JP2013199235A - 作業車外装体の組付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部側部材に対して下部側部材を組付ける際に、該上下両部材を正規の位置で位置合わせした状態(上下の各ボルト穴を重合させた状態)で下部側部材を上部側部材に対して仮保持させ得る(組付作業を容易にし得る)ようにする。
【解決手段】上部側部材2と下部側部材3とをボルト締めにより結合させるようにした外装体組付構造において、上部側部材2と下部側部材3との間に、上部側部材2に対して下部側部材3を正規の組付位置に位置合わせした状態で下部側部材2を上部側部材3に仮保持させる仮保持手段5を設けていることにより、下部側部材3を上部側部材2に仮保持させた状態で上下両部材2,3をボルト締めすることができるようにしている。
【選択図】 図5

Description

本願発明は、例えばクレーン車のような作業車の外装体における上下2つの部材をボルト締めにより結合させるようにした作業車外装体の組付構造に関するものである。
図1には、本出願人が実施している公知のクレーン車を示しているが、このクレーン車は、車両フレーム10上に水平旋回可能な旋回台11を設け、さらに該旋回台11上に起伏及び伸縮自在なブーム12を取付けている。又、このクレーン車には、車両フレーム10の前後中間部分の左右側部に、例えばタンクやバッテリ等のカバー体となる外装体1が取付けられている。尚、この種の外装体1を備えたクレーン車としては、例えば実開平2−117908号公報(特許文献1の第2図)に示されるものがある。
この種のクレーン車(図1)において、外装体1部分は、一般的に上部側部材2に対して下部側部材3をボルト締めにより結合させることによって一体的に組付けている。尚、上部側部材2の下部側に下部側部材3をボルト締めにて組付けるようにした公知の特許文献は特に見当たらないが、外装体の組付構造としては例えば特開平9−195315号公報(特許文献2の図4)に示されるものがある。
そして、図1のクレーン車において外装体1の組付は、まず車両フレーム10に上部側部材2を取付けた後、該上部側部材2の左右外端部の下面部分(ボルト穴付きの水平折曲部がある)に下部側部材3の上面部分(ボルト穴付きの水平折曲部がある)を接合させ、上下両水平折曲部の各ボルト穴にボルトを通してボルト締めすることで、上部側部材2に下面側に下部側部材3を結合させている。
ところで、従来では、作業車の外装体1の組付時、特に固定側となる上部側部材2の下面側に下部側部材3をボルト締めにて組付ける際には、上部側部材2に対して下部側部材3を正規の組付位置に位置合わせした状態(上下両部材2,3の各ボルト穴が合致する突き合わせ状態)で、上下に重合する両ボルト穴にボルトを通してボルト締めするが、上下両部材2,3をボルト締めするまでは、下部側部材3を上部側部材2に対して正規の組付位置に位置合わせした状態(突き合わせ状態)で該下部側部材3を位置保持しておく必要がある。
実開平2−117908号公報(第2図) 特開平9−195315号公報(図4)
ところで、この種(図1)のクレーン車の外装体1の組付時において、下部側部材3を上部側部材2の下面側にボルト締めするまでは、上記のように下部側部材3を上部側部材2に対して正規の位置に位置合わせした状態(上下両ボルト穴が重合する突き合わせ状態)を維持させておく必要があるが、従来の組付作業では次のような問題があった。
まず、下部側部材3を上部側部材2に対してボルト締めするまでは該下部側部材3を位置保持させておく必要があるが、下部側部材3を上部側部材2に対して特に位置保持させるものがないので、下部側部材3が位置ずれし易くなってボルト締め作業がしにくい。
又、下部側部材3を人力で位置保持させる場合には、下部側部材3の位置保持のために作業員が拘束されるので、別にボルト締めのための作業員が必要となり、下部側部材組付のために少なくとも複数人(2人以上)の作業員が必要となる。
