するためには、その粒径(縦方向の長さ、横方向の長さ)が5〜15μmで、厚さ(高さ)が0.01〜0.5μmであることが好ましい。
このような金属塗料のアルミニウム顔料としては、アルミニウム蒸着剥離片(アルミフレーク)を混合したアルミペーストが公知とされている。また、このアルミフレークの製造方法としては、例えば、プラスチックフィルムからなる基材にアルミ蒸着薄膜を形成し、このフィルム基材からアルミ蒸着薄膜を剥ぎ取り、このアルミ蒸着薄膜を、ステアリン酸や他の脂肪酸を押し潰し助剤(潤滑剤)として添加し、共に押し潰し処理することにより、所定の粒径にフレーク化して製造する方法が知られている。そのフレーク化された金属蒸着剥離片31は、リーフ状の形状となっているものであってもよい。
この発明に係る金属蒸着剥離片31は、その表面を平滑に加工したものである。すなわち、その金属蒸着剥離片31の表面部分が曲面状とはなっていないものである。例えば、粒状の金属蒸着剥離片を含有する光沢インキである場合には、その金属蒸着剥離片の表面部分が曲面状となっているため、反射光が様々な方向に進行し光輝性(反射特性)が安定しない。一方、この実施形態における金属蒸着剥離片31は、その表面を平滑に加工したものであるとともに、金属蒸着剥離片31同士が平坦状に積み重なっているため、反射光による光輝性が安定する。
また、その鏡面顔料は、その厚みに対する平均的な径の比率である比形状係数が10〜500の範囲の値とされたフレーク構造を備えている。そして、この金属顔料を構成する金属材質の表面の反射特性によってメタリックシルバーや、メタリックゴールドなどのような高い光沢が得られるのは、このような粒子形状に大きく依存している。
さらに、鏡面顔料の塗料となる樹脂に対する配合量は、ビヒクル成分(固形分)100重量部に対して1から5重量部の範囲に調整することが好ましく、十分な光輝感が得られるようにしている。
すなわち、鏡面顔料の配合量が1重量%未満の場合には、顔料の分散量が少ないので、入射光に対する顔料による反射の強度が低下して、光沢感が充分に発現されなくなる不都合が生じる。他方、鏡面顔料の配合量が5重量%を越えた場合には、光輝感を付与する効果が飽和した状態となり、それ以上に増進した効果が得られないことになる。
また、この鏡面顔料の個々のアルミフレークは、リーフ形状に形成され、その粒径が5μmから15μmまでの範囲を占めるとともに、その平均粒径が10μmとされ、その厚みが0.3μmから0.5μmまでの範囲を占めるように形成されている。
接着剤4は、熱硬化型樹脂系または電子線硬化型樹脂系の接着剤である。その接着剤4は、印刷層3を裏側(缶胴側)から全面的に覆うように施される接着層であり、加熱と加圧により密着し易く、且つ、印刷層3に使用されるインキとの密着性が良好な熱硬化型の接着剤4によって形成されるものである。そのような接着剤4としては、ポリエステルを主成分とする熱硬化性樹脂があり、その他の硬化性樹脂成分としてEB硬化性(電子硬化性)樹脂を併用することができる。
なお、接着剤4については、ウレタン系,エポキシ系,イソシアネート系の熱硬化型接着剤も使用することができる。また、印刷効果を高めるために、接着剤4を構成する樹脂に白色系の着色剤を混入させることもある。
接着剤4に使用されるポリエステル樹脂は、従来から公知の多塩基酸と多価アルコールの縮合物で熱可塑性樹脂であり、数平均分子量7,000〜40,000、好ましくは10,000〜30,000の範囲のものが使用されていて、該ポリエステル樹脂の製造は、下記の酸成分とアルコール成分とを反応容器中で200℃〜250℃の温度で縮合重合させることによって行われる。
ポリエステル樹脂の製造に使用される多塩基酸としては、アジピン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバチン酸,デカン−1,10−ジカルボン酸などの脂肪族二塩基酸、へキサヒドロフタル酸,ヘキサヒドロトリメリット酸,テトラヒドロフタル酸などの脂環族多塩基酸、およびその無水物、フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,トリメリット酸,ピロメリット酸などの芳香族多塩基酸、およびその無水物、その他、マレイン酸,フマル酸,イタコン酸等を挙げることができる。
ポリエステル樹脂の製造に使用される多価アルコールとしては、エチレングリコール,プロピレングリコール,ジエチレングリコール,1・2−ブチレングリコール,1・6−へキサンジオール,1・4−シクロヘキサンジメタノール,ネオペンチルグリコール,ポリラクトンジオール等を挙げることができる。
また、接着剤4に使用される熱硬化成分としては、メラミン樹脂,グアナミン樹脂,ウレア樹脂等のアミノ樹脂、およびフェノール樹脂が使用可能であり、また、イソシアネート硬化として、トリレンジイソシアネート(略称TDI),4・4′ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等の芳香族イソシアネート、あるいは、へキサメチレンジイソシアネート(HMDI),イソホロンジイソシアネート(IPDI),キシレンジイソシアネート(XDI)等の脂肪族イソシアネートを使用することができる。
また、接着剤4に使用されるEB硬化性(電子硬化性)樹脂については、数平均分子量300〜5,000、好ましくは1,000〜2,000のポリエステル系オリゴマーであり、これらは0.3〜5.0モル/kg分子、好ましくは1.0〜3.0モル/kg分子の重合性不飽和二重結合を有するものである。
このポリエステル系オリゴマーとしては、数平均分子量5,000以下の水酸基含有低分子量ポリエステルに(メタ)アクリル酸をエステル結合させたものを挙げることができ、該低分子量ポリエステルについては、上記のポリエステル樹脂成分の多塩基酸と多価アルコールを結合して得られるものである。
ポリエステルを主成分とする熱硬化型接着剤(EB硬化を併用する場合有り)に配合される応力緩和剤としては、シリカ,ベントナイト,クレー,タルク,硫酸バリウム,炭酸カルシウムなどを挙げることができ、着色(例えば、白色)が必要な場合には酸化チタンの含有も可能である。
熱可塑性樹脂フィルム2の表面に設けられるクリヤコート5については、ホログラムフィルム貼着金属缶の缶胴部分表面に滑り性を与えるため、滑性剤を含有した透明な硬化性樹脂、例えば、エポキシ−アミノ系樹脂,エポキシ−メラミン系樹脂,ポリエステル−アミノ系樹脂などの熱硬化性樹脂に対して、シリコンやワックスなどの滑性剤を0.1〜4.0重量%配合させたものが使用されている。なお、紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂に滑性剤を配合したものも使用できる。
このクリヤコート5の主樹脂としては、ポリエステル樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂等を使用することができ、硬化剤としては、メラミン樹脂等のアミノ樹脂、フェノール樹脂等を使用することができ、さらに、滑性剤としては、ラノリン,カルナバ,パラフィン,ポリエチレン,PTFE(四フッ化エチレン樹脂),ポリエーテル変性ジメチルシラン等のシリコン類およびシリカ等が有効である。
次に、熱可塑性樹脂フィルム2の表面に形成されたホログラム形成面2aに印刷が施された缶体貼着用の樹脂製フィルムを製造する工程の一例について説明する。この例では、予めコイル巻きした状態の製品として別途に用意された片面にホログラム形成面2aを備えた長尺の樹脂製フィルムを基材(原料材)として使用する。その樹脂製フィルムは、熱可塑性樹脂フィルム2を主体層とするものである。その基材である長尺フィルムを走行させながら、その長尺フィルムにおけるホログラム形成面2aに、印刷層3と接着層4を順次設けることで、缶胴となる金属板に貼着する前の印刷済みでレリーフ型ホログラムが形成された缶体貼着用の樹脂製フィルムとなる長尺フィルムを製造する。
また、その基材とする片面にホログラム形成面2aを備えた樹脂製フィルムの製造方法については、従来から行われている方法による。例えば、フォトレジストを塗布した乾板にレーザー干渉縞を露光させて、その干渉の強度に対応した凹凸のレジストを作り、次に、これに金属を蒸着させ、蒸着薄膜を形成させて導電性をもたせ、その上にニッケルをメッキしてから、そのメッキ層を原版から剥がすことで、極微細な凹凸形状が精密に写し取られたエンボスホログラム金型を製造する方法がある。