さらに、この種のクレーン車の外装体1に使用される下部側部材3のように、比較的広面積を有し且つかなりの重量があるものでは、該下部側部材3をボルト締めまで人力で支持しておくのは重労働であるとともに、その位置保持が非常に面倒である。
そこで、本願発明は、上部側部材に対して下部側部材を組付ける際に、該上下両部材を正規の位置で位置合わせした状態(上下の各ボルト穴を重合させた状態)で下部側部材を上部側部材に対して仮保持させ得る(組付作業を容易にし得る)ようにした、作業車外装体の組付構造を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明の名称は「作業車外装体の組付構造」であるが、以下の説明では本願発明の名称を簡略化して「外装体組付構造」ということがある。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、例えばクレーン車に用いられる外装体のように、上部側部材の下面側に下部側部材をボルト締めにて結合させるように構成された外装体組付構造を対象としている。即ち、この請求項1の外装体組付構造は、上部側部材の下面側に設けたボルト穴に対して下部側部材の上面側に設けたボルト穴を重合させ、該両ボルト穴にボルトを挿通させて上部側部材と下部側部材とをボルト締めにより結合させるようにしたものである。尚、この請求項1の場合の作業車外装体では、上部側部材が固定側で下部側部材が組付側となる。
そして、この請求項1の外装体組付構造では、上部側部材と下部側部材との間に、上部側部材に対して下部側部材を上下の両ボルト穴が重合する正規の組付位置に位置合わせした状態で、下部側部材を上部側部材に対して仮保持させる仮保持手段を設けている。
この仮保持手段は、上部側部材と下部側部材のいずれか一方に設けた係合部と、上部側部材と下部側部材の何れか他方に設けられていて前記係合部を係合させる係合受部とを有したものである。尚、この仮保持手段は、上部側部材と下部側部材との突き合わせ部分における所定間隔をもった2箇所に設けておくと、下部側部材を安定状態で位置保持(仮保持)させることができる。
この請求項1の外装体組付構造では、上部側部材に対して下部側部材を組付ける際に、仮保持手段の係合部(上部側部材と下部側部材のいずれか一方にある)を係合受部(上部側部材と下部側部材のいずれか他方にある)に係合させると、下部側部材を上部側部材に対して位置保持(仮保持)させ得るようになっている。尚、下部側部材を上部側部材に対して位置保持させた状態では、係合部と係合受部とはそれぞれ外部から見えなくなるが、該下部側部材を上部側部材にあてがう直前までは上下各部材の係合部と係合受部の各形成部分を上下両部材間の隙間等から目視できるので、両者(係合部と係合受部)が近接する位置まで目視しながら近づけた後、最後は作業員の勘で係合部と係合受部とを係合させるようにする。
この請求項1の外装体組付構造において、仮保持手段が機能している状態(係合部が係合受部に係合している状態)では、下部側部材が上部側部材に対して仮保持されていて、下部側部材から手を離しても該下部側部材が上部側部材から脱落することはない。又、このように仮保持手段により下部側部材が仮保持された状態では、上部側部材のボルト穴に対して下部側部材のボルト穴が重合しているが、下部側部材から手を離しても両ボルト穴の重合状態はそのまま維持される。そして、その重合する両ボルト穴にボルトを通し、そのボルト(及びナット)で上下両部材をボルト締めすると、下部側部材を上部側部材に結合させることができる。
[本願請求項2の発明]
ところで、上記請求項1の発明では、仮保持手段となる係合部と係合受部との係合によって、組付側の下部側部材を固定側の上部側部材に対して仮保持させ得るようになっているが、該係合部と係合受部とを単に係合させただけ(例えば係合部を係合受部に対して水平方向から差込んだだけ)のものでは、仮保持状態で下部側部材に対して仮保持手段が係合離脱する側の押圧力が作用したときに、係合部と係合受部との係合が不用意に外れることが考えられる。