また、別の製造方法として、誘導加熱法や内部に加熱流体を流す等の手段で加熱できる金属ジャケットロールの回転する外周面に、エンボスホログラム金型の凹凸形状を型押し加工することで、このエンボスホログラム加工用の金属ジャケットロールにより、連続的に走行している12μmの厚さの熱可塑性樹脂製の長尺フィルムの一方の表面に対し、その金属ジャケットロール外周面のレリーフ型ホログラムを加熱しながら連続的に押し付けて、長尺フィルムに表面にレリーフ型ホログラムを繰り返して形成するようなエンボスホログラム加工を高速で行なう製造方法がある。
この実施形態では、図2に例示するように、ポリエチレンテレフタレートからなる透明な熱可塑性樹脂フィルム2の片面に塗布された透明な硬化性樹脂からなるホログラム層2bを設けて、そのホログラム層2bの表面(貼着された際に、缶体側となる面)にレリーフ型ホログラムを形成している。図2は、この実施形態における缶体貼着用の樹脂製フィルムの製造工程の各段階における状態変化を示した図である。また、図2に例示するように、その基材(原料材)となる片面にホログラム形成面2aを備えた樹脂製フィルムを製造する際には、長尺の熱可塑性樹脂フィルム2の片面に、紫外線照射により硬化する透明な硬化性樹脂を塗布し乾燥(又は乾燥と紫外線照射)させたホログラム層2bを形成し、エンボスホログラム金型をホログラム層2bの表面(缶体側の面)に押し当てて、その表面にレリーフ型ホログラムを形成しながら若しくは形成した後、紫外線を照射してホログラム層2bにおけるホログラム形成面2aの凹凸形状を完全に硬化させる。
すなわち、コイル巻き状態から巻解かれて繰り出しロールにより繰り出される長尺の熱可塑性樹脂フィルム2の片面に、グラビアロール(表面に極小さな凹部が形成されているロール)により、透明な紫外線硬化性樹脂を連続的に塗布し加熱乾燥(又は加熱乾燥と紫外線照射)させ、その長尺の熱可塑性樹脂フィルム2の片面にホログラム層2bを形成してから、走行している長尺の樹脂製フィルムに、金属ジャケットロールの外周面に形成されたレリーフ型ホログラムを、常温のまま又は加熱しながらそのホログラム層2bの表面(缶体側となる面)に押し付けることで、ホログラム層2bの表面にレリーフ型ホログラムを繰り返して形成し、その後もしくは形成中に紫外線を照射してホログラム層2bのホログラム形成面2aにおける極微細な凹凸形状を完全に硬化させる。なお、電子線硬化性樹脂の場合には電子線を照射し、熱硬化性樹脂の場合には加熱して、ホログラム層2bを完全に硬化させる。
そのエンボスホログラム加工によりホログラム形成面2aの表面に形成されるレリーフ型ホログラムの凹凸のピッチは、0.1μmから2μmの範囲である。例えば、優れたホログラム効果の外観を得るためには、その凹凸のピッチを0.3μmから1μmの範囲とすることが望ましい。また、そのようなエンボスホログラム加工を、長尺フィルムの表面全面に施すか、あるいは、その長尺フィルムの表面に部分的に繰り返して施すかについては、任意に選択することができる。
次いで、その片面にホログラム形成面2aを備えた長尺の樹脂製フィルムに、その長尺フィルムをコイル巻き状態から解いて繰り出しロールで繰り出して連続的に走行させながら、その表面(ホログラム形成面2aとは反対側の表面)に、クリヤコート塗布ローラーにより、1.0重量%の滑性剤を含有する透明な熱硬化性樹脂を連続的に繰り返し全体的に塗布し、加熱乾燥することにより硬化させて、長尺フィルムの表面(ホログラム形成面2aとは反対側の表面)に、滑性剤を含有する透明な熱硬化性樹脂のクリヤコート5で全体的に被覆させたクリヤコート層を形成させる。
次いで、その長尺の樹脂製フィルムの裏面(ホログラム形成面2a)に、印刷ローラーにより、グラビア、フレキソ等の各種の印刷方法を用いて、3〜8色の印刷インキによる裏刷り印刷を順次繰り返して多色印刷を施し、印刷層3を形成する。例えば、グラビア印刷によりその長尺フィルムに裏印刷する場合において、インキ毎の印刷ユニットを複数設けたグラビア印刷装置を使用して裏印刷を行う。すなわち、この実施形態における裏印刷とは、その樹脂製フィルムが缶体に貼着された際に缶体側となる面に印刷を施すものであって、樹脂製フィルムのホログラム形成面2aに印刷を施すことである。
そのグラビア印刷装置は、インキ毎の印刷ユニットを複数備えたものであり、その印刷ユニットには、所定径の円筒形状に形成された版ロールを回転可能に軸支し、その外周面の全周に、網点セルを印刷するための多数の微小凹部が形成されている。その版ロールは、その下側の外面がインキパンに充填された色インキ3aまたは鏡面インキ3bに浸されており、その版ロールが回転駆動されることにより、版ロールにおける全微小凹部内にそれぞれのインキ3a,3bを貯留できるようにしている。なお、版ロールの外周面に付着した余分なインキ3a,3bは、インキドクターブレード(以下、単に「ドクター」という。)によって掻き落とされる。
また、版ロールの外周面には、圧胴が版ロールの回転に従動して回転可能に接触されており、その圧胴と版ロール間に樹脂製の長尺フィルム(一方の表面にホログラム形成面2aを備えた樹脂製フィルム)が通されるように構成されている。
そして、この印刷ユニットでは、版ロールの一部をインキパン内に浸した状態で回転させることにより、全微小凹部内にインキ3a,3bを貯留させ、ドクターで余分なインキ3a,3bを掻き落とした後、微小凹部内に残留されたインキ3a,3bを印刷基材であるその樹脂製フィルムのホログラム形成面2aに転写(印刷)する。
そのドクターを版ロールに接触させるための圧力設定は、通常の使用圧にするとシェアーによる顔料の凝集が認められるので、通常よりも弱めの設定とされている。例えば、そのドクターは、エアーシリンダーによって、版ロールに接近する方向に押圧されるように構成され、その版ロールの全周の長さに対して、エアーシリンダー圧を加減することにより、ドクターが版ロールに接触される圧力(ドクター圧)が調整され管理するようにしている。そのエアーシリンダー圧力は、0.3kg〜1.8kgの範囲で印刷が可能であり、0.6kg〜1.2kgの範囲で管理されていることが望ましい。また、ドクター圧は、その線圧で0.0025〜0.015kg/cmの範囲に管理されている。この実施形態における鏡面インキ3bを用いる場合は、0.0025〜0.01kg/cmの範囲内に管理されて、印刷を実施する。
次いで、その印刷層3の表面(貼着された際に缶体側となる面上)を全面的に覆うように、接着剤塗布ローラーにより、接着剤4を塗布して接着層を連続的に形成してから、その印刷層3と接着層4とを加熱乾燥した後、巻き取りロールによってホログラム形成済で印刷済みの樹脂製長尺フィルムとしてコイル巻きする。このようにして、この実施形態における缶体貼着用の樹脂製フィルムが製造される。
次に、印刷済みでホログラム形成済みの長尺フィルム(上述した缶体貼着用の樹脂製フィルム)を用いて、ホログラムフィルム貼着金属缶を製造する方法について説明する。この実施形態において上述した缶体貼着用の樹脂製フィルムは、溶接缶胴のような側面継目部を有する3ピース缶や、側面継目部のない2ピース缶に、そのフィルムを貼着させたホログラムフィルム貼着金属缶の製造に使用することができる。それら3ピース缶,2ピース缶に、そのフィルムを貼着させたホログラムフィルム貼着金属缶を製造するには、従来から行われている印刷済み樹脂製フィルムの貼着方法が適用できる。なお、その2ピース缶には、アルミニウム合金板や表面処理鋼板等の金属円板(2ピース缶製造用金属板)を材料として絞りしごき加工により側面継目部のない円筒状の缶胴と缶底とを一体的に成形した2ピース缶や、インパクト加工や絞り再絞り加工(再絞り加工時にストレッチ加工をするものを含む)により側面継目部のない円筒状の缶胴と缶底とを一体的に成形した2ピース缶等が含まれる。