そこで、本願請求項2の発明は、上記請求項1の外装体組付構造において、仮保持手段の係合部に、該係合部を相手側の係合受部に係合させた状態で該係合部が係合受部に対して抜け出さないようにするための抜け止め突起を設けていることを特徴としている。
この係合部側の抜け止め突起の突起高さは例えば2〜3mm程度でよい。そして、この抜け止め突起は、係合部が係合受部に係合している状態で、該係合部が係合受部に対して離脱方向に位置ずれしようとしたときに、該抜け止め突起が係合受部(例えば穴の口縁)に係止されることで該係合部の抜け出しを阻止するように機能する。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の発明の外装体組付構造は、外装体を構成する上部側部材(固定側部材)と下部側部材(組付側部材)との間に、上部側部材に対して下部側部材を上下の両ボルト穴が重合する正規の組付位置に位置合わせした状態で、下部側部材を上部側部材に対して仮保持させる仮保持手段を設けているので、上下両部材(上部側部材と下部側部材)をボルト締めにて組付けるのに先立って、前記仮保持手段(係合部と係合受部)で下部側部材を上部側部材に仮保持させておくことができる。
従って、この請求項1の外装体組付構造では、仮保持手段による下部側部材の仮保持状態で、上下両部材の両ボルト穴へのボルト挿通作業や該ボルト(及びナット)によるボルト締め作業を容易に行えるという効果がある。
又、下部側部材の仮保持状態では、該下部側部材から手を離すことができるので、該下部側部材を支持していた作業員がボルト締め作業を行えるので、外装体組付作業を少ない(1人の)作業員で行えるという効果もある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の外装体組付構造において、仮保持手段の係合部に、該係合部を相手側の係合受部に係合させた状態で該係合部が係合受部に対して抜け出さないようにするための抜け止め突起を設けているので、係合部が係合受部に係合している状態では、該係合部が係合受部に対して離脱方向に位置ずれしようとしても、抜け止め突起により係合部の抜け出しを阻止するようになっている。
従って、この請求項2の外装体組付構造では、上記請求項1の効果に加えて、仮保持手段による仮保持状態において、抜け止め突起により係合部の抜け出しが阻止されるので、下部側部材が上部側部材から不用意に脱落することがない(安全性が高くなる)という効果がある。
本願実施例で対象とする作業車外装体を備えたクレーン車の側面図である。 本願第1実施例の外装体組付構造を採用した外装体の側面図(図1の外装体部分の拡大図)である。 図2(本願第1実施例)の外装体組付構造の分解斜視図である。 図3の一部拡大平面図である。 図4のV−V断面相当図で、本願第1実施例の外装体組付構造の詳細図である。 図5からの状態変化図で、上下両部材をボルト締めした状態の断面図である。 本願第2実施例の外装体組付構造の分解斜視図(図3相当図)である。 図7(本願第2実施例)の外装体組付構造の一部拡大平面図である。 図4のIX−IX断面相当図で、本願第2実施例の外装体組付構造の詳細図である。 図9からの状態変化図で、下部側部材を上部側部材に対して仮保持させた状態図である。 図10からのボルト締め方法説明図である。
以下、添付の図面を参照して本願の実施例を説明すると、図1は本願実施例で対象とする作業車外装体を備えたクレーン車を示し、図2〜図6には本願第1実施例の外装体組付構造を示し、図7〜図11には本願第2実施例の外装体組付構造を示している。
図1に示す作業車は、本出願人が実施しているクレーン車であるが、このクレーン車は、車両フレーム10上に水平旋回可能な旋回台11を設けている一方、該旋回台11上に起伏及び伸縮可能なブーム12を取付けている。
又、このクレーン車には、車両フレーム11の前後中間部分の左右側部に、例えばタンクやバッテリ等の部材をカバーする外装体1が取付けられている。
この外装体1は、車両フレーム10に固定している上部側部材2の下部に下部側部材3を組付けて構成されているが、この下部側部材3は、上部側部材2の外側縁部において後述するようにボルト締めにて組付けている。
以下、図2〜図6に示す第1実施例の外装体組付構造と、図7〜図11に示す第2実施例の外装体組付構造について、それぞれ図1を併用して説明する。
[図2〜図6の第1実施例]
図2〜図6に示す第1実施例の外装体組付構造で使用される外装体1は、図1に示すように車両フレーム10に固定されたもので、上部側部材2の下面に下部側部材3をボルト締め(図2の符号4部分)にて組付けたものである。尚、本願実施例の外装体組付構造では、上部側部材2が固定側で下部側部材3が組付側となるものである。
上部側部材2は、鋼鉄製で、上板部21と、該上板部21の外端部を所定小高さだけ下向きに折曲した下向き折曲部22と、該下向き折曲部22の下端部を所定小幅だけ内向きに折曲した水平折曲部23とを一体に形成したものである。そして、この上部側部材2は、上板部21の奥側部分を車両フレーム10に固定している(上部側部材2は固定側部材となる)。
下部側部材3は、鋼鉄製で、所定面積を有した縦板部31と、該縦板部31の左右側部をそれぞれ所定小幅だけ内向きに折曲した側板部32,32と、縦板部31の上端部を所定小幅だけ内向きに折曲した水平折曲部33とを有している。尚、この第1実施例で使用される下部側部材3には、縦板部31の側部にガードフレーム36,37が一体的に取付けられていて、人力で持ち上げ支持できるものの全体重量はかなり重くなっている。
この第1実施例で使用される外装体1は、上部側部材2の水平折曲部23の下面に下部側部材3の水平折曲部33の上面を突き合わせた状態で該両水平折曲部23,33をボルト締めすることによって、上部側部材2と下部側部材3とを結合しているが、両部材2,3のボルト締めは次の構成によって実施される。
即ち、この第1実施例の外装体組付構造では、下部側部材3の上端部にある水平折曲部33(及びガードフレーム36の上部にある水平折曲部)に所定間隔をもって複数個のボルト穴34,34・・を形成している一方、上部側部材2の下面側にある水平折曲部23に上記下部側部材3側の各ボルト穴34,34・・にそれぞれ重合する複数個のボルト穴24,24・・を形成している。尚、上部側部材2の上板部21には、各ボルト穴24,24・・の直上方位置にボルト回動用の工具40(図5)を挿入するための工具差込み穴25,25・・が形成されている。又、この実施例では、下部側部材3側の各ボルト穴34,34・・のそれぞれ下面側には締め付け用の各ボルト41を螺合させるナット42(図4〜図6)が溶接されている。
そして、上部側部材2に対する下部側部材3の組付けは、まず下部側部材3を人力で持ち上げて該下部側部材3を上部側部材2に対して正規の組付位置に位置合わせする。即ち、下部側部材3の水平折曲部33の上面を上部側部材2の水平折曲部23の下面に近接(又は接合)させるとともに、下部側部材3側の各ボルト穴34,34・・を上部側部材2側の各ボルト穴24,24・・にそれぞれ重合させる(下部側部材3が図5に符号3′で示す鎖線図示状態となる)。
次に、下部側部材3を図5に符号3′で示す鎖線図示位置(正規の組付位置)に維持させた状態で、上部側部材2の工具差込み穴25からボルト41を工具40に保持させた状態で挿入し、該ボルト41のネジ部を両ボルト穴24,34′に通して下部側部材3′の水平折曲部33′下面にあるナット42′に螺入し該ボルト41を緊締させる(図6の状態となる)。尚、このボルト締め作業は、両ボルト穴24,34が重合している部分の全箇所について行う。
ところで、この種の外装体1の組付は、上部側部材2に対して下部側部材3を正規の組付位置に位置合わせした状態(上下両部材2,3の各側のボルト穴24,34が合致する状態)で、上下に重合する両ボルト穴24,34にボルト41を通してボルト締めするが、上下両部材2,3をボルト締めするまでは、下部側部材3を上部側部材2に対して位置保持しておく必要があるが、従来では、該下部側部材3を位置保持させるための手段がなかったので、「発明が解決しようとする課題」の項で指摘したような各種の問題点があった。