例えば、その3ピース缶のホログラムフィルム貼着金属缶を製造する場合、コイル巻きされた複数個分の缶胴円周長さよりも少し長い幅を有する長尺(帯状)の極薄錫メッキ鋼板(ブリキ又はニッケルメツキ鋼板でも良い)と、コイル巻きされた印刷済みでホログラム形成済みの長尺の樹脂製フィルムとを、それぞれ解きながら走行させ、走行途中で長尺の極薄錫メッキ鋼板を加熱し、両者を貼着するために両者を重ね合わせて加圧する一対の加圧ロールの直前の位置で、その長尺の樹脂製フィルムの非印刷部分を切断除去してから、そのメッキ鋼板とそのフィルムとを、接着層がそのメッキ鋼板と接触するように重ね合わせ、一対の加圧ロールにより両者を加圧することにより、高速且つ連続的に、3ピース缶胴材料用のフィルム貼着済み帯状極薄錫メッキ鋼板を得ることができる。
その際の貼り合わせる条件として、速度は0〜300m/分、温度は140℃〜200℃、加圧ロールによる圧力は線圧として250〜750N/cmなどの範囲とすることができる。好ましい条件として、速度については、生産性を上げることから、200m/分以上とするのが好適である。また、貼り合わせ温度については、接着剤の熱融着温度や溶融粘度にもよるが、エンボスホログラム面(ホログラム形成面2a)を保護するという観点から、150〜170℃の範囲が好適である。さらに、圧力については、接着性に対してはより高い方が有効であるが、寸法の安定性を考慮すると、特に予め印刷を施してあるフィルムを貼り合わせる場合には制御が難しくなることから、500N/cm前後が好適である。
また、その缶体貼着用の樹脂製フィルムが貼着された帯状の3ピース缶胴用メッキ鋼板については、そのフィルムの貼着面(缶胴外面)とは反対側の面(缶胴内面)に、予めメッキ鋼板の長手方向に延びる複数条の塗装であるインナーコート(内面塗膜)が施され、あるいは、そのフィルムとメッキ鋼板との貼着工程と同時又はその前後にインナーコートとなる熱可塑性合成樹脂のフィルムが複数条貼着されることとなる。
そのように製造されたホログラムフィルム貼着済みの3ピース缶胴用帯状極薄錫メッキ鋼板は、一缶分の缶胴の大きさのブランクに切断され、それぞれ缶胴成形機に掛けられて円筒状に丸めて成形された後、溶接機によりその円筒形状に丸められ両端部が重ね合わさっている重合部をシーム溶接されて缶胴となり、ネックイン加工機およびフランジング装置により缶胴両端部にネックイン加工とフランジ加工を施された後、缶胴は缶蓋巻締装置に送られてその一端部に底蓋を巻締められることで、ホログラム付きの印刷缶胴を持つ3ピース缶体となる。
また、その2ピース缶のホログラムフィルム貼着金属缶を製造する場合、コイル巻きされた印刷済みでホログラム形成済みの長尺の樹脂製フィルムを解きながら走行させ、その横幅(印刷された文字や装飾模様の縦横から見て横となる方向の長さ)が缶体1の缶胴周長よりもやや長くなるように、連続的に一缶分毎のフィルムシートとして切断することによって、缶体に貼着される大きさの多数のフィルムシートを連続的にフィルム貼着装置に対して提供する。
また、側面継目部のない2ピース缶に貼着するフィルムシートは、缶胴の周囲に巻き付けた際に両端部が突き合わせ状態になっていても良いが、缶胴に巻き付けた際に両端部が重なり合うようになっている方が缶胴の保護(フィルムシートに多少の切断誤差があっても、貼着された際に缶胴の全周が完全にフィルムシートで覆われているようにする。)という観点からは好ましい。
さらに、缶胴に巻き付けた際にその両端部が重なり合うようにする場合には、そのフィルムシートは、印刷層3の長手方向および幅方向に連続印刷されも良いが、缶胴で重ね合わされる両端部になる部分(特に重ね合わされる際に下側となる側)にクリヤコート層を施さない方が接着力の観点から望ましい。
その缶体1に貼着される大きさのフィルムシートが提供されたフィルム貼着装置では、成形加工後に加熱されながら連続的に送られてくる側面継目部のない有底円筒状の2ピース缶体に、連続的に供給されたそれぞれのフィルムシートを、加熱されたそれぞれの缶体1の円筒状の缶胴に、接着層により貼付して仮接着し、接着層が固化する前にロールで押圧することにより本接着して、有底円筒状のフィルム貼着金属缶としてから、内面塗装やネックイン加工及びフランジ加工等のその後の加工工程に送り出すこととなる。