そこで、本願実施例の外装体組付構造では、上部側部材2に下部側部材3を組付ける際に、該上下両部材2,3を正規の位置で位置合わせした状態で下部側部材3を上部側部材2に対して位置保持させるための仮保持手段(5,6)を備えている。
第1実施例の外装体組付構造で採用している仮保持手段5は、図2及び図3に示すように、下部側部材3の上端部における左右各端部に設けた2つの係合部51,51を、上部側部材2の下面部に設けた左右2つの係合受部56,56にそれぞれ係合させ得るようにしたものである。
仮保持手段5の各係合部51,51は、図3(図4及び図5に拡大図示)に示すように、下部側部材3の各側板部32,32の上端部を所定小高さ(例えば15mm程度)で所定小長さ(例えば20mm程度)だけ内方側に突出させた突出片52を有している。尚、この係合部51(突出片52)は、下部側部材3の側板部32を切り取る(レーザーカットする)際に一体に切り取って形成されるが、該係合部51は下部側部材3を吊下げ支持するのに十分な強度を有している。
他方、仮保持手段5の各係合受部56,56は、図3(図4及び図5に拡大図示)に示すように、上部側部材2の上板部21の前面部寄り下面における上記下部側部材3側の各係合部51,51をそれぞれ係合させ得る位置に左右2つの垂下片57,57を下向きに垂設したものである。この各垂下片57,57は、細幅の板材が使用されていて、その上端部を上板部21の下面に固定(溶接)している。又、図5に示すように、各垂下片57,57の下部は上部側部材2の水平折曲部23の下面より所定小長さだけ下方に突出している。さらに、該各垂下片57,57の各下方突出部分には、下部側部材3側の係合部51(突出片52)を挿入し得る縦長の切抜き穴58が形成されている。
そして、仮保持手段5を構成する上部側部材2側の各係合受部56,56と下部側部材3側の各係合部51,51は、次の条件を満足する状態で形成されている。
即ち、図2に示すように、下部側部材3を上部側部材2に対して正規の組付位置に位置合わせした状態(即ち、上下両部材2,3の上下に対応する各ボルト穴24,34がそれぞれ上下に重合する状態)で、図5に鎖線図示(符号3′)するように下部側部材3′側の各係合部51′が上部側部材2側の各係合受部56に係合(切抜き穴58内に係入)し得るように、各係合部51,51と各係合受部56,56とを位置決めしている。
ところで、下部側部材3を上部側部材2に対して正規の位置に位置合わせする際には、図3〜図5に示すように下部側部材3の上面部(水平折曲部33)を上部側部材2の下面部(水平折曲部23)に近づけるが、そのとき上下両部材2,3間に隙間がある状態では該隙間から下部側部材3の各係合部51,51と上部側部材2側の各係合受部56,56とを覗き見ることができるようになっている。
そして、この第1実施例の外装体組付構造において、下部側部材3を上部側部材2に対して仮保持させるには、次のように行う。
まず、図3に示すように、組付側の下部側部材3を支持して(持ち上げて)、該下部側部材3の上面部(水平折曲部33)を上部側部材2の下面側の水平折曲部23に近づけるが、そのとき図4及び図5に拡大図示するように下部側部材3の上面部(水平折曲部33の上面)が上部側部材2の下面部(水平折曲部23の下面)とほぼ同高さに位置する高さで該下部側部材3を上部側部材2の手前側近傍位置に近づける。そして、上下両部材2,3間の隙間から係合部51,51を見ながら該係合部51,51を係合受部56,56の各位置に対応させた状態で、下部側部材3を水平方向の奥側に押込むと、該下部側部材3が図5に鎖線図示(符号3′)するように下部側部材3′の水平折曲部33′の上面が上部側部材2の水平折曲部23の下面に近接し且つ該下部側部材3′の係合部51′(突出片52′)が係合受部56の切抜き穴58内に挿入される。尚、一度で係合部51′を係合受部56にうまく係合できないときは、両者が係合するまで何度か繰り返す。又、左右2つの各係合部51,51はそれぞれ各側の係合受部56,56に対して同時に又は時間差をもって係合させる。
このように、左右両側の係合部51,51を各係合受部56,56に係合させた状態(図5の鎖線図示状態)では、左右に離間した2位置で各係合部51,51が各係合受部56,56に支持されているので、下部側部材3から手を離しても、下部側部材3が上部側部材2に対して仮保持された状態で維持されている(下部側部材3が脱落しない)。
又、この仮保持状態では、係合部51(突出片52)が係合受部56側の切抜き穴58内に係入されているので、下部側部材3が不用意に左右方向に移動することがない。尚、このように下部側部材3が仮保持された状態では、上下両部材2,3の各ボルト穴24,34は全箇所においてそれぞれ上下に重合した状態にある。
そして、上下両部材2,3をボルト締めするには、図5に鎖線図示(符号3′)する状態で、ボルト41を上部側部材2の工具差込み穴25から工具40とともに差し込み、該ボルト41のネジ部を各ボルト穴24,34′を通して下部側部材3′側の水平折曲部33′下面にあるナット42′に螺入・緊締することで、図6に示すように下部側部材3を上部側部材2に対してボルト締めにて結合できる。尚、このボルト締めは、各側のボルト穴24,34が重合する部分(図3の符号4部分)の全箇所で行う。
このように下部側部材3を上部側部材2に位置合わせする際に上記の仮保持手段5を使用すると、下部側部材3を上部側部材2に対して正規の組付位置で仮保持させることができるので、下部側部材3の位置合わせ後に行うボルト締め作業簡単となる。又、下部側部材3の仮保持状態で該下部側部材3を人力で支持しておく必要がなくなり、その分、作業人員が少なくて済む(1人の作業員で下部側部材3の位置合わせ作業とボルト締め作業を行える)。
図2〜図6に示す第1実施例の外装体組付構造では、仮保持手段5で下部側部材3を仮保持させた状態(図5の鎖線図示状態)で、係合部51が係合受部56の切抜穴68から不用意に抜け出さないようにするための工夫を施している。
即ち、この第1実施例では、図5及び図6に拡大図示するように、係合部51の下面部分の先側に下向きの小凸部からなる抜け止め突起53を形成している。尚、この抜け止め突起53は、係合部51の下面における先側の小長さ範囲だけに形成されており、係合部51の基部側下面より僅かに(例えば2〜3mm程度)段下げされている。
そして、図5に鎖線図示するように、係合部51′を係合受部56の切抜き穴58に挿通させた状態では、係合部51′の抜け止め突起53′全体が垂下片57の裏面より内方側に位置していて、該抜け止め突起53′が切抜き穴58の下端縁58aに内側から係止されるようになっている。従って、係合部51′が係合受部56に係合している状態(図5の鎖線図示図示状態)では、該係合部51′が係合受部56に対して離脱方向に位置ずれしようとしても、抜け止め突起53が切抜き穴58の下端縁58aに引っ掛かって該係合部51′の抜け出しを阻止するようになっているので、下部側部材3の仮保持状態で下部側部材3が上部側部材2から不用意に脱落することがない。
尚、係合部51側の抜け止め突起53は、下部側部材3の仮保持状態で、該下部側部材3が上部側部材2に対して前後に位置ずれするのを防止する機能もある(上下の各ボルト穴24,34が前後に位置ずれしない)
[図7〜図11の第2実施例]
図7〜図11に示す第2実施例の外装体組付構造では、上記第1実施例とは別の構成の仮保持手段6を採用している。
この第2実施例で採用している仮保持手段6は、上部側部材2側に係合部61を設けている一方、下部側部材3側に係合受部66を設けて構成されている。
下部側部材3側の係合受部66は、図7に示すように下部側部材3の上部にある水平折曲部33の左右両端寄りの2箇所に設けられている。この各係合受部66,66は、水平折曲部33の内側端縁に手前側に所定小深さだけ切り込んだ切欠溝67と、該切欠溝67の手前側に形成した切抜穴68とを有している。
他方、上部側部材2側の係合部61は、上部側部材2の水平折曲部23の近傍において上板部21の下面から垂下させた垂下片62の下端部に手前側に向けて横向き片63を一体形成しているとともに、該横向き片63に係合受部66の切欠溝67に嵌入する嵌入片64と係合受部66側の切抜き穴58に下側から嵌入する抜け止め突起65とを形成している。