以上説明したように、この実施形態におけるホログラムフィルム貼着金属缶およびその製造方法によれば、ホログラム形成面を備えた樹脂製フィルムに印刷を施すことができるので、そのホログラムフィルム貼着金属缶の外観の装飾性を向上させることができる。また、ホログラム形成面に各種インキを印刷しても、鏡面インキが印刷された部分においては、極微細な凹凸を埋めずに鏡面インキが平坦な鏡面状に印刷されるため、その外観におけるホログラム効果を喪失されることがない。そのため、グラビア印刷における一ユニットに鏡面インキをセットすればよく、製造工程の追加や、設備追加の必要がなく、容易に従来の製造工程に適用することができるので、製造コストの削減を図ることができる。
また、鏡面インキに含有される金属蒸着剥離片が、その表面が平滑なリーフ状に加工されているため、その鏡面状からの反射光の方向が安定する。そのため、ホログラムフィルム貼着金属缶の外観におけるホログラム効果が向上し、装飾性の高いホログラム再現部を外観に表示することができる。
さらに、樹脂製フィルムのホログラム形成面に、外観に絵柄を表示する絵柄部を形成する色インキによる印刷と、そのホログラム再現部を形成する鏡面インキによる印刷とが可能になるため、従来のようにその樹脂製フィルムにおける印刷が施される面とは反対側の面に、レリーフ型ホログラムを形成する必要がない。そのため、この発明における樹脂製フィルムのホログラム形成面とは反対側の面には、その表面を滑性のあるクリヤコートにより全体的に覆ったクリヤコート層を形成することが可能であり、ホログラムフィルム貼着金属缶の外表面における滑性を維持することができる。例えば、そのフィルム貼着金属缶における缶胴部の外表面を全部クリヤコート層で被うことが可能となる。
なお、この発明に係る開封部材付きスパウトは上述の実施形態に限定されるものではない。この発明を逸脱しない範囲において、適宜変更することが可能である。
例えば、この発明に係るホログラム形成面を備えた熱可塑性樹脂フィルムは、その一方の表面にレリーフ型ホログラムである極微細な凹凸が形成されている樹脂製フィルムであればよく、その製造方法は限定されない。例えば、上述の実施形態にように、熱可塑性樹脂フィルムを原材料として、その片面に硬化性樹脂を塗布してホログラム層を形成して、そのホログラム層の表面にエンボスホログラム金型によるレリーフ型ホログラムの極微細な凹凸を形成させてもよく、熱可塑性樹脂フィルムの一方の表面にエンボスホログラム加工用の金属ジャケットロール
また、この発明において、印刷済みの長尺フィルムに対する接着剤4の塗装方法については特に限定されない。上述の実施形態のように印刷層3をグラビア印刷方法により施す場合には、接着剤4の塗布もグラビア方式で行うことが望ましい。それにより、一連の作業で印刷および接着剤塗装の工程が可能となる。
1…缶体、 2…熱可塑性樹脂フィルム、 2a…ホログラム形成面、 2b…ホログラム層、 3…印刷層、 3a…色インキ、 3b…鏡面インキ、 4…接着剤、 5…クリヤコート、 21…凹部、 22…凸部、 31…金属蒸着剥離片。
Claims (6)
- 缶体の外面に樹脂系接着剤を介して印刷が施された樹脂製フィルムが接着され、前記樹脂系接着剤と前記樹脂製フィルムとの間に、着色顔料を含有した樹脂組成物からなる色インキと、金属蒸着剥離片を含有した樹脂組成物からなる鏡面インキとを含む印刷層が形成されているホログラムフィルム貼着金属缶において、
前記樹脂製フィルムにおける前記缶体側の面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムが形成され、
そのレリーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成面に、前記色インキおよび鏡面インキによる印刷が施され、
前記色インキは、前記極微細な凹凸を埋めており、
前記鏡面インキは、前記極微細な凹凸を埋めずに前記印刷層を形成している
ことを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶。 - 前記金属蒸着剥離片は、表面が平滑であるリーフ状のアルミニウム蒸着剥離片であり、
前記ホログラム形成面のうち前記鏡面インキが印刷された部分は、前記鏡面インキが前記極微細な凹凸の凹部を埋めずに当該凹部を被うように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のホログラムフィルム貼着金属缶。 - 前記樹脂製フィルムの前記缶体側の面に硬化性樹脂製のホログラム層が形成されており、