尚、この第2実施例におけるその他の構成は、上記第1実施例のものと同じであるので、第1実施例の説明を援用する(第1実施例と同じ部材には同符号を付している)。
この第2実施例で使用されている仮保持手段6で下部側部材3を仮保持させる場合には、まず図7〜図9に示すように下部側部材3を上部側部材2の手前側所定位置に近づけた状態(図9の実線図示状態)から該下部側部材3を奥側に押し込むと、該下部側部材3が鎖線図示(符号3′)するように上部側部材2の水平折曲部23の下面側近接位置に位置するとともに、係合受部66′の切欠溝67′に係合部61の嵌入片64が嵌入する。又、この状態では、係合受部66′の切抜穴68′が係合部61の抜け止め突起65の直上方に位置している。尚、もう一方の仮保持手段6部分も同様になっている。
そして、この図9の鎖線図示状態から下部側部材3′の支持を解除する(又は下部側部材3′を引き下げる)と、図10に示すように係合受部66の切抜穴68内に係合部61の抜け止め突起65が嵌入した状態で、下部側部材3の水平折曲部33が係合部61の横向き片63上に支持される。尚、このように下部側部材3の支持は、左右両側の仮保持手段6,6で行われるので、グラツキは起こらない。
その後、図11に示すように、ボルト41を上部側部材2の工具差込み穴25から工具40とともに差し込み、該ボルト41のネジ部を各ボルト穴24,34′を通して下部側部材3′側の水平折曲部33′下面にあるナット42′に螺入・緊締することで、下部側部材3を上部側部材2に対してボルト締めにて結合できる。尚、このボルト締めは、各側のボルト穴24,34が重合する部分(図3の符号4部分)の全箇所で行う。
この第2実施例で採用している仮保持手段6でも、上部側部材2側の係合部61に対して下部側部材3側の係合受部66を係合させることで下部側部材3を仮保持させることができるので、上下両部材2,3のボルト締め作業が簡単となる等の、上記第1実施例と同様の機能を有する。
尚、この第2実施例の場合も、上部側部材2側の係合部61に下部側部材3側の係合受部66が係合した仮保持状態においては、該下部側部材3が上部側部材2に対して左右及び前後の何れにも位置ずれしないようになっている。
1は外装体、2は上部側部材、3は下部側部材、5は仮保持手段、6は仮保持手段、10は車両フレーム、21は上板部、23は水平折曲部、24はボルト穴、31は縦板部、32は側板部、33は水平折曲部、34はボルト穴、41はボルト、42はナット、51は係合部、53は抜け止め突起、56は係合受部、58は切抜き穴、61は係合部、65は抜け止め突起、66は係合受部、68は切抜穴である。

Claims (2)

  1. 上部側部材の下面側に設けたボルト穴に対して下部側部材の上面側に設けたボルト穴を重合させ、該両ボルト穴にボルトを挿通させて前記上部側部材と前記下部側部材とをボルト締めにより結合させるようにした作業車外装体の組付構造であって、
    前記上部側部材と前記下部側部材との間に、前記上部側部材に対して前記下部側部材を上下の前記両ボルト穴が重合する正規の組付位置に位置合わせした状態で、前記下部側部材を前記上部側部材に対して仮保持させる仮保持手段を設けているとともに、
    前記仮保持手段は、前記上部側部材と前記下部側部材のいずれか一方に設けた係合部と、該係合部が係合される前記上部側部材と前記下部側部材の何れか他方に設けられていて前記係合部を係合状態で係合させる係合受部とを有している、
    ことを特徴とする作業車外装体の組付構造。
  2. 請求項1において、
    前記係合部に、該係合部を前記係合受部に係合させた状態で前記係合部が前記係合受部に対して抜け出しにくくするための抜け止め突起を設けている、
    ことを特徴とする作業車外装体の組付構造。
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