前記ホログラム形成面は、前記ホログラム層における前記缶体側の面に形成され、
前記ホログラム層と前記印刷層とが積層するように構成された前記樹脂製フィルムである
ことを特徴とする請求項1または2に記載のホログラムフィルム貼着金属缶。 - 潤滑剤を含有する透明な硬化性樹脂からなるクリヤコートが、前記樹脂製フィルムにおける前記缶体側とは反対側の面を全体的に被覆するように形成されている前記樹脂製フィルムである
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のホログラムフィルム貼着金属缶。 - 長尺の透明な樹脂製フィルムの一方の表面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムを形成するホログラム形成工程と、前記樹脂製フィルムの前記ホログラムの形成された面にインキによる印刷層を施す印刷工程と、乾燥させた前記印刷層に接着剤による接着層を施して缶体貼着用の樹脂製フィルムを形成する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムをその接着層を介して長尺の缶胴用金属板に加熱接着する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムを貼着させた前記缶胴用金属板を一缶分の大きさの缶胴用ブランクに切断する工程と、前記缶胴用ブランクを円筒形状の缶胴部を成形する工程とを備えたホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法において、
前記缶体貼着用の樹脂製フィルムの前記印刷工程で、前記色インキ用の複数の印刷ユニットと、前記鏡面インキ用の印刷ユニットとを含むグラビア印刷装置により、前記ホログラムの形成された面であって前記缶体に貼着された際に前記缶体側となる面に、前記色インキおよび前記鏡面インキを順次印刷し前記印刷層を形成することを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法。 - 長尺の透明な樹脂製フィルムの一方の表面に極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムを形成するホログラム形成工程と、前記樹脂製フィルムの前記ホログラムの形成された面にインキによる印刷層を施す印刷工程と、乾燥させた前記印刷層に接着剤による接着層を施して缶体貼着用の樹脂製フィルムを形成する工程と、前記缶体貼着用の樹脂製フィルムを一缶分の大きさに切断する工程と、缶体製造用金属円板から側面継目部のない缶体を製造する工程と、前記側面継目部のない缶体を加熱した後、前記切断した一缶分の缶体貼着用印刷フィルムを、その接着層が缶体と接触するように当該缶体の胴部に巻き付けて圧力を加えることにより、当該缶体貼着用の樹脂製フィルムを前記缶体の胴部に貼着する工程とを備えたホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法において、
前記缶体貼着用の樹脂製フィルムの印刷工程で、前記色インキ用の複数の印刷ユニットと、前記鏡面インキ用の印刷ユニットとを含むグラビア印刷装置により、前記ホログラムの形成された面であって前記缶体に貼着された際に前記缶体側となる面に、前記色インキおよび前記鏡面インキを順次印刷し前記印刷層を形成することを特徴とするホログラムフィルム貼着金属缶の製造方法。
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JP2017116732A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社サカイヤ | 加飾シートに回折格子を形成する方法 |
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2012
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